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11名無しさん@ピンキー


第○話「無惨!スライム男の襲撃!(前編)」のあらすじ

超科学の結晶、バイオケミカル獣人を次々送り込み、
世界征服を企む悪の秘密結社、『マルク・ジェネ』。

彼らと戦う正義のヒロイン『流聖天使プリマヴェール』、
月(ツクヨ)──若草純菜と、
太陽(コロナ)──皐月乃(さつきの)つばさ。

だが、バイオケミカル獣人・スライム男に、純菜の同級生、
ちなつと、その姉沙耶香が犯され、妊娠してしまう。
一度は撃退したものの……。
12名無しさん@ピンキー:01/10/20 00:07 ID:???


流聖天使プリマヴェール

第○話「無惨!スライム男の襲撃!(後編)」




ストレッチャーが、姉妹妊婦を分娩室に運んでいる。
高木沙耶香、高木ちなつのふたりだ。
スライム男の予告通り、堕胎も許されず、今日、出産の日を迎えてしまったのだ。

学校にも、あれから行っていない。
偶然ふたりをみつけて通報し、病院まで付き添ってくれた同級生、
若草純菜と、その後輩、皐月乃(さつきの)つばさ。
純菜の親友で、純菜から事情を聞き出した篠原茜。
友人関係で、ちなつの入院の真相を知っているのは、この三人だけだ。
三人は今日も、こうして産気ずく直前、お見舞いに来てくれている。

お腹はすっかり大きくなってしまった。
つわりもあった。母乳も出て来た。
ぬくもりすら感じるお腹を、何度も何度も繰り返しなでながら、
ただ、まともな自分の子が産まれてくること……。薄い望みに賭けた。
それが、好きな男とキスした経験すらない少女の、たったひとつの祈りだった。

触手に味あわされた惨めな快楽は、とうとう忘れられなかった……。
夜になると我慢できず、姉妹してオナニーで感じ、揃って声を響かせ合う。
たった一度だけ、恥ずべき姉妹でのセックスもしてしまった。
ふくらんだお腹同志を擦り合せ、
お互いにあの日自分たちを犯した触手の感触を求めて……。

そしてついに、姉妹同時出産が始まった。
「いきんで、沙耶香さん!」
看護婦の声に従い、姉、沙耶香は、必死にリズムをつけて呼吸し、いきむ。
カーテン越しに妹のいきむ声も聞こえる。
姉妹して何をやってるのか……気が遠くなりそうな出産の極限状態の中で、
今更のようにそんな言葉がふっと頭をよぎり、
自分たち姉妹のあまりの惨めさに悲しくなる。
やがて……、
「きゃああぁぁぁ!!」
看護婦の悲鳴が分娩室に響いた。
沙耶香の股間から出て来た赤ん坊の頭は……緑色だった。
すでにスライム男と同じ目つきの、いやらしい両目を開けて、
看護婦に、医者に、そして自分の母親にニヤリと笑みを向ける。
ちなつの絶鳴も聞こえる。
「いやあっ! や……。出て来ない……でええ……! 看護婦さん、中に戻してえ…」

(ああ……駄目なんだ……。やっぱり、もう、駄目なんだね……)
(こんなもの見てしまったら……もう、一生、
好きな人の子供なんて、産めないね……)

沙耶香は、もう何も見なくて済むように天井を見上げ、分娩を続けた。
白い天井は涙でぼんやり曇っていた。
13名無しさん@ピンキー:01/10/20 00:08 ID:???


予想された最悪の事態に、医師が、急いでその物体を取り上げようとした。
ぶしゅっ!
異音と、医師の悲鳴とが、同時にあがった。
あの汚液が、医師の顔面にふきかけられたのだ。
慌ててガーゼでくるもうとした看護婦にも、
みぞおちに触手で一撃を食らわせ、昏倒させる。
隣からも複数の悲鳴が聞こえてきた。
たちっ、と湿った音をたてて床に着地すると、沙耶香の子供は、
滑りながら病室の外に逃げ出そうとする。
と、突然、バァン!と音を立てて分娩室のドアが開き、
この場にそぐわないきらびやかなコスチュームのふたりの少女が現れた。
「たあぁっ!」
オーラの光を放つ手刀がスライムの仔を焼く。
煙があがり、産まれたばかりの沙耶香の仔は、永遠に地上から姿を消した。
「つばさちゃん、そっち!」「ハイです! やっ!」
ちなつの産んだスライムも倒された……と思った瞬間、
緑の影がひとつ、ドアを押して滑り去った。
「逃がした!?」「も、もう一匹いたなんて…」
……忌まわしくも、ちなつは、双子を産んでいたのだった……。

(ちなつちゃん……お姉さん……)
泣きそうな思いで姉妹をみつめながら、その少女は病室の外にスライムの影を追った。
あとには、意識を失った、医師、看護婦、──そして、
分娩台の上で出産直後の性器を露出したままの姉妹が、取り残された。

 * * * *

日も落ちかけ、薄暗くなった街。
人気の少ない通りを、純菜の親友、篠原茜が歩いていた。
ちなつ姉妹を見舞った帰り道だ。
純菜たちは、急に用を思い出したと言うので、そこで別れた。
(ああ……それにしても許せないよ)
茜は、一月たってもまるで薄れない憎悪を、心中でぶすぶすと燃やしていた。
(ちなつ……すっかり、ハキハキした前のちなつじゃなくなっちゃって……)
(レイプされてお腹大きくした高校の同級生なんて見たくないよっ)
(しかも、怪物になんて……近頃、怪物騒ぎとかが多発してるって
噂は聞いてはいたけど……。まさか、自分の親友がそんな目に遭うなんて!)
初めて真相をちなつから聞いた時は、ちなつ、茜、純菜、
三人して肩寄せ合って泣いた。
たった今だって、ちなつのことが可哀想で涙が滲んでくる。
(警察も手におえない怪物は、プリマヴェールって人達が撃退しているらしいけど)
(あたしも、もし、ちなつにひどいことした連中に出会ったら、許さないっ。
一発ぶんなぐってやらないと、気が済まない!)

はっ…
何かが、視界の横を横切った。見間違いじゃない。
横道に消えていったのは、緑色の物体だ。スライムだ。
「…まさか……、あれが?!」
心臓がどくんと強く打った。──復讐の、最初で最後のチャンスかもしれない。
考える前に走り出した。
茜は、10歳の時から、空手を習っている。
女の子ふたりを犯した化け物にそれが通用するなんて思わないが、
荒事には、ちなつ達よりは向いているつもりだった。
ちょっとでも危なくなったら、通報して逃げればいい。逃げ足にも自信がある。
14名無しさん@ピンキー:01/10/20 00:09 ID:???


ぶしゅる うしゅる うしゅる……
不気味な音を立てて、人間大の緑色のスライムが、
広い公園の一角で、小山のように盛り上がっていた。
今、人通りはないものの、姉妹が犯された場所に比べれば、
街灯もついているし、この時間でも人の行き来のある場所だ。
今夜は、ずいぶん大胆な場所に現れている。
仔スライム──ちなつの産んだ子は、そいつに向かっていた。
──よーし、見つけた。
これで充分だ、と茜は思った。
直に見てみると、やっぱり、空手がどうこうというようなまともな相手じゃなさそうだ。
通報して、すぐに離れよう。そう思って携帯をカバンから取り出した。
パシッ、と音がして、手が急に軽くなった。「……!?」
携帯が、誰かにひったくられたのだ。
心臓が跳ね上がるような思いがした。
振り向くと、そこには不気味な黒いマスクの男が立っていた。
「ひっ!」
気が付くと、いつの間にか何人ものマスクの者達が後ろに立っていた。
完全に、取り囲まれている……!

マスク男達の中から、一人の男が歩み出て来た。
大袈裟なほど仰々しい装いをしている。全身黒タイツのような姿の他の者達とは違う。
黒々としたマントを羽織り、同じく漆黒の色の鎧を身に着けている。
顔は、かなりの美形だ。ただ一人素顔を晒していることもあり、
集団の中でかなりの異彩を、その男は放っていた。
「スライム男の幼体を追うサーチ・カメラが、お前を、ずっと追っていた。
ふむ……プリマヴェールと同じ学校の制服、だな」
「あっ、あんた誰よ!」
気丈に問い掛けた茜に、マントの男は答えた。
「俺は、地上征服を目指す偉大なる組織『マルク・ジェネ』の幹部、
プリンス・ガーランドだ」
茜のあごを、掴み上げる。
「我々に小賢しくたてつく『プリマヴェール』という小娘たちのことを探っている。
ふだんは、お前らと同じ学校に通っている、ということまでは、わかった。
…お前、病院にも見舞いに来ていたな? 以前スライム男に犯された娘の
知り合いでもあるようだな。少し、話を聞かせてもらおうか」
「……あ、アンタがっ!!」
コイツが、ちなつ達をあんな目にあわせた張本人なのだ。
茜の頭は、怒りの熱で一瞬で真っ赤に染まった。
ガシッ、と音を立ててプリンスの手をあごから払い除けると、
渾身の蹴りを、プリンスに叩き込んだ。
破裂音のような小気味いい音が、公園の空気の中に響いた。
…プリンスは、かろうじて左腕で受けていた。
「この小娘を、取り押さえろ!」
プリンスの命令に、マスクの男たち──マルク・ジェネの戦闘員たちが茜に駆け寄った。
奇声をあげ、先頭をきって走ってきた戦闘員に、茜の中段蹴りが見事に入った。
戦闘員が、脇腹を押さえて悶絶する。
続いて跳んできた相手は、みぞおちに正拳突きを叩き込む。
そいつも、腹を押さえてうずくまった。
人を傷付けよう、倒そうとして空手を使うのは、生まれて初めてだった。
しかし、今、茜は実力よりずっと上の力を発揮していた。
怒りと憎しみが、茜の全体重を乗せて敵の肉体に食い込んでいった──そんな感じだった。
が──、
「きゃ! うわぁぁ──っ!」
急に足が引っ張られ、茜は地面に倒れた。そのまますごい力で引きずられてゆく。
スライム男の触手のしわざだった。
あっという間に腕、足、腰をからめ取られて、地面に押し付けられる。
「ぐ──っ! う──っ!」
「よくやった、スライム男。……さて、話してもらおうか?
プリマヴェールに関して、お前が知っていること、すべてな」
15名無しさん@ピンキー:01/10/20 00:10 ID:???


「おまえらなんかに、教えることは、ひとつもなーいっ!」
顔をあげることも許されない茜だったが、そんなことで胸いっぱいの怒りの炎は消えなかった。
「プリンス様……」スライム男が口を開いた。
「ひっ」
緑色の物体が口を聞いたのに、あらためて茜は脅える。
「この娘……カン、チョウ、シテみたい……」
(なに? …かん・ちょう?)
ゾクッと、嫌な予感がした。
「フフ……確かに、このハネっかえりをしおらしくするには、
浣腸ぐらいしても面白いかもしれんな」
「え? え? な、何……!?」
奴等が何を言っているのか、何をするのか、茜には理解できなかった。
交わされている言葉はわかるのだが、このままこの場で、
しかも、これから自分がされることと、
“カンチョウ”という音が結びつかなかったのだ。
スルスルと細い触手が茜のスカートの下に伸びると、器用にアヌスに潜り込んだ。
「ヤぁ───────ッッ!!」
他人に尻の穴をいじられるなんて、まだ小学校にもあがらない小さい頃、
熱を出して、母親に座薬を入れてもらった時ぐらいだ。
悪寒で身体がぶるぶると震える。
身動きも許されない中、なにか、熱いものが肛門の奥でひろがっていった。
どうっ、ドク、ドク………
「ひぃ…。な、何!?」
射精、だ。
たっぷりと汚い汁を注ぎ込んで、入った時と同じように、触手はスルスルと戻った。
茜は、肛門に触手性器を挿入されて射精されるという異常な初体験を
味あわされたことに、まだ気付いていない。
スライム男が、ぐ──っと茜の身体を宙に引っ張り上げた。
お腹が、ぐるぐると鳴り始めた。「あっ?!」
「まだわからんのか? 浣腸をしてやったのだ。
このままここで惨めに排泄物をぶちまけて、少しはしおらしくなるといい。
ちょうど、ギャラリーも集まって来たしな…」
「嘘! 嘘! な、なんてことを! ううっ……」
あきらかにお腹がおかしい。苦しい。
でも、両手も触手に拘束されて、お腹を押さえることもできない。
さらに最悪なことに、プリンスの言う通り、公園には少しずつ人が集まり始めていた。
通りすがりに異常な光景を見て、皆ギョっとして立ち止まっている。
気のきいた者が通報しようと携帯を取り出すと、
すかさず戦闘員に取り囲まれて取り上げられる。
いまや、自分に訪れている危機が“便意”だ、ということに
茜もはっきりと気付いていた。
ものすごく冷たい、嫌な汗が、背中を伝う。
(このまま? ここでウンチ? できるわけないじゃない!? そんなこと)
「ひ……」
悲鳴が出そうになった。
空中から、自分の周りが見渡せる。
通行人たちが、自分を驚いた目で見上げている。
「いやぁ……」
16名無しさん@ピンキー:01/10/20 00:11 ID:???


