1 :
九官鳥:
股間にマッタケが生えている
2 :
しいたけお:2009/11/17(火) 22:26:41 ID:f5xTygu4
節子それマツタケやない!
エノキや!
3 :
しいたけお:2009/11/18(水) 08:13:58 ID:gLAPrMc4
きのこうp
4 :
しいたけお:2009/11/29(日) 01:36:36 ID:/lLqDCMO
みたいみたい
5 :
しいたけお:2009/11/30(月) 03:04:10 ID:7dbJsYgE
祖チン乙
6 :
しいたけお:2009/12/01(火) 08:13:45 ID:l8fx11kq
皮付ポークビッツだろ
7 :
しいたけお:2009/12/01(火) 09:12:31 ID:CVHwl7Cp
ぷぎゃー゚・。゚9m
8 :
しいたけお:2009/12/03(木) 23:36:57 ID:uuO874+t
堀益男と別れて帰宅した旅夫
猫が餌をもらいに飛びついてきた
旅に出る日はもう明後日に迫っている。
出来るだけ猫の今後の処遇決めるのは先延ばしにして来たが
明日中にはいよいよお別れだ。
猫は飼い主のそんな気持ちを察してか察してないか
いつにも増して与えられた餌にむしゃぼりついていた
尻尾がピーンと立ってるのは嬉しいからだ。
旅夫はそんな猫の後姿を見てとても悲しい気持ちになってきた
9 :
しいたけお:2009/12/03(木) 23:41:01 ID:uuO874+t
人間のエゴによって飼われ、人間のエゴによって捨てられる。
こんな我がままなだけの、か弱い飼い猫が
果たして野生の野良たちと上手くやっていけるのだろうか。。。
いじめられたりはしないだろうか?
エサにありつけずガリガリになって飢え死にしたりしないだろうか?
旅夫は自由な大空に旅立つ前に、この猫のことだけが唯一の気がかりだった
10 :
しいたけお:2009/12/03(木) 23:48:04 ID:uuO874+t
猫はそんな旅夫の表情に気付いてか、みゃーみゃーと鳴いて近づいてきた
手でそっと頭を撫でてやる。優しく首をくすぐってやる。
猫は目をとろけさせながら、えもいわれぬ恍惚の表情を浮かべ喉をゴロゴロと鳴らしていた
小さな小さな頭。柔らかい柔らかいお腹。
こんな小さな体でいつも我がままいっぱいだった猫
彼女は旅夫に顔を擦りつけて必死にマーキングをしていた。。。
11 :
しいたけお:2009/12/03(木) 23:58:53 ID:uuO874+t
もう、いなくなる人に
必死にマーキングする小さな猫がとても可哀そうで
旅夫の目からは涙がこぼれ落ちて来た。。
猫はそんな旅夫をジッと見つめていたが、とうとう自分の運命についても察したようだ
「みゃーみゃー」
小さな鳴き声をずっと繰り返してくる。。。
「ごめんよ。。。ほんと、ごめんよ。。。」
溢れだした鼻水と涙のせいで旅夫の声も猫のように濁っていた
12 :
しいたけお:2009/12/04(金) 01:12:16 ID:eFfdPhhx
弱い無力な二人は小さな部屋の片隅で、寄り添って泣いていた
旅夫はそッと部屋の灯りを消す。
窓の外には雲の間からまん丸なお月様が顔をのぞかせ部屋の中の二人を見つめていた。
地球上で今もっとも無力なこんな二人でも宇宙の彼方からそっと見守っていてくれるお月様
「キレイなお月様だね・・」「みゃーみゃー」
「僕たちは世界で二人だけじゃないんだよ。ほら、お月様はいつだって僕らを見守っていてくれる」
「みゃーみゃー」
「月と地球の距離は地球の直径の30倍。384,400kmもあるんだ。でもそんな遠い距離のお月様だって、こんな近くで僕らをいつでも見守ってくれてるんだよ」
「・・みゃ?」
「だから例え、僕が地球の裏側に行ったとしても、お前との距離なんてたかが知れてる、二人はいつも一緒ってことさ。。。」
「・・・・」
小学生の頃から全学年通して理科の成績1,2程度しかなかった旅夫の理系トークが炸裂する。
相手が猫なので「まぁ。。ウィットに富んだ知的な人。。。」と評価されてるかも知れない
13 :
しいたけお:2009/12/04(金) 01:20:01 ID:eFfdPhhx
猫は寂しそうな表情をやめ、旅夫に頬擦りしてきた。
「分ったね。明日がさよならだ・・・明日からはお前は野良猫として第二の人生を歩むん・・だ・・」
その言葉を旅夫が発した途端、猫は今までの愛くるしい表情を一変させ猛獣のような雄たけびを上げて飛び掛ってきた
「ミャアアアアア!!!!!!!」(ふざけるな〜!!! 他にもっと建設的な案を出せ〜!!! このバカ飼い主〜!!!)
「うぎゃぁぁぁあぁぁぁーーーー!!! 噛み殺されるぅぅぅぅぅ!!!」
こうしてペットの猫は無事に実家で飼われることになった。
めでたしめでたし
14 :
しいたけお:2009/12/10(木) 23:08:27 ID:kaZPp5rE
翌日、いよいよ旅立ちの日を明日に控えて旅夫は最後の晩餐をとっていた
回転寿司で1500円分の寿司を買い食す旅夫
日本を後にする最後の食事。当分、美味しい日本食を味わえないことはとても寂しい
これだけは日本人として生まれた旅人たちの共通の思いだろう
TVのブラウン管からはボジョレヌーボー解禁のニュースが流れていた。
その映像を見つつ、ある思い出が旅夫の脳裏を駆け巡る
〜そう。去年の今頃も同じボジョレヌーボー解禁のニュースをTVで見たのだ〜
「なんやねんボジョレヌーボー解禁って・・w フグや蟹じゃないんだから、こんなの業者のさじ加減1つじゃねーか・・」
そう思い毒づく旅夫だったが、ある1つの発想が頭をよぎった。
そう。日本人はこういう特別感的なものにすごく弱い国民性がある
ならば、勤めてるスーパーでも同じように商品を売り出せばいいじゃないか・・
15 :
しいたけお:2009/12/12(土) 02:57:29 ID:KidcwIJN
旅夫が目をつけたのは店内の食料品売り場でも1,2を争う不人気商品「羅尾タイガー」だった。
羅尾タイガーとはいわゆるエビのブラックタイガーのまんまパクリ商品である。
産地がラオスなので羅尾タイガーという名前で販売されてるが
正直、そんな名前にすることに何のメリットもない
断っておくがラオスは周囲全てを陸地で囲まれた、木材だけが唯一の輸出産業といえる山国なのである。
そんなラオスで産まれた羅尾タイガーが天然エビなわけもなく、純度100%の養殖エビである。
しかもエビの養殖といえば、フィリピンやタイなど海に面した近隣のアセアン諸国が先進しているが
ラオスなんか、つい去年一昨年辺りに始め出した程度のニワカ状況で
にもかかわらず、何を血迷ってか系列店の社長が薄利多売目的で大量に独占契約を決め買い占めてしまったために
各支店とも、この羅尾タイガーの売り上げに四苦八苦していた。
羅尾タイガーはブラックタイガーに比べて一回り以上小さい
おまけに輸送コストがかさむのか、生産数が少ないので薄利多売に適してないのか、値段はブラックタイガーと変らない
さらに味が少し泥臭いとまで来ている。
16 :
しいたけお:2009/12/12(土) 03:04:58 ID:KidcwIJN
この店内きっての不人気商品に張り紙を飾り
「天ぷらの王様!! 羅尾タイガー2008年度ようやく国内、解禁です!!」
と派手にまくし立てた。
つい去年一昨年辺りまで、この地球上に存在すらしなかった羅尾タイガーが早くも天ぷらの王様である。
天ぷらの世界も下克上が厳しいな。。と思いつつ、旅夫はその白々しいコメントを羅尾タイガー売り場に設置した
17 :
しいたけお:2009/12/14(月) 23:57:21 ID:E4du9inv
しかも気を利かせて、通路を挟んだアルコール飲料売り場に
こちらは本当に解禁間もないボジョレヌーボを配置してある。
(ふふふ・・これで解禁同士の互いの相乗効果で羅尾タイガーの売り上げ倍増だな・・)
大資本家、海産王・旅夫の華々しい幕開けの瞬間である
果たしてその結果は羅尾タイガー、目覚しいほどの売り上げ
。。。横ばい
旅夫は資本経済の厳しさを知った。
18 :
しいたけお:2009/12/15(火) 00:09:36 ID:dzh7kgZt
「大恥かいちゃったよ・・」と帰りがけに店長にも嫌味を言われ
旅夫には苦い思い出となった。
気がつけばいつもの港にまで来て一人、出航する船の汽笛を聴いていた
消費期限が切れた余り物の菓子パンをかじりながら遠くへ消えて行く船の後姿を見やる旅夫
消費期限が切れたとはいえ、まだまだ美味しい菓子パン
旅夫はかじっていたパンを見つめ、それを思いっきり海へ投げ込んだ
「行け!この海を渡り遠くはなれた羅尾タイガーの元へ! 」
「羅尾タイガー! この菓子パンの屑を喰って、きっと大きくなって帰ってくるんだぞ!!」
そのエールは自分と同じ資本社会の屈辱を味わった羅尾タイガーへのエールだったのか?
それとも、そんな羅尾タイガーを信じた自分自身へのエールだったのか・・?
旅夫自身もその答えを知ることはなかった
しかし断っておくが
ラオスには海がないのである。
19 :
しいたけお:
【市況のクズ】<丶`∀´>ノ ◆pc1JVPuYSE【キチガイ朝鮮人】