【アメリカの】フランク・キャプラを語るスレ【良心】
225 :
無名画座@リバイバル上映中:2007/05/08(火) 13:51:52 ID:/1xCpf56
10年まえくらいに、競馬を題材にした未公開フィルムが見つかったような
ニュースを聞いたけど、どうなったんでろう?
「素晴らしき哉〜」「群衆」「我が家の楽園」辺りがお薦め
「或る夜〜」はキャプラのベストとは言えないが有名な作品だな
急になんだ?w
D・リード、B・スタンウィック、J・アーサー等は確かに魅力的
キャストに恵まれていたと思う。
「群衆」を、ダスティン・ホフマンでリメイクした、「靴をなくした天使」もよろしく。
…しかし、50年はたった後のリメイクなのに、アメリカ市民の盲目的なメディア依存ぶり
(昔は新聞・今テレrビ)はかわらず?、違和感もほとんどないってとこがすごい。
キャプラのリメイク、オマージュ映画も結構好きなの多いな〜
ミスターディーズは見てないが
靴をなくした天使、奇蹟ミラクル、未来は今とか…
他にもある?
或る夜〜とスミス〜がベストだっての
232 :
無名画座@リバイバル上映中:2007/07/12(木) 00:49:21 ID:HoSrI64Y
オペラハットみた
キャプラは善人好きなんだなー
或る夜のテンポの良さは奇跡
今見てもまったく遜色ない
当時にしたらテンポ早すぎて
観客ついてこれなかったんじゃ?
といらぬ心配
ブランコ乗りの歌
楽しそうだな
236 :
無名画座@リバイバル上映中:2007/09/27(木) 22:04:02 ID:rh7bVZqg
スミス都へ行くを見たんだけど、どうしてもスミスに感情移入できませんでした。
政治経験0、政策勉強0のど素人なのに指名されてずうずうしく上院議員になった
だけだし。本当に民主主義が分っている人、謙虚な人ならまずこの自分に対する指名を
断るのではないか?と思いました。
議員になった後、ものすごく勉強して自分の血と汗とリスクをかけて自分の理想と
する正義を追求したわけでもなく、彼のやったことといえば秘書から教えてもらった
戦術で二十四時間不眠で演説するだけ。これだけの努力なら欽ちゃんだってできそうじゃないですか。
私はあえていうならむしろ長い間の政治的な蓄積、自分のすべての政治生命をかけて最後に
告白したペインに感情移入できました。
監督の作品は今から見るとお気楽なところはある。
確かにスミスと杉村タイゾウとの違いってないかもね(笑)
民主主義の素晴らしさを訴える佳作と言われるけど
そこまでシリアスではないと思うな
239 :
無名画座@リバイバル上映中:2007/09/28(金) 16:25:57 ID:E7yEQCx8
>>236 >彼のやったことといえば秘書から教えてもらった
戦術で二十四時間不眠で演説するだけ。
でも、それすら出来ない人間がいっぱいというか殆どじゃないかな。
結局、ペインだってスミスのそれがなければ一生涯告白なんてしなかったろうし。
甘いと言えば、それまでだろうが、キャプラ監督の世界って
一種、ファンタジーみたいな処があって非現実的だけど、そこがいいと思う。
「正義」とか「誠実」っていうものは元来、きっと凄く単純なものだと思うよ。
それが社会=会社では押し殺されて・・というか、殆どの人間がそれを押し殺して生きていってる。
本当はそうしたいと思っていてもね。
そんなファンタジー・ドリームを、スミスは映画の中だけでだけど体現してくれていると思うよ。
スミスは元々、純朴な一青年で一途な一般市民。運良く政治家になった過程は似てても
元々政治家になりたくて計算しつくして今やヌクヌクした政治家の一人となった軟弱な杉村とは全然違うと思うなー。
240 :
無名画座@リバイバル上映中:2007/09/28(金) 23:12:49 ID:lI8nK21w
波も涙も暖かいはキャプラ作品としては駄作と言われてるけど、
シナトラの♪All my tomorrowsは聴いていて心地よい。
あれだけの為に何度も観てしまう。
>>236 あの映画が、戦前の日本で公開された、最後のアメリカ映画だった。
当時の観客は、あの映画の「民主主義」を、どう受け止めたんだろう。
大正デモクラシーに浸った世代の人なら、鼻で笑ったかもしれないね。
