監督、とりあえずお帰り。俺も規制解除になったばかりだ。
ところで気になったので少し意見を。
昨日の監督はちょっと感じ悪いぞ。確かに、このスレにおける監督の貢献度は
大きいが、今まで自分一人の力でこのスレをもたしてきた訳ではないだろ?
そういう高慢ちきさを漂わせていると気分を害する人も出てくると思う。
ここは皆で作ってきてここまで育ったスレだろ?
只でさえ監督の過去はアレだから、もうちょっと「謙虚」になったがいいと思う。
それとリレー小説とは関係の無い自分マンセーネタと人気投票ネタは控えた方がいい。
読んでると、それがいつも脱線に繋がっているように感じるから。
【リレー小説スレの注意書き三箇条】
一、監督はスレの盛り上がりを自分ひとりの手柄にしない事
二、監督は思い上がりを捨てて謙虚になる事
三、人気投票ネタと監督マンセーネタで話を脱線させない事
日付はスタート年月日
例外2011年10月15日「タイトル無し」(江戸・水戸・京都)大友柳太郎、有島一郎
例外2011年10月25日「旅一座と老公一行」(草津)鮎川いずみ、森次晃嗣
例外2011年11月06日「陰謀吹き荒れる江戸の戦い」(江戸)西郷輝彦、藤岡琢也
例外2011年11月26日「無し」(江戸)竹脇無我、天知茂
例外2011年12月10日「無し」(江戸)森繁久彌、加藤剛
1話2011年12月18日「無し」(江戸、水戸、三島)森繁久彌、竹脇無我
2話2011年12月18日「波乱の旅立ち」(三島)竹脇無我、金田龍之介
3話2011年12月30日「悪乗り一条三位、若殿さま」(京)有島一郎、藤田まこと
4話2012年01月06日「壮絶な戦い」(大阪)森繁久彌、藤田まこと
5話2012年01月07日「独りで進行大阪の謎」(堺)毛利菊枝、南原宏治
6話2012年01月12日「大岡の乱」(高松)加藤剛、片岡千恵蔵
7話2012年01月15日「印籠が盗まれた」(高知)西郷輝彦、松坂慶子
8話2012年01月17日「荒野の戦い」(大洲)夏八木勲、月丘夢路
9話2012年01月19日「汗と涙の職人魂」(宇和島)加藤嘉、内田朝雄
10話2012年02月05日「暴れん姫様格さんに恋!」(博多)ジュディ・オング、安部徹
11話2012年02月21日「暴力と権力」(大津)磯村みどり、芦屋雁之助
12話2012年02月22日「女と男の別府の湯」(別府)本阿弥周子、高峰秀子
13話2012年02月23日「謎の祈祷師軍団謎の白頭巾」(阿蘇)嵐寛寿郎、高峰秀子
14話2012年03月03日「プリプリこそ人生」(宮崎)萬屋錦之介、浜木綿子
15話2012年03月04日「光圀の野望」(薩摩)森繁久彌、山田五十鈴
16話2012年03月05日「お銀にチンポが生えた!?」(大坂・彦根)高峰秀子、竹下景子、宇野重吉、横内正
17話2012年03月06日「ゑすえむと死」(膳所)大川橋蔵、香山美子、横内正、大河内傳次郎
18話2012年03月06日「子供孕ませ合戦」(京)西村晃、あおい輝彦、吉田義夫
19話2012年03月07日「紅白結婚歌合戦!紀伊殿救出大作戦」(大坂)大坂志郎、加山雄三、宇佐美淳也
20話2012年03月08日「カスを食べる」(和歌山)近衛十四郎、品川隆二、芦田伸介
21話2012年03月08日「格さん大復活!」(吉野・ブチクン島)宇野重吉、松坂慶子、朝比奈順子、横内正
22話2012年03月08日「恐怖・女の館」(桑名)岩下志麻、森光子、市川右太衛門、かたせ梨乃
23話2012年03月10日「暗雲立ちこむ大騒動」(名古屋)森繁久彌、美空ひばり、西郷輝彦、黒川弥太郎
24話2012年03月25日「いざ決戦」(和歌山)杉村春子、下川辰平、左とん平、山形勲
25話2012年03月28日「黒い謀略」(箱根)杉村春子、二宮さよ子、山形勲、月丘夢路
26話2012年04月07日「船大事故」(仙台)二宮さよ子、宮部昭夫、上田吉二郎、潮健児
27話2012年05月10日「親子再会将棋大会」(天童)桜木健一、三木のり平、月丘千秋、神山繁
28話2012年05月12日「痛快!悪を斬る白頭巾」(庄内)土田早苗、近衛十四郎、品川隆二、保積ペペ
29話2012年05月13日「婆なまはげ女必殺拳」(秋田)志穂美悦子、松坂慶子、工藤堅太郎、初井言榮
30話2012年05月16日「向田家の一族」(大館)岡田英次、宝生あや子、荻島真一、長門勇、加藤武
31話2012年05月19日「暗雲立ち込める弘前城下・前編」(弘前)細川俊之、多々良純、御木本伸介
32話2012年05月22日「暗雲立ち込める弘前城下・後編」(弘前)若山富三郎、木村功、菅貫太郎
33話2012年05月31日「穴兄弟仁義に託した見世物小屋」(青森)松坂慶子、近藤洋介、地井武男
34話2012年07月20日「人生いろいろ」(松前)山形勲、遠藤太津朗、谷村昌彦、曾我廼家五郎八
35話2012年07月31日「潮来の黄門様薄情そうな大対決」(恐山)小川眞由美、山本昌平、曾我廼家五郎八
36話2012年08月04日「戦いとは何か」(津軽海峡・蝦夷)志村喬、山形勲、三國連太郎、佐藤慶
37話2012年08月18日「蝦夷編(仮タイトル)」(※2012年8月31日を最後に中断中)
1話2013年08月31日「タイトル無し」(水戸・江戸)森繁久彌、宇野重吉、悠木千帆、ペニス一郎
2話2013年09月05日「暗雲立ち込める佐渡の謎」(水戸・江戸・佐渡)片岡千恵蔵、左卜全、加藤嘉
3話2013年09月10日「光圀危機一髪!輪島の極悪人」(輪島・富山・金沢・佐渡)丹波哲郎、橋田壽賀子
4話2013年09月17日「嵐の夜、皆殺しの村」(親不知)丹波哲朗、若林豪、島かおり、蟹江敬三
5話2013年09月21日「光圀危機!高田に立ち込める暗雲いかに 前篇」(高田)松山容子、丹波哲朗、杉村春子
6話2013年09月27日「光圀危機!高田に立ち込める暗雲いかに 後編」(高田)片岡孝夫、松山容子、片岡千恵蔵
7話2013年10月02日「なんと驚き松本心中!村の一大事」 (松本)萩原健一、梶芽衣子、杉良太郎、曽我廼家明蝶
8話2013年10月09日「松井田藩を取り戻せ!お雪様と波乱の巻」(松井田)天地茂、安藤昇、渡辺篤史
9話2013年10月19日「陰謀渦巻く例幣使街道の謎! 前篇」(鹿沼・日光)島田正吾、辰巳柳太郎、森光子、緒形拳
10話2013年10月28日「陰謀渦巻く例幣使街道の謎! 後編」(鹿沼・日光)
第10話CM明け↓
桟敷席の近くで出羽守軍団vs役人、信濃守を追う八・監督・一条三位・浅次郎・釜田藩士、その八を追う光圀劇団、客席で百瀬と根本夫人が正休愛人軍団と乱闘を繰り広げ、5号とお沙知も派手な斬り合い。客席を破壊しながら移動し続ける貫太郎と周平の親子喧嘩も続いていた
パニックになった三千人の観客が逃げ惑って出口へ殺到。将棋倒しになった(芥川)あー死にそうじゃあ〜皆死にそうじゃあ〜〜たじけてくれ〜たじけてくれ〜(じたばたして桟敷席の床を端から端まで行ったり来たり転がり続ける徳の市)
バカーっ!と叫んだ光圀が徳の市にビンタを張った(芥川)ワシは天下の副将軍・水戸光圀じゃ!ワガママを言って現場を混乱させるな!ワシはひとりよがりのワガママを言う奴ほどこの世に許せん物はないのじゃ!(光圀)
はっ!(徳の市)さあこんな乞食は置いといて(再放送では無声になります)よおしやるぞお!(光圀)
クソっ!水戸の光圀だか何だか知らないが、こんな修羅場で天下の副将軍もヘチマもあるかい!このクソ爺ひっこんでろボケなす(光圀の脇腹にマジ蹴りをいれる観客の弥助:堺左千夫)ウゲエエエー(光圀)
脇腹が痛くて死にそうじゃあ〜たじけてくれ〜たじけてくれ〜(じたばたして桟敷席の床を端から端まで行ったり来たり転がり続ける光圀)……(珍しい生物を見るような目で光圀を見る輪王寺宮御門跡様)
バカーっ!と叫んだ徳の市が光圀にビンタを張った(芥川)ワガママを言って現場を混乱させりゅな!私はひとりよがりのワガママを言う奴ほどこの世に許せない物はない!(徳の市)
ささあちらへ(桂木十内:清水彰)一体どうなっておるのじゃ(輪王寺宮御門跡様)もうこんな所は危険でございまする。ささ(駕籠に案内する男:江藤潤 アレ?)
ごごご御老公…(その場でぶっ倒れ気を失ったた山野辺兵庫)あっー山野辺さま!(お新と白塗り悪代官姿の弥七)信濃守を仕留めろ〜どけどけ!田舎爺ぃ邪魔だぁ〜(岩次郎、浅次郎ら釜田藩士)うげげげげげ〜(踏み潰される光圀と徳の市)
客席に座っていた白髪の老婆が立ち上がって貫太郎と周平に突進して来た(芥川)いい加減におしー!(貫太郎の母・お欽:悠木千帆※二役)貫太郎と周平はヒラリと身をかわした(芥川)あー!バリバリっー(お欽)お欽はそのままの勢いで桟敷席下の板を突き破って姿を消した
♪ー♪(それでも何が何でも音を外して歌い続けるお毬)八兵衛〜!(何が何でも歌を聴きながら逃げ続け御門跡様と入れ違いに特別桟敷席に追い詰められた信濃守)信濃守〜!(八兵衛&監督)
あれそういや御門跡様がいないぞ?(梶)ま、まさか!?(岩次郎)
麻呂は恐れ多くも帝より三位の位を賜り…うわー(一条三位)誰かに突き飛ばされた一条三位は桟敷席の脇にある痰壺に頭から突っ込んだ(芥川)
いや〜まさに地獄絵図。愉快愉快(旅の隠居:吉田義夫)
山野辺さま、御家老さま〜(気絶した兵庫を介抱するお新と白塗り悪代官姿の弥七)はっあれっ!?ふぁふぁふぁあーくしょーん!!!(大乱闘のほこりでクシャミをする兵庫)
カチッ!カラカラカラー!(特別桟敷席の天井から何かのスイッチが作動する音)んんっ???(ちょうど特別桟敷席に居合わせ上を見上げる信濃守、八兵衛、監督)ゴゴゴゴゴゴゴォォォォォォォォォォォォォォ(特別桟敷席激しく揺れ出す音)
ドゴォォォォーーン!ドシャアアアアアアーン!ゴォォォォォォォォォォォォォ〜(大音響とともに天井が落ちて、特別桟敷席諸共崩れ落ちる音)
親父!殿が桟敷席の天井の下敷きになった様にも見えたぞ!(周平)知るか!親が説教してるのに話をそらすな!(貫太郎)バリバリっー(周平がスピーカーに頭から突っ込む音)客席を破壊した貫太郎と周平は下敷きになった主君に特に興味も見せずに戦いの場を移動していった
あらー!桟敷席の天井が落っこっちゃったわ!(お浜)潰れた天井からは粉塵が巻き起こり辺り一面が白くなった(芥川)あなたを待つの♪テニスコート♪(天井が落下した事を気にする事も無く音を外して歌い続けるお毬)あれだけ練習して全く上達しないって凄いわよね(お浜)
歌謡ショー会場近くの竹林に輪王寺宮御門跡様を乗せた駕籠が付けられた 連れて来たよ(出羽守1号)よおーし水野出羽守1号よくやった!(闇の蔵人)駕籠を取り囲む水野出羽守&稲葉石見守軍団
御門跡様〜駕籠からお降り頂きましょうか〜(闇の蔵人)ほほほほほ、歌謡ショー中々に面白かったぞ、んっ今度はどういう指向かな?(駕籠から出て来た御門跡様)はははっー畏れながら輪王寺宮御門跡様のお命を頂戴するという指向で(闇の蔵人)
なんじゃとーその方は何者じゃ?(御門跡様)畏れながらペニス一郎の配下で闇の蔵人と申します(闇の蔵人)ペニス一郎とな?そのようなワケの分からんゲテモノの配下と成り果てたのか「こぶし」(御門跡様)
えっ!こぶし…(キョトンとする闇の蔵人)ワシの声が分からんのか〜久いのう、何十年ぶりかのう〜(御門跡様)おおお師匠さまが…輪王寺宮御門跡様…ええっ??!(あんぐり口を開けたままの闇の蔵人)
ゴルルァ!こぶし〜!ワシはお前をそんな男に仕込んだ覚えないぞぉぉ〜(雷を落とす御門跡様)お師匠さま〜おおおお許しを〜(闇の蔵人)なななんだ?いったいどうしんた?(出羽守1号)狼藉者!待てー御門跡様ぁぁ(梶定良ら守護職役人たち)
おおっ梶か、良いところに参った〜ワシは大丈夫じゃ、それよりこの男(御門跡様)あれっなーんだ、おまえこぶしじゃないか(梶定良)ああっセンセー…(腰を抜かす闇の蔵人)こりゃどういうつもりじゃい、また悪戯をしたのか?このボキャ(梶定良)
どうか、どうか〜おおおお許しくださいぃぃぃぃぃ〜(居た堪れなくなってその場から全速力で逃げ出す闇の蔵人)あぁー蔵人さまぁぁ何処へ〜? クソォォォなにがこぶしだぁ!蔵人め裏切りやがったなぁ!(梯子を外された出羽守1号)
野郎っ!こうなったら俺たちだけでも御門跡を…!(水野出羽守軍団)石見守さまこれ以上の無理押しは!逃げましょう!守護職の鉄砲隊が来ましたぞ(辰巳)イヤだぁ俺は兄貴ぃ〜を守るんだ(正休)
お前たちは包囲した無駄な抵抗なやめろ!さもなくば発砲するぞ(近藤十蔵)クソぉぅ〜こんな所でヤラレテたまるか!(出羽守軍団)御門跡様っこちらへ!(梶定良)うむっ(御門跡)
あくまでも盾を付くのか!このボキャ共めが!よいか出羽守は兎も角、横の若造はアレでも現職の若年寄、稲葉石見守正休さまじゃ(梶定良)若年寄と申せば我ら直参のご支配(近藤十蔵)そのとおりじゃ、よいか稲葉様は保護し後は…分かっておるな(梶定良)はっ!(近藤)
クソー(鉄砲隊を睨む1号)ゴホゴホ。私は少し横にならせてもらいます(竹林の中で布団をしいて横になる2号:島田順司)置いていくぞ!(1号)構いません。一人ぼっちじゃありませんから。五百年も生きている刀ですからねえ。色んな事を話してくれます(刀を見せる2号)
そうか。お前には菊一文字があったな(1号)私が死んだらコレを形見として1号が使って下さい(2号)縁起でもねえこと言うな(1号)ゴホゴホ。私は江戸藩邸で急に増殖して町角で捨て犬の様に捨てられた厄介者だけど、1号に出会って救われました。ゴホゴホ(2号)
水野出羽守軍団として江戸で暴れ回っていた頃は楽しかったなあ(2号)これからも楽しいさ(1号)近くの小屋では水車がゴトゴトと音をたててゆっくりと回っていた(芥川)正休君は優しい人ですね。さっきここへ来る時も体調の良くない私に肩を貸してくれました(2号)
ドジばかりで困った奴さ。そう言う2号も優しいよな。俺も今度生まれて来る時は正休や2号の様な奴に生まれて来たいぜ(1号)それは困るな。私は今度生まれて来た時も1号や正休君と暴れたいと思ってますから(2号)早く治せっつーか寝てないで起きろ。逃げるぞ(1号)
1号、阿片は寿命を縮めるからやめた方がいいですよ。ゴホゴホ。ああ、又あそこに黒猫がいる…(2号)2号は死んだ。以前から2号の周辺に顔を出す黒猫を不吉な死神の使いだと言って嫌がって斬ろうとしていたが、黒猫を操っていたのは2号の咳を嫌がっていた根本夫人だった
2号…(菊一文字を手にする1号)2号可哀想(お桃)2号はこの中では地味だったわね(百瀬)2号の中の人は真っ当な役の多い人だからね。普通の武士や若い職人とかの役だったらもっと出番はあったはずさ(5号)死ヌ場面ニ、尺ヲ使ッテモラッテ幸セダト思イマース(お幹)
そう思うよ。俺はさっき活躍したけど途中で配役交代もあるんじゃないかってビクビクしてたんだ(3号)フン、自分の見せ場が欲しいから死ぬとは見下げた輩ざます(黒猫をなでる根本)その言い方はないわ!パンッ(根本にビンタするお鶴)小娘!何するざます!パンッ(根本)
OH〜!キャットファイト!(お幹)殺っちゃえーキャハハ〜(お史)お鶴と根本夫人は互いの髪の毛を掴んで竹林の中を転げ回った(芥川)やめろ!こんな時に(1号)兄貴ぃ〜戦おうぜぇ〜あああ!兄貴いぃ〜(辰巳とお京に拉致されて連れていかれる正休)あっ。正休!(1号)
ああだこうだ!ああだこうだ!(今だに続く根本とお史の喧嘩)おい正休をどこに連れてくんだい?(1号)うるせえ!ボン!(刀の鞘の後ろの方で1号を気絶させる辰巳)ささ早くいきましょう(お京)
お頭様!(3号)てえへんだ!気絶してやがるぜ(5号)オー殿様がいーないーでーす(お幹)そういえばあの馬鹿殿様もいないわね(百瀬)
おい何をするんだ!兄貴の所に戻してくれよ!(正休)殿、あなたはあんな下劣な集団に付き合うような御方ではございません。早くお城へ戻りましょう(辰巳)下劣なんかじゃないもん!兄貴は立派なお殿様だもん!(正休)
1号!しっかりおし!(1号をゆさぶる5号)キーッこの高慢婆!(お鶴)糞生意気な小娘!(根本)ねえねえ、あの二人どっち勝つかな〜(お幸)オ鶴ダト思イマース(お幹)根本も只者ではないわ(お桃)根本の奥様の勝ちに賭けるわ(百瀬)今日のお夕飯を賭けましょ(お和)
さんせーい。キャハハ〜(お史)集計したけど4対4で互角ね。理想的な賭けだわ(お玉)「お鶴ちゃ〜ん頑張れー」「いいぞ〜殺っちゃえ〜」「そこよー」「根本の奥様〜」(体育座りをしてお菓子を食べながら、戦う根本夫人とお鶴を輪になって囲んで見物する百瀬と愛人軍団)
あ!守護縮様。向こうの方から石見守をかついだ男と女がこちらへ走って来ます(近藤)好都合じゃ!二人が石見守をこっちへ連れて来たら一斉射撃じゃ。ハチの巣にして皆殺しにしてやれ(梶)
3号!敵との距離は今どれ位だい(5号)さっきは顔を突き合わせて会話してたはずなのに、なぜか最近の流れではある程度の距離があるみたいになってるよ(3号)5号と3号は竹林の竹を斬り、竹槍発射台を作った(芥川)これは?(3号)弓矢を大型にしたシロモノだよ(5号)
弓矢の要領で地面に作ったこの発射台から竹槍を撃つのさ。そこの百瀬と小娘たち!手伝いな!これを敵陣めがけて撃つんだよ。喧嘩を見物しながらでも出来るだろ!(5号)え〜。いい所なのに(喧嘩見物組)やれったらやれ!(刀を抜いて脅す5号)見物組は渋々と従った(芥川)
百瀬・お幹・お史・お和・お玉・お幸・お霧の七人がお鶴vs根本夫人の喧嘩を横目に見ながら発射台から竹槍を引いて飛ばした(芥川)そうそう、その調子。竹槍はここに積んどくからね。それと、お桃、あんたはこっち来なさい(5号)発射された竹槍は鉄砲隊へ飛んできた(芥川)
お桃、あんたは使えそうだから付いて来な。私の持つ緊急時の特別権限であんたを6号に任命する(芥川)梶と近藤は飛んで来た竹槍を次々に刀でなぎ払った(芥川)往生際の悪い奴らじゃ!えーい。あの男女はまだこっちにたどり着かないのか!(梶)足が遅いんですかねぇ(近藤)
了解。今、私は水野出羽守6号に生まれ変わったのね(お桃:志穂美悦子)他の連中は?(3号)根本夫人も百瀬も愛人軍団も元々仲間なんかじゃない。私らの逃げる時間稼ぎをしてもらうさ。後方からズラかるよ!付いてきな(気絶した1号を背負って走り出す5号)
取っ組み合うお鶴と根本のキャットファイトを見物しながら竹槍を発射させる六人の娘と一人のオカマを残し、5号たちは逃亡した(芥川)えーい!あの男と女はまだこっちへ来ないのか(竹槍を刀で払う梶)そんなに距離があるようにも見えませんけどねぇ(竹槍を刀で払う近藤)
正休をかついだ辰巳吾郎とお京がようやく梶の元にたどり着いた(芥川)遅い!しかし何者か知らんがよくやった。これで鉄砲隊が使える。鉄砲隊!構えー!(芥川)竹林のすぐ近くで北町与力・海津(西村晃)と同心・松下(船戸順)がその様子を見ていた(芥川)
一斉射撃か。出羽の1号を殺すつもりか。1号だけはこの紫房の十手で打ちのめして俺の手でお縄にしたいんだが。撃つの待ったあー!(鉄砲隊の前に出る海津)誰だお前。構わん撃てー!(梶)バババーン(発砲音)ひゃあ〜(頭を下げて地面に伏す海津)撃てー(梶)バババーン
鉄砲隊の正面の竹林の中から「きゃー」という女たちとオカマの悲鳴が聞こえた(芥川)竹槍が飛んで来なくなりましたな(近藤)うむ。死んだか(梶)守護職様、白旗が上がっております(近藤)根本夫人・百瀬由一・お鶴・お幹・お史・お霧が白旗を持って現われた(芥川)
台詞の少なかったお和・お玉・お幸は竹林の中で射殺体で発見された(芥川)1号と他の連中はどうした(梶)知らない。根本夫人とお鶴ちゃんの喧嘩に夢中だったし(お霧)貴婦人に向かって鉄砲撃つなんて無礼ざます(縛られた根本)まったく失礼しちゃうわ!(縛られた百瀬)
その場であっさり吐いた根本夫人と百瀬の自白により、闇の蔵人と出羽守軍団の輪王寺宮御門跡・暗殺計画が暴かれた(芥川)甚五郎と清助の申した事が事実とは…(田川)こぶしめ、しょーもない事を考えおったな。しかもペニスとかいう破廉恥な名の輩の手先になりおって(梶)
梶様は英語が達者なのですな(近藤)え?いや。まあいい。それより御門跡様のお命が危ないではないか(梶)お偉いお爺ちゃんならさっきあの喧嘩にいたよ(お京)
しかしコレほどの悪事を企むペニス一郎とは正体は何者でしょうか?(近藤十蔵)蔵人め、オレの兄貴ぃ〜を裏切りやがって何もかも喋ってやる、ペニス一郎とは○●X△▼の事だよ(稲葉正休)………今なんと!(青ざめる一同)
若年寄さまはお熱があると見ゆるーあのなー辰巳とかいう御仁、これ以上の詮索は致さん!若年寄さまを連れてお引き取り頂こう(梶)さぁ石見守さま江戸へ帰りましょう(辰巳&お京)イヤだーおれは闇の蔵人やペニスに復讐してやるんだー放せ(辰巳らに無理やり連行された正休)
逸物太郎の存在も気になる(ライターA)
では私たちも(根本ら)ボキャ!お前らは別じゃ、この場で採決を申し渡す その貴婦人も含め誰が誰だか変わらんお前らは弾き損ねた算盤ダマみていにまとめてそのそっ首を晒しやがれ!引っ立ーい(梶)ギャーひどいざますわ(根本ら)
根本ら捕縛された一味は事が事だけに口封じの為、その場で即刻処刑された。そしてお毬歌謡ショーも無事終了し例大祭も何事も無く閉幕したと強引に持って行ったのであった、しかし(芥川)
歌謡ショー会場では ……これで鹿沼藩釜田家1万2千石も断絶か(その場にへたり込む岩次郎)崩れ落ちた特別観覧席の瓦礫の中から下敷きになった釜田信濃守に急養子の届け出済の浅太郎の死体までが発見された(芥川)
しかし多数のけが人が出た事実は動かし難くチケット販売、企画主催元の長沢屋には代金の返金を求める観客が殺到していた(芥川)こんな時に播磨山の先生たちはいったい何処へー、ギャー(ボコられる長沢屋孫八&赤大黒の円蔵、伊太八たち)
一方、松の湯の面々は〜 コレだけの騒動だ、もう鹿沼には戻れないね(お松)ハァ〜(祥造)お殿さま…(泣きじゃくるお浜)あーコレコレ、守護職さまから此度のお毬の出演料に礼金も加え300両じゃ間違いなく渡したぞ(桂木十内)
光圀も徳の市ともども乱闘で揉みくちゃにされて重傷を負った(芥川)御老公ぉぉぉぉぉっ〜!(カンカン状態の山野辺兵庫)ホホホホッ此度はとんだ事でしたなー光圀殿(自然)ここれは、よく見りゅとりり輪王寺宮御門跡しゃまー(包帯でぐるぐる巻きの光圀)
えええっーこちらが御門跡様とは!では歌謡ショーでの方は(助さん達一同)アレかーハハハッ、声はあやつの方が良いかもしれんな(自然)まぁー悪戯はほどほどにーお互いになぁ〜しばらくは水戸で静養されるが宜しかろうてっホッホホホホホー(高笑いの自然)
御老公さまぁ〜やっとお会いできました、あっしはこの度大岡忠高殿より「見たれ肛門じゃない水戸黄門一行リレー小説の蝦夷編あらすじ巻物」を執筆を依頼されました者で(凄腕の男:片岡孝夫)
おーそにゃたが…(光圀)巻物は大岡殿が所持し水戸で御老公様をお待ちになっています、アッシも水戸へお供させていただきます(凄腕の男)ほうか(光圀)問題は蝦夷編再開を妨害するペニス一郎というしれ者ですが…アッシのコレまでの調べでその正体は…(凄腕の男)
なんと!それはまことですか(助さん達)まだ確たる証拠はありません、しかし相手が大物過ぎてアッシの力では… しかし今回の騒動で奴らは仲間割れを起こしたらしく、その辺が付け目になるかと(凄腕の男)
10万2千石を相続したペニスはまもなく寺社奉行から京都所司代に昇進して江戸を発ちます、その道中できっときっと騒動が・・・ 御老公様、今のうちに奴を何とかしねえと今に老中にも大老にも出世して、そうなれば蝦夷編の再開はとてもの事では(凄腕の男)
これは天下の一大事じゃのう〜水戸での静養は当分お預けになったようじゃのう〜光圀殿(自然)御老公っ!ご隠居っ!(次々に声を上げる一行たち)ところで八兵衛はどうなったのかな?(光圀)ドテッ!(ズッコケる一同)
その頃、江戸城本丸溜之間では将軍綱吉(長谷川哲夫)をはじめ、堀田筑前守ら大老・老中ら閣老、牧野備後守、柳沢保明ら側衆が勢揃いしていた(芥川) 稲葉丹後守正通、御前へ!(儀式進行の老中・大久保加賀守:黒川弥太郎)
その方に京都所司代を申し付くる(綱吉)結構仰せつけられ有難く存じ奉るー(大久保加賀守)念を入れ務めぃ〜(綱吉)ははっー(大久保と共に頭を下げる稲葉)うひょっ!(舌を出す稲葉丹後守)♪デーンーデーン〜!デンデンデンデンデデデーン!(いつものBGM)
どこかの街道ではー 何処で湯屋を始めようかね(お松)母さんが居れば何処だっていいさーなぁみんな(祥造)ええっ何処だって付いていきますよ(健、お浜、お美代、源竜、お富、お市、お幸に徳一、平吉、正司屋夫婦、同心杉山まで大多数が延々と付いて行った)
じゃあここででんぐり返ししてやるよ(お松)よ!女将さん!(健)転がるお松 いや〜どんなもんだい!(お松)
闇の蔵人にペニス一郎め〜覚えてやがれ〜きっときっとこの仕返しは〜(水野出羽守1号)…(頷く生き残った3号、5号、6号) =そして= もう江戸に帰りませんか(同心松下)うるさい!何が何でもひっ捕らえてやる水野出羽守軍団め(与力海津)
えいっほ!エイッホ!えいっほ!(早駕籠の担ぎ手)大岡忠高の待つ水戸へ急ぐ光圀たち一行たち
でっ八兵衛はどうなったのかのう?(光圀)御老公っ!(山野辺兵庫)
水戸黄門一行リレー小説、パラレルワールド版の最終決戦は目前に迫っていた(芥川)
テ〜〜ン♪テーン♪テーン♪テ〜〜ン♪
第10話 完
〜CM明けのエピローグ〜
あの書状、どうしようかな〜(飯屋で飯を食っている甚五郎)甚五郎は普請場小屋で毒殺された大工仲間の佐吉から、死ぬ間際に必ず輪王寺宮御門跡様に渡すようにと頼まれていた謎の書状を懐から取り出した(芥川)なんて書いてあるんだろう(甚五郎)
甚五郎は佐吉の謎の書状を開いたが、字が読めないので困惑していた(芥川)お前さんがた、また会ったのう(飯屋に入って来た自然)よう。坊さんかい。約束通りに訴状を代筆してくれたんだな。感謝するぜ。ところで、この書状は何て書いてあるんだい(甚五郎)
ふむ。この書状には「御門跡様のサインちょうだい」と書かれてあるのう(自然)佐吉のとっつぁんは御門跡様の大ファンだったからなぁ。部屋の壁中に御門跡様のポスターを貼って部屋は御門跡様グッズで埋まって足の踏み場もねえ程だった。御門跡様キ○ガイだったよ(甚五郎)
ぼぼ僕も部屋の壁中に、おお結びポスターをはは貼って、おお結びグッズでう、埋まってるんだな。ささサインはま、まだ持ってないんだな(清助)御門跡様の絵が描いてある抱き枕や寝巻まで持ってたよ(甚五郎)ぼぼ僕もお結び柄の、だだ抱き枕と寝巻を持ってるんだな(清助)
それにしても、佐吉のとっつぁんも無理を言ってくれるよなぁ。おいらが御門跡様に近づける訳ないだろうによ(甚五郎)ワシが代わりに書いてやろうか(自然)自然和尚は色紙にサラサラと「佐吉のとっつぁん江 輪王寺宮 公弁法親王」という適当なサインを書いた(芥川)
ま、仕方ないか。坊さんの偽のサインで勘弁してもらおう(甚五郎)だ大丈夫なんだな。ふぁファンがに、偽物のサインをつ、つかまされるのは、よ、よくある話なんだなムシャムシャ(清助)
その後、甚五郎はその飯屋で再び自然和尚にたかられて飯をおごらされるハメになった(芥川)
自然和尚と別れた甚五郎と清助は、佐吉の墓に花と酒と自然和尚の書いた色紙と超特大お結び、そして清助の描いた佐吉と御門跡様が肩を組んで笑っているカラフルな色のちぎり絵を供え、線香を上げて佐吉とっつぁんの冥福を祈ったのだった(芥川)
〜エピローグ〜完
♪じーんせい楽ありゃ苦もあるさ〜(第10話のハイライト映像と共に主題歌が三番まで流れ、横書き縦スクロールでエンディングクレジットが流れる)
第10話「陰謀渦巻く例幣使街道の謎!」(鹿沼・日光)
東野英治郎(水戸光圀)
里見浩太朗(佐々木助三郎)
伊吹吾郎(渥美格之進)
高橋元太郎(うっかり八兵衛)
宮園純子(霞のお新)
中谷一郎(風車の弥七)
━━━━━━━━━
片岡孝夫(凄腕の男)
━━━━━━━━━
緒形 拳(闇の蔵人)
━━━━━━━━━
萩原健一(水野出羽守1号)
━━━━━━━━━
船越英二(祥造)
堺 正章(健)
かまやつひろし(釜田信濃守) 井上 順(ジュン)
西城秀樹(宮内周平) 天地真理(お毬)
浅田美代子(お美代) 監督 ◆v5d1kQsIAA(監督)
三波伸介(播磨山宗俊) 戸塚睦夫(直次郎) 伊東四朗(伊東屋お弁)
左とん平(倉島浅太郎) 正司玲児・敏江(正司屋敏助・お敏) 曽我廼家一二三(杉山)
岸田 森(辰巳吾郎) 浅香光代(水野出羽守5号)
由利 徹(平吉) 江戸家猫八(徳一)
芦屋雁之助(清助)
伴淳三郎(倉島岩次郎)
菅井一郎(稲葉美濃守正則)
西村 晃(与力海津)
山形 勲(柳沢保明)
小林亜星(宮内貫太郎) 長谷川哲夫(徳川綱吉)
大山克巳(近藤十蔵) 清水 彰(桂木十内)
船戸 順(同心松下) 悠木千帆(お浜・お欽) 吉田義夫(旅の隠居)
━━━━━━━━━
島田正吾(輪王寺宮御門跡様)
━━━━━━━━━
辰巳柳太郎(梶定良)
━━━━━━━━━
水谷 豊(稲葉石見守正休)
桜木健一(甚五郎) 江藤 潤(水野出羽守3号)
伊藤 蘭(お鶴の方) 志穂美悦子(お桃)
ホーン・ユキ(お京) 山田吾一(山路弥左衛門)
菅貫太郎(一条三位) 蜷川幸雄(六条三位) 藤村有弘(河内山宗俊)
梅津 栄(徳の市) 天津 敏(鉄羅漢源竜) 山本麟一(佐吉)
堺左千夫(弥助) 伊吹聡太朗(長沢屋孫八) 島田順司(水野出羽守2号)
━━━━━━━━━
松方弘樹(坂井鉄蔵)
━━━━━━━━━
黒柳徹子(赤柳徹)
久米 宏(久留米宏) 玉置 宏(玉吉)
美川憲一(百瀬由一) デヴィ・スカルノ(根本七保) 野村沙知代(お沙知)
山本 清(役人田川) 大前 均(呑丸) 中田博久(嘉助)
松山照夫(びっくり箱の鳩の助) 江幡高志(銀八) 最上龍二郎(赤大黒の円蔵)
ミッキー・マッケンジー(お幹) 渥美マリ(厚姫) 鳩山由紀夫&幸(由紀夫・お幸)
コント55号(幇間) ぴんから兄弟(駕籠かき) 青空好児・好児(町人)
間 寛平(カンペ―) 小堺一機・関根 勤(丸吉細吉) コロッケ(メンチカツ)
工藤兄弟(ものまね兄弟) 松居直美(お直) 御影伸介(伊太八)
紀比呂子(お富) 川口 晶(お市) 西 真澄(お幸)
益戸育江(お玉) 鈴木杏樹(お幸) 鈴木砂羽(お和)
山村紅葉(お霧) さとう珠緒(お史) 石田純一(修助)
プリティ長嶋、東尾理子、谷ナオミ、峰蘭太郎、福本清三を含め連名
(〜友情出演・番組に参加してくださった野球関係者の皆様〜)
川上哲治→藤村富美男→野村克也→長嶋茂雄→王貞治→衣笠祥雄→
江夏 豊→東尾 修→掛布雅之→クロマティ→田中将大 二出川延明
協力 俳優座 日光東映撮影所
芥川比呂志(堀田筑前守正俊)
黒川弥太郎(大久保加賀守)
森 光子(お松)
清水将夫(牧野備後守成貞)
岸田今日子(綾部)
大友柳太朗(山野辺兵庫)
尾上松緑(自然)=特別出演=
第11話開始↓
