今日、和歌のスゴさに気がつきました。

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265名無氏物語
和歌では、やはり新古今。和歌という表現形式の洗練の極致。
新古今で、和歌は行き着くところまで行き着いてしまった。
その後の和歌に見るべきものがないのは、むしろ当然。
この状況を打開すべく、現代短歌は、あえて万葉集まで逆戻りした。
万葉集は、芸術としては未熟かもしれないが、
古代人の魂が率直に表白されている。
短歌は、技巧を捨てて、その詩としての実質を選んだ。
現代短歌では、やはり俵万智が素晴らしい。まさに現代の万葉調。
今の普通の人々の心にうったえるところのない、高踏的な短歌などに、
どれほどの価値があるだろうか。
万智さんの歌の、あれほど傑出した通俗性に到達するためには、
どれほどの才能が必要だろうか。