監督、とりあえずお帰り。俺も規制解除になったばかりだ。
ところで気になったので少し意見を。
昨日の監督はちょっと感じ悪いぞ。確かに、このスレにおける監督の貢献度は
大きいが、今まで自分一人の力でこのスレをもたしてきた訳ではないだろ?
そういう高慢ちきさを漂わせていると気分を害する人も出てくると思う。
ここは皆で作ってきてここまで育ったスレだろ?
只でさえ監督の過去はアレだから、もうちょっと「謙虚」になったがいいと思う。
それとリレー小説とは関係の無い自分マンセーネタと人気投票ネタは控えた方がいい。
読んでると、それがいつも脱線に繋がっているように感じるから。
【リレー小説スレの注意書き三箇条】
一、監督はスレの盛り上がりを自分ひとりの手柄にしない事
二、監督は思い上がりを捨てて謙虚になる事
三、人気投票ネタと監督マンセーネタで話を脱線させない事
日付はスタート年月日
例外2011年10月15日「タイトル無し」(江戸・水戸・京都)大友柳太郎、有島一郎
例外2011年10月25日「旅一座と老公一行」(草津)鮎川いずみ、森次晃嗣
例外2011年11月06日「陰謀吹き荒れる江戸の戦い」(江戸)西郷輝彦、藤岡琢也
例外2011年11月26日「無し」(江戸)竹脇無我、天知茂
例外2011年12月10日「無し」(江戸)森繁久彌、加藤剛
1話2011年12月18日「無し」(江戸、水戸、三島)森繁久彌、竹脇無我
2話2011年12月18日「波乱の旅立ち」(三島)竹脇無我、金田龍之介
3話2011年12月30日「悪乗り一条三位、若殿さま」(京)有島一郎、藤田まこと
4話2012年01月06日「壮絶な戦い」(大阪)森繁久彌、藤田まこと
5話2012年01月07日「独りで進行大阪の謎」(堺)毛利菊枝、南原宏治
6話2012年01月12日「大岡の乱」(高松)加藤剛、片岡千恵蔵
7話2012年01月15日「印籠が盗まれた」(高知)西郷輝彦、松坂慶子
8話2012年01月17日「荒野の戦い」(大洲)夏八木勲、月丘夢路
9話2012年01月19日「汗と涙の職人魂」(宇和島)加藤嘉、内田朝雄
10話2012年02月05日「暴れん姫様格さんに恋!」(博多)ジュディ・オング、安部徹
11話2012年02月21日「暴力と権力」(大津)磯村みどり、芦屋雁之助
12話2012年02月22日「女と男の別府の湯」(別府)本阿弥周子、高峰秀子
13話2012年02月23日「謎の祈祷師軍団謎の白頭巾」(阿蘇)嵐寛寿郎、高峰秀子
14話2012年03月03日「プリプリこそ人生」(宮崎)萬屋錦之介、浜木綿子
15話2012年03月04日「光圀の野望」(薩摩)森繁久彌、山田五十鈴
16話2012年03月05日「お銀にチンポが生えた!?」(大坂・彦根)高峰秀子、竹下景子、宇野重吉、横内正
17話2012年03月06日「ゑすえむと死」(膳所)大川橋蔵、香山美子、横内正、大河内傳次郎
18話2012年03月06日「子供孕ませ合戦」(京)西村晃、あおい輝彦、吉田義夫
19話2012年03月07日「紅白結婚歌合戦!紀伊殿救出大作戦」(大坂)大坂志郎、加山雄三、宇佐美淳也
20話2012年03月08日「カスを食べる」(和歌山)近衛十四郎、品川隆二、芦田伸介
21話2012年03月08日「格さん大復活!」(吉野・ブチクン島)宇野重吉、松坂慶子、朝比奈順子、横内正
22話2012年03月08日「恐怖・女の館」(桑名)岩下志麻、森光子、市川右太衛門、かたせ梨乃
23話2012年03月10日「暗雲立ちこむ大騒動」(名古屋)森繁久彌、美空ひばり、西郷輝彦、黒川弥太郎
24話2012年03月25日「いざ決戦」(和歌山)杉村春子、下川辰平、左とん平、山形勲
25話2012年03月28日「黒い謀略」(箱根)杉村春子、二宮さよ子、山形勲、月丘夢路
26話2012年04月07日「船大事故」(仙台)二宮さよ子、宮部昭夫、上田吉二郎、潮健児
27話2012年05月10日「親子再会将棋大会」(天童)桜木健一、三木のり平、月丘千秋、神山繁
28話2012年05月12日「痛快!悪を斬る白頭巾」(庄内)土田早苗、近衛十四郎、品川隆二、保積ペペ
29話2012年05月13日「婆なまはげ女必殺拳」(秋田)志穂美悦子、松坂慶子、工藤堅太郎、初井言榮
30話2012年05月16日「向田家の一族」(大館)岡田英次、宝生あや子、荻島真一、長門勇、加藤武
31話2012年05月19日「暗雲立ち込める弘前城下・前編」(弘前)細川俊之、多々良純、御木本伸介
32話2012年05月22日「暗雲立ち込める弘前城下・後編」(弘前)若山富三郎、木村功、菅貫太郎
33話2012年05月31日「穴兄弟仁義に託した見世物小屋」(青森)松坂慶子、近藤洋介、地井武男
34話2012年07月20日「人生いろいろ」(松前)山形勲、遠藤太津朗、谷村昌彦、曾我廼家五郎八
35話2012年07月31日「潮来の黄門様薄情そうな大対決」(恐山)小川眞由美、山本昌平、曾我廼家五郎八
36話2012年08月04日「戦いとは何か」(津軽海峡・蝦夷)志村喬、山形勲、三國連太郎、佐藤慶
37話2012年08月18日「蝦夷編(仮タイトル)」(※2012年8月31日を最後に中断中)
1話2013年08月31日「タイトル無し」(水戸・江戸)森繁久彌、宇野重吉、悠木千帆、ペニス一郎
2話2013年09月05日「暗雲立ち込める佐渡の謎」(水戸・江戸・佐渡)片岡千恵蔵、左卜全、加藤嘉
3話2013年09月10日「光圀危機一髪!輪島の極悪人」(輪島・富山・金沢・佐渡)丹波哲郎、橋田壽賀子
4話2013年09月17日「嵐の夜、皆殺しの村」(親不知)丹波哲朗、若林豪、島かおり、蟹江敬三
5話2013年09月21日「光圀危機!高田に立ち込める暗雲いかに 前篇」(高田)松山容子、丹波哲朗、杉村春子
6話2013年09月27日「光圀危機!高田に立ち込める暗雲いかに 後編」(高田)片岡孝夫、松山容子、片岡千恵蔵
7話2013年10月02日「(近々完結予定)」
まったく前スレの最後なんやねんw
じゃあ次スレも頑張りまっせ
CM
テレビはPanasonic4K有機EL!
もちろんECOナビ!(満面な笑顔の吉瀬)
第8話開始↓
老公を駕籠に閉じ込めた助三郎格之進弥七お新は松井田にやってきた(芥川)早く出せ早く出せよ!(駕籠の中でわめいている光圀)
どうします?(お新)駕籠事川に流しちまいやしょうぜ(弥七)待て、それではわしたちは水戸藩からお咎めを受ける。こうなったら一思いにやってしまったほうがいいのでは?(格さん)うーむ。取りあえず思いから宿を探そう(助さん)
監督(監督◆v5d1kQsIAA)は少し離れた街道の茶店にいた(芥川)お団子はいかが?(婆)お茶だけでいいよ(監督)しけた客だよ!(婆)
『監督4回目の卒業宣言を撤回!!もはや様式美!!』と一面に書かれている瓦版を読んで監督はむっとした(芥川)こんなに大きく書くことないだろ(監督)
ーーーーー卍ーーー卍ーー卍ーー(グサッ…カラカラカラ…)弥七からの文か(風車を抜く監督)
監督さん いつか田毎庵でオフ会やろうぜ 会費は30文 恥ずかしいならプロレスの覆面か母上の下着をかぶってこい 俺が腕によりを掛けた蕎麦を食わせてやるぜ(文を読む監督)
あああれほどオフ会には行かないって言ったのに!忙しいんだ!(監督)顔を上げると目の前に覆面屋があった 監督は何かに導かれるようにふらふらと店に入った(芥川)
店内にはプロレスの覆面の他に女の下着もおいてあった(芥川)いらっしゃい(主人)
変わった店だな(監督)いかにも金の無さそうな流れ浪人か 冷やかしなら帰れ(主人)
今なんて言った!(監督)怒った監督は刀を抜くと主人を脅して覆面と女物下着と売上金50文を盗んで逃げた(芥川)
それは全部夢だった(芥川)
>>10の続き
どこも宿はいっぱいだな。(助さん)なんかご隠居が言ってるぞ(格さん)プハッ。ええい俺を出せ!(光圀)おいまた閉じろ。(助さん)泊まる所がなければ野宿でもすればいいだろう(光圀)
あーおっぽん!お邪魔します!えー、この唐丸籠はいったい何事ですかな?(松井田宿役人)いやコレは・・・その・・・(助さん)
いや実はボソボソ(役人にコッソリ話す格さん)なんと!、あなた方は水戸家の方々ですか!いや〜素晴らしい!という事はコレは重罪人の護送の途中ですね、なるほど通りで!この唐丸籠の網目も何とも味わい深い編み方ですね(役人)ふざけておるのか?この役人は(光圀)
いやー申し遅れました、手前この松井田宿を預かる安中藩町奉行所同心・建物探吉郎(渡辺篤史)と申します、お見受けしたところ今宵の宿をお探しの用ですが、あいにく何処もいっぱいの筈(建物探吉郎)
どうやらそのようですね(お新)いや〜とんだ所へ御出でになりました。水戸家と言えば御三家、常ならば本陣へ案内する所、明日の明け方には沼田藩の将軍家御用お雪さまが御到着なされます、よって今宵は宿場の火の使用も厳禁です(建物探吉郎)
お雪さま??(助さん)沼田藩といえば信州松代の分家、真田家だったな?そんな名のお姫様がいたかな?(格さん)カカカカカカっ!お前たちは相変わらずモノの知らぬ奴らじゃな(唐丸籠の中の光圀)
お雪さまというのは、毎年夏に沼田藩が将軍家に献上する雪の事じゃよ、草津万座温泉の先の万年雪から掘り出して昼夜を駆けて江戸まで送り届けるのよ(光圀)いや〜罪人のクセに物知りで素晴らしい!(建物探吉郎)
いや〜わかりました、それでは皆さまを特別に脇本陣をご案内しましょう!(建物探吉郎)それより今は夏だったか、たしか前回までは冬だったような?(弥七)おまえさん、今は本エピの前のパラレル進行だから細かい事は良いんだよ(お新)パラレルってなんだ?(弥七)
脇本陣の小田屋さんです。何とも趣のある造りでしょう!さる高名な設計家が3年の歳月を掛けて外観は2階建のように見えますが実は10階建の造りで、そのうえ中央の吹抜に向かって床が傾斜しているという・・・ではお邪魔してみましょう!(建物探吉郎)どんな造りだ?(光圀)
ようこそ。これはこれは建物様お久しぶりでございます(小田屋主人藤吉:田崎潤)ちょっとね中を案内しようと思って。この旅の御方今日泊めさせてあげてね(建物)
どどっどごーん!(爆発音)んっ地震だ!危ない揺れているぞ!(助さん)わははっは!浅間山が爆発したんですなー大丈夫大丈夫、すぐ治まりますよ(小田屋藤吉)
ガチャーン!あーでも御主人、家財が吹抜から落ちて来てますよ(お新)わはは!そりゃ床が傾斜していますからね(小田屋藤吉)いやー素晴らしいー(建物探吉郎)このお役人は何があっても褒めるんだな(弥七)いやーカカカッ!こりゃえらい所に来てしもうたワイ(光圀)
お父様、お母様が家財に埋もれてしまいました(小田屋の娘 お美代:遠藤真理子)た、助けて〜死にそう〜(小田屋の妻 おぶん:東恵美子)
わはははっ!どうせ古女房だ、そんなのは放っておいて!さっさっお泊りのお客様に濯ぎをお出しして(小田屋)バリバリ! おまえっさんっ!(自力で脱出したおぶん)ギャー!(小田屋)
大変だぁー宿外れの覆面屋が押し込みに襲われましたぜ!(探吉郎の手下文吉:三ツ木清隆)なんですって!(建物探吉郎)主人夫婦に丁稚の都合3人が殺され金箱や倉も破られましたぜ(文吉)
近所の者の話によるとにそこら辺を薄汚いごろんぼ浪人がうろついていたそうですぜ、恐らくその野郎が(文吉)明朝には本陣にお雪さまが参られるというのに(建物探吉郎)
探吉郎は現場へ急行した(芥川)こちらが覆面屋ですか。お邪魔してみましょう!ほう、覆面と女性物下着の同時展示は調和が難しいのではないかと思いますが、この特製の陳列棚を使う事で見事な調和を成して落ち着ける空間になっていますね。いや〜素晴らしいです(探吉郎)
主人夫婦と丁稚の死体です(文吉)ほう、一見すると雑な斬り方にも見えますがよく観察するときちんと急所を突いてるなぁ。素晴らしい。室内と一体となったかのようなこの死体のさりげない置き方はまるで自然の中にたたずんでいるような気分にさせてくれますもんね(探吉郎)
瓦版が落ちてました(文吉)見出しは「監督が4回目の卒業撤回、もはや様式美」…これからの作戦本部スレでの恒例のお祭りのような物になるんじゃないでしょうか。盛り上がるから今年中にあと三回はやって欲しいなぁ。スレ住人の一致団結ぶりが実に美しいんだ(探吉郎)
これが破られた倉です(文吉)まずは外観ですが、無数の壁のヒビ割れが歴史を感じさせて趣き深い味わいがあります。この珍しい扉も倉破りが楽しくなるような形をしていますしね。開け心地もいいです。もう中は空っぽですか。う〜ん、この空っぽの景色好きだなぁ(探吉郎)
何でも好きなんだな(小田屋の番頭喜八:高品格)
その頃、信州下諏訪の街道〜 前回松本で通り掛かりの男(杉良太郎)の合気道がさく裂し重傷を負った八兵衛は佐渡の脱走囚人として捕らえられ江戸での吟味の為、やはり唐丸籠に入れられ護送されていた(芥川)
その護送隊の指揮を執るのは甲府奉行所与力・神山左門(天知茂)
先の江戸南町奉行所与力、剃刀左門、地獄の左門とまでいわれ世の悪党達に恐れられる存在であったが新シリーズ第一話でラッパ吹き一郎、サナギマン兄弟に恥をかかされたのがケチの始まり、ついには甲府の山流しの憂き目にあったのであった(芥川)
地獄の左門とまで呼ばれた旦那ほどのお方が、「宇狩八兵衛」だぁ〜こんなケチな男の護送をさせられるとは情けねえ〜(下っ引権次:宮口二郎)ケチな男でわりゅかったなーイテテ(八兵衛)
私語は厳禁。早くまいるぞ(左門)はいはい。w(権次)お待ちくだされ!(松井田藩城代家老佐野杤木守:浜田寅彦)何者じゃ!(左門)お待ちくだされ。こちらの駕籠に入っているのは我が藩の藩主義房様でございましょうに。(佐野)藩主?何いってんだこのジジイ(八兵衛)
貴方様は一体?(左門)私は松井田藩城代家老佐野杤木守。藩主の義房殿が2日前から姿を消して探索をしておりました。まさか殿がこんな所におられるとは。(佐野)何を申す。この駕籠の中の男は八兵衛と申して佐渡の脱走囚人。江戸まで連れていこうという最中なのだ(左門)
ええ?脱走囚人?どこからどう見たって殿にしか・・・(佐野)他人のそら似だよ。早くお帰りください(権次)いいや、義房様に違い無い!どうしたって連れて参る!(佐野)
ご家老、やはり別人ですぞ・・・(杤木守の側近矢田:剣持伴記)ううむ。仕方無い。またどこかでお会いしたらその方をお借りするぞ。では(足早に去っていく佐野)
一体どうなってるんだい。(八兵衛)うるさい。参るぞ(左門)こんな下品な顔している奴と松井田藩のお殿様の顔が似てるだなんて世の中紙一重だな(権次)
街道外れの観音堂では十数人の男が覆面屋から奪った金品を分けていた。この男達は江戸を根城にしていたペニス一郎配下の盗賊団「鬼龍組」であるが、度重なる作戦の失敗によりペニスの逆鱗に触れて江戸を追放され、今や田舎の押し込み強盗団に成り下がっていた(芥川)
鬼龍組の面々はそれぞれ好きなプロレスラーの覆面を選んでいた(芥川)おカシラ、その覆面、似合いますよ(びっくり箱の鳩の助:松山照夫)俺はタイガーマスクのファンだったから。これ欲しかったんだ(タイガーマスクの覆面をかぶった鬼龍組組長・佐吉:山本麟一)
そう言うお前はマスカラスか(佐吉)華麗な空中殺法に憧れましたからね(鳩の助)そこにいるのは誰だ!(佐吉)やあ、監督です。柱の陰ですっかり聞かせてもらいました。私はあんたらより先に覆面屋で盗みを働いたんだが、主人夫婦や丁稚を殺しちまったんですか(監督)
騒いだからな(佐吉)私は盗みはするが殺しはしない主義。エロも苦手だ。だが私も佐渡以来ツキがない。挽回したいので仲間にしてくれ(監督)いいぞ。お前も覆面をかぶれ(佐吉)おや、もう覆面がない。お前はこれをかぶって顔を隠せ(監督に女性用下着をかぶせる鳩の助)
しばらくはこの観音堂をアジトにする。野郎ども、金目の物を探しに行くぞ(佐吉)その頃、行方不明となった松井田藩主・義房(高橋元太郎※二役)は散歩していた小田屋の娘・お美代に襲いかかっていた(芥川)おやめ下さい(お美代)えへへ。苦しゅうないぞ〜(義房)
――――卍‐‐‐卍‐‐‐グサッ(風車)いてーっ(股間を抑える義房)八。てめーもう脱走しやがったのか。白昼堂々、娘さんを手篭めとは相変わらず破廉恥な野郎だ。その殿様みてーな着物はどこで盗んだ?(弥七)わしは松井田藩主・義房だ。頭が高い!(義房)
この野郎!(義房の顔面を殴打する弥七)ひいい〜無礼者〜(義房)鼻血を出した義房は転げ回りながらどこかへ逃げて行った(芥川)お美代さん、大丈夫かい(弥七)お知りあいですか?(お美代)ああ。前から行儀の悪い奴だったが今ではすっかり悪党になっちまった(弥七)
弥七はお美代を連れて小田屋へ戻った(芥川)八が脱走しやしたぜ。殿様みてーな豪華な着物を着てお美代さんを襲ってやがった(弥七)ご隠居を奪い返しに来るかもしれんな(助さん)カカカ。さすが八じゃ。お前さん方をギャフンと言わせようとしとるんじゃろ(唐丸籠の光圀)
神山さま、松井田といえば上州は中山道の宿場町、あそこは安中藩の板倉様の御領地で松井田藩など聞いた事がありませんぞ(同心田村:北町嘉朗)
岩松のとっつあんは物知りだろ?どうなんだい(小者銀次:岡部正純)そうさなー、たしかに松井田藩は聞いた事ないな〜その昔戦国の世に松井田城という山城があったがのう(物知りの小者岩松:岩城力也)
何?そういえば松井田藩なんて無いなと先ほどから思っておったんじゃが・・・(左門)そういや先日新しい藩が出来たって話江戸のお偉いさんから聞きやしたぜ(権次)
旦那、中山道と甲州街道の分かれ道ですぜっ 左を行けば甲州街道、甲府に出てまっすぐ江戸へ、右は中仙道でその松井田までは碓氷を越えてざっと3日の道のりですかね(小者見習い竜巻太郎:左とん平)こらっ余計な事を(田村)
兇悪の匂いがするっ!有るかないか実際に赴いて確かめればよい!(左門)あーまた目が光りはじめたぞ(田村)よっ旦那、待ってました!(竜巻太郎)
よし、これより我々はこのまま中山道は松井田へ向かうぞ!(左門)行くんなら独りで行けばいいのに・・・(と思う田村)駆け足で3日の道のりを1日で走破する!おまえ達も行くぞっ〜!(左門)えええっ〜(銀次)旦那は馬に乗って相変わらず非情ですぜ(権次)
この方角はご隠居の匂いがする〜ちょうどイイヤ、何度もおいらを置いてけぼりにしやがって〜今に見てろよ〜 アッ唐丸籠が急に揺れ出したイタイ!イタイ!もっと優しく運んで〜(八兵衛)うるせー!(銀次)
しかし松本からだと左が中仙道でワシらが進んでいる右は甲州街道ではないかのう(田村)てへっ!良いんですよ〜どうせ凶悪の匂いなんてアテにはならないんですから、このまま江戸にかえりましょう(竜巻太郎)
よおーし!これより我らは進路を左にとって間道を抜け先廻りをするぞ〜まずこの泥田を突っ切ってあの崖を登るぞ〜逝けっ!逝くんだ!(左門)ええええっ!間道どころか道が無いじゃないですか(一同)やはり非情だ〜(権次)
ライセンスだからね(与力四方:葉山良二)
一方、松井田宿。近所へ買い物に行っていた小田屋の妻・おぶん(東恵美子)が小田屋へ帰って来た(芥川)いや〜びっくりしたわ。帰り道でいきなり羽交い締めにされて襲われそうになったから張り手かましてやったわ。手篭めにされかけたなんて生まれて初めてよ(おぶん)
どんな奴でしたか(格さん)殿様みたいな格好してたわ(おぶん)八の野郎だ(弥七)それは妙だ…八は若い娘にしか興味がない。婆を襲うとは解せん。見境いがなさ過ぎる(助さん)誰が婆だって!(助さんの胸ぐらを掴むおぶん)趣味が変わったのかもしれないわね(お新)
カカカ。八兵衛ともあろう者が醜いしわくちゃ婆に手を出すのはあり得ん。世の中すべての婆は道端の石ころも同然。八の得意の「うっかり」じゃ。うわ!何をする(唐丸籠の光圀)おぶんは光圀を唐丸籠から引きずり出すと激しいハイキックの連打を浴びせた(芥川)
ほほぅ。日頃から鍛え上げている女将のハガネの足から繰り出されるこのハイキック、プライドを傷つけられた女の深い哀しみと怒りも感じさせていつ見ても戦慄しますねぇ。さりげなく上段回し蹴りも巧みに取り入れた合体技という所も嬉しいなぁ(探吉郎)
この巧みな足さばきは長い時間見ていも飽きませんねぇ、う〜ん、時間を忘れそうだぁ(探吉郎)「見る者すべてを戦慄させ、渾身の力を叩きつけた女将の怒りと哀しみの必殺技。御老公の打撲傷は8584箇所、切り傷は5792箇所でした」(建物探吉郎のナレーション)
女将さん待って下さい。それ以上やったら殺してしまいます(おぶんを抑えつけてなだめる助さん格さん)かろうじて息はあるみたいね(お新)助さん達はぐったりして死んだかのように突っ伏して血だるまとなった光圀を再び唐丸籠の中に放り込んだ(芥川)
街道外れの観音堂では鬼龍組はといと(芥川)そろそろ金も尽きてきた。通りかかった旅人でも襲って金の調達をしよう(佐吉)おう。しかしどうしやす?この変誰も通りやせんぜ(嘉助:中田博久)
おい、ありゃ役人だぜ(鳩の助)なんだと(呑丸:大前均)お前が行け、おとりになるんだ(佐助)お、おいらですかい?美少年の俺には無理だな〜(監督:松平健=友情出演=)監督は本当かっこいいよな。綺麗な顔して二枚目のイケメンだ(嘉助)
美少年の監督には荷が重すぎるとなり監督は一味から手を引いて旅人に変装して街道を歩き消えたのであった(芥川)
だが思い直した監督は街道を引き返して一味に復帰した(芥川)お帰りイケメン(鳩の助)さすが監督やっぱり帰ってくるとおもってたぜ(呑丸)
だが監督は元の顔に戻っていた(芥川)なんだよイケメンじゃなくなってるじゃねえか(佐吉)
いいか?監督は女物のパンティストッキングをかぶって素っ裸になって走りまわれ(嘉助)
監督が役人の目をひき付けている間に俺たちが旅人を襲うからよ(鳩の助)しっかりやれ(呑丸)
パンティストッキングをかぶって素っ裸になった監督は狂ったような叫び声をあげながら街道に躍り出た(芥川)
あ!真昼間から堂々と全裸で街道を走りまわるとはなんという大胆不敵な奴!あの変態を召し捕れ!(役人)
へへへ〜おいで〜おいで〜こっちこっち〜こっちおいでよ〜(尻をぺんぺん叩き肛門を押し広げて役人を挑発する監督)
ごくり…あんな魅力的で綺麗なお尻は見たことがない…ええい〜者ども召し捕れ〜(役人平原徹之進:カルーセル麻紀)
そして夕刻には安中城下よりお雪さま警備の藩士たちが松井田宿に入った(芥川)おーいおーい、誰か居らんのかのう!宿役人の出迎えはないのかのう!(安中藩板倉家筆頭家老・剣持頼母:常田富土男)
はっ!(同心志茂田の影吉:志茂田景樹)ちょっとあたしが捕えるわいいえあたしよ(役人の杉:おすぎ 役人のピイ田:ぴー子)こまったわね。あたしがもらうわ(役人百瀬由一:美川憲一)
ええ今日はお酒が合いますな。あああんな所で役人達が雪?を待っているぞ(珍捻:なぎら健壱)
御家老っ!いつもいつも、そんな控えめな態度でなく、安中藩の筆頭家老としてもっともっと堂々として下され!あーまたもじもじする!(用人・松浦義助:青木義朗)そんなねぇ、ワシはこういう性格なのだから(もじもじする剣持頼母)
どうなっているんだ。雪が来ないぞ(警備の藩士A:福本清三)仕方ありません、雪が溶けてしまって(安中城下の使者:遠山金次郎)た、大変だ。今すぐ安中藩に知らせを(警備の藩士B:笹木俊志)
ちょいとお役人さん何してるの?酒飲む?(珍捻)うるさい!旅人なら早う通れ(警備の藩士D:峰蘭太郎)あああ〜お雪さまが・・・私は暖簾を降ろしてでも悔いはします。ああああ(雪問屋相模屋:真弓田一夫)旦那様〜(番頭達:市川男女之助)
ふふふふふっ… コレは御家老さまぁ〜よく御出まし下さいましたぁ〜(本陣主人)ワシは家老ではない!用人の松浦だ(松浦)そりゃご無礼を雪は明日の明け方に輸送に当たる沼田藩御一行が参りまして、当本陣で休息を取ります(本陣主人)
涙なんか流してないでさ、酒呑もうぜ酒。(珍捻)ええいうるさい斬るぞ!(警備の藩士D)待ってよ。雪ならねあそこのあそこの洞窟に山のようにあるよ(珍捻)
松浦!何かこの本陣の主人、怖い〜!(今にも泣きそうな顔の剣持頼母)申し遅れました、私はこの松井田宿本陣を預り宿場の名主総代をしております流屋右近と申します(安藤昇=特別出演=)
はぁはぁ・・・(警備の藩士B:笹木俊志)お主はお雪様の警備の者ではないか。(剣持)大変です。雪が雪があああ溶けました(警備の藩士D)なんだとおおおおおおおおおおおおおお(剣持)
溶けただって。そりゃただ事じゃねえ(流屋)どうも雪問屋の相模屋が不手際で溶かしてしまったらしくて(警備の藩士B)殿はあのお雪様を見るのが毎年の楽しみ。なのになんてことを(剣持)
うそだぁぁぁ〜総代名主なんて絶対ウソだぁぁぁ〜(剣持頼母)なにをおっしゃいます、わたしはれっきとした本陣の主人で宿場の総代名主ですよ〜ねぇ〜松浦の旦那、強いて言えば一度こういう役もやってみたかったですよ〜(目がギラリと光りニヤリとする流屋右近)
ま、まずは信じるけども。今はお雪さまが溶けてしまった問題の方が大切ですからね(剣持)まずは相模屋をぶっ潰しやしょう。ねえ(流屋)
流屋の旦那!どうやら相模屋の野郎が火を焚いた挙句に安中の殿さまに献上の雪を溶かしたみたいですぜ!(流屋の手代・五郎蔵:高城丈二)バカヤロウ〜そんな雪なんざどうでもいいんだぁ!(流屋右近)
でいじなのはぁ〜明朝ここを通る沼田藩が江戸の公方さまに献上するお雪さまの警備に手落ちがあったらこの安中藩はぶっ飛ぶんだぞ!アレほど火を使うなと言っておいたのに〜よくもオレに恥をかかせやがったな(流屋右近)
相模屋にヤキを入れましょうか?(五郎蔵)バカヤロウ!堅気の衆の責任にするんじゃねえ!てめえ仕切りがなってねえからだろうが〜(五郎蔵をボコる流屋右近)ひいいひいい〜主人も手代も怖い(剣持)
とんだ身内の恥をお見せいたしました、まずは御家老には奥でごゆるりと…(再び目がギラリと光りニヤリとする流屋右近)話によると押し込みが発生したと(松浦)今そっちの方は建物の旦那方が出張っておりますよ(流屋右近)
皆の者よいか!将軍家御用のお雪さま一行は明け方には到着し日中は本陣で休息を取られ夕刻に江戸に向けご出発される!(松浦)
押し込み強盗などは宿役人に任して構うな!警備の者たちはこの松井田宿を中心に内外を固めよ!万が一もしもの事があったら流屋の申す通り輸送の沼田藩はもとより当安中藩もタダでは済まされぬぞ!これで良いですか御家老(松浦)ウン…(家老剣持)
一方脇本陣の小田屋では(芥川)日も暮れて暗くなったのに行燈も付けられないし、夕げの膳も冷たいですね(お新)申し訳ありません、明日夕刻のお雪さま出発まで宿場中、火の使用は厳禁になっておりますので(小田屋)
将軍家御用ともなると警備も物々しいな(格さん)そりゃもう並の大名行列より最優先で、お雪さまご通過の際は皆土下座してお見送りいたします(小田屋)雪に土下座ですかい、それにしても何故昼間に休息をとるんですかい?(弥七)
ほりゃまあな、びゅるまに運ぶと暑くて・・・(唐丸籠の中の傷が癒えない光圀)訳しますと…お雪さまは葵の御門の木箱に収めされて周りを熱を通し難いオガ屑や炭、塩で守られてますが昼間だとこの暑さで雪が溶けたらいかんので夜間駆け抜けるワケですよ(小田屋)
じかし、沼田藩はびょうびゃんがあるいのう・・・(光圀)訳しますと…輸送役の沼田藩の方々は将軍家の御威光を笠に無理難題を色々言われ難儀しておりまする、今度も何も起こらなければ(小田屋)ムミャムミャ(光圀)腹がいっぱいになったから寝るだそうです(小田屋)
一方、宿役人の「鬼龍組」の捜査は火器使用厳禁で提灯松明もうっかり使えず月明かりのもと難航を極めた、それどころか「鬼龍組」は逆手に取ってペニス一味と堂々と名乗り周辺の村々を荒し始めたのであった(芥川)
バリバリバリ(戸板を破る音) ガハハハッ!俺たちはペニスだぞ泣く子は居ねだか〜あ(鬼龍組嘉助)ギャー!(村娘・おさち:志麻いづみ)
旦那、いま叫び声が聞こえませんでしたかー(文吉)この茅葺の乗せ方が・・・(探吉郎)あーダメだこりゃ(文吉)んっそこに居るのは誰でぃ!(文吉)
くっさー、くっさー、、、、、くっさーくっさー(監督)ななんだぁーコイツ、自分のすかしっ屁を嗅ぎながら歩いているのか?やい、お上の御用だぞ〜どこへ行くんでぃ!名を名乗りやがれ!(文吉)
監督だ!忙しいから邪魔しないでくれ!(自分のすかしっ屁の匂いを嗅ぎながらぐるぐる歩き回っている監督)やい、てめえ盗賊だな!そりゃーいってえ何のマネでい!(文吉)
う〜ん、自分がひねり出した強烈なガスをひたすら嗅ぎ続けたいという強い意志。ひたむきさが伝わって来てこちらも嬉しくなって来るじゃありませんか。安らぎを感じる香りですね(探吉郎)
どこが安らぎですかい。卵を腐らせたような匂いだ。ゲホッゲホッ。うう、めまいがして来たぜ(フラフラする文吉)
ほう。悪玉菌が監督さんの大腸の出口近くで未消化だったタンパク質を腐らさせて発生するガスの匂いですね。これまた近所から漂う肥溜めの匂いと見事に調和している所が素晴らしい(探吉郎)
結局、探吉郎と文吉は鬼龍組に捕われて縛り上げられてしまった(芥川)
ほう。この縄の縛り方、キツくもユルくもなく絶妙な縛り具合です。夜目にもわかるほど縄の色も落ち着いた色ですしね。うれしいなぁ〜来て良かった。フガフガ(猿轡をかまされた探吉郎)
どうしますこいつら?(鳩の助)色々と褒めてくれたから命だけは助けてやる。野郎ども、次の村へ行くぞ!(佐吉)
平原徹之進・志茂田の影吉・百瀬由一ら同心達や杉&ピイ田らの捕り方達も鬼龍組を追って真っ暗闇の中を駈けずり回った(芥川)
ちょっとあのお尻の綺麗な兄さんはどこいったのさ(百瀬)知らねえよんなもん。こちとら鬼流組追わなきゃならねえんだよ(平原)
鬼さん、おいで〜(尻をぺちぺちと叩く監督)あ!あの魅力的なお尻の男じゃん!捕えろー(笑顔の平原)だが監督の尻に魅了された一同の頭上に網が降って来た(芥川)罠だったか!(平原)
平原・百瀬・影吉の同心3名も鬼龍組に捕まってしまった。三人の目の前を監督がわざとお尻を振りながら魅惑的なモンローウォークと流し目でこれ見よがしに行ったり来たりしている(芥川)
