【アナ】ミツバチのささやき　３【エリセ】

「妄想」ってのはつまらん解釈（それも借り物の、らしい）に安住してひとりごちてる感が
キモかったからそう書いたのよ。
そう書いた時点では書いた奴の感想だと思ってたんでね。

「ミツバチのささやき」が示すもの
　1939年4月1日、約2年9ヶ月に及ぶスペイン内戦が終結する。その末期にあって、共和国派の唯一の望み
は、緊迫の度合いを日増しに強くするヨーロッパの状況であった。第二次世界大戦が始まってさえくれれ
ば、ドイツやイタリアが国民軍を支援している以上、連合国の援助が期待できる。そう考えたのである。
しかし、ナチス・ドイツがポーランドに侵攻し、イギリス・フランスがドイツに宣戦を布告する9月まで、
共和国は持ちこたえることができなかった。逆に、国民軍がカタルーニャ地方を制圧すると、イギリスと
フランスはいち早くフランコ政権を承認する。内戦が終結するとアメリカもその後に続いた。
　5月8日にスペインは国際連盟を脱退。そしてフランコは、第二次世界大戦が始まるやいなや、9月4日に
中立を宣言する。しかし1940年6月12日には非交戦国を宣言し、中立からは一歩後退する。10月23日アンダ
イユでフランコはヒトラーと会見する。ヒトラーはスペインの参戦を要請するが、内戦で受けた傷はあまり
に大きく、スペインにそうしたゆとりは全くなく、フランコはこれを拒絶。多少の貢献をしたとすれば、
1941年7月に、独ソ戦線に約2万人の「青い旅団」を派遣したことくらいであろう。1943年10月3日には再
び非交戦から中立へと態度を変更する。
　1945年8月2日、ポツダム会談で反スペイン声明が出される。8月15日の日本の無条件降伏で第二次世界
大戦が終結。10月には国際連合が発足する。1946年になると、2月9日には国連の総会がスペインの加盟申
請を拒否。3月にはイギリス、フランス、アメリカの3国の政府がフランコ政権を非難する共同声明を発表。
12月12日には国連の総会がスペイン排斥決議を採択し、各国に対し駐スペイン大使の本国召還を勧告する。
こうして、ドイツ、イタリア、日本が戦争に敗れた後も唯一生き残った全体主義国家として、スペインは
国際社会から完全に閉め出され、孤立を余儀なくされてしまうのである。経済を初め、社会の立て直しは
急務であったが、外国からの援助は望むべくもなく、従って全てを自分たちだけで試さなくてはならなか
った。「国民運動」である。
　ちなみに、国連総会がスペイン排斥決議の解除を決定するのは1950年11月4日。そしてスペインが国連に
加盟するのは、更に5年後の1955年12月15日のことである。


疲れたから今日はここまで。

>>496-497>>499への真っ当な回答ができずに
やっと絞り出したのが>>501だとは情けないw

＞「妄想」ってのはつまらん解釈に安住してひとりごちてる感がキモかったから
日本語を知ってる人なら、ひとりごちてる感がキモくても「妄想」とは表現しない。
「妄想」とは根拠のない自分勝手な確信のことだ。
「見てりゃ誰でも思い至るような解釈」と、その解釈の一般性を認めている言葉と矛盾する。
小学校の国語からやり直しなさい。
妄想の例を挙げると「バルダミュ君のアナレイプ解釈」みたいなのがそれだ。

整理しようじゃないか。
「つまらん解釈」というのはバルダミュ以外の世界中のほぼ全員が「正しい解釈」と読み取った解釈のことだな？
珍妙な解釈を押し進めるバルダミュ君は、見てりゃ誰でも思い至るような解釈すら
読み取ることが出来ずに笑い者にされてしなったことが悔しくて>>366>>370を
「妄想」「つまらん解釈」としているが、それはすなわちエリセ自身が表現しようとした事を
愚弄しているのと同じだ。