スライムの子を追跡し始めた時は、
まさか、こんなことになるなんて思ってもいなかった。
「もう……だめ……」
苦しさは一秒一瞬ごとに耐え難くなる。
眉根を寄せ、唇を噛み締めて必死に耐える。
だが、ついに異音がして、熱いものがお尻の門を開き、
スカートを汚しながら、足を伝って流れ落ちた。
わあ、という声が、通行人たちからいっせいに起こった。
生まれてから一番恥ずかしい出来事に、頭がガンガン鳴るようだった。
「空中でそのままじゃ可哀想だ。せめて、している間だけでも降ろしてやれ」
クックッと、いかにもおかしそうに笑いながら、プリンスが命じた。
地面に、足がついた。手も解放された。
慌ててしゃがんでショーツを降ろし尻を出したが、もちろん手遅れだ。
茜の便と、一緒に出た尿で、ショーツとスカートは汚れきってしまっている。
しかも、まだ、排泄は続く。
「いやっ、いやっ……」
降ろされたからといって屈辱は終わらない。
むしろ、ふだんと同じ姿での排泄を外でみんなに見られている今の方が、
屈辱感は増しているかもしれない。プリンスは、そこまで考えていたのだろう…。
「見ないでください……お願い……」
涙が零れ落ち、鼻がぐすぐすと鳴った。
顔をそむけてくれる人もいたようだが、見知らぬ女子高生の生の排泄姿など
全員が初めて見る光景だ。あっけにとられてまじまじと見つめ続ける者も多かった。
本人にとって無限に思えるほどの時間がたって、ようやく、茜の排泄は終わった。
「きれいにしてもらえ」
「あッ」
触手が、また茜を宙に引っ張り上げる。
「いやぁぁぁぁっ!!!」
汚れたスカート、ショーツが抜き取られる。
制服の上着もスポーツブラごとずりあげられ、乳房も、むき出しにされる。
また触手が股の間に滑りこんで来て、汚物まみれの茜の下半身を大量の液で洗った。
「こ、このぉッ!!」
茜は、目の前の触手に、かじりついた。
手足が動かせない今、たったひとつの反撃手段だ。
しかし、無駄だった。
一部をかじり取られても、スライム男は痛がる素振りすら見せない。
口中に残ったスライム片を、茜は慌てて吐き出した。
茜はまだ知るよしもないが、その味は、男根の味だ。
「プリンス様……」「なんだ、スライム男」
「オレ、コイツが気に入りましタ……コイツとの子供が欲しイ」
17名無しさん@ピンキー:01/10/20 00:12 ID:???


茜は、背骨に高圧電流が走ったような衝撃を感じた。
実際、ぶるっと身体が震えた。
(なに……? なんて、言ったの…? 今)
「どうやらスライム男はお前が気に入ってしまったようだ。鼻っ柱の強さといい、
腕っ節といい、なんなら洗脳して俺の側に置いてやってもいいほどだが……。
スライム男にとっても一ヶ月ぶりの種付けだ。残念だが、犠牲者になってやってくれ」
目眩がした。自分が、怪人の仔を妊娠する……?
ちなつの恨みをはらすつもりでしゃしゃり出、逆にほとんど抵抗もできずに、
ちなつと同じように、種付けをされてしまうのか……?
そんな。惨めすぎる。
「いやっ! ほ、本気なのっ?」
「話せる情報があるなら、いまのうちに話した方が良さそうだぞ」
「や────っ! やめてっ! 絶対駄目──っっ!!」
「では、プリマヴェールに関して教えろ。
お前の学校の誰がプリマヴェールなのか、知っているか?」
「プ、プリマヴェールって、アンタたちと戦ってるって最近噂の人達でしょ?
でも、知らないよっ! アンタたちに教えることなんて、何も知らない!
ウチの学校にいるってのも、今、初めて聞いたよぉぉっ!!」
長い舌のような触手が、スポーツブラに隠されていた小振りな乳房を嘗めあげる。
「ひゃうっ! 本当に、本当に何も知らないんだよーっ!」
「……どうやら、本当のようだな」
プリンスが言った。
「ゆ、許してくれるの」
「いや。スライム男にくれてやるだけだ」
触手が茜の足を大きく広げ、群集にさらした。
「ぅあ──っ!! やめ、やめてぇぇ──っ!!」
「……オナニー、しロ……」「え?」スライム男が声をかけてきた。
「皆の前で、オナニーしロ……いつも、自分でシているようニナ」
「じょ、冗談っ…!」「なら……」
むくむくと触手の一本が男根の形になって、茜の股間に滑り込もうとした。
「やっ! やめてやめて!!」「スるカ?」
涙が滲んできた。鼻をぐすぐすと鳴らしながら、ようやく、茜は答えた。
「したら、もう、変なことしない……?」
18名無しさん@ピンキー:01/10/20 00:12 ID:???


茜はまず、両手をいっしょに自分の股間に伸ばした。
左右十本の指でおずおずと、やがて一定のリズムで、陰唇をこねはじめる。
親指が、ときどきクリトリスを軽くはじく。
そして、ちょうど乳房の位置にある二の腕の腹で、乳首を擦って刺激し始めた。
「ほう……それがお前のオナニーか」
ものすごく不安そうな顔で、茜は、手を止めた。
「なっ、何よ……」
「フフ……。いや? 多少変わっているなぁと思っただけだ」
「へ、変なの……? そ、その……あたしの………やり、方」
「…いいかラ、続けロ…」
「うう……」
ただオナニーをさらけ出しているという以上の恥を晒しているんじゃないか…
という不安を抱えたまま、再び茜は手を動かし始める。
(こんな状況で気持ち良くなるわけないよ)
しかし……、肛門に大量に注ぎ込まれた汚液が、強力な媚薬であることを、
茜はまだ知らない。
「あっ……?」
「どうした?」
(嘘……気持ちいいよ……いつもと同じぐらい)
夜、一人でベッドでふける、自慰の密かな楽しみ。
一人で集中するあの時と同じくらい、身体の各所から快感のパルスが起こっていた。
「うあぁっ」
恐くて、思わず手を止める。
「やめるナ。続けロ」
ゆらぁり、と男根触手を揺らして脅されては、従うしかない。
このまま、群集の前にベッドでと同じ姿をさらけ出してしまうのか……
頭をなぐられたような、重いショックを感じる。
それでも、指を、腕を、卑猥に動かして自分を慰めること以外、
この女子高生にはいま何一つ許されないのだ。
指を這わせている股間は、いまや茜の記憶にもないぐらい
大量の恥液を湧き出させて、燃えている。
腕の腹でこする両の乳首もびんと立ち、電気プラグでも繋がれているかのように
熱と痺れの波紋を乳房に起こし続けていた。
「んっ…ふぅ──……っ、あっ、あっあっ」
「ほう……本格的な声を出し始めたな。よほど、良いようだ」
「ムスメの……カラダ熱くなっテきた……オモシロイ」
(やめて! 言葉でいじめないでよ…っ)
こいつらに命令されて仕方なく気持ち良くなっているのに、
他人事みたいに言われるなんて……。茜は、死ぬほど悔しかった。
目線を動かすと、触手で釣り上げられた茜からは下の方に、
好奇のまなざしを向ける群集が見える。
(ああ、見られてる、恥ずかしいとこ見られてる、やあぁぁ…)
「シかし…人の前でシてこれだけ燃えるとは……」
「ハハハ……どうやら天性のマゾの素質持ちだったらしいな」
そんな馬鹿なこと言うな、と絶対に否定したい気持ちと、
でも、本当に感じて喘いでしまっている自分にショックを受けている気持ち。
媚薬のせいとは知らない茜は、両方に揺らがされたまま上り詰めていく。
「あァん、あァン、あん、うっ…ああああああ」
ぶるぶるっ、と茜の裸が震えた。
「お? イくのか?」
「イクっからっ……もう、もう許してっ……うあはぁっ…!」
これまでの人生で一番大きな快感の波が茜を襲った。自分の指の動きで──
(嘘だよ……マゾなの? あたしマゾなのっ?……き、気持ちいい…っっっ!)
先ほどの排泄時の残尿がぷしゃぁっ、と吹き零れ、群集からまた驚きの声があがった。
(出ないでえっ───)
茜の願いも虚しく、飛沫は、月の光に照らされてキラキラと弾け続けた。
19名無しさん@ピンキー:01/10/20 00:15 ID:???

 
はっ、はっ、と自涜(じとく)の後の荒い息をつく茜。
乳房と下半身は丸裸のまま、股間から下も恥液と小水で濡らしたまま、
触手に高く吊るされてている。
快楽に、全身の力が脱けてしまっていた。
17歳の女子高生にとって、間違いなく、これまでで最高のオナニーだった。
──マゾ……──
プリンスたちに言われたその言葉が、焼き印でも押されたかのように
茜の脳裏に重く貼り付いている。
ざわざわと騒ぐ群衆の中から、絶頂の瞬間、茜の股間からほとばしったものを、
あれが潮吹きってやつだ、いや、ありゃ失禁したんだろう、と
下世話に取り沙汰する声が聞こえた。
(そんなこと、か、考えないでえ……)
でも、どうしてだろう。胸がぎゅっ、と疼(うず)く。
そんなことを言われる惨めな自分の姿に、茜は、感じ始めているのだ。
「では、そろソろ挿入をすルぞ」
「え…そ、そう……。…?!! …っちょ、ちょっと待って! 嘘!」
茜は空中で大きく四肢を広げられ、群集の前で性器を開かれる。
その濡れそぼったピンクの処女襞(ひだ)に、スライムが性器の先を潜り込ませた。
「命令通り、オナニーしたのにっ! したのにぃーっ!!」
「……ダカら解放してヤるなどと約束しタ覚えはなイが?」
プリンスが高らかに笑った。
「ハハハハハ、お前は最高だな、スライム男」
「わああぁぁぁ〜〜〜〜!!! やめてっ、やめろ────っっ!!」
ずぶり、と、処女の性器に対しては、意外なほどスムーズに、
スライムの巨根は茜に飲み込まれていった。
「………んーン!!!……」
茜は、濡れに濡れていた自分の膣口に、
スライムのちんぽが埋まってゆくのを、群集と共に、ゆっくりと見守った…。

じゅっぽ…、じゅっぽ…、じゅっぽ…、じゅっぽぉ……
スムーズには受け入れられたが、茜の股間を出入りするたび
巨根が赤い色で濡れているのがわかる。
茜が、スライムに犯されるその瞬間まで処女だったことを示す、
純潔のあかしの血だ。
「ううっ……。うっ……(ぐすっ)……ひっ……うぅぅっ……」

痛いよ。
痛くて、気持ち悪いよ。
でも、でも、身体が熱くて、あそこがむずむずして、気持ち良い感じもするのは、
あたし、あたし、本当に……マゾ……なの……?!
ちなつちゃん、あたし、バカだよね。
けっきょく、手も足もでないまま、同じ目に遭っちゃったよ……。
ちなつちゃんより、もっと、惨めな思いもさせられたよ。

突然、茜の脳裏にフラッシュバックのように過去の光景が浮かんだ。
あの、純菜たちと買い物に出、ちなつ姉妹と出会った日の光景だ。

あの時は、まだ、あたしたちバージンだったね──。
自分の妊娠なんて、心配したこともなかった。
彼氏とお泊りした、あの子の話……、したね。
あの子は、公園なんかで脱がされたり怪物と初体験なんてしなくて良かったんだよね。
あの子は、初体験の時、人前でうんちなんかしなくて良かったんだよね。
あの子は、きっとたくさんの人の前でオナニーなんてさせられなかった。
あの子は、たくさんの人にイクところまで見られたりもしなかった。おしっこも。
あの子は、初めておちんちんを挿入されるのをたくさんの人に見られなくても済んだ。
しかも、彼氏じゃない、人間ですらない、怪物になんて……。
あの子は、──
20名無しさん@ピンキー:01/10/20 00:17 ID:???