畜生!なんていいケツしてやがんだ(平原)あんな綺麗なお尻は見た事がないわ(百瀬)惚れぼれするようなプリプリした尻だなあ(影吉)三人は生つばをごくりと飲み込んだ(芥川)
最近作戦本部スレが監督しかいないから誰か来てやって
ふふ(監督)三人の気持ちを見透かしたかのように監督は三人に尻を向けたまま左手で尻の割れ目をこじ開けると、顔だけこちらへ向けて右手の親指を噛んでウィンクする決めポーズで挑発した
ひどいじゃないか。これじゃ蛇のナマ殺しだ(平原)なんて小憎らしいの。縄をほどきなさいよ(百瀬)ああ〜もう気が狂いそうだぁ(身もだえしながら床をのたうち回る影吉)
辛うじて逃げる事の出来た捕り方・杉とピイ田は松井田宿へ戻って来た(芥川)同心の旦那方が捕まっちゃった(杉)提灯松明も使えなくて月明かりだけを頼りに捕えろなんて無理よ(ピイ田)
>>124 ありがとう
ここが盛り上がってくれればアッチはいらないからね
皆話すことも無いんでしょう
それにしても私の尻はそんな綺麗ではないぞw
>>128 いいえ^^どういたしまして…
あっちは「時代劇板監督と戯れるスレ」(仮題)
にしましょう
>>129 どうもどうも
そんなスレにしなくていいよw
普通のライターさんに失礼だろう
スレ汚しすいません
話再開させてください
なんだと役人どもが逆に賊徒に捕まってしまっただと!(松浦)一大事ではないか、この本陣にも襲ってくるのではなかろうのう〜(家老剣持)アンタ!チャン!(流屋右近の女房おりん:水野久美、息子佐吉:下村宏之(子役))…(流屋右近)
ここは警備の藩士で固めておりますが万が一に備え城下へ藩兵の出動をさせるべく人をやらせました(松浦)テメエたちも建物の内外をしっかりと守るんだ(流屋右近)ヘイっ!(五郎蔵)
おーい野郎ども!出て来いっ!(五郎蔵)ドカドカ! おうー!(本陣の奉公人たち:岩尾正隆、成瀬正、阿波地大輔、野口貴史、鈴木金哉、秋山勝俊)
まあそうは言っても、どうにかなりまするぞ(松浦)最悪の事態。それはお雪さまが盗まれることじゃ(剣持)それが日本昔話になるんですね旦那(五郎蔵)
やいテメエ等!性根を入れてこの宿場、本陣を守り、無事お雪さまをお迎えするんでぃ!分かっているだろうな!(五郎蔵)おうー!(奉公人たち)ひぃぃぃぃぃぃぃ〜こわい!こわい!(家老剣持)
松浦さま、お侍方はこの際打って出るべきでは…攻撃は最大の防御といいます(流屋右近)だから、それは…藩兵の到着を待って、その上で…(しどろもどろの松浦)そんじゃ捕まった建物さまや宿役人の命はどうでもいいと…………?(ギランと目が光る流屋右近)
い、いまは雪が大事なのです!(言いきってしまう剣持)
そう…です…かい… …………(黙って剣持らを睨みつける流屋右近)
その頃、左門一行の八兵衛護送部隊も道なき山の中を松井田に向けての強行軍は続いていた(芥川)
あややや。これはやばいぞ(松浦)旦那・・・へっ。へへへへへへw。(右近)お前さん駄目だよ。それ以上駄目だよ。ああああ!(おりん)
神山さま、いくらなんでも夜間の山の中は危険です(同心田村)ダメだー逝けー逝くんだー(神山左門)非情だ(権次)はへーあの●ゲ、本当は自分も街道を通りたいクセに言いだしっぺだから目の間に皺を作って意固地になりやがって(竜巻太郎)
だが左門たちが向かうその先には八兵衛を行方の知れぬ我が主君・松平義房と勘違いし、奪還を目論む佐野杤木守たちが待ち受けていた(芥川)
殿は公儀から必ず取り戻す!そしていつの日かかつて栄光を!駿河大納言家の再興を我が手に!今や腐りきった公儀に代わり我が八兵衛嶽党が天下を!わははははははっはははははははははわはははhっははは(杤木守)うるさいなー(側近矢田)
駿河大納言とは三代将軍徳川家光の弟忠長の事である。さかのぼること寛永10年に改易された忠長は配所の上州高崎で自刃した、だがその血脈は義房と受け継がれその遺臣の子孫たちと廃城となった松井田城を拠点に八兵衛嶽党と名乗り暗躍していたのであった(芥川)
八兵衛嶽党はこっそりと八兵衛護送部隊を付かず離れず追っていた。杤木守の横へ一人の側近が走り寄った(芥川)大山か。どうだ。義房様は見つかったか?(杤木守)手分けして探しているのですが一向に…(ヅラを直す側近・大山:藤巻潤)
もうこの際、殿の捜索はあきらめてあのそっくりな護送囚をさらって殿に仕立て上げてはいかがですか(側近矢田)あのアホそうな顔ですからどうせ中身の方だって我が殿とたいして変わりはないでしょうし。しょせんお飾りですから(側近大山)
そうするか。しかしあの護送部隊は何だってわざわざ道も無いこんな険しい山の中を進んでるんだ。責任者はアホじゃなかろうか。無能な上司の元で働く部下は気の毒だな(杤木守)まったくです(杤木守をじろじろと見る矢田と大山)
さて、そうなるとどこでどうやって護送囚を奪うか計画を立てないと(杤木守)その仕事、俺達が引き受けようか(木陰から出て来た男)何奴だ!(杤木守)俺たち鬼三人衆は隠密をやっていて経験豊富だ。銭さえはずんでくれればやってやるぜ(中魔鬼十郎:田崎潤※二役)
よかろう。成功したら幾らでもやるぞ(杤木守)この男達はかつてペニス一郎の隠密として輪島へ派遣されたが、まったく何も行動を起こさなかったためにペニスから解雇を言い渡されて路頭に迷っていた(芥川)ふっふっふ。俺たち鬼三人衆の腕は高いぜ(中魔鬼十郎)
おカシラ、いいんですかい引き受けちゃって?(手下の鬼丸:大前均※二役)しかも今回は三人とも配役がかぶってますぜ(手下の鬼助:山本麟一※二役)実を言うと俺も出ていいものかどうか悩んだんだ。そっくりさんネタで同じ回に一気に4人ってややこし過ぎるだろ(中魔)
まあ、ややこしかったら途中で配役変更になるかもしれないからそれはそれとして。ところでお前ら護送囚を奪ういいアイディアは無いか?遠慮なく言ってくれ(中魔鬼十郎)俺が思いつく訳ないじゃないですか(鬼丸)うーん…護送囚を奪う計画ねえ…お頭は?(鬼助)
俺がそんな計画を考えられる訳ないだろ。俺にそんな立案力と行動力があったらすでに輪島で何かしてるよ(中魔鬼十郎)そうか。だから俺たちクビになったんですね(鬼丸)駄目だこいつら(杤木守)
無いから俺達やっぱり消えやしょうぜ(鬼丸)確かにややこしくて見てる人や書いてる人が分かり辛くなるなw。よおしドロン(消えてしまった鬼十郎)ドロン(鬼助&鬼丸)
奴らには任してられん。わしに任せ(闇の蔵人:目黒祐樹)貴方様はいつぞやに蝦夷で話題になった(矢田)
はっはっは。蝦夷で話題になった事はパラレルワールドだから話題にしてほしくないのう(闇の蔵人)こいつも中々怪しい奴じゃな。さっきのとあまり変わらないんじゃないか?(杤木守)
おおい。出て来い(蔵人)なんでございましょう?お頭様(山森雄:金子信雄)女軍団はどうした?(蔵人)皆浜島庄兵衛の人形になっちやいやして(山森雄)
唐丸籠で運ばれていた八は尿意を模様した(芥川)小便させてくれよー洩れそうだよーもうガマンできねー!おいらの小便はすっごく臭いんだぞ!(八)仕方がない。籠から出してやれ(左門)
ジョロジョロ〜(八の立ちションの音)その様子を杤木守の側近・矢田が遠くから双眼鏡で見ていた(芥川)あ!あれは!ご家老、あのホクロを数えてみて下さい(双眼鏡を杤木守に渡す矢田)
ひいふうみーよーいつむーなな…おお!あの護送囚のチ○ポには星型のホクロが七つあるではないか。あれぞまさしく義房様!(杤木守)護送囚というのはやはりウソだったんですね!(矢田)
護送部隊の連中め!我らを騙しおって!義房様を拉致してどこかで始末するつもりか!ぐずぐずしていられん。一刻も早く義房様を救出するのだ。蔵人!山森!頼んだぞ!(杤木守)
はあ気持ち良かった。そうだこのまんまとんずらしちゃおうかな。(八兵衛)待ちな、おめえを逃がさないぜ(山森)なんだいおめえ達は!確か去年の夏に蝦夷で会ったっけ?(八兵衛)その事はパラレルワールドだから秘密ね(蔵人)
【松井田宿】
▼本陣「流屋」
・流屋右近(安藤昇)本陣主人。松井田宿の名主総代
・五郎蔵(高城丈二)流屋の手代
・本陣の奉公人(岩尾正隆、成瀬正、阿波地大輔、野口貴史、鈴木金哉、秋山勝俊)
・おりん(水野久美)流屋の女房
・佐吉(下村宏之)流屋の息子
――――――――――――――――――――――――――
▼脇本陣「小田屋」
・藤吉(田崎潤)主人
・おぶん(東恵美子)妻
・お美代(遠藤真理子)娘
・喜八(高品格)番頭
・光圀(※唐丸籠の中)、助さん、格さん、弥七、お新
――――――――――――――――――――――――――
▼安中藩士(お雪さま警備の藩士)
・剣持頼母(常田富土男)気が弱い安中藩板倉家筆頭家老
・松浦義助(青木義朗)剣持に代わって指示を出す用人
・藩士(福本清三、笹木俊志、峰蘭太郎)
――――――――――――――――――――――――――
▼松井田宿の住人
・相模屋(真弓田一夫)雪問屋
・相模屋番頭(市川男女之助)
・珍捻(なぎら健壱)
――――――――――――――――――――――――――
▼安中藩町奉行所
・建物探吉郎(渡辺篤史)同心。鬼龍組に捕まる
・文吉(三ツ木清隆)探吉郎の手下。鬼龍組
▼宿場役人
・平原徹之進(カルーセル麻紀)鬼龍組に捕まる
・志茂田の影吉(志茂田景樹)鬼龍組に捕まる
・百瀬由一(美川憲一)鬼龍組に捕まる
・杉(おすぎ)捕り方
・ピイ田(ピーコ)捕り方
▼元ペニス一郎配下の盗賊団「鬼龍組」
・佐吉(山本麟一)組長。タイガーマスクの覆面着用
・びっくり箱の鳩の助(松山照夫)マスカラスの覆面着用
・嘉助(中田博久)
・呑丸(大前均)
・監督(監督◆v5d1kQsIAA)お尻が綺麗
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
【道の無い山の中】
▼八兵衛護送部隊
・神山左門(天知茂)現・甲府奉行所与力。元・江戸南町奉行所与力
・四方(葉山良二)与力
・田村(北町嘉朗)同心
・権次(宮口二郎)下っ引
・銀次(岡部正純)小者
・岩松(岩城力也)物知りの小者
・竜巻太郎(左とん平)小者見習い
・八兵衛※護送中
▼八兵衛嶽党(本拠地:松井田城<廃城>)
・松平義房(高橋元太郎※二役)徳川家光の弟・忠長(駿河大納言)の子孫で八兵衛嶽党の党首。行方不明
・佐野杤木守(浜田寅彦)八兵衛嶽党の家老
・矢田(剣持伴記)佐野の側近
何奴だ貴様らは!(左門)俺達は闇の蔵人よ!八兵衛嶽党の党首はいただいていくぞ(山森)あ。また小便したくなって来たぜ。ジョボジョボジョボ〜〜(八の立ちションの音)
長い小便だな。まだ終わらねえのかい。さっきからもう5分は続いてるよ(竜巻太郎)蔵人がニヤリと笑って右手を振り下ろして合図を送ると護送部隊を急に激しい突風が襲った(芥川)
わわわわわ(八兵衛)八の小便が強い風に乗り、無数のしぶきとなって護送部隊を襲った(芥川)うわー!臭い(小便のしぶきを全身に浴びて苦しみ始める同心田村)
うあああ!(与力四方)うううう、身体がしびれる…(権次)ああっ!(両手で必死に頭部を抑える左門)護送部隊は大混乱に陥った(芥川)
わはは。見たか!「闇の蔵人」が科学の粋を結集して開発したこの大型ウチワの威力を!(大型ウチワを山森と一緒になってあおぐ蔵人)
さすが闇の蔵人。あんな凄い突風を起こせるとは(遠くから見ている佐野杤木守)うわ。こっちにまで強い風が来ますよ(側近矢田)ああ!待てー(風に飛ばされたヅラを追いかける側近大山)
八兵衛嶽党の皆さんがあちらでお待ちかねですぞ(蔵人)八兵衛嶽党?おいらのファンクラブかい。やっぱりおいらって人気者なんだなー(芥川)党首、御無事で何より(平伏している杤木守)
うっかり八兵衛だ。ファンクラブの諸君、ご苦労(ニヤニヤする八兵衛)義房の名前は正式には「松平八兵衛義房」というので八兵衛嶽党は八の今の発言を聞いても誰も不思議には思わなかった
ささ、党首、お家に早く帰りましょう(杤木守)ん?何となく美味しい飯が食えそうだな。いいよ連れてって(八兵衛)じゃあ今度はちゃんとした駕籠で(矢田)
ふふふふふっバカめ(頭部を整え取り繕う左門)奴等、佐久から富岡街道を上州下仁田に抜ける気ですな(同心田村)やはり行き先は松井田か(左門)旦那になんでそれが分かるんです?(権次)
あいつ等、八兵衛嶽党といってましたね、やつらは上州松井田の山部にとぐろを巻いているとか…しかし噂には聞いた事があるますが本当にあったとはね(岩松)じゃみすみす八兵衛を奴らに?(銀次)
あはははっその通りだ、奴らを付けて敵の本拠地を突き止め一気に急襲する!その為にワザと逃がしたのだ(得意げに話す左門)本当にワザとかどうか怪しいもんだな(竜巻太郎)
左門!オレはお前の作戦には反対だぞ!我々は囚人を江戸に護送するの任務だったハズだ、いつも独断過ぎるぞ!第一こんな一か八かの作戦は危険じゃないか(与力四方)
こうでもしなければ我らは江戸に復帰する事は出来ん、それにオレは何より悪を見逃す事は出来ないのだ〜分かってくれ四方!(左門)うーむ(四方)あーあ、丸めこんじゃったよ(竜巻太郎)
とにかく八兵衛のお守からは解放ですね、アイツ五月蠅いしよく食べるし臭いし正直アッシらも持て余してやしからねー八兵衛嶽党の連中はよくもあんなのを…(権次)よし!俺たちは松井田に先廻りをする逝くぞ〜(左門)
まーた左門のやつ眉間にしわを作くちゃって、まあー(竜巻太郎) デーン 一旦CM
ディーガは4番組同時録画(滝川クリスタル)
お・も・な・し
じぇじぇじぇっ!
CM明け
参考までに、これは松井田宿一帯の略図である(芥川)※カッコ内の距離は松井田宿からの直線距離(▲=山)
▲旧・松井田城(1.3km)
●碓氷峠(14km)〓〓〓●横川(6km)〓〓〓〓●松井田宿〓〓〓〓〓〓〓〓中仙道〓〓〓〓〓〓江戸(110km)
▲妙義山(4km)
●佐久(28km)〓〓〓〓〓〓富岡街道〓〓〓〓〓〓●下仁田(11km)
・八兵衛嶽党
・左門一行
エイホっ!エイホっ! 深夜の信州の山道を人足たちの掛け声が響き渡る、将軍家に献上するお雪さまの入った葵の紋の大きな木箱を蓮台に乗せ沼田藩お雪様御用の一行が夜を徹して遮二無二に駆けていたのであった(芥川)
丑三つ時の軽井沢宿である、ここは信州小諸2万石松平能登守の領内、ここから中山道江戸方は碓氷越えに入る、坂本宿、碓氷関所を経て上州松井田宿まではおよそ5里の道のりである(芥川)
小諸藩警備の担当はこの軽井沢宿までで、これより安中藩は〜松井田〜安中〜板鼻宿と高崎藩に引き継ぐまでの警備を受け持っていた。宿場の問屋場ではお雪さまの蓮台を受け継いで担ぐ安中藩の人足達が待機をしていた(芥川)
なんだ安中藩の人足は、あんな連中で碓氷を越えられるか?モヤシみたいな奴らに年寄じゃないか(小諸藩警備隊長・笹川采女:芝本正)・・・・・・(安中藩人足達:大泉滉、及川ヒロオ、横山あきお、山内八郎(以下松竹京都映画より客演)沖時男、伊波一夫)
余所の藩の事など放っておきましょう(用人森村・重久剛一)それもそうだな(笹川) ♪デデデーン〜パアパア〜 エイホっ!エイホっ! おおっ!来たぞ!お雪さま一行が参られたぞ!(笹川)
エイホっ!エイホっ! ぉぉぉぉ〜ぃ ややややろうども〜行くぞ〜おぁぃ〜(人足頭ハッちゃん:山内八郎) はぁぁぁぁぁぃ〜(人足達)ドテっ!(気の抜けた掛け声にずっこける小諸藩警備隊たち)
止まるな!走ったまま受け継げ!(馬上で指揮を執る沼田藩警備隊長) それぃぃぃぃぃぃぃぃ〜(ハッちゃん)人足達が蓮台を引き継いだその時である(芥川)グオオーンー ドドド!!!! 人足達はターボのスイッチが入ったかのように豹変し物凄い勢いで走り出した(芥川)
オイ逃げろ!巻き込まれるぞ(笹川)ヒぃぃぃ〜(森村) ぇぃホ…ぇぃホ…… 舞い上がった砂埃の嵐がおさまった時にはお雪御用一行は遥か遠く峠道を駆け上って行った(芥川)なんてやつらだ〜(笹川)でも掛け声は変化なしでしたね(埃まみれの森村)
夜間は堅く門が閉じられ厳重に警備される碓氷関所もこの時ばかりは別、取調も一切無用で将軍家お雪御用一行は轟音を立ててあっという間に通過していった 〜通過の風圧に耐えながら土下座する関所番士たち〜(芥川)
碓氷関所の微笑ましい光景に反して八兵衛嶽党が行く下仁田に程近いの富岡街道は西牧関所の光景は凄惨なものだった(芥川) パリーン!バリバリ! 狼藉者!関所破りだ!出会え!出会え!(西牧関所番士)
山間に西牧関所番士の断末魔がこだまする。蔵人と山森の投げた手裏剣が突き刺さって次々と倒れていく番士たち。駕籠から飛び出した八兵衛も番士たちに襲いかかって袴をひんむき、その尻の割れ目に片っ端から屋根瓦を深々と突き立てていった(芥川)
へっへ〜んだ。どんなもんだい。ざまーみろ(八兵衛)党首殿、たいした腕前ですな(蔵人)とても素人とは思えぬエゲツない技。感服しました(山森)殿、お見事です(拍手する杤木守)
殿がこのような技をお持ちとは(拍手する側近矢田)アホづらはお変わりありませんが、どことなく以前の殿よりワイルドになられたように感じます(拍手する側近大山)えへへ。そうかい?あんまり褒めんなよ〜照れるじゃねーか(八)
昔のおいらは屋根の上から敵に屋根瓦をよく投げつけてたんだが、ある時よ、その瓦をケツの穴の中に隠し持ってたら便利じゃねーかなーと思ったわけよ。ファンクラブの諸君もそれ位は知っておかないとファン失格だぜ〜。えへへ(倒れている番士を蹴っ飛ばす八)
不勉強で申し訳ありません。よし、ここは突破した。殿をお守りして城へ戻るぞ!(杤木守)八は駕籠に乗り、再び富岡街道を進み始めた。しばらくして山林の中から神山左門たちが顔を出した
いや〜ひでえもんですねぇ(倒れている番士達を見て回る権次)まったくむごい事を(尻だけをむき出しに倒れている番士達を眺める与力四方)ナンマンダ、ナンマンダ(手を合わせる竜巻太郎)
この悲惨な光景は番士たちの遺族には見せられませんな…(同心田村)兇悪な奴め。番士達の仇は俺が取ってやる。そして必ず南町奉行所に復帰してやる(眉間にシワを寄せて遠くをにらむ左門)
街道の外れにある観音堂の前に探吉郎・文吉・平原・影吉・百瀬らの5人の役人が縛られたまま鬼龍組に連れて来られた(芥川)お前ら、この中へ入っておとなしくしてろ。騒ぐと命はねーぞ(鳩の助)と〜きど〜き♪遠くを♪見つめ〜る〜不安そうな〜♪あなた〜の〜♪(特別BGM)
おはようございます建物探吉郎です。今日は鬼龍組のアジトの観音堂にお邪魔しました。外観の枯れた味わいが風情を感じさせて何とも落ち着いた気分にさせてくれますね。忘れられたかのように街道の外れでヒッソリとたたずんでいる所がけなげじゃないですかフガフガ(探吉郎)
おとなしくしてろって言ったろ(探吉郎に猿ぐつわをはめる鳩の助)こいつらは一旦ここへ置いておく。他の村を襲うぞ(佐吉)へい!(一同)鬼龍組は闇夜の街道をしばらく歩いていたが間違えて峠道へ来てしまったので引き返した。すると背後から地響きの様な音が聞こえて来た
……ドドドド…ぇぃホ…ぇぃホ…ドドドドド……(謎の音)この音は何だ?(佐吉)急に風が強くなりましたぜ(鳩の助)一同は目をこらして振り返った。街道を爆進する謎の集団が夜目にもハッキリとわかるほどの土煙を巻き起こしながら凄まじい速度でこちらへ暴走して来た
「ドドドド!!!!」うわー突っ込んで来るぞ!あぶねえー皆よけろ!(佐吉)うおお!!(沼田藩警備隊長)エイホっ!!エイホっ!!(人足)ギャー(鬼龍組の藤蔵:堺左千夫)轟音をたてながら猛烈な勢いで鬼龍組の面々を軽々とハネ飛ばして行ったのはお雪様の行列だった
鬼龍組の組員の十人程が次々と宙を舞った(芥川)「…ドドドド…ぇぃホ…ぇぃホ…ドドド……」(遠ざかっていく音)何だったんだ今のは?…おい、しっかりしろ!(佐吉)お、お頭…ガクッ(息をひきとる藤蔵)お雪様一行が通過した後の路上には逃げ遅れた組員達が倒れている
こりゃあーひでえ有様だ…(佐吉)早過ぎて何も見えませんでしたぜ(鳩の助)猪の集団かな?(呑丸)ホッ。お尻に傷がつかなくて良かった(監督)鬼龍組は負傷者を観音堂に運び込み、林の中に藤蔵の墓を建てた(芥川)おや、これは…?(路上のひとカケラの雪を拾う佐吉)
うおお!…さっき悲鳴が聞こえなかったか?うおお!(沼田藩警備隊長)エイホっ!!…いえ、何も気づきませんでしたぜエイホっ!!(ハッちゃん)エイホっ!!エイホっ!!(人足達)暗闇の中、お雪様御用の一行は砂埃の嵐を巻き起こしながら轟音と共に峠道を下って行った
お頭、多分その暴走集団は毎年夏に将軍家に献上する雪を運ぶ沼田藩の行列ですよ。それと驚いた事に松井田宿の本陣の主人は流屋右近ですぜ(松井田宿へ探索に行っていた嘉助)流屋右近だと!(佐吉)鬼龍組の面々は騒然となった(芥川)流屋って?(お尻を磨いている監督)
昔、鬼龍組は流屋右近の流組と江戸で抗争をしていた。そうかい、右近は今や本陣の主人かい。面白れーじゃねーか。ワハハ(佐吉)宿場は安中藩士達が警備してますが提灯も松明も使っていないので真っ暗闇ですぜ。お雪様御用の一行が来るから火気厳禁なんでしょうね(嘉助)
ほう、それじゃ俺達が将軍家御用のその雪を松井田宿で溶かしてやったら大変な事になるだろうなぁ〜(佐吉)流屋右近と警備の安中藩はただじゃすみませんぜ。お上からキツ〜いお咎めがあるでしょうねぇ(鳩の助)お雪様の一行は明日の夕方まで本陣にいるようですぜ(嘉助)
昔の江戸の恨みを松井田で晴らしてやるか。ワハハ(佐吉)旦那、こりゃ大変な事になりやしたぜ…(文吉)フガフガ(一人だけ猿ぐつわをはめられている探吉郎)お雪様が溶けたら俺達は切腹かもしれんぞ(平原)まあ、何て恐ろしい!(百瀬)あ〜監督のお尻ぃ〜っ!(影吉)
ここでひと暴れして名を売ったら俺達はまたペニス様に雇ってもらえるかもしれん(佐吉)一方、脇本陣「小田屋」に宿泊中の助さん達は月明かりのさす部屋で主人と話をしていた(芥川)本陣の御主人の鋭い眼光…あれは只者じゃありませんね。どういう人なのですか(助さん)
元は江戸の渋谷村を縄張りにしてた親分さんです。江戸の旅籠・新日本の御主人を襲撃して捕まったが3年後に御赦免となり、紆余曲折があって今はこの松井田宿の名主総代として本陣の主人をしているという訳で(小田屋)あの左頬の傷跡から只者ではないとは思ったが(格さん)
逃亡生活中の記録をまとめた本も出ています(本を取り出す小田屋)「流屋右近のわが逃亡とまぐわいの記録」。興味をそそられるタイトルですな(助さん)ワシにも読ませろ(唐丸籠の光圀)さて夜が明ける頃にはお雪様御一行も到着されるでしょう(二階から街道を見る小田屋)
本陣「流屋」の縁側では右近が月明かりに光る刀を手入れしていた(芥川)フフフ、鬼龍組。江戸から遠く離れたこんな田舎で懐かしい名前を聞くとは。この刀を使うのも久しぶりだぜフフフ(流屋右近)隣では手代の五郎蔵やコワモテの奉公人達が黙々と武器の手入れをしていた
親分、もうすぐですね。日も暮れてきましたし(五郎蔵)親分じゃねえよ。旦那さんと呼べってあれ程言ったじゃないか。(右近)すいやせん・・・旦那さん(五郎蔵)
それに「日も暮れてきましたし」じゃねえよ。今は丑三つ時
>>185(午前2時から2時半頃)だ。五郎蔵、てめえ、寝ぼけてんじゃね〜ぞ(五郎蔵をボコる流屋右近)
すいやせんおいら寝ぼけてやした。(五郎蔵)見て見ろ。こんな真っ暗なのに日暮れ時な訳ねえだろうが(右近)
あんた!そんなことやめておくれっ(おりん)うるせー!女子供の出る幕じゃねぇ!(流屋右近)だって、今のあんたは渡世から足を洗って堅気の男なんだよ、先代の流屋の旦那さまに拾って貰わなかったら私たちは今頃野垂れ死か獄門台に首が乗っかっていたんだよ!(おりん)
それを何もかも承知であんたの器量を見込んでこの本陣流屋と宿場の総代名主を譲ってくれたんだ、今さらそれを放りだすなんて!残された人はどうするんだい?チョー坊=佐吉から変更=(下村広之)に父ちゃんの事をどう言えばイイのかい?(おりん)
………(チョー坊の寝顔を黙って見る流屋右近) お雪さまだーお雪さまが間もなく到着するぞ!(警備の安中藩士の声)思ったより早かったな、さすがはハッちゃんだなぁ(流屋右近)
おりん、裃を出してくれ(流屋右近)それじゃあんた!(おりん)血がのぼってオレは本陣の旦那って事を危うく忘れるところだったよ、おりん有難とよ、さあお雪さま一行をお出迎えするぞ(流屋右近)旦那ー!(涙で目が腫れている奉公人たち)
御付き!御付き!お雪さまの御到着!(沼田藩輸送隊)おおおお役目御苦労で御座りまする、えー某は、そのーえーっと…(剣持)安中藩板倉家筆頭家老剣持頼母に御座いまする(松浦)でござる(剣持)
御家老が直々にお出迎えとは痛み入ります、某はお雪さま輸送を宰領する沼田藩真田家番頭の井上主水でござる、しかし物々しい警備ですな流石は板倉様で御座いますなー(井上主水:鈴木瑞穂)
本陣流屋を預かりまする右近めに御座いまする、お雪さまは地下倉へ、井上さまをはじめ御一行の方々は出発までの間ごゆるりと(流屋右近)御酒などでも召しあがって・・・(剣持)役目で御座る酒などトンデモない(井上)
脇本陣小田屋では〜 どうやらお雪さまが御付きになったようだなー(助さん)ずいぶん早かったなー(格さん)そりゃもう御一行は恐るべき勢いで走り抜けましたからね(弥七)
沼田藩の宰領は善良そのものって感じに見えましたね(弥七)御隠居は将軍家の御威光を笠に無理難題を色々言われ難儀とか言ってたが、まぁ相変わらずいい加減だなー(助さん)ムミャムミャ、あーよく寝たワイ(相変わらず唐丸籠の光圀)
でっ宰領の名は?(光圀)御隠居聞いておられましたか、たしか井上主水とか(格さん)井上主水?あーそうかそうか奴か、カッカカカカー(光圀)ならばワシらも本陣に参ろうかの〜これは見モノじゃて、唐丸を出しなさい(光圀)???(助、格、弥七、お新)
再び本陣流屋では〜 ♪チャンカチャンカ〜 わはははは〜(どんちゃん騒ぎの音曲&声)こここれは、ななにごとで?(巡回から戻った松浦)ご覧の通り、御家老さまが井上さまたちと宴を催す事となりました(流屋右近)
で井上さまは何処に参られたのだ(松浦)御家老さまの目の前に(流屋右近)んっ?居られぬではないか、御家老の前にはふんどし一丁の酔っ払いしか…(松浦)井上さまです(流屋右近)
えーあのふんどし男がか???全くの別人ではないか(松浦)ご家老さまがさかんに御酒を薦められて井上さまが召し上がられますと、見る見るうちにあのとおり顔付が変って行きまして(流屋右近)
ギャハハハハハ!てめえもっと酒を注げ!この野郎〜女も呼んで来い!ゴラ〜、おれっちの沼田藩は御大老の堀田さまにも覚えが目出度えんだぞ〜安中だぁ〜こんなクソ田舎の小大名なんぞ叩き潰してしまうぞ(酔っ払いの井上主水:泉谷しげる)クククっ(全身が震えている剣持)
何だあーこの糞まずい飯は!ちゃんと火を通せ火を〜!(井上主水)あ、いえ、今この宿場は火気厳禁なので…(剣持)お雪様の宰領たる俺様に逆らうかあ!気に食わねえ!裸踊りしろ!(井上)
は、はい…ぐすん、あ、ソレソレ〜(手桶を持って裸踊りをする剣持)てめ〜このヤロ〜汚ねえモン見せんなあー!(剣持に盃を投げつける井上)ひいい〜ごめんなさい〜(平伏する全裸の剣持)
ギャハハ!お約束の帯解きだ〜(井上)あーれー(芸者)ギャハハ!そーら次は野球拳だ〜(井上)アウト!セーフ!よよいのよい!(幇間:コント55号)全部脱げ〜(井上)いや〜ん(芸者)
宰領様はちょっと羽目を外しすぎじゃねえですかい(五郎蔵)お雪様を運ぶ責任者だ。その心の重圧といったら並大抵の物じゃねえ。あれ位の羽目を外さなきゃ、やっていられんのだろう(流屋)
助さん達も本陣に入っていた。中庭を挟んだ真向かいの部屋から宴会の行われている大広間の様子を眺めている(芥川)酒が入っただけであそこまで変わるのか(助さん)酷い酒癖だ(格さん)
さっきは善良そうな人に見えたのに…(お新)人相まですっかり変わっちまってるぜ(弥七)カカカ。沼田藩の井上主水といえば酒癖の悪さで知られておる。無茶苦茶な奴じゃ(唐丸籠の光圀)
酒を飲むと人格と人相が変わって酷い乱暴者になる。何をしでかすか楽しみじゃ。カカカ(光圀)もし雪を溶かしたらな、こんな田舎の藩なんかお前らの首と一緒に簡単に吹っ飛ぶぜ!(井上)
でもよ〜こんな雪を運ぶ仕事なんざアホらしくてやってらんねえよーなー!なあ、お前もそう思うだろ〜このヤロー!(井上)え、えと…そ、それは、お役目ですので…(頭を叩かれる剣持)
うぃ〜、ヒック。ちきしょー!雪なんか無くなっちまえー!何がお雪様だあ〜バーロー!(脇に置いてあった刀を抜いて振り回す井上)キャー(逃げまどう芸者たち:田中真理、白川和子)
突然、井上はどこからか油壺を取り出した。口に油を含むと霧状に噴射し、素早く火打ち石を打った(芥川)ゴオオオオオ〜(火炎放射の音)ギャハハ!俺は口から火を吐けるんだぜー(井上)
火が座布団や障子に燃え移った(芥川)あわわわ〜かか火事だあ〜(慌てふためく剣持)キャー(芸者たち)流屋の顔色が一変した(芥川)火を消せ!(流屋)へい!(五郎蔵と奉公人達)
脱いだ着物でバタバタと叩き、必死に消火作業に当たる奉公人達を尻目に井上はギャハハと大笑いしながら部屋を飛び出していった(芥川)カカカカッ。やりおったわい(手を叩いて喜ぶ光圀)
井上は口から火炎を吐き散らしながら本陣の中を走り回った。本陣に怒号と悲鳴が響き渡った(芥川)自分がお雪様の宰領なのに何て事をするんだ(助さん)信じられん。無茶苦茶だ(格さん)
ギャハハ!雪なんか俺っちが全て溶かしてやるぜ〜このヤロ〜!雪はどこだあ〜!ゴオオオオオ〜(井上)取り押さえろ!(流屋)助さん格さん弥七も奉公人達と一緒に井上の後を追った
地下倉はどこだ〜こっちかあ〜ギャハハ〜(井上)まずいぞ。あの火炎放射を吹きつけられたら雪が溶けてしまう(助さん)宿場と安中藩の命運がかかってる。絶対に止めるんだ(格さん)
そこから先にはいかせんぞ。(流屋右近)どけ!お前を溶かしてやろうかいwいや〜!(右近の妨害を阻止しようと突進する井上)春夏秋冬の気持ちを忘れたのか!ゴンッ(持っていた棒切れで井上の頭を叩く右近)
ジャン!ジャン!・・・(早鐘の半鐘が鳴り響く) ♪デーンーデーン〜!デンデンデンデンデデデーン!