光圀、助三郎、格之進、弥七、お新らに山野辺兵庫、凄腕の男を加えた一行は「水戸黄門一行リレー小説・蝦夷編あらすじ巻物」携えた奈良奉行大岡忠高と合流すべく永らく留守にしていた西山荘に帰り付いた(芥川)
ご隠居、やっと帰り付きましたね(助さん)水戸を出てさほど経っていないのに何だか懐かしいですね(格さん)そりゃアレだけ色んな事があったんですもの(お新)きっとホッとしたんでしょうな(弥七)しかし、まだまだホッとは出来んぞ(兵庫)
そのとおりです!御家老!(一同)ところでご隠居はまだ八兵衛の事が気になるようで…なんだか今一つ元気がありませんね(格さん)なんだかんだ言ってもなーやっぱり…(助さん)
でも結局、特別観覧席の瓦礫からは釜田のお殿様たちの死骸はあったけど八つあんのは見つからなかったんでしょ(お新)あの野郎はしぶといからなーでももうとっくに出てきても良い筈なのに出てきやがらねえからな、やっぱり気持ち悪いぜー(弥七)
とにかく中に入って一休みしましょう(お新)アレ?なにやら留守宅の中が賑やかだなーああっ!さては八のやつか!(助さん)なにっ!八兵衛じゃとー!おのれーこのワシがどれほどどれほど…(息を吹き返した光圀)
こりゃ〜八・・・!?だ誰じゃお前たちは?(居間へ飛び込む光圀)おおおすあおおあううあーつっていっつえいいい!(酒盛ですっかり出来上がっている大岡忠高:片岡千惠藏(特別出演))あっはははははは!(左に同じく長坂血槍九郎:左卜全)
おう光圀っ!おせいじゃねいかよっ!ここおんな、なんーにもネイッ!どどどど田舎で3カッ日も待たせやがって〜このっばっばあああかっ野郎め〜!(膳をひっくり返す忠高)そうじゃ〜そうじゃ〜(槍を振り回す血槍九郎)
また酒飲んでるか・・・(凄腕の男)あっ貴様は血槍九郎ではないかっ!ワシの留守宅に勝手に上がり込んでよくも食い散らかしってくれおったなー(光圀)おっご隠居の調子が出て来たぞ!(助さん)
それがどないしたんじゃぃ〜!もも文句があるなら十年前に貸した、ほれっ岡場所のチョンの間の揚り代500文を返えさんかいや〜(血槍九郎)聞いたぞ〜光圀!ふう深川の当たり屋って店らしいな〜ヒック!(忠高)覚えておったのか・・・もう少し待ってくれんかのう(光圀)
水戸の御老公ともあろう方が500文の金も工面できないのですか(凄腕の男)御老公に藩の金を自由には使わせたら我が藩は明日から借金まみれの貧乏藩になるのは確実じゃからな(兵庫)光圀ぃ〜信用されておらんのう〜ウワッハハー(槍で大きな盃を皿回しのように回す血槍九郎)
路銀も御隠居に任せたら我々は旅の初日から路頭に迷うのは確実ですからな(格さん)ワシは自由に使える金は一文もないのじゃ…水戸の丁稚の小僧の方がまだ金を持っておる。ワシの周りはドケチしかおらん。これではハーレムなど夢のまた夢じゃ…(苦渋の面持ちで語る光圀)
ウワッハハー(槍で机を皿回しのように回す血槍九郎)さーてと。ウィ〜、ヒック(忠高)おもむろに立ち上がった忠高はもろ肌を脱いで上半身裸になると四股を踏み始めた(芥川)ウワッハハー。光圀ぃ〜!500文を返えさんかいや〜(槍で光圀を皿回しのように回す血槍九郎)
半裸の忠高は両手を交互に繰り出し、柱にテッポウを打ち始めた(芥川)さあ〜じゅじゅじゅ準備は出来たぞお〜ヒック。光圀ぃ〜!ワシと相撲を取るのじゃあああ〜ヒック(忠高)忠高は両コブシを畳に付いて構えた(芥川)はっけよーい!残ったあ〜!ヒック(忠高)
光圀に突進した忠高は相撲の張り手の連打を光圀にかまし、縁側方向へ圧倒していった(芥川)ウワッハハー。それ〜い(忠高)バリバリっー(障子を突き破る音)決まり手は上手投げ〜上手投げ〜ヒック(血槍九郎)庭に突っ伏している光圀は目の前の盛り土に気がついた(芥川)
そうじゃ!カカカカ、血槍九郎!借金なら今ここで返してやるわい!(素手で盛り土を掘り始める光圀)なんじゃぃ〜。この庭で金でも取れるのかああ〜ヒック(血槍九郎)土まみれとなった光圀は尾張藩の金蔵から盗んで隠してあった千両箱の山と金のシャチホコを掘りだした
千両箱が千個!百万両じゃあ〜これでハーレムを作ってやるのじゃあ〜カカカッ(光圀)なんと!これだけの千両箱をどこから!(兵庫)景気がいいのう〜ヒック(千両箱を開ける忠高)どうせどっかの商家から盗んできたんじゃろ〜ド悪人めえ〜ヒック(千両箱を開ける血槍九郎)
お前さん方に一つずつくれてやろう。カカカカ(光圀)グワハハハ〜(顔を見合わせて笑う忠高と血槍九郎)光圀ぃ〜お主、一杯くわされたのう〜ヒック(箱の中身を見せる忠高)!!(全ての箱の中身が石ころと知ってorzポーズを取る光圀)尾張光友め。ワシを謀ったな!(光圀)
あ〜ちゃいとな〜ちょいとな〜(チンドン屋の音)うるせえな。今こちとら神経質なんだよ(助さん)あらここは水戸のご老公様の山荘ですわ(ちんどん屋のお千代:島倉千代子)本当だ。あ!金がいっぱいあるわ!シラケ鳥ー(女形の新吉:小松政夫)
お前は目が悪いのかい?(お千代)え?この石ころよく見ると小判ですよ。(新吉)何いってるんだこいつぁ・・・あれ?ここに割れ目が(助さん)光圀が割れ目を開いてみると中には小判が3枚入っていた(芥川)
紙切れが1枚落ちてくる・・・ ん?なんか書いてあるな(光圀)「ミツ、俺は今蝦夷にいる。その3両はお前の路銀だ。その金を持って俺に復習してこい。 光友」 な、なんだって!(光圀)
復讐の字を間違えてるw(格さん)ええええい許せん!わしはどうにかして蝦夷へ参るぞ!(光圀)パラレルワールドを脱却するのですな(謎)
ここから蝦夷編へつなげたら向こうにも光圀一行がいるからややこしい事になるぞ(助さん)蝦夷編のあらすじを読むのが面倒くさくなった監督が手を抜こうとしているんじゃないかしら(お新)ここのペニス一郎はどうする。第六部の設定もチャラにするのか(助さん)
最近、幕閣で頭角を現してきた柳沢という将軍家側用人もこっちではまだ保明だが、蝦夷編ではもう吉保になってるしな。こっちはこっちで終わらせた方がいいんじゃないのか。助さんはどう思う(格さん)うーん、そうだな。そこはどうするか考える余地があるだろう(助さん)
ところで、ご隠居は名古屋城のシャチホコも盗んで来たんですか(格さん)いつのまに一体どうやって…(お新)いや、これは本物の金じゃありやせんぜ。ただのレプリカだな(シャチホコをコンコンと叩いて確認する弥七)がーっ!(千両箱とシャチホコを遠くへぶん投げる光圀)
ウィ〜、ヒック。光圀〜っ。おおおお尾張は借金まみれで台所は火の車というのは幕臣の一部では、ゆゆゆゆ有名な話しじゃぞ〜(忠高)ウィ〜このっばっばあああかっ野郎め〜。百万両の大金が尾張の金蔵にあるはずもなかろうて〜ヒック(血槍九郎)
そういえば尾張様は大の酒好きで有名な方じゃ。おそらく尾張の金もシャチホコも酒に変わって尾張様の胃袋の中へ行ってしまったのじゃろう。我が水戸藩も尾張藩を反面教師とせねばならん(兵庫)
ワ、ワシは鹿沼から尾張まで往復六時間もかけて汗水流す労働でこの千両箱とシャチホコを運んだんじゃ!ワシのあの貴重な六時間を返せ〜光友め〜(地面を叩いて涙する光圀)ウィ〜、そんな事よりワシともう一番の勝負じゃ〜ヒック(庭に木の棒で土俵を書く忠高)
ウィ〜、どーんとぶつかって来〜い!ヒック(忠高)ウィ〜、ヒック。はっけよーい、残った!残った!(行司役の血槍九郎)悔し涙を浮かべて立ち上がった光圀は桃色のマワシを締め、光友への恨みつらみをぶつけるように忠高と庭で延々と相撲を取り続けるのだった(芥川)
ゴルルァ!!こんな所で酔っ払って相撲なんぞ取る暇があれば「水戸黄門一行リレー小説・蝦夷編あらすじ巻物」の巻物を出して検討するか、ペニス一郎をなんとかする相談でもせんかい!(凄腕の男)
こんな所で悪かったな!巻物の中味はおまえさんの頭の中に入っておるじゃろーテキトーに頼むぞ(光圀)ペニス一郎も始末はお前にまかしておったではないか、ヒック!それをなんだー正体が稲葉丹後守だったというだけでワシらに泣きついて来て(忠高)
相手は小田原城主10万2千石の大名で京都所司代に任じられたのですぞ!しかも替え玉に匂いが・・・(凄腕の男)おっちいええええーいー!(激高して凄腕の男おもいっきりブン殴る大岡忠高)ぐわわああー(凄腕の男)
やめて兄さん(ちんどん屋のお千代)お、おめえはお千代か!な、なんでこんな所に!(忠高)そう。あれははるかうん十年前。私と兄上とは離れ離れになった。私は町人の家に捨てられ辛いちんどん屋生活を送ってきたの(お千代)す、すまねえなお千代!(その場で泣き崩れる忠高)
まだわからんのかー!忠高は少し大物だというだけで怖じ気づくその根性が気にいらんと申しておるのじゃ、10万2千石といやァ家臣の数は1000、軍役に直せば2000名、それが京都所司代に末は老中大老になるのがなんじゃというのだー(光圀)
男ならわしらのように裸一匹でぶつかって来いーこう言いたいのじゃな(光圀)そんなもん一匹でぶつかるかー(凄腕の男)凄腕の男とか大層な名前をつけておるがその程度の男だったのか、ペニスの正体は分かったがお前さんの正体はなんじゃ?名は何という(光圀)
いやそそそれは・・・(凄腕の男)なんじゃ自分の名前も言えんのかー(光圀)・・・(凄腕の男)
あー居た居た!やっとみつけた!いくら待っても帰ってこないから、もう迎えに来ましたよー2カ月の休暇なんかとっくに終わって無断欠勤状態なんですからねー組頭の渡辺半左衛門(神山繁)さまもカンカンに怒ってますよ(凄腕の本職の配下・井上平太郎:新克利)
なんじゃ、そなた渡世人のナリをしておるがやはり武士だったのかー(光圀)くっそーくっそー無断欠勤をしてまで影になって働いたのになんだこの扱いは!(凄腕の男)ハハハッ弱い者をいたぶるのは楽しいからのう(光圀)
おい!俺が職場に戻ったらー職権を使って水戸藩なんか苛めてやるからなー忠高の親父っーお前も奈良奉行をクビにして小普請入りさせてやるー覚えておけよー(捨ぜりふを吐いて逃げ出す凄腕の男)
あーあ、酷いことするな(助さん)あの男もこの程度では八兵衛には遠く及ばんな(光圀)そりゃご隠居に慣れていないんですから無理な相談ですよ(格さん)ワシも巻き添えで奈良奉行をふぃにしてしもうたわ(しらふに戻った忠高)
あの人にそんな力があるんですかい(弥七)あー見えて、ネチネチしているからなー水戸藩も覚悟しておいた方が良いぞ(忠高)えー(山野辺兵庫)
凄腕の男、実は直参500石幕府奥祐筆、内藤左門ではなく田中一郎が本名である。奥祐筆とは幕府の機密文書の管理や作成を行う役職で、地位こそ低かったものの、幕府において特に重要な役職だった(芥川)
江戸城御用部屋での閣老会議で意見を述べることが許されて…(芥川)えー水戸様に於かれましては今度の西ノ丸石垣修復工事、永代橋の付け替え、上野寛永寺の本堂改築工事、増上寺の全面立替工事などすべて引き受けたぃ旨お申し出がありました(凄腕の男こと田中一郎)
なんと一藩で全部引き受けられると!総額で幾ら掛かるのじゃ?(老中大久保加賀守:黒川弥太郎)ざっと30万両ほどですな(奥祐筆組頭・渡辺半左衛門)うん、ではこの仕事は水戸様には御引き受け頂こうかのう(大老堀田筑前守:芥川比呂志)
さすがは水戸様で御座いまするーははははははっ(田中一郎) あるいはこんな例もあるー奥祐筆部屋には地獄箱なる箱が存在する(芥川)
南町奉行の西山忠太夫め〜奉行になったのに官位はいつ貰えるのかとやかましくて敵わん(渡辺)でっ西山の進物は(田中一郎)鰹節3本じゃ(渡辺)ふざけたカツオ武士ですね、この際南町奉行から書類一切は差し止めましょう(田中一郎)地獄箱か?(渡辺)
幕府諸役人と各大小名といわず将軍や幕府閣老が目を通す書類という書類は必ずこの奥祐筆で点検される習わしであった、しかしこの地獄箱に放り込まれた書類は二度と日の目を見る事はなかったのであるーしたがって(芥川)
こらー西山っ○△の書類はいつ上がるのじゃ?(老中阿部豊後守:佐々木孝丸)ええっーとっくに(西山忠太夫:長谷川明男)たわけもの!南町奉行からはこの二月の間何一つ書類はあがって来ておらぬわー職務怠慢だぞ(阿部豊後守)やがて西山は奉行を罷免された(芥川)
このように奥祐筆はその存在を恐れられたのであった、しかし田中一郎はそれだけでは飽き足らず(芥川)この悪の奉行、ふてぇ野郎だな(書類に目を通しながらつぶやく田中一郎)
お奉行様、これは南蛮渡の菓子に御座います(越後屋:武藤英司)ふっふふふふ〜その方も悪よのう(悪の奉行:伊達三郎)そうはいかん!(外からエコーの入った声)狼藉者っ!出会え〜出会え〜(悪の奉行)
その方は何者だっ!(悪の奉行)決して悪を許しておけねぇ三途の川の渡し守、悪党狩りの…田中一郎よ!(キメポーズを取る田中一郎)田中一郎だと、なんだその平凡な名前は?わははははは(悪の奉行以下手下たち)えつあっクソ〜(慌てる田中一郎)
この回想シーン頃は桃太郎侍の最初期における般若の面、ド派手な衣装、数え唄が確立していなかったのと同様、田中一郎の得意の円マン殺法もまだなかったのである(芥川)野郎っーよくもよくも恥をかかせやがって(悪党どもに殴り込む田中一郎)
物心が付いた時からコンプレックスであった名前をバカにされ、すっかり頭に血がのぼった田中一郎は半ば虐殺に近い状態で悪党たちを血祭りに上げていった ギャーたた助けてくれ(悲鳴を上げる悪党たち)
チョットチョット待て待ってくれ!いま順番に斬り掛かっていくから、何もそんな行き当たりばったりで残酷な殺し方をしなくても…(悪の奉行)ウルセー!地獄へを堕ちやがれや〜(田中一郎)うぎゃぁぁ〜(悪の奉行)
悪党たちは一人ひとりしっかりとトドメを刺され念を入れて確実に仕留められたのであった(芥川) >135からの解説と回想シーンおわり〜
ゴクリ…(忠高と平太郎から解説回想と同じ説明を受けた光圀たち)ペニス一味に加わるかもしれませんなー(忠高)まーその、文書を扱いには手慣れてますからねー御老公様の今回の旅の行状を尾ひれを付けて面白おかしくビラにして捲くぐらい朝飯前ですね(平太郎)
敵に回したらこれほど恐ろしい男もなかなかおるまい(忠高)マズイではないですか!御老公!田中一郎殿に謝罪して下さい(兵庫)知った事か!いやじゃ!(光圀)ご隠居、水戸家の危機ですぞ!(助さん)後を追って土下座して来て下さい!(格さん)そうですよ!(お新)
ところで苦労をかけたなぁ〜妹〜ヒック(まだ酔いが残っている忠高)ワシと忠高は生まれて以来の幼馴染じゃが妹などおらんかったぞ〜ヒック(槍九郎)姐さん、この方の妹なんですかい(新吉)場を静めるための思いつきのデマカセだよ。相手は酔っ払いだから(お千代)
誰だ!(刀の鍔の小柄を抜いて庭の木へ投げつける忠高)小柄が木の幹に刺さり、木に陰に隠れていた忍びの者(特技:宍戸大全)がバク転しながら後方へ消えた(芥川)何者でしょう(助さん)あれは忍びですぜ。きっとペニスの配下だ(後を追う弥七)
公儀から30万両もの課役を押しつけられたら、水戸藩はどうなります?(助さん)我が藩のおよそ3年分の収入じゃ、しかも金だけ出すのでないー工事期間中は多数の藩士も動員しなければならん実際の出費はその倍近くとみなければならん(真っ青な兵庫)
ワシの晩酌の酒はどうなる?(光圀)確実に無くなります、長坂どの500文の借金も返せなくなります(兵庫)んー領外に出る前に殺してしまおう(光圀)そう来たかー相変わらず悪あがきをするな(助さん)
その時であるー(芥川) あっ火事だぁ〜(格さん)なんじゃと早く消せー消すのじゃー(光圀)カカカカカカンカンカン〜(半鐘のなる音)火はあっという間に西山荘全体にまわった(芥川)
そしてボロ屋はあっけなく全焼したー出火に原因は失火とも放火とも判然としなかったが田中一郎は光圀の決死の消火作業にかこつけてまんまと水戸領外から出たのである、光圀は完全に焼け出されたのであった(芥川)
日頃の憂さ晴らしに悪人退治に励んだが毎週水曜午後9時40分過ぎから始まる某番組のクライマックスは悩みの種でもあった奥祐筆・田中一郎。平凡な姓に平凡な名前を付けた亡き両親を呪っていたが、それも含めた全ての憎しみが自分を邪剣にした光圀へ向けられようとしていた
これまで趣味で悪人退治をしてきたが当分の間は水戸の爺ぃに嫌がらせでもしてやるかーこの際名前も、田中一郎…ペニス一郎…一郎違いだが今さらながらインパクトあるな、…んっ対抗して紅萬子一郎とかどうかな?等とブツブツ独り言を言いながら江戸へ帰る田中であった(芥川)
同じ頃、日光に始まり同一犯と思われる野盗の一団の被害が徐々に北関東一円を広がりを見せていた。人々は誰かしらその野盗集団を「続・水野出羽守軍団」と呼んで恐れ慄いたのであった(芥川)
ここは堀田筑前守の領地である下総古河城下の料理屋花狐〜 ホホッホホホホホ〜良いではないか〜良いではないか〜(京へ帰途途上の一条三位:菅貫太郎)おやめ下さい〜アレー(帯まわしされる町娘:舟倉たまき)
ぱりーん!(障子を突き破る音)オヨヨヨヨ〜! きゃあ〜!(ひっくり返る一条三位と町娘)それっ〜食えっ食えっ飲めっ飲めっ!(野盗の一味)わーそれは麻呂の膳でおじゃる!(一条三位)うわー続水野出羽守軍団だぁ〜逃げろ〜(他の座敷の客、料理屋の仲居、若い衆)
おやめ。真昼間から女遊びかい(女渡世人雲雀:美空ひばり)いててて何をするでおじゃる!(一条三位)恰好を見るにお公家さんのようだけど。若い娘さんが困ってるじゃないかい。女がほしいんならその辺の岡場所に行きな(雲雀)
お前達なにもんだい!(雲雀)
おうおうちょうどイイところに居た、おめえも食え食え飲め飲め〜仲間に入れ入れ〜(雲雀を無理やり連れて行く野盗の副将格の男)ええっ何だいイキナリ!チョト待ってくれ〜(雲雀)
イイからイイから〜早く早く! おーい米俵も全部運んでおけよ(副将格の男)はい、はいでおじゃる(その使いぱしりに男二人)ええっ行方知れずの八っ!?監督に六条三位でおじゃるか!?ええっ!(一条三位)
へー(呆然と見つめる一条三位)麻呂さま〜そんなのはイイから早く続くを(町娘)えーしかし障子も破れて外から丸見えでおじゃるし(一条三位)え〜い、つべこべと〜(町娘)キャー助けてでおじゃる〜キツイっ!(一条三位)
クンクン〜もうすぐ役人が来るそろそろ引き上げるぞ!(鼻が効く続水野出羽守軍団副将格のハッチ)ねえアニキまだ思い出せないの?(監督)もうこんな生活疲れたでおじゃる(六条三位)なんで俺まで手伝わされるんだ(雲雀)
お前胸があるじゃないか。女だろ?(空気が読めない八兵衛)な、なんだって。あたいは男だよ。べらぼうめ(雲雀)
ほら女渡世人、あんたもそっち持てよ(監督)ハッチたちは米俵など盗品を雲雀にも手伝わせて古河城下の外れにあるアジトに運び込んだ(芥川)ふぅ〜。これで全部かい?ところで、あんたらは何者なんだい(雲雀)麻呂達は「続・水野出羽守軍団」でおじゃる(六条三位)
水野出羽守軍団といやぁ〜江戸を荒らし回って日光では輪王寺宮御門跡様を暗殺しようとしていた悪党一味だと聞いてるけど、前に付いてる「続」って何だい(雲雀)おいらは本家の1号と偶然、居酒屋で一緒に飲んでノレン分けしてもらったんだぜ。分家みたいなもんだ(ハッチ)
という事はとんでもない極悪人じゃないか(雲雀)それは誤解だぜ。1号は松本藩に捨てられたっていうとても悲しい過去を持ってるんだ。そんで、おいらはなぜか以前の事をまったく覚えてねーんだ(ハッチ)立ち飲み屋で聞いた1号の身の上話をハッチは雲雀に語って聞かせた
そうだったのかい…酷い話だねぇ。主人に捨てられて路頭に迷ったら野盗にでもなるしかないさね。しかもあんたは記憶喪失ときたもんだ。可哀想に。聞くも涙、語るも涙とはこの事だよ…(手ぬぐいで涙を拭く雲雀)大いに同情した雲雀も軍団に特別参加する事となった(芥川)
雲雀、おいらはハッチだ。仲間を紹介するぜ。こっちは六条と監督だ。そしてこっちは途中で拾った連中だ(ハッチ)お法です。好物はあぶり物です(お法:酒井法子)健太だ。阿片が隠し味の調理担当だ(清水健太郎)マサだ。盗撮などの諜報担当だ(マサ:田代まさし)
ハッチたちは新加入した雲雀の歓迎会を開いた(芥川)尻ふり踊りやりまーす(監督)さっそく監督は密かに稽古していた隠し芸を披露。むき出しの尻をくねらせて妖艶な踊りを見せた(芥川)綺麗なお尻だねぇ。肌がきめ細かだよ(雲雀)横から監督へ容赦なく怒号が飛ぶ(芥川)
「へたくそ!」「肛門を最大限に開くでおじゃる!」「左右前後にもっと激しく!」「淫売男!」「その程度の踊りで客に恥ずかしくないのでおじゃるか!」(六条三位)演出家のお公家もいいスパルタ演出ぶりだねぇ(雲雀)泣きながら踊る監督へ灰皿や椅子が飛んだ
雲雀よ。1号は弟分を堀田筑前守の女房に取り返されて恨んでる様だぜ。その内に1号率いる本家もこっち来るんじゃねえかな(八)こうして雲雀も加わった野盗集団「続・水野出羽守軍団」は江戸幕府大老・堀田筑前守の領地である古河城下を荒らし回る嫌がらせを繰り返した
江戸の堀田屋敷の隣の通称椿屋敷では稲葉丹後守ことペニス一郎が毎朝の日課であるヤカンを上げ下げしてペニスを鍛えていた(芥川)うひょひょひょ(ペニス一郎:暴れん坊将軍の撮影休憩時間に出演してくれた松平健)堀田屋敷からは男のわめき声とそれを叱る中年女の声が響く
俺は兄貴ぃ〜の所に行きてぇ〜んだよぉ〜(隣の堀田屋敷から聞こえてくる稲葉石見守正休の声:水谷豊)まったく隣の石見守のバカは毎日毎日、騒がしいのう〜(ヤカンを上げ下げするペニス一郎:大岡越前の撮影休憩時間に出演してくれた加藤剛)
ペニス様。ただ今戻りました。凄腕の男こと田中一郎が光圀に愛想を尽かして敵に回った模様にございます(梟の左源太:三浦浩一)うひょひょひょ。それは朗報。ワシはあの男に散々邪魔をされて来たからのう(ペニス一郎:江戸を斬るの撮影休憩時間に出演してくれた西郷輝彦)
水戸の爺も只では済まないかと(左源太)同じ一郎仲間としてあの男を味方に出来んもんかの〜。さすれば鬼に金棒じゃ〜(ペニス一郎:桃太郎侍の撮影休憩時間に出演してくれた高橋英樹)今後は光圀への嫌がらせを趣味にする様子ですのでそれも可能ではないかと(左源太)
うひょひょひょ〜そうかそうか(ペニス一郎:遠山の金さんの撮影休憩時間に出演してくれた杉良太郎)しかし殿はいつ拝見しましてもイケメンですな。ん?!(左源太)屋根の上にいた弥七の存在に気づいた左源太が手裏剣を投げた。塀の外へ逃げた弥七は煙幕で姿を消した
うひょひょひょ〜水戸の手の者か(ヤカンを猛烈な速度で上げ下げするペニス一郎:監督◆v5d1kQsIAA)弥七は野を駈け山を駈け、水戸の西山荘の焼け跡の前で茫然としている一行の元に戻った(芥川)こっちは火事でしたかい。庭にいたさっきの奴はペニスの忍びでしたぜ(弥七)
この火事もその忍びの仕業かもな(助さん)さっきの蝦夷へ来いという尾張様からの手紙も怪しいな(格さん)あの手紙は忍びが書いた偽文だろう。我々を関係の無い蝦夷へ遠ざける作戦だったのだろうな(助さん)パラレルワールド脱却とかいう謎の声も奴か(格さん)
庭の隅に転がっていた三両を片足で踏んで覆い隠していた光圀は素早くしゃがんでサッと拾い、懐に入れて後ろを向いてとぼけた(芥川)ペニスは同じ一郎仲間として田中一郎殿を味方にしたいとかぬかしてやしたぜ(弥七)それを許しては大変な事になりますぞ。ご隠居(助さん)
助さんの言葉が虚しく響く。光圀は水戸藩の行く末やペニス一郎のことなどどうでも良かった。助さんの言葉も耳に入らず今は目先の3両の事で頭が一杯だった
喝ッ!(お新)お新の平手打ちが光圀の顔面に飛び、光圀の体はまだわずかに燃えながらも残っている西山荘の骨組みに頭から突っ込んだ。光圀は兵庫や助さん格さんお新などに散々に小突きまわされ正座させられ説教された(芥川)
で、ペニス一郎の正体は何じゃ(光圀)今は稲葉丹後守に成り済ましているという得体の知れん謎の男だ。古くから2ちゃんの各板の小説スレに現れる荒らしの下ネタキャラだが、いつどのスレで誕生したのか今となっては調べようも無いそうじゃ(田中の報告書を見ている忠高)
ある板のスレでは魯西亜のシベリアを本拠地として配下にベーション増田やセック鈴木などペニス一郎軍団を率いる正義の士、という事になっておる。別の板ではエンペラーと称される超一流の蹴球選手じゃな(忠高)
人間の体を粉々に粉砕する蹴技「ペニス☆マグナム改」を持ち、さらに「一郎ショット」という蹴技を食らうと肛門の筋肉が破壊され、便を垂れ流し状態にされてしまうそうじゃ(忠高)
人気・学歴・ルックス・社会的地位も申し分なく世界中から称賛される国際的偉人で、常識ある人格者で頭脳明晰、運動能力に優れ、イケメンで資産家で巨大なペニスを持ち、ベストジーニストを毎年受賞する男の中の男とな。へー(報告書を見ている忠高)
「時代劇板コテ好き投票箱」では監督という男と競り合って27票差で逃げ切って第3位、「イケメンではないがモテる男性有名人」では54票差で監督を抑えて第3位じゃな(報告書を見ている忠高)
だが、かつてあったペニス一郎スレも今はなく、所詮は脇役の荒らしキャラ。最近は各板のリレー小説スレでも全盛期は過ぎており、姿は余り見かけず、落ちぶれて人気は下火だそうじゃ(忠高)
このスレのペニスは第一部に「フッ・・・」という微笑と共に現われ、蝦夷編の再開を妨害し、裏で暗躍して監督という男に精神的にゆさぶりをかけて影から嫌がらせをするのを最上の喜びとしているそうな。京都所司代就任も決定し、将来の出世も約束されている怪人じゃ(忠高)
ペニスの旦那ならあたし昔見たことあるわ(ちんどん屋のお千代)え?本当かい?我が妹よ(忠高)うん。でも顔は良く見えなかったわ。とてもアソコが大きくってね初心な私は興奮しちゃったの(お千代)
そしてとてもあたしの歌声に感動してくれたの。後で名前を聞くとペニス一郎って応えたわ(お千代)まさに「マラ勃ち日記」ですね(新吉)
奴の正体の暴く手掛かりはペニス一郎のあそこか、よし我らも江戸へ参りましょう!お千代さん、あんたは生き証人だ!さぁご隠居も行きますよ(助さん)いやじゃ〜焼跡にワシのコレクションが〜(未練タラタラの光圀)
ボカッ! ひぃ〜(光圀)どうせ、しょうもないエロ本とかガラクタばかりでしょうが!つべこべ言わず早く来るんですよ!(鬼の形相のお新)はっはは早く行きましょう!いつこっちにとばっちりが…(お新に恐怖する弥七や一行たち)
幕府においてはハッチ率いる続・水野出羽守軍団の下総古河城下襲撃に至って事の重大さに認識するに至った、江戸城内御用部屋では(芥川)もはや社会問題として片付けられんのう(堀田筑前守)
被害は日光から始まり北関東一円に広がっておりまする(大久保加賀守)それどころではありせんぞ!ぶぶぶ分散して各地を襲っていた賊徒共は徐々に集結をして一路この江戸に向かっているとの情報もハイ!(老中・板倉内膳正:浜村純)
分かったから内膳正、それ以上顔を近づけるでない(堀田筑前守)そそそそうおっしゃっても次は我が領地の岩槻が襲われるのでは?ハイ!(板倉)我が領地の忍もコテンパンにやられてしもうたわ(阿部豊後守)
ききき聞けば水野出羽守軍団、日光で御大老の御一門の稲葉丹後守殿と揉め事を起こしたとも?しかもその場所には若年寄の石見守殿もおいでにななったとか?(内膳正)な何を申す、ワシはそのような事は知らんぞ!(少し焦る堀田筑前守)
いずれにしてもじゃ〜我らには初回における江戸城騒乱に起因した大火で江戸再建の途上、今度は水野出羽守軍団などと下らんモノに振り回されてる暇はないのじゃ(堀田筑前守)あの大火は八百屋の娘の付け火という事で上手く処理できましたな(阿部豊後守)
こここ今度はそう上手くはいくか、何しろ相手は?ハイ(板倉内膳正)松本藩水野家になんとか(大久保加賀守)あのアホにそんな能力があると思うのか?いずれ松本藩水野家も先般の鹿沼の釜田家同様取り潰してくれるわ(堀田筑前守)余の見せしめになりまするな(大久保加賀守)
水野出羽守軍団と悶着の起した稲葉丹後守は間もなく京へ向けて出立いたす!決着はその道中で致すよう申し渡すつもりじゃ!もちろん丹後守が勝つ!(堀田筑前守)加勢をなさるのですな(大久保加賀守)まぁ見ておれーははははっ!(堀田)
その夜、堀田家上屋敷に柳沢保明(山形勲)紀国屋文左衛門(進藤英太郎)の仲介で一人の人物が訪れた(芥川)すっかりお馴染みになった茶室〜 お初に御意を得ます、手前は…(水戸家江戸家老・藤井紋太夫:佐藤慶)
堅苦しい挨拶はよい!これは取引の場じゃ、紋太夫、その方の要件を申すが良い(堀田筑前守)ではお言葉の通り、先般御公儀より我が水戸家に御下命のありました件のお取消しを何卒何とぞ…(紋太夫)
なにやら水戸様は奥祐筆に睨まれているようじゃな〜とんだ災難よのう〜(柳沢保明)ははっ、何とも…(ひたすら低姿勢の紋太夫)では永代橋の付替えは水戸家よりかねてから申し出のあった上州沼田、真田伊賀守に変更させよう、残りをどうするかはソナタの働き次第じゃ(堀田)
某は何をすれば…(紋太夫)話によると紋太夫は深町軍団とやらの団長をしているとか(柳沢)屈強の者どもをお抱えのようですな(文左衛門)…(紋太夫)隣家の我が一門、稲葉丹後守と水野出羽守軍団の悶着はその方も聞き及んでよう(堀田)
ソナタの深町軍団に間もなく京へ発つ丹後守を影ながら警固をし水野出羽守軍団を殲滅して貰いたい(堀田)我が水戸家がで御座いますか?(紋太夫)この件の発端は水戸の御老公が関わっている事を知らぬワシと思うてか(堀田)
それは…(紋太夫)言うなっ!御老公が丹後守の敵対勢力と接触し何やら肩入れしている伏しがある旨の報告が奥祐筆より入っておる(堀田)恐れ入りまして御座いまする〜(ひたすらひたすら低姿勢の紋太夫)
よいかっ、深町軍団には御老公にはお手を出させないよう、その為の目付でもあるのじゃ〜分かるな〜ここは水戸家を守れるかの瀬戸際じゃぞ(堀田)シカと承知致しまして御座います(平伏す紋太夫)
沈痛な思いで堀田屋敷を出た紋太夫の駕籠、ふと通りで托鉢をする僧侶と眼が合った(芥川)こんな夜に托鉢とは、しかしあの坊主の眼…何やらワシと同じに匂いが…(紋太夫)この僧侶、後の奈良茂こと奈良屋茂左衛門(三國連太郎)であったが、その話はいずれ蝦夷編で(芥川)
藤井紋太夫が率いる深町軍団とは紋太夫が城の西、江戸郊外は深町村に構えた庵で編成されたことに由来する水戸藩特殊部隊の事であった(芥川)
いつも我々は御老公の尻拭いをさせられて冗談ではないぞぉ〜(庵では堀田屋敷と180度横柄な態度の紋太夫)しかし団長、水戸家を守るためには御大老の仰せのとおりにするしか…(戦闘班長のクロこと黒岩雷蔵:渡哲也)
水野出羽守軍団、手強い相手になりそうだな(班長代理・鏡乙吉:中条静夫)しかし所詮は烏合の衆だ、徹底的に叩き潰してやる(配下高木:草薙幸二郎)久々の遠征ですね!(同 大内:小野武彦)東海道だべ(同 平原:粟津號)
京都所司代といえば現地で与力同心が付属されますが稲葉家でも多くの家臣団を引き連れての上洛になるでしょうに其れなりの警護にはなるでしょうが、今後追い詰められる水野出羽守軍団が東海道の何処でどう牙を剥くか…(同 丸さんこと丸山米造:高品格)
