1 :
楓虚 ◆ClOezRZxI. :04/01/07 02:02 ID:/qYF2oRH
彼女のおしりのしたが気になり始めたのは最近のことだ。いすの下に直接座るのは冷たいという理由でひざ掛けを下にするのはよく見るが、彼女のは明らかに変だった。
「何で、クマ?」「だめ?」
だめ、というつもりなど、微塵もない。
おしりの割れ目のあいだに胴、尾骨のあたりに顔が押し付けられるようなかたちで、そのクマのぬいぐるみは酷使されている(最も、一度でいいから代わりをやってみたいというものは大勢いるに違いないし、そんな内容の匿名の手紙がいままでに2、3あったらしい)。
本来、学校にぬいぐるみをもってくるのは校則違反だが、男性教員がほとんどのうちの高校でわざわざ注意するものはいなかった。クマの頭で持ち上がったスカートの端は、男を惑わせるのに十分な魅力を持っていた。
「使い心地は?」「悪くないけど」
とてもそうは見えない。
「ゆーちゃん、変わりやってみたい?」「いや、別に」
「ヒネクレモノめ!」いつものように、彼女が僕のわき腹を幾度も突く。
ゆーちゃん。素敵な呼び方じゃない?
彼女の股間からクマが開放され、両足をもたれて宙吊りになる。彼女は、どういうわけか微笑み、音もなく超高速ジャイアントスイングを始めた。彼女の香り、体温、湿気が、ぬいぐるみからみるみる失われていく。
突然、彼女の手からクマが吹っ飛ぶ。クマは空気を吸い込んで急速に肥大化し、バックスタンドの洗濯機の広告にぶち当たるころには、5メートルをゆうに越していた。そしてクマは、音もなく、はじけ飛んだ。
そんな感じの夢を、その日の夜に見た。
2 :
うずまら ◆2Gex/8ct1s :04/01/07 02:03 ID:C7reBE1G
2GEX!!!!!!!
3 :
楓虚 ◆ClOezRZxI. :04/01/07 02:04 ID:/qYF2oRH
異変に気付いたのは次の朝だった。彼女のスカートの持ち上がり方が、いつもと違う。よく見ると、クマの首が本来曲がってはいけない方向に折られていた。
背もたれにおでこの部分が押し付けられ、花が異様に突き出している。さすがに、そうされたい者は少数派だろう。その気の毒な光景を見ていて、初めて気付いた。
僕はクマに哀れみを受けている。
瞬間、気が遠くなる。吐き気がする。叫びだしそうになる。人間以外のものに、焦りを感じる。
そんなことがあったが、午前・午後とも、至極まともに授業を受ける。大丈夫、至極まともだから。
「ただの気分転換だけど」そして彼女は至極簡単にそう答える。
「そんなに気になる?」「まあ、気になるといえば、」
大変気になります! by ゆーちゃん
「そんなものかねぇ」そんなものですよ。意外と。
4 :
楓虚 ◆ClOezRZxI. :04/01/07 02:05 ID:/qYF2oRH
彼女は椅子から立ち、無残なクマを開放した。すでに胴は平たく圧縮されており、やっぱりなんだか気の毒な感じがした。赤味がかった光のせいかもしれない。
平らなクマを彼女が抱きかかえた。やっぱり、おでこが少しへこんでいる。
「女の子のおしりばっか見てる奴は、」
僕か
「おしおきだー!」
彼女の手からクマが飛ぶ。あのクマはどこを見ているんだろう?
クマが、大きく膨らんだように見えた。
ゆっくりと弧を描いて、クマの胴体が僕の耳をかすめた。そのままクマは後ろにあった机に胴体着陸し、住んでのところで墜落を免れた。
「普通、よけるかキャッチするかするでしょ!?」ああ、そうか。
5 :
楓虚 ◆ClOezRZxI. :04/01/07 02:05 ID:/qYF2oRH
クマを抱き起こす。たらりとした腕に力はない。
顔を押し当ててみる。
彼女の香り、体温、湿気。
「へんたい野郎!」まあ、そうかも。
クマが奪われ、彼女が離れる。僕は今、どういう顔だろう?
彼女は窓を開け放つ。よく分からなかったが、クマが外に飛んでいくのが見えた。
もちろん、大きくなったりはしなかった。せめて、はじけ飛べばよかったのに。
「普通、こんなふうに捨てる?」「捨てます」そうか。
「もう、こんなものがあったら、ゆーちゃんが発情しちゃうんだから。私の貞操自己防衛策」
発情?素敵な呼び方だ。
6 :
楓虚 ◆ClOezRZxI. :04/01/07 02:06 ID:/qYF2oRH
「ねえ、ゆーちゃん。やってみる?代わり」「それも自己防衛策?」
言った後で想像してみた。おしりの割れ目、尾骨、湿気。
「いっとくけど、膝の上に座るだけだから」「僕が、それとも君が?」
彼女は無表情になって、椅子を指さす。悪くない。
できるだけ深く、椅子に座る。小学生の入学式並みじゃないか、なかなか。
そして彼女が僕の膝に座る。ズボン越しに、柔らかな肉と、それを隔てる薄い布がわかる。
発情でもしてみようか、と思った。でも、発情って自分でできるんだっけ?
簡単なことだ。こんなことを考えている時点で、発情しているんだ。悪くない。
「ゆーちゃん、あと2日」「ああ」「今度もクマがいい」
またクマ?それはひどい。
「あのねえ、あれけっこう高いんだけど」「なーに、1周年記念に買えて、誕生日に買えないわけ?」
「座ったり、ぶん投げたりしなけりゃ、買ってもいいけど」
そう、僕を哀れんだりしないように。
7 :
楓虚 ◆ClOezRZxI. :04/01/07 02:06 ID:/qYF2oRH
「じゃあ、抱き枕とか?」「それなら、今度もぜひ、代わらせて欲しいね」
「それこそ、貞操の危機じゃない?」
そういって、ゆっくりと僕の方に体重をかける。彼女の髪が、目の前で乱れる。
彼女から発散するものが、一度に感じとれる。後ろから、抱きしめる。
抱き枕には、ちょうどいい大きさかもしれない。
後になって気付いたんだけど、どうやら教室の中にはまだ何人か残っていたらしい。
何も言えなかったし、なんだか動きづらかった、とか。
人前であんなことをするのって、明らかに変?大丈夫、至極まともだから。
khkしゃdfhく
9 :
和田sunstar ◆i6jwvBOktc :
期待age