それぞれ立場の者達が、それぞれの場所で明け方の松井田の真っ赤な空を目撃した がコレはまだクライマックスではない(芥川)
うええええええええええええええん。うぎゃあああああああああああ(立ちすくみ大声をあげる井上)とその瞬間井上は元の井上に戻ったのであった(芥川)わ、わたしは何をしてるんだ?ん?(井上主水:鈴木瑞穂)目が覚めたかい?(右近)
親分がもってるあの棒切れはすげえ棒切れなんじゃねえか?!(五郎蔵)おまえさんっ。これで一件落着だね(おりん)いいやまだ落着とはいかねえぜ。親分って呼んだ五郎蔵を〆なきゃな(右近)
本陣の中もあちこち焼けてしまったな(助さん)助さん達が部屋へ戻ると唐丸籠の中では真っ黒に焼けこげた光圀がわめき散らしていた(芥川)火事なのにわしを置いていきおって!(光圀)
火の粉がこっちの部屋まで飛んで来て御隠居に引火して駕籠ごと燃えてしまったんだよ。私ひとりじゃ消化できなくて。唐丸籠だけ新しい物に取り換えておいたけど(お新)
♪デーンーデーン〜!テンテンテンテテテテーン!パアパアパアパア〜パ〜〜 カンカンカーン!カンカンカーン!(鳴り響く半鐘)まずい!マズイ半鐘の音が変わったぞ、近所にも燃え広がっているようだ(右近)
宿場が朝火事のようですぜ(びっくり箱の鳩の助)だいぶ燃え広がっているようだな(呆然と立ち尽くす佐吉)頭!どうやら火元は本陣のようですぜ(呑丸)ゴクリ・・・(嘉助)
くっさー、くっさー、、、、、くっさーくっさー(透かしっ屁を嗅ぐ監督)コイツはどうしようもねえな〜(佐吉)
どうしようもないのはお前たちもじゃ〜あの炎を見て何をまごまごしておるのじゃ(松平義房)なんでぇお前は(佐吉)余は駿河大納言の血筋を組む松平八兵衛義房じゃ(松平義房)すす駿河大納言!そんな事をイキナリ言われても難しい事は・・・(佐吉)
ニャハハハハ!なら分かりやすく言えば、これが好機よ!いま宿場は大混乱しておる!そこを一気に襲うのじゃ〜 行け!狙うは本陣流屋じゃニャハハハハッハ〜(松平義房)そそうか、よおーし!テメエ等いくぞぉぉぉぉぉぉぉ(佐吉)おおー!(鬼龍組)
本陣ではというと(芥川)良かった良かった。お雪さまだけは無事なようだな(流屋右近)とりあえず掃除手伝います(格さん)こんなに灰が舞っちゃ掃除も大変だわ(おりん)
えら〜い事になったのう〜どうしよ〜かのう〜 んっ?ひゃあ〜(上を見上げる家老剣持)ゴオオオオ〜、燃えた柱が剣持の頭上に落ちて来た 危ない!(神山左門)剣持を突き飛ばす左門!バリバリッ! グヒーたふけてくれー(壁にめり込む剣持)
凶悪の匂いが〜(眉間にシワを寄せて遠くをにらむ左門)ご貴殿方は!?(松浦)我らは甲府奉行所与力神山左門とその一行(左門)神山左門!あの地獄の左門どのか(松浦)
これは「八兵衛嶽党」の仕業ですな〜おのれ〜(左門)ささ左様で御座る(冷汗状態の松浦)そんなこと言っちゃってよいの(壁から引っ張り出された剣持)御公儀の面々に事実を言えますか?(松浦)
西牧関所を全滅させたにとどまらず、このような〜(左門)何ですと、天領の西牧関所がっ、あの八兵衛嶽党が?(松浦)八兵衛嶽党一味はこの先の松井田城に逃げ込んだに違いない、そこで倒幕の狼煙を〜(西牧関所)
おのれ〜八兵衛めぇ〜ここまでの事をしでかすとは〜(眉間にシワを寄せて遠くをにらむ左門)おまえが八兵衛をワザと逃がすからこういう事になったんじゃねえかよ(竜巻太郎)
しかし神山どの、松井田城と申しましても戦国の昔に造られた砦程度の山城で今はその跡地に「まついだ山荘」という保養旅篭が建っておりまして、とても倒幕の狼煙の舞台になるような所では(松浦)そこだ!すぐあないして頂こう!(左門)
その前に火を消すのを手伝え〜ゴラっぁ〜本陣はなんとかなったが宿場のあちこちに燃え広がっているんだぞ〜誰のせいでこうなったと思ってんだ〜そこで見栄を取っている●ゲ!オメェもだぁ!(目が据っている流屋右近)クククっ〜(竜巻太郎)
火消に火事が多い事で有名な前橋から火盗改めと定火消が派遣された(芥川)火を消せー消すんだ〜!(定火消し加賀虎の永吉:井上昭文)前橋から参った。お雪様は無事かな?(火盗改め権藤:睦五郎)
うむ。本陣だけは無事であったが、宿場がな。大事な人名じゃ、人1人殺す訳にはいかぬ。早く火を消してくだされ(剣持)今わし等の配下の加賀虎が消している。安心せい(権藤)
狼藉者〜賊だ〜出会え〜(警備の藩士)鬼龍組だぁ〜右近出て来いっ!(佐吉)うるせーやい!ぶっ殺すぞゴルぁ〜(鬼の形相の右近)ヒぃっ怖っ!(鬼龍組)テメェ等も消火の手伝いをしろっ!(右近)ハハイっただ今すぐに(鬼龍組)
加賀虎の永吉 鬼龍組の佐吉 流屋右近の3ショットを見た3歳の子供はトラウマになり翌日から外へ出れなくなったという話はまた違う機会でお話しましょう(芥川)
チョー坊(訂正→下澤広之)には大物になってほしいな〜(右近)平凡ではいいわ、真っ直ぐな子に育って欲しいわ(おりん)……(鬼龍組)おいよ佐吉、オメェとは昔いろいろ有ったがこれを機に足を洗って宿場の再建に手を貸してくれねえかい(右近)
右近、マジで言ってるのか?(佐吉)オメェもペニスなんざワケの分からねえ野郎に使われていると噂に聞いて内心は心配していたんだ…(右近)でもよぉ今さら、第一、俺たちは覆面屋を襲って…(佐吉)
あそこは八兵衛嶽党の見張所だったんだよ、後の村々の押し込みもどうせ其処に居る不細工な殿さまとケツのキレイなゴロンボ浪人に入れ知恵だろう?その悪党顔を見れば一目瞭然だ(右近)
右近、実はそうだったんだよ(涙を流す佐吉)おい!おまっ!(松平義房&監督)やっぱりそうだったのかー佐吉、奴らと手を切るんだ(右近)おおっ!今からお前を親分と呼ばしてくれ!(鬼龍組)
おめえ達は今から流屋の番頭、手代に丁稚じゃねえか、親分はいけねえ(ニヒルににやける右近)旦那っー!(鬼龍組)これを男気というのかのう………(一部始終を見届けて頷く真っ黒焦げの光圀)
278 :
名乗る程の者ではござらん:2013/10/17(木) 00:23:03.34 ID:qJhng/F4
そりゃ無理さ、俺にはまだ幼子のコイツ(チョー防)もいるし、妻のおりんを裏切る訳にはいかねえ(右近)おめえも堅気になったんだな。仕方ねえおいらも足洗うよ(嘘にしか聞こえない佐吉の発言)
くっそーくっそーくっそーくっそーくっそー、またしてもこの俺をつんぼ桟敷にしやがってー オレは無実だぁ(松平義房&監督)ハハハハハッー悪の栄えた試しなしー八兵衛ー神妙に縛に付けっ!(神山左門)
あれは八兵衛っ(助さん格さん)いやアレは八兵衛ではない、別人じゃ(光圀)くっそーくっそーくっそー(苦し紛れにチョー坊をさらう義房と監督)あっチョー坊!(おりん)近寄ったらこのガキの命はないぞ!監督!松井田城に逃げ込むぞ(義房)しまった!(右近)
顔姿もだが往生際の悪さは八兵衛そっくりじゃな(光圀)待てっ!(左門)旦那、あたまあたまっ!肝心な事になんでズレるかな、もうー(竜巻太郎)あああー(頭を押さえる左門)
こうして事態は義房と監督の逃げ込んだ八兵衛嶽党の言う所の「松井田城」、が地元では「保養旅篭まついだ山荘」と呼ばれた建物で人質籠城立て籠もりを巡っての攻防戦と変化してゆくのであった(芥川)
しかし其処には・・・ わはははは!おーい酒と飯が足らんぞ〜もっと持って来い(八兵衛)よく食べるなー(佐野杤木守) 既に八兵衛と駿河大納言の残党、八兵衛嶽党が先着していたのであった(芥川)
おいあっちあっち。あっちに逃げやしょう(監督)待て、誰か人がいるぞ(義房)え?奴らですかね?(監督)ん?いや奴らは爺じゃ。城代家老の佐野杤木守がいる。あれ?わしにそっくりな男もいるぞ(義房)
そなたは何者かな?ムシャムシャ(口の中に食い物がいっぱいの八兵衛)余は松平八兵衛義房じゃ、オレは監督だぞ(松平義房と監督)なにっそなたも八兵衛か?おいらも八兵衛じゃ(八兵衛)???(杤木守)
これはどうなっているんだ?(闇の蔵人)お頭!それより麓に役人たちが集まってきていますぜ(山森)
こいつ等ナニをして来やがったんだ!相手は地獄の左門だけじゃねえ、宿場の連中や安中城下からの増援の藩兵も連れてきたみたいだなーざっと500はいるな〜ここもじき取り囲まれるぞ(闇の蔵人)まずい事になりましたね(山森)
お客さん、こちらは大広間ですよ。お泊まりですか(「まついだ山荘」の半纏を着ている矢田)え?(義房と監督)はい、お客さんだよー。二名様ご案内〜(矢田)は〜い、ささ、どうぞこちらへ。お部屋へご御案内致します(義房と監督を押していく仲居のお春:中原果南)
いや、わし達は…(お春に背中を押される義房)あ!俺のお尻に触るな!(監督)さーどうぞ。こちらです(お春)義房と監督は「梅の間」の札のかかった客室に案内された(芥川)あの、わしにそっくりな男が気になる(義房)この小汚い旅籠がお殿さんのお城かい?(監督)
駿河大納言家の再興を目指し、かつての栄光を夢見て腐りきった公儀に代わって天下を狙う我が八兵衛嶽党のお城だ。「保養旅篭まついだ山荘」とはあくまで世間を欺くための仮の姿よ。まぁ、最近は常連客も増えてすっかり旅籠の方が本業になりつつあるが(義房)
お食事になさいますか?先にお風呂になさいますか?(お春)お前わしの顔を知らんのか?(義房)この宿のお馴染みさんですね。私は今朝、雇われたばかりなのもので(お春)しょうがねーなー。そんじゃ風呂に入って来るか(義房)
義房と監督は露天風呂へ向かった(芥川)さっきここへ顔を出したあの殿にそっくりな客は何者でしょうな(番頭の格好をした杤木守)
しけた客たちですよ。心付けも寄越さないし。もう一人は汚いごろんぼ浪人でなぜか袴のお尻の部分だけをくり抜いてこれ見よがしにお尻をむき出しにしてるんですよ。それがあんまり綺麗なお尻なんで、ついつい触っちゃいました(お春)
わかった!さっきの奴はおいらの熱烈なファンだ。おいらそっくりに顔の整形手術をしたんだよ。おいらになりきりたいっていうファン心理さ。そんな熱狂的なファンを持つおいらはやっぱり凄いなー(八)そんなに似ているんだったら奴は殿の影武者として使えますな(杤木守)
ご免下さい。表の貼り紙を見て伺った者ですが…こちらで従業員兼戦闘員を募集しているとか。俺ら鬼三人衆を雇ってもらえませんかね(中魔鬼十郎と鬼助と鬼丸:田崎潤と山本麟一と大前均※二役)よし採用!しかし汚い姿だね。ウチの露天風呂に入って汚れを落して来な(矢田)
おカシラ、あの鬼三人衆は麓の事情をまだ何も知らないんですね。気の毒に(山森)人は人だ。俺達が八兵衛嶽党のために500人と命のやり取りをしなければならん義理はない。それに俺達はいつか蝦夷編で見せ場があるかもしれんから手の内を余りさらしたくないしな(蔵人)
露天風呂では義房とチョー坊の背中を監督が流してやっていた(芥川)よし、今度は余が監督の背中を流してやろう(義房)義房は監督のお尻を見て感嘆の声を漏らした(芥川)なんという見事な美尻。世界お尻博覧会に出品したら優勝間違いなしの天下一のお尻じゃ!(義房)
へへへ。誰にも負けない自信のある自慢のお尻です(監督)久々の風呂だなー。お邪魔しますよ。おおっと!これは凄い美尻だ(義房の顔の前に尻を突き出している監督を囲む鬼三人衆)監督のお尻を囲み、たちまち美尻品評会が開かれて褒め言葉が露天風呂に飛びかった(芥川)
ところでお殿さんのチ○ポにあるそのホクロも珍しいな。星型のホクロが北斗七星と同じ配置で並んでる人なんて、この世に二人といないよ(監督)余は天に選ばれた人間なのだろう。このホクロはその証しだと思っておる(義房)おじちゃん凄いね!(露天風呂で泳ぐチョー坊)
これも本当に凄い。俺は副業でホクロ占い師もやってるんですがね、これはチ○ポにそのホクロを持つ者は天下の王になると言われている伝説のホクロですぜ(中魔鬼十郎)えへへへ。やっぱりそうかい。余は今のそちの言葉で駿河大納言家は必ず再興できると確信した!(義房)
このホクロを持つあなた様は一体?(鬼三人衆)余はこの山荘のオーナーだ。そち達は今から余の家来兼従業員として採用してやろう。共に栄華を極めようぞ!(義房)おー!(こぶしを上げて盛り上がる全裸の五人)ハックショイ!うー湯ざめしちまった(風呂に飛び込む五人)
気分が良くなった五人は梅の間に戻って食事をとった。チョー坊はハシャギながら裸のまま廊下を走り回っている(芥川)こら待て〜着物を着なさ〜い!ほら捕まえた〜!あ。杤木守様、梅の間の殿そっくりさんに連れが出来て五人になりましたよ(チョー坊に着物を着せるお春)
五人?その内の三人はさっき矢田が雇ったと言っていた鬼三人衆とかいう奴らだな。お客様気分でいるとはふざけた奴らだ。後で従業員の心得を叩きこんでやらねば。ところで春ちゃん、殿のそっくりさんを大広間へ来るように呼び出してくれ(杤木守)
「あーあーテステス、ただ今マイクのテスト中。…えー、梅の間にお泊りの成り切り八兵衛様ぁー成り切り八兵衛様ぁー、誠に恐れ入りますが大広間の方へお越し下さい」(山荘内の放送)何が成り切り八兵衛だ。無礼な!(立ち上がる梅の間の義房)
義房が大広間へ入って来た。いきなり両側から矢田と大山が飛びかかり、義房は浴衣をひんむかれて全裸にされた(芥川)何のマネじゃ杤木守!(義房)そっくりさんよ。お前にはおいらの影武者になってもらうぜ。おいらになれるなんてファン冥利に尽きるだろ。えへへ(八兵衛)
余が本物の八兵衛義房じゃ!杤木守、矢田、大山、騙されるな!そこにいるのは余の偽者じゃ!(義房)フっ、こ奴、すっかり殿になり切っておりますな(杤木守)えへへへ。熱狂的ファンってのはそういうもんよ(床の間に腰かけてムシャムシャと料理を食っている八兵衛)
あれ?お前はチ○ポもおいらの真似してるのかい(八)なんだって?(義房)ほう、チ○ポに星型ホクロの北斗七星の刺青もしているとは本格的ですな(杤木守)まさにファンの鏡だ。こんな熱狂的なファンに会ったのは初めてだぜ(自分のチ○ポを露出して比較する八兵衛)
あ!余と同じ星型ほくろチ○ポ!(驚く義房)やい、そっくりさん!お前はおいらが危なくなった時は身代わりになるんだぞ。この檻の中へ放り込んでおけ(八兵衛)ハっ!おい、そっくりさん、この中へ入ってろ(八の近くにある檻の中へ義房を放り込む矢田)
あそこでハシャいでるのはお前のガキか?(八)あ!忘れてた。あれは流屋の息子のチョー坊だ。余と監督が誘拐して来たんだ(義房)流屋の息子!余計な事してくれたな!そっくりさん(杤木守)流屋って何者だ(八)お忘れですか。流屋は宿場の名主で本陣の主人です(杤木守)
麓で人を集めてその内に息子を奪還しに来ると思うな(義房)こうなっては仕方がない。いつかは決着をつけなくてはいけなかった相手です(杤木守)面白れーじゃねーか(八)大事な人質だ。おい春ちゃん、奥の部屋でその子供の相手をしていてくれ。目を離すなよ(杤木守)
人質?この子、そっくりさんのお子さんですよね(お春)こっちは忙しい。子供を連れて向こうへ行ってなさい(杤木守)おばちゃん遊ぼー!(チョー坊)おばちゃんじゃなくてお姉ちゃん…じゃなくて春ちゃんと呼びなさい(お春)鬼ごっこしよー(チョー坊)よし来た!(お春)
その後、杤木守は梅の間で酔っ払っていた鬼三人衆と監督を呼びつけて説教し、庭に連れ出して「まついだ山荘・従業員の心得十ヶ条」「八兵衛嶽党・党員の心得十ヶ条」を覚えるまで大声で読み上げさせた。監督もなぜか従業員および党員として働かされる事となった(芥川)
春ちゃん、どうなってんだいここは(まついだ山荘の女将お涼:音無美紀子)この女将は元は松井田藩の腰元として働いていたが、この有様なので現在はその人望ややり手ぶりを見込まれ女将として働かされている(芥川)
杤木守様とお殿様たちと御重臣方が集まって難しい相談事をしてるんですよ。経営に失敗して夜逃げの相談でもしてるのかもしれませんよ(チョー坊と遊ぶお春)私達は流しの女将と仲居だからねぇ。この山荘の先行きが暗いなら、さっさとよそのいい所へ移りましょ(お涼)
それもそうですね(お春)春ちゃん、ボクも一緒に行く(チョー坊)檻の中に入ってるのお父さんでしょ?(お春)チ○ポに北斗七星がある凄いおじさんだけど知らない人だよ。お父さんは麓にいるの(チョー坊)荷物をまとめたお涼とお春はチョー坊を連れて山を下りてしまった
おい監督、人質のガキはどうした?(杤木守)知りませんよ(監督)女将や女中の姿も居ないぞ!(矢田)闇の蔵人たちも姿もふつっと見えなくなったなームシャムシャ(八)とういか、銭箱が空っぽですぞ!あぁ売上金や仕入金が〜(矢田)
おまえたちはすでに包囲されている、無駄な抵抗は止めて投降するんだ〜(拡声器の神山左門の声)なにっ!地獄の左門め、遂にここを嗅ぎつけたか(杤木守)しつこい奴等め(八)
この「松井田城」はもの凄い人数で十重二十重に取り込まれておりますぞ(矢田)クソっ〜ここでおめおめと投降してなるものか〜人質を探せっ〜(杤木守)すでに山を下りております、ホラあそこにみえるでしょ(矢田)
まついだ山荘は神山左門の指揮のもと、安中藩兵、松井田宿警備の役人、流屋一門に人足衆、前橋からの火盗改めをはじめ火消したち、そこに破られた西牧関所を管轄する板鼻代官所の手勢も加わって取り囲み800人もの体制で空前の捕物陣が敷かれたのであった(芥川)
まついだ山荘の女将お涼です。(お涼)同じく中居のお春です(お春)ちゃんっ!(チョー坊)チョー防!怪我は無いか!良かったぞ。心配したぜ。(右近)わしは最大の怒りに包まれた。あの八兵衛はここで始末してやるわ!ええい皆の者出撃じゃ!(左門)
私共は前から攻める。(左門他甲府役人)ならばわしらは後ろから(松浦他安中藩兵※剣持は城で掃除ちゅうの為参戦拒否)私たちはどういたします?(百瀬)お宅探訪と参りましょう(建物)
たすけて〜(風呂に入っていたふんどし姿の常連客)あぁぁ〜待ってくだされ〜常連のお客様たち(矢田)ついにこれで失うものは無くなりましたな〜殿も御覚悟を(杤木守)てへっ(八)
それっ掛かれ〜!(左門)てっコラッ左門!ハゲっ!正面は崖じゃないかよ〜(竜巻太郎)逝くんだ〜崖をよじ登れ〜逝くんだ〜(左門)非情だ(権次)てめえも来いよっ〜吹き曝しじゃねえか!(竜巻太郎)
これは持久戦になりそうだな(安中藩代表・松浦)ハッちゃん、寺の金を鋳つぶして鉄の球を作って、それから・・・(人足のハッちゃんに指示をする流屋右近)あぃあぃ(ハッちゃんをはじめ人足達)
俺達はどうする?(助さん)見てるだけじゃあつまんねえし。いっちょ参戦すっか(格さん)わじをわじをおいてってくれないでええ〜丸焦げなの〜(唐丸籠の光圀)
これでもくらぇ〜(長柄杓の中味を崖の左門の頭上に振りかける八兵衛、杤木守たち)うわぁー(四方)ギャー、ウ●コだぁー(竜巻太郎)あたまにかけるな〜ウゲっ!!(左門)
二階の窓で笑っているの八兵衛じゃないか、相も変わらず下品な作戦じゃのう(光圀)しかし、正面の攻め方は散々ですね(助さん)参戦は見合せるか、ウ●コを掛けられては堪らんからな〜(格さん)
えーい、人質はいないのか!クソーっ、こうなったらお前が人質だー(中魔鬼十郎の首に刀を当てる杤木守)それウチの従業員ですよ(矢田)矢田!大山!お前らもやれ!(杤木守)側近の矢田と大山は渋々と鬼助と鬼丸の首にそれぞれ刀を当てた(芥川)ひい〜(鬼三人衆)
奴ら人質の命がないぞと喚いていますぞ(弥七)あっ八っあんが二人!(お新)人質にされているのは八兵衛ではないなーしかし幕府転覆を狙うワリにはお粗末な先方じゃのう〜奴らの先も見えたわ、それに比べ攻め方は・・・ほれっ見よ(光圀)あっ鉄の大きな珠(お新)
あ!あそこで人質になっているのは中魔鬼十郎!私の双子の弟です!(双眼鏡を覗く小田屋:田崎潤※二役)あれは俺の双子の弟の鬼助だ!(鬼龍組の佐吉:山本麟一※二役)あれは俺の双子の弟の鬼丸だ!(鬼龍組の呑丸:大前均※二役)
八兵衛嶽党め。追い詰められてついにややこしい配役かぶりネタを使って来やがったな(左門)従業員を人質にするとはなんて卑怯な奴らだ(助さん)
いいかハッちゃん!まついだ山荘の横のあの一本松に鉄球をぶらさげ振らして山荘にぶち当てろ、火消しの衆は穴が空いたら其処へ竜吐水で一斉放水を(流屋右近)ぁぃぁぃ、まかしときやがれっ!(はっちゃん、加賀虎の永吉)憎しみがこもっておるな〜(権藤)
あ、考えてみたら昔から俺たちと弟たちはすごく仲が悪かったので、助けなくていいです。もう遠慮なく皆さんやっちゃって下さい(小田屋・佐吉・呑丸)
あんな弱々しい男に年寄たちがあんな鉄の玉を・・・(助さん)ぃぃぃくぞぉぉぉい〜(ハッちゃん)ほぉぉぉぃ〜(鉄球に繋がった綱を引っ張り上げる人足たち)持ち上げっちゃったよ(格さん)そぉれぃぃぃぃぃ〜(ハッちゃん)
ドゴーン! 一本松に釣り上げられた鉄球は勢いよくまついだ山荘の側面を襲ったのであった(芥川)放水!目標まついだ山荘側面の穴!打ちぃ方〜始めっ!(権藤)それっ(永吉) プッシュー(竜吐水の放水音)
ガタガタガタガタ(轟く騒音)殿!私はここで天命を全ういたします!はようお逃げください!(落下傘を八兵衛に渡す杤木守)え?あんたはいらないの?分かった。おいらも命は大事だからよう。すまねえぜ(落下傘を受け取る八兵衛)
一気に旧松井田藩、まついだ山荘は壊れていった。(芥川)やったぞ。皆の者やったぞ!(歓喜に触れる左門)
八兵衛達は山荘の外に出ていた(芥川)壊れちまったかムシャムシャ、だがあきらめるなよ、勝負はここからだぜ。アンタらは兵隊を何百人くらい抱えているんだい?(落下傘を背負う八)
山荘と運命を共にされた杤木守様を除くと、殿と側近の私と大山、そっくりさんと鬼三人衆で全てです。使用人の小者が数名いたのですが逃げてしまったようで、殿を入れて七人ですかね(矢田)
まじ?(八)慢性的な人手不足なもので。ここ半年で面接に来たのは女将と仲居と今朝来た鬼三人衆の五人だけですから(大山)そんなんで、よく天下征服とか言ってたなぁとか我ながら思いますね(矢田)今から募集したらまだ間に合うんじゃね?ムシャムシャ(八)
やった。まついだ山荘は破壊したぞ(助さん)ハッちゃん、人足のみんな、よくやってくれた(流屋)すると山の上から大量のビラがヒラヒラと飛んできた。助さんが一枚を手に取った(芥川)
なになに。「来たれ若人よ!従業員・戦闘員募集。君も山荘で働きながら八兵衛嶽党に入って駿河大納言家の再興を目指してみないか。社会保険完備、有給有、制服貸与、給与その他は応相談」。なんて往生際の悪い奴らだ(助さん)
ムシャムシャ。ファンクラブの諸君、さらばだ。このファンクラブは全国に支部はないの?ここだけ?そう。んじゃ檻の中のそっくりさんを俺って事にしといてねムシャムシャ(八)殿、いつか駿河大納言家を再興して下され(矢田)任せろ!(適当に答えて山から落下していく八)
八兵衛てめえ!(格さん)へっへんだ助さん格さんお久しぶりですね。(八兵衛)とっ捕まえてやるわ!(お新)それはできねえよ。ほらこの落下傘。じゃあね〜(徐々に宙に上がっていく八兵衛。なんとこの落下傘は浮く技術もあるそうだ)
一方神山左門達はというと(芥川)どうしやす?(権次:宮口二郎)あ、あれは!あたしの好きな尻が綺麗な男よ!(平原徹之進:カルーセル麻紀)追うんだ!(左門)追うのよ!(平原)
平原徹之進、志茂田の影吉、百瀬由一ら同心三人は監督の尻を追って駈けて行った(芥川)八の奴め、もう見えなくなったか(助さん)よーし、八兵衛嶽党を召し捕るぞー!ついて来ーい!(左門)左門を先頭に一行が山荘跡に全速力で駈けあがって来た(芥川)
八兵衛嶽党!八兵衛護送中の我らを襲い、西牧関所を全滅さぜ、近隣の村々へ押し入り、お雪様を狙って本陣に放火し、チョー坊を誘拐、そして「保養旅篭まついだ山荘」を隠れ蓑に倒幕を企むなど数々の悪行許しがたし!首謀者の八兵衛ともども全員を召し捕る!(左門)
えー?倒幕は企んでたけど実際は山荘を細々と経営してただけだし、唐丸籠を襲ったのは闇の蔵人だし、関所全滅は殿と蔵人だし、お雪様と村への押し入りは無関係だし、チョー坊誘拐はそっくりさんと監督だし、俺らは何もしてないんだけどなー(側近大山)
俺達は求人広告見てここに来ただけなんだけど…人質にされたし…(鬼三人衆)こいつら、何を言っても聞く耳持たないって顔してるぞ。えーい、こうなったらヤケクソだ!そうとも!全ては俺達、八兵衛嶽党の仕業だー恐れいったかー!(矢田)そんな嘘つくなよ!(義房)
者どもー!かかれー!(左門)左門一行、助さん格さん弥七お新、流屋の奉公人達、ハッちゃんら人足達が八兵衛嶽党に襲いかかった(芥川)テ〜テ〜テ〜テ〜テーテーテ〜ン♪(乱闘時のBGM)
ドカッ!バキッ!ボコッ!(殴打する音)助さん格さん左門さん、もういいでしょう!(唐丸籠の光圀)
やかましい爺!罪人の分際で仕切るな!(唐丸籠を蹴飛ばす左門)義房、矢田、大山、鬼十郎、鬼助、鬼丸は袋叩きにされて捕えられた(芥川)八兵衛はこの神山左門が捕えたー!(左門)控えおろー(印籠を向ける唐丸籠の光圀)バーン!(印籠の効果音)
引っ込んでろ爺!(唐丸籠を蹴飛ばす左門)やったな左門!(四方)これで南町奉行所に復帰できるぞ!(左門)旦那、あたまあたまっ!肝心な事になんでズレるかな、もうー(竜巻太郎)あああー(頭を押さえる左門)
左門様のそのおカ●ラ、職人の手作業で丁寧に編み込まれたと思われる毛の一本一本に魂のこもった匠の技を感じますね。造り物とは思えない本物の毛の様な質感が素晴らしいフガフガ(左門に猿ぐつわをはめられる探吉郎)
おのれ誰がお前なんかに捕まってなるか。バキバキ、バキバキ(身体が巨大化して唐丸籠を突き破る光圀)なんだ!なんだあれは!(左門)うわっはっは。わしの秘伝の技、巨大化じゃ!踏み潰してやるわ!(光圀)皆逃げるんだ!逃げろ!(四方)
ぐしゃ!(まついだ山荘を踏み潰す光圀)やばいやばい、カツラを押さえなければ。ええい皆の者逃げるんだ〜!(カツラを押さえて必死に逃げる左門)
いや〜水戸に居る時変な医者にもらったこの薬。まさかこんな時に役立つとはな。しかしこれじゃあ松井田が無くなってしまうわい。皆わしから離れて行った事だからこのまんま江戸まで行こう(光圀)
か、帰る!?あんたは何の為に来たのですか!(松浦)こ、甲府で大事な仕事もあるし。何より私たちはあなた達とは関係ない。それじゃあまたどこかでお会いしましょう。(左門)なんて非常な御方なんだ(掃除終わりの剣持)カツラが心配なんでしょ。(竜)おおい行くぞ!(左門)
光圀が歩いている場所、場所は壊滅的な被害を受けていた。当の光圀は既に小さくなり水戸へ向かっていったのある(芥川)
私どもももう用無しなので帰ります(前橋の火盗改め権藤&火消加賀虎の永吉)あたし他に良い男見つけたから、もうあの尻が綺麗な男追うのやめたわ(平原)あたしもー(百瀬)姐さんあたしもなのよ。(志茂田)
元松井田藩で現在まついだ山荘で働いてる亡くなった佐野杤木守の側近大山と矢田はというと・・・(芥川)あ!あれは殿さまじゃねえか!(矢田)ちげえよ。ほらあのそっくりさんだろ。(大山)
あの〜お殿様ですか?(矢田)お前達!今まで俺を偽物だ何だいいやがってこの野郎!(義房)俺達佐野様にマインドコントロールされてたんだな。どう見てもこの方がお殿様にしか見えねえ(大山)
そういえばお殿様は耳たぶにホクロがあったはず。やっぱりこの方が殿さまだ(矢田)やっと分かってくれたか・・・(義房)
しかしのう、わしはもう松井田藩を復藩させようとは思ってない。また前みたいに山荘の民宿をやっていこうじゃないか(義房)おう!やりましょう!やりましょう!(大山&矢田)かくして再び別の土地にまついだ山荘が立つ事になった。一件落着である(芥川)
そして安中藩では。(芥川)あんな奴らは置いといて、俺達は松井田の復興が重要だ。(流屋)仕方がありませんな。頑張りましょう(松浦)はい(剣持)
おーい、お前監督だろ(八兵衛)おめえ殿さんか?いや違うな(監督)おめえ鬼龍組とは手を切ったのかい?(八兵衛)ああ。奴らは足を洗って故郷の伊賀へ帰っちまったよ(監督)じゃあ今日から俺とお前は兄弟だ。2人旅だ(八兵衛)勝手にどうぞー(監督)
いや〜この崩れかけたお屋敷も旧松井田城も中々ですな。うーん外観に哀愁を感じる(建物)旦那、そんな話してないで復興に力を貸してよ(小田屋)そういやあなたの双子の弟はどうなったの?(おぶん:東恵美子)ドロンして消えちまったよ(小田屋)
ご隠居のせいで松井田城下は滅茶苦茶だな。しかし私達はご隠居を追うしかないんだな(助さん)はっつぁんもどこで何してるんだか(お新)そろそろ話を〆て松井田を去るかな(格さん)へい(弥七)
お取り潰しになった藩の怨み、八兵衛そっくりお殿様、助三郎主従、光圀、八兵衛&監督は松井田を去っていった(弥七)
チャラチャチャラチャチャラチャチヤーンチヤーンチャアーン(BGM)
第8話完
追伸
※ちなみにお雪さまは無事お江戸に届けられたそうです。(芥川)
非情のライセンス追加のお話〜
あーあ、ご隠居独りで行ってしまったよ(助さん)お若いお方、やはりあっちの唐丸籠の御仁は水戸の御老公だったんでしょ(小者岩松)
えっなんでそれを?(格さん)以前、紀州様のお茶会で御一緒した事が御座いましてな(岩松)とっつあんの過去の方が気になるなー という事は左門は水戸の御老公を2度も足蹴にしたのか?(四方)
あのバカ野郎、この事を知ったら髪の毛全部抜けるんじゃねえかな?クククっ(竜巻太郎)
♪チャン!チャラララチャララ〜 うまれた時が悪いのか〜 それとも俺が悪いのか〜 事件が終わって煙草をふかしながら独り街道を歩く左門
かみそり与力神山左門… この件で筆頭与力榊(渡辺文雄)からこっ酷く怒られ、左門が江戸に復帰したはもうしばらく後の事である(芥川)
てってーん あらためて完
第8話「松井田藩を取り戻せ!お雪様と波乱の巻」(松井田)
東野英治郎(水戸光圀)
里見浩太朗(佐々木助三郎)
伊吹吾郎(渥美格之進)
高橋元太郎(うっかり八兵衛・松平義房)
宮園純子(霞のお新)
中谷一郎(風車の弥七)
━━━━━━━━━
目黒祐樹(闇の蔵人)
渡辺篤史(建物探吉郎)
常田富土男(剣持頼母)
中原果南(お春) 監督◆v5d1kQsIAA(監督)
三ツ木清隆(文吉) 青木義朗(松浦義助)
高品 格(喜八) 鈴木瑞穂・泉谷しげる(井上主水)
浜田寅彦(佐野杤木守) 藤巻 潤(大山) 遠藤真理子(お美代)
コント55号(幇間) カルーセル麻紀(平原徹之進) 左とん平(竜巻太郎)
━━━━━━━━━
安藤 昇(流屋右近)=特別出演=
━━━━━━━━━
田崎 潤(小田屋藤吉・中魔鬼十郎)
金子信雄(山森雄)
葉山良二(与力四方) 東恵美子(おぶん)
岩城力也(岩松) 美川憲一(百瀬由一)
山本麟一(佐吉・鬼助) 宮口二郎(権次)
堺左千夫(藤蔵) 井上昭文(加賀虎の永吉) 睦 五朗(権藤)
剣持伴記(矢田) 中田博久(嘉助) 北町嘉朗(同心田村)
松山照夫(びっくり箱の鳩の助) 岡部正純(銀次) 大前 均(呑丸・鬼丸)
真弓田一夫(相模屋) 高城丈二(五郎蔵) 芝本 正(笹川采女)
大泉 混(安中藩人足) 及川ヒロオ(安中藩人足) 山内八郎(ハッちゃん) 下澤広之(チョー坊(子役))
志茂田景樹(志茂田の影吉) おすぎとピーコ(杉 ピー田) なぎら健壱(珍捻) 横山あきお(安中藩人足)
重久剛一、田中真理、白川和子、志麻いづみ、市川男女之助
福本清三、笹木俊志、峰蘭太郎、遠山金次郎、岩尾正隆、成瀬正
阿波地大輔、野口貴史、鈴木金哉、秋山勝俊、沖時男、伊波一夫、小峰隆司含め連名
協力 俳優座・松平健
音無美紀子(お涼)
水野久美(おりん)
天知 茂(神山左門)
第9話開始↓
一時大きくなり、再び小さくなった光圀は1人、街道を歩いていた(芥川)1人旅も偶にはよいのう。この街道は何というのじゃろうか?(光圀)おい爺さん道にでも迷ってるのかい?(渡世人の健:堺正章)この街道の名前を教えてほしいのじゃが(光圀)
ここの街道の名前は、「日光例幣使街道」っちゅうんだ。次は鹿沼の宿場に当たりつくぜ(健)ほう。鹿沼か。行くのは久々じゃな(光圀)おいらは、鹿沼の湯屋『松の湯』で働いてるんだが、家出しちまってよう。旦那さんと女将さんに合うのが心配でならねえ(健)
お前さんも鹿沼に参るのじゃな。わしもその湯屋へ立ち入ってみたいのう(光圀)ならおいらについてきな。紹介してやるよ(健)
同じく助三郎格之進弥七お新は一足早く鹿沼へやってきていた(芥川)いや〜なんか汗かいたな。どっかに湯屋でもないもんかな(助さん)あそこに『松の湯』っていう湯屋があるから入ってみよう(格さん)
ちょいとお前さんお客さんだよ(松の湯女将まつ:森光子)あ、どうも。おおい誰か、お客さんだから荷物持ってあげなさい(松の湯主人祥造:船越英二)すいません内の旦那さんと女将さんあういう人なんですよ(松の湯の従業員お浜:悠木千帆)
見てな、あたいのこの白い肌。番台のアイドル、おまつだよ(まつ)中々楽しい湯屋だなw(助さん)おい助さん、あっちにゃ女の裸が見えるぞ(女湯の脱衣所を覗く格さん)中々いいなw。(助さん)
おいおい、オレにも見せろよ(浅太郎)あれっ!おまえ与力の神山左門の下っ引き見習いをやってた竜巻太郎じゃないのか?(助さん)竜巻だぁーおれはそんなヘンな名前じゃないぞ、この松の湯に出入りしている浅太郎てんだよ(浅太郎)
それにしてもよく似ているなー(格さん)大体、下っ引き見習いって何だよ!オレはそんなケチな男じゃねいぜ(浅太郎)じゃあーなんなんだ?(助さん)オレはドチンピラの浅太郎よ、どうだ驚いただろ!(浅太郎)・・・竜巻よりケチな男じゃないか(格さん)
なんだとやるか!(浅太郎)おうっ!受けて立つぞ(助格)チョットチョットおかみさん!(お浜)おいコラ!お前らちょっと番所まで来てもうおうかなー(宿役人杉山:曽我廼家一二三)あーあ、そら見た事でしょ(お新)
お前らも一緒に来るんだよ(杉山)こうして助格お新弥七に浅太郎は番所に連行された(芥川)
杉山さんもいつになくピリピリしているね(まつ)そりゃそうだよ、もうすぐこの鹿沼に日光例幣使さまが御出でになるんだから、宿場のお取り締まりも厳しくなっているんだよ(祥造)また来るのかーあーイヤだね(お浜)コラコラ、聞こえたらエライ事になるよ(祥造)
