【カーレース映画】グラン・プリpart2【最高傑作】
40 :
無名画座@リバイバル上映中:2012/04/18(水) 12:05:36.22 ID:RHFHSRjW
前BSでやっていた気Gするが
41 :
無名画座@リバイバル上映中:2012/04/19(木) 12:48:23.25 ID:Hh5eNbAr
これ面白いよな
BSで録りだめてたのをやっと見たが、やはりすごいな。
BDはサラウンドだけどどのくらいちがうんだろうか?
前に出てたマックイーンはプロデューサーとウマが合わなくて、独自に企画を進めたが挫折。
ヨーロッパでニュルブルリンクだけすっぽり抜けてるのは、レースを撮影したものの
マックイーンが独占契約を結んでいたので使えなくなったそうだ。
>>42 あったのか、ドイツGP。あの当時のニュルならジャンピングスポットやカルーセルの
オンボード映像もあったんだろうな。観たかったわ。
>>27 1976年初秋のある朝、学生だった俺は新宿の京王プラザホテルのロビーにいた。
日本初のF-1GPを数日後に控えたその日、来日中のF-1チームが富士スピードウェイに
移動することになっていた。特に何かを期待してたわけじゃない。長いシーズンの終盤まで
世界を転戦してきた最高のプロたちやその荷物を垣間見られりゃラッキー、くらいに思ってただけだ。
二戦前のドイツで重度の火傷を負ったラウダはエンツォの厳命で出場を命じられてた。
無茶な話だが、マクラーレンのJ・ハントに数点差で首位を脅かされてたからだ。
だから、彼の置かれた立場は『グラン・プリ』のサルティと同じようなもんだな。
その日の午前の講義が休講だったのは偶然だし、新宿で寄り道する気になったのはまあ、気まぐれだ。
午前の日差しが差し込むロビーに無造作に置かれた箱や荷物に貼られたリジエやロータス、タイレルなどの
ステッカーが俺の目論見が外れではなかった事を示し、メカニックやプレスであろう大柄な外人たちが
そこらを歩きながら声高に話をしており、俺はぼんやりとF-1サーカスの空気を楽しんでいた。
十分くらいそうしていたと思う。次第に人が増えて話し声も大きくなって来た頃、突然ロビーの一角が静かになった。
周りの何人かにつられて俺もそっちを見た。そして息が止まった。
ニコラス・アンドレア・ラウダ、通称ニキ・ラウダがこちらに向かって歩いて来ていた。
長くなったので続きはまた書く
46 :
無名画座@リバイバル上映中:2012/05/03(木) 03:37:41.69 ID:TEOJBWMK
クルマはもちろんいい
が、女優もいいよ
過小評価されてるエヴァ・マリー・セイントの代表作じゃないかな
47 :
無名画座@リバイバル上映中:2012/05/06(日) 18:24:29.87 ID:xD/4sr2X
驚愕のあまり硬直した俺の混乱した頭の中を様々な思いが断片的に駆け巡る。膝が震えているのに気付く。
どうしたらいいのか判らず、どうするべきなのか判らず、どうしたいのか判らない。
同年代の仲間が夢中になるアイドルや女優に全く興味のなかった俺もやはり同じ、ただのガキである事を思い知った。
その中に妙に冷静な ああそうか こんな事って本当にあるんだ・・・ という思いが混じる。
彼は家族と医療関係者の付き添いの元、厳重な保護管理下にあり当然FISCOに向かうまでの間も別扱い、京王プラザではなく
最高の治療を受けられる病院にいるものだと思い込んでいた。そういう扱いを受けるべき状態の、そういう扱いを受けるに値する人物だった。
実際そうだったのかも知れない。だとすれば、この遭遇はそんな状態のごく僅かな間隙だったのかも知れない。
ラウダがこちらに近づいてくるにつれ、彼の顔の細部がはっきりと見えてくる。何の表情も浮かんではいない。と言うより表情を作れないのだ。
包帯すら巻いていない頭に写真で見慣れたGY(だったと思う)の帽子を被っただけのラウダの顔が、ドイツでの火傷が報道されたイメージなど
控え目だった事を説明不要で見る者に解らせる。帽子を被っていても頭髪が残っていないのが解る。片耳が熔け落ちているのが解る。
何より顔だけでなく、頭部全体が人の皮膚の質感を失っている。彼が「Where・・・・my、luggage」と二度呟いたと思う。
しかし彼の唇があった部位に開いた裂け目は殆ど動かない。CGやAUTO SPORT誌で幾度となく見た表彰台の中央で歓喜の笑みを湛える王者の風貌は全くない。
頭の中の声が見るべきではない、と告げても目は彼の無残な姿から離れない。なのに、あるいはだから、彼の服装を覚えていない。
数歩の距離まで近づいた彼は行く手を遮る邪魔で、恐らくは不躾で無遠慮な日本人のガキに気付いたのだろう。歩みの方向を右に変えた。
茫然自失が継続中の俺は声を出す事もできず、出せたとしても満身創痍の神に何と声をかければ良かったのだろう。May I please autograph ?とでも?
