92 :
6 (作家主義なるものについて):
さて、スピ批判が出て来たって事は俺が呼ばれたって事だなw
>76
> 駄目になったという事を、作家主義の喪失からハイコンセプトへの
> 移行と考えるなら、スターウォーズ前と後ということになる。
作家主義っていうのは実は後から出て来た概念だったりする。
プロデューサー主体の映画作りが当たり前なハリウッドで、それでも
監督が個性を発揮した映画群をカイエの連中が持ち上げて一括りにして、
それに「作家主義」って冠かぶせちゃったのね。
それを横目に見ながらハリウッドは相変わらずプロデューサー主体で
映画を作り続けて、相変わらずそこで監督達はなんとか自分たちの「色」
を出そうと頑張り続けてた。それは今に至るまで変わらない。
つまり「作家主義」ってのは終わったというよりも、「別に始まってない」
って見方ができる訳。
でもって、作家主義って概念を最初カイエの連中が言い出した、システムの
中での「監督の"色"」って定義に忠実に考えると、
スピルバーグほど作る映画作る映画に自分の"色"出しちゃう監督もいない訳でw
彼もそうだけど、ある程度力を持った監督だと、製作兼任するか子飼いの
製作者立ててプロデュース業までコントロールするよね。
これってつまり、プロデューサー>監督だった力関係が一部逆転してるって事。
「作家主義」の掲げてた理想に、実は現在は一歩近づいてるのだ。
※>76なんかもそうだけど、今「作家主義」って言葉を使う人の中には、
「作家主義を唱えてた人」、つまりトリュフォーやゴダールが撮る様な
映画を指すんだって勘違いしてるのがいる。
そっちはアメリカ映画とは何の関係も無い話なんだよね。