日光例弊使とは朝廷より毎年、日光東照宮に幣帛を奉献するために遣わされる勅使の事である、往路は中山道から例幣使街道を経て日光へ、帰路は日光街道から江戸へ至り将軍家に挨拶の後、京への帰途につく、問題はこの勅使たる例幣使の所業である(芥川)
下に〜下に〜 街道を行く例弊使行列 ホホホホホっ!麻呂は満足でおじゃるぞ、麻呂はこの旅で儲けて儲けまくって羽根を伸ばすでおじゃるよ、のう六条殿(一条三位:菅貫太郎)ヒョヒョヒョ!左様でおじゃりますなー(副使・六条三位:蜷川幸雄)
ああ駕籠が揺れたでおじゃる〜 ドテッ!あーイタイイタイでおじゃる(一条三位)あーまた始まったよ(八兵衛)お約束の小遣稼ぎですね(監督)まーそなた達も甘い汁を吸っておるクセに(六条三位)
この連中の経緯はこういう事である〜(芥川)此処は上州大田宿 下に〜下に〜 ああ駕籠が揺れたでおじゃる〜 ドテッ!あーイタイイタイでおじゃる(一条三位)あぁ〜これは〜例幣使さまお怪我は?(大田宿世話役:溝田繁)
あーイタイイタイでおじゃる、ここの駕籠持ちはけしからぬぞよ〜(一条三位)これはとんだ粗相を(世話役) 当然その夜は世話役の掛かりでどんちゃん騒ぎである(芥川)
ヒョヒョヒョ!ササをどんどん持ってくるでおじゃる〜(六条三位)これは先ほどの御迷惑料で御座いまする(世話役)100両か…まぁこれでイタクなくなったでおじゃるホホホホホっ!(一条三位)一条三位よ〜相変わらずセコイ事をやっているなー(ぬーっと現われた八兵衛)
キャー、狼藉者でおじゃる(一条三位)三位、オレだよ俺っ!(八兵衛)あっどっかで見た事ある顔でおじゃる、そなたは水戸の・・・(一条三位)そうよ〜第1部の3話以来だな〜今は爺と別れて、この俺の使い走りをさせている男と二人旅よ(八兵衛)監督です(監督)
今さら麻呂になんの用でおじゃる(一条三位)それよーおいてめー俺たちを今からおめぇの家来にしてもらおうかー(八兵衛)それが人にものを頼む態度でおじゃるか(六条三位)
ウルセー!外野は黙ってなー!おい監督!(八兵衛)あいよ(六条三位に透かしっ屁をかます監督)クウウウくっさー(六条三位)なんか、しばらく見ない間に凶暴になったでおじゃる(一条三位)
俺もこうなるまでには、いろいろ有ってなーオメェもあの爺にはいろいろ思う所もまだあるだろう(八兵衛)八兵衛はこれまでの経緯を一条三位に話したのであった(芥川)
こんどはオメェは勅使だ、それで俺たちは勅使の家来ってワケだぁ、オレの確かな情報筋では爺は日光に向かっている(八兵衛)あい分かったでおじゃる!皆まで申すな!麻呂もあの水戸の爺はどれだけ煮え湯を飲まされた事か(一条三位)
かくして卑怯な相談は成立したのであった(芥川) 〜大田宿での回想シーン終わり〜
そして
>>388へ(芥川)あーイタイイタイでおじゃる。ここの駕籠持ちはけしからぬぞよ〜(一条三位)これはとんだ粗相を(鹿沼宿の二つ手前の楡木宿の世話役:細川俊夫)日光例幣使の悪い噂を聞いていた世話役は青くなった(芥川)ホホホっ!(小声で笑う一条三位)
一方「松の湯」の近所の町角では(芥川)あれがお前さんの働いてた湯屋か(光圀)湯屋の下働きがイヤで三年前に飛び出した。帰りたいけど顔を出しにくい…そうだ変装するか(健)健は風呂敷包みから着物を取り出して浪人姿になるとモジャモジャの大きな髭を付けた(芥川)
爺さんもその全裸のままじゃマズいぜ。これを着な(健)着物を着るのは輪島以来かのー(いつものお馴染みの御隠居スタイルになる光圀)爺さんはどこかの大商人、俺はその用心棒って事にしようぜ。…なんか地味だなぁ。爺さん、景気づけに髪も髭も派手に染めちまえよ(健)
付け髭で顔下半分を隠した健と七色に髪と髭を染めた光圀がのれんをくぐった(芥川)いらっしゃい(おまつ)おまつは番台に金を置く二人を不思議そうに眺めた(芥川)怪しそうな年寄りだね…あら?あの髭浪人はどこかで会ったかしら?…まさかそんな事ないわよね(おまつ)
健と光圀は湯には入らずに湯上り客の休憩場所である二階の広間に上がった(芥川)バレるかと思ったぜ…(健)「松の湯」の隣家の二階の窓際ではムクんだ顔の歯並びの悪い年増の肥満女が、巨体を横に揺らして三味線をかきならしながら大きなダミ声で歌を歌っていた(芥川)
さよならのー♪言葉さえー言えなかったのー♪(お毬:現在の天地真理)うるさいのう(光圀)あのデブ、まだ生きてたのか。奴は俺がここで働いてた時から隣に住んでる乞食のキ○ガイ女だよ。夜になると二階の窓際に腰かけて三味線をジャカジャカ弾いて大声で歌うんだ(健)
キチ○イだからなぁ(客の正司屋敏助:正司玲児)近所迷惑で困るわ(正司屋の女房お敏:正司敏江)隣は元は女郎屋だったが今は荒れ果てた空き家なんだ。あのお毬っていう元は女郎のキチガ○女が居残って勝手に住みついてるんだ(健)白雪姫みたいな♪心しかない私♪(お毬)
どこが白雪姫だ。静かにしろデブ!(お毬に皿を投げつける健)グサッ(効果音)皿はお毬の額に突き刺さり、お毬は額から滝のような血を吹き出しながら断末魔の悲鳴を残して二階の窓から落下していった(芥川)ほう!見事な腕じゃ。死んどる(光圀)やっと静かになった(健)
健さんじゃない?ねえ健さんよね(お美代:浅田美代子)し、しらねえよ。だ、誰だよおめえ(健)あたしよ、おとっつぁんおっかさんを亡くしてこの松の湯で働いてるお美代よ(お美代)
静かにしろ。その通り健だよ(健)やっぱり健さんだわ。女将さんに知らせてくる〜(お美代)おい待て、そんな急じゃあ緊張するじゃねえか。おい待てよ!(とっさにお美代を止めようとする健だが勝手にお美代は行ってしまう)
松の湯の玄関では主人の祥造と和菓子屋の主人の徳一が話をしていた(芥川)おい祥さんよう。また日光例弊使が来るらしいぜ(徳一:江戸家猫八)あれは迷惑な奴らだからねえ。この松の湯もあんたの亀屋も影響がなきゃいいけどね(祥造)
おい美代ちゃんどうしたんだい?そんなに急いで(徳一)女将さんはどこ?旦那さんでもいいわ。あ、徳一さんには内緒よ(お美代)あははw。一体どうしたんだい?(祥造)大変なの、健さんが帰ってきたの(祥造の耳元で小声で囁くお美代)
な、なんだって健が帰ってきただってえええええええ(大声で言う祥造)
外へ買い物に出ていた女将のお松と従業員のお浜にも祥造の大きな声は聞こえた(芥川)ちょいとお浜、今旦那さんの声で何か聞こえなかったかい?(お松)はい。健が帰ってきたって聞こえました(お浜)
そうかい、健が帰ってきたって言ったのかい。って健が帰ってきただって!(お松)魚屋さん、御代置いときますね。女将さん早く帰りましょう(お浜)もういないようですねw(お浜が御代を置いた瞬間にダッシュで駆けていったお松を見た魚屋:福本清三)
本当女将さんは足が速いんだから。待ってくださいよ(お浜)
チャラチャチャチャンチャン
CM
CM明け
お毬を仕留めた健は二階にいた客たちに囲まれていた(芥川)たいした腕だべなー(湯屋に客として来ていた鹿沼宿の世話役・平吉:由利徹)ありがとう!ありがとう!(涙を浮かべる客たち)
あの基地外女には宿場中の人間が悩まされていたんだ(客A)今日から安眠できるよ(客B)あんたは英雄だ(客C)英雄だなんて照れるなぁ。俺は当たり前のことをしただけさ(健)
お前さんのあの皿投げの技はたいしたもんじゃ。湯屋の三助だった男がどこであの技を身につけたんじゃ?(二階の壁の小窓から女湯を覗いている光圀)
俺は三年前に松の湯を飛び出した後は大道芸人一座に入ったんだ。そこで座長に仕込まれた。他にこんな事もできるぜ(健)皿を取り出した健は皿回しやテーブルクロス引き等の数々の芸を見せた
女湯には婆しかおらんわい(舌打ちする光圀)他にこんな事もできるぜ(健)健は懐から皿を何十枚も取り出すと手裏剣のように壁に皿を投げつけた。皿は次々と壁に突き刺さった(芥川)
あ〜あ。健さん、壁にこんなにたくさん穴あけちゃって。女将さんに怒られても知らないから。あ!そこのお爺さん!女湯を覗くなら別料金を払わなきゃ駄目よ(お美代)健が帰って来たって?(二階に上がって来た祥造と徳一)
この髭もじゃの浪人さんが健だって?(平吉)えー?(正司屋夫婦)ち、違うよ。俺は…やっぱり逃げよ!(二階の窓から下の表通りに飛び降りる健)ドサッ!…いててて(健)玄関の外の路上で健が立ち上がるといきなり平手打ちが飛んで来た(芥川)バシっ!(平手打ちの音)
健にビンタを張ったのはおまつだった(芥川)健!三年もどこへ行ってたんだい。皆がどれだけ心配して探し回ったか。懲らしめてやる!(おまつ)おまつは健を倒して健の両足を持つと股間に右足を乗せてグイグイ責めた(芥川)必殺の電気アンマ!(お浜)あれは効く…(祥造)
お、おかみさんすいやせん。お、おいら帰りたかったんです。でも、でも怖くなっちまって(健)
あんたがこうしてまた帰って来てくれた事は率直にうれしいよ。でもね何で素直に帰ってこないんだい。私が怒ってるのはそこなんだよ。普通に旦那さん女将さんおかえりって暖簾をくぐってくれたらあたしは怒りゃしないよ(お松)
俺は不安だったんです。家出同然にここを飛び出した俺を皆は暖かく迎えてくれるんだろうかって(健)暖かく迎えるに決まってるだろ(お松)それに俺はさっきお毬を殺っちまった(健)
気にしなくていいさ。あの嫌われ者の基地外女は死んだ方が世のため人のためだったんだ。あんたがやらなくてもいつか他の誰かが殺ってたさ(お松)また俺を雇ってくれるんですかい?(健)
当たり前じゃないか。これでもかという位、ガンガンこき使ってやるよ!(お松)女将さん…(涙ぐむ健)これで一件落着だな。お帰り、健(祥造)オヤジさん…(涙ぐむ健)
さあ、健も帰って来た事だし、今日から改めてまた新たな気分で皆で力を合わせて頑張っていこうじゃないか(お松)おおー!(一同)女将さーん、大変でーす!湯船がーお湯がー(お美代)
一同が湯船に向かうと、光圀が「あゝ人生に涙あり」を熱唱しながら湯につかっていた。だが、七色の髪と髭を湯船の中で洗ったために湯が真っ黒になっていた(芥川)あー!(一同)
爺さん!何て事をしてくれるんだい!(お松)まだこれから深夜まで営業するっていうのに(お浜)カッとなったお松は光圀を湯船から引きずり出すと必殺技の電気アンマをかけた(芥川)
ああぁんうぅぅうんあぁぁあぅふうぅうん(興奮する光圀)こりゃあー喜んでるようだべー(平吉)駄目ね…この爺さんには効かない。私の電気アンマが通用しない相手は初めてだわ(お松)
フン、いいさ。ちょいと爺さん!あんたは今からウチの三助としてタダ働きしてもらうからね!(お松)こうして光圀は健と共に松の湯で働く事になった(芥川)
おい待て!おまえはワシが雇った用心棒ではないのか?勝手な事は許さんぞ!(光圀)光圀はコサックキックを健にお見舞いしようとするが健は難なくかわしお敏が餌食になった ギャン!(お敏)バリバリっー 二階から転落するお敏
ありがとう爺さん!よくやってくれた。さあーこれで俺も若くて綺麗な新しい嫁さんを探すとするか(光圀に握手を求めて喜ぶ正司屋)
大丈夫かいな。おいジジイ!うちの女房に何すんねん!許さへんで(敏助)
お前さんは喜んだり怒ったりどっちじゃ!二重人格か!(正司屋敏助にもコサックキックを見舞う光圀)
その時ちょうど、松の湯の前の通りを日光例幣使出迎えと巡察の為に通行していた鹿沼領主の行列と転落した正司屋夫婦と鉢合わせになったのだ(芥川)ぶぶぶ無礼者っ御領主さまなるぞっ!(駕籠脇の側用人)
そこへなおれ(側用人)おお許しを〜(土下座で謝り倒す夫婦)まあまあ貫太郎、よいではないか(駕籠から顔を出す鹿沼領主・釜田信濃守:かまやつひろし)殿、なりませぬぞ(側用人・宮内貫太郎:小林亜星)
そちは頑固じゃのう、あれは正司屋夫婦ではないか〜、狭い領内の我が子も同然の領民の事じゃ、許してやれ(釜田信濃守)うーん、本来ならば堪忍しがたいところではあぁあるが(宮内貫太郎)
そんな事より貫太郎、はよ毬ちゃんを呼んでくれ、余はのう〜毬ちゃんの歌が大好きなのよ〜あの歌を聴いていると心が洗われるのよ〜はよはよっ(釜田信濃守)ははっー然らば仰せのとおりに(宮内貫太郎)
ガラッー あーゴメン、やっこここコレは・・・・・・・・!(仕留められて放置されたままのお毬の死骸を発見し驚愕する貫太郎)(事態に気付きすっかり青ざめている世話役・平吉)(コソコソ逃げ出す松の湯の客たち)
あらか、釜田様・・・ようこそお越しくださいまして(頬が赤くなるお浜)よう。お浜。お毬ちゃんは元気かい?(釜田)
お毬ちゃん?さあ〜知りませんね〜どこかへ出かけたんじゃないですかぁ〜。歌なら私が歌ってあげますよグフフ(お浜)お浜は日頃から釜田信濃守に可愛がられているお毬に嫉妬していた
お松達は松の湯の玄関先で宮内が入って行った隣の空き家の様子をうかがっていた(芥川)女将さん、まずい事になりましたねー(お美代)死骸を早く片付けておくんだったよ。私とした事が!(お松)
女将さん…俺、自首します。皆に迷惑はかけられないよ。お毬の死骸の額には俺の皿が刺さったままだろうし(健)行っちゃダメだよ!いいかいみんな、口裏を合わせるんだよ。何を聞かれても知らぬ存ぜぬで通すんだよ(お松)
話は全て聞かせてもらいましたよ!(光圀)え?(振り返る松の湯の一同)キチ○イとはいえ何の罪もない女を殺害し、それを隠蔽しようとは言語道断。そのような悪党は許しておけぬ。健と松の湯の一味め、ワシが成敗してくれよう!(光圀)
待って下さい御隠居さん、それだけは勘弁してやって下さい。健は心根の優しい子なんです。皆を困らせていた迷惑者のお毬を自らの手を汚して殺ってくれたんです。どうか見逃してやって下さい。この通りです。どうかご慈悲を(光圀に土下座するお松)女将さん!(松の湯一同)
それなら条件がある。ワシが黙っててやる代わりにこの松の湯の経営権をワシに譲渡するのじゃ。どうじゃ出来るか?断われば健がお毬を殺ったと奉行所に訴え出てやる。カカカカ(光圀)
人の弱味につけこみやがって。やってる事はユスリだ。脅迫じゃないか…(祥造)女将さん、俺やっぱり自首…(健)駄目だよ!(お松)カカカカ。庶民をいたぶるのは愉快じゃのー(高笑いする光圀)
一方・・・ 殿っ一大事ですぞ!(ドタドタ走り込み貫太郎)ナニっ〜俺のお毬ちゃんが〜(全身が震える釜田信濃守)ゴロゴローピカッ! それまで晴天だった鹿沼の空が急速に暗雲が立ち込めてきた
誰が殺ったのじゃ〜!ゆゆゆゆゆるーさーん!(釜田信濃守)ひぃ〜殿、お静まりを〜あのその事故かもしれませんし〜(貫太郎)殺されたに決まっておるわ〜下手人はだれじゃぁぁぁぁ〜(信濃守)
おまえらか〜(信濃守)ヒエエエエー、私どもではありません(正司屋夫婦)ナニぃ〜こ奴らを即刻逆さ磔にせい!(信濃守)あー言いますっ言いますっ、隣の松の湯の使用人で健っていうふてぇ奴が犯人です!(正司屋夫妻)
よおーし!それでは逆さ磔は勘弁してやるっ!貫太郎っこ奴らを打ち首に致せ!(信濃守)ひょえ〜(正司屋夫妻)正司屋夫婦はそのまま引き立てられていった(芥川)貫太郎、抜かるな!踏み込むぞっ!それっ!(信濃守)
信濃守たちが踏み込むと・・・(芥川)カカカカっ!久しいのう弘史どの(光圀)・・・・・ 何だこの全裸の仁王立ち爺は(信濃守)まぁここは風呂屋ですから(貫太郎)
ただの客か!どけいっ!(信濃守)グエーっ!(光圀)光圀は信濃守、貫太郎をはじめ家臣たちに踏み潰された(芥川)
くわわわわー、てめっーたかだか吹けば飛ぶような1万2千石の陣屋小大名のくせに、よくも天下の副将軍を踏み潰したなー(釜から取りだした火の付いた薪を両手に持って逆上した光圀)うわぁっ〜貫太郎!(信濃守)
光圀と信濃守が松の湯で戦っている隙をつき、お松達は裏口から隣家に侵入していた(芥川)今の内にお毬の死骸を始末するよ(お松)信濃守様が毬ちゃんの大ファンだって忘れてましたね(お美代)世界で唯一人のファンだろう(祥造)一同が空き家の裏口まで死骸を運んだその時
その死骸をどうするつもりだ(榊伊織:竹脇無我)あ!(松の湯一同)これには事情が…(お松)くそ!(棒を構える祥造)待って!(お松)お松は榊の目を見つめた。沈黙が流れた(芥川)この方の目を見ればわかる。私の眼力に狂いが無ければ、この方はきっと大丈夫…(お松)
事情を全てお話しします(お松)いいんですか?女将さん(お浜)私は人を見る目に自信があるの。この方はきっと私達の力になってくれるわ(お松)お松の話を聞いた榊はうなずいた(芥川)私は医者だ。考えがある(榊)榊はお毬の亡骸をうつぶせに置かせるとメスを取り出した
榊はお毬の亡骸の背面を頭から足先まで切り開いて臓腑を全て取り出し、中を空洞にして綿を詰め、様々な処置を施した(芥川)…(息をのんで見つめる一同)完成した。亡骸を利用して作ったお毬の着ぐるみだ。表の皮だけを残し、内部に綿を詰めて肥満体も再現した(芥川)
防水加工も防腐加工もしてある。これを着れば誰でも簡単にお毬になれる(榊)ありがとうございます先生!(涙を浮かべるお松)礼には及ばん。では失礼(榊)榊伊織は静かな微笑を浮かべて去って行った(芥川)誰かがコレ着て信濃守様に歌を聴かせてやりゃーいいだべ(平吉)
お美代、あんたがお毬の着ぐるみを着なさい(お松)え〜(お美代)あんたは酷い音痴だし、お毬の唄声を再現できるわ。何年も聴かされて歌詞も覚えてるでしょ(お松)え〜(お美代)頑張りなさいよお美代ちゃん!(着ぐるみを着たお美代の背中のファスナーを上げてやるお浜)
その頃、松の湯では炎に包まれて火ダルマとなった光圀と信濃守が取っ組み合いをしていた。周りでは貫太郎がオロオロしている(芥川)あなた〜を待つの〜♪テニスコート♪(酷い歌声)え?毬ちゃん!(燃えている信濃守)そこへ肥満体のお毬が三味線を弾きながら現れた
木立ちのなか残る♪(お毬の着ぐるみに入っているお美代)生きてるではないか!(聴き惚れて燃えながらリズムを取っている信濃守)??(燃えている光圀)隣家の死骸は?(貫太郎)貫太郎は隣の空き家へ確認に行ったが血痕もお松達によって拭きとられた後なので何も無かった
二人の夏よ消えないでねどうかずっと♪(ひどいくらいに音程が外れて歌うお毬の着ぐるみに入っているお美代)お毬ちゃん、そのチャックは何だい?(釜田)なんでもないわよ〜あはは(野太い声で言うお毬の着ぐるみに入っているお美代)
あの女、生きておったのか。庶民をいたぶる暇つぶしネタが出来たと思ったのにつまらんのー。それにしてもこの騒音公害のような歌声をありがたがる信濃守は相変わらず酷いセンスじゃわい(キセルで阿片をふかしている光圀)
毬ちゃ〜ん(ペンライトを振りながらリズムを取る釜田信濃守)パチ、パチ、パチ(釜田の背後で手拍子をさせられている家臣達)うまくいってるようだね(お松)酷い音痴ねぇ。私の歌声の方がまだマシだわ(お浜)
松の湯で開かれた毬ちゃん即席ライブは三時間にも及んだ(芥川)余は満足じゃ〜毬ちゃんの歌はいいわ〜心が洗われるの〜癒されるわ〜。そちもそう思うじゃろ?(釜田信濃守)は、はあ…(家臣達)
そうじゃ。日光例幣使様の接待の席で毬ちゃんに歌ってもらおう。聴く人全てを幸せな気分にさせてくれるのが毬ちゃんの歌声じゃ。例幣使様もお喜びになるじゃろう(釜田信濃守)
え〜(お毬の着ぐるみに入っているお美代)殿、隣家にあった死骸が見当たりません。私は白昼夢でも見ていたようで…申し訳ございません(貫太郎)よいよい、そんな小さな事を気にするでない。そちは働き過ぎて疲れておるのじゃろう。無理をせず身体をいたわるのじゃ(釜田)
毬ちゃん、そういう訳で日光例幣使様との宴席で歌ってね。ギャラもはずむからね(釜田信濃守)…女将さん、どうするんですか(小声のお浜)お美代に歌わせるしかないだろ…(小声のお松)
…女将さん、これはいつもの御給金とは別ですよ。特別手当をはずんで下さいよ(ヒソヒソ声で話すお毬の着ぐるみに入っているお美代)わかってるよ…(苦虫を噛み潰した様な顔のお松)
…健さんも今月の給金は全額、私に差し出しなさいよ。誰のせいでこんな重労働をしてると思ってるの(ヒソヒソ話すお毬の着ぐるみに入っているお美代)ハイ。仰せの通りに致します…(健)
しかしあのチャックは何なんだろうな〜(釜田)チャックでございますか?(貫太郎)ああ。お毬ちゃんの背中にチャックが見えるんだよ。(釜田)殿、気になるのならば私がそのチャックを開けさせてみますよ(貫太郎)
貫太郎が着ぐるみの背後に回りそうっとチャックに手を触れようとした瞬間 てめェ〜勝手に触るんじゃねえよ!ゴルァ!ぶっ殺すぞ!このデブ!ハゲ!(鬼の形相のお毬)ヒィ〜怖っ!(貫太郎)
おい信濃よ、てめぇも家来の躾ぐれいしっかりしておかねえと金輪際おめぇの前はおろか、例幣使の席にも出てやらねえぞ(お毬)悪かった悪かった〜許してくれ(釜田信濃守)おのれ〜殿に向かって〜(刀に手を掛ける貫太郎)
親父やめろよっ!殿もお毬さんに謝っているじゃないかっ!どうしてそう頑固なんだよっ!分かってやれよっ!親父なんでそうなんだよっ!(唐突に食って掛かる息子・宮内周平:西城秀樹)
うるさいっ!(周平を突き飛ばす貫太郎)バリバリっー 〜松の家の貴重な襖を突き破って吹っ飛ぶ周平〜 やりやがったなっ!(貫太郎に掴みかかる周平)お前に何が分かるんだっ、小姓のクセにお前は黙って殿のお世話をすればいいんだっ!(今度は庭に投げ飛ばす貫太郎)
松の湯での貫太郎、周平の激しい死闘は三時間にも及んだ(芥川)
もう三時間も越えた事だし抑えて抑えて、な?貫太郎や(釜田信濃守)うるせえ!黙ってろ!(信濃守を投げ飛ばす貫太郎)うわー(吹っ飛ばされて湯船に頭から突っ込む信濃守)
親父が今投げ飛ばしたのは殿だぞ!(周平)それがどうした!(貫太郎)俺達にとってはご主君様じゃないか!(周平)親に向かって口ごたえしやがって!それで一人前のつもりか!(周平を投げ飛ばす貫太郎)うわー(庭の灯籠に頭から突っ込む周平)
ほう。ここまで凄まじく派手な親子喧嘩を見物するのは初めてじゃわい。これは巻き込まれん内に出た方が良さそうじゃ(湯から上がってさっさと着替えて松の湯を出て行く旅の隠居:吉田義夫)
突然、白髪の老婆が駈け込んで来て貫太郎に突進して来た(芥川)いい加減におしー!(貫太郎の母・お欽:悠木千帆※二役)貫太郎はヒラリと身をかわした(芥川)あー!(お欽)バリバリっー(破壊音)お欽はそのままの勢いで壁板を突き破って姿を消した(芥川)
誰か二人を止めてくれ〜ウチが壊れちまう〜(祥造)もうやめてくれー。全ては俺が悪いんだー。俺がお毬フガフガ!(松の湯の一同に口を塞がれて押しつぶされる健)毬ちゃんがどうしたって?(手ぬぐいで全身を拭いているフンドシ姿の信濃守)
いえいえ。こっちの話でして。お毬ちゃんのさっきの歌声は素晴らしいって言ってんですよ健は。ね?えへへ(愛想笑いを浮かべるお松)そうかそうか。健とやら、そちもいいセンスしとるのー(信濃守)
小姓の分際で一人前の口ききやがって!勝手にしろ!(怒りながら松の湯の外に出て行く貫太郎)待てよ親父!(周平)これこれ周平、そちも冷静になるのじゃ(信濃守)……(血まみれ姿で床に座り込む周平)あ〜あ、ここまで壊れたんじゃ今日はもう店じまいですねー(お浜)
おまえさん何やっているんですか。(貫太郎の妻 お里:加藤治子)おめえ何のようだい(貫太郎)自分の息子をあそこまで酷い目に合わせるなんて。あなたとは今日で離婚です。(三行半を出すお里)
女が男のする事に口出しするな!こんなもん、こうしてやる!ビリビリっー(離縁状を破る貫太郎)まあ。なんて事するの!バシッ(貫太郎にビンタするお里)
さらに怒った貫太郎はお里を町家の壁に投げつけた(芥川)バリバリっー お里は町家の壁を突き破って家の中まで吹っ飛ばされた(芥川)お袋に何て事するんだ!(松の湯から飛び出す周平)
バリバリっーバリバリっー(破壊音)舞台を路上に移して貫太郎と周平の激闘は続き、町家を十軒ほど巻き込んで破壊してしまった(芥川)う〜ん、困ったのう(釜田信濃守)
カカカカっ、いっその事、この宿場町を廃墟にしてしまうといいわい(軒先に腰かけて阿片を吹かす光圀)釜田様、家臣の方々をお借りしますよ(お松)
お松は家臣や松の湯従業員に支持を出し水を入れた桶を持たせた(芥川)それー!(お松)バシャーン(二人に水をぶっかける一同)宮内様、このままでは町が廃墟になりますよ!(お松)
…フンっ(貫太郎)仏頂面の貫太郎はスタスタとどこかへ行ってしまった(芥川)放っておけばいいわ。どうせ居酒屋へ飲みに行ったのよ(お里)
いやぁー女将すまんのう。弁償といっては何じゃが。これ、あれを持って参れ(家臣に何かを持って来させる釜田)女将さん、これはかなりの金額をくれますよグフフ(お浜)
日光例幣使様を接待する宴会券じゃ。皆で出席して良いぞ(紙の束をお松に渡す釜田)「日光例幣使様歓迎会・無料招待券」…はぁ〜あ(露骨なまでにため息を洩らすお松)お毬ちゃんのリサイタルもあるよ!(釜田)
〜今回は一部生放送ドラマでお送りしております〜 ここまでのパートは東京放送協力による生放送ドラマ・以下からのドラマは収録パート
*ここは江戸城外郭内のさる大名屋敷の中庭の休息所〜
くそっ〜くそっ〜水戸の爺ぃめぇ〜凄腕の男めぇ〜大岡忠高めぇ〜ついでに監督 ◆v5d1kQsIAAめぇ〜 蔵人!その方の報告はこのワシのカンに障るものばかりではないか!キキッー!(刀を振り回し椿の木に八つ当たりをするペニス一郎)
あーあペニスさま、そのように太刀を振り回しては折角の椿の花がボロボロと落ちて台無しですぞ、なるほど一行リレー小説あらすじ巻物は凄腕の男から大岡忠高の手に渡ったと考えるべきでしょう、しかもその後彼奴らは水戸へ向かったとの報告が…(闇の蔵人)
水戸で落ち合う気だなー それでは万事休すではないか!キキッー!(再び刀を振り回す)ハハハッーそうでもございませんよ、今回の光圀のパラレルワールドの旅を考えて御覧なさい、佐渡、高田、松本、上州と逝き先々で問題を起こしておりまする(闇の蔵人)
もはや巻物どころでは有りません、御大老の堀田筑前守さまも相当にご不興の模様でー、ねえっ(横の人物に振る闇の蔵人)・・・(もう一人、休息所の腰掛に座って頷く頭巾の人物)
今、水戸の爺ぃめは例大祭が行われる日光は手前の野州鹿沼におります、ついでに監督は日光例幣使の行列に紛れ込んでいるよし、その日光で何かが起これば…こたびは朝廷との関係も御座りまする、さてどうなりますものか〜?(闇の蔵人)
爺や水戸家、いや現公方様の治世そのものが吹っ飛んでしまうかも… うひょ!これは面白いー面白いー、しかしそう上手く何かが起こるものかな?(子供のようにはしゃぐペニス一郎)何かを、起こさせればよろしいのです(闇の蔵人)
それっ!(闇の蔵人)キキっー!(生き残った水野出羽守2号:萩原健一を1号に繰り上げ首領として順次2号:島田順司、3号:江藤潤、4号:西田良、追加募集の紅一点5号:浅香光代で強化された水野出羽守軍団)
これより直ちに日光方面へ赴け!お前たちを拾って貰ったペニスさまの恩に報いるのだ!(闇の蔵人)キキっーキぃー!(水野出羽守軍団)憎たらしい監督の始末を忘れるなよ〜 うひょ!(ペニス一郎)念には及ばないよぉ〜(出羽守5号)
そう簡単に監督は殺させないけどね。うふふ(こっそり水野軍団を追う老婆:野村沙知代)
5号姉貴!あーてくしも参加するわ〜(貴婦人根本七保:デヴィ・スカルノ)こりゃ根本の奥様!ご時勢ありがたき幸せごぜえやす(5号)あーた心配することはないのよ。ねえ百瀬さん(七保)
はい私もご時勢するわ。だってお尻が綺麗なあの人を忘れらないわ。逆に怨んでるわ。殺してやる!(松井田の役人をやめて浪人となった百瀬由一:美川憲一)
おい何話してるんだ5号!(4号)心配なさんねえでくだせえ。アタシ達に時勢してくれる方々です(5号)根本夫人ってお呼びっ(七保)おうし座の男で〜す(百瀬)
ババアとオカマにようはねえよ。帰れ(4号)←この台詞が4号最後の言葉となった。百瀬の必殺カツラ絞めで殺されてしまった(芥川)
もうゴロンボ浪人の監督の事などお忘れなされい、今やペニスさまは3万石の大名で幕府奏者番寺社奉行に任じられ将来は大政参与であられるお父上さまの10万2千石を御相続される御身、もはや勝負はついておりまする(闇の蔵人)
いやじゃ〜監督の息の根は止めねばならんのじゃ〜キキっ!(再び刀を振り回すペニス一郎)
やれやれ…(闇の蔵人)バカ殿の世話も大変じゃな〜(頭巾の人物)あのバカをこの家の嫡子とすり替えるのは難儀をしましたがもうひと押しです、柳沢さま(闇の蔵人)
♪デーン うむっ(頭巾をはずす将軍家側用人・柳沢保明:山形勲)では私も… バリッ! あはははははー(それまでの目黒祐樹の仮面を外す闇の蔵人:緒形拳)
その顔がその方の本当の顔だったかな?(柳沢保明)さぁてそれは、私もどれが本物の顔だったか分からなくなりましたなー、あはははははー(闇の蔵人)
こうしてイザコザの上に再々編成された必殺の水野出羽守軍団は闇の蔵人の命を受け早々のうちに尽く乗馬の上、日光方面に繰り出すのであった(芥川)
そこから本腰を入れた闇の蔵人の行動は早かった、日光方面にはあらぬ噂が撒き散らされたのであった、そしてその罠である噂に引っかかったのは…(芥川)
*日光山守護職役所(後の日光奉行の前身) =協力・新国劇=
この人物は日光山守護職、梶定良(辰巳柳太郎) 三代将軍家光に仕え、その死後は四代将軍家綱の命で日光に赴き、家光の廟堂を始めとする日光山の管理、日光目付と共に日光町の庶政に携わっていた(芥川)
なんじゃと〜お毬じゃと!、そのような歌姫がこの近隣におったとは初耳じゃのう〜(梶定良)なんでも元はれっきとしたやんごとなき姫君だったとの事で(日光目付・近藤十蔵:大山克巳)
ふんっ!釜田信濃のアホめ、田舎小大名の分際で点数稼ぎをしおってからに怪しからん!(梶定良)では?(近藤十蔵)知れた事じゃ、すぐさま鹿沼に人をやりお毬を日光山の祭りで招聘せんかい!(梶定良)
しかし守護職さま、畏れ多くも江戸より輪王寺宮御門跡さまの御来駕もありますれば、そのような者を…(近藤十蔵)ちょうどよい折りじゃ、御門跡さまの旅のお慰めになろう、ウンウン(独りで勝手に納得する梶定良)
さてその輪王寺宮御門跡様ー公弁法親王ー(島田正吾)とは。。。 このスレで解説をするのには、あまりにも畏れ多いの尊い御身分の方なので今回ばかりは省略する事とする。。。(芥川)
こうして鹿沼は釜田信濃守の陣屋に日光守護職の使者が出向いたのであった(芥川)…という事でお毬においては信濃守殿共々遺漏なく連れて参るようになー(守護職使者:清水彰)それは…(信濃守)
あっそれから1枚5両のお毬歌謡ショーの一般観覧席2000席販売のうち、1700席は責任を持って鹿沼藩が取り仕切る様との御命で御座るわ(上から目線の守護職使者)5両!!! へへー(真っ青の信濃守) 〜収録パートおわり〜
………(真っ青な信濃守)お毬が日光まで評判がとどろいていた程の名のある歌い手だとは知りませんでしたなぁ(貫太郎)…毬ちゃんの才能と魅力のわかる優れたセンスを持つ者は余だけでは無かったという事じゃ。嬉しいような残念なような複雑な気分じゃ…(信濃守)
わかりますよ。「複雑なファン心理」という奴ですね(周平)お毬は日光例幣使様の宴席で歌わせるのでは?(貫太郎)例幣使様は歌謡ショー抜きの普通の宴会でよいじゃろ。今の日光山守護職様の御使者の話では、日光山の祭りには輪王寺宮御門跡様も来られるそうな(信濃守)
なんと!輪王寺宮御門跡様!(貫太郎)毬ちゃんの出演は日光山祭りの方を優先しなければならんじゃろ。それにしても一枚5両の毬ちゃん歌謡ショーの前売り券1700枚を我が鹿沼藩がさばかなければならんとは頭が痛い(真っ青の信濃守)いかがされますか(貫太郎)
家臣も総動員して一枚5両の券を売って売って売りまくれ。使えるものは何でも使え。名主でも世話役でもヤクザでも何でも使え。あの手この手どんな手でも使え。領内を通る旅の者にも無理矢理に売りつけろ。売れ残れば我が藩がその分の金額を補填するはめになるぞ(信濃守)
「松の湯」にもさばかせてはどうでしょう。あそこは湯屋ですし、人がたくさん集まる所ですから(貫太郎)そうじゃな。あそこは繁盛しておるし、番台に置いて客に買わせればいいじゃろう。ともかく赤子から寝たきりの年寄りまで誰でもいいから売りつけろ(信濃守)
こちらは松の湯(芥川)御免。隣の家にお毬がいないが何処へ行ったか知らんか?(貫太郎)ええっと…買い物にでも出かけたんじゃないですかね…?ああ、そうそう、お毬ちゃんのマネジメントは我が「松の湯」が担当しておりますので私が御用件をお伺い致しましょう(お松)
この度、輪王寺宮御門跡様も来られる日光山祭りでお毬の歌謡ショーを開く事になった。詳細はまた後日。いつでも出発できるように準備しておけとの殿の仰せだ。それとこれは一枚5両の前売り券。松の湯の割り当て分だ。責任を持って急いで売るように。では御免(貫太郎)
お、女将さん!(お松を支えるお浜)めまいがして来たわ…(お松)あーあ、やんなっちゃうな。女将さん、出張手当ちゃんと付けて下さいよ。さて、歌の練習でもして来ようかな〜(お美代)不機嫌そうにも見えるけど何処となく嬉しそうにも見えるなーお美代の奴(祥造)
しかし5両なんて大金払う人がどこにいるんだろうね(お松)でも今回の件を上手くしなければ松の湯の信用はガタ落ち。圧力で閉店にでもありゃ大変ですよ(お浜)よしお金は貯金を切り崩そう。この前売り券は10文で売ろう(お松)
母さん、貯金を切り崩そうも所詮が湯屋。5両×1700枚はえーと・・・(祥造)父さんしっかりしてよ。でもねその通りだ。貯金なんて雀の涙ほどしかないよ(お松)おいお前達。金がほしいのかい?(したり顔で現れる光圀)
な、なんだい!話聞いてたのかい(お松)待て待て、お前達は俺に借りがあるだろう。有り難くわしの意見に従うんだ(光圀)でその意見って何ですかい?(お浜)
金がほしいのなら、この薬を塗るんだ(懐から謎の薬を出す光圀)それは一体?(祥造)この黄色い方が身体が大きくなる薬。緑の方が身体が小さくなる薬だ。わしが薦めるのは、小さい方を飲んで大店のお店に忍び込み金を盗むんだ(光圀)
