水戸黄門一行リレー小説 第八部

過去スレ
水戸黄門一行リレー小説
http://toki.2ch.net/test/read.cgi/kin/1317998261/
水戸黄門一行リレー小説 第二部
http://anago.2ch.net/test/read.cgi/kin/1322282054
水戸黄門一行リレー小説 第三部
http://anago.2ch.net/test/read.cgi/kin/1326518152/
水戸黄門一行リレー小説 第四部
http://anago.2ch.net/test/read.cgi/kin/1329794991/
水戸黄門一行リレー小説 第四五部
http://anago.2ch.net/test/read.cgi/kin/1332658462/
水戸黄門一行リレー小説 第六部
http://anago.2ch.net/test/read.cgi/kin/1337825764/（レス数984でdat落ち）
水戸黄門一行リレー小説 第七部
http://anago.2ch.net/test/read.cgi/kin/1346510488/

ルール：監督 ◆v5d1kQsIAA の書き込みは内容に関わらず全てスルーでお願いします。
　　　　　自演、粘着、荒らしを繰り返すタチの悪いコテハンなので、当スレではあぼーん扱いとしております。ご了承ください。

※過去ログと他の脇役、ここまでのあらすじなどは>>2-50あたりを参照

監督、とりあえずお帰り。俺も規制解除になったばかりだ。
ところで気になったので少し意見を。
昨日の監督はちょっと感じ悪いぞ。確かに、このスレにおける監督の貢献度は
大きいが、今まで自分一人の力でこのスレをもたしてきた訳ではないだろ？
そういう高慢ちきさを漂わせていると気分を害する人も出てくると思う。
ここは皆で作ってきてここまで育ったスレだろ？
只でさえ監督の過去はアレだから、もうちょっと「謙虚」になったがいいと思う。
それとリレー小説とは関係の無い自分マンセーネタと人気投票ネタは控えた方がいい。
読んでると、それがいつも脱線に繋がっているように感じるから。

【リレー小説スレの注意書き三箇条】
一、監督はスレの盛り上がりを自分ひとりの手柄にしない事
二、監督は思い上がりを捨てて謙虚になる事
三、人気投票ネタと監督マンセーネタで話を脱線させない事

過去ログ

第一部http://archive.2ch-ranking.net/kin/1317998261.html
第二部http://archive.2ch-ranking.net/kin/1322282054.html
第三部http://archive.2ch-ranking.net/kin/1326518152.html
第四部http://archive.2ch-ranking.net/kin/1329794991.html
第五部http://archive.2ch-ranking.net/kin/1332658462.html
第六部http://like2ch.com/ag/anago/kin/1337825764/all
第七部http://archive.2ch-ranking.net/kin/1346510488.html

日付はスタート年月日

例外2011年10月15日「タイトル無し」(江戸･水戸･京都）大友柳太郎、有島一郎
例外2011年10月25日「旅一座と老公一行」(草津）鮎川いずみ、森次晃嗣
例外2011年11月06日「陰謀吹き荒れる江戸の戦い」(江戸）西郷輝彦、藤岡琢也
例外2011年11月26日「無し」(江戸）竹脇無我、天知茂
例外2011年12月10日「無し」(江戸）森繁久彌、加藤剛
１話2011年12月18日「無し」(江戸、水戸、三島）森繁久彌、竹脇無我
２話2011年12月18日「波乱の旅立ち」(三島）竹脇無我、金田龍之介　
３話2011年12月30日「悪乗り一条三位、若殿さま」(京）有島一郎、藤田まこと
４話2012年01月06日「壮絶な戦い」(大阪）森繁久彌、藤田まこと
５話2012年01月07日「独りで進行大阪の謎」(堺）毛利菊枝、南原宏治　
６話2012年01月12日「大岡の乱」(高松）加藤剛、片岡千恵蔵　
７話2012年01月15日「印籠が盗まれた」(高知）西郷輝彦、松坂慶子
８話2012年01月17日「荒野の戦い」(大洲）夏八木勲、月丘夢路
９話2012年01月19日「汗と涙の職人魂」(宇和島）加藤嘉、内田朝雄
10話2012年02月05日「暴れん姫様格さんに恋！」(博多）ジュディ･オング、安部徹
11話2012年02月21日「暴力と権力」(大津）磯村みどり、芦屋雁之助
12話2012年02月22日「女と男の別府の湯」(別府）本阿弥周子、高峰秀子
13話2012年02月23日「謎の祈祷師軍団謎の白頭巾」(阿蘇）嵐寛寿郎、高峰秀子
14話2012年03月03日「プリプリこそ人生」(宮崎）萬屋錦之介、浜木綿子
15話2012年03月04日「光圀の野望」(薩摩）森繁久彌、山田五十鈴
16話2012年03月05日「お銀にチンポが生えた！？」(大坂･彦根）高峰秀子、竹下景子、宇野重吉、横内正
17話2012年03月06日「ゑすえむと死」(膳所）大川橋蔵、香山美子、横内正、大河内傳次郎
18話2012年03月06日「子供孕ませ合戦」(京）西村晃、あおい輝彦、吉田義夫
19話2012年03月07日「紅白結婚歌合戦！紀伊殿救出大作戦」(大坂）大坂志郎、加山雄三、宇佐美淳也
20話2012年03月08日「カスを食べる」(和歌山）近衛十四郎、品川隆二、芦田伸介

21話2012年03月08日「格さん大復活！」(吉野・ブチクン島）宇野重吉、松坂慶子、朝比奈順子、横内正
22話2012年03月08日「恐怖・女の館」(桑名）岩下志麻、森光子、市川右太衛門、かたせ梨乃
23話2012年03月10日「暗雲立ちこむ大騒動」(名古屋）森繁久彌、美空ひばり、西郷輝彦、黒川弥太郎
24話2012年03月25日「いざ決戦」(和歌山）杉村春子、下川辰平、左とん平、山形勲
25話2012年03月28日「黒い謀略」(箱根）杉村春子、二宮さよ子、山形勲、月丘夢路
26話2012年04月07日「船大事故」(仙台）二宮さよ子、宮部昭夫、上田吉二郎、潮健児
27話2012年05月10日「親子再会将棋大会」(天童）桜木健一、三木のり平、月丘千秋、神山繁
28話2012年05月12日「痛快！悪を斬る白頭巾」(庄内）土田早苗、近衛十四郎、品川隆二、保積ペペ
29話2012年05月13日「婆なまはげ女必殺拳」(秋田）志穂美悦子、松坂慶子、工藤堅太郎、初井言榮
30話2012年05月16日「向田家の一族」(大館）岡田英次、宝生あや子、荻島真一、長門勇、加藤武
31話2012年05月19日「暗雲立ち込める弘前城下・前編」(弘前）細川俊之、多々良純、御木本伸介
32話2012年05月22日「暗雲立ち込める弘前城下・後編」(弘前）若山富三郎、木村功、菅貫太郎
33話2012年05月31日「穴兄弟仁義に託した見世物小屋」(青森）松坂慶子、近藤洋介、地井武男
34話2012年07月20日「人生いろいろ」(松前）山形勲、遠藤太津朗、谷村昌彦、曾我廼家五郎八
35話2012年07月31日「潮来の黄門様薄情そうな大対決」(恐山）小川眞由美、山本昌平、曾我廼家五郎八
36話2012年08月04日「戦いとは何か」(津軽海峡・蝦夷）志村喬、山形勲、三國連太郎、佐藤慶
37話2012年08月18日「蝦夷編（仮タイトル）」（※2012年8月31日を最後に中断中）

１話2013年08月31日「タイトル無し」(水戸・江戸）森繁久彌、宇野重吉、悠木千帆、ペニス一郎
２話2013年09月05日「暗雲立ち込める佐渡の謎」(水戸・江戸・佐渡）片岡千恵蔵、左卜全、加藤嘉
３話2013年09月10日「光圀危機一髪！輪島の極悪人」(輪島・富山・金沢・佐渡）丹波哲郎、橋田壽賀子

２ちゃんが規制中の場合の避難スレ

水戸黄門一行リレー小説避難所（したらば掲示板内テレビドラマ板の避難所）
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/lite/read.cgi/movie/10200/1378392347/l30

>>1
乙です
このスレも今まで通り頑張ってまいりましょう!

>>1
乙です。
このスレ大好きです！

やはり新スレなので、心機一転新しい西で始めたいと思います。
みなさまの応援、お待ちしております。

監督!その新酉すごく似合ってるよ!!光り輝いててまぶしいほどだよ!イヨッ!男前!!日本一!!

・・・
偽物じゃないけど本当に今度こそトリやめたくなった

スレ復活したんだ
主さん、ありがとう

格さんは勃起していた。

まあ新スレ立ったし下品なネタとかは書かないでいいよ

第4話開始↓

ここは江戸の下町にあるトンカラ長屋。井戸端では住人らがトンカラ長屋から失踪した住人の一人である浪人者の噂話をしていた（芥川）監督の旦那どこへ行っちまったんだろうなあ（大工の梅八）

最近は毎晩うなされてたみたいだねえ。会ってもゲッソリ痩せこけちゃって目だけが爛々と光ってて尋常じゃない感じだったねえ（梅八の女房・お松）監督の旦那は佐渡から帰って来て以来、毎日思いつめた暗い顔で何か悩んでたふうだったなあ（飛脚の亀五郎：川谷拓三）

俺のにらんだ所じゃ、ありゃあーきっと仇討ちで追われてた身だな、うんそうだそうに違えねえ。国元で人を殺めてその家族から追われてたんだろうな。毎日ビクビクして暮らしてたんだろうよ（大工の梅八）あんた、想像だけで勝手な事言うんじゃないよ！（お松）

ところで北町の同心だった相良半蔵の話は聞いたか？あの悪党、つい最近、北陸の方で役人を殺して脱獄したらしいぜ（長屋のちょろ松）

長屋住人の間で名前の挙がった元北町同心の相良半蔵（蟹江敬三）。前スレのレス番135で初登場、小説再開直後に「まとめさん第一候補・願人坊主の雲州（伊達三郎）」が神田川で他殺体となって発見された事件を担当したが面倒臭いので事故と処理した悪徳同心である（芥川）

脱獄だあ？まさか相良は江戸に帰って来やしねえだろうな。背筋が寒くなって来たぜ（大工の梅八）その相良なら私が富山を出る直前に越中越後の国境へ潜伏してるらしいと地元でみんなが言ってたから江戸には来ませんよ（井戸端会議に参加した富山の薬売り・源助：小松方正）

相良は同心のくせに恐喝や暴力で俺ら庶民をなぶり物にしたひでー奴だった（大工の梅八）わしは役人達と相良の大立ちまわりを遠くから見物しておったわ。それで奴が捕まった時は拍手喝采もんじゃったのう（長屋の留助爺）

とんでもねえ凶悪な奴だったな。相良は女を何人か殺した上に捕まる時には悪あがきしやがって、その時に同心の片山（中野誠也）様も殺しやがってよ（ちょろ松）まあ何しても早く捕まる事を祈るよ（長屋に住む夜鷹のお竹）

チャララーララ〜♪チャララーララ〜♪（鉄塔の上から聞こえるラッパの音色）

そういや腹が減らねえか。チャルメラでも食うか（大工の梅吉）お〜い一郎〜チャルメラ十人前な〜（鉄塔に叫ぶちょろ松）

鉄塔上でラッパを吹いていたチャルメラ屋一郎（池田駿介）は空中三回転半ひねりで地上へ飛び降りるとあっという間にチャルメラを茹で上げた（芥川）

へいお待ち。チャルメラ十人前、一杯十文ね。合計百文と来た（チャルメラ一郎）ちょろ松、ここはとりあえず払っといてくれ（大工の梅八）

どちらが支払うか揉めていた梅吉とちょろ松に激怒した一郎は二人を自身番へ突き出した。その後に南町奉行所へ送られた二人を待っていたのは鬼のカミソリ左門こと南町与力・神山左門（天知茂）である（芥川）

左門は先の江戸城の大火で周りにヅラだったのが知れ渡り鬱々とした日々を送っていた。取り調べ中の梅吉とちょろ松は左門の不自然な頭部に注目、不用意に発した「あれヅラ？」という一言が仇となった（芥川）

激昂した左門によって二人は痛み吟味にかけられ、激しい拷問を受けたのち、火付強盗の前科十数犯の極悪人さらには相良半蔵の一味という濡れ衣を着せられた（芥川）

そして無慈悲にも佐渡金山送りが決定し、悲観に暮れた梅吉とちょろ松だったが護送中に隙を見て脱走、二人は行方不明となった（芥川）

さて現在、光圀一行のいる越中と越後の国境にある親不知子不知、ここは北アルプスの日本海側の端に当たる。海沿いに断崖は連続しており、これは山脈の北端が日本海によって侵食されたため出来たもので、旅人にとっては北陸路最大の難所である（芥川）

俺は梅吉じゃなくて梅八な、大工の梅八。後で混乱するといけねえから。ちなみに監督の旦那が自演用に生み出したキャラだぜ（息を切らして走っている逃亡中の梅八）同じく俺もな（走るちょろ松）

台風が直撃する中、光圀一行とその光圀を救出せんとする立花（若林豪）率いる加賀藩の特別救出部隊「痔井面」が上陸した寒村「黒谷村」では、元北町同心で今は魔物のような男、相良半蔵が待ち構えていた（芥川）

そして今ここに、暴風雨によって外部と閉ざされた黒谷村で婦女子を狙った連続殺人の幕が切って落とされたのである（芥川）ここでサブタイトル、暴風雨で激しく揺れる村の遠景をバックに赤い血文字で「第4話　嵐の夜、皆殺しの村」（起き上がりタイトル）の表示。一旦ＣＭ

我が家はECOナビ！（はにかんだ吉瀬）

明るいナショナルー明るいナショナルー
皆大好き明るいナショーナル

ナショナルの電気ポット。好評発売中

【リレー小説スレの主な出演者の概要】
･水戸光圀(東野英治郎)･･･本作の主人公。強欲で女好きであまり慕われない。ふんどしは淀屋の娘からもらった桃色のふんどし
･佐々木助三郎(里見浩太朗)･･･一行を支える大黒柱的存在。本当の方は女好きがモチーフだか今作ではそういう場面は少ない。妻は山口いづみ演じる志乃
･渥美格之進(伊吹吾郎)･･･堅物だが、たまに見せる乙女の心は必見。一回旅に疲れ一行から外れるが無事復帰。
･かげろうお銀(由美かおる)･･･一行のマドンナ。今は誰の子か分からないが一行全員の子供を孕ませている。
･うっかり八兵衛(高橋元太郎)･･･一行のムードメーカ。光圀とはいつも対だが、本当は光圀の事を嫌っている。かなりの女好き。ライバルには谷幹一演ずる九兵衛がいる
佐渡では佐渡役人を仰せ使われ、宇狩の名をもらったが破棄。
･柘植の飛猿(野村将希)･･･一行を影から支える忍び。登場頻度は少ないが出てきたら出てきたでいい味をだす。佐渡で光圀主従を助けようとした時死亡。
･霞のお新(宮園純子)･･･弥七の妻で元は忍び。現在は光圀主従と一緒に旅をしている。娘にはまだ幼子のお梅がいる。
･風車の弥七(中谷一郎)･･･一行を影から支える男。風車を武器に悪を倒していく。登場頻度は少ない。黄門の数少ない信頼者。妻は宮園純子演ずる霞のお新

･徳川綱吉(長谷川哲夫)･･･江戸幕府5代将軍。江戸城が火事になり犬のイエヤス号ヒデタダ号イエミツ号を駆使し無事事なきを得る。
･徳川綱篠(坂口徹郎)･･･水戸藩第3代藩主。ちょくちょく抜ける光圀を親とは思っていない。

･浜島庄兵衛(西村晃)･･･天下の大泥棒。光圀役の座を狙っている。大凧で現れる。

･魔老女(任田順好)･･･ペニス一郎の指示を受け光圀主従の命を狙っている軍団の1つの頭。年齢は500歳を越している。
･真珠郎(三善英史)･･･魔老女の配下。首切り美少年と言われている。武器は鎌　変な意味は無い
･不知火典馬(小田部通麿)･･･魔老女の配下。自分のチンポにはものすごい地震がある。
･魚鱗流泊(有川正治)･･･魔老女の配下。

･ペニス一郎(ペニス一郎)･･･老中柳沢吉保から光圀暗殺を仰せつかわれている。真相は今だ謎。
･中魔鬼十郎(田崎潤)･･･ペニス一郎から直に指示を受けている甲賀流の忍び。中魔組の頭領。
･佐吉(山本麟一)･･･鬼十郎の配下。
･嘉助(中田博久)･･･鬼十郎の配下。
･びっくり箱の鳩の助(松山照夫)･･･鬼十郎の配下。江戸藩旗本を連続殺人していた凶悪人。

･隠居爺(吉田義夫)･･･たまに現れる旅絵師の隠居爺。
･金沢屋番頭(左とん平)･･･金沢屋の番頭。八兵衛とよく喧嘩する。たまに現れる。
･九兵衛(谷勘一)･･･八兵衛の永遠のライバル。最近は出演が減り気味
･鉄羅漢源竜(天津敏)･･･強面な謎の坊主。通り道ですれ違った凄腕の男に恋文をたずさえ去る。

･サナギマン(伴直弥)･･･うんこ星人。光圀によってつくられた。
･ラッパ吹き一郎(池田駿介)･･･サナギマンの兄。いざという時ラッパを吹いて現れる。

━━浜島庄兵衛の人形だった人達━━
･お京(小川眞由美)･･･柳沢吉保の名により光圀を暗殺しようとしていたが頓挫。
･山森雄(金子信雄)･･･お京の配下。
･辰子(三原葉子)･･･お京の配下。
･龍子(本阿弥周子)･･･お京の配下。
･ぴょん吉(大門正明)･･･クズ男。
･榊伊織(竹脇無我)･･･ぴょん吉に妻を殺された。
━━　　　　　　　　　　　　　━━

･鳳の麻婆(原泉)･･･鳳一味の元締。元は宗教団体鳳組の教祖だったが、柳沢吉保に頼まれ一行を狙うことに。和歌山で一行に殺されたが復帰し江戸城を炎上させる。
･藤井紋太夫(佐藤慶)･･･水戸藩家老。江戸老中柳沢吉保に完全にそそのかされ光圀の命を狙う。
･尾張光貞(宇野重吉)･･･紀州藩第2代藩主。
･尾張光友(森繁久彌)･･･尾張第2代藩主。光圀とは殺し合いをする程の仲。
･桂昌院(沢村貞子)･･･将軍綱吉の母親。
･金沢屋鶴千代(高峰秀子)･･･金沢の安宿の女将。元は大そうな宿であったが今では安宿に成り下がった。たまに現れる。
･柳沢吉保(山形勲)･･･御傍御用人。光圀を目の上のたんこぶだと思っており刺客を使って殺そうとしている。

ＣＭ明け

金沢城、加賀藩光圀救出対策本部では
ナニっ御老公を拉致した幸楽丸が自爆して沈没しただと！（加賀藩国家老・村井親長：中丸忠雄）追跡していた我が藩御用船、極楽丸が発砲の上、撃沈したとの報も入っておりまする（使番：宮田忠左衛門：五野上力）

これはエライ事になったぞ、それで極楽丸は今どこにいるのじゃ（加賀藩大年寄：奥村時成：河合絃司）なんでもこの暴風雨を避け富山の新湊に入ったとか（村井親長）・・・（沈痛な顔付の前田綱紀）なんということなのじゃ（奥村時成）

えーい！今さらこの場で御重職の方々が四の五の言い合っても致し方仕方あるまい！老公を追って立花伊織らがその黒谷村に入ったとの続報も来ておる（対策本部長・偉そうな浪人、桜田正三郎：丹波哲郎）現地はこの嵐で人は往来も不可能とか（村井親長）

是非もあるまい！この上は奴等が必ず老公を救出してくれると信じようではないか（手を後ろを組んで斜め上を睨みつける桜田）コイツ、これでこの回のラストの総括まで休憩する気満々だな（と内心思って訝る村井）

そして現地、黒谷村では
ココからはこの回の主人公である、現地特別救出部隊「痔井面」の頭、立花伊織の目線で物語が引き継がれる

おかしら、エライ暴風雨になりましたな（配下・草森泰介：倉田保昭）街道はすでに往来止とか、というかコレで親知知越えは自殺行為です（配下・壇俊次郎：宮内洋）御老公は一体何処に？とにかく村に入ろう！（立花）

コレで水戸の御老公を救出すればまた中老への出世は間違いなしだ、軽輩の身から妻も娶らず賄賂に讒言・・・あらゆる手を使ってやっと藩大目付にまで漕ぎ着けたんだ、ここで何としても御老公を・・・（と心の中で祈る立花）

しかし、この嵐で外部と隔絶されたこの村であの魔物のような男、相良半蔵と出会い対決するとはこの時まだ私は知る由もなかったのである（立花の回想調の語り）

こうして雨風に打たれながら、ようやく村に唯一有る宿「しののめ屋」に辿り着いたのである。中に入ると魚津から兇悪犯の追って出張って来た言う富山藩の役人が宿の主人とやり取りをしているところだった（立花語り）

して見なかったか？(富山藩役人:原田清人)へい見ませんでしたね(しのの屋主人:殿山泰司)あたしも見た覚えないねえ(しのの屋の女将:菅井きん)
あれは確か富山藩の紋章では?(壇)うむ。奴らに先を越されてはならぬ。(立花)

貴殿たちの御姓名を承りましょうか・・・　えっ御本家金沢からの大目付様で（役人・矢野：川合伸旺）ヘーそんな偉い方なので（村の番太：新助：粟津號）実は・・・（立花）なんと水戸の！（矢野）
私たちがどういう目的でやってきたのか事情を話しこの二人にも応援を願う事にした（立花語り）