スミスよりオペラハットの方が好き
243 :
無名画座@リバイバル上映中:2007/10/10(水) 23:56:09 ID:n1kNyoQW
>>236 スミスはもともとボーイスカウトの隊長をやっていて
子どもの教育や社会活動に熱心な関心があった。
アメリカはそういうボランタリーな活動が盛んだし、
政治への関心もその延長線にある。
少なくともそういう情熱があるやつの方が、
ワシントンのボス政治や権謀術数に長けたやつよりも信頼できる
っていうのが、キャプラの(あるいはアメリカの)政治観なのでは。
もう一つ、演説については、アメリカの先達が作った民主主義を裏付ける
言論やそれを保障する制度への信頼ということだと思う。
24時間話したことが重要なのではなくて、
話せる制度がある(機能する)ってことが重要。
244 :
無名画座@リバイバル上映中:2007/10/15(月) 01:14:26 ID:vQwp0sSK
アメリカで「素晴らしき哉、人生!」の人気は「風と共に去りぬ」に匹敵する
「毒薬と老嬢」と「スミス都へ行く」の人気も「或る夜〜」よりは上
「我が家の楽園」 はジーン・アーサー色が強いせいか、「或る夜〜」に負けてる
245 :
無名画座@リバイバル上映中:2007/10/16(火) 01:39:46 ID:gWqKb5RD
>>244 なるほど〜
「毒薬と老嬢」はアメリカで凄く評価高いというのは知ってた。
あのブラック・ジョークみたいなのがアメリカでは、
お腹を抱えて笑える位に面白いらしいね。
日本人とは笑のツボが違うのかも知れないなあ。
ケイリー・グラントのあの飄々とした、おかしな顔満載の演技も好評らしいね。
246 :
無名画座@リバイバル上映中:2007/10/16(火) 05:00:05 ID:XhnCylcp
>>236サンは「民主主義」にナイーブな思い入れ持ちすぎてんじゃないの?
「民主主義」なんて、とりあえず、「独裁主義」や「共産主義」よりはマシだ(とされている)っていうだけで、欠陥だらけなんだよ。ナチスの擡頭も許しちゃうような。
それに代議士のセンセイが「政治の勉強」なんかしたって政治のレベルは上がんないんだよ。阿呆な国民が選んでるんだから。
スミスのキャラがこの点に対する風刺になってるんでしょ。図らずもね。
247 :
無名画座@リバイバル上映中:2007/10/16(火) 05:46:20 ID:DnGBsv8W
昔の映画はけっこう好きだなー。レンタルして見たいですよ。
合わないってかそうであってほしい、っていう願いであって
事実とはまた異なるわけだから
B型がどーのっていってもそれは私的な感情(うらみつらみ)で
あって実際のB型はまた違うと思うし
公私混同してるんだよ
>>246 アメリカの自由主義への思い入れは半端ない
やっぱ素晴らしき哉人生だな
そろそろXmasか
アレを観るかな今年も
251 :
無名画座@リバイバル上映中:2007/12/31(月) 19:08:53 ID:U1ZCvFIP
キャプラ作品に触れるスレがあって本当に嬉しいです。
大学生の頃、昔のシロクロ洋画を見まくっていた時を思い出しました。
10年以上も前ですが、おふくろが一緒になって見て感動して泣いていたのが
『オペラハット』でした。クーパーがジーン・アーサーに求愛するシーンは
最高だと思います(ディーズが自分の詩を伝える場面です)。裁判シーンは
笑って、そして泣ける場面でもありますね。
結婚する前に妻と一緒に見て泣いた映画は、『素晴らしき哉、人生』でした。
『スミス都へ行く』も一緒になって見たものです。
でも私個人は、『或る夜の出来事』がマイベストです。ゲーブルの姿を初めて
見たのが、この映画でした。風と共に去りぬ、よりも前にこれを観ました。
どなたかがおっしゃっていた通り、ブランコ乗りの歌(バスの中!)は本当に
楽しそうで、こんな映画が戦前にあるなんてと思ったものです。
クローデット・コルベールが本当にかわいくて、タバコが全然似合わなくて…。
252 :
無名画座@リバイバル上映中:2007/12/31(月) 21:56:06 ID:G6hR4Klt
キャプラ作品では
@素晴らしき哉、人生
A我が家の楽園
Bオペラハット
で決まりでしょう!