間違えてしまったわい。最初塗ってって言ってるが本当は飲むんだぞ(光圀)へ〜じゃあ飲むね〜(光圀の手から黄色の薬をぶんどるお美代)あ!そっちは!(光圀)
ドンドン ドンドン(身体が大きくなる効果音)バシバシバシ。(松の湯の天井を突き破りお美代が巨大化する)ぎゃあああああああ(お松)女将さん助けて!お願い助けて!(お美代)そこから動くんじゃないぞ!身体の大きさは1日待たないと治らないのじゃ(光圀)
おい爺さんどうしてくれるのよ。その小さくなる薬飲ませればいいじゃないの(お松)それが1日2錠は効果が無いのじゃ。つまり1日1錠しか駄目って事だから仕方が無い(光圀)
それじゃあお美代はどうするんですか!この松の湯はどうすればいいんですか!この貧乏神!糞爺!(鬼の形相で言うお松)
お美代にばかりつらい思いはさせないからね。爺!あんたも飲みなさい!(お松)お松は光圀から印籠を奪うと大きくなる薬を取り出して光圀の口の中へ放り込んだ(芥川)ごくん(光圀)光圀も50mまで巨大化し、しゃがんでシクシク泣いているお美代の隣に並んだ(芥川)
そうじゃ。ワシにいい考えがある。任せておけ。えーと方角はこっちじゃな(光圀)光圀はズシンズシンとどこかへ歩いて行った(芥川)約六時間後の明け方に戻って来た光圀は50個の千両箱を手のひらに乗せていた(芥川)
どうじゃ。全部で5万両ある(芥川)ご、ご、5万両!必要なのは8500両だからお釣りが来るわ…爺さん、この金をどこから?(光圀を見上げるお松)名古屋城まで歩いて行って金蔵を屋根からぶち破って一つかみしてきわい。尾張光友め、驚いておるじゃろ。カカカカ(光圀)
数時間前の深夜、名古屋城では(芥川)大納言様ぁー!(尾張藩家臣:藤沢徹夫)何事じゃ。こんな夜中に!(尾張光友:森繁久彌)城内の金蔵が破壊され、5万両が盗まれました!(家臣)なんじゃと!(尾張光友)
警備の者が少し目を離した隙に盗まれまして…。地響きと建物が倒壊する音が聞こえ、警備の者が駈けつけた時には金蔵がすでに破壊された後で千両箱が50個無くなっていました。深夜の事ゆえ、目撃者もおらず、賊の逃げ足も早かったようで姿が見当たらず…(家臣)
おのれ!天下の名古屋城に忍び込んで金蔵を襲うとは何たる大胆不敵な奴。尾張を愚弄しおって!それにしても何処のどいつの仕業じゃ!何としても賊を捕えて極刑にせい!それにしてもこんな事が出来る奴は鼠小僧くらいしかおらん…いや、もう一人、心当たりがあるが…(光友)
翌日、光圀とお美代は元に戻った(芥川)爺さん助かったよ。でも尾張様から盗んだ金だから罪悪感があるわねぇ(お松)構わん。所詮あの根性のひん曲がった光友が庶民をいたぶって作った汚れた金じゃ。ワシが何に使おうが問題はない。光友め、ざまーみろ。カカカカ(光圀)
大納言様!ー(尾張藩家臣)まだ何かあるのか(尾張光友)よく調べたら当初の5万両の他に、もう一つの金蔵にあった100万両もなくなっています。さらにお城の・・・(家臣)ふむ、お城の?(尾張光友)
光圀がお松に渡した5万両というのは光圀が盗んだほんの一部で光圀は実は100万両を盗んでおり、ついでに背伸びをして55.6メートルの高さの名古屋城の屋根にある金のシャチホコも取り外して100万両と一緒に秘密の場所に埋めて隠していたのだった(芥川)
金のシャチホコが盗まれたと知られては我が尾張は天下の物笑いじゃ!全国に恥を晒す事になる!(尾張光友)光友は急いで金のシャチホコののレプリカを作らせて天守閣の屋根に設置させた(芥川)
ところがであるー(芥川)えーっと、実際に盗まれたのは1250両ですな(算盤を弾く尾張藩勘定方:田渕岩夫)えっーどういうこじゃ?(重臣:海老江寛)そんなもん箱の中の上の部分だけ本物を25枚並べて、箱を積み上げた天辺の50箱だけソレで後は石ころの箱ですがな(勘定方)
そもそも考えてみなはれ当家に105万両もの金があるわけ御座りませんがなー 105万両のというのは当家が大坂からの商人にから借りた金と同じ額ですっーつまり我が尾張家全部が3年間飲まず食わずと同じ額という事です(事務的に話す勘定方)
えー(重役)何がえーですねんなー 元々有ったお金はうちの殿さんの胃袋へ行ってもうたんでっせー、あんさんら重役衆がお殿さんにええ顔して止なんだからこの始末ですわっー分かってますんかいな!(怒りだす勘定方)……ゴメンね(重役)
シャチホコ?アレも元からレプリカ、レプリカー、そんなもん当の昔に殿さんの酒代に化けてまんがなー、今回の金蔵の修繕代かってナンボ掛かるとおもてまんねん、エライ出費ですわ〜千両の箱台かってタダやおまへんネンで〜もっとシッカリしなはれ(機関銃のよう話す勘定方)
ほんとうにごめんなさい……ね(重役)ええ事教えてあげますわ、盗まれた1250両の小判、あれも使えまへんで…「丸に尾」の尾張家の刻印入りですわー つまりその小判を使ったモンが蔵破り犯人という事ですなー(憎たらしい顔の勘定方)ふーん、なーるほど(重役)
そんな事を知らない信濃守は(芥川)松の湯はたいしたもんですな。千両箱を11箱、しめて一万一千両を持って来るとは(貫太郎)日光山守護職には9箱、日光例弊使のワイロに1箱を当てて、残りの1箱は鹿沼藩の藩庫に入れておこう(信濃守)
日光山守護職様への9箱は余が毬ちゃんと一緒に日光祭りの時に持って行けばよかろう(信濃守)当初の予定の8500両を越える九千両ですからな。日光山守護職様の殿への覚えもめでたくなるでしょうな(貫太郎)そういう事じゃ〜ワハハ(信濃守)
ところがである(芥川)ナニっ完売したじゃと!お毬とやらはよっぽど人気があるのじゃなーさすれば昼夜の2公演を致し、もう2000席追加販売をし多くの者どもに鑑賞してもうおうではないか(梶定良)田舎大名の浅知恵、早く完売したのが仇になったのである(芥川)
こうして日光山祭りお毬の歌謡ショーの波紋は各地に広がった、そして1枚5両の前売り券の巡って悲喜交々の物語を繰り広げるのであった、ココは日光の麓は今市宿の貸元、長沢屋孫八の家では…(芥川)
長沢屋孫八、今市・日光を縄張りとして賭博場に遊廓の他、鬼怒川に温泉宿をも経営し、今回の日光の祭の興業、香具師も取り仕切っている顔役である(芥川)
あーあ、釜田のお殿さまから例の前売り券をさばいてくれだってよー(長沢屋孫八:伊吹聡太朗)親分、何枚ですかい?(乾分・赤大黒の円蔵:最上龍二郎)300もだよ(長沢屋孫八)1枚5両として1500両ですね…(円蔵)守護職の梶さまからもキツイお達しでな(孫八)
ふっふーん!これは金儲けの匂いがする、親分、こたびは強気で1500枚引き受けましょう!(播磨山宗俊:三波伸介)あっ経営指南のセンセー、でも1枚5両もするんですよー大丈夫なんですかい?(孫八)
播磨山の旦那がこれまで親分に損をさせた事があったかい?(御家人崩れの直次郎:戸塚睦夫)頭を使って大儲けですわいな〜(伊東屋お弁)要するにお得意の騙りで又ひと儲けって事ですね(孫八)
てなこんなやで、鹿沼の釜田藩陣屋〜 失礼ながら1枚1両であっしの所で引き受けさせていただきましょう(孫八)長沢屋〜、それでは幾らなんでも足元を見すぎであろう〜(貫太郎)しかし1700を完売してさらに200では流石に釜田さまの所でも息切れなのでは?(孫八)
………(信濃守)ようガスっ!あっしも男だぁ、清水の舞台から飛び降りたつもりで1枚2両、当初の800ではなく1500枚お引き受けいたしやしょう(孫八)1500枚も、この際背に腹は代えられぬ、よろしくお願い致す(信濃守、貫太郎)ふっふーん!あっあれっ?(孫八)
♪チリリーン それからどうしたっ(それからおじさん:愛川欽也)再び今市〜 1枚2両でも1500枚だと3000両ですよ、本当に大丈夫なんですね(孫八)
ふっふーん!所詮はバカな田舎小大名、売る所が間違っておる!歌謡ショーの内容などどうでもよいのだ!宣伝文句と付加価値を付けて売れる所で高値で売り抜ける!(播磨山宗俊)宣伝文句と付加価値?(孫八)
翌日には水戸領内において「@輪王寺宮御門跡様‘と鑑賞する日光歌姫歌謡ショー、日光鬼怒川温泉の3日間の旅 おひとり様7両」の募集か掛けられた(芥川)
尊王思考の有る土地での輪王寺宮御門跡様の効き目は抜群だった、日光鬼怒川温泉の付加価値も相まって7両という高額商品にも関わらず1500枚をたちまち完売したのであった(芥川)
こちらは松の湯(芥川)女将さん、客足がすっかり半分に減っちゃいましたね(従業員・お市:川口晶)そりゃそうさ。あれじゃ女湯へ入りに来る客なんていないさ(お松)
お松たちの視線の先には番台に座っている光圀の姿があった(芥川)女湯はガラガラじゃのう…たまに来ても婆ばかりじゃ(光圀)好色そうな爺をなぜ番台に座らせてるんだって文句がたくさん来てますよ(従業員・お幸:西真澄)
私もさっき買い物先で文句言われちゃいました。ウチの売上と評判はガタ落ちですよ(従業員・お富:紀比呂子)女将さん、宿場の若い娘はあんな爺さんに裸を見られる位なら家で行水してる方がマシだって言ってますよ。あの爺さんの好きにさせていいんですか(お浜)
仕方ないだろ。金を工面してくれたし、お毬の件もバレてるし、強い事言えないよ。…それにしても日光山祭りの歌謡ショーの方も参ったねえ(お松)しかも昼夜公演ですからねぇ(お浜)今もいつバレるんじゃないかとヒヤヒヤしてるのに、私は寿命が縮みそうだよ(お松)
しくじったらその時はその時で皆で夜逃げしちゃいましょうよ。千両箱はまだ39箱もありますしねグフフ(お浜)そうだね。この金を元手に江戸にでも行って湯屋でもやろうか。それにしても、こんなたくさんの小判が揃ってる所を見たのは生まれて初めてだよ(お松)
お松たちは千両箱のフタを開けて中にズラリと並ぶ小判を眺めた(芥川)おや、この刻印は何かね?(お松)「丸に尾」の刻印みたいですね。何かの記念じゃないですか。何かおめでたい時にでも作ったんですよ(お浜)べつに気にしなくていいね(お浜)
庭では健が皿手裏剣の練習をしており、壁際には祥造が両手を広げて立っていた。健が投げた皿が次々と祥造の頭と顔と肩と脇の下スレスレに突き刺さった(芥川)生きた心地がしないよ。俺はまだ死にたくないんだ(祥造)大丈夫ですよ〜。俺の腕に狂いはありませんから(健)
歌謡ショーの前座で俺の腕前を披露してやるぜ(皿を祥造へ投げる健)グサッ!(効果音)うわー(地面にしゃがんでよける祥造)すまねえ旦那さん、浮かれて調子に乗って手元が狂っちまった。本番は旦那さんじゃなくあの爺さんにでも的役を頼むから安心して下さいよ(健)
日光例幣使一条三位らの一行はようやくにして鹿沼に差し掛かった、さん(芥川)ホホホホッ麻呂は満足におじゃるぞよ(一条三位)ほんにのう一条殿〜ヒョヒョヒョ(六条三位)一つの宿場に長逗留しすぎなんだよ(八兵衛)
そうは言うがのう、一番飲んだり食ったりしておるのは、八兵衛〜その方ではおじゃらぬか(一条三位)まぁそりゃそうなんだが、ボヤボヤしている間に御隠居に逃げられたらどうするんだよ(八兵衛)
その心配はないでおじゃる!光圀めぇ日光の例大祭に必ず現れるでおじゃる、その時には積年の恨みを・・・(ギランと眼が光る一条三位)金玉潰してやろうかな(左に同じの八兵衛)
というワケでまもなく鹿沼でおじゃるな、ココでもヒト稼ぎするでおじゃる〜ホホホホホっ(一条三位)よう監督よ(八兵衛)なんです?(監督)こう20〜30両くらいの小銭をチマチマ稼いでも埒があかねンだな、俺は大物だから一時にもっとドーンとやりたいんだな(八兵衛)
じゃあドーンとやりましょう(監督)ああ駕籠が揺れたでおじゃる〜(駕籠から転落しようとした一条三位)そおーれ!(一条三位の駕籠に体当たりして大きく揺らす)あ〜れ〜(駕籠から放り出される一条三位)
どべっ!(肥だめに頭から突っ込む音)ぐへへへ〜くっさ〜(一条三位)ああっ一条殿!(六条三位)おまえもだぁ〜(六条三位の駕籠に体当たりして大きく揺らす八兵衛)あ〜れ〜(駕籠から肥だめへ飛ばされる六条三位)どべっ!
服を脱がせ!(八兵衛)へい!(烏帽子から服から何から何まで一条三位と六条三位から剥ぎ取る監督)全部駕籠にいれて逃げるぞ!(駕籠の片方を持ち待機している八兵衛)へい!(必死に剥ぎ取った物を駕籠に入れ、駕籠の片方を持つ監督)
えいほえいほ(脅威のスピードで逃げて行った八兵衛&監督)おい!どうなっておじゃるのじゃ!(一条三位)きいいいわしらをこんな無様な恰好にしよって!許さん!(六条三位)とりあえず湯屋にでも寄って、泥をおとすぞよ(一条三位)
どへへへ〜何をするでおじゃる〜(クソまみれの一条三位)うわぁ〜近寄らないで(監督)無礼者!おおお畏れ多くも例幣使さまにななんという駕籠持ちを手配いたすんでぃ!野郎っそこへなおりやがれっ!(刀に手を掛ける八兵衛)うわわわ〜へへっ〜(世話役・平吉:由利徹)
前後が何かよく分からなくなったが、とととにかく例幣使さまを湯屋にご案内するべ(スレも含め事態を収拾しようとする平吉)
八のアニぃなんでこんなことするんです?(監督)いや〜体が勝手に動いてしまってな〜(八兵衛)
こんなクソまみれの装束や道具を質屋に持って行っても二束三文ですよ〜それより今度は一条三位をクソまみれにしたという事で鹿沼から行掛けの駄賃に500両のトコ、いやうまく行けば千両は踏んだくれますよ(監督)
監督よ、おめぇも悪知恵がはたらくようになったじゃねぇか(八兵衛)いや〜師匠の指南が良いからですよ(監督)三位のやつらクソまみれになったんだ、きっと湯屋に担ぎ込まれるだろう、俺たちも行くぜっ(八兵衛)千両千両!(監督)
ここはとある街道の茶店である(芥川)フゥー(キセルを吹かす大岡忠高:片岡千恵藏(特別出演))次の出番は最終回あたりと思われるワシらがなぜここで出なきゃならんのだ(臨時の大目付・長坂血槍九郎:左卜全)監督のリクエストだそうじゃ(忠高)※唐突な挿入場面終了
血槍、一杯やるか(ニヤニヤしながら飲むポーズの大岡忠高)まだ陽が高いぞ〜おい(血槍九郎)うちのバアさんみたいに堅い事言うなよ…(忠高)
撮影カメラが徐々に引いてナレーターが流れる
プロデューサー、ライター達は裏で歌舞伎界の超大物を特別出演させ水野出羽守軍団あたりに絡ませる事も考えたのであったが、急遽の出演交渉は難航を重ねていたので思わぬところで手間が省けたのであった(芥川)
制作陣の手間が省けていた頃、日光例幣使の肥えだめ転落の報は鹿沼の釜田藩陣屋に早馬でもたらされていた(芥川)あわわわ、大変じゃ〜(釜田信濃守)例幣使様は今どこに?(貫太郎)
世話役の平吉からの報せでは、糞を洗い落とすため松の湯へ向かわれたとの事です(家臣)全身クソまみれの客に来られるなんて松の湯も災難続きで気の毒だなー。営業妨害レベルだ(周平)
駕籠から転落されるまでは想定内だったんだが…(信濃守)当初の予定通り、銭で解決すれば良いのです。松の湯が持って来た千両箱11個の内の一つを例幣使様へ渡せば万事解決です(貫太郎)
えー。あの中の一箱をそっくりあげちゃうの〜?あの一箱の使い道はさー、例幣使様へ差し出す分を100両以下で済ませて、余った900両以上を余のお小遣いにする予定だったんぞよー(信濃守)
全身クソまみれという緊急事態ですので、悠長な事を言ってる場合ではないのですが…では200両から交渉を始めてみてはどうでしょう(貫太郎)せいぜい500両あたりで勘弁してもらいたいのー(信濃守)周平、例幣使様用に保管していたあの千両箱を持って参れ(貫太郎)
信濃守たちは千両箱のフタを開けて箱の中にズラリと並ぶ小判を眺めた(芥川)おや。今まで気づきませんでしたが、小判の表面にあるこの刻印は何でしょうな(貫太郎)ふむ?「尾」という文字をマルで囲ってあるのう(信濃守)
何かおめでたい時の記念に作られた記念小判では?(貫太郎)多分そうじゃろ。刻印があっても小判が小判である事に変わりはないから気にせんでよい(信濃守)一方、糞まみれの一条三位達を乗せた駕籠がこちらへ急行していようとは知らない松の湯へ浅太郎が来た(芥川)
爺さん誰だよ?(浅太郎)また男か。これ以上、番台におっても意味ないわい(怒って二階へ行く光圀)お取り調べは終わったのかい(お松)杉山様が言うには、俺を竜巻太郎とか言って因縁つけて来た助さんとかいう奴らは脱獄囚だぜ。佐渡から手配書が回って来てたよ(浅太郎)
佐渡からの脱走囚人か?(祥造)そうみてえなんだ。(浅太郎)世の中にはそっくりさんが3人はいるって言うから心配する事ないよ。でもそんなお尋ね者がこの鹿沼にいるなんて怖いねえ(お松)
▼鹿沼宿の湯屋「松の湯」
・お松(森光子)女将。現在は尾張藩の千両箱39個を所持(実額は975両)
・祥造(船越英二)主人
・お浜(悠木千帆)従業員。釜田信濃守に惚れている
・お美代(浅田美代子)音痴な従業員。お毬の着ぐるみと歌唱担当。日光祭の歌謡ショーに出演予定
・お市(川口晶)従業員
・お幸(西真澄)同上
・お富(紀比呂子)同上
・健(堺正章)三年振りに復帰した三助。元・大道芸人。お毬を皿手裏剣で殺害
・光圀※=居候。尾張藩から千両箱50個(実額は1250両)+100万両(実際は石ころ)+シャチホコ(レプリカ)を強奪。信濃守を「弘史」と呼ぶ旧知の仲?
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▼松の湯の常連客・鹿沼宿住人
・平吉(由利徹)鹿沼宿の世話役として日光例弊使の行列に付き添う
・浅太郎(左とん平) 松の湯の常連客。助格と喧嘩騒ぎを起こしたチンピラ
・亀井屋徳一(江戸家猫八)和菓子屋の主人
・正司屋敏助(正司玲児)髪結いの亭主。釜田信濃守に打ち首されそうになる
・正司屋お敏(正司敏江)正司屋の女房。同上
・お毬(現在の天地真理)酷い歌声で宿場に迷惑をかけていた基地害。健に皿手裏剣で殺害され現在は着ぐるみに改造
・杉山(曽我廼家一二三)宿役人。例弊使が来るためピリピリし、喧嘩騒ぎを起こした助・格・弥七・お新・浅太郎を番所に連行
・助さん・格さん・弥七・お新※=浅太郎と喧嘩騒ぎを起こし、杉山に番所に連行され、佐渡の脱走囚人だとバレる
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▼鹿沼領主の釜田藩
・釜田信濃守(かまやつひろし)1万2千石の陣屋小大名で毬ちゃんファンの鹿沼領主。現在は尾張藩の千両箱11個を所持(実額は275両)光圀とは旧知?
・宮内貫太郎(小林亜星)側用人。乱暴者で松の湯と近所の町家10軒を親子喧嘩に巻き込んで破壊
・周平(西城秀樹)貫太郎の息子で信濃守の小姓。同上
・お里(加藤治子)貫太郎の妻
・お欽(悠木千帆※二役)貫太郎の母
▼日光例弊使 ※往路は日光例幣使街道を進んで日光へ。帰路は日光街道から江戸に行き、将軍へ挨拶後に京へ帰る予定
・一条三位(菅貫太郎)例幣使街道タカリ旅で儲ける正使。第一部では丁稚に扮して光圀・玄竜・藤吉の漫遊旅に同行した過去あり
・六条三位(蜷川幸雄)副使。八兵衛の作戦により一条三位と共に駕籠から肥えだめに転落。糞を落とすため松の湯へ向かっている最中
・八兵衛※=押し掛け家臣で一条三位を脅して一緒に甘い汁を吸う。金儲けと光圀への復讐心に燃える
・監督(監督◆v5d1kQsIAA)八兵衛配下で下働きのゴロンボ浪人。お尻が綺麗で必殺技はすかしっ屁
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▼日光方面
・梶定良(辰巳柳太郎)日光山守護職。闇の蔵人の流したデマに踊らされ、日光祭でお毬歌謡ショーを企画。前売り券一枚を5両で販売するノルマを各地へ課す
・近藤十蔵(大山克巳)日光目付。梶定良の配下
・守護職使者(清水彰)梶定良からのノルマを信濃守に伝える
・輪王寺宮御門跡様(島田正吾)公弁法親王。このスレで解説をするにはあまりにも畏れ多い尊い御身分の方。江戸から日光山の祭りにゲストとして参加予定
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・長沢屋孫八(伊吹聡太朗)今市・日光を縄張りとする顔役。賭博場、遊廓、鬼怒川で温泉宿も経営、日光祭の興業と香具師も取り仕切る
・赤大黒の円蔵(最上龍二郎)その乾分
▼てんぷく詐欺師トリオ
・播磨山宗俊(三波伸介)第7話に登場。今話は長沢屋に経営指南する先生。お毬歌謡ショーの前売り券1枚7両(1500枚)を宣伝文句と付加価値を付けて水戸領内で完売させる
・直次郎(戸塚睦夫)第7話に登場。播磨山の仲間。御家人崩れ
・伊東屋お弁(伊東四朗)第7話に登場。播磨山の仲間。ちなみに女
▼水野出羽守軍団 ※闇の蔵人の配下で馬に乗ってまずは日光方面へ向かう
・水野出羽守1号(萩原健一)第7話でペニス一郎に江戸でスカウトされた松本藩主のクローン
・水野出羽守2号(島田順司)同上
・水野出羽守3号(江藤潤)同上
・水野出羽守5号(浅香光代)追加募集の助っ人。根本を「根本の奥様」と呼ぶ
・根本七保(デヴィ・スカルノ)根本夫人と呼ばれる水野軍団助っ人の貴婦人。5号を「姉貴」と呼ぶ
・百瀬由一(美川憲一)監督のお尻が好きな水野軍団助っ人。4号を必殺カツラ絞めで殺害。元・松井田宿役人で現在は浪人
・謎の老婆(野村沙知代)5号とは犬猿の仲で水野軍団を密かに尾行する
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▼水戸方面?
・大岡忠高(片岡千恵藏)「蝦夷編あらすじ・まとめ巻物」を所持し、水戸へ向かっている七つの顔を持つ奈良奉行。監督のリクエストにより今話は一場面に出演
・長坂血槍九郎(左卜全)忠高の相棒。臨時の大目付
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▼幕閣その他
・堀田「筑前守」正俊(芥川比呂志)大老。下総古河13万石城主で幕府の最高実力者
・柳沢「出羽守」保明(山形勲)徐々に頭角を現わし始めた将軍家側用人。のちの柳沢「美濃守」吉保。ペニス一郎を「バカ殿」呼ばわり
・闇の蔵人(目黒祐樹→緒形拳)様々な顔を持つ柳沢配下の刺客。ペニス一郎を「あのバカ」呼ばわり。水野軍団を日光方面へ派遣。お毬が歌姫というデマを日光方面へ流す
・ペニス一郎 ※監督を憎む3万石の大名。今は「幕府奏者番寺社奉行で将来は大政参与」である武士の嫡子とすり替わっており、10万2千石を相続予定
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▼尾張藩
・尾張光友(森繁久彌)尾張藩第2代藩主。藩のお金と名古屋城のシャチホコを酒代に化けさせた
・尾張藩勘定方(田渕岩夫)光圀に盗まれた千両箱50個(実額1250両)+1000個(石ころ)の被害額を正確に1250両と算出
これは杉山の旦那(お松)この手配書の爺は佐渡の脱走囚人の首領格の一人で光右衛門って男だぁ、後もう一人宇狩八兵衛って光右衛門と負けじ劣じ悪党もいるが、まず女将これを見てどう思う?(杉山)えっ!これは二階の爺さん!(祥造)
やっぱりそうか、爺は二階なんだな、おうっ!(下っ引で目で合図をする杉山)それっ!(捕方に手招きをする下っ引・猫松:二見忠男)ザザザザッ(松の湯を取り囲む捕方の足音)あの爺はたしか健の主人って触れ込みだったなー健も居るのかい?(杉山)
健さん、大変よ!(庭に駈け込んで来るお美代・お市・お幸・お富)どうしたんだよ。みんな顔色が真っ青だぜ(健)役人が捕方を連れて来たわよ!(お美代)お毬の件がバレたのか!(健)
そうじゃないみたい。あの好色爺さんは佐渡金山の脱獄犯の親分なんですって(お市)只の爺さんじゃねえとは思ってたが…(健)杉山の旦那さんは爺さんを健さんのご主人と見てるわよ(お幸)
し、知らねえよ!道に迷ってて湯屋に行きたいって言うから親切心で連れて来たんだよ!(健)じゃあ、杉山様にそう言えばいいじゃない(お富)そ、そうだな。お、俺は潔白だよ…(健)
しかしすでに時遅く(芥川)杉山の旦那、まさか健ちゃんまで(お松)当たり前だ!(杉山)カカカカカカっ!来たな木っ端役人どめが(光圀)あっ光右衛門、御用だぁ!猫松それっ(杉山)ピーーーーーー(呼子笛を吹く猫松)御用だぁ御用だぁ!(捕方たち)
♪チャンチャン!チャカチャカ(剣劇の音楽)それっ掛かれっ!(杉山)健、抜かるなよ(光圀)野郎っこうなったら!(皿を投げまくる健)○ーーーーーー○ーーーーー○ーーー(グサッ!)
ぐわー(角度のあるのけぞりで倒れる捕方:福本清三)えーい。ひるむな!召し捕れー(杉山)健と光圀は湯屋の中を駆けめぐり、健は皿手裏剣を投げまくった(芥川)ぐわー(倒れる捕方)
お上に刃向かう気だなぁ〜構わん斬れ斬れっ!(杉山)えーい、こうなったら!みんな!健を助けるよ(お松)えっ〜(祥造&従業員達)何言っているんだい!浅太郎をみな!(お松)くっそ〜負けねいぞ、あーイタイイタイ(勢いで光圀に加勢して捕方にボコれている浅太郎)
こうなったこの薬を飲んでここの湯屋から逃げるぞ。ほれ(小さくなる薬を健に差し出す光圀)お、おう。パクッ(健)ドンドンドン・・・(小さくなる効果音)
爺さん小ちゃくなっちゃったね。あの隙間から逃げよう(ヘリウムガスを飲んでるかのようで喋る健)そうじゃな。踏まれる前に逃げるぞ!(ヘリウムガスを飲んでるかのように喋る光圀)
それっ(捕方を指揮する猫松)ピューン!ピューン ーーーーーー(お松に多数の投げ縄を投げられる音)グルグル巻きにしろ!(杉山)ナンだこの粉は?目が痛い!ぎゃ〜(目潰し攻撃の受けて戸板と梯子でシバかれる祥造)
あんた!(お松)役人に棒で殴りかかろうとしたお松の足がもつれてよろめいた(芥川)ぐしゃ!(嫌な音)うわ〜なんかカエルでも踏み潰したみたいな嫌な感触…両足の裏が真っ赤になってるわ(お松)
召しっ捕ったり〜(キメポーズの杉山)旦那、旦那!こりゃ松の湯の夫婦ですよ(猫松)あれっ!?(杉山) その時である(芥川)たいへんだべ〜例弊使さまが(舞台袖の花道を走ってくる世話役・平吉)
〜実は松の湯のシーンは第一幕は生放送、今の第二幕のシーンは新宿コマの公開舞台中継だったのである〜(芥川)
ひぃ〜助けてでおじゃる〜(クソまみれの一条三位と六条三位)あ〜くっさ〜!(松の湯の居合わせた全員)さっさー湯に御座えますだ〜 ドン あっ!(三位を案内しようとして脇から飛び出た八兵衛に突き飛ばされる平吉)
それっ〜い!(監督)ざぶ〜ん!ざぶ〜ん!(湯船に放り込む音)ひゅえー、八兵衛、おまえ一体??(一条三位)まぁこまけい事は気にすんなって〜(八兵衛)あー湯船、洗い場がくそまみれに……(お松&祥造)
その頃小さくなった光圀&健はお松に踏まれて一時三途の河を渡りかけてた(芥川)
例弊使さまぁぁぁ〜御勅使さまぁぁぁ〜(次いで松の湯の駆け付ける信濃守、貫太郎をはじめ釜田藩一同)おっと、カモが来やがったな〜イヒヒヒヒヒっ(八兵衛)ですね〜(監督)
あれはわしの母親、久子様ではないですかな(光圀)光圀、お主もここまで来てしまったかい。でもお主にはまだ生きてもらわねばこまるぞ。ほら劇場スタッフが早く次の場面って言うから早口で言わさせてもらう。早く天命を使わされ今まで通り生きなさい(久子:新珠三千代)
同じく健も亡くなった母親と再会したのであった(芥川)おっかさんに今世に早く帰れって言われちまったよ。(健)わしは心を入れ直した。もう悪い事はしない。罪も償う。一緒に牢屋に入ろう健(すっかり心が入れ変わった光圀)
松の湯では信濃守達が一条三位と六条三位のお風呂コントを止めるフリをして実は楽しく横目で見てた(芥川)おおい!お前!早くわしを出せ!ぐわああ!(一条)
それと二人ともあの劇薬の使用は控えなさい。本当に死にますよ!(二人にビンタをする久子と健の母)いて!〜…はっ(目を覚ます光圀と健)二人とも元の大きさに戻り、床に延びていた(芥川)
一体この湯屋はどうなってるんだ。(杉山)おいお役人さんや。わしらを捕まえてくれんかのう(戻ってきた光圀)お前は!ええい!神妙に・・・してるな。どうも調子が狂うな。まあいい。ええい猫松ひっ捕らえろ(杉山)
じ、爺さん俺達どうなるんだい?(健)わしに任しときなさい。カッカッカ(高笑いをする陽気な光圀)
テメエらご勅使様だぞ頭が高けぃ〜!湯屋の衆も手伝うんでい、それっ!(八兵衛)いよぉ〜 DonDokoDon!(太鼓を叩く監督)たふけてー(後ろ向きに湯船に放り込まれる一条三位) こうして松の湯は勢いのある銭湯と変貌したのである(芥川)
がっはっは。がっはっはw面白いわ。あははははw(観客の女:白木万理)お母さん、あの麻呂本当に死んじゃいそうだよ?(その息子:坂上忍)え〜大丈夫よ。舞台なんだから舞台。あんたもそのうち俳優になれるといいね(母)
松の湯の風呂場での騒乱をよそに、光圀と健は後ろ手に縛られたまま杉山たちに引っ立てられていった(芥川)ケーン!ケーン!(追いかけようとするお松)もう捕まっちまったんだ。どうする事もできないよ!(お松を止める祥造)
その頃、助さん一行はひとまず番所の牢屋に入れられていた(芥川)そういえば俺たちは佐渡の脱獄囚扱いだったなぁ。すっかり忘れていた(助さん)なーに、こんな牢屋、出るのに苦労はねーですぜ(弥七)そうだな。夜になったらここを出よう(格さん)
おい!お前らのお仲間だ。ほれ!(牢役人:木谷邦臣)助さん達と同じ牢に放り込まれたのは光圀と健だった(芥川)あ!ご隠居!(助さんたち)助さんに格さん、弥七にお新か。ここにおったのか。よろしくな(光圀)今度は何をしでかしたんですかい(弥七)
松の湯の番台に座っていただけなんじゃがのー。杉山とかいう役人はわしを佐渡の脱走囚人の首領とか言っておったな…この隣の男は松の湯の健じゃ。わしとは三途の河を一緒に渡りかけた仲じゃ(光圀)健さんはどうせご隠居の巻き添えになったんでしょ。お気の毒ね(お新)
ガバッ!(土下座する光圀)すまん。わしは今までお前さん方に散々迷惑をかけて来た。この通り今までの事は謝る。許してくれ。今日からは心を入れ替え、真人間として生きる事を誓う(光圀)それは何の作戦ですか(助さん)何か狙いがあるはずだ。油断するな(身構える格さん)
これは絶対に罠ですぜ(弥七)…………(一人だけまじまじと光圀の目を覗きこむお新)ウソみたい…ご隠居の目がとっても綺麗に澄んでるわ…まるで赤子の目のようにキラキラ輝いてる…この目は心に一点の汚れもない純真な人が持つ目よ。ご隠居が改心したのは本当だわ(お新)
まさか〜(光圀の目を覗きこむ弥七)これは…!ご隠居の目が綺麗だ(弥七)今までのご隠居は黒くどんより濁って鈍い光を放つ曇りきった邪悪な目をしていたわ(お新)綺麗な目だ(助さん)これはどういう訳だ(格さん)この爺さんの言ってる事は信用していいと思うぜ(健)
光圀は印籠を開けた(芥川)牢役人殿、お前さんにわしのズリネタだったこの春画をやる。もう阿片も吸わないし変な薬もいらん(印籠の中の阿片と薬を牢屋の外にぶちまける光圀)天下も狙わんし裸にもならんし娘を手篭めにもせんし盗みもせん。わしは生まれ変わった!(光圀)
こりゃまた随分とリアルなタッチの凄い春画だ。いいのかい?(牢役人)高名な画家に書かせた春画じゃが、わしにはもう必要ない。それとこれもやろう(空っぽの印籠を格子越しに差し出す光圀)爺さんすまねーなー。ありがたく頂戴するぜ(受け取って去っていく牢役人)
印籠もあげちゃっていいんですか(お新)印籠が無いと我々の身分証明が出来なくなりますが(格さん)権力をカサに着て威張るのはいかん。印籠が無くとも慈愛の精神さえあれば人はついて来るもんじゃ(光圀)助さんは光圀の股間がモッコリと大きくふくらんでいるのに気づいた
プッ、ご隠居は真人間になっても相変わらず下半身はお元気ですな(助さん)自分の股間を見た光圀は烈火の如く怒りだした(芥川)弥七!風車を貸せ!(光圀)へ?へい。どうぞ(弥七)弥七から風車を奪うように受け取った光圀は、自身の股間めがけてそれを繰り返し突き刺した
こいつめ!この破廉恥息子が!(光圀)たちまち光圀の袴の股間が赤く染まっていく(芥川)何するんですか!(押さえつけて止める助さん)こんな物が股間に付いてるからいかんのじゃ!(光圀)ご隠居〜そればかりは生理現象だから仕方ありませんぜ(光圀から風車を奪う弥七)
俺はこういう真面目なご隠居を待ち望んでいたんだ!(格さん)御隠居、早く水戸へ帰りましょう。さっきも話していたのですが、今晩ここを脱獄する予定です(助さん)脱獄?それはいかん。我々は佐渡の脱獄囚。しっかり裁きを受けるのです。わしは脱獄はしませんぞ!(光圀)
あまり真面目過ぎるのもちょっと問題ねぇ(お新)牢屋の前をネズミのチュー公(東映京都撮影所の食堂にいたネズミ)がチョロチョロしていた。光圀は慈愛に満ちた表情を浮かべて格子越しに手を差し出した(芥川)よしよし(光圀)ガブッ(チュー公)いてー!!(光圀)
貴様ああ!ネズミの分際で天下の副将軍の指を噛みおって!ぶっ殺すぞゴルァ!(格子を掴んで激昂する光圀)あ。邪悪な目に戻ったわ!(お新)戻るの早いなー(健)牢屋の前をチョロチョロしていたチュー公は先ほど光圀がぶちまけた薬を見つけるとそれらを食べ始めた(芥川)
ドンドンドンドン(身体が大きくなる効果音)うわー(牢屋の中の一同)チュー公が巨大化し、番所の屋根を突き破った。=協力・円谷プロ=(芥川)チュチュー!(チュー公 改めネズラ)今の内に逃げますぜ(弥七)一行は脱獄に成功し、ネズラは山の向こうへ姿を消した(芥川)
おい牢破りだ!(牢役人:矢部義章)やっぱり真人間にはなれやせんでしたね?(助さん)なんかおいら嫌な予感がするんだ。お釈迦様の掌の上で転がされてる猿なんじゃねえかって思って(健)助さんがカッパ、格さんが豚、お新が法師様。お前(健)は猿だ(光圀)
牢屋を破った光圀主従は素性がばれない様に猿カッパ豚法師様のコスプレ。ああそうそうこのコスプレは高田で琴姫からもらったコスプレ。格さんがなぜか持っていたのである。という訳でそのコスプレをして鹿沼を抜ける事にしたのである(芥川)
643 :
名乗る程の者ではござらん:2013/10/26(土) 18:06:36.45 ID:r4B/uf3T
ぎゃーーー!!