まず宿改めをし、宿泊客の面通しをすることにした。宿にはこの嵐の往来止で避難をしている何組かの客があった（立花語り）
えーと金沢の呉服商、加賀屋善兵衛とその女房おらくだな（矢野）はい（加賀屋善兵衛：金井大）おまえの女房にしては年が若いようだが（役人坂井：原田）後妻なんでよ（おらく：根岸季衣）

続いては飴屋の五助(石橋雅史)
お主は飴屋じゃな?(矢野)そうですけど。何か?(五助)目つきが怪しい。人相が悪すぎる(立花)
ちょいとどいてくんな(鳥追いのおはま:中原早苗)よ！姉御(子分の喜助:赤塚真人)

次にてめえヤクザか、孫太郎だな（新助）いったいなんのお取り調べで？（孫太郎：小野川公三郎）でっ按摩の徳の市に富山の薬売り弥助（矢野）あいあい左様で（徳の市：梅津栄）へい（薬売り弥助：堺左千夫）

バン!
いてて。お主無礼者！(矢野)無礼?当たってきたのはアンタ達のほうじゃないかい。冗談じゃないねえ(おはま)
喧嘩はよさぬか。お役人様もあんたもやめなさい(食い詰め浪人　榊野大膳:高原駿雄)おとっつぁん。(榊野の娘　お美代:戸川京子)

でっ最後にその方たちは？随分汚い字だな、なんて書いてあるんだ「みと・・・」（坂井）水戸光圀じゃよ（光圀）一堂頭が高い（助さん）えええっーははははっ（恐れ入る一同）あっさり見つかって、コレにははっきり言って拍子抜けをしてしまった（立花）

あんた良い子だね。きっと長生きするよ(おはま)ありがとう！(お美代)
姐さんは昔から見る目ないけど、わかんないね(喜助)

御隠居、正体を明かして良いのですかい（弥七）ワシらは一文なしなんじゃぞ、この際正体を明かして飲めるだけ飲んで掴めるだけ掴んでなーカカカっ！（光圀）相変わらず、あさましいな（格さん）

呉服屋
飴屋
鳥追い
薬売り
浪人者

この面子の中に水戸のご老公が泊まるはずがない・・・しかし・・・

ええいわしは水戸の光圀じゃ(光圀)顔が若干違うような?(立花)
助さんや。格さんや。お城に行って美味しいご飯を食べましょう(光圀)

ご老公様とこんな所でお会いできるとは思えませんでしたよ(矢野)
がっはっは。じゃろじゃろ。私は水戸のご老公様なのじゃ。うがはっはっはｗｗ(光圀:多々良純)
へ、へい・・・(助次郎:工藤堅太郎)まあいいじゃないかい助さん・・・(角吉:三角八郎)

御老公の発見にこの暴風雨の中、村の総代名主、花右衛門が御老公の接待の為、使用人や手伝いを引き連れ挨拶にまかり越したのである（立花語り）総代名主の花右衛門で御座りまする（花右衛門：ハナ肇）

なんとこの水戸のご老公一行と名乗る奴らは偽物であった。
それにまだ気づいていない哀れな役人たち

弥七さんや。お城へ行ったら何をしたいかな?(光兵衛)はい。美味しいご飯食べたいですね(弥六:小野ヤスシ)
おいらもいっぱい食べたいなご飯(七兵衛:芦屋小雁)

こうして暴風雨のなか、外部と隔絶されたこの村で大宴会が始まったのである、しかし今回の主人公は光圀ではなく、あくまで立花伊織である（芥川）これでまた出世できる！んっ名主殿、あの娘は？（立花）

ああっ、あのお方は最近帰郷した郷士の娘さんで片山ちぐさ（島かおり）さまと申します（花右衛門）帰郷されたというと？（立花）

江戸からお帰りになられまして、なんでも江戸でお役人をされてた兄上様に御不幸があったとかで（花右衛門）江戸から、どうりで垢抜けている筈ですね！おかしら（壇）きれいなお方だ（草森）お武家のお嬢様ですが御老公様の御接待のお手伝いをという事で（花右衛門）

しかしこんな寒村に水戸の御老公様がおいでになるとは（矢野）例の兇悪犯の捜査どころではなくなりましたな（坂井）そうでしたな、その兇悪犯とは（立花）

相良半蔵と申しまして、手配書によりますると元はやはり江戸の役人だったそうで、かくかくしかじか・・・（矢野）急に江戸の役人の話がよく出てきたな、しかしあの娘はとにかくキレイだ（立花）
恥ずかしながら、私は完全に一目ぼれをした。しかしその頃すでに村から少し離れた山間の家では・・・（立花語り）

ぎゃああああああああああああああああー、うわああああああああああああー（村人の父娘）旦那・・・（ちょろ松：草野大悟）あわわ・・・（梅八：丹古母鬼馬二）確実に息の根を止めるのは●●を狙ったこのやり方がいちばんなんだよ、ヒヒヒ（斧を持った相良半蔵：蟹江敬三）

さっお前たち、金目のモンと食いモノをこっちへ持って来い！（相良半蔵）ヘヘイ（腰を抜かしながら物色する二人）兄妹揃って俺を訴人してこんな目に逢わせやがって・・・どこまで逃げても必ずぶっ殺してやる！片山ちぐさめ〜、そして俺の邪魔をする奴らもだ〜（相良半蔵）

この二人の血祭りはその後に起こる惨劇の序章に過ぎなかったのある、そしてもう一つの凶悪の影がこの一つ宿に迫っていた（立花語り）御隠居めー（八兵衛）

この男は光圀を恨む兇悪な男・うっかり八兵衛だ。あ、先ほど言い忘れていたが、なぜか今回の第4話だけに限り放送時間が月曜夜8時から土曜夜9時に変更されていた。さらにこの第4話限定エンディング主題歌も片山ちぐさ演じる島かおりの「道」に決定していた（立花語り）

ナレーションを噛んでしまった。主題歌も片山ちぐさ”を”演じる島かおりの「道」に決定していた。相良が腕を存分に発揮できる環境が出来ていたのだ（立花語り）

そして芥川隆行は第4話のナレーション全編を立花に任せることにして帰宅の途に着いたのであった（芥川）

村のはずれの小道で再び惨劇が起きていた（立花語り）ヒイ〜何をしやがる、た、助けてくれ（女衒の松五郎：高城淳一）きゃー！（松五郎が連れていた若い女10人）ヒヒヒ（斧を持って迫る相良）松五郎達の断末魔は暴風雨と雷の音にかき消された（立花語り）

その直後、村内では平助（稲葉義男）の家でも惨劇が・・（立花語り）ぐわ（平助）おとっつぁん！（お節：ミス水戸黄門北陸地区代表・吉井丈絵）「午後9時13分、平助一家五人全滅」（タイプライタ―を打つ音と共に左から一文字づつ出るテロップ）

そしてお吉（野村昭子）の家では・・（立花語り）何だいお前さんはあぁあぁ（お吉）おっかさん！（お繁：ミス水戸黄門長崎地区代表・山下志麻）「午後9時21分、お吉一家七人全滅」（タイプライタ―風のテロップ）

また清兵衛（花沢徳衛）の家でも・・（立花語り）やめてくれえええ〜〜（清兵衛）おとっつぁん！（お紋：ミス水戸黄門大阪地区代表・東風平千香）「午後9時27分、清兵衛一家八人全滅」（タイプライタ―風のテロップ）

さらにお花（石井富子）の家で・・・（立花語り）あワワあワワあワワワ・・（お花）おっかさん！（お波：ミス水戸黄門東京地区代表グランプリ受賞・彩木優花）「午後9時38分、お花一家六人全滅」（タイプライタ―風のテロップ）

この時点で黒谷村で相良半蔵の手にかかった犠牲者は百人を越えた。いずれも手口は相良特有の●●を狙った物だ（立花語り）片山ちぐさめ〜帰省してると聞いたがどこにもいやしねーじゃねーか！（相良）ずぶ濡れの相良は闇に吠えると斧を片手に次の家に向かった（立花語り）

村の各家々は台風のため村民が家の中に引き篭もっていた事に加え、暴風雨と雷のため悲鳴が隣近所まで届かず、今や黒谷村を全滅させようとしている相良半蔵の恐るべき凶行に気づいた者は誰もいなかった（立花語り）

暴風雨の吹き荒れる中、山林の中をさ迷う八兵衛は鋭い嗅覚で「しののめ屋」に少しずつ近づいていた（立花語り）クンクン、あっちの方角からいい匂いがするけど、だめだあ・・・もう腹が減って動けねえや・・・（八）その時、八の背中をトントンと叩く者がいた（立花語り）

なんだよ気安くさわんなよ！（八兵衛）グオオオ！（野生の熊：木下サーカス所属、熊のハナコさん）何がグオオオだ！やい、熊公！腹が減ったおいらを怒らせると命の保証はねーぞ！（八）グオオオオ！（熊）

次の瞬間、八と熊は力強くがっぷり四つに組み合った。暴風が山林を激しく揺さぶり、横殴りの大粒の強い雨がシャワーのように降り注いで八と熊の身体を激しく叩く。真っ黒な夜空に大きな雷鳴がとどろき、稲妻が辺りを照らし出す中、八兵衛と熊の激闘は続いた（立花語り）

血まみれの八と熊は疲れ果てて大の字に伸びた（立花語り）はあはあ、お前、畜生の分際でやるじゃねえか。なんだかお前とは人とケモノを越えたいい友達になれそうだぜ・・・（八）そこへ木の陰から可愛い子熊（木下サーカス所属、タメゴロー君）が顔を出した（立花語り）

・・・あっ！そうか、お前は腹をすかせた子供に食わしてやりたかったのかぁ。親子の情愛って奴だな、そうかい、熊にも親子愛があるのかい、グスン、泣かせやがるぜ・・・（八）

・・・グスン、親子ってのはいいもんだよなぁ・・・・・・・・・・・隙あり！（八兵衛）八は油断した熊の隙をついて全力を込めた右拳を急所にブチ込み、一撃必殺で仕留めた。親子熊が仲良くそろって八の胃袋に収まったのは言うまでもない（立花語り）

むっしゃむっしゃ・・・これでどうにか動けそうだ。しかし最近食ったのはサメに犬に熊か・・・おいら、サバイバルしてるよなぁ。ま、それも御隠居をやっつけるまでだぜ。おいらにこんなひもじい思いをさせやがって！（殺気の漂う血走った凶悪な眼をギロリと光らせる八）

ずぶ濡れの八は「しののめ屋」の明かりにひかれて忍びこむと庭から宴会場の様子を窺った（立花語り）豪華料理なんだろうな、食いてー（八）宴会場から七兵衛（芦屋小雁）が厠へ行くため廊下に出て来た（立花語り）あいつ、背格好はおいらと同じ位だな（八）

▼光圀特別救出部隊「痔井面」
・立花伊織（若林豪）今回の主人公。語り手も務める「痔井面」の頭。加賀藩大目付。片山ちぐさに一目惚れ。相良半蔵と対決予定
・草森泰介（倉田保昭）立花の配下
・壇俊次郎（宮内洋）立花の配下
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▼富山藩役人
・坂井（原田清人）魚津から相良を追って来た役人
・矢野（川合伸旺）魚津から相良を追って来た役人
・新助（粟津號）黒谷村の番太
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▼黒谷村
・相良半蔵（蟹江敬三）元北町同心。魔物のような凶悪脱獄犯。武器は斧。江戸で自分を捕えた同心片山を恨み、その妹ちぐさの命を狙う
・大工の梅八（丹古母鬼馬二）脱走中の江戸長屋住人、相良の手下にされる
・ちょろ松（草野大悟）脱走中の江戸長屋住人、相良の手下にされる

▼黒谷村の旅籠「しののめ屋」宴会メンバー
・片山ちぐさ（島かおり）今回のヒロイン。郷士の娘。江戸で相良を捕える際に殉職した同心片山の妹。今回に限りエンディング主題歌担当
・花右衛門（ハナ肇）黒谷村の総代名主、偽光圀一行を「しののめ屋」で接待

【偽光圀一行】
・光兵衛（多々良純）偽光圀
・助次郎（工藤堅太郎）偽助さん
・角吉（三角八郎）偽格さん
・弥六（小野ヤスシ）偽弥七
・七兵衛（芦屋小雁）偽八兵衛
・主人（殿山泰司）黒谷村の唯一の宿「しののめ屋」主人
・女将（菅井きん）「しののめ屋」女将
・加賀屋善兵衛（金井大）金沢の呉服屋
・おらく（根岸季衣）加賀屋の女房
・おはま（中原早苗）鳥追い
・喜助（赤塚真人）鳥追いの子分
・五助（石橋雅史）飴屋
・孫太郎（小野川公三郎）やくざ
・弥助（堺左千夫）富山の薬売り
・徳の市（梅津栄）按摩
・榊野大膳（高原駿雄）浪人
・お美代（戸川京子）榊野の娘

※相良による犠牲者100人以上＝村の父娘2人、松五郎と女10人、平助お節一家5人、お吉お繁一家7人、清兵衛お紋一家8人、お花お波一家6人etc.
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▼加賀藩
・桜田正三郎（丹波哲郎）偉そうな浪人。光圀救出対策本部長。金沢城で「痔井面」からの吉報を待っている
・前田綱紀（武内亨）加賀藩主
・村井親長（中丸忠雄）加賀藩国家老
・奥村時成（河合絃司）加賀藩大年寄

おいそこのブ男、身ぐるみ脱いでもらおうか（八）え？ぐわっ（頭を棍棒で殴打された偽八兵衛＝七兵衛）ほ〜れ、暴風雨と一緒に飛んでけ〜（八）あ〜れ〜（塀の外へ投げ飛ばされて嵐と一緒にどこかへ飛んで行った偽八兵衛）

・・へへへ、さてと。お邪魔しますよ。うわー！すげー豪華料理だぁー！久々の飯だぜ！へへっ（宴会場に入って偽八兵衛の席に座ってガツガツ飲み食いする八）ん？八や、お前さん、顔変わったのう・・・だいぶ食ったのにまだ食うのかヒック（酔ってる偽光圀＝光兵衛）

あ？爺さん、なんでおいらの名前知ってんだ？おいらは昔からこの顔さ。あ〜うめー！むっしゃむっしゃ（ガツガツ食う八）<〜2時間経過〜>あー食った食った。もう食えねえ〜ふう〜・・・ヒック、ウイ〜、さ〜て厠へ行ってくるかぁ〜・・・（席を立ち部屋から出て行く八）

一方、こちらは本物の光圀一行。

御隠居、この村に一軒しかない宿を見つけて行ってみたんですがね、偽黄門がいてそいつらが好き勝手に飲み食いしてんですよ！（弥七）なんじゃと！本物が嵐で難儀してるというに許せん！（光圀）ふざけやがって！（助さん）最近は暴れてないから腕が鳴るぜ（格さん）

いつも偽物は泳がせておくのに殺っちゃっていいんですか？（お新）この嵐の中でワシにこのボロい炭焼き小屋で耐えろというのか！早く飯と酒と女に在りつきたいんじゃ！偽者どもめ皆殺しじゃ！人間に生まれて来た事を後悔させてやれ！（光圀）おお！（助さん格さん弥七）

この時、光圀は密かに勃起していた(芥川)

私は富山藩の役人たちに協力し、宿の一階で「相良半蔵・捕縛対策本部」を作って今後の方針を話し合っていた（立花語り）殴り込みだあー！（宿の番頭・喜六：江幡高志）何の騒ぎだ？（立花）二階の宴会場へ全裸の老人を先頭に男四人が突然乱入して大暴れしています！（草森）

私が急いで二階の宴会場に上がるとズブ濡れの老人と屈強な男三人が御老公一行に殴る蹴るの激しい暴行を加えて窓の外から塀の外へ放り投げた所だった（立花語り）ええい！狼藉者め！草森！壇！こ奴らを召し捕れ！（立花）草森と壇が老人の手下と戦闘を始めた（立花語り）

お主は何者じゃ！（光圀）私は加賀藩大目付、御老公の特別救出部隊「痔井面」の頭・立花伊織（立花） ほう、ワシを救出に来たのか、御苦労。さあ、さっそく料理を運ばせて芸者も呼んでもらおうか！（光圀）黙れ爺！貴様は只者ではないな、何者だ！（刀を抜いて構える立花）

ほう、かなりの使い手だのう。ワシは今激しく機嫌が悪い。目に入る物全てを滅ぼしたい気分じゃあ！（光圀）私はふと怪老人の丸だしの股間に目がいった。チン先に印籠が縛りつけてある（立花語り）あ！（立花）やっとわかったか！（光圀）ははぁー！とんだご無礼を（立花）

気づくのが遅い！たわけが！（光圀）噂にたがわぬ堂々とした変態っぷり、まさに御老公。数々の御無礼をお許しください（立花）わかればよろしい。さあ皆の衆、宴会じゃ！芸者衆も呼べ！（光圀）酒と料理でもてなされ、御老公もようやくご機嫌を直された（立花語り）

御老公がご無事で私も肩の荷が半分降りました。我が殿もお喜びになると思います（立花）うむうむ、芸者衆はまだか？（光圀）それがかなり前に番頭さんを置屋に行かせたんですがねえ、まだ戻って来ないんですよ。まあ、この嵐ですから。もう少しお待ちを（女将：菅井きん）

あ〜、なんだか酔っ払っちゃったねえ、外の風に当たってくるよ（おはま）ちょっとちょっと姉御！外は嵐ですぜ。無茶するなー。俺が一緒についていきますぜ（喜助）おはまと喜助は暴風雨の中、宿の外へ出たが、これが生きた二人が目撃された最後となった（立花語り）

一方偽光圀は・・・

そーと逃げるぞ(光兵衛)あっちに避難口があるからそこから行きやしょう(助次郎)
お前は背が高いから気を付けろよ(角吉)わかってやすよ。早く行きやしょう(弥六)

宿から脱出した偽黄門の光兵衛一行は、村の入り口にある釣り橋へ行ってみたが、嵐のせいで橋は深い谷底へ落ちていた（立花語り）参った。この村から出るにはここしか無いんだよな（助次郎）この村の後ろは断崖絶壁の日本海だろ。完全に村に閉じ込められちまったよ（角吉）

・・・いてて、ワシの右腕、折れとるわ。名前を騙ったからってあんなに怒る事ないと思うんじゃがな・・・（光兵衛）いたた、俺は足が折れてるな・・・もう偽物はやめましょうや（助次郎）あの爺さんえらい怒ってたなー。さっきはあの世への入り口が見えた気がしたぜ（弥六）

あの世のへ入り口を探してんのか。ここだと思うぜ（誰かの声）え？（光兵衛一行）雷鳴がとどろき、稲妻が走った瞬間、偽黄門一行のすぐ目の前で斧を構えながらヒヒヒと笑っている男の顔が照らし出された。偽黄門一行の断末魔は大きな雷鳴によってかき消された（立花語り）

かくかくしかじか…で、相良半蔵という世にも凶悪な脱獄犯が、この外と遮断されてしまった黒谷村の中のどこかに潜伏している可能性があるのです。取り越し苦労だといいのですが（立花）ワシは会わなかったぞ。くだらん事を気にするもんではない。芸者衆はまだか！（光圀）

>>108このライターはかくかくしかじかが好き(芥川)

そういえば暮6つ時（午後6時頃）に見たんですが、村の入口に架かってる釣り橋が落ちてましたぜ（弥七）後ろは断崖絶壁の日本海だし我々は村に完全に閉じ込められた訳か（格さん）案ずるな。嵐が去れば橋を架け直せば良いだけの話じゃ。芸者衆はまだか！暴れるぞ！（光圀）

ご老公様、お一つどうぞ（片山ちぐさ：島かおり）おうおう、べっぴんさんじゃのう（なめ回すように片山ちぐさを見る光圀）私は気が気ではなかった。相良半蔵の事も気になっているが、ご老公の魔の手からちぐさんだけは絶対に守らなくてはいけないと思ったのだ（立花語り）

芸者でございます。ご老公様(芸者鶴千代:春川ますみ)お前みたいな年増の芸者は呼んでないぞ。ほれちぐさ殿わしの相手を(光圀)
誰が年増だって！えっ。確かにあたしは身体は太ってるけどまだ若いんだよ。ジジイふざけるない!(鶴千代)姐さんやめて(芸者駒吉:今出川由紀)
あんたは綺麗だね。よしちぐさ殿と若い芸者。両手に花じゃな(光圀)

大丈夫だったかい番頭さん(しののめ屋女将)へい。ものすごい雨に嵐でしたからね・・・きっと明日は晴れやすよ(番頭房吉:樋浦勉)
あら置屋の女将さんも来てくださったんですかい？(しののめ屋女将)
あらしののめ屋の女将さん。おひさしゅうございます。宴会をやってるっていうんでね。訪ねてみようと思って(置屋の女将　お里久:山田五十鈴)
女将さん足元お気をつけてくだせえ(置屋の番頭　勇史:中条きよし)

嵐がさっきより酷くなりましたね（草森）私は草森や壇と話しながら、ちぐさ殿と御老公を横目で眺めていた。御老公はちぐさ殿と駒吉の肩をなで回している。稲妻がピカッと光り、雷鳴がゴロゴロと鳴った（立花語り）いやん、カミナリ怖い（光圀に抱きつく芸者・鶴千代）

鶴千代はその巨体で御老公に覆いかぶさるように押し倒し、鶴千代に全体重をかけられて下敷きにされた御老公はもがいている。いい気味だ（立花語り）重いんじゃ、どけえい、息ができんわ…このガマクジラめが！（光圀）私は心の中で手を合わせて鶴千代を拝んだ（立花語り）

すいませんよ。あてくし置屋の女将　お里久でございます(お里久)
お母さんどうしたの？(鶴千代)この嵐の中来てくれたんですか？(駒吉)
二人共。この旦那に遊んであげなさい(ろ里久)
あれはあの芸者たちを束ねている置屋の女将か。中々の大物の雰囲気がするな(立花語り)