頭がフリーズしていた俺の身体が勝手に動く。あの時、俺はなぜあんな行動に出たのか、今でも解らない。
こちらに背を向けてロビーを見渡すニキ・ラウダの肩にそっと誰かの手が触れるのが見える。 俺の手だった。
>>45の書き込みの末尾で ニコラス・アンドレア・ラウダ と書いてしまいました。正しくは アンドレアス・ニコラス・ラウダ です。大変失礼しました。
>>47 恐縮です。この思い出話、二回で終わらせるつもりでしたがもう少し続きます。スレチ御容赦
>48
どんどん書いてくださいな。
「日本モータースポーツ史」のBD版が欲しいわあ。
面白いのに・・・長い事絶版・・・
50 :
無名画座@リバイバル上映中:2012/05/11(金) 22:26:23.26 ID:4rO5qfQW
あげ
>>46 エバ・マリー・セイントの母性も、ジェシカ・ウォルターの憂いもいいが
フランソワーズ・アルディが素で漂わせる「あの頃のエキセントリックな娘」のイメージが好きだな。
「冒険者たち」のジョアンナ・シムカスがよく似てる。
53 :
無名画座@リバイバル上映中:2012/05/15(火) 12:35:18.46 ID:tLh/q5Uq
ゆっくりと振り向いたラウダの顔にはやはり表情らしき何も浮かんではいない。当然彼は言葉を待っているのだが俺の喉からは何も出てこない。
たぶん呼吸も忘れた頭の中は完全に真っ白で、竦んでるはずの自分の身体がやってる無礼な振る舞いを制御できない。今考えれば現実感を喪失していたのだな。
いつ出したのか全く覚えていないノートとペンが躊躇いがちに彼に差し出されるのすら、他人がやってるのを眺めてるように思えた。
頭部と同じく伸縮性を殆ど失っているように見える彼の手がノートとステットラーのボールペンを俺の手から受け取り、B5の紙面一杯に雑誌で見覚えのある
サインを素早く書き終える。ノートとペンを返しながら彼が これでいいんだな? という風に俺の顔を見た。深く頭を下げて感謝が伝わったろうか。
その時になってようやく「thanks to your tolerance」くらい言えただろうか。言えたと信じたいが彼に聞こえたかどうかは判らない。
気付けば彼は再び自分の荷物を探しに歩き始め、遠ざかっていくラウダの後姿を俺はずっと見つめていた。同じノートの次のページにはその後、
近寄り難い雰囲気のラウダとは対照的に、大勢のファンに囲まれながら笑顔で現れたジェームス・ハントのサインもあるが彼の記憶は殆どない。
その日の午後の講義が次第に俺を日常に引き戻し、無礼な小僧はどうやったらこの話を弟に信じさせる事ができるかを考え始めていた。
俺はモータースポーツにおけるクラッシュが嫌いだ。最初のアイドルだったジム・クラークがホッケンハイムで亡くなって以来ずっとそう思ってる。
だが、俺があの日ラウダに求めた事は『グラン・プリ』の終盤で救急車に運び込まれるサルティに群がってルイーズに罵倒される無神経なファンと同じだった。
多少の言い訳が許されるなら、免許取りたてで車に夢中なガキにとってフェラーリでワールドチャンピオンに輝いたF-1ドライバーは神と同義だった。
彼もまた痛みを感じる人の身である事を忘れさせるくらいに。だからある種の宗教的法悦というのが近いのかも知れないが、あの時の俺の状態を何に例えれば
適切なのか、実のところ今でも解らない。それでもずっと後になってあの日の邂逅を思い出せば感じる事はある。
この世には近くにいるだけで、その場にいる者を「今いるこの場所こそが世界の中心だと感じさせる人間」というのが存在する。
大抵は傑出した能力、あるいは時代や文化に由来するその理由を後になって説明、理解する事は可能だが、その瞬間にその場に居合わせた者だけが
畏怖と共に知る圧倒的な何か、違い過ぎて自らの矮小さすら忘れさせる存在の偉大さ、というものが確かにあるのだ。
以上、四回に亘るほぼスレチの長い思い出話にお付き合いいただいた方々、有難うございました。
56 :
無名画座@リバイバル上映中:2012/05/28(月) 16:41:10.13 ID:eCA0svpx
スレチなんてとんでもない
楽しく読ませていただきました^^
57 :
無名画座@リバイバル上映中:2012/05/28(月) 21:11:03.69 ID:/FZcOLLD
テアトル東京の湾曲スクリーンで見たかった。
>54-55
面白かったですよ。
59 :
無名画座@リバイバル上映中:2012/05/29(火) 14:44:01.68 ID:za9RAk6V
俺も面白かった
61 :
無名画座@リバイバル上映中:2012/06/01(金) 18:26:15.00 ID:skbyirJ4
今のF1はつまらないが、この映画は最高に面白い