格さんの尻に興奮した光圀がバックから襲いかかる
ご、ご老公・・・や、やめてぇぇ!赤ちゃん、できちゃうよぉぉ(格さん)
↑氏ね
光圀は「氏ね!」を連呼しながら腰を前後に動かす
おいテレ東で日光例幣使街道の旅ってのやってるぞ!
鹿沼きた@テレ東
お〜い、テレ東で日光例幣使街道の事がやってるらしいぞ〜(駈けて行く町人:井上茂)まるで俺達のためにやってるようなタイムリーな番組だぜ(弥七)一行は人だかりのする街頭テレビの前に立った(芥川)
例幣使街道なんてどうでもいいよ。「世界一受けたい授業」見ようぜ。司会の片方の奴が好きなんだ(健)駄目じゃ!日本シリーズじゃ。マー君が見たい(格さんの尻を押さえている光圀)今日はマー君じゃないですよ(お新)
なーんだ。幣使街道の番組は九時で終わってるじゃないか(光圀に尻を押さえられている格さん)結局、一行は「街道歩き旅・第12弾」を見逃してしまった(芥川)健は俺達と一緒に行くのか?(助さん)
例弊使の奴らが松の湯を糞まみれにしてたから心配だ。遠くからちょっとだけ様子を見に行くよ(健)DonDokoDon!DonDokoDon!(太鼓の音)この太鼓の音は?(助さん)松の湯から太鼓の音が聞こえ、表には派手な幔幕が貼られていた(芥川)
松の湯の風呂場では信濃守と八兵衛との間で金額を巡る攻防が行われていた(芥川)まずは200両から!(信濃守)なめてんじゃねーよ(浴槽のフチに腰かけている八)210両!(信濃守)ちまちましてんじゃねーよ!(八)
一条三位と六条三位は浴槽の中で背中を見せながら水死体のように浮かんでおり、すぐそばで細い六尺フンドシを男らしくキリリと締めた監督がひきしまった綺麗な臀部を見せて汗だくになりながら太鼓を叩いていた(芥川)
DonDokoDon!DonDokoDon!(太鼓の音)300両!(信濃守)八は首をブンブン横に振る(芥川)500両!(信濃守)ん?(信濃守の背後に置いてある千両箱に気づいた八)後ろにあるのは千両箱じゃねーかよ!丸ごと寄越せ!(八)これは…(涙を浮かべる信濃守)
よおーし、これで手打ちだ!皆の衆、お手を拝借っ よお〜う!(八兵衛)DodoDon!DodoDon!DodoDonDon!(太鼓の音)今夜は大宴会をぶち噛ますぞー(八兵衛)もう良いですよ(監督)あっぷぷぷっ(一条三位&六条三位)
*そして水戸では〜 水戸の皆さま〜急な日程にも関わらず長沢屋企画「@輪王寺宮御門跡様‘と鑑賞する日光歌姫歌謡ショー、日光鬼怒川温泉の3日間の旅」に多数の御参加下さいまして有難うございます(日光案内人・伊太八:御影伸介)
水戸からの御参加の皆さまは第一班〜第十班に分かれこれより日光へ向かいます、初泊は笠間と二日目は…… ただ今から名簿を読み上げますので… (伊太八)あー楽しみだなぁ〜(すっかりニヤケ顔の山野辺兵庫:大友柳太朗)
最初の1500枚を完売して気を良くした長沢屋はその後、播磨山の入れ治恵で追加の残る500枚も釜田信濃守から巻き上げ、都合2000枚を完売しその日光守護職に上納した額を差し引きしても販売手数料と販売額との差額で5000両もの利益を上げる事に成功した(芥川)
*今市の長沢屋では
いや〜先生!大したもんですね〜デヘヘヘ(長沢屋孫八)まだまだ〜儲かりますわいな〜(伊東屋お弁)どうせ、その後のお楽しみも〜賭場から温泉宿に遊廓も全部親分の持ち物(直次郎)ふっふーん、これは笑いが止まらぬわい〜(播磨山宗俊)わっははははは(一同)
日光東照宮でも日光歌姫歌謡ショーの野外特設会場の設置は順調に進んでいた(芥川)そんでお毬はいつ現地入りするんじゃい?(梶定良)釜田信濃殿によりますとただ今お毬は歌謡ショーに向けて猛稽古の最中で明後日にはと(近藤十蔵)
信濃のバカたれめ!結局追加の2000枚も今市の長沢屋に泣きをいれたそうじゃが、最初の割り当ても1700枚も大丈夫なんじゃろうな?(梶定良)とうの昔に完売したと連絡が(近藤十蔵)しかし長沢屋からは本日入金が有りましたが釜田殿から未だ(使者だった桂木十内:清水彰)
あのボキャめ…(梶定良)守護職さま、こちらが輪王寺宮御門跡様をお迎えいたしまする新築の特別観覧桟敷席です(近藤)おーこれかっ!総瓦葺屋根に総檜の柱に床!木の香が心地よいのう〜御門跡様をお迎えするに相応しい立派な立屋じゃ!(梶定良)
しかし普請場小屋では(芥川)棟梁や皆の衆、特別観覧桟敷席の普請、御苦労さんだったなーこれは礼金の5両だぁ(世話役・嘉平:真田健一郎)こりゃどうも〜おいみんなっお礼を言うんだ(大工の棟梁・佐兵衛:郡司良)ヘイ〜(大工の甚五郎:桜木健一)
さぁこれはお礼にとの御酒だぁ!遠慮なくやってくれ!さぁさぁどんどん飲んでくれ(嘉平)これはいたせりつくせりで〜(佐兵衛)越後高田では散々だったが今回は一人五両の追加の特別手当か悪くねえ仕事だったなぁ(甚五郎)
しかし世話役さん、あの天井の仕掛けは本当にアレで?(佐兵衛)棟梁は細まけぇ事は気にしなさんな〜さっさっ飲んで飲んで(嘉平)
おい甚五郎、おまえ飲まねえのか?(佐兵衛)あっしは下戸でねぇ〜こっちの方なんですよ(甚五郎)甚五郎って大層な名前だが意気地のねぇ野郎だな〜 ……うっぷ!ぐええぇぇぇ〜(お約束の通り苦しみ出す佐兵衛)うぐぐぐ……(同様に苦しみ出す大工たち)
棟梁、あんまりうるせえ事は言わない方が身のためですぜ。明日は我が身じゃ。(老大工佐吉:加藤嘉)ああ。でも嫌な予感しかしねえんだよな(甚五郎)
すでに普請場小屋の表に出ていた佐吉と甚五郎だったが、甚五郎の隣にいた佐吉は手に持っていた一杯を飲んで急に苦しみ始めた(芥川)と、とっつぁん!(甚五郎)甚五郎は小屋の中からの呻き声にも気づいた(芥川)
………(そして静かになった普請小屋)ふふふふふふ、あっコレは!(嘉平)済んだようだな…(水野出羽守1号)可哀想な事をするねぇ(同5号)手筈は良いだろうな〜(同2号)
もんぜきさまにこれを・・・(事切れる佐吉)と、とっつぁん!宮門跡様にこれを渡せばいいんだな?とっつぁん起きろよ!(佐吉の遺言を聞き取り、謎の書状を渡される甚五郎)
「へっくしゅーん」のクシャミをすれば・・・(嘉平)天井が落ちてくるんだな(1号)まぁ有名な釣り天井ざますね!(根本七保)会場は大混乱に陥る、そこを我ら水野出羽守軍団が急襲してとどめを刺す!(2号)
蔵人さまが言うには水戸の爺ぃの目の前であえて御門跡を襲う(1号)そうなれば水戸家といや幕府と朝廷の天下騒乱になる(2号)手強い爺ぃよりも御門跡を襲うとはお釈迦さぁでも気が付くめい〜(5号)蔵人さま、恐ろしいお方だぁ(3号)
この密談を裏から見ている甚五郎は、亡くなった大工達の思いや佐吉の思いを胸に携えていた(芥川)とっつぁん。この書状をきっと宮御門跡様に渡してやる。そして奴らの思い通りにはいかせねえぜ(甚五郎)
そして出羽守軍団が立ち去った後、死んだ大工たちの死骸から特別手当だけはシッカリかき集める甚五郎だった・・・ 翌日、麓の川でミイラになった男の死体が発見された、世話役の嘉平である(芥川)
こうして日光で天下騒乱をも窺う一大陰謀が着々と進む中、鹿沼では… 八兵衛、監督、例幣使の一行が松の湯で大宴会のバカ騒ぎをし田舎小大名をひたすらイビリ、日頃の憂さを晴らしていた(芥川)
そろそろこれくらいにしてやろう(八兵衛)じゃあそのお金は!(釜田)勿論もらうぜ。えっへっへんだw(監督)
おい信濃め、麻呂は裸踊りが所望じゃ〜(泥酔した六条三位)それは…(信濃守)あん?まさか勅使の言う事が聞けぬのでおじゃるか(六条三位)キャハハ、ちょんまげ〜(信濃守の頭に逸物を乗せる一条三位)ぉおぉぉ戯れを〜〜〜(半泣きの信濃守)殿〜御辛抱を〜(貫太郎)
麻呂と一緒に裸踊りをするでおじゃる〜(信濃守の頭に逸物を乗せたままの一条三位)今のリクエスト聞こえなかったのかよ!(監督)監督は信濃守の着物を剥いでフンドシをほどいて回転させた(芥川)あーれー(信濃守)親父、例弊使様は調子に乗り過ぎだろ…(小声の周平)
小姓のお前に殿のつらさの何がわかる…領民や家臣を思えばこそ殿は耐えておられるのだ…(貫太郎)親父は殿がバカにされてて悔しくないのかよ!(立ち上がる周平)親に向かってその態度は何だ!半端者のくせしやがって!(立ち上がる貫太郎)半端者じゃねーよ!(周平)
カッとなった貫太郎は周平の胸ぐらを掴むと障子めがけて投げ飛ばした(芥川)バリバリっー(周平が障子を突き破った音)おおお、抑えて抑えて貫太郎。ここは例幣使様をおもてなしする宴席じゃ。な?な?な?辛抱辛抱(全裸で貫太郎にすがりつく半泣きの信濃守)
うるせえ!黙ってろ!(貫太郎)バリバリっー(信濃守が襖を突き破った音)親父!殿と例幣使様に失礼だろ!(周平)親に対してその口のきき方はなんだ!(周平を投げ飛ばす貫太郎)ガッゴン(周平が一条三位に激突した音)痛いでおじゃる〜(額から流血する一条三位)
やい信濃!治療費としてさらに銭を用意してもらうぜ!(八)ひいいー(信濃守)うるせえブ男!親子の問題だ!すっこんでろ!(貫太郎)てっめー!八のアニィに何て口ききやがる!(飛びかかる監督)貫太郎は監督の胸ぐらを掴むと柱めがけて力一杯に投げつけた(芥川)
バキバキっー(監督がぶつかった柱が折れる音)ここは俺が場をしずめる!おおーローラ〜♪君を誰が〜♪(熱唱する周平)小姓はすっこんでろ!(八に蹴っ飛ばされる周平)小姓ごときがでしゃばるでないでおじゃる!(周平を踏みつける一条三位と六条三位)
バキバキっー(貫太郎に投げ飛ばされた三位達がぶつかった柱が折れる音)俺の息子を殴っていいのは親父たる俺だけだ!(貫太郎)菊門から屋根瓦を取り出した八は貫太郎を襲った(芥川)ヒャッハ―!(八)チャンチャンチャンチャンチャンチャンチャーン♪(乱闘時のBGM)
貫太郎は八が手にした瓦を片手で掴むとそのまま八ごと庭へ軽々と投げ飛ばした(芥川)ドンガラガッシャーン(障子を突き破って庭の灯籠に頭から突っ込む八)ローラ〜!(のたうち回って歌い続ける周平)庭へ降りた貫太郎は八から奪った瓦で八の額を滅多打ちに割った(芥川)
ひいいい。狼藉者じゃー出会えー出会え―(一条三位)こうなったらヤケクソだ。親父!全員、足腰たてない位にボコってやろうぜ!(周平)親に命令するな!半人前のくせしやがって!バキっ(周平を殴る貫太郎)何しやがる!(すぐに立ち上がって貫太郎と取っ組み合う周平)
我を失った貫太郎と周平の親子喧嘩に巻き込まれた例幣使の供の者は重軽傷を負い、二人の激闘は四時間にも及んだ。その結果、宴会の行われた松の湯とその隣並びの町家20軒が巻きこまれて破壊され、二人は喧嘩を続行したまま舞台を移動し続けてどこかへ行ってしまった(芥川)
いててて…。やい信濃!どうしてくれるんだよ!(青アザだらけの監督に包帯を巻いてもらいながら酒を飲む八)申し訳ございません!ここは私が歌を!下駄を鳴らして奴が来る♪腰に手ぬぐいぶら下げて♪(全裸で歌う信濃守)へたくそー!(酔って盃を投げつける八)
散々いたぶられた信濃守は最終的に藩庫に収めていた千両箱を差し出した(芥川)へっ仕方ねえ。これで勘弁してやるよ。しめて二千両か。えへへ(八)とほほ。これで日光守護職様に9個を差し出しすと松の湯が持って来てくれた千両箱の手持ちはゼロ…(突っ伏して泣く信濃守)
崩壊しかけた松の湯から千両箱を運ぶ八と監督、一条三位と六条三位を担架で運ぶ供の者、それを見送りに信濃守と家臣達が出て来た(芥川)あれは八!なぜ例弊使の一行にいるんだ(助さん)もぐり込んでうまい汁を吸っておるんじゃろ。八や!わしも一枚かませろー!(光圀)
あれはご隠居!それに助さん達も揃ってやがるな。今のおいらは二千両を稼いで機嫌いいから見逃してやる。やい御隠居!日光で決着をつけてやるぜ!(八)待てい!ああっ!(光圀)光圀の逸物は格さんの菊門の奥まで深く突き刺さっており、光圀と格さんは転倒した(芥川)
クソッ!ぬけんわい!(光圀)野郎ども!全速力で日光へ出発だ!(八)ぐったりしている包帯だらけの一条三位と六条三位を駕籠の中へ放り込んだ八は行列を猛スピードで発進させた。例弊使の行列はあっという間に地平線の彼方へ消えた(芥川)我々も日光へ行きますか(助さん)
おや。健かい?健でしょ!猿に変装してるのかい?(お松)女将さん、俺はこの変な爺さん達と一緒に一足先に日光へ向かいます。あちらで又会いやしょうぜ(健)大丈夫かい。あんたも脱走囚人になって手配されてるんだろ(お松)この扮装をしてるから大丈夫ですぜ(健)
私達は信濃守様に同行して明後日に現地入りするから向こうで会いに来るんだったらバレないようにするんだよ(お松)わかってまさあ!(健)光圀一行は河童助さん、豚格さん、お新法師、猿の健という衣裳のまま松の湯の一同に見送られて日光へ旅立って行った(芥川)
糞の匂いはしばらく消えねえなぁ(祥造)松の湯は半壊ですね(お美代)ウチの向かいの10軒は数日前に宮内様親子に破壊されたばかりだし、お隣さん20軒もさっき破壊されてこの宿場はもうほとんど廃墟みたいですねぇ(お浜)でもウチらには千両箱39個がありますから(お市)
そうね。しかし宮内様にも困ったもんだよ…さて皆で後片付けと掃除と修理をしようかい。お美代は歌の稽古しとくんだよ(お松)そこへ一人の男が訪れた(芥川)ここは松の湯だな。お美代という女がいたら呼んでもらいたい(凄腕の男:片岡孝夫)私がお美代です(お美代)
オメェさんは佐渡の旅籠で働いていた事があるだろう(凄腕の男)はい。女将さんと旦那さんに引き取られる前に少しだけ佐渡の旅籠にいましたけど(お美代)この巻物をオメェさんに渡すように人から頼まれた。第七部のレス番757あたりを読んでもらえればわかる(凄腕の男)
誰からかしら(巻物を受け取るお美代)これで肩の荷が下りた。俺の長かった仕事も全て終了した(立ち去って行く凄腕の男)誰からだい(お松)ファンレターじゃないのグフフ(お浜)まさか。私が毬ちゃんの着ぐるみに入ってる事は誰も知らないでしょ(巻物を開くお美代)
前からお美代ちゃんの事が好きでした。いきなり恋人になってとは言いません。まずはお友達から始めて下さい。鉄羅漢源竜より(巻物を読むお美代)何のひねりもない恋文だねぇ(お浜)きっと不器用なのよ(お松)町角に来た凄腕の男は物陰にいた錫杖を持った法師に気づいた
やはり来ていたか。今あの恋文を女に渡して来た。今後はオメェさんの出方次第だ(去って行く凄腕の男)恩に着る(源竜:天津敏)そこらを行ったり来たりしていた源竜は意を決して松の湯の前に立った(芥川)御免。お美代ちゃんはいるかい(源竜)あ。源竜さん!(お美代)
そう。佐渡の旅籠で馴染みだった源竜じゃ。えーと…あ、あの巻物は読んでくれたかな…返事を聞かせて欲しいのじゃが…(源竜)お友達からなら…(真っ赤になるお美代)この怖そうな人が恋文を?(お浜)あんた、ウチで働かないかい?男手が足りなかった所なんだよ(お松)
わ、わしはそういうのは苦手じゃ。(源竜)でもうちにも用心棒がほしいね。明後日の日光に行くの、ついてきてもらえないかい?(お松)お願い(目をうるうるさせて源竜に言うお美代)お美代ちゃんが言うのなら用心棒くらいはさせてもらいます(源竜)
光圀は格さんの背後に影のようにピッタリと身体を密着しながら街道を歩いていた。すれ違う旅人が妙な眼つきで一行を振り返っている(芥川)御隠居、旅人が変な目で見てますよ(助さん)
格さんの菊門に刺さった逸物が抜けなくなったんだから仕方ないじゃろ(光圀)ご隠居、せめて私に背負わせて下さい。これではあまりに目立ち過ぎます(格さん)んじゃ、お言葉に甘えて(格さんにおんぶしてもらう光圀)
八め。さっき二千両を手に入れたと言っておったのう。水くさいではないか。儲け話ならまずは主人であるわしに持ちかけるのが筋というものじゃ。八にだけいい思いをさせてたまるか(光圀)
日光で何か騒ぎを起こすつもりかもしれませんな。急ぎましょう(早歩きになる格さん)うむ…1歩進む事にダイレクトに伝わるこの振動。日光まで耐えられるか…あぁんうぅうんふぅん(光圀)
東照大権現の祀られている日光に暗雲が漂う。刻々と迫り来る日光祭り・お毬歌謡ショー昼夜公演。幕府・水戸藩vs朝廷の天下騒乱を起こすべく、日光祭り特別ゲスト・輪王寺宮御門跡に柳沢保明と闇の蔵人の息のかかる水野出羽守軍団の魔の手が伸びようとしている(芥川)
その謀略を知るは隠れた名大工・甚五郎ただ一人。祭りの裏で暗躍し、日光の顔役である長沢屋と手を組んで歌謡ショーをネタに巨万の富を得ようと企むは御数寄屋坊主の播磨山宗俊を筆頭とする「てんぷく詐欺師トリオ」(芥川)
そして、光圀が盗んだ尾張藩印の小判を掴まされた八兵衛と例幣使街道タカリ旅で日光へ進む一条三位ら日光例弊使、八と同じく尾張印の小判を日光守護職へ支払う予定の釜田信濃守、お毬歌謡ショーに巻き込まれ源竜を用心棒に加えた松の湯一行のそれぞれの運命や如何に(芥川)
さらに、金沢からいつまにか一人で水戸に帰郷し長沢屋企画の日光祭りツアー旅に参加していた山野辺兵庫と、健も加わった光圀一行の活躍や如何に(芥川)早足で歩く光圀一行の映像でEND。
テ〜〜ン♪テーン♪テーン♪テ〜〜ン♪
第9話 完
第9話「陰謀渦巻く例幣使街道の謎!」(鹿沼・日光)
東野英治郎(水戸光圀)
里見浩太朗(佐々木助三郎)
伊吹吾郎(渥美格之進)
高橋元太郎(うっかり八兵衛)
宮園純子(霞のお新)
中谷一郎(風車の弥七)
━━━━━━━━━
片岡孝夫(凄腕の男)
━━━━━━━━━
緒形 拳(闇の蔵人)
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萩原健一(水野出羽守1号)
━━━━━━━━━
船越英二(祥造)
堺 正章(健) かまやつひろし(釜田信濃守)
西城秀樹(宮内周平) 天地真理(お毬)
浅田美代子(お美代) 監督 ◆v5d1kQsIAA(監督)
三波伸介(播磨山宗俊) 戸塚睦夫(直次郎) 伊東四朗(伊東屋お弁)
左とん平(浅太郎) 正司玲児・敏江(正司屋敏助・お敏) 曽我廼家一二三(杉山)
左 卜全(長坂血槍九郎) 浅香光代(水野出羽守5号)
由利 徹(平吉) 江戸家猫八(徳一)
竹脇無我(榊伊織)
加藤治子(お里)
目黒祐樹(闇の蔵人の仮面)
山形 勲(柳沢保明)
愛川欽也(それからおじさん) 小林亜星(宮内貫太郎)
大山克巳(近藤十蔵) 清水 彰(桂木十内)
真田健一郎(嘉平) 悠木千帆(お浜・お欽) 吉田義夫(旅の隠居)
━━━━━━━━━
島田正吾(輪王寺宮御門跡様)
━━━━━━━━━
辰巳柳太郎(梶定良)
━━━━━━━━━
桜木健一(甚五郎) 江藤 潤(水野出羽守3号)
加藤 嘉(佐吉) 武智豊子(健の母)
菅貫太郎(一条三位) 蜷川幸雄(六条三位)
天津 敏(鉄羅漢源竜) 伊吹聡太朗(長沢屋孫八) 島田順司(水野出羽守2号)
━━━━━━━━━
新珠三千代(久子)
━━━━━━━━━
美川憲一(百瀬由一) デヴィ・スカルノ(根本七保) 野村沙知代(謎の老婆)
紀比呂子(お富) 川口 晶(お市) 西 真澄(お幸)
細川俊夫(楡木宿世話役) 最上龍二郎(赤大黒の円蔵) 田渕岩夫(尾張藩勘定方)
二見忠男(猫松) 御影伸介(伊太八) 郡司 良(棟梁佐兵衛) 井上 茂(町人)
溝田 繁、西田 良、海老江寛、福本清三、木谷邦臣、矢部義章
宍戸大全(特技)|逸物太郎(ペニス一郎) 中島春雄(ネズラの着ぐるみ担当)
協力 俳優座、円谷プロ
森繁久彌(尾張光友)
芥川比呂志(堀田筑前守正俊)
森 光子(お松)
大友柳太朗(山野辺兵庫)
片岡千恵藏(大岡忠高)=特別出演=
第10話開始↓
ここは江戸城大手下馬先、大老堀田筑前守正俊が上屋敷の茶室(芥川) …(堀田筑前守:芥川比呂志)御大老、まさか前後編になるとは思いませんでしたな(将軍家御側用人上座・牧野備後守成貞:清水将夫)
うーむ、最終回まで出番はないと思っておったのじゃが…予算が付いて前後編となったので急遽この茶室のシーンを追加する事となったらしい、実は前編にも正式には出た記憶はないのだがのう(堀田)まぁ細かい事はよろしいではありませんか(牧野)
ところで稲葉美濃守さまが大政参与を辞して近々ご隠居されるとか…(牧野)うーむ…実はのう先日、殿中でお会いした折にハタと申し出されてのう…(堀田)
〜回想シーン・江戸城内、松の大廊下〜 ド〜ン!ド〜ン! 稲葉美濃守さまぁ〜お下がりぃ〜(番士の声)なんですとお義父殿!御隠居されると(堀田)ワハハハハハハッ、やはり歳には勝てんわい!(大政参与・稲葉美濃守正則:菅井一郎)
越後高田のゴタゴタも一応の決着を見て後釜に誰を入れるかだけじゃし、いつまでもワシの様な先代の遺老が殿中を大手を振ってうろついておっては上さまやおぬし達もやり難かろうって(稲葉正則)そんな!滅相もございません(しっかりそう思っている堀田)
あのなー 後はくれぐれも娘の綾部(岸田今日子)や不肖の息子の正通の事をよろしく頼みいる〜 あーそうじゃ、そうじゃ!甥の正休(水谷豊)のアホもおったのう(稲葉正則)
後に残るは不出来な愚かものばかりじゃのう〜ワシの心配も無くならんわいっ、ところでこの松の廊下も立派じゃのう ワハハハ(稲葉正則)予算が増えたそうで…(堀田) 〜回想シーンおわり〜
なるほど… しかしそうは言われましても稲葉正通どのには最近まるで人が変わられたように行状芳しからぬ噂が御座いますなーそれに甥御の稲葉正休どのにも御大老には正直さぞお困りでしょう(牧野)
あの正休のバカ者め、せっかく若年寄に任じて淀川の改修工事を任せたに予算の金を使い込みをしおってからに(堀田)
近頃は水野出羽守と昵懇にしているとか(牧野)ふん、幕政を放り出して水野出羽守めを兄貴ぃ〜と崇めて今度は自分も稲葉石見守軍団を作りたいなどとふざけた事を口走っておるわ!んっ誰じゃ!(堀田)
保明めに御座います、その水野出羽守の件は正確に申せば出羽守の複製にて軍団と称し徒党を組んで日光で何やら遣らかす模様で御座りまする(柳沢保明:山形勲)日光といえば間もなく輪王寺宮さまをお迎えして例大祭を催す予定じゃったな(堀田)
その例大祭でなにやら歌姫歌謡ショーを守護職の梶定良の企画で行い宮様も御臨席されるとか(柳沢)梶定良、あの爺ぃめっ御先代公方様が守護職に御任命されて長年、御霊を御守護し上さまや我らが遠慮しているのを良い事に伺いも立てず勝手し放題(堀田)
その筋の情報によれば水戸の御老公も日光辺りを徘徊しているとかいないとか(柳沢)またしても水戸の老公か(堀田)いささか心配に御座いますなー(牧野)爺ぃ爺ぃと目の上のタンコブの如く年寄共め(堀田)
若い者たちも心配ですな(牧野)あーそうじゃそうじゃ、正通に石見守軍団か〜御義父もそうじゃが、奥(綾部)も五月蠅そうて敵わんっ また頭が痛とうなって来た(堀田)クククククっ(柳沢)
柳沢様、どうも(紀伊国屋文左衛門:進藤英太郎)おう文左衛門、いかがした(柳沢)ペニス一郎と闇の蔵人が上手く計略を練っておりまするぞ。繋ぎが参りまして(文左衛門)
シー声が高い!茶室の中に聞こえたらどうする!その事はワシと紀文、そなたしか知らぬ事じゃ(柳沢)一体、何が起こるのですか?(文左衛門)さぁーてなーそれは成り行き次第じゃワシにも分からん!(柳沢)
実はこのくだりも最終回のネタだったのでは?(文左衛門)いろいろ大人の事情があるのよ〜とにかくワシはイチ側用人で終わるつもりはない、もっと大きくなって見せるぞ(柳沢)我らは混乱の種を捲いて何処で花が咲くか見守るわけですな(文左衛門)
私ももうじき幕府御用達の材木商の地位を得られると思いまする。何かいいきっかけがあればよいのですがな(文左衛門)わしが老中にでもなったらお前の夢など全て叶わせてやるわ(柳沢)
あの花のようになー(堀田屋敷の隣の通称椿屋敷で咲き誇っている花を見る柳沢)うつくしゅうございますなー(文左衛門)キキっ〜うひょ!(隣の椿屋敷から聞こえる奇声)
お隣のお方もいよいよ10万2千石が相続でき〜嬉しいそうですな(文左衛門)バカめが〜また調子の乗って太刀を振り回しているな(隣屋敷から流れる小川の大量の椿をみて呟く柳沢)
そしてこの堀田屋敷の玄関でもう一人・・・(芥川)正休ちゃんおやめなさい!はやく辰巳、お京止めるのです!(堀田正俊の妻・綾部)石見守さまお静まりをー(綾部付き用人・辰巳吾郎;岸田森 同侍女お京:ホーン・ユキ)
綾部の義姉さんよぉ〜おれもよぅ〜石見守軍団を結成にして水野出羽守の兄貴ぃ〜の仕事を手伝いに日光へ行くんだょ〜(稲葉石見守正休:水谷豊)軍団って、ただの町の乞食を集めただけではないですか(辰巳)
あなたは若年寄なんですよ水野出羽守などと付きあってはいけません!何の仕事か知りませんが汚れ仕事などはあの男に任せておけば良いのです(綾部)イヤだァ!おれは日光へ行って兄貴ぃ〜の仕事を手伝うんだ!辰巳を借りていくぞ(石見守)ええっ(辰巳)
御方様、もう付き放したら如何です?わたしこの方のお世話は疲れましたゎ(お京)何を言うのです!それでは御隠居された御父上に申し訳が立ちません!今回はあなたも辰巳と同行して正休ちゃんをしかと監視しなさい(綾部)ええっ(お京)
日光の水野出羽守軍団は日光東照宮の五重塔の屋根の上に勝手に建てたアジトの小屋で朝食を取っていた(芥川)こんな所に建てていいのかな?(出羽守3号:江藤潤)下から見えねーから大丈夫だろ(瓦版をナプキン代わりに首から下げてトマトにかぶりつく1号:萩原健一)
例大祭が楽しみだわー(百瀬由一:美川憲一)あたしゃーこの自慢の名刀を振るえるなら何でもいいよ(刀を振り回してポーズを決める5号:浅香光代)刀は斬れりゃ何だっていいのさ(今度はコンビーフにかぶりつく1号)へー。2号はいい刀持ってるねー(3号)
五百年生きている菊一文字という名刀ですよ。人間の一生なんてそれに比べれば短いものですねえ…。ゴホゴホ(2号:島田順司)2号はいつも嫌な感じの咳してるざますね。風邪を移されたら迷惑ざます(根本七保:デヴィ・スカルノ)
おいおい根本夫人、仲間にそんなふうに言うもんじゃねえよ(ナビスコリッツを食べる1号)そういえば1号の弟分が仲間に加わるって話はどうなったのさ(百瀬由一)俺を真似して作った軍団を連れて来るそうだ。ま、どうせ町の乞食連中だろ(魚肉ソーセージにかぶりつく1号)
江戸での騒動はさておき、日光街道では闇の蔵人が仕事の総仕上げとついに動き出したのであった(芥川)ここで一句「野ざらしを心に風のしむ身かな」… 野ざらし紀行では西へ旅であったが気のゆくままに北へ あははははっ(松尾芭蕉こと闇の蔵人:緒形拳)
そこへ服を来た小猿(日光猿軍団所属・モン吉君)が小屋へ入って来て5号の肩に乗り、耳元で囁いた(芥川)やっと帰って来たかいモン吉。で?ふんふん、そうかい。へー(5号)その猿は何て言ってんだ?(1号)
745 :
日光の小屋:2013/10/29(火) 14:29:51.81 ID:???
あんたの弟分がその新たに結成した稲葉石見守軍団を連れて江戸を発ってこちらへ向かったそうだよ。ただ軍団メンバーほとんど全員がくノ一でしかも全て愛人だってさ(5号)ブーッ(牛乳を口から噴き出す1号)
総髪をポマードで光らせた稲葉正休(水谷豊)は辰巳・お京・愛人くノ一軍団を連れて日光へ向かっていた(芥川)早く兄貴に会いてーなー(正休)あんたが尊敬する出羽守のアニキってどんな方?(正休の正室・お鶴の方:伊藤蘭)兄貴は何やってもカッコいーんだぜー(正休)
私ジパングノ「フェスティバル」ハジメテデース(お幹:ミッキー・マッケンジー)腕が鳴るわ(お桃:志穂美悦子)お祭り楽しみ!キャハハ〜(お史:さとう珠緒)大暴れしてやるよ!(お和:鈴木砂羽、お玉:益戸育江、お幸:鈴木杏樹)長旅は疲れるわ…(お霧:山村紅葉)
おいあの集団何者だ?(町人A:青空球児)なんだかおなごがいっぺえいるべな(町人B:青空好児)
すまぬ、あなた方は何者でございまするか?(役人:山本清)え?俺を誰だか知らないの?駄目だな〜日光は貧乏役人ばっかだ(正休)私達は大老稲葉美濃守正則様甥、正休様一行でござるぞ(辰巳)
そうでございましたか。ご無礼申し訳なかった。しかしあまり派手に歩かれないでくだされ。普通の町人もおりますし。何なら駕籠くらい私達が手配致します(役人)
じゃあおいらと辰巳とお京と。お鶴ちゃんとお幹ちゃんとお桃ちゃんとお史ちゃんとお和ちゃんとお玉ちゃんとお幸ちゃんとお霧のぶん持ってきてね(正休)
なんで私だけ「ちゃん」を付けずにいつも呼び捨てにされるのかしら。でも呼び捨てって事は私に一番、親近感を感じてるって事よね(一人ニヤニヤするお霧)いい女揃ってるなー。そうでない者もいるけど(町人A)
そうでない者…私の事かい!(お桃)いや、あんたは美…(町人B)きえー!(回し蹴りをするお桃)一瞬、身体が宙に浮いた町人AとBは血しぶきをあげながら地面に落ち、そのままピクリとも動かない(芥川)
げろげーろが町人Aの最後の言葉であった(芥川)
あー動かない・・・ 死んでるぞ・・・ 東照宮の・・・御神領の民を殺したぞ!大変だっ〜(ざわつき始める日光の町民)なんかヤベんじゃないかな?(正休)
当時、日光は幕府直轄地というだけでなく日光東照宮をひかえ・・・その領民は東照宮の民、御神領の民と崇めたてられ領外へ旅行の際にも全国通行勝手たるべしの朱印状を頂き、一種の治外法権なのであった(芥川)すぐに守護職役所へお知らせしろ!(町民)
そもそも女たちの井出達も足が丸見えの網タイツ姿!そんな如何わしい連中が公儀若年寄さまや江戸の偉い方々ゆかりの方であるわけがない!人殺しまでやるとはとんでもない事を! ピーピー(呼子笛を吹く役人)
コレは日光守護職!梶定良が直々の出役であ〜る!こりゃ〜クセ者どもを一人残らず絡め取れっ!手向かえば斬り捨てても構わんぞ!(馬上の梶定良:辰巳柳太郎)なんか嬉しそうだな(日光目付:近藤十蔵:大山克巳)
もういきなり大変なことになったぞ(辰巳)御用人様、ああたま!頭のカ○ラがずれてる!(お京)あああっ〜正休さまも大事だが、カ○ラも〜(辰巳)そこの二人も一味じゃな〜召し捕れっ〜(近藤十蔵)
やっぱり怪しいと思ったぜ。(聞こえる町人の声)まったくだwあはははw(町人の声)おいあそこで何か騒ぎがあるぞ(海津:西村晃)怪しいですな(海津の配下松下:船戸順)
そこへ日光入りを果たした光圀一行も騒ぎを聞きつけて弥次馬に混じって見物していたのであった(芥川)なんじゃ〜浜島ぁ〜大泥棒の浜島庄兵衛ではないか〜おまえも日光に来ておったのか〜(格さんにおんぶされた光圀)
この爺ぃ頭がおかしいのか、浜島とか何を言っておるのだ〜わしは江戸は北町与力で蛇より怖い海津…(与力海津)今度は宝物殿でも漁る気か(衆人環視の中大声で叫ぶ光圀)おい貴様!大声でなんて事を言うのだ!こら松下!黙らせろ!(海津)
守護職さま…ヒソヒソ(近藤十蔵)祭に託けてだいぶおかしい奴らが入り込んでいるようじゃのう、もうすぐ宿舎に例幣使さま一行が入られ、明日には輪王寺宮御門跡様が御来駕されるというに(梶定良)
お桃という空手の名手はいるものの所詮はにわか仕込みのくの一軍団、老練な梶定良の指揮する日光守護職配下の敵ではなかった、早々のうちに海津共々絡めとられたのであった(芥川)
おい!俺はなぁ若年寄、稲葉石見守なるぞぉ〜放せよぉ〜(稲葉正休)あーわかったわかった、その続きは役所で聞くから(役人田川:山本清)なんで、ワシまで捕らえるのだーこの紫房の十手が(海津)あーわかったわかった(役人田川)
この世には似てる人が3人いると申すが、浜島とさっきの男と。あともう1人おったのじゃが名前が出てこない。柳生の爺だったかのう(光圀)
参考までに実際の稲葉家の簡単な経図、金田一シリーズに出てきそうな旧家のようにかなりややこしい
稲葉一鉄の娘(故人)====斎藤利三(明智光秀家老)
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春日局(故人)====稲葉正成(故人)==========後妻
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稲葉丹後守正勝(老中・故人) 正勝のいちばん末の異母弟(故人)
堀田加賀守正盛(老中・故人) | |
*母は稲葉正成の娘 稲葉美濃守正則(大政参与・隠居) 稲葉石見守正休(若年寄)
(正成と最初の妻との子 菅井一郎 水谷 豊
ちなみに最初の妻はやはり一鉄の孫娘) |
| ―――――――
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堀田筑前守正俊(大老)====娘 稲葉丹後守正往(正通)(奏者番・寺社奉行)
芥川比呂志 岸田今日子 ?
石見守のバカ野郎め…(虚無僧に化けて一部始終を見守る水野出羽守1号)イイのか…助けなくて?(闇の蔵人)あっ蔵人さま!(1号)今は旅の俳人松尾芭蕉だ、お師匠さまとでも呼んでくれ…(闇の蔵人)
ハッ、お師匠様!いやアイツの事はイイんですよ〜いつもドジばっかりだから(1号)でも気になるんだろ、弟分だからな…(闇の蔵人)……(1号)
お前が弟分を助ける気なら止めはせんが、私情を挟むのはあまり感心せん。失敗の元となる。今後、作戦の足を引っ張るようならその時はお前があの弟分を斬れよ(蔵人)……(1号)1号は5号に助っ人を頼んだ(芥川)あいよ!(モン吉を肩に乗せ刀を掴んで立ち上がる5号)
こちらは牢屋(芥川)まったくー桃ちゃんは短気よね〜(お鶴)御免なさい…カッとなると見境が無くなっちゃうの…(お桃)デモ、オ桃ノキックニハ、イツモ惚レ惚レシマース(お幹)あの町人、即死だったねーキャハハ〜(お史)うるさい!騒ぐな!(辰巳)
なんでワシらまで捕まるんだ(ぶつぶつ言う海津)紫房の十手って意外と効力ないんですね。勉強になりました(松下)一人の牢番が牢の傍に立った(芥川)…おい…正休(牢番に変装した出羽守1号)あ!兄貴ぃ(牢の格子を掴む稲葉正休)あんまり面倒かけんじゃねーよ(1号)
俺は兄貴の力になりたかっただけなんだよ〜助けてくれよ〜兄貴ぃ〜(格子を掴む稲葉正休)…うるせえ大声出すな!しかしお前いつのまにこんなに愛人こさえてたんだよ。毛唐女までいるじゃねえか(1号)ほら〜俺ってさ〜母性本能をくすぐるタイプだからさ〜(にやける正休)
調子に乗んな!助けねえぞ!(正休の頭を格子越しにひっぱたく1号)こら出羽守1号!またお前が石見守様を引きこんだんだろ!(辰巳)大声出すなって…(1号)あ、お前は出羽の1号じゃないか!(海津)そうだった。北町の海津の旦那までいたんだよなー(1号)
江戸藩邸にいた頃の1号は小銭稼ぎ目的でかなり危ない橋を渡っていたので与力の海津とは顔なじみであった(芥川)1号、牢役人は全員眠らせたよ(向こうから歩いて来る5号)キ〜(牢の鍵を差し出すモン吉)わしも出せ。大声でわめくぞ(海津)桃ちゃん、頼むよ(正休)
うん…ドス!(お桃)お桃のパンチをみぞおちに食らった海津は失神した(芥川)松下、お前が海津の旦那の面倒見ろよ。鍵はやるから俺達が出てしばらくしてから出て来い(1号)1号と5号は稲葉石見守くの一愛人軍団、辰巳、お京を連れて五重塔のアジトに帰った(芥川)
みんな、紹介するぜ。俺の弟分とその愛人軍団、そして子守りの辰巳とお京だ。今日から俺達と一緒に仕事をする仲間だ(1号)仲間になった覚えはない!(辰巳とお京)堅い事言うなよ〜(1号)出羽の衆、よろしくな(正休)計17人かい。軍団らしくなったじゃないか(5号)
あ〜らあたしの影が薄くなるわ(根本)まったく。オカマとババアは用無しって言ってるみたい(百瀬)
お前らだって頼りにしてるぜ。本当は百瀬の必殺カツラ締めも根本夫人の罵倒攻撃も使いたかったんだけど一行の字数制限と連投規制があるから泣く泣く5号にだけ頼んだんだよ(1号)若い子って礼儀を知らないから嫌ざます。私がきっちり教えて差し上げますわ(根本夫人)
嫌ねぇーあの婆、口うるさそう(お和)性格も悪そう(お玉)無視しよ(お幸)そこ!聞こえてざますわよ。あまり礼儀知らずなら私のブログにあなた達の悪口を書きますわよ!(根本夫人)後で炎上させてやりましょ(お霧)女の集団はこれがあるから嫌なんだよなー(1号)
まあそれは何よりこうやって皆が一致団結できたんだ。喜べ。これも飲んじゃおうぜ(懐から酒を取り出す1号)おう兄貴やろうじゃねえか。ぱーとなぱーと(正休)
見事に牢が破られましたな…(近藤十蔵)感心している場合か、ボキャ!(梶定良)これはタダ者の仕業では有りませんなー(近藤)これは江戸でも散々荒らしまわった水野出羽守軍団の仕業でしてな、是非とも守護職さまの力を借りて奴等めの捕縛を(海津)
こりゃ〜マズイ事になったのう(梶定良)いかさま左様で(近藤)おい、無視かよ…(海津)祭はもう始まっておるのじゃ!日光例弊使さまは先程宿舎に入られ、近夕には輪王寺宮さまの日光入り、お毬歌謡ショー本番は3日後の最終日に控えておるのじゃ(梶定良)
では輪王寺宮さまが御臨席されるお毬歌謡ショーだけでも大事を取って中止に…(近藤十蔵)お〜い(海津)すでに席は完売しておるのに今さらそんな事が出来るかい!最悪は輪王寺宮さまに事情をお話しして御臨席を見合せるのが定石じゃろ(梶定良)
守護職さまァ〜一大事に御座りまする(桂木十内:清水彰)なんじゃい?(梶定良)釜田信濃守さまより、先程歌謡ショーの割り当て代金の入金が有りましたが…(桂木)そりゃ結構な事じゃないかい(梶定良)そそれが!こちらへ(桂木)おーい完全無視かい(海津)ですね(松下)
この入金された九千両で御座りますが(桂木)おぉーこれか!(梶定良)ところがコレっ(千両箱の切餅を取り出す桂木)チャリ〜ン(一番天辺の一両が剥れて落ちる音)な〜んじゃコレは?(梶定良)
ははっ!一番上だけに小判を並べただけのようですなー 一箱に25枚の九箱、都合225両ですかー釜田どのはもう破れかぶれなのでしょうか?(近藤)あのボキャボキャボキャーァめ!ようもこのワシを謀りおってからに(梶定良)
家臣を引き連れた信濃守は、お毬の着ぐるみを着たお美代を駕籠に乗せ、松の湯一行と共に日光へ向けて進んでいた(芥川)守護職様に九千両が届いた頃かな。余も肩の荷が一つ下りたわい(釜田信濃守:かまやつひろし)行列が細い山道に差し掛かった頃であった(芥川)
おい!金目の物を置いていってもらうぜ!(山賊に転向した鬼龍組の佐吉:山本麟一)数十人の鬼龍組がゾロゾロと現われ、行列を囲んだ(芥川)ひえ〜。さ、山賊?(信濃守)侍女が付いてるという事はあっちの駕籠は姫だな(駕籠の戸を開けるびっくり箱の鳩の助:松山照夫)
…デブスかよ…(ため息をついて駕籠の戸を閉める鳩の助)ゴロゴローピカッ!それまで晴天だった空を急に暗雲がおおった(芥川)毬ちゃんに出を出す奴はゆるさーあぁぁぁん!(駕籠から出る鬼の形相の信濃守)いてて!うわ〜(源竜に手をひねられ崖から転落する鳩の助)
美代ちゃんに手を出す奴はわしが相手じゃ(鉄羅漢源竜:天津敏)野郎ども!やれー(佐吉)鬼龍組vs信濃守・源竜・釜田藩士達の乱闘が始まった(芥川)女将さん、木の陰に隠れてた方がいいですよ!(お市:川口晶)乱闘を見つめるお松達の背後で次々と木の幹が倒れる音がした
親父!俺達は殿と日光に行かなきゃいけねーんじゃねーのか!(宮内周平:西城秀樹)そんなこと知るか!親に偉そうな口ききやがって!(宮内貫太郎:小林亜星)バキバキっー(周平が叩きつけられた巨木が倒れる音)貫太郎か!(信濃守)うるせえ!すっ込んでろ!(貫太郎)
バキボキっー(信濃守が木の幹に頭から突っ込む音)貫太郎の繰り出したパンチを周平がよけ、佐吉の顔面に炸裂した(芥川)ギャー(崖から転落する佐吉)てめー(呑丸:大前均)周平の振りかぶった拳が背後にいた呑丸の顔面を直撃した(芥川)ギャー(崖から転落する呑丸)
みんな、あの二人から出来るだけ離れるんだよ(お松:森光子)怖い…(おびえる松の湯の従業員達)二人の親子喧嘩は信濃守の行列と鬼龍組を巻き込み、双方に多数の負傷者を出した。喧嘩に夢中な二人は大木をなぎ倒しながら戦いの場所を移動し続け、山の中へ姿を消した
宮内様親子が通過した後は山肌がハゲて道が出来てるねぇ(お松)残りの山賊は退散したみたいだからもう大丈夫だな(祥造:船越英二)貫太郎〜!周平〜!(信濃守)深い山の方向へ二人の名を叫ぶ信濃守だったが、その声はこだまになって返って来るばかりだった(芥川)
と、殿どういたしまする(藩士:峰蘭太郎)うーむ。早く日光につかねばならぬが一体ここはどこじゃ。山奥にいるようだが(信濃守)おいお前達何か困ってるのかい?(ジュン:井上順)
余達は日光へ行きたいんじゃが迷ってしまった(信濃守)俺は木こりだよ。ついてきな。近道を知ってるから(ジュン)待て。お主のその身のこなし、木こりではないな。でーい!(錫杖を振り下ろす源竜)ジュンの顔が割れ、その下から鬼龍組の嘉助(中田博久)の顔が現われた
おびき寄せようと思ったがバレたか!(逃げる嘉助)源竜の投げつけた刀が嘉助の背中に刺さった(芥川)グエ〜(倒れる嘉助)騙される所じゃったわい(信濃守)源竜さん、ありがとう(駕籠から顔を出す着ぐるみ版お毬)えへへ(源竜)山を進むと前方に一人の男が倒れていた
倒れていた木こりは本物のジュンだった(芥川)俺はこの辺に詳しいですよ(ジュン)本物だろうけど何かうさん臭い笑顔してるよなー(信濃守)よく言われます(ジュン)行列はジュンの案内で街道へ戻り、近辺に詳しいジュンを道案内の小者として臨時採用して日光へ向かった
さて、この辺で良いでしょう(ジュン)ジュンは突然草むらに分け入り、そのまま姿を消した(芥川)あれ、あの男はどこに行ったのじゃ?(信濃守)信濃守は時間が経っても戻らないジュンを探しに草むらに入る(芥川)
あっ!!あ〜!!(信濃守)そこには、野糞をしかけたまま脇腹を刺され横倒しになって死んでいるジュンの姿あった(芥川)
ジュンは脱糞の快感と脇腹を刺された苦痛を混ぜ合わせたような不思議な笑顔を浮かべて死んでいたのである(芥川)
臭くてたまらん元に戻しておけ(信濃守)信濃守は嫌がる家臣に命じ、ジュンの出かかった糞を元の肛門に押し込めさせ現場検証を行うことにした。誰が何のために?信濃守の推理が始まる(芥川)
自殺だな・・・他殺に見せかけた自殺だ。危うくこやつの茶番に付き合わされるところだった・・・(信濃守)信濃守はジュンが自分の気を引くために茶番を演じたと断じ、先を急ぐことにする(芥川)
804 :
名乗る程の者ではござらん:2013/10/31(木) 19:39:04.29 ID:lpRAsuXb
ボン!!
後方でジュンの亡骸が小爆発を起こした。
どうやら肛門に糞を押し込めたために、ガスが腸内に充満しそれが何かの火に引火したのだろうと信濃守は思った。
人間の屁も引火性はあるのだよ。だから、火のそばで屁をこぐのはやめた方がいい(信濃守)物知り顔で家臣に解説する信濃守であった(芥川)
殿の素晴らしい名推理。感服いたしました(平伏する家臣一同)さすが信濃守様だねえ。快刀乱麻を断つが如き名推理だよ(感心するお松)糞の硬さと角度で推理されたのかもしれないね(祥造)
目の付けどころが違うんですよ。惚れぼれするわ。私達はこんなお殿様の領民で良かったですね女将さん(お浜:悠木千帆)本当だよ(お松)信濃守さま〜(黄色い声援を送るお市、お幸、お富)
その時であった(芥川)カッキーン!カッキーン!(木に何かを打ち付ける音)かあさん、何だいこの音は?(祥造)なんか次から次へと起こるねぇ〜(お松)あっちの方から音がするぞ(源竜)
白装束の女が木にわら人形でも打ち付けてたらどうする?(祥造)バカだね、こんな昼間にそんなのがいるワケないじゃないか(お松)ゴクリ・・・(恐る恐る音の主を木の陰から覗き込んだ一行)
鋭い打球音を響かせて男が山の向こうへ放物線を描くアーチをかけていた。山中に切り開いたグラウンドで屈強な男達が打撃練習をしていた(芥川)そこにいるのは誰だ(川上監督:川上哲治)
変な音がしたもので(お松)困るな。関係者以外は立ち入り禁止だ(哲のカーテンを引く川上)監督、練習ばかりで飽きたよ。そちらさんの人数が揃ってるから試合しようや(虎:藤村富美男)
江戸兄貴軍は例大祭で行われる日光大猿軍との野球の奉納試合のため、山中で練習していた。信濃守一行は江戸兄貴軍と練習試合をする事になった(芥川)プレイボール!(主審:二出川延明)
ドボォ!(死球の音)いてー!(信濃守)へへへ(東尾投手:東尾修)マウンドでは東尾が薄笑いを浮かべていた。立ち上がった信濃守は東尾に突進、両軍ベンチから選手が飛び出した(芥川)
ポカポカ(殴り合う音)退場者が出て試合が再開された(芥川)信濃守軍もお松の殺人スライディングやお浜の本塁クロスプレーの殺人タックルなどで相手捕手を負傷させる等の活躍を見せた
試合は源竜の逆転サヨナラ本塁打で信濃守軍が勝利した(芥川)信濃守、源竜、お松、お浜、ぜひ君たちをスカウトしたい。奉納試合に出て欲しいんだが。契約金や年俸はまた後日な(川上監督)
んー向こうで会いましょう(ミスター:長嶋茂雄)ファンです!私はミスターと誕生日が同じなんです(家老・山路弥左衛門:山田吾一)へー、そうなの。で貴方の誕生日はいつ?(ミスター)
信濃守一行は日光例大祭で行われる奉納試合での再会を約束し、そのまま練習を続ける江戸兄貴軍と分かれて日光へ向かった(芥川)
日光では例大祭の二日目に入っていた。信濃守の行列が直行した日光球場では地元の日光大猿軍が江戸兄貴軍を招待した奉納野球試合が行われようとしていた(芥川)券あるよー。余ってる券もあったら買うよー(ダフ屋の銀八:江幡高志)球場は超満員で通路にも観客が座っていた
奉納試合が始まった。日光大猿軍の先発投手はマー君(田中将大)。マー君!思い切って来い(捕手・鉄人:衣笠祥雄)江戸兄貴軍の1回表、1番DHの信濃守はマー君のスプリットの前に空振り三振(芥川)今、三振してた選手は信濃守じゃないか?(貴賓席で観戦している梶定良)
あのボキャめ!どういうつもりじゃ!(立ち上がる梶定良)ベンチ裏へ向かった梶と近藤十蔵は厠へ行こうとベンチ裏の通路に出て来た信濃守と出くわした(芥川)信濃!お前は何をしとるんじゃ(梶)これは守護職様!駿足を見込まれまして江戸兄貴軍へ入団致しました(信濃守)
銭の話じゃ!お前が完売させた前売り券の代金が入った千両箱は一番上だけに小判を並べただけではないか!(梶)一箱に25枚×9箱=計225両しかありませんでしたぞ(近藤)え〜。そんなバカな(信濃守)ワシを謀りおってからに!只で済むと思っておるのか!説明せい!(梶)
またまた〜守護職様も冗談きついな〜。そんな言いがかりをつけて余計に払わせようとしてるんでしょ〜?(信濃守)舐めた口をききおって!(激昂して信濃守の首を絞める梶)ひえ〜(梶を突き飛ばして逃げる信濃守)信濃守は球場内を逃げ回った(芥川)待てー(梶と近藤)
信濃守は売り子に化けた(芥川)えー、お茶にオセンベイ、お菓子はいかがっすかー(内野席で販売して回る信濃守)試合は4回の表に入った(芥川)信濃はどこへ行った?この回の攻撃は奴からだ。呼んで来い(川上監督)信濃守様の打順ですよ〜!(内野席へ呼びに来たお松)
信濃守はビクビクしながら打席に入った。カッキーン!打球は右中間を割った(三塁へ頭からすべり込む信濃守)あ!ちゃっかり試合に出てやがる(グラウンドへ降りようとする梶)試合の邪魔をしては迷惑です。出て行ってもらいますよ(球場警備員達に連れていかれる梶と近藤)
球場を早く離れたい信濃守は強引なホームスチールを敢行し、ついにマー君から1点をもぎとった(芥川)信濃は走塁センスがあるな(うなづく川上監督)松の湯の皆と信濃守が江戸兄貴軍に入団していたとは知らなかった(観客席の助さん)女将さんも目立つの好きだからな(健)
タイムッ!!代打ッ!!八兵衛ェ!!(川上監督)一気にたたみかけようと勝負に出る川上監督。不敵な笑みを浮かべて八兵衛はでっぷりと突き出た腹を揺すりながら左打席に入る(芥川)
タイムッ!ピッチャー交代。マー君にかえてミツクニッ!(日光大猿軍監督:野村克也)
左のワンポイントとして小柄な老人がマウンドへ小走りで向かう(芥川)
828 :
名乗る程の者ではござらん:2013/11/01(金) 14:57:50.05 ID:I3DM66Dz
勝負は一瞬で終わった。
ミツクニの150キロを超える初球が八兵衛の頭部を直撃したのだ。
今のはわざとだな・・・(助さん)
ファ〜ル(両手を上げて広げる球審の二出川)まさかの判定に川上監督はベンチを出て猛抗議(芥川)主審の二出川です。今のは八の頭に当たる前に先にバットへ当たっていた物と判断し、ワンストライクから再開します(マイクを持って場内アナウンスで説明する二出川球審)
どう見たって先に八の頭に直撃してるじゃないか!(川上監督)俺がルールブックだ!(二出川)江戸兄貴軍のベンチから激しいヤジが飛ぶ(芥川)ここはアウェイだから仕方ないさ(お松)突っ伏していた八は額からダラダラ流れる血を拭おうともせずに立ち上がった(芥川)
そんな八に拍手ではなくブーイングが飛ぶ日光球場。第二球目、右足を高々と上げたミツクニの豪快な投球フォームから投じた150キロを超える豪速球が八兵衛の顔面をモロに直撃した
ファ〜ル(二出川)今のミツクニの死球も危険球退場でしょ!(お浜)川上監督が猛抗議するも結果は同じ。八は血をダラダラ流しながらニヤニヤと笑みを浮かべて立ち上がった
第三球目、三たび頭部を狙ったミツクニの豪速球を今度は八がフルスイングをしながらよけた。手が滑ってスッポ抜けた八のバットがミツクニの顔面を直撃。ベンチを出た両軍の乱闘が始まった
鉄羅漢源竜と鉄人衣笠が派手に殴り合う横でミツクニと八兵衛がバットで殴り合いをしている(芥川)こらー奉納試合を没収試合にするつもりかー(二出川球審)何が「俺がルールブック」だ!(二出川の脇腹に赤バットをフルスイングする川上監督)グエー(二出川球審)
奉納試合運営委員会の間で協議され没収試合はまぬがれた。1−0で終盤に入り、江戸兄貴軍は東尾投手が投げていた(芥川)父上〜頑張って(東尾投手の娘・お理:東尾理子)東尾が投げた球は観客席にいたお理の夫・修助(石田純一)の股間を直撃。修助は救護室へ運ばれた
ピッチャー東尾に代わりまして万次郎(ウグイス嬢:着ぐるみ版お毬)今日も阿片がうまいぜー(リリーフ駕籠をおりてマウンドへ上がる万次郎:江夏豊)万次郎はキセルで阿片をふかしながら日光大猿軍の黒魔亭(クロマティ)カケフ(掛布雅之)カンペ―(間寛平)を三者三振
いいぞ万次郎!(ガッツポーズをしてベンチに走って戻る捕手のお浜)キャッチャーのお浜さんがいいリードをして投手陣を引っ張っているわ(お新)奉納試合は結局、1−0のまま江戸兄貴軍が勝利した(芥川)今日のMVPは江戸兄貴軍の釜田信濃守選手でーす(場内アナ)
信濃守のヒーローインタビューは球場外へ追い出された梶と近藤の耳にも聞こえた(芥川)何というふざけた奴じゃ!(梶)信濃守君のビュッと走ってザーッと滑る走塁は素晴らしいですねー(ミスター:プリティ長嶋)ありがとうございます(ミスターと記念写真に収まる信濃守)
信濃のおかげで勝てた。契約金と年俸の話は後でな(握手してロッカールームを出て行く川上監督)余も名選手の仲間入りじゃ〜(信濃守)信濃!銭払え!(ロッカーへ入って来た梶定良)ここ関係者以外立ち入り禁止ですよ。まぁ銭は私の契約金と年俸の中から出します(信濃守)
何が契約金と年俸じゃ!ボキャめ!草野球チームにそんな財力あるかい!(梶)え?江戸兄貴軍ってプロ野球じゃないの?(信濃守)俺達は江戸の草野球チームさ。契約金は入団歓迎会での飲み食いがタダ。年俸は月イチの飲み会でひとりお銚子1本がタダになるんだ(王:王貞治)
信濃守は今日のMVPの賞品である一輪車に乗って逃げ出した(芥川)待てー(追いかけてロッカーを出て行く梶と近藤)御苦労さん、今日は災難やったな(虎)あのミツクニとかいうベテランピッチャー、コントロール悪過ぎだよ。帽子取って謝りもしねえし(包帯を巻いてる八)
豪速球でコントロール悪い投手は一番タチが悪いよ(王)信濃守様は大丈夫かしら…(お松)殿はあの疑惑の千両箱をどこで調達されたのかのう(釜田藩筆頭家老・倉島:伴淳三郎)わしらが江戸藩邸にいた時だからな。事情を知ってるらしい宮内親子は行方知れずだし(山路)
女将は何か知らぬか?(倉島)さあ…(とぼけるお松)女将さん、脱獄お爺さんの千両箱は一番上の段の25枚だけが本物の小判なんですって?そしたら私達が信濃守様へ納めた分は…(ロッカーへ入って来たお美代)しっ!今それで信濃守様が守護職様から逃げてるのよ(お松)
信濃守様の口から私達があの疑惑の千両箱を納めた事がバレたらどんなお咎めが…(お浜)信濃守様は今パニックになって頭が回ってないから大丈夫では?(お市)だ、誰かがネコババしてすり替えたとか言い訳すればいいさ…(お松)夜逃げの準備しておいた方がいいかな(祥造)
おい!お松、ワシに正直に申せ!ワシとお前との間で誤魔化しが効かんことぐらい分かっておるなーおいよ!(眼光が鋭くなった倉島)ひぇ〜申し上げます〜申し上げます〜(畏れ入るお松)
この飄々した中に時折見せる眼光の鋭い人物、釜田藩筆頭家老・倉島岩次郎、常は江戸に在って家事一切万端怠りなく取り仕切っていたがお松の話を六分七分聞くか聞かないうちに主家存亡の危機である事を察知した、そこから岩次郎の行動は早かった(芥川)
おい!よぉーく聞け、釜田家当主、信濃守弘史様は今朝俄かにご発病、本復の見込み是なし、よって後式は弘史さまお妹君厚姫(渥美マリ)さまに婿を立てて相続させる、入り婿は浅太郎!おまえじゃ(倉島岩次郎)ええっオレか!(浅太郎)
こんなんでだいじょうぶですか?(江戸詰め用人・正太郎:宮五郎)第一ぴんからじゃない、チンピラですよ(同・直次郎:宮史郎)この際、こういう奴の方がいう事を聞いて都合がよい、おまえも厚姫さまの婿なら文句はあるまい(岩次郎)へい(浅太郎)
こやつを御大老・堀田さまの養子に立てて其処から入り婿させれば文句はあるまい、幸い堀田家の御内室さまの御用人(辰巳)殿とワシは昵懇じゃて、モノ入りじゃが爆弾を掴ませれば必ず力になって下さる(岩次郎)へー(正太郎・直次郎)
ええか!ここが肝心じゃぞ〜宮内貫太郎は歌謡ショー売上金を着服した上で蓄電、殿に似た「男」も一味の者として発見次第斬って捨てぃ(岩次郎)ははっ〜(正太郎・直次郎)おいお松、お前も一蓮托生じゃぞ、悪いようにはせんが裏切れば…(再び眼光が鋭くなった岩次郎)
いえいえ、岩さんじゃない御家老さまに逆らうなんてトンデモナイ〜(揉み手のお松夫婦)では是より先に日光に赴いて守護職さまに今の通りなー申し上げて、お毬の歌謡ショーの稽古を取り仕切れやー(岩次郎)へへー(再び恐れ入るお松夫婦)
信濃守様がお気の毒だわ〜くすんくすん(お浜)あんたが泣いても気持ち悪いだけだからよしな…。仕方ないじゃないか。信濃守様にも宮内様にも御恩はあるけど私らが生き残るためには倉島様の御指図通りにやるしかないじゃないか。さ、守護職様の所へ御挨拶に行くよ(お松)
光圀一行は神君・家康公の霊廟、日光東照宮へ参拝に立ち寄っていた(芥川)権現様の廟所に御参りが出来て感無量じゃ。ワシも犬公方を倒して権現様と同じく天下を取ってやろうという気持ちを新たにしたわい。ワシも第2大権現として東照宮で祀られる日が来るであろう(光圀)
光圀一行は祭り見物に繰り出した(芥川)さっきの試合は散々でしたな(格さん)八にそっくりな男が代打に出て来たので旧知の川上に頼んで出してもらったんじゃが、仕留められなかったのが心残りじゃ(包帯だらけの光圀)兄貴ぃ〜いい試合だったなぁ(球場から出て来た正休)
やっぱり江戸の球団は応援しちまうよな(江戸兄貴軍のメガホンを持った1号)母国ノスポーツヲ観ラレテ感激デース(お幹)乱闘、楽しかったーキャハハ〜(お史)血が騒いだわ(お桃)私も暴れたいねー(5号)フン。あんな野蛮なスポーツのどこがいいんざますの(根本夫人)
あ!兄貴ぃ〜あれは水戸の爺ですぜ〜殺っちまお〜ぜ〜(正休)バカ野郎!(正休の頭を叩いて胸倉を掴む1号)何すんだよ〜兄貴ぃ〜(正休)俺達の目的は光圀を殺る事じゃねえ。歌謡ショーで光圀の目の前で輪王寺宮を仕掛けで殺るのが目的だ。そこを勘違いすんな!(1号)
歌謡ショーで輪王寺宮が事故で死んだら当然、幕府の責任は問われるし、叩けばホコリの出る水戸の性悪爺が同じ会場にいたとなりゃー、水戸藩や幕府による暗殺だったかもしれないと朝廷が疑うだろ。幕府と朝廷の仲を悪くして最終的に騒乱を起こさせるのが狙いなんだよ(1号)
あ!普請場小屋で皆を毒殺した奴らじゃねーか。あっちは越後高田で騒乱を起こした全裸爺さん一味か。悪党が揃ってやがる(甚五郎)ひとまず出羽守軍団を尾行した甚五郎は人けの無い所へ来た(芥川)見失ったか(甚五郎)ちょいと。あんた、私達の後をつけてたでしょ(百瀬)
くっ(甚五郎)死んでもらうわ(カツラを外す百瀬)苦しい…(カツラで絞められる甚五郎)ひ、人殺しい(叫び声)チッ(走り去る百瀬)だ、だ、大丈夫かな(清助:芦屋雁之助)あ!親方じゃないですか(甚五郎)だ、だ、誰かな〜(甚助)清助はかつての甚五郎の師匠であった
親方なら信用ができる。大変なんですよ大工達が皆殺されて。そんで殺したのは今のオカマ達で(甚五郎)そ、そうなんだな。ゆ、許せないんだな(甚助)♪野に咲く花の様に風に吹かれて〜(BGM)
…で、その仕事を請け負ったら…(詳しく説明する甚五郎)う、うんうん。ぼぼ、僕はお結びが、だだ大好きなんだな(甚五郎が地面に置いた大工箱の上にあったお握りの包みを開ける清助)
…棟梁の佐兵衛旦那の元で特別観覧桟敷席を…(説明し続ける甚五郎)ムシャムシャムシャ(握り飯をむさぼり食う清助)佐兵衛の旦那は親方もよく知ってるでしょ?(甚五郎)
さへい。サヘイ。う、うん。ぼ、僕は、し、知ってるのかな。ムシャムシャ(清助)…桟敷席を建てたはいいが、これまた妙な注文で。天井に細工のある仕掛けを…(説明し続ける清助)
ぼ、僕は、て、天井より、て、天丼の方が大好きなんだな。ムシャムシャ(清助)オイラもどちらかといえば天丼の方が好きですぜ。で、その天丼の仕掛けってのが…(説明する甚五郎)
し、仕掛けのある天丼、た、食べてみたいんだな(清助)…普請場小屋世話役の嘉平が用意した酒を飲んだら皆が急に…(説明し続ける甚五郎)ぼ、僕は、お酒はの、飲めないんだな(清助)
…とっつぁんが苦しみ始めて酒に毒をもられたって気づいた訳で…(説明し続ける甚五郎)ムシャムシャ(清助)もう誰も信用できなくなっちまって。オイラどうしたらいいのか(甚五郎)
ぼ、僕はお腹がすいたら、お、結びをもらいなさいって、お、お母さんに言われたんだな。うん。お、お結びを食べたら、い、いい考えが、う、浮かぶかもしれないんだな(お握りを差し出す清助)ムシャムシャ(お握りを清助と一緒に食べる甚五郎)
>>855の光圀のセリフ「旧知の川上に頼んで出してもらった」は誤りで「旧知の野村に頼んで出してもらった」が正しい。そして
>>864の後半のセリフは甚五郎のセリフである。それぞれ台本と編集のミスであった(芥川)
ぼ、僕は、ほ、本物の水戸黄門では、が、頑固職人とかの役が多いのに、こ、このスレでは、な、何でいつもアホな役しか、や、やらせてもらえないのかなムシャムシャ(清助)そりゃあ台本を書いてる奴が親方をそういう目でしか見てないからでしょうね。ムシャムシャ(甚五郎)
こんな役やってられるか!バカ野郎!(お握りを地面に叩きつける清助)おい!甚五郎!奉行所に駆け込めば話が早え。行くぞ!(清助)…(あ然とする甚五郎)二人は日光奉行所に走った(芥川)ああ?祭りの警備で忙しいんだよ!(役人・田川)本当なんですぜ旦那(甚五郎)
こ、このスレじゃ、お、俺と松坂慶子は、い、いつも気の毒な役ば、ばっかりなんだな(清助)俺は本家でもここでも放蕩息子と大工の職人みたいな役に限定されてるんですよ(甚五郎)
そっちはアホで通ってるお結びキチ○イの清助だろ。で、お前は越後から来た流れ者か。普請場小屋で大工が死んだなんて届け出もない。帰れ帰れ!(田川)こ、ここは何処かな。ぼ、僕は、お、おなかが、す、すいたんだな(清助)あ。元に戻ってる(ため息をつく甚五郎)
おい甚五郎これも役だ。身をやつすのも役者の1つだ(小声で言う清助)さすがベテラン俳優芦屋さん見習います(甚五郎)
さっきは表が騒がしかったが何だ(近藤十蔵)清助と若い大工が訳のわからぬ事を言って来たので追い返しました(田川)清助か。あいつも昔は日光では有名な最も腕のいい宮大工だったんだがな。屋根から落ちて頭を打ってからあのザマだ。可哀想な奴よ(近藤)
ごく短い時間だがたまに正気に戻る時があるらしい。あ。それと門の看板が間違っていたから架け直しておいてくれ。今の時代設定は1680年代前半だ。日光奉行所はまだ無いんだったな(近藤)田川は門まで行き「日光奉行所」の看板を外して「日光守護職」の看板を取り付けた
畜生め!鼻からお聞き届けにはならなかったなー(甚五郎)ぼぼぼぼくが居るから、かかかえってそうなったかもしれないんだな(清助)そこな職人、何を嘆いておるのじゃ(旅の坊主)んっ誰なんだな(清助)
ワシか?ワシはなー旅の乞食坊主で自然という者じゃ(自然:尾上松緑=超大物のブッキングに成功の特別出演=)自分で乞食って言ってたら世話ねえや(甚五郎)まあまあ、坊主をそう邪険にするもんではないぞーこういう身なりだが、相談ぐらいは乗るぞ(自然)
んー(清助の顔を見る甚五郎)ムシャムシャ(何処から調達してきた超特大お結びを食べる清助)意を決した甚五郎はこのまでの経緯を洗いざらいこの初対面の乞食坊主に語ったのであった(芥川)
ほー其れが本当なら一大事じゃのうー(自然)お坊さんまで疑っているんだなー(甚五郎)まぁしかし、おまえさん方の話によれば仲間の大工たちの死骸が出てくるか問題の御殿をチョット調べれば発覚するわけじゃな(自然)
直に訴えて門前払いならば、どうじゃ訴状にしてみたらどうかな?(自然)といってもオイラは字が書けねえし(甚五郎)ぼぼくはちぎり絵なら説明できるんだな(清助)それもなーホレそれでは拙僧が代筆して進是よう(自然)お坊さまが?そりゃありがてえ(甚五郎)
ただしなー拙僧は腹が少々減っていてなー、おまえ持ち合せが相当有ると見えて腹がズッシリしておるな(自然)ギクッ!(仲間の死骸からかき集めた100両ぐらいを所持している甚五郎)それに死んだ仲間の供養の為にも町の料理屋で大宴会でもなー(自然)トホホ…(甚五郎)
その日の夕刻、輪王寺宮御門跡公弁法親王一行が日光に入られた(芥川)ははははっ〜お毬歌謡ショーとな、民衆と憩いを共にするのも一興(いぶし銀の声の公弁法親王:島田正吾)御門跡様の些かなりともお慰みになればと企画致しました次第(畏れ入る梶定良)
この件については江戸の方にも達しており、頭の固い閣老の堀田など苦々しく申しておる者のおるようじゃが、綱吉殿は一笑されて大いに御満悦とか(公弁法親王)
上さまにおかれても!へへー(再び恐れ入る梶定良)歌謡ショー、楽しみにしておくぞ(公弁法親王)ははっー(梶定良)
わはははっ(上機嫌で戻って来た梶定良)守護職さま、釜田藩の倉島どのです(近藤)ボキャ今頃何じゃい!(梶定良)この度は守護職さまにはたいへーん御迷惑をお掛けしました(岩次郎)
それで信濃のボキャは病で倒れ宮内は逐電しただと、そんなふざけた事をよくもぬけぬけと(梶定良)そうでなくては叶いませんぞ(岩次郎)なーんじゃ、開き直る気か!(梶定良)
わははははははあじゃぱははははははっ〜(岩次郎)こやつ!気でも触れたか(梶定良)守護職さまにお尋ねしますがお毬の歌、一度でもお聞きになった事が御座いますかなぁ〜(岩次郎)其れはどういう意味じゃ?(梶定良)
それは御自身の目と耳でご覧になれば宜しかろう、その上で釜田藩としては1万2千石を掛けて鹿沼より歌謡ショーの警備部隊として200名の藩士を引き連れて参りました、それをどう使うかは守護職さまがお決めくだされ(岩次郎)
その頃、日光町の高級料亭長沢屋本店では先に日光入りした一条三位、六条三位、八兵衛、監督らが「歌謡ショーにおいて光圀をとっちめる相談と称して」千両箱を持ちこんであらん限りの贅沢三昧の乱行を行っていた(芥川)
野球拳で盛り上がっている宴会場(芥川)アウト!セーフ!ヨヨイノヨイ!(幇間:コント55号)きゃ〜(全裸にされた芸者:谷ナオミ)野球拳も飽きたでおじゃる(一条三位)
うううう〜(監督)宴会場の上座にいる監督は股間を露出して勃起したペニスを激しくしごいている(芥川)お前は体調が悪いって言って寝こんでたのに大丈夫かよ。無理すんな(八兵衛)
私は1日に最低1回はペニスをしごかないと死んでしまうから(監督)オカズは何だ?(八)コレです(写真3枚を見せる監督)八代亜紀と森進一と浅香光代?熟女趣味に加えて男色かよ(八)
うううう〜(一条三位)お前のオカズは?(八)コレでおじゃる(一条三位)一条はマルベル堂で買ったプロマイドを見せる(芥川)天地真理?しかも今の?(八)うううう〜(六条三位)六条のオカズは?(八)
コレでおじゃる(六条三位)新国劇ファンにしても島田正吾をオカズにするなんてお前も相当にイカれてるぜ(八)うあ〜どぴゅっ!監督と一条三位と六条三位は白い液体を噴射した
896 :
名乗る程の者ではござらん:2013/11/03(日) 13:30:32.78 ID:XMAwV5zD
下品極まりないね
畳の上は三人のぶちまけた液体で真っ白になった(芥川)地下の例弊使様の宴会場がイカ臭くてかないません(仲居)千両箱を二つも持ってるカモだから我慢しな(番頭・坂井鉄蔵:松方弘樹)
八兵衛は一条三位が道中で集めた小判が入っている壺を持ち出すと、中の小判を片手でワシ掴みにして部屋中に小判を放り投げた(芥川)そーれ、小判の雨だぁー拾え〜貧乏人どもめ〜(八兵衛)
あ〜。それは麻呂が例弊使街道で必死にコツコツ集めた小判でおじゃる〜(一条三位)あっちに千両箱が二つもあるんだからケチケチすんな(八兵衛)わーい(大喜びで小判を拾う芸者と幇間)
小判に群がった芸者たちがぬるぬるした白液に足をすべらせて次々と転ぶ(芥川)さあ〜この困難な状況でどれだけ拾えるかな〜。そ〜れ(壺から小判を投げ続ける八)わーい(芸者と幇間達)
芸者と幇間達は全身を真っ白に染め、のた打ち回りながら争うようにして小判を拾った(芥川)W三位!監督!もっとシゴいてこの広大な宴会場の畳の上を見渡す限りの白い海にしてやれ!(八)
アニィ、もう勘弁して下さい…私は2、3日休まなくてはいけないほど体調が悪いんです…(頬がゲッソリこけて真っ青な監督)麻呂も弾切れでおじゃる…(W三位)頑張れよ。おいらも協力するぜ!(八)芸者や幇間達の頭上に四人の放出した白液が暴風雨の如く降り注いだ(芥川)
魂を込めるんだ。お前達なら出来るぜ(八)W三位と監督は八の期待にこたえようと必死だった(芥川)お〜い、あっちで小判の大盤振る舞いをやってるらしいぞ〜(客:井上茂)小判を獲得できるチャンスだぜー白い大海にこぎ出せ〜貧乏人ども〜(高い台から小判を投げる八)
例弊使一行の宴会場の話は長沢屋本店中を駆けめぐり、仲居や板前や他の部屋にいた客達も押し掛けて飛び入り参加。八の投げた小判を拾うため多くの人々が白い大海原にダイブした。八の号令に乗った命知らずの冒険者たちは見果てぬ夢を求め、未知の大海原に乗り出して行った
あああ夜更けに走る白い海峡〜♪(BGM)
この料亭の売りはイカ料理なのかな。イカの匂いが強烈だ(料亭の別室にいる甚五郎)ぼぼ僕はイカのやや焼いたのが、すす好きなんだな(清助)お待たせしました。イカ料理です(仲居)ほう、うまそうじゃ(自然)お〜い、向こうで小判の大盤振る舞いをやってるぞ〜(客)
親方、タダでくれるってんなら、もらいに行きやしょうぜ。坊さん、先に食べててくれよ(甚五郎)ぼぼ僕もここ小判はお結びが買えるから、すす好きなんだな(清助)甚五郎と清助も宴会場へ急行し、すぐさま冒険者の一人となって未知の大海原へ乗り出して行った(芥川)
お帰り。どうじゃったかな戦果は(自然)だめだ。十両ぽっちだ(手ぬぐいで全身を拭く甚五郎)ぼぼ僕はご、五十両なんだな(清助)イカ臭くてヌルヌルしてるけどまぁいいや(小判を袖で拭く清助)そ、そこのまま真っ白な仲居さん、おお結び、ごご五十両分ください(清助)
随分と景気がいいお大尽じゃのう。ムシャムシャ(自然)日光例弊使だとよ。宴会場に千両箱が二つもあったぜ。小判をバラ撒いていたのは高田で全裸爺さんの片腕だった八兵衛って男だ。お公家さんより威張ってた(甚五郎)ムシャムシャ(五十両分のお結びを食べる清助)
冒険者たちはそれぞれたくさんの小判をゲットし、宴会場を去って行った(芥川)急に静かになっちゃったな。祭りの後の静けさって奴かな。しかし貧乏人どもの必死であさましくて、欲望がむき出しの醜い姿を見物するのは楽しかったぜ。人間ああなっちゃお終いだぜ。へっ(八)
宴会場では監督とダブル三位が倒れていた(芥川)お前らの気合いと根性、見せてもらったぜ。監督も体調崩してる割には元気だったじゃねーか(八)麻呂の小判小判小判…(魂の抜けた一条三位)頬の痩せこけた三位はうわ言の様に繰り返した(芥川)千両箱があるだろ!(八)
どうせあの二千両は独り占めして麻呂にはくれないくせに(一条三位)んな事ねーよ。山分けだ。それに俺達はこれから幾らでも稼ぐ機会があるんだから心配すんなよ(八兵衛)
アニィ、W三位と山分けって本気で言ってるんですかい(小声の監督)やる訳ねーだろ。あいつらを利用して散々しゃぶり尽くしたら全ての銭持ってオサラバだ。さ、宿舎に帰ろうぜ(小声の八)
俺もうお前らと一緒にはいられねえ。あばよ(1人去っていく監督 出番はこれっきり無くなってしまう)おうあばよ!元気でナ(八兵衛)
なーんてな。さ、宿舎へ戻ろうぜアニィ(再び出番が来た監督)監督は動けない一条三位と六条三位を両脇に抱えると千両箱を抱えた八と一緒に長沢屋本店を出て宿舎への帰途についた(芥川)
あっ!(躓いてコケる監督)ガッシャンー(千両箱の中味を道端にぶちまける音)あああああアニィ〜これは!!!(監督)ええ〜なんだ箱の中味のほとんどが石ころじゃねえか!(八兵衛)あわわわ〜アニィ〜こっちの箱もですよ〜(半泣きの監督)
まさかてめー(ギロリと監督を睨みつける八兵衛)お俺はネコババするわけないでしょう!第一ネコババしてたらとっくの昔のふけてますよ(真っ青な監督)なるほどそれもそうだな、とすると釜田信濃守だな!あのウスラ田舎小大名と侮ったが中々やるじゃねえか(八兵衛)
そういやー信濃守は日光球場のロッカールームに借金取りみたいなのが来てて逃げてたが、あちこちで詐欺してやがったのか(八)さっき、三位たちの金を料亭でバラ撒いたのは早まったっすね(監督)コツコツためた麻呂の小判をどうしてくれるでおじゃる〜(ダブル三位)
回収すりゃいいんだよ(八)すぐに引き返したが宴会場で小判を拾った客達の大半はとっくの昔に姿を消しており、小判を拾った従業員達を脅して奪い返せた額は十八両だった(芥川)こんだけかよ(八)あ。アニィ、あのデブはさっきかなりの小判を拾ってた奴ですぜ(監督)
監督が指さす方向に厠を出て来た清助の姿が(芥川)やいデブ!お前はさっき宴会場でかなりの小判を拾ってただろ。返してもらうかい(八)ごごご五十両はか、かか厠の中にあ、ああるんだな(清助)八たちは清助に手招きされて厠の中へ案内された(芥川)
ここ、ここの下にあ、ああるんだな(ボットン便所の底を指差す清助)はあ?(八)ごご五十両は、おお結びになってぼぼ僕のおなかを通ってか厠の中へおお落ちていったんだな(清助)なめてんのかこの野郎!(清助の首を絞める監督)ひいい〜(監督を突き飛ばして逃げる清助)
親方は長便だなー(料亭の外で待っている甚五郎)五十両分のお結びをたいらげてたからのう(自然)清助が転げ回りながら料亭の外へ飛び出してきた(芥川)親方、どうしたんですかい。何かやっちまったんですかい(甚五郎)
ごご五十両が、かか厠の中にあ、ああるって言ったらお、おお怒られたんだな(清助)へ?サッパリわかんねーけど逃げやしょう(甚五郎)三人は料亭の前からダッシュで逃げだした(芥川)クソッ、どっち行きやがった(料亭の前でキョロキョロする監督)
アニィ〜、デブに逃げられちまったぜ(監督)今の手持ちは二つの千両箱に入ってた本物とさっき奪い返した分、合わせて68両かよ…信濃の野郎。次に会ったら生かしちゃおかねえ…(八)こうして信濃守は倉島の命を受けた釜田藩士だけでなく八からも命を狙われる存在となった
さてっと、とり込んでいるようじゃしー拙僧も満腹になった事だし帰るとするか(自然)ドテッ!(ずっこける甚五郎)イテッ!(自然)このクソ坊主!代筆の件はどうなったんだ!(自然の頭に徳利を投げる甚五郎)
おおっ!そうじゃったなーすっかり忘れておったわ(自然)このボケなす坊主め(甚五郎)そこまでいう事もなかろう、ははっ書いてやる書いてやるぞ〜、ところで其処な御仁、そなたの持っている小判じゃが…(自然)なんだいお坊さん(八)
その小判の○に尾の刻印は尾州様御用の小判じゃな…うーむ(自然)ナンなんだいイキナリ(八)そのような世間に通用性のない金を持っている者は尾州家中の限られた方か藩御用の商人ぐらいか、なのに見たところ貴殿はお公家の御家来のようじゃしな(自然)
チョット待ったお坊さん!世間に通用性のないって使えないという事なの?(八)まぁそういう事じゃ、見せ金というか帳簿に書く数字、そんなもんと同じじゃな、なぁー宗俊よ(横を向く自然)えっ!あっ(偶然通り掛かった高楊枝の播磨山宗俊:三波伸介)
おっ和尚!(直次郎:戸塚睦夫と伊東屋お弁:伊東四朗)先生方のお知り合いですか(長沢屋孫八:伊吹聡太朗)はははっ!江戸の銀蝿が三匹、行方をくらましたと思っておったら日光くんだりでとぐろを巻いていたようじゃのう(自然)こりゃマズイ事に(播磨山宗俊)
見たところ随分羽振りが良いようじゃのうーまぁ口止め料はガッポリ頂くとして、宗俊よ江戸城中に出入りして世の中の事に明るい御直参の御数寄屋衆なら、この小判・・・(自然)なんですかいイキナリ?こんな使い物にも金なんか渡して(播磨山宗俊)
使い物にもならない金…(茹でダコ状態の八)そりゃそうよ!これは尾張家が御用商人との決済用に使う金じゃねえか、こんなの一枚だけ持って使おうとするもんなら「封印切り」とかなってそっ首が忽ち獄門台の上よ!ていうかお前さんどっかで遭ったような…?(播磨山宗俊)
浅間、浅間温泉ですよ、信州松本の・・・(コソリと話す直次郎)あ〜あの島抜けのバカか!(播磨山宗俊)でもなんで公家侍なんかに?(伊東屋お弁)そんな事、知るかよ〜こんな小判を持ち歩いて歩いてるんだ、どうせロクでもない事をやらかしているんだぜ(播磨山宗俊)
行く先々で全くめんどくさい野郎ですね(直次郎)それよオイ〜前回の俺達の松本の悪事が芋づる式でバレちまったら・・・(播磨山宗俊)これはとんだ所へ北村大膳でありますわいな〜(伊東屋お弁)
潮時だな〜ズラかるか(播磨山宗俊)長沢屋との精算も済んで分け前はたっぷり頂きましたからね(直次郎)この際、自然和尚に口止め料を渡して・・・(伊東屋お弁)そうと決まれば江戸はねぐらのねり塀小路へ一目散と!(播磨山宗俊)
おいおめえ達何の話してるんだ(河内山宗俊:藤村有弘)あ、あなた様は!(宗俊)このスレはパラレルだ。いつの時代の人物が出て来てもいい。だから時代の話は一旦置いといて。俺はあの河内山だ(河内山)時代が違すぎる・・・(直次郎)
あーなーんだーヘッポコな方の河内山か、オメェさんの某シリーズのゲスト出演回は見させてもらったぜ、はははっ(播磨山宗俊)ななんだ、そのバカにしたような上から目線は!(河内山宗俊)へへーバカにしたようなじゃなくて、旦那は馬鹿にしたんだよ(直次郎)
ふっふーん!おっと城中の出仕の刻限だーコチとらオメェさんの相手をするほど暇じゃないんでねぇ、おっふけるぜ!あっ和尚口止め料は乞食寺で送っておきますからねー(播磨山宗俊)よろしく頼むぞ(自然)あああっせんせいー(長沢屋孫八)
くっそー待ちやがれ〜あっ!(河内山宗俊)ドべっ!(草履の鼻緒が切れて水たまりにズッコケル河内山宗俊)ほうほうーヘッポコではなくてズッコケ河内山じゃったか…(自然)
何だかバツが悪いですね、お坊さん行きますか?(甚五郎)あーあー代筆の件が有ったなーついでに拙僧が守護職役所に届けて進是ようほどにな〜あっほな行こか、あー行こ行こー(自然)
結局、道端に怒りに狂う八兵衛、監督と泥まみれのズッコケ河内山宗俊が残され、街角の野次馬も関わり合いを恐れてそそくさと散って行ったのであった…(芥川)
その頃、お松等松の湯の面々の宿舎では光圀一行も加わり、お毬歌謡ショーに向けての地獄の稽古が開始されていた(芥川)御隠居、先程申された天下を取る事と稽古の指導とどういう関係が有るのですか?(助さん)というより真人間に戻ると言っていたのに…(お新)
そういや今日はお毬の誕生日だったね(お松)思い出しますね。去年の誕生日。あいつはいつにも増してキチガイになって城下を荒らしまわったのを(お浜)死んで本当良かったよ(お松)
歌謡ショーは「ミツクニ・プロデュースお毬歌謡ショー」と銘打ち、光圀がプロデューサーとなっていた(芥川)招待客として輪王寺宮も来る。奴が歌謡ショーに満足すればプロデューサーたるワシに感謝して楽屋に挨拶に来てコネもできるじゃろ。天下取りへの第一歩じゃ(光圀)
稽古場では怒号が飛んでいた(芥川)「へたくそ!」「そんな歌い方しか出来ないなら歌手やめろ!」「淫売!」「客に恥ずかしくないのかよ!」(お美代に灰皿を投げつける六条三位:蜷川幸雄)厳しい演出家ですね。ご隠居が連れて来たんですか(稽古場に入って来た格さん)
さっき宿舎の前で倒れておった。公家のようだが自分の名前も思い出せんそうじゃ。その後は勝手に稽古場へ入って来おって、あの通り頼みもしてないのに演出しておる。だが、なかなかいいスパルタぶりじゃ(光圀)泣きながら歌うお美代へさらに灰皿が飛んだ(芥川)
随分と追い込むやり方なのねぇ(お新)お美代があの猛稽古を乗り越えた時こそ、人の心を惹き付ける魂の叫びとも言うべき歌が歌えるのじゃ(光圀)お美代!頑張るのよ!(お松)しかし、歌謡ショーだけでは何か物足りんのう(光圀)俺が皿投げで大道芸を見せますよ(健)
その他に…そうじゃ、お毬が歌う横でワシらが水戸黄門漫遊記の寸劇をやるというのはどうじゃ(光圀)本気ですか(助さん)悪役が悪さしてワシらが出て印籠を出して一件落着という芝居でいいじゃろ。ワシの宣伝にもなるし(光圀)それも麻呂が演出するでおじゃる(六条三位)
「へたくそ!」「そんな芝居しか出来ないなら役者やめるでおじゃる!」「淫売爺!」「客に恥ずかしくないのでおじゃるか!」(演技する光圀に灰皿の雨を投げつける六条三位)なかなかいいスパルタぶりだわ(お浜)泣きながら演じる光圀へさらに灰皿や椅子が飛んだ(芥川)
ご隠居があの猛稽古を乗り越えた時こそ、人の心を惹き付ける魂の叫びとも言うべき演技が出来るのね(お新)印籠出す間が悪いでおじゃる!構える角度もなっとらーん!(六条三位)泣きながら印籠を持つ格さんへ灰皿が飛んだ(芥川)フフ。格さんもシゴかれてる(お新)
だまりゃ!部外者のような顔をしてるそこの者全員も稽古するでおじゃる!(六条三位)え〜(一同)「でくのぼう!」「不感症!」(六条三位)お美代、光圀一行、松の湯一行と源竜も泣きながら六条三位のスパルタ式猛特訓に耐え、稽古場には灰皿や椅子が乱れ飛んだ(芥川)
ククククッ・・・(賄賂を懐に入れ見栄を切る白塗り悪代官の弥七)そう!その感じ!その感じ!あともうチョイ口元を歪めて!でおじゃる(腕組をして椅子に座りニヤニヤしながら眺める鬼演出家・六条三位)
ウンウン、みな頑張ってくれよぉ〜(遠くから密かに稽古を眺め涙ぐむ梶定良)はじめに稽古ぶりを見た時はどーなる事かと思いましたがこれで火が付きましたなー(岩次郎)倉島殿は六条三位様に何をされたのですか?(近藤十蔵)
それは聴かん方がよろしかろう、拙者は六条様に秘められた素質に目を付け開花させたまでのこと 守護職さまこれで我らのお願いの件はお聞き届けいただけますな(岩次郎)
致し方ないのう〜(梶定良)一・釜田藩の販売割当は今回の企画マネージメント料と相殺す、二・警備上の都合から歌謡ショーは一回公演とす、三・前売り完売の席は優先席とし穴の空いた席分については当日券を販売を行いショー収容人員を3000とす(近藤十蔵)
四・この度の釜田家代替について日光守護職は全面的に支援す、をお忘れなく(岩次郎)そうじゃったな〜お主もこの急場をここまでまとめ上げて相当な策士じゃのう、小大名の家老にしておくのは勿体ないで〜(梶定良)
不眠不休の地獄のスパルタ式猛特訓の稽古は続き、そして遂に例大祭最終日、歌謡ショー当日の朝を迎えたのであった(芥川)
稽古場には疲労困憊の14人(芥川)者ども!よう耐えた。後は全てを舞台で出し尽くすだけでおじゃる!(六条三位)ワシらはやれば出来る子じゃ!(泣く光圀)そうよ!(泣くお松)うまくいくぜ!(泣く健)やるのじゃ!(泣く源竜)やりましょ!(泣くお新)おー!(一同)
こちらは朝の出羽守軍団(芥川)あの貴婦人お高くとまっちゃって何さ(お鶴)婆と釜は天井が落ちた後に急襲して輪王寺宮にとどめを刺す時に紛れて始末しましょ(お桃)奥様、小娘達は調子こいてて憎らしいわ。天井の落下後に会場を急襲する時に紛れて始末しましょ(百瀬)
いい考えざます。小娘達が入ったせいで台本にあった私達の出演場面もカットされるし何もいい事ございませんもの(根本夫人)婆ト釜ノ活躍ナンカ誰モ見タクナイカラ仕方ナイデース(お幹)お黙り!(百瀬)フン、所詮は寄せ集め集団か…(辰巳)睨み合う根本・百瀬と愛人軍団
あれだから女の集団は嫌だよ(屋根の上で阿片を吹かす1号)兄貴も大変だな〜(正休)お前が連れて来たんだろ!(正休の頭をひっぱたく1号)でもよ〜兄貴ぃ〜婆と釜だってよぉ〜(正休)根本も百瀬も俺が呼んだ訳じゃねえ。勝手について来たから入れてやったんだ(1号)
辛気臭い話をしてんじゃないよ!(5号)そうだな…歌うか!(1号)たまらーんでぇ♪たまらーん♪コケたら♪皆コケた♪(軍団歌を五重塔屋根の上で歌う出羽守軍団)今日は水戸の爺の前で輪王寺宮を仕留める!幕府と朝廷の天下騒乱を起こす!行くぞー!(1号)おー!(軍団)
お城等で良く流れるBGM♪ ええ皆々様、今日はこの例大祭最終日。最終日という事もあり人は一番多いですね。歌謡ショーを予定しております。司会の玉吉でございます(玉吉:玉置宏)よ!名司会!(観客)
それでは本日の司会者紅組は!(玉吉)赤柳お徹でございます(赤柳徹:黒柳徹子)白組はこの方!(玉吉)久留米宏です!(久留米宏:久米宏)
毎年の事ながら中々豪華じゃな(梶定良)いや〜最終日の歌謡ショーはこんなに盛り上がるんですな(岩次郎)野球なんていらなかったんですよ(近藤)
司会が挨拶をしていた頃、荒れ寺の階段にボロをまとった信濃守が座っていた(芥川)着物と刀を売って祭り屋台で働いて、盗みと乞食もやって作った金でダフ屋から買った歌謡ショーの券じゃ。毬ちゃんの晴れ姿が楽しみじゃのー(信濃守)信濃守は一輪車で会場へ向かった
舞台裏では出演予定のお毬(お美代)withミツクニ&松の湯は緊張をしていた(芥川)緊張なんかしなくて大丈夫。麻呂がみてるでおじゃる(六条三位)き、緊張なんかしてないわ(光圀)
健と死んだジュンと一緒に歌謡ショーに出たかったな〜(信濃守)俺が一緒にでてやるよ(村人丸吉:小堺一機)俺も一緒にでてやるぜ(村人細吉:関根勤)
さてさて始まってしまった歌謡ショー。エントリーナンバー1番の者の演奏が始まったのである(芥川)エントリーナンバー1番。白組メンチカツとモノマネ兄弟!(久留米)メンチカツでーす。美川憲一のモノマネやりまーす(メンチカツ:コロッケ)
いいえあたしはさそり座の女〜アーン♪(メンチカツ)ちょ、ちょっとあれあたしにそっくりじゃないの!(百瀬)続いてはモノマネ兄弟です。フィンガー5のマネです!(メンチカツ)リンリンリリンリンリリン〜♪(ものまね兄弟:工藤兄弟)
もひとつ面白くないのう(輪王寺宮)さあ続いては紅組です!エントリーナンバー2番!松居のお直!(お徹)歌います!都はるみの真似で好きになった人!。さよならさよなら元気でいてね〜♪(お直)
続いて江戸兄貴軍のファースト王選手です「白いボール」(久留米)ボール♪ボール♪白いボール♪ベンチの仲間もスタンドからも♪(王)引っ込めー!(客)王には客席から物が投げられた(芥川)物を投げないで下さい!(玉吉)ここは日光でアウェイだからねぇ(お松)
日光大猿軍の野村監督の「女房よ」。作詞は奥様だそうです(久留米)まだくたばらないぞ俺達♪世界で一番や女房よ♪(野村監督)横に寄り添う謎の老婆ことお沙知(野村沙知代)は客席の5号を睨みつけた(芥川)あれはお沙知!(刀を抜こうとして止められる客席の5号)
お毬歌謡ショーと聞いておったが、なんで紅白対抗歌謡ショーになっているんだ?それに御門跡様は?(観客の山野辺兵庫)一体どうなっているんですかねぇ?(当日券で入った按摩の徳の市:梅津栄)他の観客も一緒で会場がざわめき始めた
負けちゃいけません紅組は鳩山家老と奥さまのデュエット!(赤柳)由紀夫とお幸が歌います。「鳩」!(お幸)ぽっぽっぽ鳩ぽっぽ♪(由紀夫)
ここで前座が終了です。歌謡好きの台本作家が暴走しました。毬ちゃん登場前に大道芸人の健さんの皿投げです(玉吉)三千人の観衆の前に健が舞台へ登場。両手を広げたマト役の光圀が壁を背にして立つ(芥川)あなた、皿をお爺さんの体スレスレに投げる訳ね(赤柳)はい(健)
やっていただきましょう(久留米)えい!(皿を十枚ほど投げる健)グサ!グサ!グサ!グサ!(全身に皿が刺さる光圀)光圀は体から血しぶきを吹きあげて倒れた(芥川)やっべー(健)ざわざわ…(観客)あ、あらあら、緊張してたのよね(赤柳)健は光圀を抱えて引っ込んだ
さあ、前座も全て終わりました。次はいよいよお待ちかね。日光は元より江戸にまでその名をとどろかす鹿沼の歌姫・スーパースター毬ちゃんの登場ですが、その前にここでいったん30分の休憩に入りまーす(玉吉)
特別桟敷席では(芥川)守護職さまこのような投げ文が(桂木十内:清水彰)なんじゃいボキャ!何が書かれておるんじゃい !!!………(自然の代筆した投げ文を見たあと天井を凝視する梶定良)梶、如何したのかな?(いぶし銀の声の公弁法親王)
おぉぉぉ恐れながら御門跡様におかれましてはぉぉぉぉぉ疲れになったのでは…ひひっひとまず別の休息所でぉぉぉぉぉ休みにあそばされて…(全身冷や汗状態の梶定良)いやいやワシは大丈夫じゃ梶、苦しゅうないぞ〜(公弁法親王)
御門跡様が苦しゅうなくともわわ私は苦しい…(梶定良)守護職殿、一体どうしたのでおじゃる?(同席の一条三位)守護職さま上ばかり向いて天井に…なに!ええっ!(桂木から耳打ちされて腰を抜かす近藤十蔵)
そうこういっているうちに(芥川)♪チャーン、テテテテーン 皆さまお待たせいたしました!それでは鹿沼の歌姫・スーパースター毬ちゃんの登場でーす!さぁ!…(玉吉)
ゴクリ…(舞台袖で瞬間を待つ緊張状態のお毬(お美代)に寸劇の衣裳の松の湯の面々に源竜、光圀たち、六条三位)
ドーン!パリーン!(特別桟敷席の横戸をブチ破る音)うわぁぁぁぁぁぁぁ!!!(特別桟敷席で極度の緊張状態だった梶たち)
ギャー、ぉぉぉおおまえは八…(思わず口に手をやる一条三位)信濃守の匂いがするぞ!この会場の何処かだ!(鬼の形相で乱入してきた八兵衛)へい!(監督)ろろろろろ狼藉者じゃ!出会えー出会えー誰か御門跡様をお守り致すのじゃぁぁぁ〜(梶定良)
♪デーンーデーン〜!デンデンデンデンデデデーン!(いつものBGM)うゎゎゎぁぁ〜なんなんだアイツは〜くそぉぉぉぉ〜こうなったら突撃するぞ〜、でも天井がまだ落ちてないよぉ〜、そんなこと言ってられるかぁよ!(水野出羽守&稲葉石見守軍団)
行け!出羽守軍団!輪王寺宮を殺っ…(1号)カツラを外した百瀬がお桃に襲いかかり、お桃も空手技で百瀬を迎え討つ。お鶴とお幹も根本とつかみ合いの喧嘩を始めた(芥川)釜と婆を殺っちゃえーキャハハ〜(お史)お沙知!(斬りかかる5号)ふんッ(刀で受け止めるお沙知)
…チッ。アイツらが使い物にならねーのは計算済みだ。正休!2号!3号!俺達だけで行くぜ!(1号)合点だぜ〜兄貴ぃ〜!(正休)出羽守軍団は輪王寺宮の桟敷席へ走った(芥川)1号は口から牛乳を噴射し、守護職の役人達にトマトと魚肉ソーセージを投げつけた(芥川)
ギャー!目がー目がー(トマトと牛乳で視界を失った役人:宮城幸生)出会えー出会えー、狼藉者じゃー!守護職の名に賭けて御門跡様をお守りするのじゃー!(梶)刀を抜いた出羽守軍団と役人の間で大乱闘が始まった(芥川)
さあ30分のご無沙汰でした。行きましょう!お美代ちゃんwithミツクニ&松の湯の皆様でございます。(玉吉)
あー殺されるー殺されるー皆殺しにされる〜たじけてくれ〜たじけてくれ〜たじけてくれ〜(じたばたして床を端から端まで行ったり来たり転がり続ける徳の市)3000人の観客を収容していた歌謡ショーの会場は大混乱に陥っていた(芥川)
またしても八兵衛め〜 どんだけ〜あれだけ〜猛稽古に耐えたのに〜ワシの一世一代の大舞台をブチ壊して〜殺してやる〜助さん!格さん!構いませんから八兵衛を殺してしまいなさぁーい!(烈火の如く怒り捲る光圀)ヒィ〜(助さん格さん)
うわー!(客の悲鳴)悲鳴が上がる中、お毬が登場。舞台の中央に立って歌い始めた(芥川)さよならのー♪言葉さえー言えなかったのー♪(音を外して歌うダミ声のお毬)やっておしまいなさい!(袖で円陣を組んでから気合いを入れてから舞台に飛び出す光圀劇団)
突如として会場の後方からバリバリバリっーという大音響(芥川)親父!何だか人がたくさんいるぜ!(パンチを繰り出す周平)お前に言われんでもわかっとる!半人前のくせに偉そうな口きくな!(貫太郎)あ!貫太郎〜!会えて良かった〜余は今、大変な目に〜(信濃守)
うるせえ!黙ってろ!(貫太郎)バキバキっー(信濃守が座席に頭から突っ込む音)親父!殿に何すんだ!(周平)親に対してその態度は何だ!(周平を投げ飛ばす貫太郎)バキバキっー(周平が座席に頭から突っ込んだ音)この野郎!(すぐに立ち上がる周平)
やい御隠居!覚悟しやがれ(八)菊門から屋根瓦を取り出し、戦闘体勢に入った八兵衛は光圀へ襲いかかった(芥川)ヒャッハー(八)ヒュンっ、バキッ!(灰皿が八兵衛の顔面に当たった音)麻呂の演出舞台を邪魔しおって許さんでおじゃる!(六条三位)裏切ったな六条!(八)
お前なんか知らん!淫売ブ男!(六条三位)今や鬼演出家となった六条三位は八を罵倒しながら灰皿と椅子を次から次へ雨あられと投げつけた(芥川)いてて…人が変わったみたいだ(八)麻呂は帝より三位の位を賜り中納言を務めた〜(一条三位)それがどうしたバキッ!(源竜)
八のアニィ!観客の中に信濃守が居ますぜ!(監督)野郎っ〜待ちやがれっ(八兵衛)なんだ八兵衛、余はお毬ちゃんの歌を聴くんふぁ邪魔するなー(釜田信濃守)ナニ!信濃守だと〜 えーい斬れっ斬れっ!(岩次郎)そーだ斬れっ斬れっ!(養子縁組した釜田浅次郎;左とん平)
そろそろ次スレ
放送の途中ですが話が終わらないまま、異例の1000に突入しそうなので一旦CMです(芥川)
1000昌夫
1001 :
1001:
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。