旦那どーぞ、お一つ（鶴千代）召し上がれ（駒吉）あ、いや、私は、困ったな、はは・・・実はまだ仕事が残ってるんだ。富山藩の役人に協力して凶悪な脱獄犯を捕まえようと思ってるんだ。部下の手前もあるので遠慮しておこう。ありがとう（チラチラとちぐさを見ている立花）

あらご隠居様ったらそんなに飲んじゃって。あはは(光圀と楽しく喋っている上品なちぐさ)
ちぐささん・・・あんなジジイに騙されちゃ駄目だ。こっちを見るんだ(立花語り)
どうしたんですか？(駒吉)い、いやなんでもないよ。お茶もらえるかな?(立花)

私は気持ちを落ち着けるため階下に降り玄関前に立っていた。暴風雨で建物全体が揺れている。すると、ちぐさ殿も階下に降りて来た（立花語り）御老公のお相手はいいのですか（立花）駒吉さんたちにお願いして・・・・・・・相良半蔵がこの村に来ているそうですね（ちぐさ）

そのようです。あなたの亡くなった兄上と相良は元は同じ北町同心で同僚だったと聞きました。相良は犯罪者となり、兄上は江戸で相良を捕縛したもののその時に殉職されたとか（立花）相良の居所を偶然知った私が兄に知らせたのです。相良は私を憎んでいるでしょう（ちぐさ）

相良があなたを憎むのは筋違いですな。全ては奴の自業自得です。私が奴を捕まえます（立花）今でも考えます…私が兄に知らせなければ兄は死なずに済んだのではないかと…（涙ぐむちぐさ）この辺のポイントを付けばちぐさ殿の心を掴めるかもしれん、私はそう考えた（立花）

「この辺のポイントを付けば」？「ちぐさ殿の心を掴めるかもしれん」？（ちぐさ）あっいや、い、今のは何でもありません。気にしないで下さい（立花）私は動揺した。「立花語り」部分を間違えてうっかり口に出して言ってしまった。気をつけなくてはいけない（立花語り）

まあ立花様ったら。あたしもう宴会は疲れたわ。この変でゆっくり1人・・・いや2人で(ちぐさ)
ちぐさ殿。・・・(立花)

二人は奥の空き部屋にこっそり入り大人の一夜を灯すことになった

がさごそ下がうるさいね(お里久)気になりますな。降りてみましょう(勇史)

きけえええ!あたしゃね。今まで生きて来てあんたみたいな爺さん見たことないよ!(酔ってる鶴千代)
あれ？おかあさんと勇史さん帰っちゃうのかしら？(駒吉)どこへ行くんじゃな駒吉さんや(光圀)
いいえ。ちょっと。おかあさんが下へ降りるようなので・・・(駒吉)

駒吉さん。いいじゃないかいもっとわしの相手をな(光圀)
およしください。このスケベジジイがーーー(光圀の腕を握り光圀を吹っ飛ばした駒吉)
あああああああ(階段から駆け落ちる光圀)
ちょいと駒吉!なにしてるんだい(お里久)あ。申し訳ございません。小さい頃習ってた古武道の腕が出ちゃったわ(駒吉)

ああああああああ(1階へ落ちてきた光圀)

奥の部屋でちぐさ殿と愛の契りを交わしていた私は突然の大きな声に驚いて腰を止めた(立花語り)
今のはいったい?(とっさに服を着直したちぐさ)見てまいります(立花)

いてててて。わしの老体に何をするんじゃ(光圀)
ご老公様!大丈夫ですか？(立花)おうお前は加賀藩の立花とやらではないか(光圀)
あららご老公様大丈夫ですか？(上から降りてくるお里久)おまえんとこの芸者は一体どうなってるんだ!(光圀)

この時私はちぐささんの気持ちを察する事はできなかった。奥で1人寂しく泣いているちぐささんの事を・・・(立花)

遅いわ。あたしも見てきましょうかしら(ちぐさ)
立花様・・・きゃあああ(ちぐさ)静かにしろうやい。お前は片山の妹のちぐさだな(ほっかむりを被っている相良半蔵)
相良ついに現れたな。おのれ!(胸にある短刀を抜き相良に向かうちぐさ)ボン！
旦那。綺麗な女だぜ。これで気絶したから大丈夫だ(大工の梅八)おう逃げるぞ(相良)早く奴らがこないうちに(ちょろ松)

その時、私はまだちぐさ殿が相良半蔵の手に落ちた事に気づいていなかった。表戸の方で誰かが絶叫しながら激しく戸を叩いている。番頭が宿の表戸を開けると偽八兵衛こと七兵衛（芦屋小雁）が動揺した様子でズブ濡れになりながら転がりこんで来た（立花語り）

ひ、ひ、人がたくさん死んでる・・・村は死体の山だ・・・嵐の中を放りだされて民家に泊めてもらおうと思って訪ねたら皆死んでて、隣に知らせに行ったらそこでも皆死んでるんだ隣も隣も隣も隣もその隣も・・・みんな死んでんだよーオイラたちも殺されちまうよー（七兵衛）

私はすぐに草森と壇に命じ、とりあえず宿の近くの民家を調べてくるように命じた。宿の中は騒然となった（立花語り）みなさん、落ち着いて下さい。この宿から誰も一歩も外に出ないようにお願いします（立花）

暴風雨の中を帰って来た草森と壇の話では、とりあえず手当たり次第に覗いてみた民家に生存者なし、犯行手口はみな一緒、斧で●●をやられていたという（立花語り）●●ですか、相良半蔵の手口ですな（富山藩役人・酒井：川合伸旺）やはり奴はこの村にいたのか（立花）

私は目が見えない分、鼻が良く効くんですよ、風に乗って当たり其処ら一面血の匂いがするんですよ〜、あー殺されるー殺されるー皆殺しにされる〜たじけてくれ（じたばたする徳の市）

すぐ捕り方の手配を（役人矢野）どうやって知らせるのだ（坂井）橋が落ちているから村から出れませんよ（新助）お美代！ワシから離れるな（大刀の柄袋を取る榊野大膳）お父様！（お美代）

冗談じゃないこんな地獄宿なんか一時も居られるもんかい！（飴屋五助）そうだおれもズラかるぜ（ヤクザ孫太郎）おい、いま出たら危ない殺されるぞ！（花右衛門）二人は花右衛門たちの制止をふり切って外に飛び出した

そういや、あの鳥追いとその連れの男の姿が随分前から見えないな（しののめ屋主人）とうちゃん、宿代取り損ねたね（女房）ええっもしかしたら、もう半蔵とかいう男の餌食に（加賀屋善兵衛）おまえさん（おらく）

あー殺されるー殺されるー皆殺しにされる〜たじけてくれ〜たじけてくれ〜たじけてくれ〜（じたばたして床を端から端まで行ったり来たり転がり続ける徳の市）

バカーーっ！と叫んだ御老公が徳の市にビンタを張った（立花語り）そうやってワガママを言ってみんなを困らせるな！ワシはひとりよがりのワガママを言う奴ほどこの世に許せんものはないんじゃ！（光圀）

その時だった（立花語り）　ぐええええええええええーぐえええええええええー　おい今何か外から聞こえなかったか、人の叫び声みたいなのが・・・（顔面汗だくの坂井）なな何を言うんだ風の音だよ（十手を持つ手が明らかに震えだしている矢野）　
ひいーさっき飛び出した二人だ（新助）

クソっ！水戸の光圀だか何だか知らないが、こんな修羅場で天下の副将軍もヘチマもあるかい！このクソ爺ひっこんでろボケなす（光圀の脇腹にマジ蹴りをいれる薬売り弥助）ウゲエエエー（光圀）

腹が痛くて死にそうじゃあ〜たじけてくれ〜たじけてくれ〜たじけてくれ〜（じたばたして床を端から端まで行ったり来たり転がり続ける光圀）

たしかにあの薬売りの言うとおりだ、無理もない・・・この期に及んでお上の御威光もクソもないという事か・・・そうだな・・・（光圀を冷ややかな目で眺めながら冷静に考えさせられている助さんと格さん）


>>141を読んで手の震えが止まらないｗｗｗ

とにかくこの宿を固めるんだ（立花）御老公様の接待で連れて来たうちも若い奉公人や下男ももおります、どうぞお使いください（花右衛門）えー（庄屋の下男・周作：小林稔侍、勘次：佐藤晟也、三吉：高月忠）とにかく男手が多いに越したことはない（坂井）

旦那さんよ、うちのかあちゃんがさっきゴミを捨てに勝手口に回ったらこんなものが落ちていたって（奥からヌっと現れた宿の風呂焚き伴助：相馬剛三）こりゃ熊の骨だね（その女房おかね：武智豊子）そんなもの捨てろ！（しののめ屋主人）

こんな状況でゴミを捨てにいくとは大した度胸だな（矢野）この夫婦はいつもこんなんですよ（新助）弥七とお新の姿が見えないなーまさか！（格さん）あのお二人は風呂に入りに行きましたよ、うちの露天は自慢ですからね（宿の女将）

宿の露天風呂
おい久しぶりの夫婦水入らずじゃないか、もっとこっちへ来いよ（弥七）お〜ま〜え〜さ〜ん〜（お新）ソコはダメだって、アハハハハッハ！（二人）

あらちょっとあそこに人影が見えないかい？(お新)怖い事言うなよ・・・あ、３、4人何かしてるなあ(弥七)
二人は露店風呂の窓からそいつらを見ていた

腹が痛くて死にそうじゃあ〜たじけてくれ〜たじけてくれ〜たじけてくれ〜（じたばたして廊下からデングリ返りで露天風呂までひたすら転がって来た光圀）

バカーーっ！と叫んだ徳の市が御老公にビンタを張った（立花語り）そうやってワガママを言ってみんなを困らせるな！私はひとりよがりのワガママを言う奴ほどこの世に許せんものはないのです！（露店風呂まで追って来た徳の市）

うわ！ご隠居様どうしたんですか!(お新)お新の裸見せようたってそうはいかねえぜ(弥七)
たじけてくれ〜いてえんだ〜たじけてくれ〜(さっき階段から落ちて腰も痛い。そして今は腹が痛い光圀)

ダリもたじけてくれんのじゃな〜こうなったら、その魔物のような男にちぐさを差し出すのじゃ〜そうすればワシらがたちゅかるじょ（光圀）コイツ何を言い出すんだ！（立花）ヒドイ（坂井）おまえーそれでも天下の副将軍か（矢野）おまえーそりでもにんげんかよ（徳の市）

ちょっとお前ら待てよ。俺達風呂に入ってるんだぜ。下は勿論裸だ。その真ん前で何話してんだよ。出てけ！(弥七)あたし恥ずかしい・・・(お新)

その頃私は途方に暮れていた(立花語り)

ちぐささん!ちぐさ殿がいない!(奥の部屋に行きちぐさがいないのを知った立花は動揺していた)
そこには置手紙がおいてあった。私は恐る恐る読んだ(立花語り)

「片山ちぐさは預かった。返してほしければ金2000両を運古寺(うんこ寺)まで持って来い。さもなければこいつの命はない。
いや、この町全体、しののめ屋を爆破してやる」

なんだって!(立花)

御老公の発言にこの風呂場に宿に居るほとんどの連中集まった。しかし皆、弥七お新の言う事はには興味はなく、今は風呂の中の御老公に憎悪の目で睨みつけたのであった（立花語り）

こんな状況に陥ったのである、誰がちぐさ殿差し出して助かりたいと考えたとしても無理はない…
しかし天下の副将軍とまで言われた老公からこう糸も簡単に…無様に…そのような発言が出るとは思わなかったのであろう、混乱状態に陥ってた宿は平静さを徐々に取り戻そうとしたのである（立花語り）

おいらが混乱してるよ。ちぐさはどこにいったんだい(ロム専1)

いや、それどころか…（立花語り）　どうせ逃げるための金だろ、取るだけとっても私らの命を助かる保証はない！大事な村人をよくも！（花右衛門）
結局口封じに皆殺しに掛かるだろうよ（宿の主人）このような非道が許される筈がありせんよ（加賀屋）そうですとも、おまえさん（おらく）

かどわかされたお嬢さんはこんなクソ爺と関係がないのに宴会場に居たと言うだけで俺みたいなしがない薬売りにも良くしてくれたぜ（薬売り弥助）そうですとも（徳の市）
こんな非道が許されても良い筈がない（榊野大膳）お父様、ちぐさ様を助けてあげて（お美代）

>>155
相良半蔵がかどわかしたぜ(住人Ｂ)

立花さん！奴らはせいぜい2〜3人の人数だ、宿に居る私らの方が人数が多いんだ（矢野）そうだ、我らが力を合わせれば（坂井）旦那方、もうすぐ夜が空けます。どうやら雨風も収まって来ましたぜ（新助）

よし！みんなで力を合わせて相良を・・・そしてちぐさ殿を助けよう！（立花）そうだそうだ！おー（結束する宿の者たち）立花さま、今度という今度は我が主人に愛想が尽きました私たちもお手伝いをさせてください！（助さん格さん）

そして痔胃面が結束されたのである。(立花語り)

嵐が去り明け方間近、村の外れの運古寺
あんたらは何者じゃ！おおっそなたはちぐさどのではないか（運古寺和尚・悠海：今西正男）おい！この坊主をやってしまえ（ちぐさを抱きかかえた相良半蔵）アニキよ、もう勘弁してくれ（梅八）もうこれ以上、人を殺すのは嫌だよ（ちょろ松）

おめえ達　　俺に逆らったらどうなると思ってるんだい?(相良)
い、いえ・・・(梅八)おいらもう嫌だ。逃げてやるー(駆けていくちょろ松)
ーーーーーー→ブサ
相良が投げた懐剣がちょろ松のクビに刺さり、ちょろ松は死んだ

てめえ等、この土壇場に来て怖じ気づきやがって（斧を二人に向ける半蔵）ひえええー（梅八・ちょろ松）♪チャララララー　待ちな！（男の声）鐘つき堂の上にラッパを吹いていた男の影あった

てめえは！（相良半蔵）俺はチャルメラ屋一郎だ、この前に踏み倒したチャルメラ十人前、百文の代金を取り立てに来たぞ（チャルメラ一郎）

ちょろ！(梅八)おめえも俺に逆らったらこうなるんだぜ(相良)く、くそ・・・(梅八)
一体お前達は何者だ!なぜちぐさ殿を縛っているんだ!(悠海)
ここの奥を借りるぜ。おいこっち持ってきな(相良)へ、へい・・・(梅八)
おめえも黙っとけよ(悠海の首に刃を向ける相良)わ、わかった。ご神殿に行っててくれ(悠海)

おいちょろ松が死んでるじゃないかい(チャルメラ一郎)おめえもその内殺すぞ。(相良)

野郎っ！（相良半蔵）空中三回転半ひねりで地上へ飛び降りると茹ザルを半蔵らに向けて振った
アチチチチっ！熱いじゃねえか！おい！（半蔵）その隙にちぐさが逃げ出した

おい何すんだい！おいおい！(梅八に縛られるチャルメラ)ごめんよ。もう少し我慢してくれ(小声で話す梅八)
おおい早くこっちに連れて来い！(相良)

ハイ百文ね毎度有り！あー早々この寺は囲まれているからね！（あっとうい間に梅八の懐をまさぐり100文をもぎ取り再び空へ舞うチャルメラ一郎）

全速力で逃げ出すちぐさ
なんだあの早さは・・・これで江戸から此処まで逃げ切ったのか（相良半蔵）

おい待ちやがれ!あれ？ちぐさの奴もいねえぞ!(相良)おいらも逃げさせてもらいやす(梅八)
待ちやがれ!あ!(ザルにすべって転ぶ相良)うんじゃあね(必死に逃走する梅八)
わしも逃げるぜ(老体に鞭打って逃走する悠海)

運古寺には相良半蔵が1人寂しく佇んでいた・・・

雨に揺れながら佇む人がいるー(歌いながら登場する謎の美少年:三善英史)
お前はわしの弟・・・真珠朗!(相良)この嵐の中。兄さんに会いに来たぜ。鎌兄弟だもんね(真珠朗)

てめえ・・・俺が大変な時に今頃現れやがって、せっかく此処までちぐさを追い詰めたのに逃がすもんかい！（相良半蔵）ちぐさ？あの同心の片山の妹だね、山の方へ走って行ったよ（真珠郎）よし追うんだ、逃がすんじゃねえぞ（相良半蔵）

その頃、我々相良半蔵討伐、ちぐさ救出のため勇気を出して立ち上がった「しののめ屋」人たちや辛くも生き残れた村人たちは集結し運古寺のまわりを包囲しようとしていた（立花語り）

誰か寺から出てきましたよ（草森）二人ですね（壇）あっ和尚じゃないですか（花右衛門）助けてくれ（梅八）貴様、半蔵一味の者だな神妙にしろ！（矢野）もう抵抗はしねえ、俺をアニキから匿ってくれ（梅八）

半蔵とちぐさ殿はどうした？（立花）ちぐさどのは隙をみて山の方で逃げ出したが、賊徒はその後を追って山へ入った、何しろひと山を越えれば黒部の谷じゃ、この時期に入ったら命の保証は出来んぞ（悠海）

黒部の谷？なんという事だ　ちぐさ殿・・・　後は頼みましたぞ！（立花）あああっ立花さま（草森・壇）この事を何としても知らせないと（坂井）山狩の手配をしなければ・・・嵐は収まったし船を使えば魚津に知らせられそうだ（矢野）

そして「しののめ屋」では皆に心の底から軽蔑され、置いてけぼり喰らった光圀
すっかり静かになったのう…　わし一人になったのか…（光圀）そんなことありませんよ、私ともう一人お供の方が一人残って宴会場の料理を貪り食っていますよ（お里久）八兵衛であった（立花語り）

おーい、お代わりー。おひつ、カラになったよー。じゃんじゃん持って来てー。むっしゃむっしゃ（八兵衛）

なんじゃお前か。どさくさに紛れて人の家に勝手に入って料理を食うとは相も変わらず卑しい奴じゃ。心根が腐り切っておる（光圀）

ゴ、ゴビンギョ！デベエ！むっしゃむっしゃ、ゴブバドゴデ！むっしゃむっしゃ、ダビバッデガバブベボ！むっしゃむっしゃ（口に料理を含んで何を言ってるかわからない八）

むっしゃむっしゃ。ごくん。やい御隠居！ここであったが百年目、恨みを晴らさせてもらうぜ！（ようやく料理を飲みこんで話せるようになった八）

八はいきなり光圀を畳の上に投げ飛ばすと光圀の着物をひんむいて全裸にし、あお向けにさせて身体の上に刺身を盛り付け始めた（立花語り）

出来た！男体盛りにしてやったぜ！みっともねえ姿だなー。悔しいだろー。ざまーみろ（八）

八は箸で刺身をひとつまみして食べてみた（立花語り）へへへ。むっしゃむっ・・・！！！！・・・ううっ・・・ぐ、ぐるじい・・・（箸を落とす八）

カカカカ。ワシの身体は性病その他の様々な悪性の病原菌に侵されておる。肌からはその猛毒を自在に出すことができるのじゃ！ワシ自身は元から抗体を持ってるから平気じゃ！（くわっと目を見開く光圀）

うぐぐ・・・助けて〜ご隠居お〜おいらまだ死にたくね〜よ・・・うまい物をハラ一杯食いて〜んだよお・・・何でもするからお助けを・・・うう・・・ぐ、ぐるじい（八兵衛）

ワシはお前さんをその辺に転がるゴミ程度にしか思っておらん。生きてようと死んでようとどちらでもいい存在じゃ。だが目ざわりなのは確かじゃ。ワシの前に二度と姿を見せぬと約束するなら解毒剤をやろう（光圀）

うぐぐ・・・や、約束する、します。します。お願いですからお助けを〜ご隠居お〜・・・ううう・・・（八）光圀は八に自分の抗体から作ってあった解毒剤を渡した（立花語り）

ゴクゴクゴク、ふう・・・助かった。やい爺さん！てめーよっぽどお人よしに出来てんだな！おいらが約束守るような男だと思ってんのかよ。覚悟しやがれ！（八）

光圀は懐から取り出した串ダンゴをぽーんと畳の上に投げた（立花語り）うわっ。串ダンゴだ。いただきまーす。むっしゃむっ・・・！！！！・・・ううっ・・・ぐ、ぐるじい・・・（串を落とす八）

お前さんの考える事などお見通しじゃ。ダンゴにワシの体から採取した猛毒を仕込んでおいた。もう解毒剤はないぞ。毒の量から計算して10分もたてばお前さんはお陀仏じゃ。さてワシは風呂に行って来る。その後にお前さんの屍を眺めながら一杯やるとしよう。カカカカ（光圀）

すると倒れていた八兵衛の両手がニュッと伸び、光圀のイチモツを掴んだ。立ち上がった八はジャイアントスイングで光圀の体をブン回し、部屋の壁に投げつけた。光圀は三つの部屋の壁を突き破り、表玄関先の土間まで吹っ飛ばされた（立花語り）

へへへ！ご隠居、おいらには効かねえーよ。ワイルドなサバイバル生活を送ったおかげで鍛えられて免疫も上がったんだ。さっきは毒が効いた振りの演技だよ。ご隠居の二の手がどんなもんか見たかったんだ。へっへーんだ！（階段の上で仁王立ちする八）

「うっかり」が売りだったお前さんも成長したのう。ではワシも本気でお前さんを潰すとしよう！（額から一筋の血が流れている光圀）ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・（意味不明な効果音）八は猿のように階段からジャンプして光圀に襲いかかった（立花語り）

カカカカ。ワシは血の匂いが大好きじゃ。メラメラと体が燃えてくるようじゃ。カカカカ（八と殴り合う狂気の光圀）おいらも今ムキ出しのナマの人生を生きてるって実感があるぜヒャッハー！（光圀と殴り合う狂気の八）