いいか、奴らに情は無用だ!鬼になって手当たり次第に殲滅し我が水戸家に落ちて来た火の粉を振り払うんだ!そして御老公にもこれ以上間違いを起さないよう目を配るんだ、失敗は許されんぞ!(おやつのみたらし団子を頬張りながら檄を飛ばす紋太夫)
こんな時、バクさんが居れば…いろいろ相談することも出来るのに…(と思う無口なクロであった)バクさんとは、クロとは親友の博打好きの瓦版屋であるが今回は諸般の事情と中立を守るため出演は見送りになったのである(芥川)
京の某撮影所制作部(芥川)深町軍団でホっとしたよ。一瞬、あっちの方かと思って予算オーバーが頭をよぎって焦ったよ(進行主任:悪代官の場面の撮影終了後に快く出演してくれた伊達三郎)
あっちなら火薬の使用量が倍ですからね。予定外の前後編もあったりしましたし、今は予算オーバー確実ですから深町軍団の方で良かったですよ(制作進行:ホっとした表情の同上、武藤英司)
こうして水戸家江戸家老・藤井は柳沢との取り引きで水戸藩特殊部隊・深町軍団の投入を決定。京を目指すペニス一郎こと稲葉丹後守の行列を東海道で狙う水野出羽守軍団の襲撃を阻止し、水野軍団と利害が一致しているはずの光圀一行の暴走阻止とその動向に目を光らす事となった
しかし、影ながら丹後守を警固する深町軍団が例え水野出羽守軍団の殲滅に成功し、光圀達の魔の手からもペニス丹後守を無事に守り通せたとしても丹後守が健在なら蝦夷編の再開はかなわない
かといって出羽守軍団と光圀達のどちらかがペニス丹後守を倒したとしても、大老・堀田筑前守のリクエストに応えられなかったという事で、水戸藩は西ノ丸石垣修復工事・上野寛永寺の本堂改築工事・増上寺の全面立替工事を押し付けられてしまうという困った事になるのであった
ここは水戸街道(芥川)チャンチャカチャカチャカ♪チャンチャカチャカチャーン♪(戦闘時のBGM)忍者の集団と戦っている光圀一行(芥川)ぐわー(のけぞる忍者:福本清三)ひけーい(再雇用された鬼三人衆の中魔鬼十郎:田崎潤)ご隠居、奴らもしつこいですな(助さん)
ペニスはワシらを江戸へ来させたくないのじゃろ。想定内じゃ(光圀)弥七はどこへ行ったのですか(格さん)ペニスを憎む水野出羽守軍団の首領の1号と繋ぎを取りに行かせた(光圀)水野軍団って日光の歌謡ショーで輪王寺宮御門跡様を暗殺しようとしたテロ集団ですね(お新)
そんな輩と手を結んでいいのですか(格さん)弥七の調べでは、北関東を荒らし回っていたが今は自分達をアッサリ切り捨てた稲葉ペニス丹後守に復讐するため配下が江戸に集結している。手を結ぶ方が好都合じゃ。連中が役立つかは知らんが汚れ仕事は奴らに任せたいのう(光圀)
一行が水戸街道を歩いていると路上に倒れていた一人の酔っ払い武士がむっくりと起き上がった(芥川)水戸の爺じゃねーか!ヒック(細谷源之丞:柳沢真一)細谷源之丞。新シリーズ開始直後に2番目のまとめさん候補に名乗りを挙げた文才のある800石の水戸藩の直参旗本である
細谷はペニス一郎の陰謀により甲府勤番を申しつけられ、西山荘に愚痴りに来たが光圀の冷たい態度に激高、怒りのイチモツ砲で光圀達を江戸や佐渡へ撃って飛ばしたため第2話で弥七に短刀で刺されて死んだ物と思われていた(芥川)お前さんはまだ甲府へ行っておらんのか(光圀)
甲府なんか行きたくね〜よ〜ヒック(泣き出す細谷)丁度いい。ワシらを江戸の水戸藩邸まで撃って飛ばせ。お前さんを罠にはめた男をワシらが懲らしめようとしている所じゃ(光圀)本当か!(細谷)酔いの冷めた細谷は袴とフンドシを外すとイチモツの尿道の中に光圀を装填した
呼吸を整えた細谷が目一杯リキんだ(芥川)江戸まで飛んでけー発射!(細谷)大砲のような細谷の一物から光圀がミサイルの如く発射され、光圀は江戸方面の空へ消えた(芥川)お前さん方もワシに続けー(青空へ吸い込まれていく光圀)又これで行くのか…仕方ないか…(助さん)
一人で街道を歩くと言い張って最後まで抵抗していたお新も説得され、助さん・格さん・お新・お千代・新吉・血槍九郎・忠高らは細谷砲によって次々と順番に江戸藩邸へ向けて大空へ撃ち上げられた(芥川)お頼みしましたぞぁー。頑張って下さぁーい(青空へ手を振る細谷)
あ。余計な事しやがって!(木陰に隠れて様子を窺っていた中魔鬼十郎)先程、光圀一行を襲った中魔率いる忍者集団がゾロゾロと細谷の前に現われた(芥川)おカシラ、俺たちまた解雇されちまうんですかね(不安げな鬼助:山本麟一)やべーっすよ(泣きそうな鬼丸:大前均)
おい。そのイチモツ砲で俺達も江戸へ飛ばせ!(中魔鬼十郎)よし。順番に並べ(細谷)縦に一列に並んだ忍者集団は細谷の尿道に押し込まれ、次々と空へ撃ち放たれた(芥川)中魔達が江戸とは違う方向へ飛ばされていた事実に気づいたのは津軽海峡の上空へ差し掛かった頃だった
だまされた!(懐から出した地図で津軽半島の地形を確認する中魔)今から戻れませんかね。う〜寒い(鬼助)ペニス様に怒られるだろうなぁ(鬼丸)ざまーみやがれ(北の空の彼方を眺める細谷)中魔鬼十郎率いる忍者集団は、はるか彼方の全く無関係な北の大地へ飛んで行った
おーい。待ってくれ〜(飛んでいった光圀一行を追って走って来る兵庫)これは御家老様(細谷)お主は細谷。なぜ御老公達は空を飛んでいったのじゃ。血迷ったか(兵庫)私が飛ばして差し上げました(細谷)ワシも後を追う。頼む(兵庫)兵庫もすぐに空の人となって後を追った
尿道が疲れた。はああ俺のアソコ案外商売に使えるかもしれんな(細谷)細谷源之丞のどこでもチンコ商法は瞬く間に人気になり後に屋敷を持つほどの大物になった話はまた後日(芥川)
おい何か降ってきたぞ(水戸藩の中間:市村昌治)きゃああああジジイが降ってくる〜!(腰元:浅利香津代)
バリバリバリバリバリバリバリバリバリバリ!ドーン!(御殿の屋根を突き破る音)小石川にある水戸藩上屋敷は先般の火事で3分の2が消滅したが、光圀たちは折角焼け残った3分の1に態々狙うかのように集中して落下したのであった(芥川)
御老公!それに山野辺殿まで!これは何という事を!(藤井紋太夫)おおっ!紋太夫久いのう(光圀)いきなり空から降ってきて、また嫌がらせに来たのですか?(あからさまに厭な顔の紋太夫)まぁまぁそう邪険にするな〜綱條殿は元気にしておるかな(光圀)
殿は御老公の顔などもう見とうもないと只今、駒込の中屋敷にお移りになられました(紋太夫)なんじゃと!それが子が親に接する態度か!(光圀)御老公も親らしい行いをなさっては如何ですか?(紋太夫)藤井!少し言葉が過ぎるぞ!(兵庫)
ガラーンピシッ!(物凄い勢いで障子が開く音)もう我慢が出来ませんっ自分にも言わせて下さい!山野辺さん!今回の件で江戸家老である団長がどれだけ苦労をしているかアンタも国家老なら分かる筈でしょう!(黒岩)お前は深町軍団の黒岩君じゃないか!(兵庫)
もう自分たちが出て来なけば収拾が付かなくなるぐらいの状況になったという事ですよ(黒岩)江戸はそこまでの状況になっていたのか〜だがな〜(兵庫)だがもヘチマも!(黒岩)やめろ黒岩!出しゃばるな!(紋太夫)
山野辺さま、御家老やクロさんの気持ちも汲んで上げて下さい 私も言いたいぐらいだぁ〜それくらいアンマリ過ぎると思いますよ(丸山)丸さん…(黒岩)………(山野辺ほか一同)
まぁとにかく無事に江戸に付いた!まずは宴会じゃ宴会じゃ〜はやく酒を持って来い!あと女も忘れるな〜カッカカカカカカカ!(光圀)………(情ない気持ちで光圀を見つめる一同)
バカな主人を持つと苦労するのは…(一人自室に籠もって武鑑を読む藤井紋太夫)稲葉丹後守正通、小田原城主10万2千石、京都御所司代、内室は伸の方、江戸家老は山村精一郎、仕置家老・野崎太郎兵衛、用人・石塚誠之進、島公之介…
この者たちが此度の丹後守様の上洛のお伴をするのか?彼らもワシ同様の苦労をしているのだろうかのう……(遠い目をして想いにふける紋太夫)
堀田屋敷の隣の稲葉家上屋敷、通称椿屋敷でも江戸家老山村誠一郎(露口茂)が紋太夫と同様に武鑑の水戸家の欄を眺めていた(芥川)御大老が水戸様の特殊部隊を加勢に付けてくれたか…江戸家老は藤井紋太夫…ぱっ!(煙草を吸いながら呟く山村)
ここは椿屋敷の中にある、稲葉家の家臣たちが集まる談話室と会議室を兼ねた通称「七曲部屋」である。世間では稲葉家の家臣たちはそのまま「七曲部屋」の通称で呼ばれていた(芥川)ズサー(襖を開ける音)山村が武鑑を眺めていると仕置家老・野崎太郎兵衛が入って来た
山さん、噂に聞く深町軍団が今度の道中で我々を陰から密かに警固してくれるとは心強いな。水戸家の深町軍団といえば、凄腕揃いで過去には水戸家に関わる数々の危険な難事件を解決して来たという特殊部隊だったよな(野崎太郎兵衛:下川辰平)
それは昔の話だよチョーさん。今は水戸様に手篭めにされた男女たち・殺害された者・略奪された者・家を破壊された者たちへの謝罪行脚と示談の交渉、示談に応じない者を口封じで暗殺するなど、水戸様の尻ぬぐい機関になってしまっていると聞いている(煙草をくゆらす山村)
俺も水戸様の噂は悪い話しか聞きませんよ。家来たちは苦労しているんだろうなぁ(石塚誠之進:竜雷太)水戸家はウチとよく似ているよな(野崎)ズサー(襖を開ける音)先ほど、空から飛来した水戸様は水戸藩上屋敷に入られたそうです(部屋に入って来た島公之介:小野寺昭)
そんなに堂々とした行動を取っているとは意外だなー(野崎)水戸様はウチの殿のお命を狙っているという噂でしたので、てっきり隠密行動を取るのかと思っていましたが今晩は上屋敷に泊って宴会だそうです(島)何を考えているのかサッパリ読めんなぁ〜(石塚)
我々を油断させる作戦なのかもしれんぞ、ゴリ。水戸様はわざと表だった行動を取り、オトリになって周囲の注意を引きつけている間に別の場所の仲間が動く事も考えられる(山村)水野出羽守軍団ですね。我々はこの二つの勢力から絶対に殿をお守りしなければなりませんね(島)
その通りだ、デンカ(野崎)しかしその殿といえばなぁ〜(石塚)奥の間から「うひょひょひょー」「きゃ〜」「危なーい。バットみたいに振らないで〜」という女達と稲葉丹後守の騒ぎ声が(芥川)あ〜。やんなっちゃう(七曲部屋の外の廊下を歩いて行くお伸の方:関根恵子)
こんな時、ボスが居れば…いろいろ相談することも出来るんだが…(煙草に火をつけて窓から外の景色を見ながら煙を吐く山村)ボスとは、この七曲部屋を統率する稲葉家の筆頭家老であるが今回は諸般の事情と中立を守るため出演は見送りになったのである(芥川)
水戸藩上屋敷では気まずい一同の空気をやわらげるため、助さんの提案で光圀劇団が日光で猛稽古をした水戸黄門漫遊記の寸劇を披露していた(芥川)「お奉行様、これは南蛮渡の菓子に御座います…って何でワシがこんな事しなきゃいかんのだ。ヒック」(越後屋役の血槍九郎)
「ククククッ。その方も悪よのう〜……役者の数が足りないそうなので協力して下され…」(賄賂を懐に入れ見栄を切る白塗り悪代官の兵庫)寸劇は終盤を迎え、乱闘場面となった(芥川)「ぎゃあ〜ウィ〜ヒック」(酷く酔っているので台詞の少ない用心棒役を任された大岡忠高)
「助さん格さ〜んもういいでしょ〜ウィ〜ヒック」(桃色フンドシ姿の光圀)「静まれー。この紋所が目に入らぬか〜。恐れ多くも先の副将軍、水戸光圀公にあらせられるぞ〜」(舞台用の大型印籠を出す格さん)「バーン」(効果音担当の新吉)「頭が高い。控えおろ〜」(助さん)
「へへ〜」(悪代官と越後屋)「え〜水戸の御老公様だったとは〜」(大袈裟に平伏するお新・お千代・新吉)寸劇を冷めた目で見つめる深町軍団(芥川)水戸黄門漫遊記ってウソで塗り固められたロクでもない話ですよね(大内)凄まじいまでに美化されておるからな(紋太夫)
世間ではあれを信じている連中が山ほどいるのだから嘆かわしい事だ(鏡)……(黙って酒を飲んでいる黒岩)常日頃から各地で光圀の尻ぬぐい専門特殊部隊として活動する現状に不満を持つ深町軍団の前で、このウソで塗り固められた水戸黄門漫遊記の上演は逆効果だった(芥川)
「代官、うう海野辺兵庫〜すぅおの方の悪事ぃ〜しかと見届けばぁぞぉ〜追って沙汰があらぁと覚悟すてぃおれぇ〜ウィ〜ヒック」(お銚子をラッパ飲みする光圀)「お、恐れ入りました〜」(悪代官の兵庫)やめろやめろーこんな茶番!(膳を引っ繰り返す黒岩)黒岩!(紋太夫)
我々は水戸藩特殊部隊。御老公の尻ぬぐいは御免です(黒岩)しし尻ぬぐいはみみ水戸家の家臣なら当然じゃあぁ!(光圀)私は特殊部隊の名にふさわしい大きなヤマをやりたい。殿を人質に取って城へ立て籠った武装集団とド派手な戦闘するとか。現状には我慢なりません(黒岩)
だまらっしゃい黒岩君!今ここでワシの尻をぬぐってもらおうか!(桃色フンドシの尻を突き出して挑発する光圀)カッとなった黒岩は光圀の菊門にお銚子で浣腸。しかし光圀は薄ら笑いを浮かべて余裕の表情(芥川)黒岩。仮にも御老公。悔しいだろうがここはこらえろ(紋太夫)
黒岩君!ご老公の犯罪揉み消し云々にはワシも大いに同意だがちと行動が過ぎるぞ!(白塗り悪代官の兵庫)いやー、そんな事ねーべ。クロがわしらの意見を代表して言ってくれたんだべー(平原)
ワシは今、相撲に凝っておる。黒岩君、ワシと勝負じゃ!者ども〜庭にかがり火をたけぇーい!ヒック(桃色マワシを締めて庭へ降りる光圀)受けて立ちましょう(黒マワシを締め、お銚子1本を一気飲みしてから庭へ降りる黒岩)
赤々と燃え盛るかがり火に照らされた上屋敷の庭。光圀が木の棒で地面に描いた土俵で二人は真っ正面からぶつかり合った。勝負は一進一退の攻防で長時間相撲となった(芥川)いい勝負じゃぁ〜まさにこれぞ酔っ払い相撲史に残る名勝負。ヒック(忠高)
「黒岩君、なかなかやるのう」「いえいえ、御老公こそ」「カカカカッ」「ハハハハッ」二人の間には友情が生まれた(芥川)んな事あるかー!(芥川と光圀をまとめてブン投げる黒岩)ただ今の決まり手は二丁投げ〜二丁投げ〜ヒック(行司役の血槍九郎)
ところで山野辺殿。確認したき事がございます。ご老公は上洛なさる稲葉丹後守様を懲らしめる、又は命を狙っておられようとしている噂は事実ですか(紋太夫)庭では光圀と忠高が血槍九郎の行司で白熱した相撲勝負を繰り広げていた(芥川治療中の代理ナレーター:杉山真太郎)
ううむ…(兵庫)それはおやめいただきたい。丹後守様をどうにかしたら水戸藩は大変な目に遭いますぞ。詳しい事情は存じませんが御老公は奥祐筆にも喧嘩を売ったようですな。おかげで我が藩は大規模工事を背負わされそうな所まで来ているのですぞ。何とお考えか(紋太夫)
そ、それはわかっておる。しかし蝦夷編の再開が関わっている事ゆえ…(兵庫)藤井様、我々は蝦夷編再開のためペニス丹後守を倒さなくてはいけないのです(助さん)蝦夷編が何だというのだ!山野辺殿、今は水戸藩の危機。蝦夷編など放っておけば良いではないですか(紋太夫)
庭から紋太夫の目の前に巻物がポーンと飛んで来た(杉山)お前さんはそれを知らんじゃろう。読んでみろ。去年の夏に中断した蝦夷編のあらすじをまとめた巻物だ(相撲を取っている忠高)けげんな表情で巻物を手に取り、読み始めた紋太夫の顔色が変わった(復帰した芥川)
こ、これは…!(紋太夫)蝦夷編ではお前さんもかなりの活躍を見せそうな感じだ(忠高)確かに…。「幕政を裏から動かすまでの怪物」とはいい扱いですなぁ。水戸藩乗っ取りの野望を持つ男、いいポジションだなぁ。フフフ(紋太夫)そ、そうじゃろ。そう思うじゃろ?(兵庫)
なるほど。これは蝦夷編が楽しみですな。蝦夷編の私はどんな活躍を見せてくれるのでしょうな。幕府の裏の3トップと言った所でしょうか。自分でも水戸藩の江戸家老などで納まる器ではない事わかっていましたがね(ニヤニヤする紋太夫)団長!しっかりして下さい!(黒岩)
なんだか私達大変な所に来てしまったようね(お千代)これで帰りましょう(懐から鳥の人形を出す新吉)♪シラケ鳥飛んでゆく〜(新吉)ちょっと何するのよ!離しなさいよ!(お千代)わしもついていく〜いぎたいよ〜(シラケ鳥に縋り付く光圀)
ふざけんな!(キックして光圀を蹴り落とす新吉)ドテッ(落ちて背中を打つ光圀)光圀はこの時の衝撃で腰を打ち寝たきりになってしまった(若干風邪が治っていない芥川)
やっと静かになったな(紋太夫)今がチャンスですね!(八兵衛)お前何でここにいるの?(助さん)あ、撮影所あっちだった。里見さんごめん。スタッフの皆さんすいませんでした〜(スタジオを間違えてしまった高橋元太郎)
全く元ちゃんは私生活でもうっかりだから。さてさて。藤井様、ご老公に何をするつもりで?(助さん)ふっふっふ。綱篠様は実質わしが操つっている。何もかも悪いのはこのジジイのせいだ。いっそ闇から闇に葬るのがいいだろう(藤井)
いい作戦ですねw(実は藤井紋太夫の懐に鞍替えしていた助さん)佐々木、お前が殺せ(藤井)わ、私がですか?!(助さん)お前がご老公を殺せば、お前をわしの右腕にしてやろう。そしたらお前の出世も確実にしてやるわ(藤井)
私が御老公…御隠居を……………(助さん)ハハハハッハハッ(紋太夫)御家老!(ハッと驚いた表情の助さん)冗談、冗談だよっ!主殺しは大罪だぞ、佐々木!真顔になるからワシが驚いてしもうたわ(紋太夫)
御家老!冗談にしても…(怒り顔の助さん)イヤ、これはワシが悪かった!謝る!ワシもソチも御老公に育てられココまで来たのだ。今回の水戸家の窮地も何としても…何としても…このワシが…(紋太夫)御家老…(助さん)
佐々木、御老公は湯治にでも参られるが良かろう。いま北は水野出羽守の件もある危ないな…そうだ甲州が良い!甲州の石和温泉あたりにでも(紋太夫)しかし御老公には稲葉ペニス…(助さん)ならんっ!それだけはならん!(紋太夫)
助さん!ココにいたんですかい御隠居はっ!?(弥七)御老公は腰を打ってお休みになられておる!何事じゃ!(紋太夫)いよいよえらい事になってきましたぜ(弥七)
水野出羽守軍団が江戸のすぐ北方に迫って中仙道から水戸街道の宿場町、城下町は川越から関宿まで荒しまくって、殊に岩槻に至っては城下が炎上しているらしいですぜ(弥七)なんと…これは大事じゃ(紋太夫)
武州岩槻〜 カンカンカンカンカン!(早鐘半鐘の音)水野出羽守軍団よ〜逃げて〜みんなぁ〜逃げて〜(岩槻城下の人びと)オラオラっ火が回らないうちに早く米を運び出せ!(水野出羽守1号:萩原健一)
おいハッチ、どんぶりなんかイイから〜そっち持って行ってくれよぉ(3号:江藤潤)監督、六条!俺の分もまとめて運ぶんだよ(元祖と合流したハッチ)ハイハイ(監督&六条三位)ココもいけねえよ、火がすぐそこまで(続の方の新入たち)
ピューン(捕り縄の投げる音)あっ!(捕り縄が右腕に絡む1号)ワハハハハハーついに捕らえたぞ水野出羽守1号、松下抜かるなよ!(旅の果てにボロボロ衣装の北町与力海津:西村晃)ハッ!(張り込みの為の人足風井出達の同心松下:船戸順)
しかしお前も大それた事を仕出かしやがったなーお前らの付け火でこの岩槻城下は火の海だ(海津)これは俺たちがやったんじゃんないぜ(1号)ウルセー!この件も含めてとっくりと調べてやるぜーワハハハッ(海津)
あっ!おまえは大泥棒の浜島庄兵衛じゃないか、久しぶりだな〜オイ(ハッチ)コイツがあの泥棒の…(雲雀)だから違うって言っているだろー前にも間違えられたがそんなに似ているのかなー?ていうかオマエ、どっかで見た顔だな?(海津)
浜島様、どっちにしても浜島と顔見知りという事は悪党に違いまりませんよ(松下)こらっ!お前まで何が浜島だぁ(海津)
ぴゅうううん〜(風が吹く音)うわああああ〜(捕り縄は手から外してしまう海津)はっはっは。今のうちだお前達にげろ!(浜島庄兵衛:西村晃※二役)浜島の親分!(雲雀)
ハァ〜 ワシがもう一人いる?なるほどコレはそっくりだな(海津)海津さま、感心している場合じゃないですよ。それより背中!背中が燃えてますよ!(松下)
ひゃっはっはっは。お前はこれから火だるまになりあの世行だ。おいお前達(出羽守軍団&三位ハッチ監督雲雀)俺にくっついて逃げろ!(浜島)おう!(1号)
1号よ、なんかイヤな予感がする。その浜島の大凧に乗らん方がいいぞ、こうゆう時は大抵お約束の展開になる。ほら見てみ(ハッチ)ありゃ大凧に火の粉が!(1号)
わっちっちー!(浜島)大凧に火の粉が燃え移り、火だるまとなった浜島。強風に煽られ、紅蓮の炎の塊となって夜空の彼方へ消えていった(芥川)な?(ハッチ)助かったぜ。ハッチ(1号)
わっちっちー!(火が背中に燃え移って辺りを駆け回る海津)こっちはもう火に巻かれてるわ(6号:志穂美悦子)あっちも駄目。完全に火に囲まれたよ(雲雀)強風が計算外だったねえ。ここはもう火の海だよ(5号:浅香光代)クソッ。誰が付け火しやがったんだ!(1号)
シラケ鳥♪飛んでゆく♪北の空へ♪(新吉)その頃、シラケ鳥の両足にそれぞれ捕まった新吉とお千代が岩槻の夜空をフラフラとゆっくり飛んでいた(芥川)あら、あっちの夜空が朱色に染まっているわ(お千代)大火事のようですねぇ。岩槻のご城下が燃えてるんですよ(新吉)
ちょいと新吉!あそこで火に囲まれている人達の中に雲雀姉さんがいるわ!雲雀姉さ〜〜ん(お千代)お千代じゃないかい!何で空を飛んでるんだい!血迷ったのかい!(夜空を見上げる雲雀)姉さ〜ん!今、助けるからね〜(お千代)
え〜。シラケ鳥って画像検索したらわかる通り、かなり小さいんですよぉ〜。巨大鳥じゃないんですよぉ〜(新吉)いいから!お仲間と一緒に助けるんだよ〜(お千代)ちょっと地上に何人いるんですかい?一、二、三…全部で13人かぁ。大丈夫かなぁ〜(新吉)
おーい!違うぞ〜!あそこで走り回ってる海津の旦那と松下は数に入れなくていいから〜!マイナス2でここは全部で11人だ〜!(1号)俺と姐さん含めて13人かぁ〜(新吉)皆さ〜ん!私と新吉の足にそれぞれ掴まって!(お千代)
お千代の足に雲雀←1号←3号←5号←6号、新吉の足にハッチ←六条三位←お法←健太←マサ←監督が捕まり、さらに出羽守軍団は盗んだ米俵の全てを紐でシラケ鳥にくくりつけて脱出した
頑張れシラケ鳥〜(一同)あちちっ!大事なお尻が燃えちゃう〜!(一番下でマサにしがみつく監督)シラケ鳥はどうにか重みに耐えてフラフラと超低空飛行ながら岩槻の夜空を飛んでいった(芥川)シラケ鳥♪飛んでゆく♪南の空へ♪みじめ♪みじめ(新吉)
この世に神様が本当にいるなら♪(お千代)よ!お千代さん!(ハッチ)何さ。長い旅路の航海終ええて♪(雲雀)よ!お嬢!(監督)
日本の二代歌手の歌声と日本の名コメディアンの名唱と共にシラケ鳥は進んでいった(痰が絡む芥川)人生いろrああ川のながryシラケ鳥―(雲雀お千代新吉の合唱)
ドタバタ!ジタバタ!(江戸城内大廊下を走る音) 御大老〜御大老っ〜!(板倉内膳正)これはこれは、御老中さま(気が向いてたまに出仕した御数寄屋坊主・播磨山宗俊:三波伸介)おぉ宗俊か!御大老は?筑前守さまは何処においでじゃ?(板倉)
ふっふーん!恐れながら御大老様は中奥で牧野様、柳沢様とご用談中で御座りまする。あぁ御老中さま!(宗俊)…(フラフラ〜歩いていく板倉)ククククッ、これはひと波乱あるぞ〜(宗俊)
ハハハハハハッー(中奥の側用人詰部屋で談笑している堀田、牧野、柳沢)ガラピシーン!(部屋の障子を思いっきり開け放す音)なんじゃ?内膳正、いきなりあないも請わず(ビックリしている堀田)
とうとう我が領地の岩槻は燃えてしまいましたぞ〜だから〜だから〜アレほど〜申し上げましたに〜(堀田に詰め寄る板倉)其れは聞いておりまする〜まことに持ってお気の毒な…(柳沢)そちには用は無い!引っこんでおれっ!(板倉)
いくら御老中と言えども、ここは上さまの御座所にも近い中奥の側用人部屋ですぞ〜あまりにも無礼ではありませんか?(牧野成貞:清水将夫)何を言うか、そもそも事の起こりは水野出羽守軍団を放置してきた貴公達のせいではないか!ワシはとんだとばっちりじゃ(板倉)
水野出羽守軍団と我らと何の関係があるというのじゃ?(堀田)出羽守の対策を放置して奴といさかいを起した一門の稲葉をひたすら只管庇い立てしておきながら、よくもいけしゃあしゃあと…(脇差しの柄に手をやる板倉)
うぉー!乱心したかっ此処は殿中なるぞ!内膳正っ!(堀田)!!! … (ハッとして我に帰る板倉)こここれはももももももおーしっワケありません!(驚愕して平伏す板倉)ふぅ………(堀田&牧野)チッ!(柳沢)
老中板倉内膳正、この後まもなく進退伺を出し老中を辞すも減封処分の上、領地も武州岩槻から信濃坂木に左遷転封を命じられ隠居する(トボトボ廊下を一人歩く後ろ姿に芥川のナレ)
いくら年末のこの季節だって、これから何十年後かに起こるあの騒動の真似はしてはならぬぞ(堀田)
しかしこの出来事を一部始終見ていた某者によって話しに尾ひれが付いて城中に瞬く間に知れ渡ったのである(芥川)ふっふーん!実は私めは見ておりましてなぁ…ヒソヒソ…(顔にモザイクの入った男)なんと!そのような事が(聞きいる男の声)
御大老が…御老中を足蹴にした…いやいや透かしっ屁をかましたらしいぞ、某はウンコを食べさせられたと聞いたぞ…あの御大老ならな〜偉そうだし〜あの顔でなぁ〜上さまや桂昌院様からも嫌われているみたいだし早く辞めればいいのに〜(殿中の大名、諸役人、お坊主衆など)
コレをきっかけに各地各部署から不満が噴出しはじめ、五代将軍綱吉の擁立に奔走し天和の治を主導してきた今をときめく大老、堀田正俊にも徐々に落日の影が差しこんできたのであった(芥川)
ワシが一体何をしたというのじゃ!何故ここまで恨まれればならんのじゃ(下城後いつも茶室で喚く堀田)水野出羽守軍団は思いのほか、庶民の人気がありますなーこれまで強奪してきた米など石高にして七万石にも及びますが、それを周辺の百姓、町人共にばら撒いている由(柳沢)
勿論の実際の半分以上はハッチの胃袋の中なのである(芥川)おのれっ義賊を気取りおってからに〜山村っ丹波守共々明日とは言わんすぐに京へ発つのじゃ!紋太夫っ深町軍団の準備は出来ておろうな!(堀田)はっ!(山村&紋太夫)
うひょうひょ〜(隣家から雄叫びが)また小川に大量の椿か流れてきましたな〜(柳沢)ワシはなぁこれをみると某巨匠監督映画のように今にも此処へ出羽守軍団がなだれ込んで来る様な気がしてならんのじゃ(堀田)御冗談を〜此処は江戸城大手下馬先ですぞ(柳沢)
とうとう江戸を追い出される羽目になりましたなァ(帰り道の山村)何が何でも京への道中で出羽守軍団を殲滅しなければ…彼奴等は岩槻の後、何処へ姿を眩ましたものか…(紋太夫)
堀田屋敷を出た紋太夫の駕籠、すると通りで例の托鉢をする僧侶と再び出会ったのである(芥川)又、こんな夜に托鉢か…駕籠を止めよ!(紋太夫)フツーに考えれば声もかける筈もないに、そうせずにはいられなかったのである(芥川)
ご喜捨としては結構でございます、その代わり拙僧に金子をあらためてお貸し願いたい(僧)如何ほどですかな?(紋太夫)それでは金一千両も(僧)……………(僧を見つめる紋太夫)承知致した、すぐ御用意しましょう(紋太夫)
こんな乞食坊主にそのような大金をお貸しくださるのか?(僧)何故だから分からぬが御坊を見ていて御用立てしようという気になったのだ(紋太夫)それではお言葉に甘えて金子を拝借して数日のうちに二倍にも三倍にしてお返し致しましょう(僧)
その会話はとても不思議な瞬間であった、がその僧の言った事が現実のものとなるのである。水野出羽守軍団の江戸入りを憂慮した幕府はそれを阻止すべく寺社、勘定、南北両町奉行、火付改の加役を動員した所謂総掛りを行い江戸・北方の往来止に踏み切ったのである(芥川)
往来止によって人だけでなくモノ流れも止まってしまった。北方から陸水路を使っての穀物、青物の入荷も停止し江戸の相場は世情不安も相まって一気に跳ね上がったのである(芥川)
そうした中、あの僧は借用した金子を何処に投資したのだろうか実際に3倍にして紋太夫の前に持参のであった(芥川)これはほんの小手調べ、まずは御自由にお使い下さい(僧)そして市中の物価高騰に世間はいっそう堀田の憎むのであった(芥川)
稲葉家上屋敷では急遽、丹後守の京への出立準備に追われていた(煙草の煙を吐きながら準備を見守る山さんを背景に芥川のナレ)山さん、行列のお供に入っていた足軽中間小者共が騒いでおるが置いていくのか?(野崎太郎兵衛)
行列の供揃いは500人に膨らまし全て侍を入れる、駕籠持ち、荷物持ち中間も侍を入れて変装させ不測の事態に備える、駕籠も計5挺用意し殿以外の駕籠は影武者を入れる(山村)思い切ったな(野崎)背に腹は代えられんよ、チョーさん(山村)
山さん!大変だァ殿がご行列にお伸の方を加えると申されて聞いてくれないんだ(石塚)バカな!並の参勤交代じゃない公用の道中なんだぞ!ゴリ、別に女房行列を仕立て後から追いかけると言わなかったのか(山村)勿論申し上げたが全然お聞き下さらんのだ(石塚)
明け方には出立の今の段階になってなんという事だ!(山村)山さん、殿は本当に人がお代りになられました、以前は聡明な殿であったのに(島)デンカ、今それを言って何になるというのだ!何としたものか(苦悩が続く山村)
山さん!殿の我がままを認めていいんですか!俺が殿に進言して来ますよ(見習い用人・柴田純二:松田優作)待てジーパン!(石塚)石塚は部屋を出て行こうとする柴田の胸ぐらを掴んで思いっきり壁に叩きつけた(芥川)
お前ごときが殿に進言できる立場だと思っているのか!思い上がるな!(石塚)まあまあゴリさん(野崎)…すいませんでした…(柴田)ジーパン。俺達も同じ気持ちだ。…だが、ここは殿のご希望通りにするしかないんだ(煙を吐く山村)島が柴田の肩を軽くポンと叩いた(芥川)
部屋の外の廊下へ出た柴田が飯屋「宗吉」での記憶を回想する〜お伸が稲葉家のお侍さんである柴田様の妻になるなんて名誉なこったよ。あっと驚くタメゴぉロ〜だ(宗吉:ハナ肇)ウフフ。父ちゃんたら(側室になる前のお伸:関根恵子)いやぁ、そんな…(柴田)回想シーン終了〜
柴田は意を決したかの様な表情で奥の間へ向かった。七曲部屋ではお伸の方の駕籠の配置を巡って会議が続いていた(芥川)なんじゃこりゃあ!(奥から聞こえて来た柴田の絶叫)何だ今の声は(野崎)ジーパンの声の様に聞こえましたが(島)ガラッ(勢いよく襖を開ける音)
大変です!殿が…殿が…柴田様を…(お伸の方の侍女・お久美:青木英美)一斉に部屋を出て奥の間へ走る七曲衆。一同が目にしたのは、廊下で血刀を下げて笑う稲葉丹後守ことペニス一郎と、その足元で腹部を抑え、仰向けで息絶えている柴田の姿だった(芥川)ジーパン!(石塚)
うひょうひょ〜(稲葉ペニス丹後守:手塚しげお)殿!これは…(野崎)お伸の事で色々と偉そうに言って来おったから無礼打ちにしてやったわい。うひょうひょ〜(廊下を去っていく稲葉丹後守)…ジーパン…(柴田の亡骸を見つめる七曲衆※BGM「愛のテーマ」井上堯之バンド)
七曲部屋で沈黙している一同(芥川)ズサー(襖の開く音)良いか。先程の件は柴田の殉職という形で処理しておく。他言は無用じゃぞ(部屋を出て行く筆頭家老代行・西山:平田昭彦)クソッ!(壁を殴る石塚)西山と入れ違いに一人の若い武士が入って来た(芥川)
本日、見習い用人を拝命しました三上です(三上順三:勝野洋)七曲衆に加わった三上を交えて会議が続く(芥川)俺が殿に進言して来ます!(三上)待てテキサス!(石塚)石塚は三上の胸ぐらを掴んで壁に叩きつけた(芥川)バカ野郎!ジーパンはな!ジーパンは…くっ(石塚)