62 :
無名画座@リバイバル上映中:2012/06/02(土) 13:51:15.66 ID:3lk/wCPL
赤いペガサスがすき (こっそり・・・)
63 :
無名画座@リバイバル上映中:2012/06/02(土) 16:51:16.70 ID:cXnjJo/n
アローエンブレム グランプリの鷹がすき
64 :
無名画座@リバイバル上映中:2012/06/02(土) 18:26:44.48 ID:3lk/wCPL
>>62
今実写化したら セナをモデルにしたとかいわれるんだろうな・・・
65 :
無名画座@リバイバル上映中:2012/06/03(日) 21:32:44.09 ID:2VhwtbHk
あ
66 :
無名画座@リバイバル上映中:2012/06/15(金) 02:40:02.57 ID:KhNru/ro
>>56-59 恐れ入ります。大規模規制の巻き添えで約一ヶ月シベリアにいました。
54-55はレス代行の方にお願いしました。
>>60 知らなかった。物凄〜く楽しみですが劇場公開してくれますかねえw
>>62 うわ懐かしいw M・アンドレッティが乗ったマクラーレンM23が高速道路でカウンタックを一瞬で置き去りにする漫画ですよねw
今のF1も好きだが昔のF1はもっと好き
この映画は最高
1.5Lくらいかと思うが モーターサイクル的な音がなんともええ
欧州各地を転戦して、傍らにはイイ女が んー もっとええ
ヤムラ社長の濡れ場があればもっとよかった
これは後のレッドサンまで待たねばならぬ
69 :
無名画座@リバイバル上映中:2012/07/22(日) 12:34:40.84 ID:Ov3c+MF9
70 :
無名画座@リバイバル上映中:2012/08/03(金) 01:42:49.02 ID:Jsna/7l3
マルチスクリーンって、結構見難い。
71 :
無名画座@リバイバル上映中:2013/01/03(木) 13:54:53.77 ID:/J+PXyzP
age
おお 完成したのですね・・・公開してくれるかなあ・・・
来年2月だそうですね・・
312だけを取り上げても312B、312T、T2前期と細かく分けられていたり、各レース毎に微妙に各車仕様が異なっていたりして、制作者の意気込みが正に神ですね!
HONDAがなければ三船の出演はなかった
77 :
無名画座@リバイバル上映中:2014/01/28(火) 04:46:40.52 ID:bf+g/7bO
http://live.nicovideo.jp/watch/lv165527900 1976年のF1世界選手権でのジェームス・ハントとニキ・ラウダの
ライバル関係を題材としたロン・ハワード監督、ピーター・モーガン脚本による
映画『ラッシュ/プライドと友情』の公開を記念した生放送をおこないます!
■出演者
クリス・ヘムズワース
ダニエル・ブリュール
ロン・ハワード監督
山内一典(PS3ソフト「グランツーリスモ6」プロデューサー)
中野信治(元F1レーサー)
小倉茂徳(F1解説者)
■MC
赤ペン瀧川先生(俳優&なんでも添削家)
マックイーンの栄光のル・マンもニューマンのレーサーもつまんなかったな。
キャノンボール系の公道グランプリ物はその違法性と警察との攻防や、各キャラ毎のエピソードなど
勝敗の行方以外にもいろいろ見せ場が工夫できるので凡作でもそこそこ楽しめる。
それに比べると本当のレース映画は、基本的に決まったサーキットをグルグル回っているだけだし、
役者もマシンのなかに座っていて目と首を動かすしかなく、事故でも起こして一人ぐらい死なせないと
ドラマとして盛り上がらない難しさがあるね。
シンプルな実話ベースじゃないと 話が作れないのが今の難しさ
いろんなエピソードを混ぜて構成の妙で魅せるってのは廃れたのか
「赤いペガサス」を映画化してセナの話と誤解させたい
思ったんだが
今みたい総てモニターされてるほうが ルマンは映画になるんじゃないか?
つか、↑映像見て大発見だったのは、02:35でフィル・ヒルがスチュアート柄のヘルメットを被っていること。
恐らくBWMに乗って走行シーンでストダードの代役を務めたって解釈してるんだけど。
なんかすげぇおおらかだねw
84 :
無名画座@リバイバル上映中:2014/06/12(木) 07:52:53.02 ID:6VTFE7A3
ヤマダで安いDVDを購入せり
モンタンが一番おいしい役だった感じ
まあ主役のガーナーは空気だったな
モンタンといっしょ
レースがメインの映画だから空気ぐらいでちょうどいい
「ドリヴン」で俺様人生訓垂れてるスタローンよりずっとマシ
いくら映画といってもドリブンは比較対象にもならないよ
誰ひとりF-3に言及しない件