お里久がどこかで弾いているテンポの早い三味線の音色と雷鳴とドシャ振りの雨音が入り混じる中、玄関先で組み合った光圀と八は血まみれになりながら台所、厨房、客室、露天風呂、宴会場、屋根の上、庭と次々と戦場を移して「しののめ屋」は破壊し尽くされた（立花語り）

はあはあはあ、ゼイゼイゼイ（光圀と八）やがて二人は息を切らして疲れてしまい庭で大の字になって雨に打たれていた（片桐語り）はあはあ、お前さんも成長したのう（光圀）はあはあ、ご隠居もたいしたもんですぜ（八）

お前さんがこれほどだとは思わんかった。見直したぞ（光圀）おいらもご隠居の凄さを実感しましたぜ（八）今ならワシらはいい友人になれそうな気がする（光圀）おいらも同感ですぜ（八）・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・隙あり！（光圀と八）

急に上半身を起こした光圀と八の右拳同士が激突した（立花語り）・・・人の隙を突こうとはなんという品性下劣な奴じゃ、はあはあ（光圀）・・・人の隙を突いてまで勝とうとするなんて何処までゲスに出来てるんですかい、はあはあ（光圀）

はあはあ、ワシらが戦うのは無益な事じゃ。全ては助さん格さん弥七とこの宿の客が悪い！そもそもワシとお前さんがこうなった原因はあいつらにあるのじゃ！助さん格さん弥七と宿の客に復讐するぞ！（光圀）はあはあ、よし！いいぜ御隠居、奴らの所に案内しな！（八）

一方、こちらは運古寺の周辺

私はいったん山へ向かったが忘れていた事があったので引き返した。私は草森と壇に命じて運古寺の周りにいた人たちを集めてもらった（立花語り）32人か。諸君、我々は「痔胃面」だ。記念にアレをやりたい。みんなで横一列になってあちらへ歩いてみてくれ（立花）

♪アアア〜♪アアア♪アーアーアー♪アアッアッア〜♪

ハードボイルド　痔胃面32　熱い心を強い意志で包んだ人間たち（芥川）※地平線から立花を真ん中に横並びに歩いて来る32人

風　お　下　下　下　駒　鶴　薬　番　宿　花　役　お　格　壇　立　草　助　弥　役　勇　宿　加　お　徳　榊　榊　悠　七　番　番　大
呂　か　男　男　男　吉　千　売　太　の　右　人　新　之　　　 花　森　三　七　人　史　の　賀　ら　の　野　野　海　兵　頭　頭　工
焚　ね　三　勘　周　　　 代　弥　新　主　衛　坂　　　 進 　　　伊　　　 郎　　　 矢　　　 女　屋　く　 市　大　美　　　 衛　房　喜　梅　
伴　　　 吉　次　作　　　　　　助　助　人　門　井　　　　　　　　 織　　　　　　　　 野　　　 将　　　　　　　　膳　代　　　 　　 吉　六　八
助

立花さま。これは画面サイズや拡大レベルの個人設定の違いによってはズレたり崩れたりしますよ？（草森）うまく表示されるかどうかは天に祈ろう。さて、俺は改めてちぐさ殿と相良を追って山に入る。後は頼んだぞ！（立花）あああっ立花さま（草森・壇）

丹波哲朗の謎の浪人がいないのが不服だな

私は再び山へ向かったがふと思い返し、運古寺へ引き返した。私は草森と壇に命じて運古寺の周りにいた人たちを再び集めてもらった（立花語り）諸君、我々は「痔胃面」だ。さっきのをもう一度やろう（立花）またですか（草森・壇）

♪アアア〜♪アアア♪アーアーアー♪アアッアッア〜♪

ハードボイルド　痔胃面32+1　熱い心を強い意志で包んだ人間たち（芥川）※地平線から立花が左脇に抱えた桜田の等身大写真パネルを真ん中に、横並びに歩いて来る32人

風　お　下　下　下　駒　鶴　薬　番　宿　花　役　お　格　壇　立　桜　草　助　弥　役　勇　宿　加　お　徳　榊　榊　悠　七　番　番　大
呂　か　男　男　男　吉　千　売　太　の　右　人　新　之　　　 花　田　森　三　七　人　史　の　賀　ら　の　野　野　海　兵　頭　頭　工
焚　ね　三　勘　周　　　 代　弥　新　主　衛　坂　　　 進 　　　伊　正　　 　郎　　　 矢　　　 女　屋　く　 市　大　美　　　 衛　房　喜　梅　
伴　　　 吉　次　作　　　　　　助　助　人　門　井　　　　　　　　 織　三　　　　　　　　 野　　　 将　　　　　　　　膳　代　　　 　　 吉　六　八
助　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　郎

悠海和尚、この等身大写真パネルは運古寺に寄進しよう。寺の新しいご本尊にするのもいいかもしれん。さて、俺は改めてちぐさ殿と相良を追って山に入る。後は頼んだぞ！（立花）あああっ立花さま（草森・壇）

こんなの押しつけられても…（悠海）このパネルの浪人は何者ですか。懐手をしてなんだか全体的に偉そうな雰囲気を漂わせてますな（助さん）さあ、私達もよくは知らないんです（壇）殿やご家老にやたらと偉そうな態度だったのでそれなりの地位の方かもしれません（草森）

私は夜中の暗い山へ入った。この山は標高はあまり高くは無い。ちぐささんが折り返しで降りて来てるのではないか？そう思っていたからやや安堵感はあった(立花語り)

そういえば今日は中秋の名月だ。月が綺麗だな〜。でも虫の音がうるさいな。コオロギかな(立花)
うわああああああ(山の奥の方で男の声が)ん?なんだ!(立花)
バン!
今の大きな音は!急いでいかなければ(大きな音を頼りに奥へ向かう。)

一体今の大きな男の声。そして音。なにかあったのか。もしやちぐささんが・・・私の頭は不安一色になった(立花語り)

きゃあああっ。(ちぐさ)
ちぐささん?ちぐささんではないですか!(ちぐさを発見して駆けつける立花)
た、立花様〜(泣きながら立花に抱き付くちぐさ)
ちぐささんお怪我はありませんか？大丈夫ですか？(立花)あたしは大丈夫です。でも相良半蔵が下に落っこちたんです(ちぐさ)
相良が?じゃあさっき聞こえた大きな音、声は相良だったのか(立花)
でもなんか誰かに見られてるような気がしてならないの(ちぐさ)

相良はちぐささんを発見し殺そうと襲い掛かったが、足をすべらせ下に落ちてしまったらしい。(立花語り)

あれ？また雨が降り出したな。せっかく嵐がやんだのに。(立花)早めに下に降りましょう。この山は標高は高くないものの、
山肌が険しくて雨に濡れると大変な事になるわ(ちぐさ)
ああ。下で待っている痔胃面の皆も心配だしな(立花)

さあ気を付けて。(立花)ありがとうございます(ちぐさ)
タラタタタター♪
ん?なんか音楽が聞こえるぞ(立花)あ!あそこに誰かいる!(ちぐさ)
雨に濡れながらたたずむ人がいるー傘の花が咲くー土曜の昼下がりー♪
よう。よくも俺の兄さんを殺してくれたな(歌いながら登場　カツラがずれそうな真珠朗)

お、おまえは!(立花)
あっはっは。相良半蔵の生き別れになった弟。真珠朗!さっき再会したのに・・・ええい俺の秘伝の鎌の技を受けてみろ！(カツラが半分ずれている真珠朗)
ちぐささん危ない！(必死にちぐさの楯になる立花)やああああ！(裏声で襲い掛かる真珠朗)

あー（石につまづいてずっこけてカツラが飛んだ真珠郎）イタイよ〜イタイよ〜カツラがカツラが（泣きながら朝やけの方向に駈け出して行った禿の真珠郎）ぷぷぷぷぷ（吹き出しそうになるを必死に堪える立花とちぐさ）

コレで悪は滅んだようですね、帰りましょう（立花）ハイ、立花さま（ちぐさ）　その時である（立花語り）
きえええええええええええええええええい〜　崖の上から奇声が聞こえたかと思うと影が二人に襲いかかった

もう朝だ。早く降りなければ(立花)はい(ちぐさ)

私とちぐさ殿は山を降りた。(立花語り)

ギャー立花さま（ちぐさ）半蔵、貴様生きていたのか（立花）へへへへー殺してやる（血糊がたっぷりの斧を持った半蔵）立花さま、腕から血が！（ちぐさ）クソっ、利き腕が・・・早く逃げるんだ！（立花）

お互いをかばうように逃げる二人、それを追いかける魔物のような男　　♪テーテテテン、テーテテンン　この回の音楽特別担当　菊池俊輔

噂には聞いていたが中々死なないしぶとい奴め、このままでは・・・（立花）

くっそーすばしっこい奴め、どこに行きやがった！（地面の鼻を当てて二人の匂いを嗅ぐ半蔵）

何処をどう逃げたのか、私たち二人は魔物のような男、相良半蔵の魔手から逃れるため必死に山の中を駆け、彷徨った・・・そして行きついたところは・・・（立花語り）

しまったー崖だ！（立花）立花さま！谷底に川が見えます（ちぐさ）アレは黒部川です（立花）　二人が辿り着いたところは黒部の谷だった（立花語り）

谷底のところどころから湯気が上がっていた、天然の温泉があるようである（画面に現在の黒部峡谷・鐘釣温泉のテロップ）

立花さまをこんな目に遭わせてしまって（立花の手当てをするちぐさ）何を言うのです！ちぐさ殿、降りましょう！この崖を！そして私たちは生きてここから生還しましょう（立花）こうして二人は急峻な崖を降りる事となった（立花語り）

崖を下り始めて中ほどの地点に差し掛かった所
ちぐさどの、ソコ！足元に注意して！（立花）ハイ（ちぐさ）へへへへへへ、遅かったぜ（崖の途中の天然温泉に湯浴みをしている半蔵）ゲッ！半蔵（立花）あんまり遅いから湯に浸かり過ぎて、ホレっ指とか湯で皺くちゃになったぜ（半蔵）

女連れでここは崖の途中だ、俺を倒さないと前に行く事も引き返す事も出来ねえな〜でも利き腕は怪我している、さあさあどうする〜どうする〜（半蔵）
しれた事だ、お前を倒して私たちは生還する！此処がお前との最終決戦の地だ（立花）しゃらくせえ！そろそろ引導を渡してやるか（半蔵）

私と佐良は一世一代の大勝負を挑んだ(立花語り)

待ってろ。もうすぐで降りるから。(立花)あたしもう無理です。手が・・・(ちぐさ)
あああ〜(ちぐさの手が離れ落ちそうになる)
ちぐさ殿！(離れてしまったちぐさの右腕をつかむ立花)
ファイトイッパツ!(立花)

そこへ望月じゃない半蔵が覆いかぶさった（立花語り）やろうぉぉ〜しねええええええっ〜（半蔵）あーもう駄目だ！（立花）キャー（ちぐさ）

ちぐさが無意識に半蔵に何か投げて半蔵の顔に当たったその時である（立花語り）あっ急にめまいが…ふらふらする（半蔵）ザバ〜ン！　半蔵はそのままうしろずさりをしたまま天然温泉の湯船におちた

ちぐさ殿今のは？(立花)目にくっつく催眠薬です(ちぐさ)

その後相良半蔵は湯船の中で亡くなった。38歳だった

立花とちぐさは無事下へ降り、痔胃面の面々とも再会し事無きを得た(特別ナレーション:小山田宗徳)

おおご無事でしたか(悠海)ああ。相良も湯船の中で死んだしこれで安心だ(立花)ありがとうございます皆様。これで兄上の敵を討てました(ちぐさ)

じろっ(微笑ましく皆が話しているのを木陰から見ているカツラを取り戻した真珠朗)

小山田さんありがとう。さあまたここからは私が。
してちぐさ殿の兄の敵も討てたし。これでちぐさ殿は私の妻になってくれるだろう。そう思い月が綺麗な中秋の名月な今日告白する事を決めた(立花語り)

しかし、半蔵の最期の言葉が脳裏に残ってはなれなかった（立花語り）俺が何をしたって言うんだ！あっぷあっぷ！軽輩の身から上にたちにはああするしかなかったんだ〜それをあの兄妹が正義面して〜アプアプ・・・（そのまま湯船に沈む半蔵）

しののめ屋へ帰る道筋

立花様。本当にありがとうございます。兄が相良に殺されて早6年・・・
母は2年前に病で亡くなり。片山家は私だけ残されました。家族がほしい。そう日々思ってきました(ちぐさ)
ちぐさ殿・・・。月が綺麗ですね。(立花)
え？あ、昨日ね。昨日は中秋の名月でしたものね。(ちぐさ)
ちぐさ殿！私の女房になってくれ!(立花)た、立花様。喜んで。旦那様〜(ちぐさ)

私とちぐさ殿は結ばれたのであった。実は月が綺麗っていうのは英語でわが君を愛すっていうらしいが
さすがにちぐさ殿は知らなかったかｗ。でも本当に良かった。なんというか相良半蔵にも礼を言いたいｗ(立花語り)

監督がまとめに入っていて一件落着・・・かに思えた。だが話はまだまだ終わっていなかった。その日の夜は痔胃面の面々と運古寺でお別れ会を開き、夜はそのまま寺に泊まる事となった。だが、夜中にむっくり起き上がる女の気配に私は気づかなかった（立花語り）

翌朝、目覚めてみると騒ぎが起きていた（立花語り）ちぐさ殿がいません（草森）なんだって（立花）女房のおらくもいないんだ（加賀屋）

え？結婚するんですか!(壇)おめでとうございます・・・(草森)
あたしは今日から立花ちぐさです。よろしくね(片山改め立花ちぐさ)
早く金沢へ帰ろう。私の母親や家族が待っている。祝言も早めにやっちゃってさ(立花)

あら嬉しそうな顔してるねえ(お里久)お主は置屋の女将。わしたち結婚することになったんだ(立花)
そうかい。そりゃめでたいね(お里久)
このやり取りをお里久の背中影から怖い目つきで見ている勇史。

私は感じた。相良の最期の言葉と勇史の目・・・なにかが繋がった(立花語り)

>>236
なぜ私と分かったｗｗ
夜の部任したぜ！俺寝るから

↓

>>236
はい私ですｗｗ
ちぐさと立花は結婚させるがまだ終わりませんね

>>239　あんたも少しは参加しなさいよ

半蔵の最期の言葉、それはこれまで登詰めた私のやり方そのものだった…（立花語り）正義とは一体…（立花）伊織さま参りましょう（ちぐさ）
ああっ（立花）こうして私たちは黒谷に人々と別れを告げこの地を離れた、なお後から聞いて分かった事なのだが「ちぐさ」が投げたものは兄から貰ったものだった（立花語り）さあ行こう！（歩き出す二人）

＝金沢城内対策本部＝
何はともあれ、御老公の無事が確認出来て良かった！話によると相良某とかいう兇悪犯が現れ村が危機一髪のところ、御老公の人声で皆が振るい立ち上がり結束させ悪人を追いこんだそうじゃないか（偉そうな浪人・桜田正三郎）

立花も良くやったが、さすがは御老公だ！はははっははははっは！　しかし話は変わるがいよいよ高田藩松平家は今回のお家騒動の挙句ついに名門の家も改易となったかー（桜田正三郎）

江戸で謹慎に入った藩主の松平中将光長卿と水戸の御老公とは悪いというが、老公の今おわす場所から嵐の去った親不知を越えれば越後高田、このまま何も起こらなければ良いが
それにワシには良く分からないが今進行しているゴチャゴチャした出来事もすべては高田にという気がしてならん（桜田正三郎）

うーむ（ふたたび斜め上を睨みつける桜田正三郎）早く帰ってくれないかな・・・と長いセリフのカンぺを持たされ内心思っている国家老村井親長であった（金沢に向けて街道をちぐさと二人歩く立花語り）

私は金沢へ向かっている。妻も手に入れ出世も決定的。この世の春だ。今すれ違った筆を持つ男が「おらくという仕込みネタもあったけどもう黒谷離れたら使えないな」と肩を落としていたが、あの加賀屋の妻か、まあ私にはもう関係ない。新生活が待っている（立花語り）

そして、助さん格さん弥七と宿の客に復讐するぞ！と息巻いていた光圀と八であったが
あぁあんた達かしののめ屋を無茶苦茶にしてくれたらしいね、お供の衆に客？そんなもん事件が解決してとっくの昔にそれぞれお立ちになったよ（事後の後始末をする番太・新助）

お供の衆はあんた達と同じ空気を吸うと思うと吐き気がするといって高田の方へ向かったよ。御老公さんよ、もうあんた等もこの村を出てってくれないかな（あからさまな態度の花右衛門）

あいつめ！よくもこのワシに恥をかかせた上に置いてけぼりをしおって〜　ゆーるーさーんー（全身から湯気が立っている光圀）

こうして黒谷村事件の幕は下りた
が、これで本当に終わったのだろうか？何とも知れない違和感を覚えながらも私に微笑みかけるちぐさを見つめているのであった（立花語り）


第4話特別編「嵐の夜、皆殺しの村」　おわり
島かおりの「道」のエンディングに移る

第4話「嵐の夜、皆殺しの村」限定エンディング主題歌「道」

　　あーあああー♪あーあああー♪あーあああーあああー♪

　　遥かな♪憧れ♪抱きしめようと♪手探り♪歩いて♪この日まで♪・・・

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　歌：島かおり

第4話　完

これクレジットも特別編土曜九時対応のが出来ないかなｗ

二人ずつ位の役名なしの横書きだっけ？>クレジット

役名なしなのはゲスト
一般的にはトップはメインゲストから始まり、かなり詰め込んでその他のゲストが続いて
そのあと滑走路横一列、役名、役者のローマ字付きのレギュラー個別表示てな感じ

某クレスレからお借りしました
ただ長い番組だから回数が進むにつれて表示の仕方にも若干の変化はあるようです

『Ｇメン’７５』　　　75年放送開始＝東映・ＴＢＳ　＃193「網走刑務所 吹雪の大脱走

高瀬春奈
小林稔侍
頭師佳孝、梅津栄
市川好朗、鮎川浩、長谷川弘
田中浩、杉江廣太郎、袋正
三重街恒二、田川勝雄、伊達弘、美原亮三
井上邦道、今村均、大山豊、相原巨典　芥川隆行（ナレーター）

丹波哲郎　TETSURO TANBA
若林　豪　GO WAKABAYASHI
倉田保昭　YASUAKI KURATA
伊吹　剛　GO IBUKI
藤木　悠　YU FUJIKI
森マリア　MARIA MORI
夏木陽介　YOSUKE NATSUKI

>>254-255
詳しい説明をありがとう。オープニング滑走路はレギュラーのみでエンディングが
役名なしのゲストだと記憶違いしてた
監督は今回の形式に沿って書けるかな？
個人的には今回のクレジットだけは監督に遠慮してもらってぜひあなたにお願いしたいｗ

今回みたいな話を読んだら無性に元ネタの方を見たくなってきたｗ
何年か前にファミ劇で放送していたのを1本だけでも録っとけば良かったと今になって後悔
数日前からメインテーマが頭の中でずっと流れ続けてる状態で困ってるｗ

うーむ
私も頑張れば書けるかもしれないが・・・
Ｇメンのメンバーは32人の宿の皆でいいのかな?

主役は立花だから32人でいいと思うｗただレギュラー枠トップは絶対に丹波哲郎で
若林豪はレギュラー枠の二番手、Gメンのメンバーはローマ字表記付き、
Gメン以外のメンバー（光圀・八を含む）はゲスト枠でゲストは役名なしを守れば大丈夫ｗ

相良半蔵他敵対する奴らはどうしようか・・・
まあ32人だけがローマ字表記のレギュラー枠にするよ

「主役はあくまでGメン」なので敵対勢力その他（柳沢も）も全てゲスト枠でいいんじゃないかと
>>254はエンディングオンリーの話だったんだね。さらに勘違いしてた。記憶をたぐってやっと思い出した
順番は必ずゲストが先でレギュラー（Gメン）は一行あけて後だからね。監督よろしく！

今気づいたが結局、エンディングは全員役名なしなんだな
あと「━」や●はなかったと思う。「━」で分けたのはその回の協力企業程度だったかな？
中トメとか駆使して頑張ってね。何レスにも渡る長い物になると思うけどｗ
ナレーターの芥川さんもよろしく

話は>>232あたりにさかのぼる。怪我を負った私はちぐさ殿に支えられながら、なんとか黒谷村へ生還した（立花語り）痔胃面の草森や壇を始めとする31人が「おカシラ！」と駈け寄って出迎えてくれた（立花語り）・・・諸君、相良は死んだ。もうこの村も安心だ（立花）

一同が安堵した瞬間だった。絶叫しながら寺の門を破壊し、御老公と小太りブ男が境内へ走り込んで来た（立花語り）オラアア！ワシは復讐に来たぞ！お前さん方をまとめてこの寺の墓の下へ葬ってくれるわ！（光圀）やい！オイラがいりゃ百人力だ！皆殺しだぜ！（八）

みんな！今こそ痔胃面の結束力を見せる時だ！俺たちの実力をこの連中に思い知らせてやれ！（立花）おおーっ！（痔胃面）私と痔胃面は御老公と小太りブ男を素早くぐるりと取り囲むと、何も言う暇も与えず殴る蹴るの集団暴行を加えた（立花語り）

「この爺！調子に乗りやがって！」「何が復讐だ！逆切れすんな！」「それでも天下の副将軍か！」「この人間のクズ！」「八！俺は初めて会った時からお前が大嫌いだった！」「いや！この変態爺！」「お前ら人間じゃねえ！」「気持ち悪いのよ！」「地獄へ落ちやがれ！」

戦いは終わった。ボロ雑巾のようになった御老公と小太りブ男が血まみれの全裸死体となって境内の隅に転がっている。もう息はしていないようだ（立花語り）諸君！よくやってくれた。私は諸君のような部下を持って幸せだ！（立花）境内に痔胃面の大歓声が上った（立花語り）

我ら痔胃面の大勝利だ！（立花）おおー！（痔胃面）この死体どうします？（助さん）ワシが裏の墓地に無縁仏として葬る事にしよう（悠海）後は頼んだ（立花）こうして黒谷村を恐怖のズンドコにおとしいれた一夜は終わった（立花語り）※ここで>>233-246へ戻る

運古寺の墓地。木の墓標が倒れ、真っ黒になった老人と小太り男が地上へ這い出て来た。「…あいつら、年寄りに乱暴しおって…少しふざけただけなのに…」（光圀）「…あいつら大人げないですよ…冗談、通じねーんだもん…」（八）ここで>>247-251へ戻り、エピローグ　完

分かったぞｗｗ
今まで分かってなかったけど、今回の話はＧメン75の中であった話をテーマにしてるんだなｗｗ

片桐ちぐさ（演：島かおり）
273話「怪談・死霊の棲む家」より登場。Gメン'82の16話「花嫁強盗団」まで長野県黒谷町を舞台とする話で必ず登場。
長野県黒谷警察署の巡査部長である兄（演：中野誠也）を持ち、
兄同様懇意にしていた元警視庁刑事部捜査第一課長で今は黒谷町で保護司（作品中では「保護士殺害事件捜査本部」
と誤字を認めることができる）を務める植谷に、捜査第一課長時代の元部下であった立花（若林豪）との見合いを勧められる。
しかし何者かによって植谷が凄惨な形で殺害され…。黒谷町で次々に起こる恐ろしい猟奇殺人事件の背景にその存在が必ず絡むなど、
本シリーズのキーパーソン的人物であり、「悲劇のヒロイン」である。多くの凄惨な事件の中で純愛を育んだ立花とは、やがて婚約までに至るのだが…。
望月源治（演：蟹江敬三）

276話「夜囁く女の骸骨」で登場、285話「満月の夜 女の血を吸う男」で刑事被告人として裁判所に出廷後の護送中に逃走、立花と格闘中に転落死。
長野県黒谷町で、「魔物」とまで称される数々の更生不可能な悪党の中でも右に出る者はいない凶悪犯で立花警部の宿敵。
観光に来ていたOL5人を暴行目的で山中に拉致して殺害。己の殺人理念を平然と語る凶悪犯。最後は素手の立花警部と
手斧で武装した源治が崖の上で決闘となり、立花を殺害寸前まで追い詰めるも、源治は、
どこからともなく追ってきた女に包丁で突き刺され、抱きつくように女と谷底へ転落していった。
その女は、逃走した源治を匿い、同じく警察に強い不審と憎しみを頂く場末の飲食店主・松沼きくよ（演：左時枝）であった。
源治が立花を追い詰めた際、きくよのことを源治が放言したところを聞いてしまったきくよが、衝動的にとった行動であった。
源治には兄・亀造（演：志賀勝、290話「X'masカードの中の人骨」で登場）と弟・蜂谷（旧姓・望月）辰男（演：成瀬正、
296話「雪の夜　悪魔が生んだ赤ん坊」で登場）、さらに源治と双子の弟・柿崎源造（演：蟹江敬三、351話「幽霊の指紋」）
の兄弟の存在を続々明らかにしていった。また、柿崎源造が登場する351話では、望月兄弟の母（したがって、かよの祖母）
も登場し、源治が岸本民子（演：根岸季衣）に生ませた娘・かよ（演：石井亜紀子）は、祖母に引き取られる。
源治は立花の要請により精神鑑定を受けさせられたことがあり、脳に異常はなく責任能力があることが示唆されるものであったが、
同時に、些細なことで憤慨する爆発型と、人間としての憐みの心が全くないという凶悪犯に顕著な2つのタイプを同時に併せ持っていると指摘された。
なお源治は子供の頃から手斧に愛着を持っており、蛇を手斧で叩き切るのを趣味にしていた。

>>269-270
俺も前スレの終わりの方で蟹江敬三を検索してて気づいたｗ

監督はローマ字で苦戦してるのかな？援軍を送っておくよ。念のためGメンは丹波哲郎を含めて33人だからね
ゲストトップは島かおり、二番手で蟹江敬三、三番手で八、ゲストのトメが光圀と予想

丹波哲郎　TETSURO TANBA 若林豪　GO WAKABAYASHI 倉田保昭　YASUAKI KURATA 宮内洋　HIROSHI MIYAUCHI
里見浩太朗　KOTARO SATOMI 伊吹吾朗　GORO IBUKI 中谷一郎　ICHIRO NKATANI 宮園淳子　JUNKO MIYAZONO
菅井きん　KIN SUGAI 中条きよし　KIYOSHI NAKAJO 春川ますみ　MASUMI HARUKAWA 高原駿雄　TOSHIO TAKAHARA
川合伸旺　NOBUO KAWAI 殿山泰司　TAIJI TONOYAMA 梅津栄　SAKAE UMEZU 花沢徳衛　TOKUE HANAZAWA
金井大　DAI KANAI 江幡高志　TAKASHI EBATA 小林稔侍　NENJI KOBAYASHI 根岸季衣　TOSHIE NEGISHI
原田清人　KIYOTO HARADA 丹古母鬼馬二　KIBAJI TANKOBO 樋浦勉　BEN HIURA 今出川西紀　NISHIKI IMADEGAWA
堺左千夫　SACHIO SAKAI 粟津號　GO AWATSU 武智豊子　TOYOKO TAKECHI 佐藤晟也　SEIYA SATO 高月忠　CYU TAKATSUKI
相馬剛三　GOZO SOMA 今西正男　MASAO IMANISHI 戸川京子　KYOKO TOGAWA ハナ 肇　HAJIME HAN

×ハナ 肇　HAJIME HAN
○ハナ 肇　HAJIME HANA

>>271
そこまでやってくれるならあなたにやってほしいくらいだｗｗ
ちょっと仕事があって、クレジット書き込んでる暇が無くて。夜にやろうと思ってたけど

>>273
そうか。俺はやめておくよ。実は特にクレジットに詳しい訳じゃないんだ。
メイン俳優の位置はなんとなく予想できても俳優の格とか誰を何連名にするとか
どっちが上とかそういうのがさっぱりわからないんだよね
クレジットの法則？みたいな物も知らないし。>>254-255の人は詳しそうだね

>>274
クレジットの法則か〜
まあクレスレ覗いてたら大体身についてくるよ
バカだった頃の私は自分でクレを作り叩かれたけどｗｗ

格ってのは大事
この人よりこの人の方が上。だけどクレジット順でどう序列を表すか。
トメトメ前で争うより片方の1人を中トメにしてもう1人をトメにすれば
序列がなんとなくなる
この間片岡千恵蔵と市川右太衛門が出たけど。出番が多かった千恵蔵がトメ
右太衛門を中トメにして難を逃げました。

今回は救われましたよ。
山田五十鈴と丹波哲郎どっちをトメにするか迷ってたからさｗｗ

>>275は私です。

>>275-276
私です・・・

大体書き方で監督って分かったから心配すんなww

>>271の誤り訂正

花沢徳衛じゃなくて芦屋小雁だった

丹波哲郎　TETSURO TANBA 若林豪　GO WAKABAYASHI 倉田保昭　YASUAKI KURATA 宮内洋　HIROSHI MIYAUCHI
里見浩太朗　KOTARO SATOMI 伊吹吾朗　GORO IBUKI 中谷一郎　ICHIRO NKATANI 宮園純子　JUNKO MIYAZONO
菅井きん　KIN SUGAI 中条きよし　KIYOSHI NAKAJO 春川ますみ　MASUMI HARUKAWA 高原駿雄　TOSHIO TAKAHARA
川合伸旺　NOBUO KAWAI 殿山泰司　TAIJI TONOYAMA 梅津栄　SAKAE UMEZU 芦屋小雁　KOGAN ASHIYA
金井大　DAI KANAI 江幡高志　TAKASHI EBATA 小林稔侍　NENJI KOBAYASHI 根岸季衣　TOSHIE NEGISHI
原田清人　KIYOTO HARADA 丹古母鬼馬二　KIBAJI TANKOBO 樋浦勉　BEN HIURA 今出川西紀　NISHIKI IMADEGAWA
堺左千夫　SACHIO SAKAI 粟津號　GO AWATSU 武智豊子　TOYOKO TAKECHI 佐藤晟也　SEIYA SATO 高月忠　CYU TAKATSUKI
相馬剛三　GOZO SOMA 今西正男　MASAO IMANISHI 戸川京子　KYOKO TOGAWA ハナ 肇　HAJIME HANA

第4話「嵐の夜、皆殺しの村」

島かおり
蟹江敬三
高橋元太郎
東野英治郎
中野誠也、中丸忠雄、中原早苗
花沢徳衛、多々良純、三善英史
加茂さくら、三島ゆり子、稲葉義男
野村昭子、小野ヤスシ、工藤堅太郎
小松方正、北見冶一、赤塚真人、高城淳一
草野大悟、石井富子、三角八郎、川谷拓三
武内亨、石橋雅史、小野川公三郎、池田駿介
吉井丈絵、山下志麻、東風平千香、彩木優花　（ミス水戸黄門）
五野上力、河合絃司、熊のハナコ、小熊のタメゴロー　芥川隆行（ナレーター）
天知茂
山田五十鈴=特別出演=

丹波哲郎　TETSURO TANBA
若林　豪　GO WAKABAYASHI
倉田保昭　YASUAKI KURATA
宮内　洋　HIROSHI MIYAUCHI
中条きよし　KIYOSHI NAKAJO
芦屋小雁　KOGAN ASHIYA
今出川西紀　NISHIKI IMADEGAWA
春川ますみ　MASUMI HARUKAWA
高原駿雄　TOSHIO TAKAHARA
梅津　栄　SAKAE UMEZU
川合伸旺　NOBUO KAWAI
金井　大　DAI KANAI
根岸季衣　TOSHIE NEGISHI
原田清人　KIYOTO HARADA

樋浦　勉　BEN HIURA
堺左千夫　SACHIO SAKAI
江幡高志　TAKASHI EBATA
丹古母鬼馬二　KIBAJI TANKOBO
菅井きん　KIN SUGAI
戸川京子　KYOKO TOGAWA
今西正男　MASAO IMANISHI
小林稔侍　TAKASHI EBATA
佐藤晟也　SEIYA SATO
高月　忠　CYU TAKATSUKI
粟津號　GO AWATSU
相馬剛三　GOZO SOMA
武智豊子　TOYOKO TAKECHI
ハナ 肇　HAJIME HANA
殿山泰司　TAIJI TONOYAMA
伊吹吾朗　GORO IBUKI
宮園純子　JUNKO MIYAZONO
中谷一郎　ICHIRO NKATANI
里見浩太朗　KOTARO SATOMI

ドヤ!

音楽：菊池俊輔
監督：小松範任
制作協力：東映東京撮影所、近藤照男プロダクション
製作：C.A.L

風　お　下　下　下　駒　鶴　薬　番　宿　花　役　お　格　壇　立　桜　草　助　弥　役　勇　宿　加　お　徳　榊　榊　悠　七　番　番　大
呂　か　男　男　男　吉　千　売　太　の　右　人　新　之　　　 花　田　森　三　七　人　史　の　賀　ら　の　野　野　海　兵　頭　頭　工
焚　ね　三　勘　周　　　 代　弥　新　主　衛　坂　　　 進 　　　伊　正　　 　郎　　　 矢　　　 女　屋　く　 市　大　美　　　 衛　房　喜　梅
伴　　　 吉　次　作　　　　　　助　助　人　門　井　　　　　　　　 織　三　　　　　　　　 野　　　 将　　　　　　　　膳　代　　　 　　 吉　六　八
助　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　郎

　　　かなわぬ♪想いかー♪とーどかぬー夢か〜♪

　　　　　　それでも♪歩こう〜♪このみーちをー♪

　　　　　　　　　あーあああ♪あーあああ♪あーあああーあああ〜♪


第4話特別編「嵐の夜、皆殺しの村」　完

ＣＭ↓

次回はなんと水戸老公一行に生命の危機?加賀藩との因縁が!
光圀の姉明芳院も登場し大波乱の予感。
第5話お楽しみください

このクレジットどうだったかな・・・
中トメとか一切無くしたけど

乙でした
これ昨夜の段階ではコレ、ゲストとレギュラーの振り分けをどうするかだな
と思ってましたが面白い仕上がりですな
東野英治郎は思い切りましたね、正直意外でしたｗ

>>286
俺も自分なりのクレジットを作ってみたけど光圀をどこに持ってくるかで迷った
「Gメン主役」を考えれば三枚目で意外と光圀と八の二連名もありかなと予想
八を光圀より先に持って来たのは予想できなかった
山田五十鈴をトメにすると監督が言っていたので天知→山田で来るだろうと予想したら当たり
ハナコとタメゴローの存在は忘れてたｗ

クレジットって難しいねえ

加茂さくらと三島ゆり子と北見治一はどこに出てただろうと思ったが
最初の方に出てた監督の自演長屋の住人？
「梅八の女房＝加茂」、「留助爺＝北見」、「夜鷹のお竹＝三島」と見た
かつて監督が自演する際に使用頻度が高かった「大工の梅八」と「ちょろ松」
は監督なら誰を配役していたのか興味がある

>>287、>>288
東野英治郎は高橋元太郎より勿論格上
先頭Ｇ（先頭グループ）
島かおり→蟹江敬三→高橋元太郎→東野英治郎→連名→天知茂→山田五十鈴

東野英治郎は先頭Ｇのトメ
だから扱いは上

>>289
その通りｗｗ
留助爺、お松、お竹　配役悩んだけどなんとなくイメージで
梅八とちょろ松が第4話に絡んでこなかったから適当に、
工藤堅太郎とか大門正明だったかもしれない

A
B
C
D
連名

↑こういうケースの場合は単純に「A>B>C>D」だと今まで思っていたが
実際は「A>D>B>C」「A=D>B=C」「A>D>B=C」という事なのかね
要は先頭と最後が重要だという事か

監督はなんでそんなに大門正明が好きなんだｗ
ぴょん吉イチ押しみたいだしｗ

>>291
他にもクレジットには法則があって
トメＧ(トメグループ)
a→b→c→d→e
とあったとしたら序列は
e>d>a>b>c か　e>a>d>b>c
cが圧倒的に位が低い。
トメ前かトメトップは同じくらいで作品によって優劣があります。
ここではトメ前がトメトップより位が上にしてます

大門正明別にそんな好きでもないけどｗｗ
何となく長屋にいそうな人の役が似合うし
ぴょん吉は何か好き。

A→B→C→D→E→連名→F→G→H→I→J→連名→K→L→M→N→O
↑こういう場合はAかOが一番上というのはわかるが
この単独表示された15人の順位を細かく付ける法則はあるのかね
色々なケースがあるから単純には断言できないか

俳優の格か作品内の役柄のどちらを重視するかで順番も変わって
来るんだろうな。クレジットの法則は難しい

ぴょん吉といえば監督はぴょん吉の設定を間違えてるよ
ぴょん吉は榊伊織の妻ではなく伊織の両親を数年前に殺した設定

で伊織夫婦が仇討ちのためぴょん吉を追跡して津軽海峡まで行ったら
そこで三人とも海に落ちて光圀が乗り回すサメを
全速で追っかけて来たどこかの藩の船に海上で蹴散らされて
三人が肉片になり、そのしばらく後に蝦夷編が中断したはず
蹴散らされた辺りは自分で書いたから覚えてるｗ

俺はぴょん吉より大工の梅八とちょろ松の方が好きだな
ちょろ松死んじゃったけどｗ

そろそろ第5話行こうか。

>>293
まあ作品ごとに変わるもんね

そうだ!今思い出した。ぴょん吉は志津を殺したんじゃなくて両親を殺したんだった。
志津を手籠めにして殺したって思い違いしてたわ
俺の好きなキャラは旅の隠居(吉田義夫)と浜島庄兵衛(西村晃)

>>294　そうですねそろそろ行きますか

第5話開始↓
光圀と八兵衛。そして助さん格さんお新弥七と二別れになっていた。(今回からまたナレーションに復活する芥川隆行)

江戸を発して以来傍若無人な数々の行為、そして越中黒谷村での余りの非道な言動に、遂に光圀に愛想を尽かした助格一行は水戸へ帰るべく北陸路を東に急ぎ高田領に入ろうとしていた（芥川）

さっさ、助さん格さん急いで！（弥七）なんか追手に追われる敵持ちみたいだな（助さん）あの時は同じ空気を吸うのも嫌だって御隠居を置いてけぼりにしたが（格さん）
お二人は御隠居の性分を知っているでしょ、今御隠居に追いつかれたら・・・（お新）殺されるな・・・せめて山野辺様が居てくれれば（弥七）

アレ？あんな所に高田藩の臨時の関所が設けてある（助さん）そう言えば我々は未だ佐渡からの脱獄囚という事になっていたんだ、その詮議ではないのか（格さん）それにしてはおかしい、関所の高田藩の侍は役人ではなく武装しているぞ、何かあったのか？（助さん）

とにかく関所は避けましょう、間道を抜け糸魚川から高田の城下を目指しましょうぜ（弥七）うむ、弥七頼むぞ！とにかく背後から殺気が感じる、先へ急ごう！（助さん）

助三郎のその予感は的中していた。その頃光圀と八兵衛は自らの行為を棚に上げ助格一行を逆恨みをし一行に鉄槌を下すため、まさに鬼畜となって後を追い親不知の崖を越えようとしていた（芥川）

早く助三郎達に追いつくぞ。(光圀)そしたらおいらのゲンコツパンチで殺してやるわ(八兵衛)

おい！お前達怪しいな(岡っ引き五助:石田太郎)なんだお前さんは(光圀)
俺は高田藩の目明し五助っていうんだよ(五助)
ご隠居・・・まさか佐渡の事が・・・(八兵衛)

佐渡！？なんだいそりゃ？こんな崖っぷちに男が二人なんで全裸でよじ登っているんだ？第一ボロ雑巾みていに土混じり血まみれじゃないか！さては高田を探りに来た幕府の隠密かなんかだな！よおーしひっ捕まえて陣所に突き出してやる！覚悟しやがれ！（五助）

御隠居、やっちまって良いですかい？（八兵衛）うむ、よかろう、たかが田舎の岡っ引き風情の一匹や二匹消してしまったところで差し使いあるまい（目がキラッと光る光圀）ヘイ（兇悪な形相に変わった八兵衛）ひいいいいいい〜助けてくれ〜（五助）

ちょっと不謹慎ですな(ロム専A)

ぎゃああああああああああ〜　ハアハアハア・・・（夢にうなされ飛び起きる五助）おい五助、随分うなされていたな、どうしたのだ？（藩士矢部：小林勝彦）あれっココは？（五助）何を言っているんだ、糸魚川のわが高田藩の陣所ではないか（矢部）ええー（五助）

実は矢部さま・・・（五助）ははははっ、お前は親不知の崖下で居眠りしているのを土地の者が見つけ此処に担ぎ込まれたんだぞ、お前は夢でも見たのであろう（矢部）いや、そんな！（五助）

なんでそんなところに全裸の爺に太った男が居るんだ、本当に見たのならそれは不運にも落命した旅人の亡霊かもしれんな。まぁ我が藩のこんな折だが、おまえの話を聞いて吹き出しそうになったというか和んだぞー　はははははっ（矢部）ええええー？？？（首をかしげる五助）

全裸で歩く光圀と八兵衛
あの岡っ引他愛もない奴でしたね（八兵衛）あの岡っ引の話によると、ワシらが佐渡で金をさらっている間に遂に名門の名を欲しいままにした越後高田藩松平家も取潰しの憂き目に遭ったのか（光圀）

じゃあマタ、このクソ忙しい時にいつものように高田藩の救済でもするんですかい（八兵衛）いや、ワシと江戸に居る藩主の松平光長とはそりが合わん、ハッキリ言って奴の事は嫌いなのじゃ！あんな藩は潰れて当然じゃ（光圀）いつになくキビシイ態度だな（八兵衛）

そんな事より助さんらめ、わざわざ混乱しているであろう高田の城下に向かったという事は弥七の手を借りてこのドサクサに路銀をせしめてワシらからトンズラを決め込む気であろう（光圀）
行きがけの駄賃ってやつですね、どっちが悪どいのやら（八兵衛）そうはさせるものか！（光圀）

これより遡ることひと月前、幕府重役が居並ぶ江戸城大広間
裁きを申し渡す！お家騒動を引き起こした家老、親族らにはそれぞれ切腹、八丈島遠島、高田藩主松平光長も家中取締不行届、よって領地没収の上、他家預けと致す！一同立ちませい〜（綱吉：長谷川哲夫）

大名家跡目争いの将軍綱吉の親裁であった。その裁きは争い双方の喧嘩両成敗とはいえ厳しいものであった。そして何より徳川家康の次男・結城秀康の孫に当たる松平光長の処分は人々を大いに驚かせたのであった（芥川）

アウアウ（驚きのあまり腰を抜かす松平光長：松本克平）とっ殿（重臣：出水憲司）ふっふっふっふっふっバカめ（大老・堀田筑前守：芥川比呂志）

しかし国許越後高田ではこの裁定に到底承服できぬとして、高田城受け取りの軍勢と一戦も辞さずとの構えであった（芥川）許しませぬぞ！（薙刀でキメを取る琴姫：松山容子）が、そんな事は我に関係なしと助三郎らの後を追う光圀であった（芥川）

越前高田の風雲急を告げる情勢の中、高田城受取の大名、幕府からの目付を派遣する一方、周辺の大名にも不測の場合に備え国境を固める為の出兵命令が出される事となった。そしてその知らせが加賀金沢にも届いた（芥川）

村井殿、遂に出兵命令が来たようだな（勝手に城内に出入りする偉そうな浪人・桜田正三郎：丹波哲郎）桜田殿か（また来やがったと内心思っている、国家老・村井親長）う〜ん、これが江戸からの書状か！（村井からむしり取る桜田）

チョット待て！城受け取りの正使に織田侍従に副使が木下右衛門太夫！幕府の目付が松平登之助に坂部三十郎！でっ周辺警備の為に我が加賀藩に富山藩、松代藩真田家に新発田藩溝口家などなど…　なんだこの陣容は（桜田）何か問題でも（村井）

お前さんは本当にそれでも家老なのか？（村井の頭を書状でペコペコ叩く桜田）・・・・・・（言わせておけばこのクソ素浪人めと震える村井）

あのなー籠城するかもしれん高田藩は26万石の大名だぞ、それなのに織田侍従は信長公の次男の信雄さまの流れを汲むとはいえ上州小幡3万石、木下も実は豊臣秀頼公の子国松さまを匿ったとか取り沙汰をされておるが豊後日出2万5千石、しかも遠く九州の大名でないか、
二つ足しても5万石余り無茶苦茶だとは思わぬのか（桜田）

おまけに目付の松平登に坂部といえば元は白柄組など徒党を組んでた、指折りの暴れ旗本ではないか！（桜田）それでは嫌がらせですな、揉めますか？（村井）それくらいで済めばマシな方だ、これは何かがきっと起こる（桜田）

桜田殿！「痔井面」の再結成ですね（立花伊織：若林豪）うーむ、こんどは相良半蔵等という基地外の退治とは次元が違う、高田城の受取、期日までに首尾は果せんであろう…　その時加賀藩にも巻き添えに…　今回はワシも現地に赴くぞ！ううん！（桜田）
桜田殿かたじけない！（やったと出て行ってくれる！と内心喜ぶ　長セリフの為カンぺを持たされている村井）

現地の高田は混乱を極め、高田城下では略奪の類も発生していると側聞しておる（村井）時に黒谷村から救出した水戸の老公はその後如何あそばされているのだろうか…（桜田）

その頃、光圀と八兵衛は全裸で過ごす解放感から気が緩んでしまい、間道から堂々と表街道に出て旅をしていた（芥川）

カカカカ。八や、天気も良くて実に気持ちがいいのう。人間、身一つじゃ。世の中全ての人間が権力や財産やしがらみなどくだらぬ物を全て脱ぎ捨てて、ワシらのように全裸で暮らせば天下も平和になるじゃろう（光圀）ヒソヒソ・・・（振り返る旅人：森源太郎・藤沢徹夫）

まったくですぜご隠居。こんなに気分がいいんだから、みんなもおいら達を見習って全裸で暮らせばいいんですよ（八兵衛）裸と裸の付き合いじゃ。そこには身分の違いも何もありはせん。みんなが裸になって開放的な気分になれば争いの無い平和な世の中になるじゃろう（光圀）

ご隠居ほど世の中と民の事を真剣に考えてる方はいませんぜ。たいしたもんだ（うなづいて感心する八兵衛）ワシはいつの日かあの犬公方を倒して必ず将軍となる。そして天下に着衣禁令を発布するのが夢じゃ（光圀）さすがご隠居。考える事のスケールがでけーや（八）

どうじゃ八、ワシは今から世直しをしようと思う。みんなをワシらのように全裸にするのじゃ。そうすれば天下万民が笑って暮らせる世の中が必ずやって来る（光圀）よし来た。オイラも一肌脱ぎますぜ！（八）お前さんはもう脱ぐ物はないじゃろ（光圀）こりゃうっかりだ（八）

光圀と八はすれ違った旅の娘にいきなり飛びかかった（芥川）きゃ〜何をするのです、ア〜レ〜（娘A：池玲子）世直しじゃ。騒ぐでない…これで良しと。カカカカ（光圀）へへへ。どうだい娘さん、何もかも脱ぎ捨てると気持ちいいだろう。みんなに勧めてやんな（八）

身ぐるみはがされ、道端でうずくまってシクシク泣いている娘を尻目に光圀と八は次の獲物を探して街道を走った（芥川）次はあの娘っ子じゃ（光圀）やあ娘さん。世直しのため身ぐるみ脱いでついでに財布も置いてってもらうと嬉しいぜ（八）いや〜誰か〜（娘B：杉本美樹）

白昼堂々と街道に変質者の追剥ぎが現れるとは世も末じゃのう・・・。わしに出来る事と言えばコレくらいじゃ（光圀と八の顔を見ながら人相書きをサラサラと描く旅の隠居：吉田義夫）

お嬢様に乱暴しないでおくれ（婆や：岡嶋艶子）どけい！婆はワシの世直しの対象外じゃ！（婆やを蹴る光圀）街道で次々と若い娘を襲って身ぐるみを剥ぎ、財布を奪う怪老人と小太りブ男の全裸盗賊コンビ出現の報は高田城下をかけ巡り、その報は代官所にも届いた（芥川）

なに？白昼堂々と街道のド真ん中で旅人の身ぐるみをはぐだと？しかも全裸で？（代官・関山）それと先ほど事件を目撃したという旅の隠居が来まして自分が描いたという追剥ぎ二人組の人相書を置いて行きました。必ず城下にこの二人組が現われると言い残しまして（部下）

えーい！この高田城下は合戦が始まるやもしれん時だぞ！混乱を極め、略奪も横行して人手が足りん！……ふん、下卑た顔つきの爺と凶悪な人相の醜男か。追剥ぎをしそうな悪党づらだ。だが我々は忙しい！追剥など相手にする暇はない！高札だけ立ておけ（関山）はっ（部下）

助さんたち四人は急ぎ足で間道を進んでいた（芥川）急がないとね（しきりに背後を振り返り光圀を警戒するお新）しかし、ご隠居がいない旅というのはいいもんだ（助さん）まったくだ。変態爺さんのお守りは重労働だからな（格さん）きゃ〜（体を隠して走って来る裸の娘達）

まあ大変、どうしたのかしら（お新）こりゃあ、只事じゃねえぜ（弥七）娘達から事情を聞いた助さん達は間道を引き返し、全裸の追剥ぎ二人組を懲らしめるために街道へ出てみたが、もうそこには誰もいなかった（芥川）一足遅かったな。逃げ足の早い奴らだ（助さん）

その頃、全裸の光圀と八は街道脇の山林の中で大量の戦利品を物色していた（芥川）ご隠居、みんなを身軽にしてあげて世直しは出来るし路銀も入るし一石二鳥ですね！（八）世直しの第一歩じゃ。娘達の着物は荷物になるからその辺の百姓の家に押し売りしてやろう（光圀）

光圀はぽつんと一軒だけある民家を訪ねた（芥川）誰かおらぬか（光圀）へい（百姓の万吉：井手らっきょ）ワシは全裸の勧めを説いて旅をしている越後の縮緬問屋の隠居で光右衛門と申す。どうじゃ。お前さんもワシらの様に全裸で生きてみぬか（光圀）よござんすよ（万吉）

実は私も着物を着る窮屈な生活に嫌気がさしてましてね。ご隠居様の今のお言葉で吹っ切れました（着物を脱ぎ出した万吉）カカカ。見どころのある奴じゃ。百姓にしておくには惜しいのう。よし！お前さんにはこの着物を只でくれてやろう（驚く万吉に娘達の着物を渡す光圀）

へへー。ありがたや〜ありがたや〜（平伏する万吉）その心構えをいつまでも忘れるでないぞ！カカカカ（光圀）民家をあとにした光圀と八は武装した高田藩士のいる関所を警戒し、糸魚川から間道に入って高田城下を目指した。助さんらを追跡して復讐するためである（芥川）

その頃高田藩城内では・・・

姫どちらに参りますか!(用人榊:中村錦司)ええい爺。わしは高田の城下を偵察にまいる。なぜ高田藩がお取り潰しにならなければならぬのじゃ！(琴姫)
姫・・・なりませぬ。今外へ出たら町人共が私たちを逆恨みして襲ってまいりますぞ(藩士吉川新之助:森次晃嗣)
吉川！ええいうるさい。わしは参る!(琴姫)

琴姫は剣を差し、男装の侍姿で吉川新之助を連れて高田城下に来た。町はいつ始まるかも知れない合戦に騒然としており、荷物を大八車に乗せて逃げ出す者も数多くいた。治安も悪く、あちこちで略奪が横行する半無法地帯となっていた（芥川）

お、お、お前らに渡す金なんか無いぞ！（表戸から路上に投げ飛ばされる荒木屋藤兵衛：小林昭二）さっさと金目の物を出せっつーんだよ。ここは今にも合戦がおっ始まるかもしれねーんだからよ。俺は銭を持って早くこの町から逃げてえんだ（ならず者の蝮の松太郎：山本昌平）

そこの無法者！私の八つ当たりの相手になってもらおう！（琴姫）ああ？（蝮の松太郎）松太郎が琴姫を見た瞬間に松太郎はすでに屍となっていた（芥川）は、早い…姫様のこの剣の早さはどうだ…（戦慄する吉川）怪我はないか（琴姫）た、助かりました（荒木屋）

琴姫はふと町角に立てられた高札に目を止めた（芥川）「両名、風体は土混じり血まみれの全裸姿。老人と醜男。街道で幾人もの娘をかどわかし路上で全ての着物をはいで財布を奪って逃亡中」…まあ！ひどい！か弱き婦女子に何という事を！見つけたら許しませぬぞ！（琴姫）

さてこちらは光圀と八。

二人が高田藩の臨時の関所を避けて険しい間道をしばらく進んでいると、背後から声をかけられた（芥川）待てい！そこの土混じり血まみれの全裸姿でどこからどう見ても物凄く怪しい奴！関所破りであろう！（高田藩士・山田：田畑猛雄）

たわけ！ワシは水戸光圀じゃ！（光圀）よりによって水戸の御老公の名を騙るとは！・・・俺は関所破りに備えて先ほどからこの間道を一人で見張っていたのだ。先ほど全裸の追剥ぎ二人組がこの近辺を騒がしていると報告があった。詮議するので同道してもらおう（山田）

断わる！（くわっと目を見開く光圀）光圀のその言葉を合図にしたかのように八が素早く山田の背後に回って羽交い締め、光圀は職人技とも言うべき動作で山田の着物を一気に下へ剥いだ（芥川）あっ、恥ずかしい！（山田）八が手を放すと山田は両手で股間を隠した（芥川）

すぐさま八兵衛が尻の割れ目から素早く取り出した凶器の屋根瓦で山田の後頭部を殴打、山田は倒れた。この間、時間にしてわずか2.37秒、見事なコンビネーションプレーであった（芥川）

くんくんくん・・・ご隠居、お新さんのいい匂いが残ってますぜ。だいぶ前ですが助さんたちはこの間道を通ってますぜ（八）八は野良犬を食ってから嗅覚が犬なみに鋭くなっていた（芥川）よし、お前さんのその鼻を頼りに急いで助さん達を追うのじゃ！（光圀）

約2時間後、間道の林の中で全裸で失神していた状態で発見された山田は一部始終を話し、高田藩の臨時の関所は騒然となった（芥川）五助の話は本当だったか…追剥ぎ二人組は高田藩を探りに来た隠密か…よし、手の空いてる者で追跡隊を組織して後を追うぞ！（高田藩士・矢部）

間道を進む光圀と八は背後から声をかけられた（芥川）お待ちくだされ〜（全裸の万吉）おや、さっきの百姓か（光圀）私もお供させて下さい。女房と娘に全裸生活を宣言したら家から叩き出されました。路頭に迷ってます（万吉）よかろう！家来にしてやる。着いてこい（光圀）

突然、布袋寅泰の「スリル」が間道に響き渡った（芥川）なんだいこの曲？（八）光圀が振り返ると木の幹を何本もなぎ倒して浪人者が凄まじい勢いで真っすぐ爆走して来た。木にぶつかりまくった浪人は血まみれのまま光圀の前に回り込んで土下座した（芥川）何者じゃ（光圀）

私を家来にして下さい（虹五十之介：江頭2:50）ふむ？（光圀）お二方の堂々とした全裸ぶりと先程の高田藩士を倒した腕前に惚れました。ぜひ家来に（虹）よかろう！（光圀）虹は両手で胸元の襟を掴むと着物をビリビリに引き裂き、全裸となった（芥川）すげー迫力だ（八）

お前さんはなかなか骨のある男と見た。さあ、これでワシらも四人揃った。助さん達も四人。四対四じゃ、これでいつ会っても互角の勝負ができるじゃろ。カカカカ（光圀）こうして頼もしい助っ人二名が加わり光圀率いる全裸チームはパワーアップ。間道を急ぐのだった（芥川）

後ろで恨めしそうに見ている男　伊東江洲羽阿(エスパー伊東)
俺もいれてよ・・・(江洲羽阿)

駄目じゃ！募集人数は二名。ただ今、定員一杯になって締め切ったばかりじゃ。それにあくまで四対四。数で上回るのは卑怯者のする事じゃ！帰れい！（振り返って江洲羽阿を怒鳴りつける光圀）変なところで生真面目だなあ…ご隠居の考えはたまにわからねー時があるよ…（八）

万吉と虹が伊東を見てニヤニヤ笑っている（芥川）まあ、ご隠居がああ言ってるから。兄ちゃん、肥後の出だろ？路銀やるからよ。国に帰りな（八）実は光圀は伊東が戦力にならない事を一目で見抜いていた。卑怯者云々の発言は自分の好感度を上げるための計算である（芥川）

さて高田藩の城下町では琴姫が好き放題に暴れ回って無法者に八つ当たりをしていた。城下では無法者の死体の山が出来つつあった（芥川）なぜ高田藩がお取り潰しにならなければならぬのじゃ！お前のせいか！お前か！お前か！(琴姫) 姫、落ち着いて下され（吉川）

ひいいいいーっ。どうかお助けをー！お助けをー！お助けをー！（膝まづいて命乞いをする無法者A：福本清三）姫！こ奴は戦意を喪失しています！もうお城に帰りましょう！（琴姫の前に割って入って無法者を守るように立つ吉川）吉川は琴姫を説得して高田城へ戻った（芥川）

高田にも悪い奴らは勿論いる。

おいあれお姫様じゃねえか？(ヤクザの権助:榎木兵衛)身なりから見てそうに違うねえ(ヤクザの喜助:だるま二郎)
おいおめえ達何してんだい(ヤクザの親分　イタドリの勘助:藤岡重慶)ん?あれは高田藩姫琴姫?！(勘助の娘婿で次期イタドリ家を継ぐ　良吉:内田勝正)
おうよ。あの姫様を誘拐して高田藩を恐怖のどん底に落としてやろう(勘助)

姫、お気を付けください。(吉川)わしを誰だと思っておる。これでも武術剣術何でも習っておるのじゃぞ(琴姫)
そうは言いますが、あくまで姫は姫。女性でございます。他藩の悪い奴らが襲って来るやもしれませんし。町人にも油断してはなりませぬ(吉川)

八兵衛と光圀そして色物3人は・・・

ご隠居俺達は必ず助さん達に復讐しやしょうぜ。(八兵衛)
ああそうじゃな。倍返しだ!いや100倍返しだ!(光圀)
じゃじぇじゃ！(万吉＆虹　陰から見ている江洲羽阿)

流行語を使って気勢を上げた光圀たちだったが腹がぐぐ〜と鳴った（芥川）ここらで腹ごしらえがしたいのう（光圀）おいらに任せておくんなせい！（八兵衛）八はクンクンと鼻を鳴らすと木立の中へ消えて行き、すぐに仕留めたばかりの猪の親子をぶら下げて戻って来た（芥川）

お前さんのサバイバル生活もすっかり板についたのー（光圀）焚き火を囲んで猪肉を食らう光圀たちを木陰から物欲しそうに伊東が見ている（芥川）ご隠居、あいつまだついてきますぜ。可哀想だからもう仲間に入れてやったらどうですかい（八兵衛）

あんなガリガリの非力な奴は戦力にならん。ワシ直属の全裸軍団は敷居が高い。エリート戦闘集団じゃ。誰もが全裸になれば入団できる訳ではない。しかし、あと一人程度は猛者が欲しいのう（光圀）

♪雨に濡れながーらーたたずーむ人がいるー♪（間道に響く歌声）なんだいこの歌？（八）林の中から緑色のラメ入り着物を着た鎌を持つ細身の男が歌いながら現れた。相良半蔵の弟・真珠郎（三善英史）である（芥川）

ヒュヒュヒュ〜。道に迷っちゃった。美味しそうな匂いね。全裸の皆さん、俺も一緒にいただいていい？（真珠郎）

条件がある。まずワシの家来になる事。そして全裸になって今後の人生をおくる事じゃ（光圀）そんなのたやすいわ。ヒュヒュヒュ〜（着物を全て脱ぎ、それを天高く投げ捨てる真珠郎）

カカカカ。お前さんからは血の匂いがする。よかろう！気に入った。家来にしてやろう。さあ食え！（猪肉を差し出す光圀）よろしくね！御隠居さん皆さん！（猪肉をバリバリ食う真珠郎）

カカカカ。お前さん方はどこへ出しても恥ずかしくない全裸の勇者たちじゃ。頼もしいのう（上機嫌の光圀）こうして又ひとり、光圀の全裸軍団に猛者が加わった（芥川）

その頃、高田城下で琴姫と吉川新之助はイタドリの勘助（藤岡重慶）率いるヤクザの一団に囲まれていた（芥川）さすがの琴姫も無法者たち数十人を倒して来た疲れが出始めて肩で息をしており、形勢は不利であった（芥川）

勘助親分！待ってくれ〜！俺は命が惜しいよう〜。俺をあんたの手下にしてくれ〜。姫は自由にしていいから俺の命だけは助けてくれ〜（吉川）それを聞いて唖然とする琴姫（芥川）吉川・・・！お前と言う奴は・・・それでも武士ですか。高田藩の侍ですか！（涙目の琴姫）

情けねーお侍だ。まあいいだろう。手下にしてやるよ（勘助）吉川、許しませぬぞ！（琴姫）へっへ〜。お姫さん、何とでも言ってくれよ（琴姫を見て舌を出して笑いながら勘助の隣に並ぶ吉川）いきなり吉川は脇差しを抜くとそれを勘助の喉元に押し付けた（琴姫）

お前ら動くな！姫様に手を出したら、その時は勘助の首から血がほとばしるぞ！（吉川）てめえ・・・（動けない勘助）この野郎！（良吉：内田勝正、権助：榎木兵衛、喜助：だるま二郎）姫様ーーここは私に任せて早くお逃げ下されーー（吉川）

そこへ助さん一行が城下町へ到着した（芥川）噂以上に荒れてるな。あちこちで小競り合いが起きてるし、逃げ出す人もいる。無法地帯だ（助さん）助さん一行は揉めている琴姫たちに気づいた（芥川）あら。あの囲まれてる若いお侍さん、あれ女よ。男装してるんだわ（お新）

俺達は佐渡の脱獄犯扱いだぜ。騒ぎは起こしたくない。見て見ぬふりしてこの町を通り抜けようぜ（助さん）喝ッ！（お新）お新の平手打ちが助さんの頬に飛び、助さんの体は空き家の壁をブチ破って家の中まで吹っ飛んだ（芥川）痛い・・・何をするんだ（鼻血を出す助さん）

私たちは「元・痔胃面」よ。恥ずかしくないの！（襟元のバッジを見せるお新）……！（思わず自分の襟元のバッジに目をやる助さん）これは運古寺で立花のお頭が皆にくれた「痔胃面バッジ」よ。今みたいな事言ったら立花のお頭と痔胃面の皆に会わせる顔がないわ！（お新）

そうだった。俺たちは元・痔胃面……。お新、礼を言うぜ。俺は「痔胃面道」を踏み外す所だった（助さん）――――卍‐‐‐卍‐‐‐グサッ（弥七の投げた風車が勘助の尻に刺さった音）いてー！（勘助）それと同時に助さん一行が乱入し、勘助一家と大乱闘になった（芥川）

テメエたち何者だ!(勘助)俺達の邪魔すると容赦しないぜ(良吉)
真昼間からあこぎな悪事かい。その男装の麗人を早く離しな(助さん)
ええい。先生やっちゃってくだせえ(勘助)

おう。おめえ達・・・やっちまうぞ(イタドリ家の用心棒　鉄心:宮口二郎)

鉄心は「痔異面魂」を取り戻した助さんに顔面を滅多打ちにされ、走馬灯を見るように自分の人生を振り返っていた（芥川）……オレ死ぬのかな……そうだ…初恋は五歳の時だった……隣のお花ちゃん…よく一緒に遊んだなあ……今頃どうしてるのかなあ……（殴られている鉄心）

クソッ、野郎ども、引くぞ。覚えてやがれ（走馬灯を見る鉄心をかついで逃げていく勘助）娘さん、大丈夫かい。怪我はなかったかい（助さん格さん弥七）どこのどなたか知らんが、かたじけない。礼を言うぞ（琴姫）あなた女でしょ。どうしてお侍さんの格好しているの（お新）

このお方は高田藩の姫君の琴姫様です。コスプレ趣味で様々な衣裳で出歩くのがお好きで侍姿の他にも渡世人・お遍路・浪人・覆面頭巾・女将・花魁・職人・商人・僧・忍び・天狗・般若・力士・大仏・金剛力士像・女子プロレスラーなどレパートリーがたくさんあります（吉川）

琴姫たちと話していた助さん一行は目の前にあった高札がふと目に入った（芥川）「両名、風体は土混じり血まみれの全裸姿。老人と醜男。街道で幾人もの娘をかどわかし路上で全ての着物をはいで財布を奪って逃亡中」…この人相書きの顔はご隠居と八じゃないか！（格さん）

そういやー、糸魚川で会った裸の娘たちが全裸の追剥ぎ二人に襲われたと言ってたが、ご隠居と八の仕業か。ケッ、いかにも二人のやりそうな事だぜ（吐き捨てるように言う弥七）そなた達、この全裸の追剥ぎ二人組を知っておるのか？（琴姫）