ゴリさん…もういいだろう(野崎)お伸の方様の駕籠も行列に加えるしかない。やむを得ん…いずれにしろ、計画を変更しなければならんだろう(山村)その後、山村は稲葉屋敷の邸内になぜか建っている火の見櫓に上がり、煙を吐きながら朝焼けの江戸城天守閣を眺めるのだった
CMに入る前に登場人物の紹介↓
▼深町軍団(江戸郊外の深町村の庵を本拠地にする水戸藩特殊部隊。かつては特殊部隊らしい活躍をしていたが現在は光圀の尻ぬぐい専門機関となり果て、団員の不満が鬱屈)
・藤井紋太夫(佐藤慶)
…水戸家江戸家老で軍団長。大規模工事を押しつけられた水戸藩を救うため、京へ行く丹後守を影ながら警固して水野軍団の殲滅をする事を柳沢に約束して裏取引き。
水戸家の体面を守る為には手段を選ばない冷血漢。甘い物好きで、おやつは「みたらし団子」。夜更けの町で謎の托鉢僧・奈良茂と知り合う
・軍団員:丸山米造(高品格)…愛称は「丸さん」。軍団の中では叩き上げの大ベテランで黒岩と共に行動することが多い
・班長代理:鏡乙吉(中条静夫)…仕事には厳しいが根は人情家
・軍団員:高木(草薙幸二郎)…軍団の中ではベテラン
・軍団員:大内(小野武彦)…愛称は「坊さん」「坊主」。黒岩の先輩格
・戦闘班長:黒岩雷蔵(渡哲也)…愛称は「クロ」。実質的な現場指揮官。無口ではあるが柔道や空手など格闘術の達人
・軍団員:平原(粟津號)…愛称は「ヒラ」。東北訛りが特徴的な深町軍団のムードメーカー。大食らいの上にドジばかり演じているが憎めない性格で黒岩とは妙にウマが合う
※藤井を除く丸山以下6人の並びは年齢順
・バクさん(?)…クロとは親友の博打好きの瓦版屋。今回は諸般の事情と中立を守るため出演は見送り
▼七曲衆(稲葉ペニス丹後守の上席家臣団。丹後守の行状に悩まされる。丹後守の京都所司代就任のため京へ同行予定。行列の供揃いは500人に膨らまし全て侍を入れる計画を立案)
・江戸家老:山村精一郎(露口茂)…愛称は「山さん」。ボスがいないため実質的な司令塔役。よく煙草をふかしている。お伸の方も京へ連れて行くと丹後守が言い出し、苦悩が続く
・仕置家老:野崎太郎兵衛(下川辰平)…愛称は「チョーさん」。稲葉家の家臣歴は山村よりも長く、人情味あふれる人柄で面倒見が良い
・用人:石塚誠之進(竜雷太)…愛称は「ゴリさん」。火縄銃の腕は稲葉家の中でもトップクラスの実力。見習い用人の教育係
・用人:島公之介(小野寺昭)…愛称は「デンカ」。甘いマスクの貴公子然とした風貌。繊細な性格で指先が器用なことから爆発物処理なども得意
・用人:三上順三(勝野洋)…愛称は「テキサス」。新たに七曲衆へ加わった3番目の見習い用人。一本気な性格で正義感が強い
※山村を除く野崎以下4人の並びは年齢順
・ボス(?)…稲葉家の筆頭家老。今回は諸般の事情と中立を守るため出演は見送り
――――――――――――――――――――――――――――――――――
・お久美(青木英美)…お伸の方の侍女。柴田が稲葉屋敷の廊下で稲葉ペニス丹後守に殺害された現場を目撃
・西山(平田昭彦)…稲葉家の筆頭家老代行。七曲衆からは信用されていない
――――――――――――――――――――――――――――――――――
・お伸の方(関根恵子)…稲葉ペニス丹後守の内室。飯屋「宗吉」の娘。かつて柴田の婚約者だったが稲葉ペニス丹後守に見初められ、内室にされた
・宗吉(ハナ肇)…七曲衆がよく食べに来る江戸の小料理屋「宗吉」の主人でお伸の父
×柴田純二(松田優作)…故人。七曲衆2番目の見習い用人で通称・ジーパン。お伸の元婚約者で稲葉丹後守に無礼討ちされ殉職扱い。1番目の見習い用人は諸事情によりすでにいない
▼水野出羽守軍団(日光で輪王寺宮暗殺作戦の途中で現場を失踪した闇の蔵人とその雇い主・ペニス一郎を恨む。今は北関東を荒らす米俵専門の盗賊団で民からは義賊扱い)
・水野出羽守1号(萩原健一)…第7話でペニス一郎に江戸でスカウトされた松本藩主のクローン。稲葉石見守正休(水谷豊)の兄貴分。軍団を見捨てたペニスと蔵人に復讐を計画
・水野出羽守3号(江藤潤)…地味な顔を生かした変装術を持つ古参メンバー。無口というより台詞が少なく、配役交代があるかもとビクビクする毎日
・水野出羽守5号(浅香光代)…日光へ向かう直前に江戸で追加募集された助っ人。ペットは諜報役も兼ねる小猿のモン吉。1号不在時はリーダー役
・水野出羽守6号(志穂美悦子)…日光で5号にスカウトされた助っ人。稲葉石見守正休の元愛人で空手の達人。日光で野次馬二名を蹴り技で殺害。旧名はお桃
▼続・水野出羽守軍団(ノレン分けされた分家。本家に合流し北関東襲撃に参加。両軍団の盗んだ米俵(石高7万石)の半分以上はハッチの胃袋の中へ。残りを百姓町人にバラ撒く)
・ハッチ(高橋元太郎)…正体は日光の桟敷席の屋根が崩壊した際の衝撃で記憶を失った八兵衛。立ち飲み屋で1号と出会い、ノレン分けされて「続・出羽守軍団」の首領となる
・雲雀(美空ひばり)…女渡世人。古河城下でハッチ率いる「続・水野軍団」と出会い、1号の身の上話とハッチの記憶喪失に同情して仲間となる。浜島庄兵衛・お千代とは旧知の仲
・監督(監督◆v5d1kQsIAA)…八兵衛配下で下働きのゴロンボ浪人。お尻が綺麗で必殺技はすかしっ屁。岩槻では大事な尻に火がついた
・六条三位(蜷川幸雄)…日光例弊使の副使。釜田藩家老・倉島の力で舞台演出の才能が開花、光圀劇団に厳しい稽古をつけた。現在は「続・出羽守軍団」に所属。武器は灰皿と椅子
・お法(酒井法子)…ハッチが途中で拾った仲間。好物はあぶり物。逃走経路確保が担当か。重度の阿片中毒者
・健太(清水健太郎)…同上。阿片が隠し味の調理担当。重度の阿片中毒者
・マサ(田代まさし)…同上。盗撮などの諜報担当。重度の阿片中毒者
▼ちんどん屋
・お千代(島倉千代子)…西山荘で大岡忠高が泥酔して田中一郎を殴った際に「忠高の妹」と偽って場を鎮めた。雲雀とは旧知の仲。ペニス一郎の前で歌を披露して褒められた過去有
・新吉(小松政夫)…女形のちんどん屋。お千代と共に水戸から江戸の藩邸まで光圀一行に同行した。飛行可能な小型の鳥人形「シラケ鳥」を携帯しており、岩槻で水野軍団を救出
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・海津(西村晃※二役)…紫房の十手を持つ「蛇より怖い」と評される江戸北町与力。江戸で暴れていた出羽守1号らを追跡中。今は旅の果てにボロボロ衣装。岩槻の火災で行方不明
・松下(船戸順)…海津に渋々と同行する北町同心。岩槻の火災で行方不明
――――――――――――――――――――――――――――――――――
・浜島庄兵衛(西村晃※二役)…大凧で現われる天下の大泥棒。佐渡では光圀一行を救出。岩槻で水野軍団を助けしようとしたが、お約束の展開で炎に包まれ強風に飛ばされ行方不明
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▼日光例弊使(往路は日光例幣使街道を進んで日光へ。帰路は日光街道から江戸に行き、将軍へ挨拶後に京へ帰る予定)
・一条三位(菅貫太郎)…例幣使街道タカリ旅で儲けた正使。貯めた賄賂を日光の料亭「長沢屋」の宴会場で八にバラ撒かれて大損。第一部では丁稚に扮して光圀の漫遊旅に同行
▼幕府の奥祐筆(幕府の機密文書の管理や作成が業務。将軍や閣老が目を通す全ての書類を点検。書類差し止め(地獄箱行き)や捏造で失脚した人々は数知れずという恐怖の部署)
・凄腕の男=田中一郎(片岡孝夫)
…蝦夷編あらすじ巻物を書いた光圀の元・協力者。西山荘で泥酔した大岡忠高に殴られた上に光圀にも罵倒された為、
職務を利用した水戸藩苛めへシフト。西ノ丸石垣修復工事・上野寛永寺の本堂改築工事・増上寺の全面立替工事を水戸藩へ押し付ける。
書類で目に付いた悪人を成敗するのが趣味だが、名前が平凡なのが悩みで「紅萬子一郎」への改名を思案中。
必殺技は長く鋭い黒光りチ○ポで敵を斬る「円マン殺法」。剣の流儀は「柳生新珍流」で剣の師匠は柳生満国斎
・渡辺半左衛門(神山繁)…奥祐筆組頭。田中の上司
・井上平太郎(新克利)…田中の配下
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▼光圀一行
・光圀・助さん・格さん・弥七・お新・山野辺兵庫…蝦夷編再開のためペニス一郎を狙い、江戸の藩上屋敷に滞在。光圀が腰を痛め紋太夫から甲州の石和温泉での湯治を勧められる
・大岡忠高(片岡千惠藏)…「あらすじ巻物」を所持する七つの顔を持つ元・奈良奉行。西山荘で泥酔して田中を殴った為に報復人事を受けて奈良奉行をクビに。格下げされて小普請入り
・長坂血槍九郎(左卜全)…臨時の大目付で光圀の若い頃の遊び仲間。当時、深川の岡場所「当たり屋」でチョンの間の揚り代500文を光圀へ貸しっぱなしの件をネタに光圀をゆさぶる
▼幕閣その他
・将軍:徳川綱吉(長谷川哲夫)…大老の堀田筑前守正俊に擁立された5代将軍。「生類憐れみの令」を発する。三代将軍までの名を拝借してつけた三匹の大型犬を飼育
・大老:堀田筑前守正俊(芥川比呂志)…大老。幕府の最高実力者。大政参与だった稲葉美濃守の娘婿。妻は綾部。最近は評判が悪く、堀田屋敷の茶室で柳沢相手に愚痴をこぼす
・老中:大久保加賀守(黒川弥太郎)…稲葉ペニス丹後守正通の「京都所司代・拝命儀式」の進行役を務めた。柳沢とは懇意の仲か
・老中:阿部豊後守(佐々木孝丸)…領地の忍が水野軍団によってコテンパンにやられる。柳沢とは懇意の仲か
・老中:板倉内膳正(浜村純)…領地の岩槻が水野軍団によって襲われ城下が炎上。堀田筑前守にプチ乱心行為を見せた為に老中を辞し、信濃坂木に左遷転封を命じられ隠居
・側用人:牧野備後守成貞(清水将夫)…将軍家御側御用人上席。堀田筑前守正俊と共に将軍・綱吉を支え、柳沢保明とは正反対の誠実実直の固まりのような人物
・側用人:柳沢出羽守保明(山形勲)…頭角を現わし始めた将軍家側用人。堀田筑前守と懇意にしているがその失脚も狙っている様子もあり。ペニス一郎を「バカ殿」呼ばわり
・紀伊国屋文左衛門(進藤英太郎)…柳沢と懇意にしている江戸の豪商。堀田屋敷の茶室で柳沢保明・堀田筑前守・水戸藩江戸家老の藤井紋太夫の三者会談をセッティング
――――――――――――――――――――――――――――――――――
▼堀田屋敷(江戸城大手下馬先にある大老・堀田筑前守正俊の上屋敷。茶室では堀田が柳沢や紀伊国屋とよく密談をする。お隣さんは稲葉ペニス丹後守の稲葉家)
・綾部(岸田今日子)…大政参与だった稲葉美濃守正則の娘。大老・堀田筑前守正俊の妻。弟は稲葉ペニス丹後守正通。出羽守1号を慕う正休ちゃんが心配。非情な性格でプライド高い
・辰巳吾郎(岸田森)…カ○ラを着用する綾部付き用人。日光で水野出羽守軍団に参加した稲葉石見守正休を奪還した
・お京(ホーン・ユキ)…綾部の侍女。日光で水野出羽守軍団に参加した正休を辰巳と協力して奪還した。綾部を尊敬している
・稲葉石見守正休(水谷豊)…隠居した大政参与・稲葉美濃守正則の甥で若年寄。淀川の改修工事を任され、予算を使い込んだ過去有。出羽守1号を慕う弟分。今は堀田屋敷に軟禁
【その他】
▼てんぷく詐欺師トリオ
・播磨山宗俊(三波伸介)第7・10話に登場した御数寄屋坊主。出仕した江戸城内で板倉内膳正のプチ乱心を目撃、尾ひれを付けた噂を城中に広めて大老堀田筑前守の評判を落とす
・直次郎(戸塚睦夫)同上。播磨山の仲間。御家人崩れ
・伊東屋お弁(伊東四朗)同上。播磨山の仲間。ちなみに女
――――――――――――――――――――――――――――――――――
▼奈良屋茂左衛門(三國連太郎)…夜ふけに托鉢をしていた僧侶。水戸家江戸家老藤井と偶然に出会い、藤井から預かった千両を3倍返しにしたという商才を持つ謎の男。詳しくは蝦夷編で
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▼細谷源之丞(柳沢真一)…水戸藩士で2番目のまとめさん候補。ペニス一郎の陰謀により甲府勤番を申しつけられ、イチモツ砲で光圀一行を3度に渡って江戸や佐渡へ撃って飛ばす
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▼奥祐筆の犠牲者
・西山忠太夫(長谷川明男)…奥祐筆への賄賂に鰹節3本しか送らなかったため田中達から怒りを買い、老中へ提出する書類一切を密かに差し止められる嫌がらせを受け南町奉行を罷免
・悪の奉行(伊達三郎)…賄賂の取り引き現場に踏み込み、悪を成敗に来た田中一郎の名を平凡と言って嘲笑した為、虐殺に近い状態で殺害される
・越後屋(武藤英司)…同上
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▼ペニス一郎の配下
・梟の左源太(三浦浩一)…忍び。西山荘では光圀一行をペニス一郎から遠ざける目的で無関係の蝦夷へ旅立たせようと工作したが失敗
・鬼三人衆:中魔鬼十郎(田崎潤)、鬼助(山本麟一)、鬼丸(大前均)…忍び。一度、ペニスに解雇されたが再雇用された。水戸街道で細谷源之丞のイチモツ砲で北の大地へ飛ばされた
▼稲葉屋敷(通称・椿屋敷)
・稲葉丹後守正通=ペニス一郎(松平健・加藤剛・西郷輝彦・高橋英樹・杉良太郎・監督◆v5d1kQsIAA・手塚しげお、など複数の俳優の持ち回り)
父は老中首座や大政参与で今は隠居した稲葉美濃守正則(菅井一郎)。姉は現在の大老・堀田筑前守正俊の妻の綾部(岸田今日子)で、
末は老中か大老かと噂されているエリート大名。堀田筑前守の屋敷のお隣さんの通称「椿屋敷」に住む。感情がたかぶると庭の椿を斬りまくる。
その正体は、柳沢や闇の蔵人の裏工作によって稲葉丹後守正通に成り済ましている出自不明の謎の怪人「ペニス一郎」。
新シリーズ開始当初から裏で暗躍し、配下を操って蝦夷編の再開をたびたび妨害。出世街道を驀進し、奏者番→寺社奉行などを経て
京都所司代への就任も決定、近い内に家臣団の行列を引き連れて京へ赴任予定。
毎朝、ヤカンを上げ下げしてペニスを鍛えるのが日課で、エロネタの書き込みや偽監督に化けて監督に精神的なゆさぶりをかける嫌がらせが趣味。
稲葉家ではその乱れた行いで家臣達を困らせているためにバカ殿扱いをされている。妻は「お伸の方」(関根恵子)。
エンペラーと称される超一流の蹴球選手という顔も持ち、人間の体を粉々に粉砕するキック技「ペニス☆マグナム改」、
肛門を破壊して便を垂れ流しにさせる「一郎ショット」等の必殺技を持つ。
魯西亜のシベリアではベーション増田やセック鈴木など配下のペニス一郎軍団を率いて、現代社会に真っ向勝負を挑んでいた輝かしい経歴を持ち、
人気・学歴・ルックス・社会的地位も申し分なく、世界中から称賛される国際的偉人で、常識ある人格者で頭脳明晰、運動能力に優れ、
イケメンで巨大なペニスを持ち、ベストジーニストを毎年受賞する男の中の男と、その完璧すぎる超人ぶりが某板の某スレに書かれている。
2012年には「時代劇板コテ好き投票箱」と「イケメンではないがモテる男性有名人」投票で監督を抑えて3位に入賞した人気者だったが
最近は全盛期も過ぎ、落ちぶれて各板での人気は下降線。柳沢や闇の蔵人からは陰でアホ呼ばわりされている。基本的には光圀とほぼ同類の迷惑者
(※以上、参考資料:Wikipediaなど)そしてCMへ
実際の稲葉家の簡単な経図(●=故人)
●稲葉一鉄の娘(故人)====●斎藤利三(明智光秀家老)
|
●春日局(故人)====●稲葉正成(故人)==========後妻
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●稲葉丹後守正勝(老中・故人) ●稲葉丹後守正勝の一番末の異母弟(故人)
●堀田加賀守正盛(老中・故人) | |
*母は稲葉正成の娘 稲葉美濃守正則(大政参与・隠居) 稲葉石見守正休(若年寄)
(正成と最初の妻との子 菅井一郎 水谷 豊
ちなみに最初の妻はやはり一鉄の孫娘) |
| ―――――――
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堀田筑前守正俊(大老)====娘・綾部 稲葉丹後守正往(正通)(奏者番・寺社奉行→京都所司代)
芥川比呂志 岸田今日子 ペニス一郎
CM
吉瀬 エコナビがついてるよ
349 :
名乗る程の者ではござらん:2013/11/15(金) 00:00:50.92 ID:1S+kJg6x
CM
グラチャン録るならやっぱりディーガ(クリスタル)
そして翌早暁= 御発ち〜御発ち〜ぃ 御発ち〜ぃ(行列の掛け声) =高々と上がる毛槍に馬印、馬上の七曲衆、都合6挺になった駕籠、それを取り巻く警護の侍= 京都所司代・稲葉丹後守正通の行列は一路京へ向けて江戸城大手左向の稲葉家上屋敷を発った(芥川)
隣の堀田家上屋敷の門前を通り過ぎる稲葉の行列、玄関口から行列を見送る堀田筑前守、綾部、辰巳吾郎とお京に押さえつけれた稲葉石見守正休。。。会釈をする陣笠をかぶり旅姿の山村ら七曲衆
必ず帰ってくるぞ…この江戸に…殿を支え京都での役目を勤め上げて、いずれ殿が老中となる江戸伺候を…何としても…(と決意する山村精一郎)うひょ〜(駕籠の中の声)うひょ〜うひょうひょ〜うひょう〜(他の駕籠からも次々に発する声)………(七曲衆)
先ぃ寄れ〜先ぃ寄れ〜 そこそこっ!先ぃ寄れって言うてるやろ!ご行列の邪魔やないかぃ〜脇へ寄らんかいな〜(行列を先導する稲葉家の荒くれ供頭・鮫島勘三郎:藤岡琢也)行列は数寄屋橋御門から内曲輪を出て銀座町四丁目から東海道に入った
稲葉ペニス丹後守、遂に発ったか…老公に知らせるか(街角で行列を見守る大岡忠高)また高輪大木戸では〜 ………(行列を偵察する鳥追い女に化けた6号)街道を行く女剣劇中村花之丞旅一座に偽装した水野出羽守軍団
こちらは東海道沿いの古びたお堂に続々と集結して来る深町軍団。行者姿の大内が入って来た(芥川)何か変わった事は?(黒岩:渡哲也)今の所、行列の先にも後にも怪しい奴は見当たらん(大内:小野武彦)五百人の行列だし水野の連中も臆したんじゃねーべか(ヒラ:粟津號)
おいおい、油断しちゃあ〜いかんぞ(丸さん:高品格)その通り。いつでも戦闘体勢に入れるようにしておかなくてはな(黒岩)久々の実戦だ。最近は御老公の不祥事の後始末ばかりだったからなぁ(高木:草薙幸二郎)勘が鈍っていないか、それだけが心配だな(鏡:中条静夫)
一方、こちらは行列の先頭(芥川)鮫さん!前方に浪人者が一人います(鮫島の隣にいた見習い用人のテキサス:勝野洋)なんや?ありゃ(鮫島:藤岡琢也)前方に八代亜紀のお面を付けた浪人者が街道を塞ぐようにこちらを向いて立っている(芥川)怪しい奴ですね(テキサス)
あの全体から醸し出す雰囲気、佇まい、ワシの長い経験から判断すると、ありゃーキチ○イとみて間違いないで(鮫島)ニヤニヤ笑っていたお面浪人はくるりと背中を向けた(芥川)鮫さん!あいつの袴は尻の部分だけくり抜いてあります!(テキサス)何やて!(鮫島)
お面浪人は行列の先頭の者達にムキ出しの尻を見せ、それを左右に振りながら片手で尻をペンペンと叩き始めた(芥川)真っ白で綺麗な尻ですね(テキサス)男であのモチ肌、ツヤツヤとした臀部、只者やないな(鮫島)綺麗なお尻…(フラフラと歩き出す先頭付近の侍A:おすぎ)
いいお尻だわ…(侍B:ピーコ)何人かの侍がお面浪人のお尻に魅入られたかのようにフラフラと前方へ歩き出した(芥川)おい!どうしたんだ!しっかりしろ!(テキサス)どうやらあのお面浪人の尻には特定の資質を持つ者だけをトリコにしてしまう魔力があるようや(鮫島)
お前たち!乱心するな!(フラフラして歩き出す侍達を片っ端から殴り倒すテキサス)あの尻浪人、只の○チガイではなさそうやで(鮫島)きっと水野出羽守軍団の一味に違いありませんね!クソーっ(走り出すテキサス)テキサ〜ス!深追いするんやないでぇ〜!(鮫島)
テキサスが走り出すと前方のお尻浪人も逃げるように街道を走り出した(芥川)待てーっ!(全速力でお尻浪人の後を追って走るテキサス)タタタ〜♪タタ、タッタララッタ♪タタ、タッタララッタ♪(BGM「青春のテーマ」井上堯之バンド)
軽快で勇ましいBGMに乗って東海道を疾走するテキサス。その姿を真正面映像、側面映像、俯瞰映像、色々な角度からの顔のアップ、さらには高所からの映像と、様々な角度からカメラがとらえる。走る場面は七曲衆の若手見習い用人の見せ場であった(芥川)
行列の真ん中あたりで駕籠を護衛する山さんの所へゴリさんが馬で駆けて来た(芥川)山さん!行列の先頭に尻だけをムキ出しにした怪しいお面浪人が現われて何人かの者達が錯乱しています。今テキサスが追ってますが(ゴリさん:竜雷太)早くも来たな(馬上の山さん:露口茂)
うひょ〜何かあったのかぁ〜(駕籠から聞こえるいぶし銀の声のペニス一郎:第10話出演時に声だけを収録していってくれた島田正吾)軍団の一味が行列の先頭に現われたようですが御心配には及びません(山さん)うひょうひょ〜(前後の駕籠から聞こえるいぶし銀の島田ボイス)
お尻浪人を追跡するテキサス。その後方から一人の若い武士が走って追いかけて来た(芥川)せんぱーい!(出立直前に四代目の見習い用人に抜擢されて七曲衆に仲間入りしていたボンこと田口良四郎:宮内淳)ボン!奴を追うぞ!ファイトー(テキサス)いっぱーつ!(ボン)
タタタッタララッタ♪(再びBGM「青春のテーマ」井上堯之バンド)競い合うように肩を並べて東海道を疾走するテキサスとボン。全力で走る二人の姿を真正面映像、側面映像、俯瞰映像、それぞれの顔のアップ、さらには高所からの映像と、様々な角度からカメラがとらえる
バテてきたボンはテキサスと次第に距離がひらいて来た(芥川)せんぱ〜い…はあはあ…(ボン)これ位でバテているようじゃ七曲衆の見習い用人は務まらないぞ!ボン!(走っていくテキサス)はあはあ…よっしゃぁー!(走り始めるボン)BGM♪「ボンのテーマ」井上堯之バンド
テキサスがお尻浪人に追いつこうとしたその時、突如としてテキサスの足元の地面が消えた(芥川)うわー!ドスン!…いてて(テキサス)あんたも落ちたのかい…(奈落の主・岩五郎:伊藤雄之助)街道脇から姿を現わしたハッチが監督と一緒に落とし穴の底を覗いた(芥川)
何十人も引き連れて来る筈じゃなかったのかよ(ハッチ)すまねえハッチのアニィ。俺のお尻に魅了された奴らは皆こいつに殴り倒されちまって。ついて来たのはコイツだけだったんだ(監督)まぁいいよ。今日のは挨拶代わりみたいなもんだからな。引き上げるぜ(ハッチ)
その後、テキサスは後から来たボンにロープで引き上げられて落とし穴から救出された(芥川)あんたは出ないのか(テキサス)うん。ワシは穴底生活の方が性に合っとるようだ(岩五郎)ボンとテキサスは行列に戻って来た(芥川)やはり罠だったのか(馬上のデンカ:小野寺昭)
先頭付近にいたお尻好きな者達をおびき寄せ、行列を分断するつもりだったのかもしれん…ぱっ!(馬上で煙草を吸いながら話す山さん)怒った表情のゴリさんがやって来て馬から降りた(芥川)バカ野郎!(テキサスを投げ飛ばすゴリさん)何するんですかゴリさん!(テキサス)
鮫やんから聞いたがわざわざ馬を降りて走ったそうだな。馬で追ってたら捕まえられただろ!自分の見せ場を優先しやがって!(ゴリさん)…すみません…(テキサス)まぁ、今日のは水野軍団の挨拶代わりといった所だろう。今後も油断は出来んな(馬上のチョーさん:下川辰平)
みんなっ!もうすぐ六郷の渡しだぞ!鮫やん手筈どおり頼むぞ(山さん)ワイにまかしときなはれやっ!徒士組それっ行かんかい!(鮫島)どどどどどどどどどっー(先発の徒士組が行列から出て走る音)
六郷の渡しの両岸は稲葉家家臣団に二重三重に取り囲まれ馬上の七曲組が周囲に睨みを利かす中、駕籠を乗せた舟が次々に悠然と向う岸に渡っていった(芥川)
クロさん!すごいなー完璧な配置だぁ、なかなかやりますね七曲衆は…侮れんませんね(丸さん)………(稲葉家の多摩川渡河の一部始終を遠くから見守る馬上の黒岩)黒岩君!大変だぁ〜(遠くから聞こえる声)アレは団長代理の一色さんじゃないか(鏡班長)
代理、どうされたんスか(黒岩)それが御老公が!(深町軍団長代理・一色彦太郎:玉川伊佐男)御老公は今頃、湯治に石和温泉へ向かって甲州街道では?(高木)それが内藤新宿の丹前風呂で大乱行なんだよ(一色)
丹前風呂とは湯女を配置した町風呂の事で現在のソー○ラン●とほぼ変わらない行為を業としていた。幕府は湯女風呂は風紀が乱れるとして府内での営業を禁止したが江戸の外は依然野放し状態であった(芥川)
内藤新宿って四谷大木戸を出ただけでほとんど江戸じゃないですか!(大内)黒岩君、また後始末をお願いできんかな?(一色)またですか?軍団代理のアンタが付いていて、その様はなんなんです!(大内)なんだその口の聞き方は!(一色)
分かりました自分が行きます!班長、丸さん後を頼みます(黒岩)あぁよろしく頼むよ(一色)クッ…(一色を睨みつける軍団員にバツの悪そうな一色)…………(そして馬を走らせる黒岩)深町軍団、七曲衆、それぞれ内側に問題を抱え前途多難の旅立ちであった(芥川)
そして…ハッチ、監督の報告を受けた水野出羽守軍団(芥川)そうか…6号からも知らせが入っているが、そりゃ迂闊に手が出せないな(1号)なぁに1号、道中に道中を重ねればそのうち奴らにも油断が出てくるさ(ハッチ)
ご苦労だったなぁ、ひと休みしたら悪いがアッチの稽古に参加してくれ(1号)稽古?(ハッチ)ガッチャ−ン!「へたくそ!」「役者やめろ!」「淫売!」「客に恥ずかしくないのかよ!」(アジトの奥から響いてくる六条三位:蜷川幸雄の声)
旅一座に偽装するんじゃなくて本当に興業をやるんですか?(監督)我々の食料もそろそろ底が付いてきて稼ぎながらじゃないと旅が出来いんだ、だからと言ってコレまでのように襲撃を繰り返すと我々の動きが的に知れてしまう(ハッチの方を見ながら話す1号)
しみったれた旅になったなぁ、そんなんで大名行列を襲撃できるのかな?(監督)女剣劇中村花之丞旅一座の座長はあたしが頂くよぉー!ナニ言ってるのさぁ集客力は!(すっかり張り切って内輪揉めになっている5号と雲雀の声)
〜内藤新宿の湯女風呂に到着した黒岩〜 なにっ御老公はまおいでになるのか!(黒岩)ああっ黒岩さんか(呆れかえっている一同)湯治に行かなくとも腰痛は治ったそうです(助さん)それならそれで(格さん)
稲葉の出発を知らせにきたんじゃが、ワシの持っている「水戸黄門一行リレー小説の蝦夷編あらすじ巻物」の点検もちっともしてくれんしのう…あれでは田中一郎が御老公を見限るのも分かるような気がする(へたり込む大岡忠高)貴殿の言う事ではないでしょうが(兵庫)
御老公!これは………(浴場へ踏み込んだ黒岩)おじいちゃん、元気ねぇ(湯女・おしの:二條朱実)きゃーおじいちゃんこっちよ、ほほほほっ(湯女たち:森みどり、梓ようこ)カカカカカッーかわゆいのう〜(おっ○いにしゃぶり付く光圀)
これが…これが…本当に主人公のやる事なのか………(ガタガタ震え呆然とする黒岩)あのう、旦那さま。貸し切りのお題が占めて50両で…えへへへへへへ(湯女風呂の番頭:伝法三千雄)
その頃、柳沢屋敷では(芥川)ハハハハッ、とうとう追い立てられて稲葉丹後は出発したようじゃな(柳沢保明)さて道中はいかなる事になりましょうか?しかし、こんな回りくどい事をせずにいっそうの事に蔵人さまを使って暗殺でもなされば(紀ノ国屋文左衛門)
紀文、それではイカンのだ、自然な流れでそうなるのが寛容なのじゃ自然な流れがのう〜なぁ蔵人(柳沢)その通りでございます、しかし中々に目的地に辿り着きませんな〜流石に私めもムズムズしてきました、柳沢さま(闇の蔵人:緒形拳)
おいおい、そなたがそうような事では困るではないか!そなたも水野出羽守軍団に狙われておるのじゃぞ、当分は顔を出さん事じゃ(柳沢)ハイハイ!奴も直に消えるでしょうーそれでは今しばらくは仰せのとおりに致しましょう(蔵人)
ふふふふふふっ… はっはっはっはっはっ!(次第に高笑いになる柳沢)あはははははは…(静かに笑う蔵人)んんっ、ワハハハハハハハ…!(二人を見て歩調を合わせ笑いだす紀文) BGM♪ デーン!デーン!〜♪
うわっはっはっはっはっ!(高笑いを続ける柳沢)ぐあはははははは!(つられて派手に笑い始める蔵人)グワハハハハハハハ!(二人のテンションに合わせなきゃと派手に笑い出す紀文)
ううわっはっはっはっはっ!(カットの声がかからないので高笑いを続ける柳沢)うぐあはははははは!(まだ続けなきゃいけないのかなと思ってる蔵人)ウグワハハハハハハ!…ハハ…(そろそろ疲れてきた紀文)この場面の演出は長回しで知られる相米慎二監督であった(芥川)
うるさああああーーい!(鬼夜叉の形相で部屋へ怒鳴りこんで来た正親町町子:美空ひばり※二役)町子が三人の胸ぐらを掴んで次々とブチのめし、部屋の畳は血の海となった(芥川)
一方、内藤新宿の湯女風呂で呆然と立ち尽くす黒岩。光圀の横では助さんも湯女たちと戯れている(芥川)助ちゃん、すっご〜い(湯女:片桐夕子)まだまだ〜。今から九回戦に突入だ(助さん)
光圀は呆然としている黒岩に声をかけ、一緒にどうかと誘った(芥川)お前さんもこっちへ来い。一緒に天国気分を味あわんか。硬派で売っておるそうじゃがたまには息抜きも必要じゃぞ(光圀)
「ではお言葉に甘えて」「どうじゃ」「これは…菊門洗い、潜望鏡、座り尺八、壺洗い、顔面タワシ洗い、パ○ズリ洗い…まさに天国気分ですな」「カカカカッ」「ハハハハッ」二人の間には友情が生まれた(芥川)デタラメ言うな芥川あ!(光圀と芥川をまとめてブン投げる黒岩)
山野辺様、ここは貸し切りで50両ですよ。どうなさるのですか(格さん)ふむ。これ番頭さん、この請求書は江戸の水戸藩上屋敷にいる江戸家老の藤井紋太夫宛てに送るように。必ず藤井が支払うので安心せい(もう考えるのが面倒になったので藤井に丸投げする山野辺兵庫)
捏造ナレーションをした芥川隆行は、柔術五段・空手三段・逮捕術一級の黒岩雷蔵の投げ技で負傷し、救急駕籠で小石川養生所へ緊急搬送されていった(芥川治療中の代理ナレーター:杉山真太郎)
小石川養生所に運ばれた芥川と光圀。医師団によって懸命な治療が続いていた(杉山)ご隠居の容体はどうですか(格さん)危篤状態です。今夜が峠といったところでしょう(榊伊織:竹脇無我)
そんなに悪いのか…(兵庫)申し訳ありません。ついカッとなって…(黒岩)いっその事、このまま死んでくれた方が…(お新)廊下でうなづく一同。そして手術室の中の台の上で目をつむっている光圀(杉山)
光圀危うし。……京都所司代に任命され、遂に京へ向けて江戸を発ったペニス丹後守と家臣団。復讐の機会を窺うはハッチ一行も加わった水野出羽守軍団。しかし背に腹は変えられず。女剣劇一座興行に本気で力を入れ始めた水野軍団に5号と雲雀による内輪揉めの試練が襲う(杉山)