「あ、あ、ああああぁぁ……」
茜は号泣した。
こんな惨めな女子高生たちが、地球上に自分たちの他にいるだろうか。
しかも、親しいクラスメートだったふたりが、同じ目に遭わされるなんて……。
嘆いても、悲しんでも、太い男根の抽送は容赦なく続く。
茜とスライム男のいやらしい粘液が擦れ合う濡れた音を、夜の公園に響かせて。
「あまり泣き喚くな。少し、うるさいぞ」
「プリンス様。俺がダまらせまス」
オい、オマエ、と、スライム男は茜に呼びかけた。
「オマエのオカマを掘って新シい快楽を教えてやル。泣いテるヒマもなくしてヤる」
ぐちょぐちょと膣口を犯されながら、茜はそれを聞いた。
「ハハハハハ! 男勝りのこの女のおかまを掘ってやる、か。そいつはいい。
少しはしおらしくなるかもしれん」
プリンスは、スライム男の提案に喜んだ。
「わかるか?女。アナルセックスをお前に教えてやるそうだ」
(アナル、セックス……!?)
その単語は、友達同志のエッチに関する他愛のない会話で、何度か話題にはなった。
だが、それはもちろん冗談としてだ。
──ホンカクテキ、ヘンタイ、コウイ──
世の中にはそんなことする馬鹿なカップルもいるという笑い話のネタでだ。
自分がアナルセックス経験者になるなんて、それこそ、いままで想像したこともなかった。
「オれの肛辱ハ、サイコウだゾ……処女デすらアナルマニアにし果てる自信ガある」

触手が、茜の裸の尻を捕らえて、ゆっくりと広げた。
観衆の面前に、今度は茜の菊門がはっきりと見えるようになる。
「いやぁ! いや!」
先が毛筆のように細く割れた触手が、くるくるとそこに汚液を塗りたくり始める。
気持ち悪さとくすぐったさに、茜は狂ったような声をあげて悶えるはめになった。
だが、塗りたくられた場所はすぐにじんじんと高熱を帯び始める。
むずむずする。まるで、何かを入れて欲しくなるような──熱い感覚。
そして、耳掻きのように細い触手が、茜の尻を犯す先鋒を務めることとなった。
するりっと潜り込む極細の感触に、また、背筋に怖気が走る。
行為の開始だ。
肛門内で先っぽが膨み、男根を細くディフォルメしたような形になると、
ゆっくりと、やがて素早く、内壁を往復し出す。
少女の排泄器官を新しい性器へと変化させるべく、
先の穴から何度も媚薬入り汚液の噴射も行われる。
「ううっ!? くひぃっ!」
経験したことのない種類のたまらないむず痒さに、
知らず、口の端からよだれがこぼれ出た。
執拗な愛撫だった。
少女の内壁を、こすり、撫で、ドリルのようにねじ入り、びたびたと内側から叩く。
前門も犯されたままに続けられる異常性愛に、茜の精神は砕けそうだった。
「マゾのお前には最高の辱(はずかし)めだろう……?
こんなに大勢に、アナルセックス初体験を見物してもらえて……しかも触手と」
プリンスの駄目押しも、今の茜には、効き過ぎるほど効く。
(あたし……マゾだから……こんなので、感じるの……っ?!
い、いい……。アナルセックス、気持ち、イイっっ!!
もう、駄目だ……がまんできない……駄目に、なる、よ……)
「シリが、イイ、だロウ?」
「……ウ……ゥン……」
……喘ぎ声混じりに、その素直な返答は、返って来た。
「……お……、おしりが気持ちィィ……!! あ、ああぁあぁぁぁっっ!!」
膣を犯す野太い男根のストロークの重さと、肛門を犯す細い触手の
工作機械のような高速の抽送に、崩壊寸前の理性。
そして、茜の反応に満足したか、肛門を犯す触手も脹らみ始めた。
ぶくり、ぶくりと肛門を、縁(ふち)の色が白くなるほどの圧力をかけて押し広げ、
ついには前を犯す男根触手と同じ太さとなった。
21名無しさん@ピンキー:01/10/20 00:17 ID:???

「ホモの男みたいに、おかまを掘られて感じてしまっているなぁ。娘」
「あ、あ、あ、やぁ……ぁ…………」
「もう、終わりだ。誰もが、お前の本当の姿を全部見てしまった。
お前が変態だと、マゾだったと、バレてしまったぞ……」
「……う、うああぁぁぁー……っ!」
茜は泣いた。
そして、ふたつの性穴のみならず、触手が全身を犯しはじめる。
小振りな乳房を揉みしだき、乳首を甘く噛み、脇をくすぐる。
お尻の肉をこね、耳と口にちゅっちゅっ口付けし、背筋をなぞる。
そして、クリトリスを弾く。
どの部位にも、まんべんなく汚液をなすりつけながら。
茜の衣服も、ついにすべて静かに溶け落ちていった。
親友ちなつの境遇に怒りと復讐心を燃やしたこの少女も、
髪までどろどろに濡れ、汚され、
あの日のちなつと同じ惨めな全裸姿になったのだ。
しかも、恥ずかしい双穴責めを受ける股間を、人目に晒して──。
処女穴をふたつ同時に裂けんばかりに広げられながら、
しかし、いまや茜はこの異常な快楽の虜になっていた。
媚薬入りの汚液は、この女子高生の裸体をだらだらと流れ落ち、
また、膣と肛門、口から体内に注ぎ込まれ続けている。
うぶな処女をも性奴のように狂わせる「魔薬」だ。
初の性交で激烈な痛みを生じさせるはずの交尾部分も、
男根の太さの分そのままとでもいうような苛烈な性的快感を生んでいる。
脊髄を、稲妻が走ったかのような快楽で痺れさせ、
茜の魂まで犯さんばかりに、産道と尻穴を、強力にほじる。
「が……うぁあ゛…っ、がっ、わぁぁっ!!」
それは次第に、目を見開き、よだれを垂れ流し、
獣のような喘ぎ声をあげなければ耐えられないほどになっていった。
(し、死ぬ……? 死んじゃうの……!?)
だが、茜は今、自ら腰を振っていた。
これほどの快感を与えられて貪(むさぼ)らずにいろ、というのは、
人の子の肉体を持つ者にとっては、無理な話なのだ。
「マエとウシロ、ドッチが、キモチイイのダ……?」
「ああっッッっ、両方ぉっ!! 両方ぉぉ────ぉ!!!」
22名無しさん@ピンキー:01/10/20 00:18 ID:???


「どいて! お願い、どいて下さい!」
プリンスが、振り向いた。その視線の先には──、
「来たか、プリマヴェール!」
プリンスの放った戦闘員たちにスライム追跡を邪魔され、
行方を見失ったプリマヴェールのふたりが、
ようやくいま、スライム本体のもとにたどり着いたのだ。
そして、人ごみをかきわけたプリマヴェールが見たものは、
親友、茜が、無惨にレイプされているまさにその姿だった。
「あ、茜……!!?」
茜の朦朧とした目線が、純菜の方を向いた。
「う、純菜……。純菜……? う、ぐぅ」
「茜……!」
駆け寄ろうとした純菜を、戦闘員が取り囲んだ。
戦闘員の抵抗で、プリマヴェールのふたりはなかなか茜に近づけない。
「純菜っ……来ちゃだめええ……見ないで…が、あ、…見ないで……」
絶え間ない抽送が続き、苦しい息の下、喘ぎ声混じりでようやく茜はそれだけ言えた。
「やめて! ひどいことっ! なんで茜がこんな……。
茜、駄目よっ! また妊娠させられちゃう、その獣人から離れてーっ!」
「駄目だよ、気持ち良くて止まんないよ……っ! あう、あ、あ」
もたらされる悲惨な結果を知っていてなお、
茜は自ら腰を振るのを止めることができなかった。
ぶびゅぶっっっっっっ
ぶぼっっっっっっ……
「ふ、は、あ、うああああぁぁぁぁ──────っっ!!!」
そしてついに、茜は自らの淫らな腰の動きで、
スライム男の射精を導いてしまった……。
噴射というよりもはや放水のように、膣奥へ下等生物の精子が流れ込む。
肛門も、たっぷりと媚薬入りの精子の洪水で犯され、満たされる。
「ひ、は、は、はぁぁ────」
極限の性的絶頂に、茜の裸身は反り返った。頭の中が真っ白になる。
神経が、焼き切れそうだ──。

早速、精管とも言うべき触手が茜の子宮口のさらに奥、
卵子に直接精子を吹きかけるべく、侵入してゆく。
そして、茜の身体にも、あの痛みというほどもない痛みが、
──あの日、ちなつが感じた痛みが──胎内に、はしった。
絶頂のすごさにぼんやりと曇っていた頭が少しずつ澄んでくると同時に、
茜は、無惨な汚辱を加えられた末、自分が妊娠させられたことを、悟った。
しかも、最後は、自分自らの惨めな腰使いでそれを導いてしまったことも。
全裸で吊るされたまま、双穴にこじ入れられた性器から射精を受け入れ続ける茜。
茜は顔を、汗と汚液、よだれ、そして止めど無い涙で濡らしながら、
静かにつぶやいたのだった──。
「女の子になんて………………、生まれて来なきゃ、良かったね………」
23名無しさん@ピンキー:01/10/20 00:19 ID:???


ようやく戦闘員の群れを蹴散らし、純菜はスライム男めがけて跳んだ。
「茜ぇっ!!」
純菜の、光り輝くオーラをまとった体当たりを避け、
スライム男は茜を宙に放り捨てて飛びのいた。
全裸の親友を両腕でキャッチする純菜。
「……茜……。どうして、こんなことに……!」
「……じゅ、純な……」
まだ牝の熱い息を吐きながら茜は、純菜を見つめ返した。
「純菜が、プリマヴェール……?」
「……いままで隠しててゴメン……! 守れなくって、ゴメン! 茜っ!」
「あたし、あたしぃ、ちなつの仕返しをしようと……でも、馬鹿、だね……。
捕まって、一生分、犯されちゃったよ……」
「あぁ……」
純菜も、性行為の現場に居合わせるなんて、まだ、たったの二度目の経験だ。
それが、二度とも、親しい女の子が
激しく怪物にレイプされている所だったというのは、強烈すぎた。
自分が何かされたわけでもないのに、身体ががくがくと震えている。
「妊娠もさせられちゃったみたいだよ…」
「ええっ………!」
純菜の緊張と寒気の震えが、怒りの武者震いに変わるのに長い時間は必要なかった。
「マルク・ジェネ……絶対、絶対に許さない……っ!」
24名無しさん@ピンキー:01/10/20 00:20 ID:???