知っているも何も、俺たちはこの追剥ぎの片割れの爺さんこと水戸光圀公に仕えてたんですぜ（弥七）あまりの非道ぶりに愛想が尽きて主従の縁を切ったんですが逆恨みされてしまい、追われているのです。我々はその魔の手から逃れようと水戸へ帰る途中なのです（格さん）

水戸光圀じゃと！江戸で謹慎中の父上（※藩主の松平光長）とは犬猿の仲と聞いておる。父上の敵なら私の敵でもある。さらに婦女子をいたぶった無頼の輩と聞いてはますます許せぬ。政治の事は知らぬが我が藩お取り潰し決定の謀略に光圀も一枚噛んでるのではないか（琴姫）

こいつめ！こいつめ！（高札を引き抜いて足で踏みつける興奮状態の琴姫）姫さま、今なんとおっしゃって？…高田藩がお取り潰しですって？（お新）それは初耳だ。…ああ、なるほど。高田藩が糸魚川に臨時の関所を作って武装した役人を置いていたのもそのためか（格さん）

そうじゃ。詳しい事情は>>311-322の通りじゃ。城下がこんな騒乱状態になったのもそれが原因。もうすぐ正使たち率いる軍勢が我が高田城を引き渡せとやって来るであろう。その時は私も城を守って軍勢を相手にコスプレ衣裳を駆使して最後まで戦うつもりじゃ！（琴姫）

どれ、助けてくれたお礼の代わりに、そなた達に城の中にある私の自慢のコスプレ衣裳部屋を見せてやろう。ついてまいれ（琴姫）琴姫と吉川に連れられて助さん・格さん・弥七・お新は高田城の中へ入った（芥川）

おらもいれて(純吉:高田純次)
お主は誰じゃ?(琴姫)ジョニー・デップです。あははｗｗ(純吉)
ええいもうよい。ついて来い(琴姫)

この純吉なる男。なんと光圀達のスパイであった。(芥川)

その頃、江戸城大手下馬先前に大老堀田筑前守正俊の上屋敷が有った。
元々は四代将軍の家綱公の御代に将軍を差し置き権勢を欲しいままに振い下馬将軍とまで呼ばれた大老酒井雅楽頭忠清の上屋敷であったが、家綱公薨去と館林宰相綱吉の五代将軍宣下を受けると忠清の権勢は一気に凋落し大老職も解かれ、忠清は失意のままこの世を去った（芥川）

そして綱吉の治世になり忠清に代わり大老となって忠清の屋敷を与えられた堀田筑前守正俊（芥川比呂志）、この時下総古河城主13万石、幕府の最高実力者であった。

堀田家の茶室では（芥川）

松平光長卿に断を下す上さまの迫力はもの凄かったのう（堀田正俊）
何しろ光長卿は酒井雅楽頭殿と一緒になって綱吉さまを差し置いて五代将軍に京より宮将軍を迎え入れる暴挙を企んだ言わば雅楽頭派の残党ですからな
上さまも今回の松平家のお家騒動は勿怪の幸いと一気に粛清に乗り出したワケで（側用人柳沢保明：山形勲）

この男、柳沢出羽守保明、のちの柳沢美濃守吉保の事である。館林から綱吉に伺候し御納戸頭から御側御用人に抜擢されこの時2万石、徐々に頭角をあらわそうとしていた（芥川）

保明の上座の人物は牧野備後守成貞（清水将夫）、綱吉の館林時代の家老で保明と共に伺候し御側御用人の上席とし、この時は下総関宿城主5万石であった。
堀田正俊と共に綱吉を支え、柳沢保明とは正反対の誠実実直の固まりのような人物であった（芥川）

松平光長卿にも驕りが御座ったのかもしれません（牧野成貞）ハハハっ結城秀康卿の流れを汲むのだから世が世であれば自分が将軍家であった等と公言しておったからのう（堀田正俊）はははっまさに正気の沙汰とは思えませんな（柳沢保明）

しかし今回の高田城受け取り、出羽守殿の案を取ってはみたが、この案はまかり間違えれば天下の大乱を引き起こすことにも成りかねないぞ（堀田正俊）

高田城収城使にかつて時代の栄光を輝かせた織田、木下を当てて華を持たせるとは言っても、いまは所詮は小大名じゃ些か荷が重いのではないかな？
それに周辺警備に動員した家もわざわざすべて外様大名をえらんでおるが大丈夫なのか（牧野成貞）

筑前守さまに備後守さま、しくじって落ち度の有った大名はドシドシ取潰すだけの事、それだけ将軍家の権威が上がるというもので御座います（柳沢保明）

そういや今日はあの男も来ておるのじゃ(堀田)
あの男?ああ紀伊国屋ですな(柳沢)奴は確か近々幕府御用達の材木問屋になるとか(牧野)

お呼びでございましょうか。(柳沢に目で合図する紀伊国屋文左衛門:進藤英太郎)

そうこの紀伊国屋は御傍御用人である柳沢に接近し、徐々に勢力をつけている商人であった
柳沢もまた紀伊国屋によって徐々に力をつけており、
お互い信頼している仲であった(芥川)

水戸光圀らしき人物が佐渡・越後周辺に出没している知らせはすでに現地の長坂血槍九郎、二階堂玄蕃によって保明にもたらされていたのだが、保明は何故かその報を握り潰していたのであった（芥川）

そういや水戸のご老公様はどちらにおられるので?(牧野)ううむわしも分からぬのじゃ。また大日本史の編集らしいが・・・(堀田)

柳沢さま。あなたも悪いですな。(小声で柳沢の耳元で喋る文左衛門)うるさい。ばれたらどうする。わしは全部握りつぶしておるのじゃぞ(柳沢)

♪テンテテテーン〜テンテテテーン〜　空撮で軍勢の行進すがたが映される
さて高田藩の国境には幕命により出陣した各藩の軍勢が姿をみせ始めた、一番乗りは信州路より隣国の松代10万石真田家から先遣隊1000が妙高は野尻湖付近に布陣、

ついで新発田藩から病身をおして藩主溝口主膳正（前田昌明）が自ら指揮をとり、その主力兵1000が越後路は長岡藩領を進軍中していた
本来父に代わり江戸参勤途上にあったその子溝口健之助（宮脇康之）も家老尾父三（牟田悌三）をはじめ江戸藩邸から集めた援軍700名を率い元来た道を急いでいた（芥川）

ケンちゃん、一つの大名家が廃絶して消えてゆく姿をこの目に焼き付けるのですぞ（尾父三）ウン！（健之助）今回は江戸から三五郎さん（石田信之）や新兵ちゃん（坂本新兵）も駆け付けてくれたから大丈夫だモンね（小姓・漫画君：進士晴久）

御家老、ケンチャンに寄り添っているあの小汚い老婆は何者ですか？（三五郎）あれは魔老女（＝任田順好）だモンね（漫画君）まぁ…その件は追々語ることにしよう…（苦々しい顔の尾父三）

それより後ろの峠のふもとの方を…（尾父三）あれは何処の軍勢でしょ（三五郎）豊後日出木下家、高田城受取り副使の軍勢じゃ（尾父三）まさか！精精300ぐらいしかおりませんぞ（三五郎）

取りあえず江戸在府の人数をかき集めてアレがやっととの事らしい、残りは国許や大坂屋敷からも馳せ参じるらしいが兎に角、九州は遠い、果して間に合うかどうか…（尾父三）

ハハハっ！我々は後詰といえエライことになりましたな！（ニコニコ笑いながら大声でいう新兵ちゃん）ハァー（と新兵ちゃんを見つめ心底深いため息をつく尾父三）

ケンちゃん。もしケンちゃんが危なくなったらお姉ちゃんが命に代えてでも守ってあげるからね（魔老女）うん！ありがとう。でもあまり無理はしないでね（ケンちゃん）お姉ちゃん？お姉ちゃんってあの老婆が？（三五郎）・・・・・・・（頭痛がして来た尾父三）

さて、高田藩国境に各藩の軍勢が続々と姿を見せ始めた頃、光圀率いる全裸団は猪肉を食べ終えて間道を歩いていた（芥川）
ご隠居、さっきは葉に暗号文を書いてオイラが手なずけた野生の猿（日光猿軍団所属・英太郎君）にそれを持たせて何処かへ届けさせてたようですけど、誰に出したんですかい？（八兵衛）

純吉というワシの知り合いじゃ。高田城下の近くに住んでおる。先ほど猿を使って純吉に届けたのは指令文書じゃ。もう助さんたちも城下へ着いた頃じゃろう。城下で助さんたちを見つけたら高田藩士の格好をして見張ってスパイするよう指示を出しておいたんじゃ（光圀）

間道を進む光圀たちの背後から「待てーーい！」と大きな怒鳴り声が聞こえて来た。糸魚川方面の臨時関所から来た高田藩士の矢部・山田の率いる隠密追跡隊がついに追いついたのである（芥川）

少しのんびりし過ぎたかのー（光圀）幕府の送り込んだ変態隠密め！・・・やや？人数が増えているな？お前ら全員を召し捕る。神妙にしろ！（矢部）そこへ物陰から伊東江洲羽阿が飛び出して来た（芥川）みなさーん、ここはこの伊東江洲羽阿が！早く逃げて下さーい（伊東）

間道は細いため一人ずつしか通れない。伊東は先頭の矢部に必死にしがみつく（芥川）放せ！邪魔をするな。どけ！あ、ｷｬﾝ玉袋を握るな！痛い！（矢部）ワシらで倒しても構わんがここは先を急ぐか。全員かけあーし（光圀）伊東に邪魔された隠密追跡隊は光圀を見失った（芥川）

伊東江洲羽阿はようやく捕えられた（芥川）お前らは何者だ。吐け！（伊東を殴打する山田）幕府の隠密だな！（伊東を足蹴にする矢部）しぶとい奴だ。おい矢部、俺がこの伊東とやらを糸魚川の陣所に連れ帰って拷問して吐かせるからお主はこのまま隠密を追ってくれ（山田）

糸魚川の陣所に連行された伊東江洲羽阿はあまりの拷問の過酷さに音を上げ、水戸光圀こそ高田藩お取り潰しの真の黒幕で城下へ潜入を謀っているとウソを交えて吐いてしまった（芥川）何！水戸の御老公が我が高田藩潰しの急先鋒だと…急使を立ててお城に報告するか（山田）

矢部さま！親不知方面から梅鉢紋の旗指物の軍勢が現れました！加賀藩の先鋒、富山前田家のモノと思われまする、その数およそ1000（藩士三浦：市原清彦）いよいよ来たか、しかし前田はあくまで監視の為の言わば後詰、我々がナニもせずば手を出すまい（矢部）

よし、この事をすぐに報告せよ（矢部）はっ（山田）越中との国境に前田家の軍勢の先鋒現るの報は早馬にて高田にもたらされるのであった（芥川）　

街道を駆ける早馬を遠目に見る四人の浪人、すなわち再結成された「痔井面」のメンツである（芥川）おい、こりゃ思っていた以上に混乱しているようだな（桜田正三郎）高田の城下も悲惨な状況だそうで（立花伊織）

高田藩へ帰る琴姫　助さん格さん弥七お新　純吉　吉田

なんか慌ただしくなってきたな(助さん)役人達がこっちを見ているな(格さん)
姫、事は始まりましたぞ(吉田)ん?コスプレ大会でも始まったか？(琴姫)姫。もう少ししっかりしてください(吉田)
あれれ?純吉がいないわ(お新)

あの光圀のスパイ　純吉が消えた

いいか！改めて言っておくが我々が前田家とは関係なく一介の浪人として現地に赴いたのは織田家の高田城受取りを全うさせるべくコレを密かに助ける事なのだ！
失敗すれば必ず戦になる、さすれば前田も巻き込まれ幕府からの咎めは必定、これは何としても食い止めればならぬ！そうですなオババ殿（桜田正三郎）

正さんの言うとおりですよ（明芳院：杉村春子）オババ、あんたも酔狂なお人だね、どうあっても連れて行けと駄々を捏ねるから連れては来たが（桜田正三郎）いやねぇ〜今回だけは別の事でイヤの予感がしますのじゃ（明芳院）

まぁなんだ！今ごろ綱紀公や村井め、目を三角にしておるじゃろうて、わはははは（二人で大笑いする正三郎と明芳院）そのくらいにしないと見つかりますよ（草森泰介：倉田保昭）…（困った顔の立花：若林豪）

あなた。私も祈ってますぞ(立花乳房　間違ったちぐさ)

おかしらさま、高田へ抜ける間道を見つけましたが、このような人相書きが領内に出回っております（偵察から戻った壇俊太郎：宮内洋）
はてっ？どこかで見た事のある顔だな（立花）あーコラコラ、また余計なものを（桜田）やっぱりこんな事だろうと思いましたが、いくつになっても同じ行動を取る男ですね、まったく（明芳院）

その人相書きは光圀と八兵衛が書いてあった
光圀の実姉の明芳院の心情は冷めていた(芥川)

その頃、高田城受取り正使である上州小幡3万石、織田侍従（大瀬康一）も1500の兵を率い堂々信州善光寺平を北上していた（芥川）

遁兵衛、いよいよ明日は妙高、そして高田領だな（織田侍従）殿、北陸路からも越中富山藩10万石前田家より1000、さらに本隊の加賀藩から4000の兵が親不知方面へ進軍中との報が入っておりまするぞ（織田家家老・平手遁兵衛：牧冬吉）

各軍、順調に高田を包囲しつつあるようだが、相手の松平は26万石、動員できる軍勢は7000としても我らは攻め手、高田に籠城されたら…　それに数は揃えても我が織田家軍勢の内訳は…（織田侍従）
殿！それは言ってはなりませぬぞ！期日までに城受け取りが不首尾ならば我らも高田と同様なお咎めが！とにかくココは何としても（遁兵衛）

そもそもこれはハナから公儀に仕掛けられたのじゃ、高田城受取りに相応しい家なら高田の兄弟藩の越前福井松平や隣国には加賀や越中の前田もおるではないか、それなのに・・・（織田侍従）

戦になったら万事休すです！ココは高田の面々を説得に説得を重ね何とか城を明け渡してもらうしか我らの生き残る道は御座いませんぞ（遁兵衛）問題はそれだけではない…我ら攻め手の内にあるのじゃ（織田侍従）

織田侍従が懸念にある一つ、幕府より収城目付として派遣された指折りの暴れ旗本、松平登之助、坂部三十郎は任務の御用旅の途上にもかかわらず越後湯沢温泉で放蕩三昧状態だった（芥川）

あ〜れ〜（帯解きゲームの餌食となる湯女：内村レナ）ワハハハハハハーおんなこっちへ来い（坂部三十郎：郷�^治）あらららーそんなアナタ裸にして…あのね婦女子にはもっと優しくしないとね（表面上落ち着いた物腰の松平登之助：成田三樹夫）

もう帯解きも飽きたぞ、登よ、こんなトコでいつまでとぐろを巻いているんだ（坂部）あのね、そろそろ役者も揃ったみたいだしソロソロ神輿を上げると致しますか（登之助）

あのね御主人、今回は完費旅行だから宿代はちゃんとお支払いしますからね、あのねコレ釣りは要らないから（ぽーん一朱銀1枚を投げる登之助）トホホ…（楼主：芦田鉄雄）ホホホホホッ（登之助）

俺もよ、早く立派な殿さんになりてえけどこんな世の中嫌なんだよ(登之助)
だったら俺達と遊べばいいじゃん。富山じゃ一騒動起こってるらしいけど(三十郎)
旦那たち行きやしょう行きやしょう(駒吉:鮎川浩)

「行きやしょう行きやしょう」じゃねえよ。お前も帯解きしてやる！（登之助）あ〜れ〜（帯解きゲームの餌食となる駒吉）・・・チッ、小汚ねえ男じゃ面白くねえ。やらなきゃ良かった（登之助と共に部屋を出て行く三十郎）

コマのようにクルクル回された駒吉の体は徐々に回転速度を上げ始めた（芥川）…ん、おい、登よ、見ろ。駒吉の体が宙に浮き始めたぞ（室内を振り返った坂部三十郎）ホホホホホッ、これはこれは（登之助）

両手を広げて上昇を開始した駒吉は屋根をブチ破り垂直に夜空へ上がり始め、その姿は小さくなり、やがて見えなくなった（芥川）成層圏まで行ったかな（登之助）あのねコレはアナタの隠れた才能だね（登之助）この夜、坂部はついに帯解き技を極め、才能を開花させたのである

その夜、越後湯沢温泉では往来を歩いていた人々が次々と回転したまま夜空へ上昇し、行方不明となる事象が発生した。坂部三十郎が見つけた新たな遊びの実験台にされたのであった（芥川）

高田城受取りが成功しようが失敗しようがどうでもいいが、合戦が始まる事があればこの帯解き飛ばしで敵味方を問わず遊べるかもな。フフフ（坂部）坂部三十郎と松平登之助は酒を飲みながら高田方面へ出発した（芥川）

その頃、助さん一行は高田城内にある琴姫自慢のコスプレ衣裳部屋へ案内されていた（芥川）

あら、これ素敵な衣裳ね（お新）長崎で買った異国の着物でドレスというのじゃ（琴姫）飛脚、百姓、行商、鳥追い、岡っ引、芸者、丁稚、駕籠かき、鎧武者、獅子舞、角兵衛獅子、テキ屋、自由の女神、スフィンクス、骸骨……これは七変化どころじゃないな（感心する助さん）

姫さま！ここにおられましたか！今、大広間では会議が紛糾して大騒ぎですぞ！（用人・榊：中村錦司）

高田城の大広間では、江戸で謹慎中の藩主・光長の後継者とされる若君・松平綱国（保積ぺぺ）を前に、重臣たちが城を明け渡すか徹底抗戦かで意見が割れていた（芥川）

国境近くには各藩の軍勢が姿を見せ始めたと早馬で報告が入っております。我らも戦う準備を整えましょう（重臣A：名和宏）しかし、上様のお裁きを無視するというのはこれすなわち幕府への謀反に当たるのだぞ（重臣B：原健策）

そんな弱腰でどうする。藩の存亡の危機だぞ（重臣C：幸田宗丸）出兵して来た各藩の戦力などたかが知れている。籠城を決め込めば奴らの方が先に疲弊して我が軍の勝利だ（重臣D：武藤英司）どうせ改易されるのだから戦って高田武士の意地を見せてやろう（重臣F：有馬昌彦）

しかし合戦を始めてしまったらもう後戻りできぬ。ここは慎重に（重臣E：浜田寅彦）えーい！皆の者、何をゴチャゴチャ言っておる！合戦あるのみじゃ！そうでしょう兄上！（バニ―ガール姿で大広間に登場した琴姫）

城は渡さん！父上は悪くない。上様のお裁きが間違っておる！幕府と水戸光圀の陰謀じゃ。幕府軍も光圀も許しませぬぞ！（ステッキを振りまわす琴姫）若君！若君のお考えは？（重臣G：嵯峨善兵）よきにはからえ。ふァ〜あ。ほじほじ（アクビして鼻クソをほじる綱国）

えらい所へ来てしまったな…。格さんどうする（大広間の隣部屋からこっそりフスマを開けて覗いている助さん）上様のお裁きに逆らうのは謀反だしな…。いずれにせよ合戦だけは避けたい所だ（格さん）どうしたらいいのかしら…（お新）

そこへ弥七が現れた（芥川）今、国境を駈け回ってざっと調べてきたが妙だぜ（弥七）何がだ？（助さん）

高田藩は26万石もあるんだぜ。城の受取りの幕府側の正使が織田侍従の率いる小幡藩（織田家3万石）で副使が遠い九州の日出藩（木下家2.5万石）。合わせてもたった5.5万石だ。26万石の高田藩に籠城されたら期日までに城の受け渡しなんか完了できる訳がねえ（弥七）

役目に失敗したら小幡藩も日出藩も幕府からお咎め受けて改易されるぜ。で、この周辺警備に配置されたのが「痔位面」のおカシラの加賀藩、その支藩の富山藩（前田家10万石）、他に松代藩（真田家10万石）、ケンチャンの新発田藩（溝口家5万石）だが全て外様大名だ（弥七）

戦火に巻き込まれたら、立花の旦那のいる加賀藩だって只じゃすまねえ。下手したら周辺警備担当の藩は責任を取らされて、後日、幕府からキツイお咎めを受けて潰されるかもしれねーな（弥七）クサイな。これは外様大名を潰すための陰謀かもしれんぞ（腕を組む助さん）

問題はまだある。幕府から収城目付として派遣された松平登之助と坂部三十郎は、元は旗本奴の白柄組と徒党を組んでたガラの悪い暴れ旗本だ。まともな人選じゃねえ。どっちに転んでもどこかの藩は確実に潰れる（弥七）裏で筋書き描いて笑ってる奴が幕閣にいそうだ（格さん）

とりあえず、俺たちは高田藩が城を素直に受け渡す方向へ動くしかない……か。それが一番、北陸の被害が少ないだろうな（助さん）あの琴姫様には気の毒だけど、この高田藩は上様のご裁定が下った以上、もう駄目かもしれないねえ…（お新）

それと江戸で謹慎中の高田藩のお殿様は御隠居とは犬猿の仲だそうだ。高田藩お取り潰しの真の黒幕はご隠居だって話もある（弥七）ご隠居なら不思議でもなんでもないが…だが、ご隠居にそんな黒幕的な器用なマネが出来るかな？何しろ短絡的でストレートだからな（助さん）

あの爺さんは思考が止まってるしな・・・そんなに頭は回らないはずだぞ(格さん)
そういや最近幕府で力を持ってきた男がいたはずだ。確か柳沢保昭!(助さん)聞いた事がある名前だな。大老達に取り入ってるらしいが・・・(助さん)
その柳沢の裏にいる大老も絡んでたりして(お新)

