【お手入れ】刃物のメンテナンス【レストア】

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546オオバ
まず、縦に120番、最初に入っているグラインダーの跡を一度、
その荒さで潰す。
次に、直角に220番を走らす。前の120番の目が無くなるまで。
また、縦に320番。また、220番の横線が消えるまで擦る。
400番、横。600番、縦。800番、横。これの繰り返し。

最後のフィニッシュ・ラインを常にブレイドの根元から〜ポイント方向に仕上げる。
此れを、同じ面に対して2セット。両面で4セット。

仕上げに何千番を使おうが、それが縦なら、もう一度、横方向へ磨きを掛ける。

通常、素人や初心者が見て”綺麗なミラーだな〜”と
思わせることが出来る細かさは横を800番で終わらせたくらい。

直角、90度で一段ずつ細かくしながら磨いてゆくのが
一番綺麗なミラーの仕上げ方。

ヘアライン仕上げは、これの応用。
最後に横方向に磨いたペーパーより、
40〜100荒いペーパーを掛けてやればOK。

傷を消したいのなら、傷の深さを調べる術が無い以上、
それより、深い(荒い)傷を付けてから順繰り消してゆく。
ただ、細かいペーパーを掛けても無駄。

以上、15年間にJKGナイフショウに、顔を出していた”バスター・ワレンスキー”を
とっ捕まえて、教えてもらい、今も僕が忠実に教えを守って実践している方法。

ダイヤモンド・ペーストもやたら細かい特殊な道具もいらない。
必要なのは7〜8種類の耐水ペーパーと根気。

メロンクリームソーダにご満悦のワレンスキーに
「なぜ、秘伝を簡単に教えてくれるのか?」
と、訊ねたら「別に、特別な技術ではないし、

”鉄でも木でも石でも、そして人でも、磨けば光るし、
最初はアラが出るが磨いたら必ず、いい所が出てくる物だ。”

それは、また何にでも有り、誰でも出来る。
その物につぎ込み、捧げる愛情が在れば。」

と言っていた。

何でも、極めた輩の言う事はカッコええの〜。