と、シュルシュルシュル、と純菜と茜に何かが巻き付いた。
スライム男の触手だ。復讐の念に燃えるスライム男が、この隙を逃すはずもない。
「つばさちゃん、お願い!」
「ハイです!」
阿吽の呼吸で、つばさが触手めがけ跳んだ。ジャンプキックを叩き込む。
単なる物理衝撃なら吸収してしまえるスライム男の触手だが、
流聖天使のオーラをまとった攻撃には耐え切れずに、ふたりを手放す。
毒でもくらったかのように、触手は痙攣を起こしていた。
純菜は茜を優しく地面に横たえると、マントを脱いで裸身をくるんでやる。
「いま、かたきを取るよ、茜」
怒りの大きさが、純菜を覆うオーラの強さでわかる。
闇夜にピンクの光の飛沫が、吹き零れるように咲いていた。
「プリマヴェール……フクシュウノトキハ、キタ! プリマヴェール!!」
スライム男の口調と形相が、一気に、より怪物的に変わる。
多数の触手がスライム男本体から飛び出し、プリマヴェールのふたりを襲う。
不意打ちのダメージがあったあの時とは、数が比べ物にならなかった。
夜空を緑色の線が覆い尽くし、まるでスライム色の傘を被せられたかのようだ。
しかし、触手の軌道をまるで事前に知っていたかのように、
純菜はわずか二、三歩動いただけでそれをすべて避けきってみせた。
「信じられん……」
眼前に見るプリマヴェールの戦闘力の凄まじいレベルに、
プリンスは、呆れた果てたように笑みすら浮かべてしまった。
一本だけプリマヴェールを捕らえることに成功した触手、
つばさの右手首に絡み付いた触手を、無言で引き千切る純菜。
「…あなたには、」
引き千切られた破片は、純菜の手の中で煙となって蒸発した。
「死、以外の何物もふさわしくないわ」
純菜が、必殺の構えを取った。
「つばさちゃん、…いくよ」
「ハイです!」
「天空より降り注ぐ聖なる光よ」
「我ら天の使いにその力をお貸しください!」
ふたりの周囲に、神聖さを湛(たた)えた光が、大気中から集まり始める。
「まずいぞ、スライム男……」
プリンスが言う。
「………シューティング!」
直視している者には、眩しさでふたりが見えなくなるほどの光の集中。
プリマヴェール、必殺の技だ。
「………スターライト!」
いま、集まった光のすべてがスライム獣人に叩き付けられる。
「……フラ」
「きゃああんんっ!!」
25名無しさん@ピンキー:01/10/20 00:21 ID:???

突然、悲鳴が響いた。
「どうしたのっ、つばさちゃん」
振り向いた純菜も、つばさに続いて悲鳴をあげた。
「ああっ!! うあっ…!」
しゅうしゅうと、純菜の身体、そしてつばさの身体から、白煙が立っていた。
せっかく集まっていた光が、宙に霧散して、消え去ってしまう。
ふたりは、いきなり真後ろから、触手の攻撃を…あの汚液を受けたのだ。
そして……
「ああ……い、イヤ……」
つばさが自分の後ろを押さえてうずくまる。
だが、隠しようもなく、両手の間からつばさのまるだしの尻の割れ目が覗けていた。
純菜も、コスチュームの胸部分から、
小振りな自分の左の乳房が零れ出ているのを見て、呆然とした。
「あ……やぁっ」
慌てて両腕で隠してしゃがみ込む。
「フ、フ……イイカッコウダ、プリマヴェール」
「スライム男は改良された。お前らを美しく覆い、また、強力に防護している
流聖天使のコスチューム……。普通の衣服とは全く違うソレを溶かしたうえに、
身体に傷は付けない粘液を開発するのには、骨を折ったぞ」
プリマヴェールふたりの背後、側溝から、本体と同じ大きさの、
スライム男の別のボディが這い出してきた。
半身を、今までそこに潜ませ続けていたのだ。
「スライム男のボディの大きさは、前回の三倍になった。
無論、その分、攻撃力も、耐久力もな」
「ね、ねーさま……」
ふたりは、肌を晒して初めて、この騒ぎで集まった、周囲を囲む群集の目を意識した。
26名無しさん@ピンキー:01/10/20 00:22 ID:???

「ハッハッハッ、大事な所が丸見えだな、プリマヴェール。いかに強かろうとも、
一皮剥けば、中身はうぶな小娘だ。捕らえろ! スライム男」
触手が飛ぶ。
「キャッ!! ああ…ん」
お尻を押さえながら、必死にジャンプして逃げるつばさ。純菜も跳ぶ。
着地したものの、コスチュームから覗いた肌は隠しきれない。
右に、左に、捕らえようとする触手を避けなければならず、
次第に、露出した尻と乳房を隠す余裕もなくなってしまう。
どんっと、純菜が群集の一人にぶつかった。
「うわっ!」「ご、ごめんなさい!」
その男のスーツの胸に、裸の乳房と乳首を押し付けていることに気付き、
純菜は頬が熱くなるのを感じた。
「戦闘員ども、お前らも手伝え!」
奇声をあげて、ふたたび戦闘員たちもプリマヴェールに飛び掛かる。
ふだんなら、集団であろうがどうということもない相手だが、
露出した肌をかばいながら戦うのでは、悪戦苦闘を余儀なくされてしまう。
触手も、間断なく襲って来ているのだ。
「もう……いやぁぁ……!」
お尻を抑えながら、左右に連続キックして戦闘員を蹴散らすつばさ。
しかし、足を振り上げるとお尻の下の、あの部分まで覗けてしまいそうだ。
さらに触手は汚液をも吹きまくる。躱(かわ)し切れなくなったつばさは、
肩、右足、そして胸の部分まで溶かされてしまった。
「きゃんっっ!」
純菜よりずっと小ぶりな乳房が、ふたつまとめてあらわにされた。
「もう…ダメ…………」
ついに恥ずかしさに耐えられなくなったつばさは、
身体を隠してその場にしゃがみ込んでしまう。
触手は、そんな少女を容赦なく捕らえて空中に引きずり上げた。
「つばさちゃーんっ!!」
スライム男は、つばさの手足を広げさせて空中に磔(はりつけ)のようにすると、
ビュッ、ビュッと射精のように汚液を吹きかける。
顔面にまで、全身まんべんなく汚液を浴びせ掛けられ、
つばさは、アクセサリとショーツの残骸をわずかに残して、
すべてのコスチュームを溶かされてしまった。
大勢の群集の、目の前で。
「イヤぁぁん、は、恥ずかしいぃぃっ、ね──さまぁっ!」
プリマヴェール、残りひとり。
27名無しさん@ピンキー:01/10/20 00:25 ID:???


「なんてことを……!」
純菜はつばさを救出するため懸命に近づこうとするが、
ひとりですべての戦闘員、触手を引き受けるのは多勢に無勢が過ぎた。
まとめて飛び掛かってきた戦闘員を次々蹴り飛ばすものの、
その隙に、純菜の腕ほど太い触手三本もに、まとめて右腕をからめ取られてしまう。
「ええいッ!」
左腕での手刀、そして蹴りと、渾身の連続攻撃で三本とも断つものの、
さらに四本、五本と触手は純菜を襲う。
スライム男の大きさは、以前の倍。触手の数も倍だ。
もはや乳房を隠すこともままならずに、跳び、転がって
必死で触手を避けるが、汚液まではとうとう避けきれなくなった。
「うぅっ!」
ジュワ……ッ!
純菜の美しいコスチュームから、再び、汚液を浴びての白煙が噴き上がる。
「は……あぅ……」
純菜も、つばさと同じくお尻をむき出しにされ、
さらに背中をも大きく露出させられてしまった。
それでも、晒した身をかばうこともできず、
群集の目の前で触手を躱(かわ)し続けねばならない。
恥ずかしさで涙を目の端から散らせながら、純菜は戦った。
群集の男の人達の目が、誰にも見せたことがない乳房に、お尻に
集まっているのが、わかってしまう。
つばさには近づけず、もう身を守るだけで精一杯だ。
丸太のように太くなった触手が、仲間の戦闘員をなぎ倒すのも構わずに
闇を裂いてぐんと伸びてくる。
体を捻り、二度、三度と跳躍してギリギリそれを躱す。
鼻先を触手の一撃がかすめた。くらったら一発で昏倒させられそうだ。
と、突然背中にドン、という衝撃を受けた。
また誰かにぶつかってしまったのだ。
黒い影。
「あなたはっ!!」
純菜は待ち構えていたプリンスの当て身を、思いきり鳩尾(みぞおち)に受けた。
ついに、最後のプリマヴェールの動きも止まった──。
28名無しさん@ピンキー:01/10/20 00:26 ID:???


抱き止めた純菜の、露出した尻、背中を傍若無人に撫でながら、
スライム男の触手を呼び寄せるプリンス。
「ぐ……うぅ」
だが、純菜の身体はダメージで痺れ、なにひとつ抵抗もできない。
何本もの触手が、純菜を、つばさの隣に運んで
同じように空中に磔にした。
「ねーさまぁっ……!」
「あぅ、ぅ……」
「フフ……。プリマヴェール。お前、おそらく処女だろう?
人目に裸体をさらすのも今日生まれて初めて、ということになるのだろう……?」
「や……、やめて……」
「やれ。スライム男」
ぶびゅう、びゅう、と、触手は、純菜にもたっぷりと汚液を浴びせ始めた。
長い髪に、目を閉じた顔に、そして、純菜の全身に。
「いやぁ………う、ぶっ…!」
白煙があがり、純菜も、ショーツとアクセサリを除いてすべての衣服を溶かされた。
夜空に肌色の“X”の字がふたつ浮かぶ。
「フフフ……なかなかどうして、そそる身体をしているではないか。
小振りだが、形のいい乳。細いウェスト。まるい尻……」
「や……めて…!」
「スライム男。下着だけ残してやったのはどうしてだ?」
「ヒ、ヒ……コレはユックリ脱がしてヤリます。クツ辱を倍増さセるためニ」
ふたりの前の部分をわずかに覆っているだけの、
もはや残骸のようなそれを、触手は掴んだ。
つばさが泣いた。
「やめ、てー……っ!」
純菜も泣いていた。
「お願い、それだけは……」
プリマヴェールふたりの願いも空しく、
やがて、はらり、と小さな布切れが宙に舞い、プリマヴェールのそこは、
スライム男、プリンス、そして群集の前に、あらわにされた……。

つばさの、くっきり縦線が見える股間。
純菜の、まるで名前通りとでもいうような、若草にも似た薄い茂みの股間。
両足は大きく開かれており、その間に秘められたピンク色の処女の秘裂も、
すべての人の目にあらわにされていた。
「いやぁぁっ…」「し、死んじゃいたい……」
プリンスとスライム男の笑声が響いた。
「ハハハハハ……! こんな風に哀れな姿にしてしまえば、
さすがのプリマヴェールも、ただの小娘と変わらんな。
いや、公園で全裸になり、性器まで人に見せびらかしているのだ。
露出狂の変態女と変わらん姿、と言うべきか…」
「う、うぅっ……!!」
逃れようと泣きながら一生懸命力むものの、
ふたりを捕らえる触手の数は、どんどん増えている。
脱出はもはや容易ではない。
あの魔性の汚液をたっぷりかけられたせいか、
身体の中から、徐々に熱が込み上げて来ている。
流聖天使の力も、神聖なオーラも、充填できない。
「どれ、プリマヴェールの身体を俺の方に持ってこい。スライム男」
「な、何をっ……する気……!」
目の前に来たふたりの股間に、プリンスは目を寄せた。
匂いすら感じるほどの至近距離だ。
「ほう……薄いな。毛を通して縦すじがはっきり見えるぞ」
「!!」
「こっちのプリマヴェールはまだ生えてもいないのか……。
まるっきりの子供のあそこだな」
「やっっ! やめ……て……!!」
「スライム男、ふたりの腰を持ち上げろ。集まっている方々にも見ていただこう」
29名無しさん@ピンキー:01/10/20 00:27 ID:???