エリセを愛する者達が集まるスレから排除されて当然の存在だよ。

>>427
BOX限定のブックレットがつくみたい。

>>502
おつかれ、ありがとー

>>503
やっと、まで読んだ。
長文乙。
ひつこい。

お前粘着質だなー。
病気か？
もうどうでもいいよそんなこと。

↑そういう単なるコテ主張レスが邪魔なんだよ。

　おそらく戦後の日本で一般公開されたスペイン映画の中で、内戦終結直後のスペインを
支配していた精神的状況を最も的確に描いて見せたのは、ビクトル・エリセ監督の『ミツ
バチのささやき』であろう。その見事な詩的映像言語でわが国でも評判となり、また、主
演のアナ・トレントが観客を魅了したことは多くの人の記憶にまだ新しいと思う。この作
品についてはいろいろな解釈がなされているようであるが、残念なことには、いずれもそ
の背景にある内戦直後のスペインという根本的な条件に関しての認識に欠けている。解釈
は解釈でありいずれも尊重するが、ここでは歴史的な状況を踏まえて、私流の解釈を述べ
ておきたい。本来なら、この作品が制作された1970年代のスペイン映画を語る際に行うべ
きところではあるが、話の性格上前後すること、また少々長くなることをお許し願いたい。
　映画が始まると、通常はストーリーの展開する場所や時代が搭乗人物の紹介を兼ねて行
われ、作品の雰囲気を伝える画面の中でクレジット・タイトルが現れる。この作品では、
それが明らかに子供が描いたと分かるいくつかの絵によってなされる。
　一枚目の絵は、左手前に頭を保護する頭巾をかぶった男がいて、右手前の蜂の巣箱から
中央奥やや左手の家に向かって蜂が群れをなして飛んでいるように見える。同時に作品の
タイトル(原題は、「蜂の巣の精霊」である)。二枚目は、頭巾をかぶった男が蜜の付いた
養蜂箱の中の板の一枚を両手で持って立っている。同時に父親役のフェルナンド・フェル
ナン＝ゴメスの名前。三枚目は、机に向かい手紙を書いている女性。同時に母親役のテレ
サ・ヒンペラの名前。四枚目は、髪にリボンを付け、手に何か(かばんのつもりであろう)
持っている二人の少女。同時に、アナ・トレントとイサベル・テリェリーアの名前。五枚
目は、煙をあげて走る汽車。(ここからは人名と絵との間には何の関係も無くなるので省略
する。)六枚目は、丸まると太った猫。七枚目は、左手前に焚火らしきものを飛び越える少
女。右奥にはそれを見守る三人の女の子たち。八枚目は、井戸のある大きな家。九枚目は、
山高帽子にマント姿の男の子。十枚目は、赤地に黒い斑点のあるきのこ。十一枚目は、蓋
付きの懐中時計。そして、最後の十二枚目は、スクリーンに映った映画を観ている大勢の
人たち。
　この時「むかし、むかし、あるところに」というおとぎ話の決まった書き出し部分のス
ペイン語が現れる。同時にカメラは絵の中のスクリーンへと入り込んで行く。次のシーン
では、緑豊かな畑の中の道をトラックがやって来る。この時に「1940年頃のカスティーリ
ャ地方のある場所」というクレジットが出る。
　この十二枚の絵は、いずれもこの作品の鍵となる人物やものを表している。また、最後
のスクリーンの中へカメラが入り込んで行くという仕掛は、「この話は、おとぎ話として
観て下さい」という監督のメッセージである。ついでに言うと、このトラックを追ってカ
メラが回ると、村の入り口に畑を耕す牛や馬に付ける"くびき"とそれによって真ん中を束
ねられ扇のように上下が広がった五本の矢をかたどった標識があり、そこに村の名前が書
いてある。この標識はファランヘ党のシンボル・マークで、フランコ時代のスペインでは、
いたる所で見られた。

書けば書くほど馬鹿を晒す奴だ。
ひとこともまともに反論できないなら黙っていればいいのに悔しくて我慢もできない。
もうみんな「バルダミュ=馬鹿な35歳」ってイメージしか残らないよ。

>>504
映像特典はなしか。
DVDでの発売ということもあって、買わない方向に気がいってる。

WOWWOWでフェリーニの「８1/2」がHDで放映されたよな。
（11月の末にもう１度放映するようだけど。）
これって最近販売されたDVDよりも映像画質は綿密なんだろ？

エリセのネームバリューはフェリーニほどではないと思うから、
WOWWOWで放映される可能性はそんなに高くはないかもしれない。
しかし、放映されたらDVD買った人間は馬鹿を見るな。

買ってほしいのならブックレットという中途半端なおまけではなく、
映像特典をつけろよ、紀伊国屋。

>>511
WOWWOW→間違い
WOWOW→正解

＞放映されたらDVD買った人間は馬鹿を見るな。
きっと「WOWOWで放映されたら馬鹿を見ると思う奴」ってのは
購買層としては対象外なんだよ。

＞買ってほしいのならブックレットという中途半端なおまけではなく映像特典をつけろよ
きっと「オマケ目当てで釣られる奴」ってのは
購買層としては対象外なんだよ。

だからｱﾝﾀは買わない方向に気がいってて正解だ。

オマケってCDアルバムに付いてくるライナーノーツみたいなもんじゃない？
なければなくてもいい。
むしろ、なくて安くならそのほうがいい。

だから「マルメロ」とセットにしろって。

三作しか長篇がない作家の二本って半端なんだよー。
BOX一個で「挑戦」と「ライフライン」おまけにつけてコンプリートBOXにしてくれりゃよかったのに。
3万でも買うよ。

強力な民主の公約は賞賛に値する。
だから政権交代が最大の景気対策なんだなｗｗ。

自民党公明党の公約
・定額減税（給付金ばらまき）
・高速道路半額化ｗｗ
・中小企業法人税減税
・地方へ１兆円ばらまき
・住宅ローン減税

民主党の公約
・ガソリン暫定税率の廃止
・高速道路無料化
・子供養育支援

民主の公約は流通コストの劇的低減を実現し、経済活性化に役立ちそう。少子化にも有効。
自民公明の公約は百年一日のごとき醜悪さｗ　項目を増やせばいいってもんじゃないだろ。

見ても意味が理解できない奴が買うのは３万の無駄遣い。

意味が解ってない？
解説を丸写しにする奴は意味が解っててしない奴は意味が解ってないのか？
意味が解らない。
大丈夫か？ｗ

丸写しがどうたら以前の予備知識に近い情報を「妄想」とか言って認めない奴が見ても、
「強姦」とか「魂の唯物論的ナントカ」とかしか感じられんのだろうな。

まず「解説を丸写しにする奴」ってのが妄想だろ。
誰もそんなことは言っていないのにバルダミュの脳内ではそうなっている。
そもそも自分で「見てりゃ誰でも思い至るような解釈」と認めていながら
解説丸写しと思い込む発想が異常。

映画を見ても、解釈を聞いてもそれでも映画の内容が理解できていない
バルダミュのような奴こそが「意味が解っていない」なのだよ。

今回素直に自分で「意味が解らない」と告白しているが、
バルダミュの日本語能力は、映画の読解力と同じく致命的に貧しいな。

おーいーそろそろ鎮火しろよ
エロセが泣いてるぞ

解釈なんかどうでもいいだろ。
映画を観て理解できなくても楽しめてればそれでいいだろ。
違うか？

>>522
同意

理解できなくても好きならそれでいい。
問題なのは理解できた人への妬みで妄想やら言いがかりつけること。

「意味」とか「内容」とかくだらない。
そんなものは秀れた芸術家は意図してないよ。
俺もこんなところにくだくだ書く気にはならないが、通り一遍の通俗的解釈はいくらでもできる。
納得するな！
感じろ！
解釈より謎を愛せ！

＞「意味」とか「内容」とかくだらない。
イソップの酸っぱい葡萄ですね。
＞そんなものは秀れた芸術家は意図してないよ。
それこそ妄想。
＞俺もこんなところにくだくだ書く気にはならないが
誰よりも書いている。
＞通り一遍の通俗的解釈はいくらでもできる。
通俗的解釈ですらできなかったから笑い者になったわけだが。
＞納得するな！
＞感じろ！
＞解釈より謎を愛せ！
それは意図されたことを読み取れた人の次のステップだ。
スタートから躓いてる奴が言い逃れに使う言葉としては見苦し過ぎる。

マメなやっちゃなーｗ

高橋源一郎が言ってたぞ。
僕は文章を読んでもイメージできないと。
才能のある奴なんてそんなもん。
俺はアントナン・アルトー、お前等は切通理作。

「文章を読んでもイメージできない」と
「意味や内容が理解できない」が違うってことはわかるかい？
それとも高橋源一郎が言わんとしていることも把握できてない？

そりゃあ高橋が意味が理解出来ない文章なんてねえべｗ
おまえしつこ杉て俺の書いてることを反芻解説してるだけじゃんｗ
お前が書いてる説明を俺にして欲しい訳？
冗談じゃねーよｗ

お前俺のファンだろ？ｗ
世界で一番熱心な俺の読者だわｗ

お前のあだ名は「解説魔」にしよう。
俺は解説するのも解説されるのも嫌いだ。
俺を「感じて」欲しい。
世界を「感じて」欲しい。

ﾊﾞﾙﾀﾞﾐｭうざい
わからなかったんなら、素直にわからなかったよ。でいいだろ。
自分を正当化するために他の人や芸術家を愚弄すんのやめろ。

発狂すんな、糞コテ。

荒しはスルーがよろしいかと

>>532
だから俺が分かってないって根拠がどこにあんのよ。
それが一向に示されないのだから君達が言ってることに首を捻らざるを得ない。

FUNK!!!!!!!

おらおら、「逐語的解説魔」くんはどこいった？

バカダミュはスルーして、509の続きが読みたい

糞コテまた顔真っ赤にして連投してんの？
専ブラ使ってる人、とっととNG指定するが吉。
糞コテのレス抹消するとあら不思議、このスレ良スレじゃん。

>>538
同意。というか、続きを読まないと>>509の言いたいことがさっぱり分からんしｗ

みんな「ブーリン家の姉妹」観に行け。
アナちゃんが出てるぞ。

>>541
>>382

すみません。
昨日は疲れてたので投稿しませんでした。
また続き書きます。

　さて、この作品が語っている内戦直後のスペイン人の精神状況は、どういうシーンにどういう形
で表されているのだろうか。
まず第一には、巡回映画の上映を告げる係りの人が、通常は男性なのに、ここでは女性であること。
第二には、映画を観に村役場に集まってくるのが子供と老人、それも女性ばかりであること。そし
て第三に、フェルナンドが家に帰ろうとして村役場の前を通りかかるが、この時入り口にいる二人
の男も、二頭の馬を曵いている男も、手押し車に麦わらの束を積んで運ぶ男も、全て老人であること。
こうして、エリセ監督は、この時代に青年や働き盛りの男たちがいなかったことを暗示している。
理由は明白であろう。内戦で戦死したか、あるいは、まだこの村には帰ってきていないのである。
　次に、テレサが書いている手紙の内容である。「私たちが一緒に過ごしたあの幸せな時間を取り戻
すことなどできないのは分かっていますが、またあなたに逢わせて下さるように私は神様にお願いし
ています。戦争のさなかに別れ別れになって以来、そのことをずっと神様にお願いしてきました。
そして今でも、フェルナンドや子供たちと何とか生き延びようとしているこの片田舎で、神様に
お願いし続けているのです。あなたが尋ねてくれたこの家で残っているものと言えば壁くらいのもの。
この家にあったものは何処へ行ってしまったのだろうとよく思います。ノスタルジーからこんなこん
なことを言っているのではありません。ここ数年の私たちが過ごさなければならなかった日々の
後では、もはやノスタルジーを持つことすら難しいのです。でも、ときどきあたりを見回して沢山
の無くなってしまったものや壊れてしまったもの、同時に、大きな悲しみに気が付くと、何かが私に、
それと一緒に本当に生きていることを感じとる力さえもがどこかに行ってしまったのだと語りかける
のです。この手紙があなたの手元に届くのかどうかさえ分かりません。外国からのニュースは本当
に少なく、また混乱しているのです。お願いですから早く頼りを下さい。まだあなたが生きている
ことを知らせてください。」