ペニス丹後守を護衛する七曲衆、田中一郎に押し付けられた大規模工事から水戸藩を救うため行列を影から警固する深町軍団。内に問題を抱える両組織の苦悩も続く。幕閣では大老・堀田正俊に落日の影が静かに忍び寄り、堀田屋敷の茶室では今日も正俊が柳沢に愚痴をこぼす(杉山)
闇の蔵人や紀伊国屋文左衛門と密談を重ね、裏で不気味に笑うは柳沢保明。堀田屋敷では兄貴分の水野出羽守1号を慕って綾部に軟禁された稲葉石見守正休がわめき散らす(杉山)
そして、蝦夷編再開のためペニス丹後守を退治する予定が、そんな事はまったく他人事とばかり湯女遊戯にふけった余裕の光圀。しかし黒岩の鉄拳によって今やその命は風前の灯。これは天の与えた試練か天罰か(杉山)
前後編になるのか、はたまたさらに続いていくのか、最終回は近いのか、水戸黄門一行リレー小説パラレルワールド版の最終決戦は本当に目前に迫っているのか、それは誰にもわからない(杉山)
立て、立つんだ。立ってくれ、勃ち上がれ!僕たちの光圀、我らの光圀!(復帰した芥川)手術台で静かに目をつむる光圀の顔にカメラがゆっくりとズームアップしてEND
テ〜〜ン♪テーン♪テーン♪テ〜〜ン♪
第11話 完
第11話「暗雲立ち込める幕府の謎」(江戸・水戸)
東野英治郎(水戸光圀)
里見浩太朗(佐々木助三郎)
伊吹吾郎(渥美格之進)
高橋元太郎(ハッチ)
宮園純子(霞のお新)
中谷一郎(風車の弥七)
━━━━━━━━━
片岡孝夫(田中一郎(凄腕の男))
━━━━━━━━━
緒形 拳(闇の蔵人)
━━━━━━━━━
萩原健一(水野出羽守1号)
━━━━━━━━━
露口 茂(山村誠一郎)
━━━━━━━━━
水谷 豊(稲葉石見守正休)
三浦浩一(梟の左源太)
佐藤 慶(藤井紋太夫)
小野寺昭(島公之介) 勝野 洋(三上順三)
関根恵子(お伸の方) 監督 ◆v5d1kQsIAA(監督)
三波伸介(播磨山宗俊) ハナ 肇(宗吉) 小松政夫(新吉)
竹脇無我(榊伊織)
神山 繁(渡辺半左衛門)
左 卜全(長坂血槍九郎)
西村 晃(与力海津・浜島庄兵衛)
山形 勲(柳沢保明)
岸田 森(辰巳吾郎) 新 克利(井上平太郎)
浜村 純(板倉内膳正) 高品 格(丸山米造)
船戸 順(同心松下) 柳沢真一(細谷源之丞) 玉川伊佐男(一色彦太郎)
━━━━━━━━━
美空ひばり(雲雀・正親町町子)
━━━━━━━━━
島倉千代子(お千代)
━━━━━━━━━
竜 雷太(石塚誠之進) 田崎 潤(中魔鬼十郎)
中条静夫(鏡乙吉) 草薙幸二郎(高木)
松田優作(柴田純二) 志穂美悦子(出羽和泉守6号)
ホーン・ユキ(お京) 宮内 淳(田口良四郎)
菅貫太郎(一条三位) 蜷川幸雄(六条三位) 小野武彦(大内)
山本麟一(鬼助) 粟津 號(平原) 大前 均(鬼丸) 片桐夕子(湯女)
━━━━━━━━━
渡 哲也(黒岩雷蔵)
━━━━━━━━━
黒川弥太郎(大久保加賀守) 伊藤雄之助(奈落の主・岩五郎)
下川辰平(野崎太郎兵衛) 藤岡琢也(鮫島勘三郎)
平田昭彦(西山) 佐々木孝丸(阿部豊後守)
━━━━━━━━━
三國連太郎(奈良屋茂左衛門)
━━━━━━━━━
長谷川哲夫(徳川綱吉) 江藤 潤(水野出羽守3号)
長谷川明男(西山忠太夫) 手塚しげお(ペニス一郎)
伊達三郎(悪の奉行) 武藤英司(越後屋) 浅利香津代(腰元)
清水健太郎(健太) 田代まさし(マサ) 酒井法子(お法)
舟倉たまき(町娘) おすぎとピーコ(侍) 伝法三千雄(番頭)
宍戸大全(特技)|市村昌治、青木英美、森みどり、梓ようこ
協力 俳優座、相米慎二(一部演出)、井上堯之バンド(一部音楽)、杉山真太郎(一部ナレーター)
(〜友情出演・ペニス一郎の役を一部演じてくださった俳優の方々〜)
杉良太郎→高橋英樹→加藤剛→西郷輝彦→松平健→→島田正吾(声のみ)
進藤英太郎(紀国屋文左衛門)
芥川比呂志(堀田筑前守正俊)
清水将夫(牧野備後守成貞)
岸田今日子(綾部)
大友柳太朗(山野辺兵庫)
片岡千惠藏(大岡忠高)=特別出演=
第12話開始↓
幾多の悪人から世の平和を守るために戦って来た水戸光圀にも最後の時が近づいていた。死んではいかん。立て、勃つんだ光圀。このスレはまだ君を必要としているのだ(芥川)自分は主君殺しの大罪を犯しました。腹を斬ります(黒岩:渡哲也)誰も黒岩殿を責めないさ(格さん)
年寄りが湯女風呂で興奮してポックリ逝くなんてよくある話ですぜ(弥七)いや。自分は…(黒岩)ワシが揉み消そう。黒岩君、その代わり、蝦夷編を再開させるためにワシらの味方になれ。生きて罪を償え(山野辺兵庫)一緒にペニス一郎を倒そうぜ(助さん)それは…(黒岩)
手術室では緊迫したやり取りが行われていた(芥川)心拍数が下がっているわ!(千春:土田早苗)ふんっ、ふんっ!(懸命に心臓マッサージを光圀に施す榊伊織:竹脇無我)先生、もう駄目です(以禰:望月真理子)医療にたずさわる者が駄目という言葉を使ってはいかん(伊織)
しかし、さすがの伊織にも打つ手は無かった。しばらく思案していた伊織は最後の手段に出た(芥川)看護士の諸君、私が心臓マッサージをしている間、この老人の耳元で呼び掛けてくれ。皆で励ますんだ(伊織)看護士たちは昏睡状態の光圀の耳元で次々にささやいた(芥川)
あぁん、ご隠居様ぁ〜そんな激しくしちゃだめぇ…(千春)ご隠居ぉ〜ほらぁ、あたし、もうこんなにビチャビチャよぉ(以禰)見てぇ、ご隠居様ぁ〜こんなにあふれてきちゃったわぁ(お千代:沢田亜矢子)ご隠居ぉ〜もっとグチャグチャにかきまわしてぇ〜(千絵:山口いづみ)
全裸で湯屋から搬送されて来た光圀のサオに浮き出ている血管がドクン、ドクンと脈打ち始めた(芥川)奇跡だ。諸君、一気にたたみかけろ(伊織)ねぇん、早くちょうだぁ〜い(いね:仁和令子)あぁん、奥までぇ、来てるぅぅ(千春)あぁん、やめちゃイヤぁぁん(以禰)
いいぞ諸君、その調子だ(うなずく伊織)小石川養生所の中庭にボロボロになった大凧が飛来した。大凧から降りたボロボロの身なりの真っ黒コゲの老人が廊下へ駈けこんで来た(芥川)ご老公が危篤だって?(笑顔の浜島庄兵衛:西村晃)地獄耳だな。その通りだ(助さん)
ついに私の二代目黄門襲名の日がやって来ましたか(浜島)浜島は素早く御隠居スタイルに早変わりを見せた(芥川)似合ってますかな?ハッハッハッ(浜島)カカカカッ!(光圀)え!(浜島)残念じゃったのう浜島。ワシはビンビンしておるわい(手術室の戸の前に立つ光圀)
なんたる生命力。いや精命力といいましょうか(黒岩)おおお前達世話をかけたな。いや〜最高じゃったわい。あの世で源頼朝に会いに行ったら元気にしとったぞ(光圀)ついに頭いかれちゃったか(格さん)
さあ払ってもらおうかい。えーとまず治療費50両に女性費5両。しめて50両(伊織)あの〜水戸家に頼まれたこちらの御題。今ここで払ってくれますか?(番頭:伝法三千雄)
言っただろ!全部水戸家に回せと(山野辺)どうも飛脚を回したら返答を拒否されたそうで。お役人には知らせねえからとっとと払え!(番頭)そうだ!この田舎役者が!(伊織の所の女性5人)
仕方がないのう(光圀)ご隠居スタイルになった光圀が懐から200両を取り出した(芥川)払ってやる。残りはチップじゃ(光圀)ご隠居!どこからくすねてきたんですか!(お新)水戸から一緒に旅したお千代がいたじゃろ。道中で金貸してと頼んだら簡単に貸してくれた(光圀)
まあ!ご隠居にお金を貸すなんて、あのお千代さんって人が好過ぎるわ!(お新)たぶん頼まれたら嫌とは言えない性格なんだろう(助さん)騙されやすいタイプなんだろうな。本人は借金だらけかもしれん(格さん)光圀は湯女風呂の番頭と伊織に金を支払った(芥川)
カカカッ!しかし、ワシが助かって残念そうな顔が並んでおるの〜。この光圀、天下を握るまではくたばらん。カカカッ!それと本当は前回のラストシーンはワシのサオのアップで終わる予定だったが、画面中がモザイク処理だらけになって訳わからんというので却下された(光圀)
黒岩君、さっきの話だが御老公が死線をさ迷ったのは君の責任じゃ。悪いと思うなら仲間になれい(兵庫)そうだ。黒岩殿が加わってくれたら頼もしい(助さん)待って下さい。それでは自分は深町軍団や七曲衆と戦う事になります。それはいくら何でも…(苦悩の表情の黒岩)
小石川養生所の待合室では大岡忠高と長坂血槍九郎が将棋を指していた(芥川)おい忠高、お主の番じゃぞ(長坂血槍九郎:左卜全)ん?…ああ(大岡忠高:片岡千惠藏(特別出演))さっきから何を熱心に読んどるんじゃい(血槍九郎)田中の書いたペニス一郎の調査書だ(忠高)
散々読んだじゃろ。目新しい事でもあったんかい(血槍九郎)ペニス一郎の正体…奴の真の姿ともいうべきか、それを考えていた。それによっては稲葉家と水戸家の双方に損をさせる事なく事態を収められるかもしれねえなと思ってな(忠高)そんな事が可能なのか(血槍九郎)
あくまで勘だがな(忠高)忠高は血槍九郎の耳元でヒソヒソ話した(芥川)なるほど。その勘が当たってたらええがのう……あ、はは〜ん。さてはお主、クライマックスの美味しい所を自分が持って行こうかと密かに考えておるのではあるまいな(血槍九郎)フフフ。ばれたか(忠高)
その時はワシも活躍させーよ(血槍九郎)しかし成り行き次第だ。どうなるかわからん。途中でボツネタにするかもしれねえからな(忠高)何とも頼りない話じゃな。さて、王手じゃ(ピシャリと駒を打つ血槍九郎)あ、待て血槍。この手は待った(忠高)いや、待たん(血槍九郎)
大岡殿、残念ながら御隠居が助かってしまいました(待合室に来た格さん)忠高と血槍九郎が病室へ行くと酒を飲みながら女性看護士とみだらな床運動に励む光圀がいた(芥川)皆は床上手じゃ〜可愛いトコちゃん達じゃ(光圀)お爺ちゃんはチップくれたからサービスよ(看護士達)
光圀ぃ〜あきれた奴じゃな。さっきまで死にかけてた奴には見えんぞ。酒飲んでそんな激しい床運動をしおったら今度こそ卒中で死ぬぞい(血槍九郎)御老公、このリレー小説あらすじまとめ巻物を読んでおいて下され(忠高)ワシは文章を読むのは苦手じゃ(サオが急に萎えた光圀)
格さん、やっぱり御隠居が編纂したとされる「大日本史」は盗作じゃないかな(廊下で見ている助さん)俺はずっと前からそう思っている。どこからか盗んできて作者名を書き換えただけに決まっている(格さん)ご隠居が文章を書けるとはとても思えやせんからね(弥七)
この機会を利用して御老公が危篤となって明日をも知れぬ命、という噂を流してはどうだ。その方がワシらも動きやすいじゃろ。ペニス一郎も深町軍団も油断させる事が出来る(兵庫)あっしが適当に噂を撒き散らしてきやしょう(養生所を出て行く弥七)その噂は関東一円に広まった
江戸の外れではというと(芥川)へ〜ご老公様あんなに元気だったのに危篤かい(新吉:小松政夫)あたしが200両貸したせいかしら(お千代)あの爺さんの事だきっと何かを考えてる(ハッチ)
しかし光圀危篤のデマに引っ掛ったのはペニスでも深町軍団でもなく(芥川)なに〜ぃ!水戸の爺ぃが遂にくたばるだと!?(柳沢保明:山形勲)瀕死の御老公は内藤新宿の外れの瑞光院って荒れ寺に担ぎ込まれたとか(紀国屋文左衛門:進藤英太郎)
寺とは手回しが良いではないか(柳沢)トンデモございません!その寺には長崎がえりの江戸でも指折りの凄腕の医者が住んでおり今全力で御老公様の治療に当たっているとか(紀文)
それではマズイではないか(柳沢)早速、闇の蔵人さまを差し向けられたら(紀文)あー其れがじゃ〜蔵人は手筈どおり雲隠れと称して休養に出してしまったじゃ(柳沢)それは困りましたな〜(紀文)
バリバリ・・・ あははははっ(潜伏先で煎餅を食べながら漫画本を見て笑っている休暇中の蔵人:緒形拳)
よう御座います、それでは私配下の者どもを差し向けて急襲させましょう!では失礼おば(紀文)頼むぞ… ……… んんっ?瑞光院?荒れ寺?凄腕の医者?何やら聞いた事があるな…しかしその寺は新宿ではなく千住ではなかったかな?(柳沢)
はいお茶。あんたも大きくなったね(蔵人を幼少時代から知る婆さん:武智豊子)おう婆さんすまねえな。俺も母ちゃんに逢いてえな(蔵人)まだ死んじゃいないよ。確か蝦夷にいるはずさ。でも今更思い出したって仕方あるまい(婆さん)
=ここからB班担当、製作協力:中村プロダクション・生田スタジオ= 内藤新宿の外れ瑞光院〜 先生っ〜大丈夫ですか!?何とか助けてやって下さい(男:池田駿介&女:今出川西紀)
これで大丈夫だぁ〜もう心配することはねえ(瑞光院の住人:医師・叶刀車:桂小金治(友情出演))先生!お疲れ様でしたっ!とっつあんもう大丈夫だよ(弟子の弥四郎:織田あきら(友情出演))
先生っ有難うございます!何とお礼を言ったら良いか(男=患者の息子文吉)おとっつあん良かったね〜(女=その女房お初)ぁ有難うよ〜(父親佐平:美川陽一郎)礼には及ばねえよ〜(治療が終わって焼酎を飲むナチュラルメイクの刀車)
おい弥四郎!ぁの半兵衛の野郎の姿が見えねえな〜は何処へ行きやがったんだ(刀車)あぁ何かもの凄い儲け話が有るとかで西の方へ出かけて行きましたよ(弥四郎)
そうか、あいつは良い男なんだよな〜男前だし、気風も良いし、女にもモテルしな〜(しみじみ語る刀車)先生、もう酔っ払ったんですか!ナンボ何でも持ち上げ過ぎじゃないすか?(弥四郎)
仕方ねえ。役者名を間違えてしまった(ライターB)
ドカドカ!ドカドカ!(大勢が踏み込んで来た音)なんだい!なんだい!お前たちは?大勢で踏み込んで来てその人たちに何をしようって言うんだい!(稲妻のお蓮:江波杏子(友情出演))
フン!知れた事…お命を頂戴しようってんだ(紀文の刺客・寺田軍次郎:伊達三郎)覚悟しろっ(同・落合耀三:木村元)年貢の納め時だな(同・石崎玄蕃:武藤英司)こお〜い!こお〜い!(同・鬼沢勘兵衛:汐路章)
そうはさせねえぜ(ライターB)お前はライターB!(石崎)はっはっは。このライターBの目に入りゃあお前達なんて一発さ!(ライターB)
ななんだって!あんた達っ〜殺されるよっ!早く逃げるんだよ!(お蓮)そんなこと言っても今手術が終わった所で〜(父親佐平)おとっつあん!(お初)ああっ!(文吉)誰か〜先生〜!(お蓮)光圀!覚悟っ!(刺客たち)
ライターBと刺客達は互角の試合を繰り広げていた(芥川)いやあ!(鬼沢)チャンチャンバラバラ(ライターB)
キャー(佐平親子) ブシャー!ドシュー!ブシャー!(親子が惨殺される音)やった!遂に水戸光圀を仕留めたぞ〜それっ引き揚げろ!(刺客たち)
ああっ先生!(お蓮)どどどうしたんだ!こりゃ?(いつも肝心な時に不在な刀車)いきなり刺客たちが踏み込んでこの親子を…(お蓮)ひどい…(弥四郎)なんか変な男も消えているね(お蓮)
奴らは一体誰なんだい?(お蓮)ハイな!あいつ等は紀国屋文左衛門の配下の刺客でござんすよ(むっつりお風:ジャネット八田(友情出演))なんだって!(お蓮)
あぁ〜なんてひどい事をするんだい(むっつりお風)先生!こんな事が許されていいんですかい!(お蓮)………(佐平親子の死骸の横で平然と黙って座り腕組をしながら聞いている刀車先生)
カッ!カッカーン!(だんだんと顔が険しくなってきた刀車先生の中でナニかが破ける音と効果音)♪テッテ〜てーテテーテー(いつものBGM=木下忠司)胴太貫を手にパンタロンに下駄ばき姿で寺を飛び出す刀車先生
ハハハハハッー出かしたぞ!遂に水戸の爺ぃを仕留めたか(柳沢)呆気ない最期でしたなァ(紀文)こうあっさりと片付くとは思っても見ませんでした、わははははは!(刺客たち)
パリーン!出会えっ出会えっ!どけっ!どけっどけっ!雑魚には用は無いんだ!どきやがれっ!(柳沢の家来&刀車先生)なんだ?騒々しい何事じゃ!(柳沢)
バリバリっ!パリーン!(柳沢の御座所に乱入する音)ウォー!何者だぁその方は?ココが将軍家御側御用人柳沢保明様の御屋敷と知っての狼藉かっ!(紀文)やかましいやぃ!この野郎!(鬼の形相の刀車先生)
出世の為に罪のねぇ町人達をよくもいたぶり殺してくれたな〜許さねぇ〜!ペッ!てめえら人間じゃねえや!叩っ斬ってやる!(涙交じりに訴え、手に唾を吐き胴太貫を抜く刀車先生)カッカーン!
♪テンテテテテーン!テンテテテテーン!テッテ〜てーテテーテー(いつものBGM=木下忠司)おのれっ無礼者!斬れっ斬れっ!(柳沢)ブシャー!ドシュー!ブシャー! ウォォォォォォォォ〜(斬られる効果音と断末魔)
その後、叶刀車の姿をみた者はいなかった…この事件については公儀もそして柳沢家においても何ら記録はない。天和年間、賄賂、金権政治が次第に横行し諸物価の高騰に庶民は苦しめられるのであった(雨の降る町並みを背景にB班担当ナレーション:馬場雅夫)
♪テンテテテテーン! 真っ赤な空の海を背景にエンディングとB班スタッフの表示、B班脚本:大野靖子、B班監督=土居通芳 =B班サブタイトル・さらば刀車江戸の街 完 =
いたた…(額に大きなバツ印の絆創膏が貼ってある柳沢)昨日は死ぬかと思いました(三角巾で片腕を吊っている紀文)昨日のパンタロンめ、派手に五十人も斬りおって。ワシも危うく殺される所であったぞ(柳沢)
仇討ちに来た側近ですかな(紀文)水戸の爺の側近は男二名と複数の忍びとブ男と国家老のみ。爺は藩内で疎まれているので側近は少ない。パンタロンは別口の刺客と考えるのが妥当じゃ(柳沢)
最近、黒チ○ポを露出した変態剣士が悪奉行の屋敷へ殴り込みに来るという噂も聞きますが(紀文)そ奴は水曜の午後9時40分頃と時間が決まっておる。パンタロンとは別口じゃろ(柳沢)
もしや昨日のパンタロンは堀田様が…(紀文)いや、違うな。毎日、堀田屋敷の茶室で愚痴を聞いてやっているワシに刺客を送るとは考え難い(柳沢)お互い、敵が多うございますねぇ(紀文)
紀文の配下が駈け込んで来た(芥川)端光院で仕留めた爺はどうも人違いだったようです。光圀は内藤新宿の閻魔長屋の獣医師の所で治療を受けているそうです(配下)急襲させましょう!では失礼おば(紀文)頼むぞ……んんっ?獣医師?(柳沢)
=ここから三行は再びB班担当= 数時間後の柳沢屋敷(芥川)出会えっ出会えっ!(柳沢の家来)やかましいっつってんだよおぅ〜!この野郎おぅ〜!(信九郎先生:田中邦衛)
とっつぁんはよおぅ〜ニワトリの花子が卵を産まねえって悩んでてよおぅ〜卵管が詰まってたのを俺が治療してやって花子が卵を産む日を楽しみにしてたんだよおぅ〜てめえら畜生以下だよおぅ〜!生かしちゃおけね〜んだよおぅ〜!(涙交じりに訴え、胴太貫を抜く信九郎先生)
翌日の柳沢屋敷(芥川)いたた…(頭に包帯を巻き、目の周囲に青アザのある柳沢)昨日も死ぬかと思いました(松葉杖をついて入って来た紀文)昨日のパンタロンも五十人も斬りおった。二日連続で大量殺戮者の刺客に襲われるとは。だが、水戸の爺を仕留めてひと安心じゃ(柳沢)
ある一室の会話(芥川)「ならんならん!柳沢殿にそんな、とんでもない!」「どうあってもなりませぬか」「ならんならん!」「聞く所によれば近頃の柳沢様は痔の痛みが酷く、いつ頓死するか分からぬ状態とか」「頓死?そんなバカな〜」「ではこれにて」「これ!待てい!」
=ここから三たびB班担当= ギギギギィー(水門が開く音)ばばぁ♪ばばぁ♪ばばば♪(BGM作曲:いずみたく)二人の漕ぎ手が操る鯨船がモーターボートのような速度で疾走、船首には捕鯨用のモリを手にして仁王立ちする頭巾をかぶったパンタロンの男の姿が(芥川)
深川沿いの船宿のお座敷で祝杯をあげる柳沢と紀文(芥川)はっはっはっは〜水戸の爺ぃをやっと仕留められたなァ(柳沢)瑞光院、閻魔長屋、と勘違いが続きましたが今回の三度目の正直でやっと水戸の爺ぃを冥土送りに出来ましたなァ。ワハハハハハ(紀文)
メリメリメリ〜、ズガガガガーン!(鯨船の船首が障子を突き破って座敷に突っ込んで来た音)ひっくり返る柳沢と紀文(芥川)殿、何事です!うおわっ!ぎゃー(飛んで来た鋭いモリで身体を射抜かれる柳沢の家臣)頭巾の男が船首から飛び降りて畳の上に立った(芥川)
何者だぁ貴様は!将軍家御側御用人・柳沢保明様のお座敷と知っての乱入かっ!(紀文)お上の御法でどうにもならね〜テメーらを地獄に送るためにやってきたんでい!パッチン(破れ奉行:ポール牧)無礼者!頭巾を取れ!頭巾を!(紀文)
コレを取ったらお前達が困りゃあしないかい?…フフフ…ジャジャ〜ン!(頭巾を取って顔を見せた破れ奉行)誰だよお前!(柳沢)天に代わって破れ奉行。てめえぇらぁ斬る!ズバッ!(指パッチンのポーズを決めて家臣を斬る破れ奉行)思わずひるんでそれを見つめる柳沢と紀文
えーい、頭が高い!バーン!(刀の葵の御紋を見せる破れ奉行)構わん!斬れっ斬れっ!(柳沢)ブシャー!ドシュー!ブシャー!ウォォ〜(斬られる効果音と断末魔)テテーン♪テテーン(BGM作曲:いずみたく)これにて破れ三部作の完成であった(芥川)=B班担当場面終了=
翌日の柳沢屋敷(芥川)いたた…(顔中に包帯を巻き、片足を吊って寝ている柳沢)昨日も死ぬかと思いました(全身に包帯を巻かれて担架で運ばれて来た紀文)三日連続でパンタロンの大量殺戮者の刺客に襲われるとは。だが、水戸の爺を仕留められてこれでひと安心じゃ(柳沢)
小石川養生所を出た光圀一行は東野光之丞旅一座を名乗り、稲葉ペニス丹後守を追って東海道を進む事となった(芥川)ご老公は今から水戸光圀ではなく越後出身の旅芸人の座長・東野光之丞ですからな。道中でもし知人に会う事があっても徹底的にトボけて下され(兵庫)
ご家老、やる気満々ですな(助さん)ワシは腹をくくった。蝦夷編を実現する事以外は考えない事に決めたんじゃ(兵庫)水戸藩が大規模工事を押し付けられても苦労するのは藩士じゃし、ワシらはいつも旅から旅への毎日だからワシは工事なんぞどうでもいいわい。カカカ(光圀)
それはそれでマズい事なんですが…まぁ、我々は今は蝦夷編の事だけを考えて行動するしかありませんな(助さん)黒岩君、まだ決心がつかんのか。君のせいで御老公は死にかけ、200両の大金を失う事になった。この責任は仲間になって償わなくてはいかんじゃろう(兵庫)
いえ、その半分は湯女風呂代なので正確には百両ですが…(黒岩)光圀、助さん、格さん、弥七、お新、兵庫、忠高、血槍九郎、黒岩の九人は旅一座に変装して江戸を出発した。一方、東海道沿いの戸塚宿近くの荒れ寺では女剣劇「中村花之丞」旅一座が猛稽古に励んでいた(芥川)
「へたくそ!」「そんな演技で客の心が掴めるか!」「不感症!」「でくのぼう!」「ブタ!」「プライドなんか捨てちまえ!」(灰皿を投げる六条三位:蜷川幸雄)六条三位の怒号が響き渡る一方、別室では座長の座を巡って雲雀と出羽守5号が罵倒し合っていた(芥川)
女剣劇って言えば世間ではあたしだよ!(5号:浅香光代)女剣士なら私だって得意よ!世間はあんたより私を支持するはずさ!集客力は抜群なんだよ!(雲雀:美空ひばり)二人は刀を抜いて鍔競り合いを始めた(芥川)
稽古の済んだお千代が荒れ寺の裏で休憩していた(芥川)お千代さん、お金貸して〜阿片が切れそうなの(お法:酒井法子)十両でいいかしら(お千代:島倉千代子)都合してくれよ(マサ:田代まさし)十両ね(お千代)俺も頼むよ。阿片無しには生きられねえ(健太:清水健太郎)
三人は喜びながらその場を離れた。そこへ5号との言い合いに疲れた雲雀が休憩に来た(芥川)ん、お千代。また誰かにお金を貸したんじゃないだろうね?(雲雀)ん…(お千代)借金してまで人に貸しちゃダメだよ。連帯保証人なんてもっての他だよ。気をつけなよ(雲雀)
チョット1号、こんな所で興業を打っている場合じゃないよ!ペニス丹後守の行列は領地の小田原城から発ってとっくに箱根を越えちゃったんだよ。兎に角もの凄く早い行軍で、もしかしたら今夜は沼津も先かもしれないよ(偵察から帰った出羽守6号:志穂美悦子)
そうは言うけどさぁ、腹が減っては戦が出来ないってだろ(チラッとハッチを見ながら話す出羽守1号:萩原健一)あー腹減った(ハッチ)戦の相手に追い付けなくなったら意味ないでしょうが、それに小田原領の平塚宿に臨時の関所が出来て取り調べが厳しいんだから(6号)
今夜の興業だけは何とかやらしてくれっ!頼む!この通りだぁ(土下座する1号)あ〜あ〜(6号)そうか、それじゃぁ稽古に参加してくれ!6号の役は「おてもやん」だぁ(1号)・・・(6号)
東海道は駿河の国、原宿付近〜 えいっほ!えいっほ!(駕籠の担ぎ手の掛け声)稲葉ペニス丹後守の行列は七曲衆の指揮のもと駆け足で怒涛の進軍を続けていたのであった(芥川)
あたしは歌でお願い。何でも歌うわ。(お千代)お前さんは本当に歌が上手いね。泣き節だよ(6号)それじゃあお千代さんは歌姫千代子ってとこかな(1号)ちょっと待ちな。歌姫であたいを差し置くつもりかい(雲雀)
山さん、さすがボスですね!小田原で100名の腕利きの藩士を増員してくれた上に行列を6つの駕籠を中心に6隊に分割して行軍させるとは(馬上の稲葉家仕置家老・野崎太郎兵衛:下川辰平)
うん、小田原で用意してくれた担ぎ棒を四つ手に改造した特注大名駕籠も担ぎ手も10人掛かりに増やせたから常時駆け足も可能になった(上機嫌の行列上席家老・山村精一郎:露口茂)山さん!もうすぐ最後の6分隊が通過しますよ(稲葉家用人・石塚誠之進:竜雷太)
先触れの鮫やんとテキサスが駿府まで出張っているようです(稲葉家用人・島公之介:小野寺昭)うーん!この分では明日の夜は鞠子宿の先の宇津ノ谷峠も一気に越えれるかもしれんな、パッ!(山村)山さん、馬上では禁煙ですよ(石塚)
繰り返しになるがボスとは、この七曲部屋を統率する稲葉家の筆頭家老であるが今回は諸般の事情と中立を守るため出演は見送りになったのである、そして行列を遠くから見守る深町軍団(芥川)
はははははっ!アレなら我々の出番はなさそうだな(深町軍団長代理・一色彦太郎:玉川伊佐男)代理、油断は禁物ですよ!我々の役目は稲葉様の御行列を警固するだけでなく水野出羽守軍団の殲滅もあるんですよ(深町軍団班長代理・鏡乙吉:中条静夫)
ははははははっ!出羽守だか何だか知らないが、げんに奴らはちっとも襲ってくないじゃないか!もう諦めたんじゃないのか?(一色)奴らがそんな甘まい連中だとは思えませんがねぇ、それに代理が御老公の尻拭いに出したクロさんも戻ってきませんし(軍団員・丸山米造:高品格)
丸さん!ナニか奥歯に物の挟まった言い方をするね〜御老公の後始末をするのも深町軍団の立派な役目なんだよ(一色)ケッ!面倒な仕事をクロに押し付けただけじゃないか…(軍団員・大内:小野武彦)おい!今何て言った!(一色)
坊主やめとけ!私も丸さんと同じで楽観は禁物だと思いますよ、むしろこういう時こそが一番怖い!(力説する軍団員・高木:草薙幸二郎)喧嘩はよくねえべ、取り敢えずは今夜は吉原宿泊りですね、えーーと名物は…(道中見聞記を眺める軍団員・平原:粟津號)
ところで山さん、ホンモノの殿の駕籠は何分隊でしたっけ?(石塚)それがなぁゴリ、俺も知らんのだよ(山村)全体を把握しているのは鮫やんだけなんだよ、なまじ俺たちが知っていたら殿がおいでの分隊の警護が厳しくなるだろ(野崎)それもボスのアイデアですね(島)
この調子で行けば明後日には我々は遠州だぞ〜さぁみんな、もう一息だぁ!(山村)順調に泊りを重ねた稲葉丹後守一行、しかし東海道のこの先には思いがけない障害が待ち受けているのであった(芥川)
そして江戸の柳沢屋敷では〜 紀文の配下が駈け込んで来た(芥川)どうもマタ人違いだったようです。光圀は日本橋の薬種問屋長崎屋で治療を受けているそうです(配下)急襲させましょう!では失礼おば(紀文)待て待て!頼むからチョット待ってくれ(柳沢)
どうしたのです?(紀文)あのなー水戸の爺はもうイイのじゃ。あそこはオランダ商館長(カピタン)が江戸参府の折の定宿ではないか、どうもな長崎というのが気になる(白いイカ頭巾の男が脳裏にチラつく保明)
はははっ!アレをお気になさっているんでしょ、アレは長崎が舞台の話ではありませんか。破れ三部作の完成したし、第一放送局も違うじゃ御座いませんか(紀文)それもそうだな〜(柳沢)では急襲させましょう!失礼おば(紀文)
静かになった部屋に残された保明 ………イヤな予感!イヤな予感!何だかとってもイヤな予感がする(某ドラマのうつみみどりの様な喋り方をする柳沢)
柳沢さま(石崎玄蕃)んっお前は紀文の配下の刺客ではないか(柳沢)大事な事を忘れていませんか仕官をさせてくれるのを条件にヒソヒソ…(石崎)あっ!そうか!長崎奉行は定員2名で隔年ごとに江戸と長崎を往復するんだ!(柳沢)
だから江戸にも長崎奉行はおりまする。私はもう紀文には付いて行けません(石崎玄蕃)………逃げよう!(柳沢)はっ(石崎)柳沢保明、病気療養の為しばらく出仕を控えるとの届けが出された、と同時に紀国屋文左衛門と距離を置くようになったのである(芥川)
ねえ旦那〜柳沢様ってどうなったの?(高尾太夫:名取裕子)そうだな。あの御方は人が悪い。味方に入れるのはいいが敵では鬱陶しい存在だ(紀文)
はっくしょん。誰かがわしの噂をしておるようじゃ(柳沢)こちらは廻船問屋の長野屋です(石崎)長野屋弥平治と申します。どうぞお見知りおきを(長野屋弥平治:名和宏)番頭の吾平でございます(吾平:近藤宏)
こやつは色々な国に伝手のある男。信頼してよいかと(落合耀三:木村元)こちらは金の茶釜でございまする(金の茶釜を差し出す長野屋)ほうこれはすごい。すまぬな(柳沢)
=ここからC班担当、製作協力:中村プロダクション・ユニオン映画=その日の夜、柳沢屋敷に紀文を訪ねて来た二人の訪問者があったが、イカ頭巾の来訪を警戒していた屋敷内はすでにもぬけのカラ。二人は屋敷を後にした(芥川)同日の深夜。紀文は自邸で配下達と酒を飲んでいた
四度目の正直でしたね(紀文の刺客・寺田軍次郎)光圀は死んだ。枕を高くして眠れるわ。ワハハハハ(盃を口に運ぶ紀文)このカステイラってお菓子はおいしいですね(寺田)意外と酒の肴に合うな(紀文)柳沢様は心配性なお方ですね。出仕控の届けを出されたそうで(寺田)
もうこの世に恐れる物など何もないのに。柳沢様についていけばうまい汁を吸えるかと思ったが見込み違いだったかな。柳沢様の代わりを見つけなくては。ワハハハハ(紀文)パチン、パチン、パチン、パチン(部屋に響く謎の音)んんっ?背後から聞こえるこの音は何かな(紀文)
指を鳴らす音?(寺田)ふむ。もしやワシらはまたやってしまったかな(紀文)どうもそのようで(寺田)後ろを振り返りたくないなぁ(紀文)勇気を出して音のする背後を振り返った紀文と配下は予想通りの展開にタメ息。背後に立っていたのは白いイカ頭巾の男と相棒の木暮良準
え〜、ウソだろ。お前さん方、場所を間違えてやしないかい。ここは長崎じゃないよ(紀文)江戸なんだけど(寺田)お前ら何者だ!(紀文の他の配下)「パチン、パチン」と指を鳴らし続けていた白いイカ頭巾の男が口元の布にゆっくりと手をかけた(芥川)
パチン、パチン。地獄へのみやげに俺のツラぁ見せてやろう。ジャジャジャジャーン!人呼んで闇の長崎奉行(顔の下半分の覆面を下げる白いイカ頭巾ことニセ闇奉行:中村賀津雄(友情出演))闇奉行!しかもニセ者!(紀文)絶対に変だ。イカ頭巾は長崎にしかいないはず(寺田)
事情は