スミス〜や或る夜〜や一日だけの淑女はどうも鼻についてダメ。
>>251 羨ましい家族だ…
うちなんか古臭いとか予定調和とか不満たらたら
家族取り替えてほしい
254 :
無名画座@リバイバル上映中:2008/02/27(水) 20:24:03 ID:Oc1Wbphm
フランク・キャプラが大絶賛した「チョコレートと兵隊」
という戦前の日本映画を観た人います?
デコちゃんの出てる映画だね。CSとかでやってるかも。
キャプラ一味が持って行ったせいでw
長い間フィルムが無かったんだけど、
3、4年前に帰って来て、上映したよ。
DVD出てんのかな
258 :
無名画座@リバイバル上映中:2008/05/01(木) 00:04:55 ID:39wOHCZY
キャプラの映画、いいな。
今、『素晴らしきかな、人生!』『オペラハット』みたがホントに良かった。 信じられないくらい。
259 :
無名画座@リバイバル上映中:2008/05/20(火) 14:51:06 ID:oVrE9Woe
或る夜が好きです上げ。
260 :
無名画座@リバイバル上映中:2008/05/20(火) 17:58:05 ID:9qHuEBW+
『スミス都へ行く』が好きです。これでジェームズ・スチュワートのファンになりました。
今期の月9『CHANGE』の元ネタとしてもあがってました。
ドラマがきっかけでキャプラ作品を観る人が増えれば嬉しいです。
今日はジミーの百歳の誕生日、おめでとうございます。
261 :
無名画座@リバイバル上映中:2008/05/22(木) 21:08:53 ID:na6fWCDt
>>260 キムタクのドラマがスミスの元ねたになってる何て
殆どの人は知らずに見てるんでしょうね。もったいない。
スミスはある意味、ファンタジーなんですよね。
あんな上手くいく訳ない、でもいい、そこに映画としての真実がある。
キャプラの映画って、そこんところが素晴らしいんですよね。
ただ単に安っぽいお馬鹿なありえねぇ映画やドラマになってない処が
チャーミングなんですよね。キャプラの作品って。
だから、キャプラの映画に出た俳優&女優って、他の映画のどの時よりも純粋で
愛らしくみえる。ジミーに関しては他の作品でも純朴なのイパーイありましたけど。
訂正
キムタクのドラマ元ねたが、スミスですね。変な書き方してスイマセン
スミスをリメイクするならキム拓より草薙に主演してもらった方がまだマシ
ニュー即からきました
「我が家の楽園」のDVD、やっと買った。
正規品のでつ。初めて見るので楽しみです!
266 :
無名画座@リバイバル上映中:2008/05/29(木) 02:27:55 ID:5+zrxROH
キャプラはほんとにアメリカ映画の良心なのかな
267 :
無名画座@リバイバル上映中:2008/06/01(日) 20:13:10 ID:OcOp1/hg
>>266 太平洋戦争中、抗日戦意高揚映画『われわれはなぜ戦うのか』を作ったことで有名。
ただし第二次大戦終了後、進んで戦争協力した偽善者のレッテルを張られて
戦前のハリウッドきってのヒットメーカーから一転、干されて仕事が出来ない時期が続いた。
戦勝国でも戦争協力者のレッテルを貼られることがあるのか。
戦後のアメリカの場合は、赤狩りと、
それに対する反発が凄かったので、
いかにも、ありそうな話ではあるな。
270 :
無名画座@リバイバル上映中:2008/06/05(木) 23:09:03 ID:UJDWTBUY
確かに「素晴らしき哉ー」以降の戦後の作品は急に失速した感があるね。
自分は単に、彼の作る夢のある物語みたいな物が、
もはや受け入れられない時代になってしまったからなんだろうかと思っていました。
色々なバック・グラウンドがあったんだろうけど
その後、再評価された事は良かったな。
キャプラ自身、長生きしたから嬉しかったでしょうね。
古い話だけど、ビバヒルで主役のブランドンが
「フランクキャプラならこのシーンはこう撮る」って語る場面があった
アメリカ人は昔の映画を観ないイメージを勝手に持ってたんだけど
違うんだな
ほんとに勝手なイメージだな。
毎年Xマスにこの映画をテレビで放送だと何度言えば…
つーか今でもなんかな?
274 :
無名画座@リバイバル上映中: