TFTを腕の産毛が剃れるまで研いだ暇人が…
http://www.iris.dti.ne.jp/~g-sakae/text/nikki/0205.html 5/28 火曜日
さて、色々考えたのだが、また「True Flight Thrower」(以下TFT)を研ぎ治す。
別に昨日のアルミ缶ガシガシで刃がこぼれたわけじゃなくて、根本的に、刃角を変えようと思ったため。
元々、このTFT、スローインナイフ(投げナイフ)と言うことで、強度重視で刃が分厚く、また、スローイン
ナイフの特性上、切れ味はあまり関係ないので(むしろ切れない方が安全でよい)、刃角がかなり鈍角
になっている。で、今まで殆ど刃角を変えないで研いでいたのだけど、やはり、素人が研いでいる関係上、
より鋭角な方が切れ味がいいでしょ?と思った次第。
てなことで、研ぐ。
・・・・・・・・・
終了。
このTFTの材質、カーボンV鋼って鋼材は、頑丈この上ない上に研ぎやすいと言う、非常に非常識な
特性を持っていたりする。うむ、らくちん。
んで、試しに腕の産毛を剃ってみると・・・剃れました。いい感じ。
ということで、早速テスト(おい)折角巧く研げたので、もったいない様な気もするが、おれ的にはのナイフ、
とことん使い潰すつもり(テストが「使う」という事になるとしたらの話)。
強度テストもそうだし、おれの刃研ぎの練習台になって貰うつもりだ。
とうことで、昨日アルミ缶だったが、今日は職場に転がっていた空のスプレー缶(たぶんスチール缶)が
テスト材料。さて、早速、側面に突き刺す。ブスッとな・・・あっけなく貫通。反対側には2mmほどポイント
が突き出ている。刃の厚みがもう少し薄いか、ポイントがクリップポイント(先端が反り上がった、
ボウイナイフなどに見られるポイント)やタントーポイントだったら、もっと楽に貫通してただろうね?
そして、そのままナイフを横に倒すように、スプレー缶をザック!ザック!っとぶった切る。ガシガシ、
ぶった切る。終了。うむ、見事に切れた。真っ二つ。
さて、切れた所でブレードの状態を見ている。
ブレード全体にかけられたテフロン(?)加工の皮膜が剥げている。結構深々と傷がある。が、刃自体には
欠けた所はない。健在。うむ、相手がスチール(たぶん)と言うことで結構不安だったけど、大丈夫みたいだ。
で、試しに腕の産毛を剃ってみる・・・が、流石に無理。剃れないね。けど、普通に使う分には問題ない
程度、切れ味を保っている感じ。試しに、紙を切ってみると、スィ〜〜〜とはいかないまでも、それなりに
切れる。うむ、うむ。テスト続行。
で、近くに落ちていた厚み2センチの木片をガシガシブッ叩く。ガシガシ・・・ガシガシ・・・かなり根性がいる。
それなりに刃は食い込んでいくけど、何分、刃渡りは短いわ、重量が軽いわで、打撃力が低い為、
鉈の様にはいかないね。けど、腕力です。
根性です。根性でタタッ切ります。ぶった切ります。
はぁはぁはぁはぁ・・・・・・非常にいい感じに運動しました(笑)
とうことで、厚さ2センチの木片を叩っ切り(文字通り叩っ切った。引き切るとかそういうの無しに兎に角、
ブッ叩いて切った)、それなりに刃にもダメージがいったはず。たぶん、ナイツのシルバーナイトだったら、
完璧に刃が潰れてるね。
ということで、木の角を削るように切ってみる・・・スムーズに切れます。実用上問題ありません。
更に、エッジを触ってみると、カエリも健在の模様。カエリってのは、刃のエッジ部分に付いた細かい
バリの事で、本来、これが鋸の刃のような役目をして、物を切ることが出来る。このカエリが細かければ
細かいほど、綺麗に切れるって訳。
と言うことで、産毛を剃るほどの繊細な切れ味は無くなった物の、実用上問題ない切れ味を保っている
模様。うむ、噂通り、頑丈なヤツ。
と言ったところで、カーボンV鋼テストは、とりあえず終了。
いや、実際、個人でやるにはここら辺りが限界でしょ?
実際、アウトドアとかで使うとしたら、アルミ缶とかがほぼ最高だろうし(普通やらない)、もっと、太い木を
切断するなら、鉈なり鋸使った方が利口だしね。とりあえずの所、噂通り、めっぽう頑丈で、普通の
アウトドアとかで使うなら、安心して使える強度だって事で終了とします。
さて・・・自前で研いだTFTが、これだけの切れ味な訳だから・・・メーカー研ぎの他のナイフは、
どれだけ切れるんだろう・・・?
マジに欲しくなってきた・・・うきょっ!
今日の余談:試しにsus304の0.8mm厚の板も切ろうとしたけど、流石に傷を付けるのが精一杯。