>>508-509を参照の事。俺も知らなかったぜ。揃って死んでもらおう。パチン、パチン(指を鳴らすニセ闇奉行)てめーらよおぅ、生きたまま腑分けしてやるよおぅ!(メスを投げつける木暮良準:田中邦衛(友情出演))ぎゃー(眉間にメスが刺さって倒れる寺田)
翌日、柳沢の隠れ屋敷(芥川)昨晩、紀文の屋敷で大量殺戮事件があったようです(石崎玄蕃)来たのはやはり白いイカ頭巾か?(柳沢)そのようで(石崎)失策続きの紀文とは手を切って正解だった。昨日、挨拶に来た長野屋を代わりにしてみるか(柳沢)=C班担当場面終了=
鮫島とテキサスが率いる行列の先触れは駿府に入っていた(芥川)鮫さん、最初に尻浪人が襲って来ただけで水野出羽守軍団は静かですね(稲葉家用人・テキサス:勝野洋)油断できへんで〜。まだ道中の半分も来てへんからな(稲葉家の荒くれ供頭・鮫島勘三郎:藤岡琢也)
先ぃ寄れ〜そこっ!先ぃ寄れって言うてるやろ!ご行列の邪魔やないかぃ〜脇へ寄らんかいな〜(鮫島)ペニス丹後守の行列は6つの駕籠を中心に6隊に分割され、鮫島の後方からはやや離れて1番目の駕籠を警固する隊がやって来た。そしてカメラが駕籠の下の地面をズームアップ
チョット待て!なんや焦げ臭いような気がする(鮫島)俺も山さんを真似して煙草をはじめました(テキサス)アホこらっ!馬上でタバコをのむな!そんなもん一服の時にせんかい!(鮫島)
ドカーン!(爆発音と共に吹っ飛ぶ駕籠)何や!今の音は!(後ろを振り向く鮫島)敵襲か!(テキサス)二人が引き返すと駕籠が炎上し、銃声も響く中、数十人の博徒と警固兵による乱闘が起きていた(芥川)水野軍団か!(鮫島)いや!あれは竜神組の残党ですよ!(テキサス)
竜神組とは、かつて江戸で七曲衆と喧嘩をしたやくざ組織であった。やくざの中に火縄銃を持った男が1名いた(芥川)江戸の恨みを晴らしてやるぜ。七曲衆!(勝蔵:鹿内孝)「タタタッタララッタ♪」井上堯之バンドの「青春のテーマ」に乗って竜神組に殴りかかるテキサス
第一駕籠が襲われたぞ!(班長代理・鏡)深町軍団!出動だ!俺はここで皆を応援してるから!(軍団長代理・一色)鏡、丸さん、高木、坊主、ヒラが街道に駆け付け、抜刀して斬り合いの中へ突入した(芥川)ダダーン!チャキーン!ブシャー!(銃声と斬り合いの効果音)
山さん!道に仕掛けられた爆薬で第一駕籠が吹っ飛ばされて竜神組が斬り込んで来ました!(馬で駈けて来たゴリさん)何!(山さん)現場では(芥川)ズドーン!(銃声)出血する腹を押さえるテキサスと火縄銃を構えた勝蔵(芥川)テキサス!(鮫島)せんぱい!(ボン:宮内淳)
ぬおおぉぉ〜ズバッ!(テキサス)テキサスは最後の力を振り絞り、刀を勝蔵に振り下ろした(芥川)グエー(倒れる勝蔵)深町軍団と警固兵、後から馬で駈けつけた七曲衆らの奮戦によって竜神組は殲滅された(芥川)テキサ〜ス!(涙ながらにテキサスを抱き起こすゴリさん)
と、と殿をお守りして必ず京へ…ガクッ(ゴリさんの腕の中で息絶えるテキサス)テ〜テテ〜♪(「殉職のテーマ」井上堯之バンド)テキサスの亡骸を囲むように街道で立ち尽くす深町軍団と七曲衆。そして内心「コイツ、殉職シーンがあっていいな」と思う七曲衆であった(芥川)
幕府直轄地、駿府の街中での白昼襲撃事件はテキサスをはじめとする家中に殉職者を出した稲葉家一行に衝撃を与えただけに留まらなかった(芥川)
駿府町奉行所〜 お奉行!お奉行!おやめ下さい!(奉行配下の与力同心:疋田泰盛、森源太郎、壬生新太郎)放せ!放せ!放してくれっ(切腹しようとする駿府町奉行・梁田三左衛門:今福将雄)
三左衛門、早まるな!(駿府城代・三枝摂津守:加藤和夫)これは御城代!(梁田)もしやと思い参りましたが、腹を召されては成りませんぞ!(山村)稲葉殿の家老・山村どのじゃ(摂津守)
稲葉様の…此度は沿道警備の不始末、誠に持って申し訳なく、東照神君ゆかりの当地において掛かる不祥事を招いて、御公儀に対しても公用で御上洛の稲葉様に対しても相済みませぬぅ〜ククぅ〜(梁田)
だからと言うて、今お奉行殿が腹を斬ってしまっては御城代様も生きてはおれませんぞ(山村)……(摂津守)なんと御城代さままで…そこまで思いが寄りませなんだ、しかし!しかし!このままでは!ククぅ〜(涙と鼻水が一緒くたで山村に詰寄る梁田)
いやその梁田殿、それ以上…顔を…鼻水が…(山村)ククククぅ〜(さらに山村に近づく梁田)
掛かる襲撃事件は元から存在しなかった、行列の前でヤクザどうしの小競り合いがあって梁田殿配下が取り鎮めた…そうで御座いますな、御城代!(山村)山村殿……… この通りでござる!丹後守殿に何卒何卒良しなに〜(山村に平伏する摂津守)クククぅ〜(梁田)
沈痛な思いで町奉行所を後にする山村であった(芥川)………しかし、これで命を掛けて闘ったテキサスを名誉ある殉職にする訳にはいかなくなった!テキサス!許してくれっ!忠義とは!武士道とはなんなんだぁ、ボス…(心の中で叫ぶ山村)
山さん、こちらは粗方片付きました(野崎)そうか…そのやくざの死骸は駿府町奉行に引き渡せ(山村)やくざって何を言い出すんです!(石塚)もう一度だけ言う!行列の前で狼藉を働いたやくざの死骸を引き渡して早々に出発する(山村)
そんな〜山さん〜それではテキサスがあんまりやないか〜(号泣する鮫島)鮫やん、これは江戸を発つときから覚悟していた事じゃないか〜俺たちは先に行くんだ、行くんだ〜 御発ち〜御行列の御発ち〜(涙を必死に振り切る野崎ほか七曲組一同)………(背中で泣く山村)
みんな見たか!あの七曲組の生き様、覚悟を、それに引きかえ深町軍団と恐れられた筈の君たちは何だ!第一分隊が襲われるのをむざむざ許して、恥を知りたまえ!恥を!(一色)
クッ〜(刀に手を掛ける大内)坊主っ!…(一色に気取らないよう制止する鏡)まぁそれはさて置いて、これでは宇津ノ谷峠越えは無理か、さしずめ今夜は岡部宿泊りになりそうだな、あぁ風呂に入りたいなァ〜はははっ(一色)クロさん…(丸山)
一色は離れた場所で休憩している(芥川)我々は何年も御老公の尻ぬぐいを専門にやっていたから、実戦の勘が鈍っていたな(班長代理・鏡)それにしても戦死した稲葉家の者達がやくざの死骸として処理されるとはな(高木)殉職にもなんねなんて何だべかなぁ…気の毒に(ヒラ)
人ごとじゃねーぞ。俺達だって同じだ。この中で何人が生きて京の地が踏めるか。そういう覚悟でやるこった(丸さん)一色さんが殉職してくれればな(大内)殉職は死んで悲しまれる奴でないと絵にならん。一色団長代理では喜ぶ人間ばかりだから駄目だ(鏡)ちげーねぇ(高木)
再び稲葉家の行列(芥川)鮫さん、今回の襲撃が各方面にあんなに影響が出るとは思いませんでしたよ(テキサスの後任で先触れになったボン)そらそうやボン、お前は新入りでまだわからへんやろが襲撃された地の御領主様の責任問題に発展するんやで。気張らなあかんで!(鮫島)
その夜の岡部宿の本陣(芥川)今晩、テキサスの代わりに江戸から来る奴ってこの前まで謹慎中だったんだって?(ゴリさん)一匹狼で命令違反や独断行動ばかりのキザな奴という噂を聞きましたよ(デンカ)ボスが派遣して寄越す位ですから凄い人なんじゃないんですかね(ボン)
七曲衆の宿泊部屋へ新たな仲間となる無愛想な男が入って来た(芥川)本日付けで七曲衆用人を拝命した滝です(スコッチこと滝隆市:沖雅也)何だその格好は(ゴリさん)スコッチは白いナイトガウンだけを身にまとっていた(芥川)その珍しい着物は異国の物か?(チョーさん)
おいスコッチ!侍らしい格好したらどうなんだ!(ゴリさん)これが俺のやり方ですから(無表情で言い放つスコッチ)さすがボスが寄越すだけの事はある(顎をなでる山さん)突然、スコッチは両手で着ていたガウンの前をはだけた。その下には何も身につけていなかった(芥川)
ちょっと滝さん!ガウンの下は丸裸じゃないですか(ボン)ふんどし位つけろ!まるでコート1枚着ただけの露出狂の痴漢だぞ(ゴリさん)無言で庭に出たスコッチ。ガウンを広げたスコッチは風に乗り、急に空を飛び始めた(芥川)これは凄い。まるでムササビだ(チョーさん)
なるほどー。下が丸裸なのは空を飛ぶために身軽にしなきゃいけなかったんですね(ボン)山さん、頼りになりそうですね(デンカ)あだ名はスコッチよりムササビの方が良かったかな…ぱっ!(煙草を吸いながら空を舞うスコッチを眺める山さん)七曲衆は元の六人体制へ復帰した
股間の逸物が垂直尾翼の役割を果たしてるんだな(見上げるチョーさん)逸物の向きを右に左に変え、長さも微妙に変えて飛ぶ方向を決めてるんですね(ボン)あれは高度な操作技術だ(デンカ)
俺は認めんぞ!あんな破廉恥な姿で空を飛ぶなんて稲葉家の恥を振りまく様なもんだ(ゴリさん)まあまあゴリ。これで空からの敵に備えられるんだからいいんじゃないか(煙を吐く山さん)
行列襲撃も知らず、藤沢宿公演を好評の内に終えた水野出羽守軍団は荷作りをしていた(芥川)ムシャムシャ(両手に持ったお握りを立ち食いしてるハッチ)今までの興業はポスターが無かったね。次回の公演から作ろうじゃないか(雲雀)そんなのどうでもいいだろ(1号)
何言ってんだい1号。集客活動を甘く見るんじゃないよ!(5号)そういのは監督が得意だぜ。クレジットは任せりゃいい(ハッチ)アニィ、簡単に言わないでくれ。最近のクレジットは膨大な量になってきて凄く大変なんだ。かなりの重労働なんだよ(監督:監督◆v5d1kQsIAA)
そっちじゃなくて水野出羽守軍団の中のクレだよ(5号)水野軍団だけならすぐに作れるけど(雲雀と5号をチラチラ見る監督)このメンツじゃ私のトップは文句なしに決まりだねぇ。監督?(雲雀)寝言を言ってんじゃないよ。アタシがトップだろ監督?(5号)私だよな(雲雀)
雲雀と5号は冷たい表情で監督の首元に剣先を突き付けた(芥川)しばらく沈黙していた監督はついに奥の手である最強兵器を出した(芥川)50音順だ!(監督)監督は窮地を脱した(芥川)私がトップかい(刷り上がったポスターを見て満足気な雲雀)チッ(舌打ちする5号)
1号、大砲とかガトリング銃とかねーのかよ。行列に派手にブチ込んでやろうぜ(ハッチ)そんな高価な物ある訳ねーだろ。それにこの時代にガトリング銃なんてねーよ。今の俺達はその日暮らしの身だぞ(1号)情けない事になったなぁ(3号:江藤潤)お前いたのか3号(1号)
派手な盗みをしたら居場所を教えるようなもんだしね。女剣劇で地道に稼ぐしかないよ(雲雀)行列は武装してるし、米蔵や商家を襲ってた時とは訳が違うし参ったぜ(1号)お約束の岩石落とし位はやらないといけないんじゃないかしら(お千代)それだ!金かからねーし(1号)
いっその事、京を通り越して長崎まで行くか。長崎に着く頃には大砲を買える位は貯まってるんじゃねーか。いや、いっその事、その貯めた金で皆で外国にでも行くか。海の向こうってどうなってんだろうなー(1号)外国産の薬物は興味があるわぁ(お法)いいねぇ(健太&マサ)
現実逃避してんじゃないよ1号!丹後守はアンタと、私の元彼であるアンタの弟分に取っても仇みたいなモンなんだよ!(気合いの蹴りを入れる6号)いてて…すまねえ。生活に追われる毎日で弱気になっちまったぜ(1号)水野軍団はシラケ鳥に掴まり、深夜に移動したのだった
シラケ鳥♪飛んでゆく♪西の空へ♪(新吉)お千代の足に雲雀←1号←3号←5号←6号、新吉の足にハッチ←六条三位←お法←健太←マサ←監督が捕まり、さらに中村花之丞一座の荷物道具一切を全てを紐でシラケ鳥にくくりつけて飛行した
見て見て平塚の臨時関所もひと飛びよ(6号)これで難関だった稲葉家領地も一気に切り抜けられるぜ!おぉ奴らの根城の小田原の城も見えてきやがったぜ。ハッチ、構う事ねえから奴らに空からウ●コでもお見舞いしてやんな(1号)
ホイきた!(ハッチ)ブリブリー ギャーやめて〜麻呂たちにもかかるでおじゃる!(ハッチのウ●コまみれになった六条三位〜監督)あーワザとじゃないからー ブリブリブリブリー(ハッチ)ギャー くっさー(監督)
シラケ鳥♪飛んでゆく♪西の空へ♪さぁ〜降りますよ〜(新吉)おいおい、なんでこんな所に降ろすんだよ?ここはまだ小田原藩領の箱根湯本じゃねえか、せめて箱根の関所の向うで降ろしてくれよ(1号)
どうして! どうしてなの! おせーて!(シラケ鳥と交渉中の新吉)………(固唾をのんで交渉の行方を見守る水野出羽守軍団)あのね、重くて山越えまでムリなの!どうか、ながーい目で見てくださいー(お約束の両目を引っ張って詫びる新吉)
さて黄門さんの方を見てくるとしようかな〜シラケ鳥♪飛んでゆく♪東の空へ♪(新吉)あーぁ、それじゃ関東限定かよアイツ、敵の領地内に降ろしやがって無責任な奴だな(1号)1号にハッチ、あれあれっ!あの温泉料理屋の立て札…(3号)
あぁ〜、3号おめえ、どっかの高○ブーみたいに滅多にセリフがないのに、丁度イイ時にスゴイもんを見つけるじゃねえか〜ヒヒヒヒヒヒ〜(ハッチ)
ホホッホホホホホ〜良いではないか〜良いではないか〜(京へ帰途途上の一条三位:菅貫太郎)おやめ下さい〜アレー(帯まわしされる町娘:秋谷陽子)ぱりーん!(障子を突き破る音)オヨヨヨヨ〜! きゃあ〜!(ひっくり返る一条三位と町娘)
あぁ、痛いでおじゃる(一条三位)おい一条、オメェは何処に居ても行動が同じだな(引き抜いた日光例幣使一条三位様御宿と書かれた立札で叩くハッチ)あれっまたまた八兵衛に監督、六条三位でおじゃるか(一条三位)
たしか俺たちは前にオメェの家来やってたな〜(ハッチ)家来って麻呂は日光例幣使副使でおじゃるよ(六条三位)アレだけの事をしていながら今さら何を言い出すでおじゃるか〜(一条三位)
ハッチ、おまえ!とうとう思い出したのかい?(目を輝かせる雲雀)んっ………???(首を傾げるハッチ)ハッチ!(雲雀)金鉱を掘ってて、塔が倒壊して、その前後に熊なんかと格闘して、男に半殺しにされて、どっかのお殿様になって、それから……(ハッチ)
苦労したんだね…(涙ぐむ雲雀)どうせ水戸の爺ぃとロクでもない事をやってきたでおじゃる(一条三位)水戸!爺ぃ!(ハッチ)ハッチ!(再び目を輝かせ身を乗り出す雲雀)納豆か?(ハッチ)…(ガックリする雲雀)
まぁハッチ、追々と思い出せ(1号)とにかく、また当分お前の家来にさせて貰うぞ、こいつ等は御勅使さまお抱えの役者一行って寸法よ(ハッチ)麻呂も一応は副使に復帰するでおじゃる(六条三位)
事情が有って急ぎ旅だから、明日は早立ちで箱根の関を越えるぞ(ハッチ)なるほど勅使一行だともう誰にも手が出せないワケか(1号)色々と噂は聞いているでおじゃる、水野出羽守軍団としてあちこち荒し回ったとか、麻呂を利用して逃亡しようとしてもそうはいか…(一条三位)
6号!御勅使さまが異論が有るみたいだから納得がいくように可愛がってやんな(ハッチ)あいよ!退きなー(6号)キャー(突き飛ばされる町娘)さあさあ麻呂さま〜うっふん(6号)あっ何を!ギャー、言うとおりにするでおじゃるー(6号に●○を掴まれた一条三位)
当然、シコタマ貯め込んだタカリ金も使ってやるからな〜安心しろよな〜ハハハッ(ハッチ)あ〜とんだ事になったでおじゃる(六条三位)こうして水野出羽守軍団は一条三位の勅使一行に紛れ込み、稲葉ペニス丹後守を追うのであった(芥川)
翌朝〜 此処を越えると駿州田中、土屋相模守様の御領地か…んっ!?西の空に雨雲が……(宇津ノ谷峠上空を偵察飛行するスコッチ)そして(芥川)エイッホ!エイッホ!(早駕籠の掛け声)ギャー尻が痛いでおじゃる!何も早駕籠を使わずとも…(一条三位)
富士の山を背に駿河路を追う者、追われる者、勝敗の帰趨を決した戦いがまもなく始まろうとしていた。が肝心の主人公たる光圀一行がサッパリ出てこない!いったい何処で何を?…(芥川) デーン 一旦CM
特報!
『水戸黄門エピソード0 寛永風雲児(仮題)』
制作決定…するかも 気が向いたら?
里見浩太朗が主役してお正月とか年末にやりそうな題名だね(テレビを見ている少年:坂上忍)父ちゃんは忠臣蔵がみてえな(その父親:藤田まこと)今度コマ劇場で忠臣蔵やるそうだよ(母:白木万理)
〜CM明け〜 助さん格さん、もういいでしょう!(光圀)静まれー(助さん)静まれ静まれー!この紋所が目に入らぬか〜バーン!恐れ多くも先の副将軍水戸光圀公にあらせられるぞ!(格さん)頭が高い。控えおろー!(助さん)へへー
今日も超満員だったのーカカカッ(楽屋で汗を拭く光圀)水戸黄門漫遊記の人気は絶大ですからな(白塗り悪代官メイクの兵庫)一日8公演にしたのに外には入りきれないお客さんで一杯ですよ(助さん)印籠を出して土下座させるだけの単純な物語の何が面白いんだかな(格さん)
世間の人が御隠居の実像を知ったらガッカリするでしょうねぇ(頑固職人の娘役のお新)幻想に騙されている世間のそういうバカどものおかげでワシらは大儲けじゃ。カカカカッ(光圀)
いい汗かいたわい(汗を拭く用心棒「先生」役の血槍九郎)ワシはすっかり台詞は覚えたぞ(頑固職人役の忠高)………(改心する放蕩息子役の黒岩)みんな!これから夜の公演が控えておる。夜の部は仇討ち姉弟に手を貸す話だからな。時間がないからすぐに着替えてくれ(兵庫)
夜の部も大盛況に終わった(芥川)御免よ。大人気ですな〜。やはり御隠居か。危篤という噂はデマだったんですね(楽屋に花束を持って入って来た新吉)新吉か。ワシはお前のせいで腰を怪我したんじゃぞ。しかし役者の数が足りんからワシの一座に入るなら許してやる(光圀)
そうゆっくりもしてられねーんで。ご隠居がたはペニス丹後守の行列を追ってるにしちゃ〜急いでる様子もなし、東海道の4番目の程ヶ谷宿で午後からの一日8公演をなさってるなんて随分と余裕ですね〜。あっしが入った水野出羽守軍団はもう箱根まで行ってますぜ(新吉)
ペニス丹後守……?あっそうか!ご隠居、我々は漫遊記全国公演が目的ではなく丹後守を倒すのが目的でしたな。いや、連日の大歓声を浴びていい気になって、うっかり忘れておったわい(兵庫)
――――卍‐‐卍‐‐グサッ(光圀の股間に刺さった風車)ぐあっ!(光圀)ご隠居、弥七からの文ですね(助さん)弥七め。人の股間を何だと思っておる…なになに。丹後守の行列は駿府でやくざ者達に襲われ戦死者を出したそうな。宇津ノ谷峠へ向かっておるそうじゃ(光圀)
ところがである、その日を境にパッタリと客が来なくなった。。奥右筆田中一郎の嫌がらせによって光圀の行状がビラによって撒かれたのである(芥川)
そうとは知らない光圀は丹後守の事より不入りが気になって仕方がなかった(芥川)いらはい!いらはい!(格さん)ちぇ!なんだよコレ あの水戸黄門のはなしか。あんなクソ爺の話、誰がこんなのをみるんだよ〜水戸黄門って各地で悪事のし放題らしいわね(土地の村人たち)
そこで次の東海道藤沢宿で光圀一行こと東野光之丞旅一座は新たに「新説!見たれ肛門漫遊記 ろくろ首の女」で勝負に打って出たのであったが、ますますの不入を招くのであった(芥川)
その夜の一座の反省会、一行たちの重苦しい長い沈黙の後に(芥川)ワシはお色気が足らんと思うのだがなァ(大岡忠高)うむ、不入りの原因はそれじゃ〜(クロを睨み付ける光圀)ククッ〜(男泣きするろくろ首の女役の白塗り黒岩)
夜の部は兵庫が急いで台本を書きあげた「水戸肛門vs怪力類人猿〜濡れた欲情(秘)弁天ご開帳〜」でさらに勝負を賭けたが客席はガラガラ。「漫遊記外伝(秘)大奥桃色絵巻」などシリーズ化を狙った外伝マル秘シリーズも不発で、さらに皆から責められて男泣きする黒岩だった
客筋も悪い。藤沢は愚民だらけじゃ(光圀)おいらがシラケ鳥で皆さんを運んでやってもいいですぜ。駄賃は当然いただきやすけどね(新吉)光圀は新吉と箱根湯本までの旅を契約したが、酷使に疲労していたシラケ鳥は途中で駄々をこね、平塚臨時関所の目の前で降ろされてしまった
光圀一行は不審者として捕えられたが、ひょんな事で地元の頑固職人や放蕩息子と知り合い、さらに成り行きで地元の悪商人と結託した悪奉行を懲らしめ、これぞ正統派の水戸黄門という物語が展開されたのだが、尺の都合により、製作サイドの判断でこの部分は丸々カットされた
ごご御隠居、こ、これはおお礼のち、ちぎり絵なんだな、うん(平塚の頑固職人・清吉:芦屋雁之助)ありがとうございました(その娘・お清:吉沢京子)ご隠居さん、俺は今日から心を入れかえて真面目になるよ(その兄で改心した放蕩息子・清太郎:工藤堅太郎)
漫遊記の台本そのままの展開だったから稽古代わりに演技しただけじゃ。カカカ(光圀)漫遊記のお芝居で、悪を懲らしめた御老公。秋晴れの空を足取り軽く旅立って行った(芥川)テーン♪テーン♪テ〜〜ン♪ = 第十部 第12話「漫遊記外伝(秘)尼僧の濡れた肉体(平塚)」完 =
老公の旅立ちを影から見つめている虚無僧(川谷拓三)が仲間らしき行商人(片桐竜次)に合図を送る。行商人の放った鳩が空高く飛び立った。鳩の行き先は水戸家上屋敷
どうやら御老公様は順調に東海道を上っておられる御様子ですな(還俗した僧=この時はまだ茂左衛門:三國連太郎)御老公は放っておいてよろしかろう、もはや稲葉公の行列には追いつけまい(深町軍団長・藤井紋太夫:佐藤慶)
御老公には黒岩も付いている、先を行く稲葉公には我が深町軍団を付けておるし堀田さまへの義理も果たしたともいえる。それより茂左衛門、次の儲けはどうする最初の壱千両が最早2万5千両にも達したが、この辺りでそろそろ(みたらし団子を頬張る紋太夫)
なんの!まだまだこれからで御座います、次は差し詰め材木ですなー儲けは大きいですぞーそれに西国からの品を買い占めましょうーもうすぐ品薄になる予感が致しまする。ところでこの羊羹もなかなかイケまするぞ(茶をすする茂左衛門)
そなたもワシと同じく甘党なのが気が合うのかのう、砂糖はどうじゃ?ミカンもよいかもしれんな(同じく茶をすすり上機嫌の紋太夫)砂糖!それはそれはよろしゅうございますな〜饅頭に団子、菓子の食べ放題ですぞ(よだれがこぼれ落ちそうな茂左衛門)
ゴクリ…ウンウン!金の事では係の事でいつも頭を悩ませておったが、金儲けがこんなに楽しいものとは(生唾を飲み込む紋太夫)思えば貴方様とは奇妙な御縁でしたなー貴方様と出会わなければこのように還俗も致しませなんだ、他人のような気が致しませぬ(茂左衛門)
ほう。材木か。そうはさせねえぜ(こっそり聞いている紀伊国屋の忍ぶ 弥吉:柄本明)何者だ!(刀を投げる用心棒:宮口二郎)隠密か?!(紋太夫)
ワシもじゃ茂左衛門!さてはてこの金、どのくらい増やせるものだろうかのう(紋太夫)左様でございますな、まずは10倍に(茂左衛門)おいおい欲張るな〜紀文を追い落とす気か〜ははははははっ(高笑いの二人)
ハックショーン!さては誰かワシの噂をしておるな(紀国屋文左衛門)まぁまぁお父さんまた商いの事で悩んでいるんですか?(文左衛門の女房・お愛:風見章子)うるさーい!女子供が男の仕事に口を出すんじゃない(紀文)
あぁー、まーた親父のかみなりか(長男・武三郎:園井啓介)家ではいつもあーなんだから(三男・三郎:津坂匡章)わたし近寄らないでおこっと(三女・かおる:沢田雅美)くわばらくばわら(お手伝い・お敏:菅井きん)
旦那さま(弥吉)おーどうであった水戸家の様子は…誰だ五月蝿いな〜(紀文)♪誰が捨てたか大太鼓〜カミナリ親父の忘れ物〜どんどんどどんど どんどどんどどんどんどんどどんどん(歌=四男・敬四郎:あおい輝彦)
なにい〜しらけ鳥が〜水戸肛門vs怪力類人猿〜濡れた欲情(秘)弁天ご開帳〜???バカモン!おまえは何の話を聞いてきたんだ!(弥吉の頭をポカる紀文)まぁまぁなんでしょうね〜この家はいつ来ても騒々しいですね(高円寺の伯母・お正:小夜福子)
お敏元気だったかい?(お敏の母イネ:岸輝子)こんな家いやになります。中村家の姑の方がよっぽどいいですわ(お敏)
あたしはね、先のご老公水戸黄門様と同い年でね、昔は同じ劇団を立ち上げた仲間なんだよ(イネ)まーた昔語りか・・・おイネさん。水戸のご老公様の話はタブーですよ(お愛)まったく嫌になるわこの家(お正)
いや本当なんだよ。俳優座っていってさ。大岡越前と水戸黄門が所属している大劇団だよ(イネ)おっかさんお願い帰って。金の無心ならこれで帰って(お金をイネの懐に入れるお敏)なんだーい!よし決めた。お前達に本当だって証明する。水戸のご老公様に逢いに行こう!(おイネ)
おい文左衛門!駕籠を出しな!水戸に行くよ!(おイネ)ぶ、文左衛門!殺されるわ!番頭さん駕籠を2個早くお願い(番頭に駕籠を頼むお敏)これでよろしいですか?(駕籠を2つ出す手代:峰蘭太郎)よーし行くぞ!吉幾三!見てろ水戸さんよ(おイネ)
江戸城奥祐筆部屋= ギコ、ギコ、パンパン〜(光圀の嫌がらせのビラの印刷に余念のない田中一郎:片岡孝夫)おい!内職は家でやれよ(組頭・渡辺半左衛門:神山繁)しかし江戸もすっかり静かになりましたね(田中一郎)
お上の悩ませてきたややこしい連中を江戸から一掃出来たからのう、したが一部には勝手に成敗などと称して大量殺戮をする輩もおると聞いた事もあるが(田中一郎をギロリと睨む渡辺)
そこで組頭、某の…(田中一郎)休暇は罷り成らん!もちろん無断欠勤をしようものなら、おぬしの後任はそうじゃのう〜寄合席の西山忠太夫でも当てようかのう(渡辺)ええっ〜では私はクビですか!(田中一郎)
クビとは言わん、ちょうど両国橋の付け替え工事が始まったが普請方下奉行の席が空いておる。おぬしやってみるか!請け負っておる沼田藩の監督を(渡辺)いえいえ滅相もない!(田中)では当分大人しくしておれ、よいな(渡辺)
くっそぉ〜、今に見ておれ〜(障子の隙間から密かに眺める旗本寄合席・西山忠太夫:長谷川明男)あぁ誰だ障子にポコカスと穴だらけにしたのは?せこい悪戯をしやがって(奥祐筆配下・井上平太郎:新克利)
田中一郎の中傷ビラを知らぬ光圀一行は小田原に来ていた。そこで仇を追って旅をする姉弟と知り合った光圀は仇と狙われていた侍の嫌疑を晴らした上に真の仇を暴いて本懐を遂げさせるという、これぞ正統派の水戸黄門という物語を展開したが尺の都合によりこの部分もカットされた
ご老公様、本当の仇が討ててお礼の言葉もありません(仇討ち旅の姉・お咲:三浦リカ)ご老公様、ありがとー!(お咲の弟:岡本隆成)ご老公様のお力で私の嫌疑も晴れました。二人と一緒に国許へ帰ります(お咲の婚約者で仇の嫌疑が無事に晴れた侍・菱川新之助:森次晃嗣)
漫遊記の台本通りの展開なので稽古がてら演技しただけじゃ。カカカッ(光圀)仇討ちの本懐とげさせた御老公、秋晴れの小田原城下を足取り軽く旅立って行った(芥川)テーン♪テーン♪テ〜〜ン♪ = 第十部 第13話「帰って来た怪力類人猿vs尼僧の熟れた肉体(小田原)」完 =
ご隠居、我々は主人公なのに本筋から置いていかれているような気がするのですが(助さん)ペニス丹後守の行列に追いつくのはもう絶望的じゃろ(光圀)おい!(お新)これからまだ箱根越えもありますし、内藤新宿の湯女風呂や小石川養生所でのんびりし過ぎましたな(格さん)
(どうすればいいかしら…※お新の心の声)(ほれ〜帯回しじゃ〜…※自分の役の台詞を暗唱する忠高の心の声)(次の演目はくノ一モノでいくか…※光圀の心の声)(大奥モノが不人気なら尼僧モノか温泉すっぽん芸者に変更するか…※兵庫の心の声)(帰りたい…※黒岩の心の声)
こちらは宇津ノ谷峠も近い街道(芥川)テーテレレ〜♪(特に理由もなくなぜか大都会PART2のテーマ)ブシャー!ドシュー!ブシャー!ウォォ〜(斬られる効果音と断末魔)街道上には十数人の男達が倒れていた。そして刀を収める深町軍団の五人の侍(芥川)
これで全員かな(丸さん)そのようですね(高木)今度は未然に防げたべ(平原)どいつもこいつも怪しい悪人ヅラだ。水野軍団の配下かな(大内)七曲衆に恨みを持つやくざかもしれん(死骸の顔を覗き込む班長代理・鏡)木陰から団長代理の一色が顔を出した(芥川)
この程度の人数に随分と手こずったもんだな!もっと迅速に動なきゃーいかんぞ!あぁ〜あ、もうすぐ宇津ノ谷峠か。駕籠で行こうかなァ〜(一色)!……(殺気を発する深町軍団)クロさんはまだ帰って来ないのか…と思いながら峠の方向の薄暗い空を見上げる丸さんであった
箱根に来た光圀一行は雲助に絡まれていた温泉宿の女将・お近を救った。お近の温泉宿は幽霊の出る噂に悩まされており、ライバルの温泉宿の嫌がらせと見抜いた光圀一行は幽霊に扮して悪党一味を懲らしめたが、尺の都合により、製作サイドの判断でこの部分は丸々カットされた
ご老公様のおかげで宿も元に戻りました(温泉宿の女将・お近:草笛光子)漫遊記の台本通りの展開なので稽古がてら演技しただけじゃ。カカカ(光圀)一行は秋晴れの箱根を旅立った(芥川)テーン♪テーン♪テ〜〜ン♪ = 第十部 第14話「太く愛して奥まで愛して(箱根)」完 =
バリバリバリ!おい芥川!光圀はどこにいるんじゃ!(おイネ)あ、あなたは紀伊国屋の所で働いてるお敏の母親おイネ!何の御用ですか!(芥川)光圀は箱根にいるのか?!ここはどう見ても京都じゃないか!(おイネ)
いやね箱根っていうテイでドラマを撮ってますし(芥川)あそこに東野英治郎がいるな。ちょっと役に戻って行ってくるわ。弾圧させてやる(おイネ)脚本家さん台本の変更お願いします。とほほ・・・(芥川)
かくして光圀主従は箱根の宿を救い、街道を進んでいた。しかしその時あのおイネが現れるのだった(芥川)やい光圀!てめえ久しぶりだな。同じ劇団を作ったおイネだよ(おイネ)ん?おイネ?っは!お前おイネ?えらい老けたねえ(光圀)それはお互い様だよ(おイネ)
今更なんのよう?(光圀)今更なんのようじゃないよ!あの劇団はあんたのせいで潰れたんだよ。劇団の頑張って積み立てたお金全部持ってて、あげくに舞台には出ないし。3年前に潰れたよ(おイネ)
あ〜ついに潰れたんだ。たいした金も入らなかったもんね。一時は水戸黄門と大岡越前が所属している劇団ってんで賑わったのにね(光圀)あの時のお金返してもらおうかい。ええ!(おイネ)
ゴチャゴチャと五月蝿いのう、ええぃーこうなったら!おーい御役人衆!(光圀)何事じゃ!(箱根関所役人:笹木俊志)恐れながら、この女は関所破りに御座いまする(光圀)ええっーなんと!(大仰なポーズの関所役人)
それを証拠にこの女め通行手形を所持しておりますまい(光圀)あっ(おイネ)確かに!この不届き者めが!引っ立てぃ〜(関所役人)放せっ!コラッ東野!(おイネ)コレであの女は打ち首間違いなしじゃなーカッカカー(光圀)こういう悪知恵は働くなァ(大岡忠高)
その頃、稲葉ペニス丹後守一行は宇津ノ谷峠を越え駿河田中藩領、藤枝宿辺りを駆けていた(芥川)山さ〜ん、この雨は本降りどころか嵐になりますよ〜(上空を偵察飛行するスコッチ)
ナニぃぃぃぃ〜それは一大事だぁ!せっかく箱根と並ぶ難所を通り抜け今日中には遠州に入れると思ったが、これはマズイ事になるかもしれん!急げ急ぐんだ!次の金谷宿を目指して突っ走れ!(流石に焦る山村)
藤枝宿に程近い駿州田中城の天守〜 ふんっ!街道を駆けておるな稲葉の行列め(田中藩主・土屋相模守:加藤武)江戸でなにやら水野様と悶着を起された旨聞き及んでおりまするが(土屋家家老・坂東采女:小林昭二)
