【研ぎ/研磨/ 砥石/sharpening】27ストローク目
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検証家:
ためしてガッテン 包丁偏 の感想
切れなくした包丁をどう職人が使って切るかの実験から始まった 刃を大きくストロークさせるのがコツと、シロートに指南し奏功させた。
刺身は引き切りを推挙し常識的な行為を再確認させた。
ストロークさせるのは見かけ上の刃角を小さくさせるのと、刃先のギザギザの圧力角を活用して細胞膜破断を助長させるためである。
ここのスレなら常識だ。
超音波でケーキ類を切る説明はポイントがずれていた。
シロート視聴者向けに簡易な説明になっていたが詳説すると、超音波を刃に付与すると刃の側面の見かけ上の摩擦が激減するため
刃先だけに力が集中しよく切れるのが本当の理由だ。
では摩擦はなぜ減るかというと菓子類(ケーキ)の油分が超音波で溶けて接触面が液体化するためである
(スケートの滑走面と氷の関係と同じ) これは界面が高温になっているのと高速な押し引きのため被切断物の慣性質量が
有効に働き、ストローク方向の切断(破断)は終えており刃の垂直方向(鉛直方向)にケーキスポンジを巻き込まないからである。
同じ超音波でもケーキ用は木材には適さない。刃の幅の分左右に押し広げる余裕がないからだ。ケーキなら弾力で逃げが生じる。
番組の主旨からずれるがケーキ類ならワイヤーも適する 高張力ワイヤーで(更に通電加熱なら尚ヨシ)切ればスパッと切れる。
これもやって欲しかった
押し引きが有効なら円盤状の刃が抵抗が少ないということだ。パンスライサーやハムスライサーは円盤故に薄切りができる。
私がフィルター(PE製厚み9ミリ)の切断装置を作ったとき刃にピザ用丸刃を使った
100均の安物でかつステンレス製なので刃としての品質は最低ランクである。
刃付けはベルトグラインダーで鋭角にしバリは放置する このバリが鋸理論を形成しスパッと切れる刃に仕上がる
100均の安物が高性能の刃に生まれ変わる。
この原理を活用すべく包丁系(非回転刃)の新たな砥ぎ方法を実験中 ヒントも出せない 特許が絡むので。