ぱっくりと両足を広げられ、群集に見えやすいように
腰を地面と水平に持ち上げられた純菜。
つばさも、純菜のすぐ横にまったく同じかっこうで晒されている。
触手に絡め取られ、身動きも取れないまま、
ふたりの股間は群集の好奇の視線の前を横に滑ってゆく。
「いッ、いやッいやッ……やあぁあ……」
もじもじと尻を揺するものの、それが唯一、精一杯の抵抗だ。
処女の縦筋をよりいやらしく見せる効果しかない。
復讐のつもりが、こんな惨めな性的見せものにされている屈辱。
純菜の涙は、止まらない……。

「モう一恥かかせてヤります、プリンス様」
「ほう……?」
しゅるり、と、細くしなやかな触手がプリマヴェールふたりの
両足の間から現れると、秘密の縦筋にぴったりとくっついた。
「や……ヤメテ……」
汚液をまぶしながら、優しくプリマヴェールふたりのそこを、さすり始める。
「ああ……! あぅ……!!」
ぽろぽろと涙を落としながら身を悶えさせるふたり。
オナニーすらしたことがないのに、路上で、人前で性器を擦られているのだ。
友達を助けるために、復讐のためにスライムに挑んで、逆に、
惨めな全裸の姿でこんな恥をかかされている自分が、純菜は死ぬほど悔しかった。
しかし、人間の少女の身体を持つ以上、
スライムの触手の快感に耐えることは、プリマヴェールにすら不可能なのだ。
「あん、あん、あん、あ……や、ヤだぁ……っ」
いつの間にか、いやらしいビデオみたいな声を出している自分に気付き、
愕然とする純菜。
股間が、あそこが、体験したことのないようなむず痒さを感じている。
すごく熱い。耐えられないほど痒い。──異常なほど、気持ちいい。
つばさも声をあげている。
「きゃン、あっ、あっ、あっ、あぁン……や、ヤダよう……っ!」
幼い身体には、この刺激はより酷な体験となっているはずだ。
「ククク……イってシマえ。コノ群集のマエで、ハジをさらすノだ」
「イヤあぁぁっ!……あァッ!!」
何度逃れようとしても、触手は四肢にがっしり巻き付いて離れない。
逃れようのない恥が、訪れようとしていた。
「あンあンあンンッッ…あぁぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッ!!!」
つばさが、触手を両股でキュっと挟み込んで、叫び声をあげた。
「落ちる…!? どっかに落ちちゃうう…、
何? 何? あッ〜〜〜〜〜〜〜〜っっ!!」
純菜をも、未経験の感覚が襲った。
顔を真っ赤にしてブルブルと白い裸身を震わせる。
「ハハハ、アハハハハハハ……!
イッたか、プリマヴェール!! ついに生き恥をさらしたな!」
はっ、はっ、と切なく息を吐くプリマヴェール。
まだ裸身は痙攣の名残を残している。閉じた目からは、涙が零れ続けていた。
30名無しさん@ピンキー:01/10/20 00:28 ID:???


「ひ、ひどい……」
もう逆らう力も無く、空中で裸の×の字姿を晒されたまま、純菜は泣いた。
つばさも泣いていた。
これが、えっちの時の、イクっていう事なんだ……。
倒そうとした憎い獣人に、やられた友達と同じこんなことを初めて教えられて……。
「ソろそろ、貫通式とイクぞ」
「ふふ……。いよいよ、あのプリマヴェールがスライムとまぐわうのか」
「嘘……」
ぐこお………と、大きな触手が純菜の股間から起きてきた。男根触手だ。
──アレを、刺し貫かれる。
「イヤ! イヤ!! いやあぁあぁぁぁぁ!!!」
(私もまだバージンなのに! 茜ちゃんとちなつちゃんたちの
仇を討とうとしたのにぃぃ!)
逆に、彼女らと同じ物を入れられてしまうのだ。
男根触手がぴたりと淫裂に触れる。
「ひゃっ!!」
交合の潤滑油代わりに、汚液を分泌してそこをぬるぬるにする。
「だめです──…っ! 裂けちゃいますぅ……」
涙ながらに抗議するつばさ。だが、腕一本、足一本も動かせない。
しかし、今の純菜にはそんなつばさの声を聞く余裕すら失われていた。
(もう駄目だ・犯されちゃう・嫌嫌嫌・悔しい・犯される前に死んじゃおうか)
ぐらぐらと思考が揺れる。目の前の光景も揺れる。
群集の目線が、自分に集まっている。自分が犯されるのが見られるんだ。
群集──。
純菜の目が、群集の中のひとりを捉えた。

全裸の女の子だ。
マントで裸身を覆い隠そうと努力しながら、純菜を見つめている。
……茜……。
その目線は、絶望とショック、悲しみを、激しく見る者に伝えていた。
「あか…ね……っ」
そうだ。
今ここで、自分が屈してしまったら──
今ここで、自分が堕ちてしまったら。
茜の、ちなつたちの希望もすべて失われてしまう。
きっと、何度でもこんな悲惨なことが繰り返される。悪の手によって。
自分一人の恐怖と屈辱にのみ捕らわれていた、
そのことを、純菜は、強く、強く、恥じた。
茜たちを守る力を持った、この世にたったふたりのプリマヴェール。
その自分がこんなに簡単に諦めたら、誰が茜たちを、
そしてこれから悪の手にかかるかもしれない、誰かにとっての茜たちを、
救えるというのだろう。
その人達を救う。
それが流聖天使の力を授かった自分の義務。
プリマヴェールである自分としての、使命。
自分が犯されることなど、その義務と使命の前では、どうでもいいことだと思った。
茜と楽しく過ごした日々の記憶が、脳裏を霞(かす)めてゆく。
自分には、友達のために、できることがあるのだ。
31名無しさん@ピンキー:01/10/20 00:29 ID:???


「ぁぁぁぁああああ…………ッッ!!!」
異変が起こっていた。
雄叫びとともに、純菜の身体に、再びまばゆいあの神聖な力が灯っていた。
「ウヌゥッ!!」
スライム男が、そしてプリンスが、突然の事態の変化に驚愕する。
純菜を襲っていた触手と汚液の汚辱感が、消えたわけではない。
しかし、その中でも今、純菜は精神を高められる。
神聖な力を、集められている。
手足を縛るスライム男の触手が、神聖なオーラに触れ、
煙をしゅうしゅうとあげ始めていた。
「まずいぞスライム男、急げ! 早く小娘を犯してしまえ!」
「ハ、はいッッ」
うなりをあげるかのような迫力で、男根触手が、純菜の股間に迫る。
割れ目に密着し、圧力をかけて、順名の処女地を割り開いてゆく。
「グゲェッ!」
男根触手までもがじゅううと音をあげて溶け始める。
純菜の神聖なオーラと、スライムの男根の力の綱引きだ。
完全に性器に侵入して射精してしまえば、いかにプリマヴェールといえども
もうまともには動けないだろう。
白煙をあげて先端を溶かしながらも、めり、めり、と少しずつ
男根触手が純菜のそこに埋まってゆく。
しかし……、
「ギャ、ギャゲッ!!!」
突如、純菜のオーラがさらに眩さを増した。群集もプリンスも眩しさに目を覆う。
触手が激しく焼け爛れ始めた。
「つ、つばさちゃん……」
純菜は、見た。
自分の左手を、つばさが、伸ばした手の先でしっかり握り締め、
自分の神聖なオーラを送り込んでくれているのを。
「ねーさま、がんばって……! わたしのチカラ、ねーさまに貸しますっ!」
「つばさちゃん! ありがとう!」
純菜が最後の気合を込めると、光は爆発し、
純菜を拘束していたスライムの触手はすべて爆ぜ失せた。
32名無しさん@ピンキー:01/10/20 00:30 ID:???


「────────ッッッッッ!!!!!」
人間には決して出せない声、スライム男の寒気のするような悲鳴があがった。
「やああぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっ!!」
気合の声とともに、純菜の裸の手が、肢(あし)が、スライム男を切り裂いた。
もう全裸であることも気にしていない。
攻撃を振るう度に、裸の尻が群集の前にあらわになり、
裸の乳房が揺れるのも、意に介さなかった。
純菜の今の思いはただ、スライム男を憎み、倒す、その一点のみ。
流聖天使のオーラは純菜の裸の全身をきらきらと包み、さらに
何個もの眩い光をまとわりつかせている。
夜の暗闇の中、それは美しく少女の裸身を映えさせていた。
べちっ!
「痛ぁっ!」
純菜の攻撃で、つばさが触手から解放され、裸の尻で路上に着地した。
「つばさちゃんありがとう! 貸してもらった力、今、還すわよ」
つばさの手を握ると、白く輝いていた純菜のオーラがピンクに戻った。
そしてつばさも、蒼の光を取り戻す。
「よくも、わたしとねーさまをヒドい目にあわせてくれたわねっ!
倍にして返してやるんだから!」
つばさはスライム男に駆け寄ると、太い触手をむんずと抱え、背中で持ち上げた。
「たああ──────っっ!!!」
どどぉん!!と巨木が倒れたような轟音が響く。
裸の少女が、2mを越すスライム男の巨体を、一本背負いで投げ捨てたのだ。
「くぅっ!」
プリンスがそのすぐ側で倒れている。
つばさは、プリンス目掛けてスライム男を投げ下ろしたのだ。
かろうじて避けたものの、プリンスとは違い
避けきれずに下敷きになった戦闘員達がどうなったのかは、知るよしもなかった。
「クそ……おノれ……このッッ…………」
スライム男は苦労して巨体を起こしながら、雨の如く汚液を乱射した。
残った触手も振り回す。
しかし、その攻撃を、宙を飛ぶツバメのように身を翻して
見事に躱(かわ)す、流聖天使プリマヴェール。
わずかに掠(かす)める汚液も触手もオーラに触れた瞬間蒸発してゆく。
かつてこれほどのオーラをプリマヴェールがまとったことは、なかった。
33名無しさん@ピンキー:01/10/20 00:30 ID:???

「つばさちゃん!」
「ハイです!」
ふたりが手をかざすと、ふたりの手の中に白い光の槍が現れた。
「プリマヴェール・スターライト・ジャベリ──ンッ!!」
光の槍が投擲される。
「!」
槍はスライム男の脳髄と心臓の間を貫き、さらに数mも引きずって、
スライム男の巨躯を立ち木に縫い付けた。
「────!!!」
もう逃げられない。
「……つばさちゃん、とどめよ」
「! …は、ハイです…」
明確な『殺意』を静かに瞳に込めた純菜の様子は、
ふだんの優しい“ねーさま”の姿とはとてもギャップがあって、つばさを圧倒した。
しかし、美しい裸の姿ともあいまって、
つばさはそんな純菜にもときめいてしまう。

──天空より降り注ぐ聖なる光よ!──
──我ら天の使いに、その力をお貸しください!──
「………シューティング!」
「………スターライト!」
「フラ────────ッシュ!!」

プリマヴェールとスライム男の間だけではない。
その時、公園全体がすさまじい光に飲み込まれた。
そんなものの中心にいた物体が無事でいられるとは、
誰一人考えられないほどの、光と、熱。


!………………
!!………………………………………………………………………………

何人もの女の子を辱めた邪悪の塊、スライム男は、
こうして、地上からその姿を消した……。
34名無しさん@ピンキー:01/10/20 00:31 ID:???


ハァ、ハァと肩で息をするプリマヴェールのふたり。
立ち木がぱちぱちと音を立てて燃えている。
スライム男の姿はもうそこにはなかった。
「おのれ……プリマヴェール……」
ごそっと黒い塊が起き上がる。プリンスだ。
光の渦に巻き込まれ、おおいにダメージを受けたようだった。
マントも失い、髪もそこかしこチリチリに焼け、顔も煤だらけだ。
ジャリ、と鞘から剣を抜いてプリマヴェールに対峙する。
ふたりは油断なくプリンスに対して構えた。
「チッ! さすがに戦力的に俺の方が不利か……!」
プリンスは、ざっ、と大きく後ろに飛び退く。そのまま、姿を消した。

「茜……」
純菜は、茜に駆け寄った。
マントを被り、全裸で戦いの行く末を見守っていた茜の所に。
純菜が自分のブレスレットの宝石に指を置くと、ブレスレットが光りだす。
純菜が光に包まれ、プリマヴェールの変身が、解ける。
流聖天使の力を失い、普通の女子高生に戻るが、
変身前に身に付けていた衣服も元に戻るのだ。
自分がキャミソール姿になるのも構わず、
純菜は茜に自分のセーラー服の上着を被せた。
(ごめん……茜……。わたし……遅くて……守れなくて……)
戦いが終わって、緊張が解けて、そして親友の顔を見た。
途端に、涙が溢れて止まらなくなってしまった。
茜は、汚液が渇いてこびり付いた顔で、笑った。
「こらこら……ここはあたしが泣く所じゃないの?
…助けた人が泣いてどうするのよ」
「ご……ごめん……なさい……」
「誰も純菜を責めたりしないよ……。つばさちゃんとたったふたりきりで、
あんなやつらと、こんな戦いを、ずっとしてたんだね……。
あたしこそ、全然気付かなくてゴメン。親友失格だね……」
茜は、泣きじゃくる純菜の身体を抱き締めた。
ようやく誰かが通報できたのか、駆けつけるパトカーと救急車のサイレンが、
小さく耳に届き始めていた……。
35名無しさん@ピンキー:01/10/20 00:32 ID:???