どうせアレだぁ〜稲葉め御大老の御威光を笠に無体な振る舞いで出たに違いない!(土屋相模守)今度の京都所司代の御役も本来は殿が任命される筈で御座いましたに、まんまと横取りされましたからなー(坂東)それを言うな、おい薬!(粉薬を飲みかける相模守)
殿ぉぉ〜っ!(側用人・中村伊織:岡本信人)ぶぶっ〜(ビックリして粉薬を噴き出す相模守)稲葉の家老が領内通行御挨拶に罷り越しましたぞ(中村)嗚呼そうかそうか、坂東、適当にあしらっておけ(衣服をはたく相模守)ゲホっ!はっ仰せのとおりに(坂東)
土屋様に於かれましては…(野崎)あぁこれはこれは稲葉様の!丁重なご挨拶いたみいりまするー我が主人相模守政直も稲葉様の道中の御無事をお祈り致しますとのことです(野崎の口上が終わらないうちに返事する坂東)…(野崎)
帰ったか?(相模守)鰹節を3本置いていきました(坂東)カツオ節だぁ〜稲葉め〜随分とケチな奴だなァ(相模守)それよりも殿、外を…雨で御座います(坂東)コレは本降りになりますね〜そうすると大井川も…(中村)ふん!あんな奴に長逗留されては冗談ではないぞ(相模守)
稲葉公一行の先乗りが必死の思いで次の島田宿、大井川東岸の辿り着いた頃には雨はいよいよ本降りになっていた(芥川)あぁ〜これはエライっこっちゃで〜、ボン!本隊はまだかいな〜(鮫島)まだ宿場の入り口に入ったぐらいですよ(ボン)
おい人足、深さはどのくらいやねん!(鮫島)へーい!水嵩はどんどん増えてまもなく四尺で馬渡しは禁止、四尺五寸で徒渡は禁止で川止めになりますぜ(川越人足・張り手の犬八:田村高廣)
川止め!あぁ……(鮫島)箱根八里は馬でも越すが越すに越されぬ大井川…江戸防衛の要請から幕府は大井川に架橋、渡し船を禁止し、渡河の折は大名行列も含め馬や人足を利用して輿や肩車で渡河した。このため大井川は東海道屈指の難所とされたのであった(芥川)
鮫やん!(山村)あー山さん!はよせな川止めになりまっせ!(豪雨のなか叫ぶ鮫島)まだ2分隊しか到着しておらぬ〜もし渡河の最中に川止めになれば行列を分割する事になる(山村)山さん到着した隊だけでも渡らせましょう!私が先頭に(野崎)
ボン!ぬかるなー(鮫やん)ハイっ!(ボン)蓮台を頼むっ!(野崎)おおっ!野郎ども!行くぞっ〜(犬八)ヘエエ〜イっ!(川越人足たち)みんな頼むよっ!(心配そうに眺める川庄屋:原聖四郎)チョーさん……(山村)
川岸に第3分隊が到着する〜 山さん〜ヒドイ雨になったなぁ(石塚)今、チョーさん、鮫やん、ボンが第1分隊を率いて渡河をしている!残りの分隊は続いているのか〜(山さん)はいっ残りもデンカたちがまもなく此処へ!(石塚)
第1分隊の渡河が済んだ、第2分隊前へ!(山村)あーアニキ、水嵩がどんどん!胸に来てますぜ!(人足源太:丹古母鬼馬二)バカヤロウ!お侍さまの必死の顔を見ろ!行ける所まで行くんでィ!(犬八)人足どの…(山村)
よおーし第3分隊だぁ(山村)すでに四尺五寸は越えていますっこれ以上の川越は…(川庄屋)クぅ〜ゴリ!後続はまだか!(山さん)どうもホンモノの殿は第4分隊におられるようで腰や足が痛いと…デンカが苦慮しているようで(石塚)
こんな時に何という事だぁ(山村)♪毎度おおお、皆様おなじみのおききくださる、一節は、流れも清き大井川の川止めじゃ〜川止めに致すぞ〜ぉ左近ショー(川役所役人・宮川左近ショー:宮川左近)
♪ジャカジャカ〜♪ジャンジャン〜(三味線&ギターを鳴らす川役人:宮川左近ショー暁照夫・松島一夫)♪水が引きます時間まで、それでは陽気にあっああんあんあつとめましょう♪ジャン!是より川止めです(宮川左近)もはやこれまでか〜(山村)
山さん、もの凄い風雨です〜これ以上の飛行は無理です(スコッチ)第3分隊がまもなく渡り切ります!チョーさん、鮫やんにボンは向う岸の金谷宿か(石塚)コレはえらい事になったぞ〜代理に知らせなくては(深町軍団高木)
稲葉様の御長持が濁流に流されていますぞ〜おぉっ長持の上で誰か槍を振り回しているお方が!(川庄屋)なにっ!誰だ(山村)槍を棹の代わりにして漕ぐんだっ!(石塚)
さて光圀一行の方はというと、三島宿の街道で悪い飛脚屋の手先にボコられていた飛脚を救った。嫌がらせを受けていた飛脚屋の若女将・お夏に味方した光圀は勝った方が御用達になれる飛脚競争に協力、悪代官と結託した悪い飛脚屋を懲らしめたが、尺の都合上ここはカットされた
ご老公様のおかげで(ry(飛脚屋の若女将・お夏:小柳ルミ子)漫遊記の台本通りの展開なので(ry(光圀)御老公、秋晴れの三島宿を足取り軽く旅立って行った(芥川)テーン♪テーン♪テ〜〜ン♪ = 第十部 第15話「くノ一絶頂天国・奥さまはお固いのがお好き(三島)」完 =
沼津宿に来た光圀一行は光圀に瓜二つの大国屋に出会った。どケチで人々に恨まれていた大国屋に間違えられた光圀は村人に誘拐されて身代金千両を要求され、身代金の横取りと大国屋の命を狙う網元と悪代官を光圀一行が懲らしめたが、尺の都合上、ここは丸々カットされた
ご老公様のおかげ(ry(大国屋:東野英治郎※二役)漫遊記の台本通り(ry(光圀)御老公、秋晴れの沼津宿を足取り軽く旅立って行った(芥川)テーン♪テーン♪テ〜〜ン♪ = 第十部 第16話「怪力類人猿の告白・私の身体の上を通り過ぎた男たち(沼津)」完 =
原宿に来た光圀一行から離れて別行動を取った格さんは酒屋の娘・お鉄と知り合い、お鉄は格さんにほのかな恋心を持った。悪い酒屋が悪代官と結託し、お鉄の酒屋を潰そうとしているのを知った光圀が悪代官と悪い酒屋を懲らしめたが、尺の都合上、ここは丸々カットされた
さよなら…格さん…(涙ぐむお鉄:カルーセル麻紀)お鉄さん…お元気で…(格さん)格さんの気持ちを察して肩をポンと軽く叩く助さん。光圀一行は秋晴れの原宿を旅立った(芥川)テーン♪テーン♪テ〜〜ン♪ = 第十部 第17話「怪力すっぽん芸者vs潮ふき四姉妹(原)」完 =
吉原宿に来た光圀。コソ泥に大泥棒と勘違いされて怪盗・光右衛門に成り済まし、悪代官と結託して私服を肥やす商人の土蔵を破り、コソ泥に全ての罪を着せて吉原宿を旅立った(芥川)テーン♪テーン♪テ〜ン♪ = 第十部 第18話「実録・怪力類人猿 裸の履歴書(吉原)」完 =
蒲原宿に来た光圀一行は水戸黄門漫遊記を上演していた旅一座に出会った。光圀は演技指導をする振りをして一座に入り込み、そのライバル一座を見事に潰し、蒲原宿を旅立って行った(芥川)テーン♪テーン♪テ〜ン♪ = 第十部 第19話「ライバル潰して高笑い(蒲原)」完 =
由比宿で光圀は梅津栄・牟田悌三・多々良純・西村晃・芦屋雁之助・長門勇・小松政夫・佐野浅夫・ポール牧の歴代偽黄門と出会う。偽黄門の印籠9個の合体技は本物の印籠を上回り悪を倒した(芥川)テーン♪テーン♪テ〜ン♪= 第十部 第20話「偽黄門ズの悪退治(由比)」完 =
興津宿に来た光圀一行。格さんが印籠を無くした事に気づいたが、今までこのスレで印籠が役に立った事などほとんど無いので誰も気にせず、光圀一行は興津宿を旅立って行った(芥川)テーン♪テーン♪テ〜ン♪ = 第十部 第21話「あ、印籠ないけどべつにいいや(興津)」完 =
江尻宿に来た光圀一行。助さんは1人はぐれていたら、未亡人のお加代(本阿弥周子)が赤ん坊を捨てようとしている現場に遭遇。お加代の父親の傘職人太平(加藤嘉)と久々の再会をした娘お加代の感動話。(芥川)
その傘職人を妨害する小間物問屋と悪奉行を退治し家族仲良く団らんになった話は丸々カットとなった(芥川)今度来るときには旦那さんができてたらいいですね(助さん)
は、はい。(お加代)ご老公一行秋晴れの中江尻の宿をたっていった(芥川)タタタタタタタタターンターンターン♪=第十部 第22話「助さん替え玉お父さん(江尻)」完=
駿河府中に来た光圀は城下で三枝摂津守の娘のジャジャ馬姫と出会う。婿を立ててお家乗っ取りを企む悪家老が暗躍するデマを光圀が広め、姫を我が物にしようと企むが姫にボコられた(芥川)テーン♪テーン♪テ〜ン♪= 第十部 第23話「姫君に迫る光圀の魔性の肌(府中)」完 =
丸子宿の光圀の元へ実子・頼常のいる高松藩から深手を負った密使が来た。藩内で内紛が起きた事を知らされた光圀は興味も見せず、密使を一座に勧誘したが断られて激昂、懲らしめてやった(芥川)テーン♪テーン♪テ〜ン♪= 第十部 第24話「高松からの密使(丸子)」完 =
峠を越え、岡部宿で米俵に座った光圀。婆に殴られた事をきっかけに農民を苛める悪代官を倒して皆から感謝される展開は無く、婆にボコられ続ける光圀を一行は冷ややかに眺めていた(芥川)テーン♪テーン♪テ〜ン♪= 第十部 第25話「光圀に迫る婆の魔性の肌(岡部)」完 =
雨の降る藤枝宿。格さんが昔の親友に会いに行くが、冷たい態度で追い返されてしまう。実は親友には涙ながらの裏事情が。腹を立てた格さんは親友をボコって縁を切ってやった(芥川)テーン♪テーン♪テ〜ン♪= 第十部 第26話「親友に迫る格さんの白いヤワ肌(藤枝)」完 =
嵐の中、ハイペースで来た光圀一行は島田宿に向かっていた(芥川)何でこんな嵐の中を…(不満そうな光圀)さっさと歩く!(お新)行列が雨で川止めを食っているといいのですが…(助さん)ご隠居〜!行列は大井川で前後に分断されて足止めされてやすぜ〜(走って来た弥七)
ついに追いついたか(忠高)我々が追いつけたのはこの嵐のおかげですな(格さん)ちーと待てい。あまり近づき過ぎると深町軍団に見つかるぞい(黒岩の方を見る血槍九郎)我々の味方になれ。黒岩君(兵庫)……(黒岩)そうか。お前さんは味方と戦うのが嫌なんじゃな(光圀)
一座の荷物を積んだ荷車の中から光圀は着ぐるみを取り出した(芥川)深町軍団と戦う時はこれを着たら顔がバレんから安心じゃ。舞台でコレを着なれておるからええじゃろ(光圀)光圀が渡したのは舞台で黒岩が使う怪力類人猿の着ぐるみだった(芥川)…(それを手にする黒岩)
暴風雨の中、東野光之丞一座こと光圀一行は大井川に到着。すでに川止めとなっており、ダミーの駕籠を含めた六つの駕籠分隊が川を挟んで分断された様子が確認できた(芥川)丹後守の駕籠はもう渡ったのかな(助さん)わかりやせんが、あっしらもしばらく動けやせんぜ(弥七)
川の濁流に人が!(大岡忠高)侍が長持の上で何かを振り回しているみたいです(助さん)あの川の流れの中であのような曲芸の如くの動き是非ウチの一座に引きいれたぃ、弥七、交渉してきなさい(光圀)幾らアッシでもコレじゃ無理ですよ(弥七)役立たずめ(光圀)
黙って大人しく働ていれりゃ言いたい放題!いい加減にしやがれっ!(キレて光圀をぶちのめす弥七)ギャン!(光圀)助さん、止めなくていいのかな?(格さん)どうせ、この雨に打たれてりゃ殴られた事なんて一時ほどで忘れるだろう(助さん)
山さん、あれはどうもボンみたいだぞ!(石塚)なんだって!(山村)なんて無茶な事を!流された当家の長持を守ろうとしたんだな(島)……(呆然と見つめるスコッチ)
いやー!いやー!(刀を振り回す侍:山口崇)ん?あれは・・・(兵庫)稲葉石見守の親類じゃな。(光圀)
対岸の金谷宿でも= いや〜それが流れの中でいきなりよぉ〜波が俺を呼んでいる〜母ちゃんっと叫ぶなり、ふんどし一丁になって長持の上に乗ってご覧のあり様でさぁ(犬八)アニキのいうとおりだべ(源太)
ボン…おまえ一体…(野崎)おーい!(鮫島)ウオオオオオオオオオオオッ〜〜〜〜・……(長持ごと大井川の濁流に消えてゆくボン)テ〜テテ〜♪(「殉職のテーマ」井上堯之バンド)両岸でそれぞれ呆然と見つめる七曲衆
島田側の丘の上から一部始終を目撃した深町軍団〜 稲葉侍の神髄、まさに見届けたぞ(鏡班長)丸さん…(感動して泣き崩れる平原)……(平原の肩に手をやって頷く丸山)
それはそれとして、雨に打たれて兎に角さむいな〜そこの茶店でうどんか蕎麦でも食おうや!あっそれから、川止めともなれば島田の宿場もあっという間に満杯になるぞ、坊主っ今夜の宿舎の手配急げよ〜(一色)………(一同)
まぁ〜ボンのさっきの奇行は殉職扱いの美談にしてやるとして後任は…(暴風雨の中でも煙草を吸う山さん)前にボスが褒めていた若い徒士がいたな。背の高い髭モジャの。名前は…(チョーさん)ロッキーですね(デンカ)若いながらもすでに女房・子持ちの奴ですね(スコッチ)
女房は…お伸の方様の腰元のお令ちゃんだったかな(山さん)何だって!クソ〜俺やデンカやスコッチは独り身だってのに(ゴリさん)髭モジャの若い長身の徒士が川岸に呼ばれた(芥川)ロッキーです。七曲衆の見習い用人として頑張ります(ロッキーこと岩城創五:木之元亮)
突然、ロッキーは川人足小屋の壁へ両手を付けるとスルスルと壁面をよじ登り、屋根の上に立った(芥川)俺の手足には吸盤が付いていてどんな垂直な壁でも登れます(屋根の上のロッキー)ほう、こいつは凄い(チョーさん)入って来る奴は変なのばかりになって来たな(ゴリさん)
頼りになりそうですね(デンカ)あだ名はロッキーよりスパイダーマンの方が良かったかな…ぱっ!(暴風雨の中でも普通に煙草を吸う山さん)あなた、大出世ね!(後ろのお伸の方様の駕籠の方から走って来たロッキーの妻・お令:長谷直美)七曲衆は元の六人体制へ復帰した
暴風雨の中、旅人でごった返す川岸に商人姿に変装した水野出羽守1号と3号の姿があった(芥川)行列は分断されたか。4〜6分隊の駕籠に稲葉ペニス丹後守の駕籠があればいいんだがな(1号)濁流を眺めていたチョーさんは、ふと旅人達の方に目をやり、1号と目が合った
おい、そこのお前!マカロニじゃないのか?(チョーさん)え?マカロニ?…あ、本当だ!マカロニじゃないか!(ゴリさん)マカロニ!お前、今まで一体どこで何をしてたんだ(デンカ)え?何?俺のことかい?(慌てる1号)1号はたちまち七曲衆に囲まれた(芥川)
お前が4年前、立ち小便に行くと言って屋敷を出たっきりいなくなっちまって。探したぞ!(1号の肩を叩くゴリさん)帰って来てくれたか。ハハハ(チョーさん)上洛する俺達の事をどこかで聞いて駆け付けてくれたんだな(デンカ)マカロニ、お前の籍はまだ残ってるぞ(山さん)
山さん、この人は?(スコッチ&ロッキー)紹介しよう。4年前までウチにいたマカロニだ。お前達の先輩だ(山さん)スコッチです(スコッチ)ロッキーです(ロッキー)ちょ、ちょっと待って。ええっと。俺は色々と片づけなきゃいけない事があるんで…(逃げ出す1号)
おい待てよマカロニ!(ゴリさん)おーい!マカロニ〜何で逃げるんだ〜(チョーさん)逃げる事ないのにな(デンカ)まぁ、マカロニもこの4年間、色々とあって顔を出しづらいんだろう。無事で良かったよ。必ずまた戻って来るさ…ぱっ!(暴風雨の中で煙草を吸う山さん)
1号、七曲衆と間違えられた様だな(3号)よほど似てたのか…4年前の俺…?記憶がないな…俺は第8部の第7話で松本藩の江戸屋敷で大辻しろの元祖水野出羽守に6分26秒差で出遅れて元祖になれず…俺って本当にクローンなのかな…まぁいい。利用できるかもしれねえ(1号)
一色の話はあながち的外れではなかった。大井川の川止めのあおりで東海道を西へ上る、あるいは東へ下る旅人は足止めを食らい最寄りの島田宿、金谷宿ではその夜の宿を求めて混雑を極めたのであった(芥川)
大井川の江戸方は島田宿(芥川)今夜のお泊まりは是非、吐夢屋へどうぞ!お風呂も沸いております!温かい夕げも御用意しております!さぁ〜どうぞ!(島田宿旅籠吐夢屋・お麗:栗原小巻)
あっお泊りですね!有難うございます、おまえさん〜お二人様ご案内〜続いてお三人様ご案内〜(お麗)あいよ……(亭主・次郎:竹脇無我(二役))くそォ〜吐夢屋に負けねえぞ〜筋向いの旅籠・鶯屋の主人元吉:小坂一也)
いらっしゃい!いらっしゃい!旅籠鶯屋ですよ(元吉)バカヤロウ〜そんな客の引き方があるかい!もっともっと派手にやるんだよ〜おーい!みんな出て来いっ〜音曲も鳴らして!(元吉の父親・元太郎:内田朝雄)
鶯屋さんはいつもやる事が派手だな(心配そうに眺める次郎)大勢の従業員を使ってお客さんを詰め込んでいるわよ(お麗)まぁまぁ次郎さん、お麗さん(吐夢屋の客分の調理人・沖造:三島雅夫)あぁ沖造さん(次郎)
あっちはあっち、ウチはウチのやり方をやればいいんだ。この混雑でお客様の相部屋は致し方なしだが、あんな詰込方はどうだろうか?まぁこっちは3人で営業しているんだ、出来るだけの事をしようじゃないか〜ぐふふふふ(沖造)
あなた、沖造さんのいうとおりよ、あの詰込方じゃお客様一人の割り当ては畳半畳ぐらいしかないわよ(お麗)ハハッそうだな、立ったまま飯を食わせるつもりかな?(次郎)さぁさぁ我々も商売商売ですよ〜ぐふふふ(沖造)
この吐夢屋は沖造さんの料理でもっている店ですからね、お願いしますよ(次郎)おいおい買被りすぎだよ、私はあんたたち二人が好きで居着いてる押掛けの雇われ人だよ〜ぐふふふ(沖造)
あなた、先程の稲葉様の御行列が戻ってきたわ(お麗)うん、御行列の人数が減っているな〜どうやら全部は渡り切れなかったんだろうな(次郎)これから本陣に入られるんだろう〜ぐふふふ(沖造)
稲葉家の駕籠が吐夢屋の前に通り過ぎようとした時〜 うひょっ!うひょっうひょっ!(駕籠の中の声) そして行列は止まった(芥川)山さん〜大変だぁ〜(野崎)どうしたんだ!チョーさん?(野崎)
殿におかれては、今夜はこの旅籠でなんとしても宿をとりたいとの強い仰せで(野崎)こんな小さな旅籠で!御行列は分割されたと言っても200人からの供揃えが居るんだぞ〜(山さん)どうみても詰め込んでも50人入る入らないかですね(石塚)
殿やお方様の御座所や寝所も御用意すれば宿に入れる家来はその半分位の人数じゃないかな?(島)なんにしても唐突だな、それに唐突と言えばチョーさんは向う岸の金谷に渡った筈では?(山村)
いやいや、ボンを助けようと川に飛び込んだまでは良いが、気が付けばこちらの岸に辿りついたんだよ(野崎)なんか強引な気もするが、向う岸の先行の第1〜3分隊の300人は鮫やんが指揮しているのか?一人では荷が重そうだな(山さん)
山さん分かったよ!どうやら殿はこの旅籠の女将さんがお気に召したようで(石塚)お方様も川を渡れずこちら側に残留しているのに…(島)どうします?(石塚)………ぱっ!ぱっ!(暫く煙草を吸いながら熟考する山村)
モノは考えようかもしれん、本陣に入るよりこの旅籠に入る方が得策かもしれんぞっ、ぱっ!(山村)敵の目を欺くですか…ウン(島)殿と七曲衆以下精鋭は密かにこの吐夢屋へ、そして行列の伴揃いは周辺の宿に分宿する(山村)
なるほど〜川止めが何時解けるか分からん今、敵が襲ってきたら… それではお方様は本陣にお入りいただいて向う岸の金谷宿でも先行の部隊が本陣を中心に分宿するだろうし、これでは敵も我が殿の居所を掴むのは容易ではないワケだ(野崎)
そして… えっ!この吐夢屋にお大名が御逗留されたいと(次郎)左様、我が殿におかれてはこの家がいたくお気に召したとの事、何卒お聞届け頂きたい(スコッチ)それはこの吐夢屋に取りましてもこの上もない名誉で御座いまするが既に別のお客様にお入り頂いており…(次郎)
この家の客については代わりに本陣に使用しても差支え御座らん(スコッチ)ええっ唯の旅人を本陣に宿泊させるのですか?(次郎)その通りで御座る(スコッチ)其れならば私どもに異存などは…(次郎)それではお世話になる(スコッチ) 〜こうして交渉は成立した〜
あなた大変なことになりましたね(お麗)あぁ…とにかく今はお入りいただいているお客様に本陣にお移り頂かないと(次郎)しかし稲葉丹後守様と言えば御大老の堀田様の御一門だが近頃は評判が…よくよく心して御接待に当たらないと…ぐふふふ(沖造)
吐夢屋の二階の客間では相部屋の客たちが夕げをとっていた(芥川)はふはふ〜おいしいねぇ〜(パクパク食べている旅の按摩・徳の市:梅津栄)お食事の所、皆様にはかくかく云々〜お上のお達しにより皆様に是より宿を本陣へお移り頂く事となりました(次郎)
なんですって!すると御主人、私たちの様な者が本陣に泊れるのですか?それは願ったりかなったりではないですか!(徳の市)それでは御面倒ですが急ぎお支度を(次郎)吐夢屋の客は大喜びで本陣に宿を移して丹後守を準備を整えたのであった(芥川)
殿のお着きぃぃ〜(山村)=吐夢屋のなかに三艇の駕籠が乗り入れ=うひょ〜(駕籠から出て来て頭巾を取ったペニス丹後守)!!!(吐夢屋の次郎、お麗、沖造)うひょ〜うひょう〜うひょう〜(白いゴムマスクを被った丹後守が三人:あおい輝彦)これは???(次郎)
京都所司代、稲葉丹後守である〜あるじ世話になるぞ(山村)はあ…ははっ〜(平伏する吐夢屋の一同)……これはうわさ以上だぁ〜ぐふふふふっ(と内心思う沖造)
実はこの沖造〜(芥川) 東の横綱は水戸光圀公、横綱は稲葉丹後守様、関脇は水野出羽守様、小結は真田伊賀守様に津軽越中守様…ええっとそれから〜ぐふふふ(沖造)
外見は穏やかな物腰の腕のイイ調理人であったが趣味は色々な番付を作ってこっそりと世間にばら撒く事であった、中でもこの馬鹿殿さま番付は庶民から大変な人気を博したのであった(芥川)
その頃、光圀・助・格・お新・兵庫・黒岩・血槍九郎・忠高は鶯屋の布団部屋で寿司詰め状態になっていた(芥川)東海道を飛ばして疲れてるのに何じゃコレは(光圀)今までのんびりしてたツケですよ(助さん)もう御隠居〜。そんなに体をくっつけないで下さないな〜(お新)
本陣の間取りがわかりやしたぜ(部屋に入って来て図面を見せる弥七)御苦労。討ち入りする時は皆でコレを着ていこう(兵庫)袖先に白い山形模様?襟元に「駿州田中藩」と書いてあるけど何ですこの黒い羽織は(格さん)一座の公演でやる予定だった演目の舞台衣裳じゃ(兵庫)
ワシが考えた話じゃ。ここ田中藩の土屋相模守様がペニス丹後守に嫌がらせを受けて松の廊下で刃傷沙汰に及んで切腹、田中藩の家臣が討ち入りをして仇討ちするというあらすじじゃ。名付けて「忠臣倉」。田中藩の領地だからうけるかと思ってな(兵庫)どこかで聞いた様な(弥七)
大岡忠高は嬉しそうにダンダラ模様の羽織を着た(芥川)どうだ似合うか?(忠高)凄くお似合いですよ(お新)弥七、本陣の間取り図を見せてみろ。ふむ。門をくぐって玄関の正面には二階へ上がる長い大階段があるのか。だんだんイメージが湧いて来たぞ。まずは陣太鼓だ(忠高)
表門の前で陣太鼓を叩く。皆が大きな木槌で門の戸を壊し、一番乗りした俺が玄関で「御用改めである」と叫ぶ。すると二階から平田満か汐路章あたりが顔を出す。ワシは大階段を一気に駆け上がってブン殴る。奴は派手な階段落ちを見せて皆が俺に続いて階段を駈け上がる(忠高)
イメージトレーニングはバッチリじゃな〜忠高〜ヒック(血槍九郎)俺は討ち入りってのをやってみたかったんだ〜ヒック(忠高)いや、表から堂々と行ったら危険ですぜ。少人数でこっそり忍び込んで仕留めた方がいいですぜ(弥七)はっけよーいのこった〜!ヒック(血槍九郎)
ワハハハ(寿司詰め状態の狭い布団部屋で光圀と相撲を取っている忠高)聞いてねえや…(弥七)今晩も酷い暴風雨だ。本陣の騒音は外には聞こえん。夜が更けたら裏口から出るか。ん?羽織が1人分たりないな。黒岩君はコレだ(怪力類人猿の着ぐるみを黒岩に渡す兵庫)…(黒岩)
スコッチが大井川の川面のスレスレを飛んでいた(芥川)やめてくれ〜(チョーさん)一瞬、雨だけやんだんですからこの貴重な一瞬の機会を逃したら向こう岸へは行けませんよ(滑空するスコッチ)スコッチは金谷側の岸へチョーさんを振り捨て、Uターンして島田側へ戻って行った
暴風雨の深夜、本陣の門前に鉢ガネを頭に巻き、討ち入り衣裳に身を固めた光圀ら九人が酒臭い息を吐きながら立っていた(芥川)ドン、ドン、ドン(大岡忠高が陣太鼓を叩く音)バリバリっ〜(助さん格さんが巨大木槌で門の戸を破る音)先頭の忠高が門をくぐって玄関前に立った
御用改めである!ヒック(玄関に立つ忠高)ん?(階段の上に出て来た客のヤス:平田満)へ?(客の紋次:汐路章)ダダダダッ(忠高が大階段を駆け上がる音)おおあおううあーつっていっつえい!(二人をブン殴る忠高)ギャー!ゴロンゴロン(大階段を派手に転げ落ちる二人)
続けーい!ヒック(忠高)討ち入り衣裳の光圀・助・格・弥七・お新・兵庫・血槍九郎・怪力類人猿黒岩が忠高の後に続いて大階段を駆け上がった(芥川)襖や障子をブチ破って各部屋へ侵入、客達を片っ端から殴り倒して暴れる光圀達。本陣内は怒号と悲鳴が重なりパニック状態
本陣の奥の部屋では水野軍団が宴会をしていた(芥川)本陣に駕籠が一丁来たけど、側室だったね。ヒック(5号)ペニスの野郎、本陣に来ないでどこ行きやがったのかな。ヒック(1号)宿場のどこかの旅籠に泊ったのよ。敵もさる者ね。ヒック(6号)ムシャムシャ(ハッチ)
ホホッホホホホホ〜良いではないか〜良いではないか〜(一条三位)あんたも本当に飽きないねぇ(雲雀)おやめ下さい〜アレー(帯まわしされる芸者:杉本美樹)バリバリっ〜(障子を突き破る音)オヨヨヨヨ〜!きゃあ〜!(ひっくり返る一条三位と芸者)殴り込みか!(1号)
討ち入り衣裳の光圀一座が宴会場に怒涛の勢いで乱入して来た(芥川)火を消すんだよ!ヒック(雲雀)ふーっ(歌手の肺活量を生かし一瞬で大広間の全ての蝋燭の火を吹き消すお千代)チャキーン(雲雀とお新の刀がかち合う音)暗闇の中で光圀一座vs水野軍団の大乱闘が始まった
テーテ〜♪(戦闘BGM)―――卍‐‐卍‐‐グサッ(監督の菊門に刺さった風車)ギャー(監督)助さん格さんと殴り合う1号6号、血槍九郎の長槍と刀を打ち合わせる5号、六条三位の灰皿投げと勝負する弥七、阿片トリオをボコる忠高、一条三位と3号をボコる怪力類人猿黒岩
菊門から屋根瓦を取り出したハッチが光圀に襲いかかる(芥川)ヒャッハ―(ハッチ)カカカカーッ(光圀)興奮した光圀は衣裳を胸元からビリビリに引き裂いて全裸となり、戦闘モードに入ってハッチを迎え討つ。新吉とお千代はシラケ鳥に掴まり暗闇の天井付近を浮遊して避難中
光圀一味の本陣討入の知らせは吐夢屋にも知らせられたーしかし(芥川)そうか水野出羽守軍団め遂に現われたかー私の読み通りだぁ!この暴風雨の中きっと襲ってくるとみておった。殿は如何されておる(山村)
風呂を遣われた後、この家の食事もいたくお気に召したようで機嫌宜しく未だ御酒を召しあがっておりまする(スコッチ)んまい!んまい!んーまい!(奥座敷で三人並ぶ白マスクペニス丹波守)………(相手をするお麗・次郎)ぐふふふふ(調理場の沖造)
よいかこの事は絶対に殿には知らせるなーぱっ!この件では稲葉家は一切動かんー動けば相手の思う壺だーぱっ!(山村)では山さん、本陣は深町軍団に!?(石塚)そのとおりだぁ〜直ぐに深町軍団の宿舎に知らせてくれ、場合によっては本陣ごと焼き払っても構わん(山村)
それでは本陣のお方様が(島)デンカ、今は非常の時だ!然るに我々は攻め手ではなく寄せ手なのだ、非情の手を使わねば敵わんのだ(山村)山さん…(島)
幸いこの暴風雨だ、本陣が火事になっても宿場全体に燃え広がる事はない〜スコッチはこの事を隣の藤枝宿まで行って田中藩に通報しろ!(山村)分かりました!(スコッチ)
本陣には勅使の一条三位さまもお泊りになっている事を見落としてはならん、この暴風雨のなか土屋家は本陣討入に腰を抜かして兵を繰り出してくるぞ〜ぱっ(山村)さすが山さんだぁ(石塚)しかしこの暴風雨増す強くなっているな〜ぱっ!(煙を吐きながら外を眺める山村)
ぐふふふふ 芥川さんに代って吐夢屋の沖造こと私が説明しますと、この暴風雨は実は10日前ほどにマーシャル諸島付近で発生した台風19号で現在は中心気圧880 hPa、最大風速は90m/s、風速 25 m/s 以上の暴風雨圏は半径 400 km
紀伊半島の南西約300km付近を北東方向に時速60kmで進んでおります。明日の夕刻ごろには遠州地方に達するかもしれませんなーさてはて話はどうなるか?枠を拡大して後半の前に画面の前の皆さまにはスポンサーからのお知らせを…ぐふふふ(沖造) =一旦CM=
CM ナショナルホームビデオ マックロード君(森繁久彌)
CM明け
↓
光圀の島田宿本陣討入の前の日の夕刻にさかのぼる、此処は東海道は日坂宿の京方入口付近、この長大な参勤行列は尾張光友の江戸参府の行列であった(芥川)
なにぃ〜京都所司代稲葉丹波の上洛行列が金谷に入ったじゃと〜ほほほほほっ(尾張光友:森繁久彌)あの〜殿っ何がおかしいのですか?(随行の尾張家付家老・竹腰正武:有島一郎)
おまえ、分からんのか?偉そうなヒゲを生やしおって付家老のクセして察しが悪いのう(光友)はあっ?(竹腰)あのな〜稲葉丹波と言えば父親は先の老中、稲葉美濃で大老堀田筑前の一門ではないか!此度も縁故人事で京都所司代におさまりくさって(竹腰)
そうでしたな〜殿は稲葉様や堀田様には行状よろしからずと度々怒られましたな、ついでも私めも〜ハハハッ(竹腰)何がハハハッで懐かしがっておるのじゃ!このたわけ者(光友)ハハッ!ごもっとも(竹腰)
江戸の敵を金谷で討つぞ!今宵の泊は日坂を取り止め行列を此のまま次の金谷へ進ませろ(光友)ええっ!今からこんな時刻に!この雨風の中!当家の行列は1000人からの供廻りがおりまするぞ(竹腰)
しかも大井川が川止めの知らせが先程届いて、今頃金谷の宿はごった返しておりまするぞ(竹腰)だから〜行列を進ませるのじゃ〜公用の旅とはいえ稲葉家と我が尾張家の家格はどっちが上じゃ(光友)
其れはいうまでもなく御三家筆頭の我が尾張家が…あっ我らが金谷に入れば本陣を格下の稲葉様は明け渡さなくては…放り出すのですか?稲葉様を…この風雨の中に?(竹腰)
当たり前じゃ!その上でワシに挨拶に来させてやるわ〜ほほほほ(光友)はあぁぁぁ〜何処ぞのお方と同じくこういう悪知恵は抜群ですな〜(感心する竹腰)したに〜したに〜… こうして尾張家の行列は無理やり混雑する金谷宿に乗り込んだのであった(芥川)
話は再び翌日深夜の本陣(芥川)吐夢屋の稲葉家から報せが!水野出羽守軍団が本陣へ討ち入ったとの事です!(大内)何!(鏡班長)ほら出動出動。…ところで坊主の手際が悪いせいでこんな狭い部屋になったんだぞ〜俺は風呂に行って来るから後は任せた(一色)……(深町軍団)
暴風雨の中を駆けつけた深町軍団(芥川)本陣の門がメチャクチャに破られている(高木)突入だ!(鏡班長代理)深町軍団は抜刀して真っ暗闇の屋内へ突撃した(芥川)バリバリっー!きゃー!バキッ!ぎゃー!バキバキっー!うわー!ドカッ!グエー!ボゴッ!(効果音と悲鳴)
水野軍団はどこだべ(平原)あそこで暴れてる奴らが水野軍団か!ん…奴ら、揃いの羽織を着ているぞ。気合い入ってるなー(鏡班長)年末に見かけるどこかの集団の真似しやがって(大内)戦ってる相手は側室の御家来衆か(高木)水野軍団め、調子に乗りおって!(丸さん)
ガアアオオオ〜っ!(怪力類人猿黒岩)ひいい〜毛むくじゃらの怪物だ〜(逃げ惑う稲葉の家臣と宿泊客)怪力類人猿は最近の不平不満をぶつけるかの様に大暴れ。壁に穴を開け、柱や壁を倒し、稲葉家の家臣達や客達をちぎっては投げ、ちぎっては投げ、片っ端からどつき回した
こ〜の化け物ぉー!(怪力類人猿に斬りかかる平原)だー!(斬りかかる大内)はっ!ヒラ!坊主!…(黒岩の心の声)怪力類人猿黒岩は反射的に手が出て平原と大内を殴り飛ばし、二人は障子を突き破って嵐の中を二階から中庭へ転落(芥川)……(着ぐるみの中で呆然とする黒岩)