つづく

　テレサは作品全編を通じて、常に愁いに満ちた表情をしている。またテレサの心境は、調律の狂っ
たピアノで弾く、物悲しい旋律の曲によっても表される。これは「ソロンゴ・ヒターノ」という曲で
特にフラメンコの世界では有名であり、また、スペイン人なら誰でも聞いたことがあるはずである。
これは余計かもしれないが、その歌詞はこうである。「あなたがわたしの恋人だった/あの白い春の
頃には/あなたの馬のひずめの音が/四つの銀の無きじゃくり//わたしの愛をこめた両手が/あなたに
マントを編んでいる/アラセイトウの絹のモールと/澄んだ水泡(みなわ)の肩かざり//月はただの小さ
な井戸/花にはなんの値打ちもない/大切なのはあなたの腕/夜にわたしを抱くときの・・・//あなた
の作ったこの靴は/だいじなわたしの靴屋さん/わたしのペチコートの裾をめぐって/きらきら光る二
つの星//アイ、かわいい靴屋さん/だいじなわたしの靴屋さん/彫刻みたいな腰を誇りに/今日はどこ
らで待ってるの？//月はただの小さな井戸/花にはなんの値打ちもない/大切なのはあなたの腕/夜に
わたしを抱くときの・・・」
　スペインが内戦の結果疲れ果て悲しみに溢れていたことは、テレサが手紙を出しに行った駅で表現
される。郵便車を連結した列車は当然各駅に止まる。そこから各駅停車のことを「郵便列車」と言っ
たのだが、それはさておき、この列車に乗っている人たちは、いずれも疲れ果てた表情をしている。
笑っているどころか、にこやかに連れと話をしている人さえいない。
　こうしてエリセ監督は、さりげなくこの時代の状況や雰囲気を伝えているのだが、もう一つ重要な
要素がある。それは、この話の舞台となっているカスティーリャという地方及びその風景の持つ意味
である。

つづく

　かつてスペインが米西戦争に敗れ、キューバを初めとして最後に残った植民地を失ったとき、スペ
インはこのままでいいのかという危機感を持ち、スペインとは何かを改めて問うということをした人
たちがいる。いわゆる「九八年世代」と呼ばれる知識人たちである。その「九八年世代」がスペイン
の原点として認識したのが、カスティーリャであった。オルテガ・イ・ガセーは「九八年世代」の作家
たちには含まれないが、『傍観者』というエッセイ集の中の『メセタ(カスティーリャの台地)の幾何学』
でこう言っている。カスティーリャの大地では、垂直線とはポプラの木、水平線とは地平線、斜線と
は丘の上で大地を耕す農夫の姿。そして、カスティーリャに曲線はない。このカスティーリャの風景
こそは、「九八年世代」にとって、スペインの原風景だったのである。
　ここには、それになぞられて、この映画が制作された一九七二年という時点から内戦後のスペインを
考えるには、「九八年世代」のようにカスティーリャから出発しようとしたエリセ監督の明らかな意図
がある。私にはそう思える。

つづく

また明日書きます

　フェルナンドが書いている蜜蜂の観察記録は並の人間の文章ではなく、少なくとも、哲学を深く学
んだ人間のものである。徹夜をして寝ているフェルナンドの書斎の机の上に、二羽の鳥の折り紙があ
るが、これはフェルナンドが、サラマンカ大学の学長を務めた哲学者で「九八年世代」の一人のミゲ
ル・デ・ウナムーノの弟子であるからなのである。ウナムーノは折り紙の名手でもあった。アナがア
ルバムの両親の若い頃の写真を見ているシーンがあるが、その中に、白髪で白い見事な髭をたくわえ
丸い黒緑の眼鏡をかけた人物が、二人のまだ若い男と一緒に写っているものがある。この人がウナム
ーノである。その左にいるのがフェルナンド。つまりフェルナンドはウナムーノの教え子なのである。
エリセ監督がこの話の舞台にカスティーリャを選んだのは、決して単なる思いつきなどではない。
　では、アナとは誰か。アナはイサベルの嘘を真実と思い込む。フランケンシュタインが実は精霊で、
村はずれの井戸のある廃屋に隠れ住み、肉体を持たないので普段は見えないが、表に出るときには人
に気づかれないよう肉体を持っているかのように変装する。目を閉じて「私はアナ、私はアナ。」と
呼びかければ精霊に会える。イサベルはこうしてアナを騙し、また、誰かに襲われ殺されたふりをし
て、再びアナを騙す。アナは、映画の中のフランケンシュタインのように、一緒に遊んでくれる友達
が欲しかったのだ。廃屋で見つけた逃亡兵を、アナは精霊と思い込む。少なくとも、自分と遊んでく
れる存在として大切にする。だが、それを父親が殺してしまう。アナにはそうとしか思えない。そん
な世界からアナは逃げ出そうとする。傷ついたアナは、もう誰とも話そうとはしない。ただひたすら
精霊に呼びかける。「私はアナ、私はアナ。」アナは精霊に救いを求めているのである。
　周囲の悪意に晒され傷つき、そこから逃れる術もなく、精霊に救いを求めるアナは、スペインその
ものと言っていい。内戦を経験した人間の絶望と無力感を誰よりも体現しているのがテレサである。
その意味では、内戦のスペインを大人たちが体現しているとするならば、アナは戦後のスペインであ
る。おとぎ話という形を採ったのは、分かりやすい図式化によって無用な摩擦を引き起こすまいとい
う、検閲や、主として右翼・保守主義者への配慮という側面もあるだろうが、何よりもこういう主張
故のことだったのである。

スペイン映画史より
『ミツバチのささやき』が示すもの

時間があったので全部書きました。

>>502〜>>548
ミツバチのささやきが示すもの

アナは強姦されていませんｗ

はあ？
まったく読んでないけどそれはその文章を欠いた人の解釈でしょ？
芸術作品って世界でただ一人しか解釈しちゃいけないの？
君変わった考えの持ち主だねえ。

頭ダイジョーブ？

あと引用したならテクストの書き手くらい明示しなさいよ。
『スペイン映画史』なんて大層なタイトルはどうでもいいからさ。

＞アナは強姦されていませんｗ

この一行が書きたくて膨大な量写経したのか‥
俺以上のキチ外を見た‥

509さんどうもありがとう。

名作ってのはいろんな見方ができるんだよね。
単純に映像や音楽の美しさを堪能するもよし。
時代背景や隠喩などをあれこれ考えるもよし。
制作者の隠された意図をさぐることも、それ以外の、制作者が予期しないようなものを受け取ることも構わないし、それができるからこそ名作と言われる。

「アナが強姦された」なんていう突拍子もないように思われる意見があっても、それ自体は悪くないと思う。

感じ方には個人の人格、それまでの人生で得たものも滲み出るわけで
こんな風にとらえてしまう人とは関わりたくないのも事実だが。

その突拍子もない意見を出しちゃうことが>>535で求めている根拠だよな。

そんな簡単なことすらわかんないで「根拠が示されない」とか書いちゃう35歳w

突拍子もなくないじゃん。
精緻な論証の果てに出した結論だ。
アンチのすくつ（何故か変換出来ない）のここと違って本スレ（とあえて言わせてもらう）では
ありえなくはないという反応を頂いている。

巣窟(そうくつ)
35歳なら常識だろう？

>>557
「すくつ（何故か変換出来ない）」というのは有名なネタなんだよ。
↓
http://www.wdic.org/w/WDIC/すくつ

>>556
君もいい年して、もうそんな言葉を使うのは止めた方がいいよ。
普段からバルダミュの日本語能力の低さを見ている人には
「もしかしてコイツ、マジじゃん？」と疑われるよ。

「アナ強姦論」に対して、本当にスレの趨勢が「ありえなくはないという反応」だとしたら
君はそっちの厨房のすくつ（何故か変換出来ない）に引っ込んでいた方がいい。
ここの話のレベルには付いてこられていないようだし、その悔しさで今回のように暴れられたら
みんなには迷惑、君は阿呆のレッテルを貼り重ねるだけで双方に得はないよ。

これを書いたのは乾英一郎という方です。

アナは強姦されてません、と書いたのは悪かったです。
すみません。
それも一つの解釈だと思います。
ただ、解釈は人それぞれだとわかっているなら、このスレの住人に対して罵声を浴びせるのもやめてください。

向こうのスレを読み返してみたけど、「ありえなくはないという反応」なんて１人くらいで、バルダミュ気違い説が大半だった。
そしてバルダミュ本人も「トンデモ理論」だと言ってる。

>>561
同じく今確認してきた。
きちがい説が大半だった。

そんなキチガイ説を精緻な論証の果てに出した結論と胸をはるとは…


哀れ

またバルダミュが論破されてる(笑)
頭が弱いから仕方ないか(笑)

>>560
(^m^*)

預言者は常に迫害される。
強姦説も数年後には斯界の定説となっているであろう。
「たけくらべ」の水揚げ説のように。

小森陽一の「先生の妻と私共棲説」、あれは駄目だ。
テクストにないものを妄想したらいかん。
アナが強姦されたのを示唆する描写はあまたある。

簡単な論理な
○ 預言者は常に迫害される
× 迫害されるなら預言者

正論言われて悔しいんですね、わかりますｗ

ﾊﾟﾙﾀﾞﾐｭはさ、やり込められると悔しくて考えもせずにすぐ脊髄反射レスしちゃうから
毎回の主張が前回と矛盾だらけﾂｯｺﾐ所満載で墓穴を掘り続ける悪循環になるんだよ。
少しは考えて筋道まとめてから書き込んだほうがいい。

アナが強姦されたのを示唆する描写があまたあるというのなら
順に検証していこうじゃないか。
みんなに頭からただただ馬鹿にされているより、その方がいいんじゃない？
それとも正面から勝負して論破されるのが怖いかな？

>>502の文章を書いた人ってよく知らないけどスペインの諸事情に詳しい人なんでしょ。
ミツバチに関する考察も歴史的な事情を踏まえていて面白いなと思ったよ。
たしかに一個人の解釈でしかないとはいえるけど、バルダミュの解釈よりはよっぽど説得力がある。
皆はどう思う？

バルさんはあちこちのスレで嫌われてるなぁ。

バルダミュって海外旅行板のみどくつみたいだなｗ

パルの説は正統派の解釈に思い至らなかった苦し紛れの思いつきでしかない。
本人ですら自説を説明できないんだから議論の対象になる段階じゃないよ。

本スレに書いてあるから見てくれよ。
医者の言ってることは肉体的に傷ついてることを示唆してるだろ。
それに俺は社会学的論考に棹差すつもりは毛頭ないよ。
自分でもやらないし学者や論者がやってるのを見てもあーそですかってなもんで。
興味ないんで。
例えそれが完全に正鵠を射た論考であってもね。

＞本スレに書いてあるから見てくれよ。
解説を出来ないのも説明する気がないのもわかった。
だったら他スレに書いて相手にされなかった話なんて別スレに来て持ち出すなよ。

＞医者の言ってることは肉体的に傷ついてることを示唆してるだろ。
精神的ショックを受けた幼女が家を飛び出し
誰もいないと思われる森の奥で何も食べずに一晩中過ごしたとしたら
医者が精神的や肉体的な心配をするのは至極当然のことだよな。
レイプとは関係ない。
そんな話より、アナが強姦されたのを示唆する描写というのを具体的に羅列して欲しい。

キノコは○○○の象徴とか言うなよ

茸はファルスですお。

ついでに言うと汽車もファルスです。

フランケンシュタインは別の脱走兵で少女強姦魔です。
気安い気持ちで大人の世界に踏み入ろうとした少女へのしっぺ返しなのです。
こうしてエリセは自らの手でファンタスムを爆破しているのです。
精霊など存在しない、と。
アナは最後にそれを受け入れたのです。

エリセの映画、とくに『ミツバチのささやき』が好きな奴はケン・ローチの『大地と自由』も好きだろ？

蓮實とその弟子筋がケン・ローチを貶してるからどうだろ

そうか？
皆がハスミの影響でエリセの映画を観るってこともないんじゃない？

ミツバチよりもケスがいい。

一時は日本のミニシアター系映画の上映ラインナップを支配してたからどうだろ

朗報。
映画作品・映画人板にあったので、こちらに貼っておく。
>>384と>>511とのおかげだな。

◆ビクトル・エリセ　BOX
発売日：11月29日から12月26日に変更

理由および追加情報
BOX収録作品の内、『ミツバチのささやき』『エル・スール』の2作品
については、只今、ビクトル・エリセ監督の監修による新マスターを作成進
行中です。その完成を待って発売を致します。また、『ミツバチのささや
き』に特典映像としてTVドキュメンタリー「精霊の足跡」を本編とは別の
ディスクで収録致します。

発売まで今しばらくお待ちくださいますようお願い申し上げます。

>>585
おお、いいな！

ブルーレイまで待とうかと思ったがその仕様だと買うかも。

でも紀伊國屋レーベルは半年後位に半額セールになる可能性があるから迷うな。

何回か痛い思いしたからな。

年末にきて欲しい映画ソフトが大量に発売されるから出費が半端ないな

>>578-580
結局最後はネタ化に逃げておしまいかいw

ここはバルダミュが必死なインターネットですねｗ

>>587
>半年後位に
そんなに早くないし　一部だけだからねえ
ストローブ＝ユイレなんかずっと半額を待ってるんだが

オリヴェイラＢＯＸもルイ・マルＢＯＸも発売日に買ったのに数ヶ月後には新宿の紀伊國屋で５０％で売ってたぞ。

ユスターシュだって発売日に買ったのに６０％で売ってた。

>>588
マジ（本気）です。

なんか、これを思い出した。

スーパーマリオブラザーズは女性差別ですしセクハラですよ。
なんで、あんな酷いセクハラ作品が子供たちに大っぴらに売られているのでしょう？
まず、男二人が主人公で、捕まるのは女性。これは明らかに女性差別です。
主人公は女好きの象徴とも言えるイタリア人の男。これも子供の教育にはよくありません。
特に二人のあの鼻！！卑猥すぎます。子供が性犯罪オス原因の一つです。
そして敵がクリボーにノコノコ。これらはキノコに亀です。
明らかに男性器を象徴しています。
それにクリボーってなんですか！！クリ○リスと棒を合体させた非常に卑猥なネーミングですよ。
パワーアップアイテムもそうです。キノコに花。これも男性器と女性器です。
しかも、大きくなるんですよ。勃起です勃起。子供には早すぎます。
あのスターってなんですか？よく男性の読むいかがわしい漫画で女性の乳首や性器を
隠すのに用いられるのが星マークですが、それが逃げる、マリオが追いかける、
こういった姿は見せたくないものを無理やり剥ぎ取ろうとするレイプを
連想させます。あぁ、もう言い尽くせません。
大きくなったり、土管に入る、ブラックパックンッフラワーなんて
もう言うまでもない下品なキャラクターばかりのこの作品。
女性の地位向上を阻んでいますよ。皆さんもそう思いますよね？

>>593
ちょｗｗｗｗ
これを書いたのがバルダミュだったら笑えるなｗ

>>592
大人の世界を知らない罪も無い純真な幼女が、純真であるが為に大人に強姦される。
少女もそれを受け入れる。
エリセが本気でそんなことを伝えたいと思っているのか。

そんな唾棄すべき解釈しておきながらこれが優れた映画だと評価しているとしたら
この映画を汚しているし、エリセを自分と同レベルに引き下ろそうと冒涜する生粋の変質者ですね。
ただ笑われ呆れられるだけでなく、この映画を愛する人みんなに嫌われるのは当然です。

>>585
（・∀・）ｲｲ!!

強姦されたアナがそれを受け入れ、めでたしめでたし。
そんな映画が好きなぺドファイル=バルダミュ。

バルダミュってそのうち性犯罪でも起こすんじゃないか？
田代並みの犯罪を犯せば映画板だけでなく2ちゃんねるの神になれるかもなｗ

どんな性的嗜好であっても犯罪を犯さないかぎりは文句はないんだけどさ。
優れた映画であり大好きな作品でもある「ミツバチのささやき」を
己の欲望を満たすような歪んだ解釈して喜んでいる奴がいると思うと虫酸が走る。

『となりのトトロ』はミツバチの劣化版ｗ