 * * * *

プリマヴェールの正体を世間に明かすことはできないので、茜とはその場は別れた。
しかし、それ以来、純菜は二度と茜には会えなかった。

ある日、朝のHRで教師からクラスに、茜の転校が告げられた。
驚いた純菜が茜の家に駆けつけると、
茜は、すでに家族ごとどこかに引っ越して行った後だった。
堕胎することもできない惨めなお腹、悲惨な出産。
そんなものを抱えてしまった茜は、
純菜たちと離れ、誰も知る人のいない場所に行きたかったのだろう。
茜は、そういう子だった。
でも、そんな茜の性格を知っていてなお、
純菜はドアにすがり付いて号泣するのを、止められなかった。
ちなつも、精神的ダメージが深く、しばらく学校には出られない。
行けるようになるかどうかもわからない、と伝え聞かされている。
純菜の最も悲しい戦いは、こうして、終わった──。

 * * * *

マルク・ジェネ本部。
なんとかプリマヴェールから逃れたプリンス。
今、彼は研究所の培養カプセルの前に立っている。
「スライム男ほどの生命力の持ち主でも、細胞片一つ残さず消し去られるとはな……。
まさに恐るべき攻撃力だ。残ったのは、この仔スライム一匹だけか」
「は。完全再生にはかなりの時間が必要です」
「……プリマヴェールのオーラそのものを無効化する獣人の開発が必要なのか……」
「難しい課題ですな。マルク・ジェネの総力を結集せねばなりません」
「資金はいくら使っても構わん。責任は俺が取ろう。
とりあえず、その間も獣人での攻撃は続行せよ。奴等のおおよその素性はわかった」
「はっ!」
(おのれ、プリマヴェール……、この屈辱はいつか晴らしてくれる。)
プリンスは歯噛みしていた。
(今度は、この俺のもので処女膜をブチ抜き、犯しぬいてやる……。
生まれてきたことを後悔するほどなぶりぬいて、
俺の性処理の為だけの奴隷に変えてやるぞ……!)


                            <ゲーム本編に続く…>
36名無しさん@ピンキー:01/10/20 00:34 ID:???


「「「 ビデオ版CMクリップ 」」」

(つばさの声で)
 大好評オリジナルビデオシリーズ「流聖天使プリマヴェールex」第○弾っ!
    < 映像:街中で戦闘するプリマヴェールふたりのアクションシーン >
 今回は、プリンスに調教されて完全服従してしまった
 ふたりのプリマヴェールのお話です!
    < 男根にうっとりと奉仕する純菜。純菜の顔から精液を舐め取るつばさ >
 プリンスに性奴隷として自分のすべてを捧げたふたりに、ついに運命の日が……。
    < 目を閉じて両腕をひろげ何かを受け入れようとする純菜。 >
    < プリンスの手には何か緑色いものが…… >
 「流聖天使プリマヴェールex○、『The reborn day』」! 絶賛発売中!
    < 一瞬映る、お腹を大きくして運ばれていく、プリマヴェールの姿…? >
 勅命降臨っ! いくわよ、転生(てんせ)──っ!
37番外編:01/10/20 00:35 ID:???


流聖天使プリマヴェールex(番外編)
「The reborn day」



精液まみれにされた可愛らしい顔を近づけ、
プリマヴェール・月(ツクヨ)──純菜は、プリンスの男根の鈴口を吸った。

ちゅっ ちゅっ……

たった今、いつものように、プリンスにフェラチオ玩具として使用されたばかりだ。
亀頭の先から残りの滴を吸い出せ、というプリンスの命令に、
おとなしくひざまずいたまま、純菜は従っていた。
プリマヴェールのコスチュームは胸が破かれ、形の良い乳房が露出させられている。
下半身からは下着も抜かれている。
隣には、太陽(コロナ)──つばさが、同じかっこうでひざまずいている。
濡れた唇とその周辺が、純菜と一緒に今まで奉仕していたことを示している。
今はプリンスの次の命令待ちで手持ちぶさたの状態らしく、
うずく身体を持て余して、もじもじさせている。
純菜の瞳には、うっとりと隷属の喜びが、
つばさの瞳には、隠された心の中の期待感が、それぞれ浮かんでいた…。

マルク・ジェネの新獣人との戦いで
力を使い果たしてマルク・ジェネに捕らえられた純菜。
その純菜を救おうとして果たせず捕らえられたつばさ。
ふたりの処女を奪ったプリンスは、プリマヴェールに過酷な性奴隷調教を施した。
そしてついに、ふたりにマゾの自覚を植え付け、
プリンスに一生その身を捧げると誓わせることに成功したのだ。
その余勢で、プリンスはプリマヴェールふたりを用い地上征服を成功させ、兄を追い落とし、
プリンスの称号はそのままについに階位を最高位ジェネラルにまで進めた。
今ではプリマヴェールはマルク・ジェネの怪人・戦闘員部隊の貴重な戦力であり、
プリンス個人の可愛い性的ペットだった。

「純菜」
「はい、プリンス様」
「ふふ……、あのプリマヴェールが、いまや俺のちんぽに喜んで吸い付いている……。
この姿、俺と戦っていた頃のお前に、見せてやりたいな」
「…………」
恥ずかしいのか、純菜は、頬を赤らめ、少し視線を逸らした。
「初めて俺とセックスした時は泣き叫んで抵抗したというのに……
あの、うぶで、淫行に抵抗感を持っていたお前は、どこへ行ったのやら」
「プリンス様が純菜をこんなふうにしたのに……」
プリンスは、純菜に、自分のあそこに手を入れて俺の目の前に出せ、と命じ、
純菜は恥ずかしそうにそれに従った。…差し出された指先は、ねっとりと濡れていた。
「俺に、おもちゃとして弄ばれて興奮しているんだろう?」
「はい、……はい、プリンス様」
プリンスは、心の底から、といった歪んだ笑みを浮かべた。
38名無しさん@ピンキー:01/10/20 00:36 ID:???


「今日は、お前に聞きたいことがある。お前が一番嫌いな調教は、何だ?」
「え……?」
純菜の脳裏に、プリンスにしてもらった、数々の恥ずかしい行為が思い浮かんだ。
「こうして、小便をするところに唇で奉仕して、精液を飲まされるのが辛いか?」
「いえっ! ……プリンス様にご奉仕するのは好き……です。お汁も、最初は
飲むのが辛かったけど、プリンス様のなら、……美味しいと思います」
「では、外でセックスしたり、俺の目の前で放尿をして見せるのがイヤか?」
「いえ…。恥ずかしいことをプリンス様に見られていじめられるのは……、
マゾの純菜の、いちばんの喜びです」
「おしりを叩かれておしおきされるのは嫌いか?」
「…………」
「嫌いか……」
「………じゅ、純菜はこの前、おしりを叩かれただけでイッちゃった時、
『おしりを叩かれるのしぬほど好き』ってちゃんと言いました……。
プリンス様の、いじわる……」
純菜は、瞳を潤ませてプリンスをみつめている。
「フフ……。憧れのお姉様がこんなに変態になってしまって、悲しいか?」
プリンスは、つばさに視線を向けて言った。
つばさは、恥ずかしい言葉を言わされた純菜本人と同じくらい
興奮しているようだった。顔が、真っ赤だ。
「どんなねーさまも好きっ。好きですーっ…」
そう言って顔を純菜の顔に近づけると、プリンスの目も気にせず、
飛び散った精液をぺろぺろとなめとっていく。
そして、純菜の唇に、何度も情熱的に口付けた。
「もう……つばさちゃん……。ん…」
純菜も目を閉じ、口付けで応えた。
「では純菜、お前自身に応えてもらおうか」
「はい。どうしてもイヤなのは、スライム……です」

「プリンス様本人に抱かれたり、プリンス様のち、ちんぽに奉仕したりするのは、
純菜は、…好きです。でも、でも……、人間じゃない物に責められるのは、イヤ…。
特に、スライムに責められるのは、イヤです……」
悲しい戦いの記憶も、思い出してしまうから──。心の中で、純菜は付け加えた。
プリンスは、純菜のきれいなストレート・ロングの髪を掴んで、顔を引っ張り上げた。
「あう……」
そんなふうに乱暴に扱われるのにも、幸せな心地を感じてしまう、純菜。
「それに、人間じゃないものに犯されて快感を感じてしまう自分も、
恥ずかしくてイヤなんだろう?」
「はい……」
「自分が人間以下のものに堕ちてしまうような恐さを、感じるんだろう……?」
「そ、そうです……そうなんです…」
「なら、これをやろう」
プリンスは純菜の髪から手を放すと、背後の、人間の子供ほどの大きさの
ブリキ缶風容器をふたつ、開けた。……何かをつかみ出す。
「ああ……」
純菜は、絶望の吐息を吐いた。
プリンスがつかみ出したのは、2匹のスライムだった──。
39名無しさん@ピンキー:01/10/20 00:37 ID:???


最初から純菜の答えがわかっていて、これをあてがうつもりだったのだ。
「今までのスライムの、さらに改良型だ。
お前らに倒される前のスライム男の機能を、かなり、取り戻しているぞ」
「…イヤ……」
「ただアメーバ状に触手を伸ばすだけではない。
再び、男根の形を作ってお前たちを犯すことも可能になった。そして……」
「………」
「そこから射精して、人間の女に仔を産ませる機能も回復した」
「え……。……い、嫌! イヤあぁぁぁ────ッッ!」
「これからは、これをずっとお前らの身体に張り付かせることにする。
俺の命令に従わなかった時、作戦に失敗した時は、
罰として、俺の指示ひとつでお前らを犯すように仕込んである」
「やめて……、お願いです……。……や、やめ…て……」
純菜は、プリンスの膝にすがりついて懇願した。声が、震えていた。
「今後は、お前と一心同体のパートナーだ。徐々に、知能と、以前の記憶も
取り戻すだろう。…お前らになぶり殺された時のこともな」
「そ、そんな……」
「まだまだ、お前らプリマヴェールを一度で必ず妊娠させるほどは回復していない。
しかし、いずれはスライム男とお前の可愛い子供を見ることができるだろうな……」
「いや……嫌です……そんなのヤああ……」
純菜が、肩を落として泣き出した。つばさも、純菜にすがりついて泣いている。
抵抗はできない、受け入れなければならないということは、ふたりとも悟っていた。
しかし、たった一つの希望をこめるように、純菜は言った。
「私……」
純菜の喉が、こくりと鳴る。
「プリンス様となら……。プリンス様との赤ちゃんなら、産みたいです…。
駄目ですか……? プリンス様……」
プリンスは、目を潤ませながらの純菜の嘆願に、
その細いあごを右手で掴み上げて応えた。
「俺はお前が好きだぞ、純菜……」
「え……」
純菜の耳が、赤く染まる。
「お前が、屈辱と羞恥の渦の中で堕ちてゆく姿を見るのが、心の底から好きだ。
だから、お前にこれを捕り付かせる。お前にスライム男の仔を、産ませる……」
「あ………」
純菜の涙は、ぽろぽろと止まらずに零れ落ちるばかりだった……。
40名無しさん@ピンキー:01/10/20 00:38 ID:???