その後も怪力類人猿に挑んだ深町軍団は、反射的に体が勝手に反応してしまう黒岩の闘争本能から繰り出される技に次々とブチのめされた(芥川)こ、この類人猿、何て強さだ…(額から血を流しながら突っ伏した顔を上げる高木)…みんな…すまん…ヒック(心の中で泣く黒岩の声)
「淫売!でくのぼう!」「カカカッ!」「ヒャッハ―」「ペニスめぇおおすあおあうあーつっていっつえいいい!」「お尻だけは傷つけないで!」…お方様。必ず救援隊が来てくれます(炭焼き小屋で隠れている腰元のお令)なぜ私が狙われなきゃいけないの…(お伸の方:関根恵子)
本陣を燃やす?あそこには腰元の俺の妻のお令もいるんですよ!(ロッキー)わかってくれロッキー!…待て!行くな!(デンカ)タタタ〜♪(「青春のテーマ」井上堯之バンド)ロッキーが嵐の中を走る。真正面、側面、俯瞰、顔のアップ、高所など様々な角度からカメラが捉えた
まだ火を付けてないのか〜何をボヤボヤしているんだ(番傘に高下駄、どてらを羽織って高楊枝の湯治客みたいなスタイルで現れた一色)さっさと済ましてしまえよ(と本陣の玄関の行灯を蹴り倒す)おー寒々、おーいさき帰っているからな〜(一色)
メラメラ〜ボォォ〜(行灯の油からがれきに燃え広がる)もう一回風呂に入るか♪チンチン〜(鼻歌のそぞろ歩きの一色)ウオオ〜本陣がぁぁぁぁぁぁ〜!(一色と入れ違いに現れ雄叫びするロッキー)
光圀とハッチが戦う周りで逃げ惑う徳の市が焦げ臭い匂いに気がついた(芥川)あー殺されるー殺されるー皆殺しにされる〜たじけてくれ〜たじけてくれ〜たじけてくれ〜(じたばたして燃え始めた本陣の大階段を上から下まで登ったり降りたり転がり続ける徳の市)
バカーっ!と叫んだ光圀とハッチが徳の市にダブルビンタを張った(芥川)ワシは天下の副将軍水戸光圀じゃ!ワガママを言って現場を混乱させるな!ワシは自分の事しか考えない奴ほど許せん物はないんじゃ!(光圀)おいらも自分勝手でワガママな奴は大っ嫌いだい!(ハッチ)
クソっ!水戸の光圀だか何だか知らないが、こんな殴りこみと火事の修羅場で天下の副将軍もヘチマもあるかい!このクソ爺とブ男ひっこんでろボケなす(光圀とハッチの脇腹に連続技のマジ蹴りをいれる本陣宿泊客の弥助:堺左千夫)ウゲエエエー(光圀とハッチ)
脇腹が痛くて死にそうじゃあ〜たじけてくれ〜たじけてくれ〜(じたばたして燃え始めた本陣の大階段を上から下まで登ったり降りたり転がり続ける光圀とハッチ)バカーっ!と叫んだ徳の市が光圀とハッチに連続ビンタを張った(芥川)
ワガママを言って現場を混乱させりゅな!私は自分の事しか考えにゃい勝手な奴ほど許せん物はにゃいんだ!(徳の市)生まれて初めて本陣へ泊まれた上に、討ち入りと大階段を使った珍しい曲芸や火事も見物出来てワシは運がいい。長生きはするもんじゃて(旅の隠居:吉田義夫)
ほれほれ〜ワハハハ〜(長槍の先で稲葉家の家臣と宿泊客を皿回しの様に回している血槍九郎)者ども〜!政直様の無念を思い出せ〜!殿の墓前にペニス丹後守の首を捧げるのじゃー!(忠臣倉の役になりきっている兵庫)ワハハハ〜(本陣の庭で泥酔して相撲を取る忠高と光圀)
ペニスはここにいませんぜ(弥七)炭焼き小屋は探したか!(兵庫)小屋には奥方だけです。それにもう火が回ってます(お新)ワシの台本では炭焼き小屋にいるはずじゃが…やむをえん!討ち入りは失敗じゃ。…政直様…申し訳ありませぬ〜(役になりきって号泣する兵庫)
庭で派手に炎上する炭焼き小屋から妻の悲鳴を聞いたロッキーが中に突っ込んだ。しばらくして二人を両脇に抱えたロッキーが出て来て倒れた(芥川)あなた!しっかり!(号泣するお令)こ、子供を頼んだぞ…ガクッ(ロッキー)テ〜テテ〜♪(「殉職のテーマ」井上堯之バンド)
吐夢屋〜 テ〜テテ〜♪(「殉職のテーマ」井上堯之バンド)山さん!本陣のお方様は間一髪のところで脇本陣へ避難されました(石塚)ゴリさん!ロッキーは?(島)……(顔を背ける石塚)そうか…(山村)
山さん!ロッキーを迎えに行きましょう(島)それはダメだ!今だ本陣での戦闘は続いている、今動けば敵に我々の居所が知れてしまう!(山さん)ではみすみす見殺しに…(島)死して屍拾う者なしなのか(石塚)許してくれっ!ロッキー(誰かのように斜め上を睨みつける山村)
山さん!もうすぐ田中藩の藩兵の先触れが宿場に到着、追って土屋相模守様も本隊を率いてこちらに向かっております(スコッチ)なにっ相模守様自らか!よしっここは田中藩に任せて我々は夜が明けるのを待とう(山村)
本陣では光圀とハッチの見苦しい戦いが再燃していた(芥川)ガブっ(光圀におんぶ状態で抱きつき頭からかぶり付くハッチ)ヒタイ〜ヒタイ〜やめて〜(光圀)ああっ!八兵衛じゃないか(炎でようやく気付く助さん)ホントにはっつあんよ!(お新)
ああっそなたは水戸のじ…(声が裏返っている一条三位)なんだハッチの知り人かい!こりゃどういう事だ(1号)ハッチ!(雲雀)やめろ八兵衛、御隠居だ(格さん)ひででで〜(光圀)ダメだ、引っ張っても離れないスッポンみたいだ(弥七)
なんだって!本陣に打ち入ったのは御老公だって(丸山)えー(深町軍団)やめろ〜戦闘中止だぁ(鏡)おまえたちは深町軍団ではないか!(兵庫)ガウルルル〜(相当バツの悪そうな怪力類人猿黒岩)
ああっ〜クロさん…一体アンタなにを…(丸山)………スマン…(かぶり物を取った怪力類人猿黒岩)大変よ〜田中藩の藩兵が繰り出してきたわ〜もうここは囲まれているわよ(6号)クソっ〜こうなったら斬って出て活路を!(助さん格さん)
ショレニハオヨバン…ヒデデデ(相変わらず八に頭を被り付かれている光圀)静まれー!静まれー!これは田中藩主、土屋相模守さま直々の出役であるぞっ〜一同神妙に縛に付けぃ〜(坂東采女)えっへーん!(偉そうな決めポーズを取る馬上の相模守)
ましゃなおどの、ひしゃしいな〜ワシジャよ〜(光圀)誰だぁ〜田舎爺の分際で我が殿に政直殿と馴れ馴れしい(中村伊織)んっアレ!?(光圀をみて首を傾げる相模守)はぐはぐ(相模守を見つめる光圀)ふんっ!キリキリ縄をかけい!(やはり思い出せない相模守)
相模守のバカたれめ、相変わらず間が抜けておるのう(血槍九郎)こんな恰好じゃ無理もあるまいて、あとで腰をすかすぞ(大岡忠高)くっそーォ、ハッチの為だぁ、もう煮るなり焼くなり勝手にしてくれっ(ヤケクソ気味の1号)
こうして光圀一行に水野出羽守軍団は土屋相模守に尽く捕縛され島田陣屋に引き立てられ深町軍団もそれに同行した(芥川)あの爺ぃどこかで見た事あるな〜?おい!知っているか!(相模守)いえ、ぜーんぜーん(中村)コクリ…(うなずく坂東)
数刻後の田中藩島田陣屋〜 畏れ多くも御老公様に縄をかけてしまい〜申し訳御座いませ〜ン(一同を前にひれ伏す相模守、坂東、中村たち)愚か者めが〜(血槍九郎)カカカカカッ〜(光圀)
ハッチが水戸の爺さんの供だったとはなぁ(1号ほか驚く水野出羽守軍団)ハッチ思い出せないのかい?(雲雀)???(ハッチ)これまでの悪行の報いじゃな(光圀)なんだと!(ハッチ)二人ともおやめ!(鬼の形相のお新)怖っ!(弥七)
取り敢えず本陣に打ち入った事情は飲み込めましたが、稲葉丹後守殿がニセモノとは俄かにはどうも〜(疑心暗鬼の相模守)しかしこの話が本当なら土屋相模守殿の京都所司代就任の話は復活するかもしれんのう(大岡忠高)ゴクリ…(相模守)
御老公さま…少しお待ちを…ヒソヒソ………(卑怯な相談に入った相模守、坂東、中村の土屋おバカ三人組)ええ〜オッホン!ここは我が領内です、その話一口乗りましょう(相模守)おおっ4万5千石が味方に付いたぞ(水野出羽守軍団)
麻呂はそろそろお暇するでおじゃる(コソコソ逃げ出そうとする一条三位)おっと、そうはいかないよ(6号)ここまで話を聞かれたら最後まで付き合って貰うぞ(1号)ひぃぃぃぃぃ〜(一条三位)
クロ!我々はどうする(鏡)クロさん…私は深町団長には申し訳ないがこの際、御老公様に付く方が得策だと思いますがねぇ(丸山)俺はあの一色から別れられるんなら!(他の深町軍団一同)………(怪力類人猿黒岩)
稲葉丹後守様は今どこにおいでなのだ。この島田か!それとも金谷か?(怪力類人猿黒岩)クロさん…丹後守様は精鋭の七曲衆に守られてこの島田宿の旅籠に逗留されています、しかもその周囲を200にも及ぶ家臣団が分散して固めております(丸山)
しかも丹後守様は白いゴムマスクを付け顔を隠し、同じような姿形をした影武者も少なくとも島田宿には2名はおります(大内)もしかしたら七曲衆もホンモノは誰だか分からないかもしれないっぺ(平原)くそっ〜ペニスの卑怯なやり口だ(1号)
手強いな…クロ、仕掛けるのか(高木)…(鏡の方をみる怪力類人猿黒岩)いやはや、まさか替え玉を守らされていたとはなぁ〜この事実を江戸の軍団長も知れば話も変わってくるだろう、だがクロ!七曲衆も死に物狂いで挑んでくるぞ(鏡)
御老公!自分たち深町軍団の意思も決まりました。御老公も此処で自分たちと共に死んで貰いますぞ!あのペニスを倒して汚辱に塗れた水戸家の名誉を今こそ回復するのです(怪力類人猿黒岩)うむ好かろう!イヤーカッカカカカカ(光圀)
大井川対岸の金谷宿では= 下にぃ〜下にぃ〜(尾張光友の行列)チョーさんエライこっちゃで〜尾州様の行列が乗り込んで来よったで〜(鮫島)ククぅ〜通達は受け取っていたが、この風雨の中を本当に来るとは…(野崎)嫌がらせもここに極まれたりやで(鮫島)
尾州様の行列の先頭は宿場の入り口に差し掛かったで!ワシらんとこの脇本陣の連中や荷物は宿外れの忍子寺へ避難させたが、この本陣をむざむざ明け渡すんかいな?(鮫島)如何に御三家筆頭とはいえ、このような無体、一歩も引き気はない!(野崎)
と言うものの今これ以上他家と悶着を起こすワケにもいかん、さりとてこの天候の夜間の移動は危険過ぎる(野崎)引っ越しがもたついているとか夜明けまで時間稼ぎでもさらしたろか〜それまであいつ等雨ざらしやで〜(鮫島)
ワハハハハ〜おぬしらの悪だくみの通り雨ざらしにされては敵わんから、こちらから丹後殿に挨拶に来てやったぞ(尾張光友)畏れ多くも尾張光友公が直々に挨拶に罷り越したのである!えー丹後守殿をはよはよコレへ(竹腰正武)ゲッ!尾張様(野崎)
あーその主人丹後守は加減が宜しくなく臥せっておりまする(野崎)おーおーそれはそれは!ではなおの事お見舞い申さねば、丹後殿は何処じゃ〜あないは要らん(ズカズカ本陣に上がり込む尾張光貞と竹腰)
おーこれが噂の白マスク丹波守殿か!この3人の中に本物がいるのか、それとも島田宿の方に居るのかな?(尾張光友)えっなぜ尾張様はその事を御存じで!?(野崎)ほほほほほっ、尾張家を馬鹿にするではない!我らにも諜報機関はあるぞ(尾張光友)
江戸での様子は奴らを通じて把握しておるわっ、どうやら稲葉家では水戸家の「深町軍団」とつるんでおるようじゃな〜(尾張光友)そっそれはご大老さまのお声がかりで(野崎)我々の調べでは先般の我が名古屋城の金蔵を破ったのも光圀の仕業じゃ(尾張光友)
そのような卑劣な水戸の爺ぃとは手を切ってワシらと手を結べ、我が諜報機関「七人の隠密」を使うが良い(尾張光友)あの「七人の隠密」を ♪ふーふぅ〜ふふふふ〜(ハミング=作曲:山下毅雄が頭の中で流れる鮫島)しかし我ら「七曲衆」の裏番組で少し地味かな…(野崎)
何を言うか!地味ではなく落ち着いた大人の匂いがするのであろうが!この際、ワシらと手を携え光圀めを地獄へ送って、ゆくゆくは動乱の中この手に天下を握るのじゃ〜(光友)ええっ〜しかし我らは水戸の御老公とは何ら関わりは〜(野崎)
黙らっしゃい!まだそのような事を申すか!え〜いソナタでは話にならん!丹波殿と直に掛け合おう!どれが丹波殿じゃ〜それとも3人とも影武者か(光友)………(居並ぶ三人の白マスク丹波守)
おのれっ!せっかく共に天下を握ろうと誘っておるに知らぬ顔の半兵衛を決め込む気か!そっちがその気なら此方にも奥の手があるわ、そち達が本物かどうか確かめて遣わす!伯耆殿、出てくるのじゃ!(光友)
バリバリッパリーン! アチョー!きえええええぃ〜ナハハハハハッ!(襖をけ破って飛び出してくる白塗り殿さま風の男)なんと、これは井伊伯耆守さま!(野崎)そのとおりじゃワシの盟友、掛川城主の井伊伯耆殿じゃ、稲葉丹後殿の幼友達でもあるそうじゃな(光友)
伯耆殿、構わん!この白マスク丹波が本物かどうか確認するのじゃ!(光友)ナハハハハハッ!きえええええぃ〜!(白マスク丹波守たちにトリプルスクリュウキックを喰らわす井伊伯耆守:すわ親治)ぐわわわっ〜(直撃を受けた白マスク丹波守達)
……(ピクリとも動かない白マスク丹後守2人)ナハッ!(光友に首を振る井伊伯耆守)ニセモノか…ではあと一人残る白マスク丹後守か(光友)なんと殺してしまうとは、幾ら尾張様でもこのような狼藉ご無体過ぎますぞ!格なる上はお手向致しますぞっー出会え出会え!(野崎)
御三家に逆らうとは身の程知らずめ〜伯耆殿蹴散らしてしまえ!(光友)斬れっ!斬れっ!(鮫島)それっ!殿を守れ!(竹腰)こうして豪雨の金谷宿本陣でも尾張家&掛川井伊家と稲葉家先発隊が激突したのであった(芥川)♪テーンーテーンー(BGM)
しかし多勢に無勢の稲葉隊が圧され始めた(芥川)ナハハハハハッ〜!(次々と稲葉侍を投げ殺しあらん限りの狼藉を尽くす伯耆守)あー…(次々に倒れる稲葉侍)あかん!チョーさん最早これまでかいな!(鮫島)山さん…許してくれ(野崎)
その時である(芥川)もうー怒ったぞーテメエ等許さんぞっ!(マスクを取った最後の白マスク丹後守=鬼の形相の川渡人足・犬八)えっ!なんで人足が影武者に…(鮫島)渡河の際に影武者の一人が怪我をしてその代わりに…(野崎)
この〜俺がよぉ贔屓にしている稲葉様になんて事をしやがるんでぃ〜!動乱だぁぁあ〜なにが天下をでぃ!結局てめえ独りじゃ何も出来ねえクソ爺が何を言ってやがるんでぃ〜ふざけるもていげいにしやがれってんだ〜!(犬八)おのれ〜ぬかしたな下郎め!(光友)
ああ〜ん、やる気かこの野郎っ〜!こちとら喧嘩は三度の飯より好きなお兄いさんよ〜!そのすっとぼけた首根っこを引っこ抜いてやるぜっ〜覚悟しやがれ!(源太の褌を水に濡らして鞭の如く振り回す犬八)いや〜ん(褌を取られ両手で股間を隠す源太)
斬れっ!斬れっ!ぐわぁぁぁ〜!くっさ〜(光友の顔に鞭ふんどしが巻き付く)殿っ!おのれっぃ〜斬り捨てィ!怖いから私は逃げる〜(竹腰)こうして稲葉家に代って川渡人足・犬八と尾張家・井伊家の1対1000の壮絶戦いが始まった(芥川)
10分後〜勝敗はあっさりと犬八の一方的勝利で終わろうとしていた(芥川)ひでででで〜やめてくれっ!(犬八に首根っこを引っこ抜かれかけている光友)へっくしゅん!(くしゃみをする源太)ナハっ!(くしゃみをするとズルッとコケル伯耆守)
いまだ野郎ども突っ込め!(犬八)おおー ブーンブーン!(褌を外しその先に石ころを包んで振り回す源太以下フ●チン川渡人足たち)アチョー!きえええええぃ〜ぎゃー(次々に石ころ褌でブン殴られ血まみれになる伯耆守)
お待ちくだされっ!お待ちくだされっ!(飛び出してきた尾張家家来)ナンでぃ〜てめえは?(犬八)某は尾張大納言家来、沢田と申しまする(沢田慶武:芦田伸介)沢田と申せばあの「七人の隠密」の頭の! ♪ふーふぅ〜ふふふふ〜(再びハミングが頭の中で流れる鮫島)
御腹立ちは尤もで御座るが我が主人大納言は気鬱の病にて、何卒何卒ご堪忍を!(沢田慶武)気鬱だぁ〜コレがか(犬八)ひででで〜(光友)すべてはこちらの井伊様に唆されての事に掛かる仕儀に…何卒お許しを(平伏する沢田)ナハ!!(ビックリして声も出ない血塗れ伯耆守)
それに対岸の島田宿は火事のようで御座る、稲葉様に於かれても残存隊の救援に向われる方が宜しいと存ずる(沢田)ナニ!島田宿が火事とな(野崎)チョーの旦那!ていへんだぁ山さんがあぶねぇ〜すぐに助けに行きやしょう(犬八)
しかしこの嵐で川止めの大井川をどうやって?(野崎)そこは川越人足のアッシだぁ〜こんな必死なって働くお侍さんをはじめて見て惚れたんだぁ〜力づくでも命懸けで渡してみせますぜ(犬八)犬八殿〜(野崎)
アレ尾張様は?(鮫島)あっ!(犬八)逃げたな…(野崎)ワッセ!…(戸板に乗せた光友を担いで間道を落ち延びる沢田以下七人の隠密)殿、天下取りはまだまだ遠ございますな〜(一緒に逃げる竹腰)ワシはまだまだ諦めんぞっ〜へっくしょん(ボロボロ状態で退場する光友)
815 :
名乗る程の者ではござらん:2013/12/03(火) 09:18:46.85 ID:W2uzvOPn
その頃助三郎は色町で女子衆に囲まれ上機嫌だった(芥川)
光圀たちのペニス丹波守攻略作戦本部が置かれた田中藩島田陣屋では〜 一人でブツブツ呟きながら考えている土屋相模守、そして… よぉーし分かった!島田宿の住民を避難させよう(相模守)へぇ〜?(ポカンとする坂東と中村)
この嵐の事だ、宿場が危険と言って近くの瑞光院の防風林に宿場全体を避難させるといえば丹波守殿も出てくるだろう、そこを一気になぁ(得意気に話す相模守)そんなんで出てきますかね〜?(中村)
まったくお前たちは経験の浅い奴らだな〜みすみす命が危ないのに出てこない馬鹿は居ないだろうが。まもなく夜が明ける、宿場に触れを出せ(相模守)へぇ〜この嵐の中、私がですか?(中村)当然だぁ!(相模守)へぇ〜(渋々出かける中村)
あの〜殿、敵の稲葉様は丹波守ではなく丹後守でして…(坂東)ウルサイ!細かい事はどうでもいいんだっ(相模守)老公、この避難作戦はペニスが出てこようが出てこまいがこちら側には有利ですなー(大岡忠高)御老公は眠いそうでお休みになってます(怪力類人猿黒岩)
いよいよペニスと最終決戦じゃのう(血槍九郎)麻呂は関わりとうないでおじゃる〜(一条三位)一条家か何だか知らないがそんなちっぽけな家、潰しても惜しくないだろう(1号)ひぃ〜(一条三位)ムシャムシャ(ひたすら食べ物を食い散らかすハッチ)
こうして夜が明け、藩庁から宿場から避難の触れが出された(芥川)カンカンカン!(避難の半鐘が鳴る)大井川が危ないらしいぞ〜キャー逃げて〜逃げて〜(島田宿の人々)お客さん、店じまいですよ〜早く早く〜(遣り手婆:丸平峯子)ええ〜(褌一丁で放り出される助さん)
避難だと〜せっかく宿は満杯で書き入れ時だというにとんでない話だ!知らん顔をしておくんだ(鶯屋元太郎)おとっつあん、本陣からの避難客も受入れて定員の十倍は収容していますよ、大丈夫かな?(息子元吉)うげっ〜(結局、廊下で雑魚寝状態の深町軍団一色)
稲葉丹後守宿舎、吐夢屋では〜 宿場全体が避難か!つまり宿場は無人になるワケですな〜(石塚)こうなると宿場内に散らばる我々の宿舎が目立ちますね(島)本当に避難が必要なのでしょうか、まさか土屋様の嫌がらせでは?(スコッチ)
私が攻めてならこの絶好の好機を見逃さない…敵は必ず攻めてくる!ぱっ(煙草をふかしながら振り返る山村)山さん…(七曲衆一同)我々が生き残る道は攻めてくる敵を倒すか、大井川を越えてこの田中領から脱するか二つに一つ!(山村)
スコッチ、殿を大井川の向うにお渡し出来ないものか物見を頼む!ゴリさん、この吐夢屋を中心に周辺に分宿している藩士たちの宿舎を出砦として警戒を強めるんだ!デンカ、殿は如何されておる?(山村)殿はこの家の女将を相手によっぴで酒宴を(島)
ぐひ〜うひょぅぅぅぅぅ〜 ……うひょっうひょっ!(すっかり泥酔してお麗に抱きつく白マスク丹後守)あれ〜!お殿様っお許しくださいませ〜(お麗)うひょっうひょっ!(丹後守)お麗!(次郎)………!(唖然と見つめながら次郎を押える影武者丹後守2人)
おやめなさい!いったい貴方は誰なのです!(沖造)うひょ〜?(沖造をにらむ白マスク丹後守)貴方が正真正銘の稲葉丹後守正通さまなら、このお麗さんにそのような事をする筈がありません!貴方は誰なのです?ぐふふっ(沖造)!!!!!(山村)
ワッセ!ワッセ!(荒れ狂う大井川を豚かきで島田宿方面へ泳ぎ渡る犬八以下川渡人足たち) ぐはっ〜(人足におんぶする野崎)チョーさぁ〜ん!ウォォ〜(同じく鮫島)そして〜 目指すは宿場の中心、ペニス丹後守の吐夢屋!(攻め手の深町、水野軍団&光圀連合軍)
其れを迎え撃つ稲葉ペニス丹後守と七曲衆以下その藩士たち・宿場の避難も終わり、まもなく必殺の修羅場と化す島田宿を暴風雨圏に巻き込み巨大台風19号は速度を上げ遠州、駿州地方を直撃しようとしていたのであった(芥川) =CM=
とりあえず規制解除されました
しかしレベルが2に・・・
年の瀬に大復活しちゃいましょう
皆様お元気ですか?
規制も一旦落ち着いたのでまた再開しませんか?
=CM明け・島田宿八丁目付近
>>1のリレー小説作戦本部>182の地図参照=
しかし猛烈な雨風だぁ、いろんなモノが飛んでましたよ(格さん)この嵐が我々の動きを隠してくれる、しかしペニス丹後守は何処に?(クロ)ああ恐らく分宿している藩士どもの宿舎から察するに宿場の真ん中あたりの宿舎だろうて(大岡忠高)
斥候に出ている弥七さんから知らせが来ますよ(お新)面倒臭い事になったのう、ワシはこの際ペニスなどどうでもよいのじゃ(光圀)い〜まさらナニを抜かすんじゃい、このタワケが!(血槍九郎)丹後守の居所が分かり次第、突撃しますよ(格さん)
しかし闘いは綿密に練られた奇襲攻撃の筈が、突如唐突に始まったのである(芥川)ウォ〜ぐわわわわわぁぁぁ〜(叫び声)なんだ!(クロ)あれは水野出羽守軍団の待機場所の京方の方ですね(丸さん)
=島田宿・京方一丁目付近=
おいコラ!お前等〜(出羽守1号)ぐえええええぇぇぇぇぇぇぇぇ繪繪えぁぁぁ〜!クスリぃ〜!お金ぇぇぇ〜!(大通りに飛び出して狂ったように叫びまくる続・水野出羽守軍団のお法・健太・マサ)禁断症状ですなw(何故か嬉しそうな出羽守3号)
おのれ!水野出羽守軍団だな!出会え!出会え!(警戒中の稲葉藩士成瀬:成瀬正)くっそ〜こんな時にあいつ等、見つかってしまったぞ、こうなったら出羽守軍団全員で突撃だあ!(討って出る出羽守1号)おおおおっ!(後に続く3〜6号)
くっそ〜出羽守軍団め、来やがったな!野郎ォォォォォォ〜来いっ!(迎え撃つ激しくガラの悪い稲葉藩士岩尾:岩尾正隆)おおっ!女も居るじゃねえか、俺が頂きだぁ〜!デヘヘヘヘ(右に同じく稲葉藩士志賀:志賀勝)
この変態め!そうはいかないわよ!アアレっ!?(出羽守軍団6号)可愛がってやるで〜!でへへへへへへへへ〜!(6号を素通りして5号に突進する志賀)ぎゃ〜あれぇぇぇ〜(満更でもなく嬉しそうな出羽守5号)
キキッー!チエィ〜!(たちまち不機嫌になってその他20人くらいの稲葉藩士を相手に大暴れする6号)6号、なんだかスゴイですね(とにかくセリフが増えて嬉しい3号)よおーし!この勢いで3丁目まで突っ込むぞ!(1号)
=再び吐夢屋では=
貴方は誰なのです?ぐふふっ(沖造)沖造とか申したのう!いったい何を言い出すのだ!ぱっ(やはり煙草は放せない山村)この方は稲葉正通さまではございませんな!(沖造)ききき貴様きちがいか!(石塚)
この方が本当の正通さまなら実の姉に懸想する筈はございません!ぐふふふっ!(沖造)なんと!するとこの人は!(山村)沖造さん(お麗)・・・(次郎)山さん!いったいどういう事なんです(石塚)
いや、前にボスから聞かされた事がある!大殿には女の隠し子がいたとか・・・ぱっ(山村) =回想シーン・今から25年前の屋形船が行き交う江戸大川端のとある座敷= ワハハハハハハハハ(無理やり若造りの稲葉美濃守正則:菅井一郎)
ヒック!余は酔ったぞ、良いではないか!良いではないか!うへへへ〜(泥酔して狼になった稲葉正則)きゃ〜、お殿様お許しくだい〜お助けおくんなまし〜あれぇぇ〜(お麗の母・料理屋榊の女将お秀:文野朋子(友情出演))
うへへへへへへへ〜(稲葉正則)ああああああああ〜(お秀) =しばらくして= 旦那さま!今行っちゃいけません!(やはり若造りの板前沖造)お秀っ〜(制止する沖造を振りほどく男)ドタドタドタ!パリーン!(座敷の戸を蹴破る音)
お秀!こっここれはお殿様!私めの女房に何という事を・・・(座敷に飛び込んできた榊の亭主良介:山内明(友情出演))ヒック!なんじゃと!情けをかけてやったに〜無礼者めが!(抜刀する稲葉正則)うわ〜(正則に斬られて血まみれの良介)
手当の甲斐もなく亭主は息を引き取り、女房は身籠りやがて女の子を産んだそうな…ぱっ(山村)では、その女の子が!しかし相手が夫が居る女、必ずしも其れが大殿のお種とは…(石塚)
ところが旦那様は●×□で夜の趣味が◎凸なので女将さんに子供など出来る筈もないんですよ〜ぐふふふ(沖造)さり気なく大胆な発言だな(石塚)しかも大殿は恐妻家であられた、この事は早々に知れて…(山村)
テメぇ〜まーた、外の女に子供を作らせやがったなーそのキン●引っこ抜いてやろうか!(正則のふんどしを後ろから引っ張る内室バラ姫:曽我町子)ごめ〜んごめ〜んごめ〜ん(半殺し状態の正則)
=回想シーン終わり= 大御方様にボコられた大殿は老中就任を控え外聞を憚り、西山殿やボスの御父上らが協議して母娘を密かに江戸から落としたそうだ・・・ぱっ!(山村)するとこちらのお麗さまは…(石塚)
そうです、お麗さまは正真正銘の……その後、生国のこの島田宿に立ち帰って旅籠を営んでいたので御座います、勿論大殿様に若さま、いや正通さま、御家老の藤堂様の助けの有って事で御座いますが・・・ぐふふふ(沖造)
とすれば、ぱっ…こちらの殿は一体???(煙草を持った指を白マスク丹後守正通に向ける山村) =一同の視線も丹波守に向けられる= …………(沈黙し続ける、が眼だけは笑っている白マスク丹後守正通)
んっ!???(山村)・・・・・・・クックククククク・・・うひょひょひょひょひょひょひょうひょうひょひょひょひょひょひょひょうひょう(次第に高笑いする白マスク丹後守)殿・・・(七曲衆)
ぐふふふっぐふふふふふふふふふふふふふふふふふ!(丹後守に対抗せんと笑いだす沖造)パシーン! …(沖造の頭をしゃもじで叩くお麗)お麗!(次郎)
身内からバレてしまうとはなぁ…うひょひょひょひょひょ、そうよ!余はニセモノの丹後守よ!(白マスク丹後守)貴様!いったい何者だ(石塚)
うひょひょひょひょひょ、本当の余の名は赤ん坊少年ペニス一郎よ!(ペニス一郎)ポカーン…(名を聞いて固まってしまった一同)ペニスって…(石塚)それより赤ん坊少年…(次郎)赤ん坊少年ペニス一郎め!本物の殿はどうしたのだ!?ぱっ(すんなり受け入れている山村)
さあ〜て、うひょひょひょひょひょ!(ペニス一郎)よくも我々を謀ってくれたな!(刀の柄に手を掛ける石塚)山さ〜ん!出羽守軍団です!いま2丁目付近で交戦中です(島)ナニっ!遂に来たか!(山村)
うひょひょ!さてさて出羽守軍団の手間を省いて斬りますか?それとも京都所司代をフイにして、いやお家断絶を覚悟で突き出しますかねぇ?(ペニス一郎)…(一同)何の話をしているんですか?(島)
うひょひょひょひょひょ〜!この稲葉家10万2千石は赤ん坊少年ペニス一郎が乗っ取ったのだぁ〜(マスクを取って雄叫びをあげるペニス一郎)これはえらい事を聞いちまった…(床下で全部を盗み聞きしていた弥七)
パシーン! …(ペニス一郎の頭をしゃもじで叩くお麗)うひょひょ!あっイテ!ナニを…(ペニス一郎)ボカッ!(ペニスをおもっきり殴る石塚)ヒエ〜(ペニス)ジャー!あっちちっちち(ペニスに柄杓で熱湯をかける次郎)
ボコッ!ぐふふふ(ペニスの腹に蹴りを入れる沖造)ひぃぃぃ〜やめて〜(寄ってたかって皆からリンチを受けるペニス)
山さ〜ん!助けてうひょ!(山村にすがるペニス一郎)赤ん坊少年ペニス一郎、本物の殿は? ジュ〜(ペニスの頭に煙草の火を押し付ける山村)ひぃぃぃ〜紀国屋文左衛門宅で太鼓をたたきながら歌っていましゅ〜
>>607参照(ペニス一郎)
根性なしめ…ぐふふふふふ(沖造)山さん!これから我々の取るべき道は!もうすでに戦闘は始まっているのですぞ!(石塚)…………いやそうではない!いやいやそうではない!紀文がこの企みに関わっているという事はその背後に柳沢殿が ぱっ(山村)
それに状況は何も変わってはいない!今は我らに襲い掛かっている出羽守軍団を撃破するという事態に変わりはないのだ!本物の殿の安否が確認できるまでは此のまま押し通すしかない!ぱっ(山村)
山さん、敵の人数は7人です!ここは一気に(島)いや、まだ一味が隠れ潜んでおるやもしれん、鶯屋の深町軍団にも出動を呼応う(山村)すでに異変は気付いている筈です(石塚)
=その鶯屋では= ドンドン!おーい誰も居らんのか!この雨風じゃあ幾ら叩いても埒が明かんぞ(鶯屋の表戸を叩く稲葉藩士福本:福本清三)あいつ等帰ってこないな〜まったくグズだな〜むにゃむにゃ…(再びグウグウ寝入る一色)
そして京方二丁目付近では暴風雨の中、双方横殴りの雨と泥にまみれて一進一退の死闘を繰り広げていた(芥川)えーい!相手は小人数だ者ども何をしておる!斬れ斬れ!(藩士成瀬)野郎ォォォォォォォォっ〜ペニス!出てきやがれ!(出羽守1号)
ブシャー!ドシュー!ブシャー!ウォォ〜ぐああああ〜(出羽守軍団に次々と斬られる効果音と稲葉藩士たちの断末魔)みんな!押し始めて来たぞ〜(出羽守3号)ブヒーン!ええっ!おまえ…(いきなり背中を斬られる3号)
あたしゃぁね〜この人と恋に生きるのさ〜これが女の性だね(出羽守5号)おうおうウィ奴じゃ〜(5号の肩に手を回し笑う藩士岩尾)てめえ〜(出羽守1号)悪いが出羽守軍団を抜けさせてもらうよ〜(3号にトドメを刺す5号)
ぐはははは〜急にセリフが多くなったと思ったら、やはりこういう事だったのか… ウグッ… バシャーン!(=水野出羽守3号討死のテロップ=泥道に頭から倒れ込む3号) 3号ォォォォォ〜!(10名余りの藩士を相手にしながら叫ぶ6号)
ちくしょぉぉぉ〜よくも〜(成瀬に回し蹴りを喰らわす6号)ぐわぁぁぁぁぁぁ〜(絶命する成瀬)おのれっ〜!5号!(岩尾)あいよっ!6号いのちは貰ったよぉぉ!(5号)ふん!それはこちらの言うセリフさぁ!とうとうこんな羽目になってしまったね!覚悟おし!(6号)
おーいオマエ等の欲しいのはコレやろ!(続・水野出羽守軍団のお法・健太・マサの方に白い粉の袋を投げる藩士志賀)ぐえぇぇ〜くすりぃ〜グデグデグデぇぇぇ〜!(志賀の投げた袋に飛び付く続・水野出羽守軍団のお法・健太・マサ)
よおーし今だ!放てっ〜!(石塚)=吐夢屋の二階窓から十挺の火縄銃が一斉に火を吹く= どっどど〜ん!どっどど〜ん! ぐえええぇぇぇぇぇぇぇぇ〜ぎゃぁぁぁぁ〜(=お法・健太・マサ討死のテロップ=撃ち抜かれて泥道に頭から倒れ込む3人)
ゴリ!ザコは放っておくんだ!ぱっ(山村)ウヒョ〜!(興奮しているペニス一郎)お静かに願おうか!暫定の殿!(ペニスを押えこむ島)ああっ〜肝心な時にハッチの奴何をしているんだ〜(多勢と斬り合って手が出せない出羽守1号)
その頃、ハッチこと八兵衛ら続水野出羽守軍団本隊は・・・(芥川)おーみんな食え食えっ飲め飲めっ!(ハッチ)おー(雲雀・六条三位・監督◆v5d1kQsIAA)吐夢屋に程近い江戸方五丁目付近の避難して無人になった旅籠を荒し捲っていた(芥川)
877 :
名乗る程の者ではござらん:
弥七とお新の性行為を覗発情する八。