スライムを受け入れることを決めた純菜。
ぺたりと床に座り込み、両腕を開き、
目を閉じてプリンスがスライムを放つのを待ち受ける。
つばさも同じ姿勢をとった。
じゅるり……。
差し出されたプリンスの手から、スライムが少女ふたりの肉体に移住していく。
「うあ……っ」「や、やぁん…!」
乳房剥き出しの胸から入り、あっという間にスルスルッと服の隙間に滑り込んだ。
さっそく、純菜の身体全体に細く長く広がり、
乳首、クリトリス、肛門など、過敏な部分を発見しては、刺激する。
ふたりの少女は、感電したように、快楽にのたうつ。
「あ、あ、あ、あ、あ、あぁぁ……っ!」「あっあっあぁん、ねーさま助けてーっ!」
触手は、カバー状になってクリトリスを包みこみ、優しく、優しく、揉みしだく。
さらにカバー状のカサの中に、微細な触手が一本、作り出された。
それが、きゅっ、きゅっ、とクリトリスの外辺を押しながら、ゆっくり一周してゆく。
「んん〜〜〜〜〜〜〜〜っっ!!」
純菜が股間を押さえて唸る。ぶるぶると震えていた。
一方、胸には、ゼリーでできたおろし金のような、平たい触手をあてた。
その表面のザラつきを使って、かする程度の感触で乳首と乳房を刺激する。
「あ……か…はっ…………っ!」
それは、つばさの小さな胸にすら衝撃のような性感を与えているようだ。
もちろん、その二ヶ所だけではない。
脇腹、お尻、もも、すね、くるぶし。
脇の下、二の腕、手のひら、うなじ、耳。
純菜のすべてを、つばさのすべてをむさぼるように、触手は愛撫を続ける。
「おしっこ出ちゃう…」
つばさの股間から、シャア……という音が響いた。
感覚の洪水が、つばさの幼い身体の限界を超えたのだ。
「つばさちゃんっ。…………」
じょおぉ……と、つばさより大きく長い音がし、純菜のプリマヴェールの
コスチュームも、尿で濡れた。純菜も人肌の水溜まりを作ってしまったのだ。
「ねーさま……、アン、アン、ねーさまも、出しちゃったの…?」
「うん……だ、出しちゃったの…。アァっ、プリンス様、ごめんなさい……!」

ふたりの目の前にそれぞれ触手が一本現れ、唇の形を作った。
それが舌なめずりし、純菜とつばさ、ふたりの唇を奪った。
「ん───っ! ん───っ!」
スライムの唇は、わざわざ舌まで作って、それを少女の口内で這わせ、
純菜の歯茎の裏、舌の表裏まで、口内くまなく蹂躪する。
全身を触手でいじり回しつつ、口内の愛撫も長々とやめてくれないスライム。
とうとう純菜は、スライムなどと深く深く舌を絡め合ってしまった。
「ぷはあ……」
スライムとのディープキスからようやく解放されると、
今度は、目の前に小さく萎(しな)びた男根型の緑色の触手が現れた。
「奉仕を………!」
屈辱で泣きそうになりながら見上げると、プリンスは、無言で純菜をみつめていた。
あきらめて、自分を種付けする男根をそそり立たせるために、奉仕を始める。
ぺろ…ぺろ…ちゅっ……「んっ…んっ…んっ…」
人間の男根のように大きく勃起する、男根触手。
奉仕に満足すると、純菜の首まわりから服に潜り込み、下半身に向かってゆく。
肌を這い降りる男根の移動は、純菜の膣口の前で、ぴたりと止まった。
これまでの調教で、伸びた触手には何度も膣、肛門、口に入りこまれた。
でも、はっきり男根の形をとったものに犯されるのは、初めてだ。
(同じことされるんだ……ちなつさんや、茜と)
こころに、重い衝撃が走る。
だが、それがまた、純菜の胸に“何か”を熱く掻き立てるのも事実なのだ。
41名無しさん@ピンキー:01/10/20 00:39 ID:???


おしっこと恥液で濡れた純菜のあそこに、スライムの男根がゆっくりと埋まってゆく。
つばさの小さなあそこにも、不似合いなほど野太いものが、容赦なく埋まってゆく。
プリマヴェールとスライムの合体が、完了した。
…じゅっじゅっじゅっじゅっ!
すごい速さの抽送が……まさに、蹂躪と呼ぶべきものが、始まった。
悲鳴をあげて、床を悶え動くふたり。
ふたりの足はもつれ、下着を脱がされている股間に
男根触手が出入りを繰り返す様子が、プリンスにもはっきり見えた。
(ああ…………)
抽送は激しいのに、純菜の目の前には、抱きしめるべき相手の身体もない。
人間じゃないものとセックスをしているんだという自覚が、胸に突き刺さる。
(ゴメンね、茜、ちなつさん……みんなを助けようとしたのに、
みんなのかたきを討とうとしたのに、けっきょく、同じことを受け入れてしまって…)
太い男根が強烈に純菜のGスポットをえぐり、一瞬、絶大な快感に、意識が跳んだ。
(そ、それで私、気持ち良くなってるぅぅ……!)
人間じゃないものとのセックスは哀しい。
はっきりと性欲に基づく動きを相手がしていることがわかるだけに、
犬、猫のような動物とセックスしているのと変わらない惨めさをおぼえるのだ。
そんなセックスにつきあわされている自分も、
スライムと同じ、人間以下の生き物のような気がしてくる。
一突き一突きごとに、より、自分がそうなっていくように思い、
頭が被虐感で痺れてくるのだ。
「ねーさま、あっ! つばさは…あっう! に、人間ですよね……。うぅっ!」
「つばさちゃんっ! に、人間よっ! あン…自分を見捨てちゃダメ! あっあっ!」
「ふふ……そろそろ教えておこうか。お前らに、残念な知らせがある」
プリンスはふたりの哀れな媚態を見下ろして、言った。
「我らが超遺伝子工学を用い、スライム男には新たな改良が行われた。
一度スライムの仔を身篭ってしまうと、母体にも大きな変化を及ぼす。二度と、
人間の子が産めなくなるのだ。……一生、スライム男の仔しか、産めなくなるのだ…」

信じられない言葉を聞いて、純菜は絶句した。
「…………嘘」
「嘘ではない。……妊娠すれば、もはや、お前は人間ではなくなるのだ、純菜」
「いやぁ……ぁ…………」
激しい抽送を受け続けつつも、純菜は全身から力が抜け、涙が溢れるのを感じた。
「わたしが、わたしが、そうなるんですか…」
「そうだ。お前が、そうなるんだ。
スライム男が、お前の人生の伴侶、この世でたった一人のお前と同種の者となるのだ」
(本当に、本当にそこまで、堕とされるんだ……)
これまでプリンスから聞いた中でも、最も衝撃的な宣告だった。
自分は、どこで誤ったのだろう。
…どこかで、この道から逃れるすべはなかったのだろうか。
もはや、プリマヴェールとか悪がどうとかそういう問題ではない、
『若草純菜』という存在の根底から消し去られるような恐怖を、純菜は感じている。
だが、逃れる道なんて、もうわからなかった。
プリンスにすべてを捧げた、あの日から。
「…………………」
「覚悟はできたか、純菜」
「…………………………………(ぐすっ)……射精をお願いします…」
野太いものがさらにごりごりと強力に膣を擦り始めた。
全身の触手も、一気にその動きを活性化させた。
もう、快楽を味わうなんて状況ではない。
嵐のように身体を吹きすさぶ凌辱と快感を、
床にしがみつくようにして、必死に耐えるだけだ。
ふたりは、動物のような声をあげて泣き叫んでいた。
人間の限界、女の限界が来ている。
こんな凌辱を味あわされる人類が、他にいるだろうか。
42名無しさん@ピンキー:01/10/20 00:40 ID:???


ドッ…シュウウッ!

プリマヴェールの膣内で、スライム男のペニスが爆(は)ぜた。
噴き上がるような大量のスペルマを、何の抵抗もせず、純菜の子宮口は受け止める。
「きゃ、はぁぁ……っっ!!」
ぶるぶるぶる、っと、おこりのような震えがきた。
長い、長い、絶頂だった。
「……あーっ、……あーっ、……あっ、はっ、は、はぁぁーっ……」
……息も絶え絶えの状況から、ようやく呼吸を取り戻すと、
ぼんやりしていた頭にも少しずつ覚醒の気配が見えてくる。
すごい量……、わたしのアソコが、精子の泉みたい……
そんな感触を、たしかに股間におぼえる。お腹が精子で膨れるほどの量だ。
純菜は、最後の瞬間、せつない気持ちでみずから腰を振って
スライム男の射精をうながしていたことに気付いていた。
茜が犯されていた時と、茜の絶頂の瞬間と同じだな……と思い出す。
(女だったら、雌だったら、誰もこの快感には勝てないんだ……)
そう、悟った。

同じく、絶頂に息も絶えそうになっていたつばさが、ぴくっと身を躍らせた。
走ったのだ。
あの、スライムの精子を受胎したことを母体の保持者に知らせる痛みが……。
「ねーさま……。…………つば…さ、本当に、に、妊娠しちゃったみたいですぅ……」
「つ……つばさちゃん……!?」
「もう、もう、つばさは本当に人間の女の子じゃなくなっちゃいました……」
小さな身体で亀のような姿勢をとって、必死に快楽に耐えていたつばさ。
その姿勢のまま、床を見つめたまま、声を振り絞るように、つばさはそう言った。
顔の下の床には、ぽつん、ぽつんと涙の滴が落ちていた。
「つばさちゃん……」
そんな純菜の膣内でも、触手は直接卵子に精液を吹きかけるべく、
細く長く胎内を伸び続けていた。
43名無しさん@ピンキー:01/10/20 00:41 ID:???


 * * * *

数日が経った。
純菜は、シャワールームで今日一日の調教の汚れをきれいに洗い落している。
その裸身に、スライムはまとい付いたままだ。
プリンスの言った通り、本当に、24時間張り付けられているのだ。
シャワーと純菜の手が近づくと、
スライムはちゃんと洗う邪魔にならないように避けている。
時折、乳首や股間に触手を伸ばしてイタズラをする。
「あん、……駄目よ…」
シャワーの音に、たち、たち、と近づいてくる足音が混ざった。
「ねーさま、そろそろあがりますか?」
「うん、つばさちゃん」
調教の後、いっしょにシャワールームを使っていた、つばさだ。
股間はまだうぶ毛も生えているかいないかで、縦線がくっきり見えている。胸も薄い。
純菜の一回りも二回りも小さい、本当に中学生らしい身体つきだ。
しかし、そのつばさにも、スライムはまとわり付き続けている。
つばさの身体が小さいので、
時折、スライムの方がつばさを背負っているかのように見えるほどだ。
そして──
つばさのお腹の中には、もう、赤ちゃんがいる。
もう一生、つばさが人間相手の子供を産むことはできないのだ。
「ねーさま…。今夜も、お部屋でエッチしませんか?」
「うん、いいよ。エッチしましょう」
どちらかの部屋で同衾し、愛し合うのは、すでにふたりの日常だ。
外の世界で生きてきた頃には、それはふたりにとって有り得ない関係だったが…。
──あれから、二度、ふたりは“おしおき”としてスライム男の射精を受けた。
幸い、まだ純菜は受胎していない。
だが、つばさは、自分の巻き添えを受けたようなものだと純菜は思っている。
巻き添えで、つばさは、こんなに自分より小さなつばさは、
自分ですら辛い地獄のような性的責めを受けさせられたのだ。
そして今や、その身体は、人間のそれではなくなってしまった。
純菜はせつなくて仕方なかった。
「んー……」
目を閉じたつばさが、ちゅっ、と純菜に口付ける。
優しくつばさの唇を受け止め、少しの間味わうと、行こう、と純菜は言った。
シャワールームの扉を、手を繋いだ裸のふたりが、開け、去っていった。
44名無しさん@ピンキー:01/10/20 00:44 ID:???


 * * * *

街を、破壊と蹂躪が、覆い尽くしていた。
一般人が逃げ惑い、人間たちの対マルク・ジェネ反乱動隊が策もなく右往左往する。
その暴虐の大波の中心にいるのは──、ふたりの少女だった。
怪人部隊の一員として、マルク・ジェネに反旗を翻した街を攻撃する、
流聖天使プリマヴェールのふたりである。

銃による反撃もオーラで弾き、悪の意志によるオーラで反撃、
狙撃者を吹き飛ばしてゆく。
「はぁぁっ…」
元警察官・自衛隊員を中心に構成される対マルク・ジェネ部隊が繰り出してきた
装甲車の縁(へり)に手を掛ける。
10代の少女が、腕力で装甲車を傾ける……そんな、信じ難い光景を、反乱部隊は見た。
「やっ!」
そのまま押しやると、装甲車は轟音を立てて横転した。
反乱部隊の群れが催涙弾を構えた。対抗して、必殺技の構えを取る。
「シューティング・スターライト──」
その時、壊れたビルから逃げ遅れた少女が飛び出し、
泣きながら純菜たちと反乱部隊の間を走って横切った。
(はっ………!)
思わず、撃つことをためらった純菜と対照的に、躊躇なく催涙弾を撃つ反乱部隊。
「!」
ふたりは慌ててジャンプして逃げた。が、少しだけ催涙弾の余波を被ってしまった。
「しまった………」
45名無しさん@ピンキー:01/10/20 00:45 ID:???


 * * * *

──数時間後。
戦闘は終わり、街はふたたび静けさを思い出した。
人一人いなくなった街に立つ勝利者は──プリマヴェールのふたりだ。
ごくろうだった。純菜。つばさ
プリンスからの通信が入った。
「はい。ありがとうございます」
ただ、一度だけ躊躇したな……もう少しで、作戦を失敗させるところだったぞ
「……はい…、申し訳ありません、プリンス様。お許しください…」
いや、許さん。……おしおきだ
「…あ、あぁ………」
それは、またスライム男の射精を受けることを意味する。
ここで、このまま、真っ昼間に路上でだ。
ぬるうり、と体表を大きくスライムが動くのを感じる。
ぞくぞくと寒気が走り、肌が粟立つ。
長く細く純菜の全身に触手が這う。的確に性感帯を突いてくる動きが、嫌だった。
つばさの服の下の触手の動きを見ると、純菜のスライムの動きとは異なっている。
それぞれの女の子のベストパートナーとなるべく、責め方を学習しているのだ。
濡れたクリトリスを五回も優しく擦られれば、もう立っていられなくなる。
街灯の根元にすがりついて、ずるずると腰を落とした。
「んんう……はああっん……」
今日はコスチュームに隠れて見えないが、
その中ではスライムが純菜の白い裸体を、思うさま嬲っている。
純菜は幾百もの同時愛撫に耐え、目を閉じて必死に街灯にしがみつく。
射精こそプリンスに命じられた時だけだが、
こうしてスライムにいじられるのはもう日常のことだ。
もう、スライムの女だ。
衿ぐりから大きな塊が出て来る。男根触手。
奉仕を求められているのもわかっているので、当たり前のように、なめ始める。
プリンスの男根に奉仕する時と同じく、心を込めて。丁寧に。
自分を破滅させる器官なのに、大きくなってくれるのが何故か嬉しかった。
(おちんちんをなめて嬉しくなる気持ちなんて、
処女の頃にはぜったいわからなかったな……)
交尾に充分な大きさとなり、純菜の奉仕に満足すると、
男根触手はいつものように下半身目指して這っていった。
痛いのは嫌なので、純菜は自分の指でコスチューム越しに女陰を開く。
ぐ、ぐっと力を込めて、太い男根が膣にめり込んで来る。
「か……はあぁっ!」
その乱暴さにすら快感を感じる堕ちた自分が、呪わしい。
また、純菜とスライムは、合体した。

抽送が始まっている。
路上なのに。真っ昼間だというのに。
友達と買い物に出歩いたその場所で、下等動物と事実上の獣姦をさせられ、
大人しく従っているプリマヴェールのふたり。
コスチュームは着たままだが、股間の下着は盛り上がってはへこみ、
盛り上がってはへこみを繰り返し、その下の抽送の激しさを物語る。
全身の触手からも、汚液は垂れ流され放題だ。
汁は、美しく清潔なコスチュームに裏から染み出し、
袖口などからも、たらりと糸を引いて溢れ出る。
行為が終わった後は、おそらく全身生臭さでいっぱいになってしまうだろう。
純菜はもう街灯に掴まっていることもできず、地面にへたりこみ
涙を滲ませながら必死に抽送に耐えている。
腰が抜けてしまっている状態だ。
こうして、プリンスの命令あらば、いつでもどこでもスライムと
交尾しなければならないのが、今のプリマヴェールふたりの身分なのだ。
46名無しさん@ピンキー:01/10/20 00:46 ID:???


つばさは、純菜とは反対に仰向けの姿勢で手足を縮こめて、抽送に耐えている。
真っ赤になった顔を、両手で覆いながら。
つばさの下着の伸縮を繰り返している部分は、膣の場所ではない。
もっと下の方だ。
妊娠を正式に確認されたつばさは、以降、責めをアナルセックスへと転換されたのだ。
「ああぁあ、あぁ………」
路上で怪物とアナルセックスをする自分など、以前のつばさは
想像したことがあっただろうか。しかもその怪物の仔を妊娠しているなんて……。
ただ、大好きな“ねーさま”と共にいたい、
そう思っていただけなのに、遂にはこんなことになってしまったのだ。

じゅぷっ、じゅぷっ、じゅぷっ、じゅぷっ……
明るい太陽の下の市街に響くのは、もはや、ふたりの少女が犯される抽送音だけ。
そして、ふたりの息絶え絶えに喘ぐ声だけだ。
「あぁん、あぁん、イッちゃう、イッちゃう…」
「すらいむに、犯されて、また、イッ、イッちゃいますうっっ!!」
快感で頭の中が真っ白くなってくる。全身が大量の熱と汗を放散する。
かつて肌が粟立つほど怖気(おぞけ)を感じていたスライムに、
今や、身体の内側から全身を熱くされているのだ。
もはやスライムの汚液だけではなく、恥ずかしい女の子の液も
股間からねっとりと垂れ流され、太股を汚している。
はぁはぁ熱い息を吐きながら、自分でも乳房をこねる。
絶頂は間近だ。
そしてこの獣姦の様子はすべてプリンスにもモニターされ、見られているのだ。
“スライムに触られて、どこが気持ちいい?”
プリンスが、通信機でふたりに呼びかけた。
「全部ぅ、ぜんぶ気持ちいいですっ!」
“スライムとセックスして、おまんこが感じるのか?”
「はいぃっ…! おまんこしびれる…!」
“クリトリスはどんなだ”
「クリトリスもコリコリっていじられて……あんん…っ」
「つばさも、つばさもコリコリってされてますぅ……。ああっ!!!」

どっぷううっっ────っ!!!!

そしてついに、スライムの男根が、一息に人間の拳ほどもの量の精液を、射精した。
「あっふぁッッ!! ン、ンン─────っっ!!!」
また人間じゃないものに種付けされた──。
その屈辱が、射精の物理的衝撃と共に、純菜を被虐感に痺れさせる。
「イッちゃう、イッちゃう……」
目を閉じ、涙とよだれをこぼしながら叫ぶ純菜。
「つばさのおしり、あふれちゃう……!」
つばさもぼろぼろ涙を流しながら全身に痙攣を起こしている。
スライムに続き、ふたりも、モニターでプリンスに凌辱の一部始終を
楽しまれながら、イッた──。
47名無しさん@ピンキー:01/10/20 00:47 ID:???


──そして、
そして、純菜の身にも、それは起こったのだった。
いつものように、産道を極細触手が遡ってくるのを、胎内の違和感として
感じていた純菜。しかし、今日は──、
「あッツ!」
チクリと、痛みとも呼べぬような微細な感触が、遂に純菜にも、はしった。
ちなつからも聞いた。つばさからも聞いた。
スライムの仔を受胎してしまったことを知らせる痛み……
涙の中、なぜか、純菜の顔には微笑みが浮かんだ。
(終わったんだ──)
すべてをあきらめた者の、痛ましい、微笑み。
「つばさちゃん」
手を、伸ばした。つばさと手を繋いだ。
「待たせて、ゴメンね。私も、とうとう受胎しちゃったみたい……」
「ねーさまも、ねーさまも、今、人間じゃなくなっちゃったんですか……!」
つばさが、純菜の分も、号泣した。
「プリンス様、ご報告します。純菜も。……純菜も、
スライムの仔を妊娠した、みたい、です…」
通信モニターの前で、プリンスは満足げに微笑んだ。
純菜の涙は、
叶わなかった自分の小さな夢──自分と、……大好きな、プリンス様との間の子──
ついに生まれることのなかったその子のためにも、一筋二筋と、流れ続けた……。
48名無しさん@ピンキー:01/10/20 00:48 ID:???


 * * * *

そして、出産の日は来た。
「そろそろだな。体調はどうだ。純菜」
「あの……プリンス様」
あれほど細かった純菜のお腹が、今や、風船のようにみごとに脹らんでいる。
純菜は、それを優しく慈しむように撫でながら、言った。
「純菜…、お乳が出るようになったんです。純菜の母乳……飲んでもらえますか?」
フッと笑うと、プリンスは純菜のコスチュームの前を開いた。
美しい形だった純菜の乳房は、
出産を控えて一回りか二回りは大きくなっているように見える。
プリンスは純菜の乳首を口におさめ、柔らかく吸った。
吸い込むと、じゅわっと純菜の母乳が口中に溢れる。
自分の乳首から温かい液体が吸い出されるのを、純菜もはっきりと感じている。
「ン………」
少し、性的な快感も、感じる。
初めての妊娠。初めての授乳。
ついに自分の子の父親となってくれなかったプリンスに、
母乳だけは一番最初に味わってもらいたい。
なぜだか、そう考えた純菜だった。

ストレッチャーが分娩室に着くと、「ねーさま!」と声がかかった。
「つばさちゃん、大丈夫?」
「ハイです! く、苦しいけど、頑張ります!」
中学生のお腹をパンパンに膨らませて、つばさが先に分娩台に据えられていた。
純菜の出産が早まったため、一緒の日に母になることになったのだ。
流聖天使プリマヴェールふたりの、スライムの仔同時出産が今、始まる。

ふたりのいきむ声が分娩室に響いた。
「ん────っ! ん────っ!」
「あぅ────っ! はっ、あむ────ぅっ!」
「つばさちゃんっ、……がんばってっ!」
人生で感じたことのないほどの絶大な苦しみを耐え、規則的な呼吸を続けながら、
ぼーっとした頭でふっとあの日の分娩室を思い出す純菜。
ちなつ、沙耶香姉妹の出産のあの日だ。
(同じ立場になっちゃった──同じことを、してるんだ──)
やがて、自分の股間から少し、緑色の頭が覗けた。
(わああ、おんなじだ、おんなじだよう)
(はやく、はやく出してあげないと)
最後の苦しみを耐えて、頬を真っ赤にして必死にいきみ続ける純菜。
そして──
どろり、と、ふたりのプリマヴェールの股間から、
スライム男の二世が一匹ずつ、這い出してきた。
プリマヴェールのふたりは、今、この瞬間、スライムの母になったのだ。
「純菜、嬉しいか? …かつてお前らに惨めに倒された
スライム男の仔を産まされて。…人間ではない身体にされて……」
プリンスの言葉に、ぜえぜえと息をつきながら、純菜は答えた。
「はいっ!」
「これからも、スライムの仔を何匹も何匹も産んでもらうぞ」
「はいぃっ!」
純菜は、汗と涙で濡れ、乱れ髪が張り付いたままの顔で、叫んだ。
「もっと純菜を堕としてくださいっ! どこまでもどこまでも、
地球上で一番惨めな存在になるまで堕としてぇ!
それが、変態マゾに生まれた純菜の最高の喜びなんですぅぅっ!!」
きらびやかなコスチュームを纏(まと)い、何度も自分たちを打ち倒して来た
プリマヴェールが、ぱっくりと股を開いてこんなことを叫んでいる。
ここまで堕とした。
プリンスは深く満足を覚え、純菜の乳房に手を伸ばし、ぎゅっと握った。
乳首から母乳を垂らしながら、純菜はうっとりと目を閉じ、
プリンスの腕に頬を寄せるのだった──。


                           <終わり>
49名無しさん@ピンキー
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