重臣達

A(崎山源太夫)・・・名和宏
B(岡安作右衛門)・・・原健策
c(瀬川勢兵衛)・・・幸田宗丸
D(吉岡大膳)・・・武藤英司
E(村越主膳)・・・浜田寅彦
F(八坂伴之丞)・・・有馬昌彦
G(行田将監)・・・嵯峨善兵

大広間では興奮した琴姫が大暴れ。開戦に消極的な重臣たちをステッキで殴打し、次々と血祭りにあげていた（芥川）姫〜！姫〜！落ち着いてくだされ〜！（琴姫にしがみついたものの、畳の上をズルズルと引きずられる吉川と榊）

一方、高田城下がそんな風雲急を告げる事態になっているのをまったく知らない光圀率いる世直し全裸団は間道を進んでいた（芥川）純吉はうまくやっておるかのー（光圀）その純吉ってどんな奴ですかい？（八）

さて「痔井面」の面々は早、高田城下郊外に達し偵察行動に移っていた（芥川）ワハハハッ、しかし流石はオババですなー伊達に年は取ってはおりませんな（桜田正三郎）オホホホホッ、すぐ人を年寄り扱いして（明芳院）

あれ？大御方様の足が若者みたいだな(壇)本当だ(草森)
お前ら知らぬのか。あの明芳院様は自在に体を老人から若い綺麗な女性に変身できるんだぞ(立花)

おばば足が若いままですぞ(桜田)あら本当だわ。でもいいかなｗ。(明芳院)

まさか、混乱の最中に領内の街道を堂々と早駕籠で駆ける抜けるなど途方もない策を誰が考え付くものですか（桜田）そこが付け目なんですよ、堂々五丁もの早駕籠に乗っているのがまさかの加賀の偵察部隊と誰が考え付くものですか（明芳院）

あぁでも風に吹かれて気持ちのいいものですね、ちょっと急いだの腰や足が痛みますがねえ（明芳院）イヤイヤイヤイヤ〜おばばには参りましたぞ、ワハハハッ（桜田）お二人との、もう少しお静かに（草森）

これは大変なことになりましたぞ、ヒソヒソ・・・（立花）んっんっ、んっ！なにい！高田藩が藩札の交換をしないだと！（桜田）籠城戦に備え、武具・兵糧の調達の為の軍資金を確保するためでしょうね（立花）札座には藩札の交換を求めて領民が殺到しています（壇）

それではこれまで発行した藩札はただの紙切れになったという事か！藩は取潰しになった、武士の意地で籠城も分からんではない！しかしそれにしてもだ領民を何だと思っているのだ！4分替えとは言わん、せめて2分や…（桜田）

もはや高田には人が居ないのでしょう（明芳院）お家騒動の首謀者は双方それぞれ切腹に遠島になった今、残されたのは中ぐらいの身分の方たちと聞いております（立花）もはや、意思を決めれる方々がおられんのでしょうな、うーむ（恒例の斜め上を睨みつける桜田）

「痔井面」の懸念するとおり、藩札の交換停止の決定はすなわち戦をすると宣言したに等しく、城下や領内では流入する不逞の者たちによる殺人、強盗、打ち壊し、そして戦を逃れて避難する者、これ幸いに逃散する百姓と、さらに拍車がかかりこれまでにない混乱となった

さあさあご隠居も中に入って入って！酒も飯も食い放題、これは極楽ですよ！さあおまえたちも飲め飲め食え食え！（街道の飯屋に押し入る八兵衛）やめてくだせえ〜（飯屋の爺や）やかましいやい〜（爺やを蹴り飛ばす八兵衛）

その頃高田藩取り潰しの話が領民町民達にも知らされていた

高田藩百姓村
庄屋さんこの高田藩が無くなったら俺達どうなるんだべさ!(百姓吾作:南利明)
う、うーむ。(庄屋善兵衛:小栗一也)一揆を起こすしかねえべさ(百姓新作:剣持伴紀)
そうだそうだ！(その他百姓たち)

高田藩城下

元締めさんこの高田藩が無くなったら俺達どうすればいいんですか!(町人　板前金作:滝田裕介)
う、うーむ。(高田藩城下元締め寅五郎:水島道太郎)一揆を起こすのはどうだい?(町人　飾り職人太吉:宗田勝巳)
そうだそうだ！(その他町人)

町人たちそして百姓たちがそれぞれ一揆を起こすことを計画した。(芥川)

これは藩への恨みではない。世の中への辛みだ!(百姓たち)

こちらは街道の飯屋に押し入って飲み食いしする光圀（芥川）ゴクゴクゴク、むしゃむしゃ。ご隠居が城下に送りこんだ純吉ですが頼りになる奴なんですかい？（八）純吉とは若い頃、野山を全裸で一緒に駈け回ったもんじゃ（酒を飲みながら遠い目で昔を回想する光圀）

どこかの高原を「アハハー」とさわやかに笑いながら逃げる全裸の純吉を「待て〜」と全裸で追いかけるさわやかな笑顔の光圀（スローモーションの回想シーン）

・・・純吉は人当たりの良さと調子の良さで人の懐に簡単に入り込むのを得意技としている。間者にはうってつけの奴じゃ（光圀）やあ！ご隠居、偶然だね〜（純吉）突然、乳首を洗濯バサミで挟んだ全裸の純吉が店に入って来た（芥川）

やあ、ごめんね。いつもいい男で（純吉）報告に来たか。御苦労。さっそくだが助さん達はどこじゃ？（光圀）助さん達は高田城にでもいるんじゃないの？知らないけど（机の上の食べ物を貪り食う純吉）調べてないのか？（光圀）

調べたよー。覚えてないけど。僕はどんな危険が待っていようとご隠居とは地獄の果てまでついて行くつもりだよ。戦争始まりそうだから今から僕だけ逃げるけど。じゃあね〜（机の上からお銚子を何十本も抱えて笑いながら走って消える純吉）

…あいつは昔から適当な奴じゃった。奴に頼ったワシが馬鹿だったという事じゃ…まあいい。親不知の崖で岡っ引から聞いた話では高田藩も取潰し決定だそうじゃが、戦争という事は城の連中が抵抗するつもりじゃろ。だがワシは小藩同士の揉め事など興味ないわい（光圀）

光長は昔から気に障る奴じゃった。江戸謹慎で藩も取り潰しで愉快愉快。天罰じゃ！カカカ！めでたいのー祝杯じゃ！光長の様な悪は必ず滅びる。最後に笑って天下を取るのはこの正義の士にして世直し大明神こと水戸光圀じゃ！（光圀）パチパチパチ！（拍手する八・虹・万吉）

おいらは乗れないね(真珠郎)

なんだい真珠郎、何か不満があんのかよ（八）何でお前だけ拍手しないんだ！俺たち仲間だろ！冷たいじゃないか！（虹）さっき全裸団に入ったばっかりでもうやめるのか？（万吉）どうしたんじゃ真珠郎、まあ一杯飲め（光圀）

ふざけんな！俺もう帰るわ！(真珠郎)なら早く行けよ(八兵衛)
代わりに俺のクローン置いとくわ(真珠郎)

ふんずけてやる！(偽真珠郎:おすぎ)

戦争が始まるかもしれないお城へ行くんでしょ？さっきそんな事は言わなかったじゃない。私は兄の仇の立花をこの鎌で仕留めて仇を取らなきゃいけないの！無駄死にする訳にはいかないわ。さようなら皆さん。クローンをよろしくね。あんまり使えないけど（真珠郎）

分かったわ！あたしに任せといて(偽真珠郎)

おい、待てよ。真珠郎（八）てめええっ！しんじゅうろおおおおうううーっっ！（立ち上がる虹）同志だと思ったのによ（万吉）純吉も真珠郎もいなくなっちまいましたね（八）もうよい。ワシは去る者は追わん主義じゃ。贅沢は言ってられん。コイツで我慢するか・・・（光圀）

あたしがいるのに酷いわ(偽真珠郎)
仕方ないついて来い(光圀)俺オカマ嫌いなんだよな(八兵衛)

あんた達あたしが人間じゃない知らないの？切られても大丈夫なのよ(偽真珠郎)

よし偽真珠郎！入団を認めてやるがお前さんはまだ見習いの下っ端の雑用係じゃ。戦いの時は本物の真珠郎を越える働きをワシに見せい！（光圀）任せといて！ピュピュピュ〜＝笑声（鎌を構えてカメラ目線で決めポーズを取る偽真珠郎）

純吉が助さん達は高田城の中って言ってましたね（八兵衛）助さん達の事じゃ、どうせくだらん正義感を燃やして戦争を止めようとしてるんじゃろ。きっとワシらの事など忘れて油断しているに違いない。そこが狙い目じゃ。城下に行くぞ！（光圀）

いよいよ高田の城下か、城下はよそ者がかなり入り込んで来てえらい事になっているらしいから、あんな場末の飯屋どころじゃねえ・・・ねえご隠居！エヘヘヘヘ（八）世の見せしめにも成る、たっぷりと荒してしまいなさい！イヤ〜カカカカカカッ〜（光圀）

なんか百姓どもが整列してるな(万吉)鍬や鑿を持ってるな。物騒だ(虹)

全裸団いけー！町を破壊するのじゃー！！（光圀）へっ！へへへへへへーっ！！（八）うおおおおおおあああああーーっ！！（虹）ピュピュピュ〜！ピュピュピュ〜！！（偽真珠郎）だああああああああああーーっ！！（万吉）

虹が片っ端から建物にヒップアタックを決め、民家を次々と破壊。偽真珠郎も大鎌を振りまわして民家を次々と破壊。光圀と八と万吉はタイマツを片手に持って、あちこちに火をつけて回った。城下町から黒い煙がモクモクと上がった（芥川）

おお！見ろ！もう一揆を始めた奴らがいるぞ！（庄屋善兵衛）なんであいつら全裸なんだ？（百姓吾作）そんな事どうでもいい！みんなー！遅れを取るなあー！今から一揆を開始だあー！（寅五郎）おおおおおおおおおー！（百姓・町人たち）

光圀が町を破壊し始めたのを合図に城下町でついに一揆が始まった（芥川）うわあああー！！お侍めええええ！！（板前金作）百姓のド根性をお侍に見せてやれえええいーっ！！（飾り職人太吉）うおおおおおおーっ！！！（町を打ち壊し始める一揆集団）

なんじゃ？こいつらは？ワシらと一緒になって町を破壊しとるわ（光圀）みんな欲求不満がたまってんですよ（八）暴れ回ると気持ちいいですからね（虹）みんなが力を一つに合わせて何かをするって美しいわよね、感動しちゃうわ。ピュピュピュ〜（偽真珠郎）

一揆が始まった頃、坂部三十郎があみ出した必殺技「帯解き大回転飛ばし」によって上空へ飛ばされた駒吉は成層圏を漂っていた（芥川）・・・ポワーン・・・ポオーン・・・プゥ〜〜ン・・・（宇宙空間を表現する効果音）

…世界には日本より大きな国がたくさんあるんだなぁ。よし、俺は地上へ帰れたら坂部達の腰巾着なんか辞めて世界を股にかける貿易商になるぞ（駒吉）後に地上へ生還した駒吉は長崎で一旗あげて宇宙屋駒吉として大成功したが、それは水戸黄門とはまた別の物語である（芥川）

よーーし！みんなあーー！ひとまず休憩ー！（庄屋善兵衛）とりあえず城下を全て焼き尽くし破壊し尽くした一揆は休憩を取る事にした。町の片隅で炊き出しが始まり、一揆チームはなごやかに食事を取り、お互いの労をねぎらった（芥川）

カカカ。ひと汗かいた後の食事はたまらんのー（一緒に炊き出しを食べる光圀一行）よう爺さん、あんた全裸で真っ黒じゃねえか。やるなあ。お連れさん方と暴れ始めた時は驚いたよ（百姓吾作）気持ちの準備が出来てなかったからね。でもいいきっかけだったぜ（百姓新作）

まあ、とりあえず町をこれだけ破壊した事でお侍たちも俺達の力を少しは思い知ったんじゃないかい（百姓源作：唐沢民賢）さっきは血が騒いで興奮して破壊しちまったけど、飯屋の何軒か残しておきゃ良かったぜ・・・とほほ（涙を流す八）

ご隠居さん、私達に力を貸してくれませんか？あなたの思い切りの良さは素晴らしい。村まで一緒に来てこれからも一揆を先導して欲しい（庄屋善兵衛）断わる！ワシには大事な仕事がある。ここで暴れたのは準備体操じゃ。助さん達を倒すためのウォーミングアップじゃ（光圀）

でもこの町は焼き尽くしたのですから食べ物はありませんよ？（庄屋善兵衛）庄屋さんや、ワシらは食い物には釣られん。ワシが一揆に力を貸すには条件がある。一揆の皆がワシらのように全裸で暮らすことじゃ。それなら一揆を先導してやろう。名付けて全裸一揆じゃ（光圀）

どこぞの偉い御方かしらねえが、皆が全裸になれとは了解しがたいねえ(寅五郎)
そうさ全裸なんて汚い事誰が許すって言うんだ!(板前金作)そうよそうよ(金作の妻　お粂:堀越陽子)
あたぼうよ。こんなのに誰が乗れるっていうんでえ(飾り職人太吉)恥ずかしいし誰が乗れるっていうのよ(太吉の妻　お聖:一谷伸江)

頭が固い町人たちだ。私たちは全然大丈夫ですよ(庄屋達)

そう決まったら早いわ。黄門ちゃん町人たちを殺しちゃいましょう(偽真珠郎)
偽物なのに図々しいな・・・(八兵衛)
よく聞きなさい。私はねここで無駄な力を使いたくないんだ。高田藩の屋敷に火をつけて、
助さん格さん達を殺すのが目標だからね(光圀)

おい帰ろうぜ。もう一揆は疲れたぜ(飾り職人太吉)そうだな帰ろう(寅五郎)

町人衆は一揆に飽きて自分で壊した城下町へ帰って行った。勿論家など自分で壊したので無い。(芥川)

ワシはくだらぬプライドを衣服と一緒に脱ぎ捨てて皆が格好つけずに裸と裸の付き合いをすれば、天下万民が笑って暮らせる平和な世の中が必ずやって来ると信じておる。庄屋さん達や。お前さん達は話がわかる。まさに賢人じゃ。全裸団の加入を認めよう！（光圀）

皆さんよろしくお願いします（庄屋善兵衛）よろしくお願いします！（賛同した他の村民達）よろしくな！おいら、うっかり八兵衛ってんだ（八）どうぞよろしくくうううっ！（虹）同志達に出会えて嬉しいぜ！（万吉）よろしくねん！ピュピュピュ〜（偽真珠郎）

全裸団は新たに庄屋善兵衛ら選りすぐりの全裸愛好家の村民を加えて一気にパワーアップしたのであった（芥川）

選りすぐられた村民

よろしく(哲吉:出川哲朗)
いえーい(竜吉:上島竜兵)
俺もいれろよ!(美幸:大島美幸)

そして選ばれた哲吉竜吉美幸の3人は光圀裸軍団に入会した(芥川)

それでは後はお願いします(庄屋善兵衛)
おめえ達帰るとこはあるのかい？(八兵衛)そういや俺たちゃ帰る場所ねえな(百姓吾作)

おいらにおまかせください。(すっと出てきた大工の甚五郎:桜木健一)
お前さんは町人じゃないかい。なんでここにいるんだ(光圀)
へい、あっしもあなた方のお力になりたくて。今から即興で捜査本部を作りやす(甚五郎)

トントンサッサカクカク・・・(手際良く家を作っていく甚五郎)

甚五郎はいとも簡単にその場所に百姓たちの皆の家　そして光圀達の捜査本部を作り上げた(芥川)

どうぞお使いください(甚五郎)

ありがとう　ありがとう。これで助さん達を殺す作戦が考えられるぞ(光圀)
裸軍団の
光圀　八兵衛　虹　万吉　偽真珠郎　哲吉　竜吉　美幸　は捜査本部に
そしてその他の百姓たちは自分の家に帰って行った(芥川)

所変わって高田藩邸
さっきの町人村人の一揆によって城下が壊滅的になっていた知らせはとっくに届いていた(芥川)

一揆か・・・奴らが藩邸に襲ってきたら大変だぞ(助さん)重臣達は慌ててるな(格さん)

助さんも格さんも大袈裟じゃねえか。ここの百姓・町人が一揆を起こした所でな、多少の混乱は引き起こせるだろうが、お濠に囲まれたこの高田城の中で門を閉め切って籠城作戦に入ってる状態なんだから、一揆程度でこの城を落とすのは無理だぜ。なめちゃいけねえよ（弥七）

藩札はもう紙クズ同然、逃げ出した領民は多数、城下町は廃墟。残っている数少ない百姓・町人が集まった所で規模なんざたかが知れてる。国境付近に諸藩の各軍勢もいるんだぜ。結局は蟻の様に踏み潰されて皆殺しになるのがオチだろうな。どれ、少し城下を見て来るか（弥七）

弥七は城下に来た（芥川）城下町は壊滅的だな。ん、一軒だけ新築の豪華な屋敷があるな（弥七）近寄ってみると屋敷の門に「光圀全裸団陣所・助さん一行捜索本部」と光圀の筆と思われる達筆で書かれた看板がかかっている（芥川）ご隠居が城下へ来てやがったか（弥七）

おい！そこの怪しい奴！何してんだ（哲吉）あ！お前、風車の弥七だろ。さてはご隠居の命を狙いに来たな！（竜吉）お前を捕まえて初手柄にしてやるぜ！（美幸）チッ。ここで騒がれたらやっかいだ。仕方ねえ（弥七）哲吉・竜吉・美幸は弥七に襲いかかった（芥川）

哲吉←―――卍‐‐卍‐‐‐グサッ（風車の刺さる音）竜吉←―――卍‐‐卍‐‐‐グサッ（風車の刺さる音）美幸←―――卍‐‐卍‐‐‐グサッ（風車の刺さる音）「哲吉・竜吉・美幸、9月25日、名誉の戦死」（タイプライタ―を打つ音と共に左から一文字づつ出るテロップ）

三人の亡骸に駈け寄ろうとした弥七だったが屋敷の門から誰かが出て来た（芥川）しまった。風車を抜く暇がねえ（弥七）おーい、哲吉ー！竜吉ー！美幸ー！・・・あいつら、どこ行きやがったんだよ。炊事をサボリやがって・・・あ！（三人の亡骸を門の前で発見する八兵衛）

おい！しっかりしろ！・・・三人とも死んでる・・・ん、この刺さってるのは風車じゃねえか！（八）屋敷の書斎では光圀が助さん一行への復讐手段を思案しながらニヤニヤしていた（芥川）ご隠居ー、てーへんだー！（駈け込んで来た八）なんじゃ騒々しい（光圀）

哲吉・竜吉・美幸が殺られましたぜ（光圀に三本の風車を手渡す八）宣戦布告してきおったか。カカカカ！（光圀）三人の亡骸はどうします？（八）そうじゃな。今から庭でバーベキュー大会でもするか。亡骸は燃料として使おう。有効利用すれば三人も喜ぶじゃろうて（光圀）

光圀一行は庄屋善兵衛や大工の甚五郎、村民を招待し、庭で屋敷の新築記念バーベキュー大会を開いた。哲吉・竜吉・美幸は白煙となって天に召されていった（芥川）※空へ真っ直ぐ立ち昇っていく白煙を背景に哲吉・竜吉・美幸のさわやかな笑顔がうっすらと浮かぶ映像

その頃、高田城下の郊外を走り回っていた弥七は街道の向こうからにぎやかにゲラゲラと談笑しながらやって来る浪人四人組と年寄り女の一行を見かけた（芥川）

「痔井面」の面々、桜田・立花・草森・壇と明芳院である（芥川）立花様じゃねえですかい！みなさん浪人姿と言う事は訳ありのお忍び旅ですね（弥七）おう、弥七か。高田へ来ていたのか（立花）みなさん、あっしは元「痔井面」臨時メンバーの弥七です（一同に挨拶する弥七）

うむ。聞いておる。御苦労（偉そうな桜田）弥七はこれまで自分が調べて来た国境や高田城内や城下町で起こった出来事を説明した（芥川）痔井面のみなさん、ちょっとこちらへ（痔井面だけを街道脇に呼ぶ弥七）あれは加賀藩主様の母君でご隠居の姉君の明芳院様では？（弥七）

そうだが（立花）最後にご隠居の事なんですが…追剥ぎ容疑で指名手配されていたご隠居が一揆を先導して城下町を壊滅させ、焼け跡に全裸団なる怪しげな組織と大層な屋敷を構え、あっしらに復讐するつもりなんです。これだけは明芳院様のお耳には入れない方が（小声の弥七）

ご隠居は高田村の百姓を洗脳済みです。百姓たちを率いてその内に高田城に攻め込む計画じゃないかとにらんでおりやす。一揆だけで攻め落とせる程お城はヤワじゃありませんが、ご隠居と八だけは追い詰められたら何をしでかすかわからない凶悪な輩ですからね（弥七）

あっしもこれからどうしたらいいのか…判断に迷ってるんで。ご隠居の狙いは助さんやあっし達ですから助さん達が高田城から出られればご隠居も攻めては来ないとは思いますが、高田城が籠城戦に入ったせいで警備が厳重で、あっし以外は城から脱け出せないんです（弥七）

助さん達が城の中にいるのか（立花）へい。開戦派の先頭に立っている琴姫さんというのがこれまた短気な姫様で、この姫様をどうにかしない事にはお城の受け渡しは無理じゃねえかと。あっしや助さん達で説得しようかと考えているんですが・・・（弥七）

何を話してるのじゃ?(明芳院)
申し訳ございません。少しばかり密偵と話してたんです(立花)
いつから奴は俺達の密偵になったんだ?(草森に話しかけるｋｙな桜田)だ、だから一時しのぎの嘘ですよ。大御方様は痔胃面の存在を知りませんし(草森)

とりあえずどうにか助さん達を外へ出させやすので、落ち合ったらまたお逢いしやしょう(弥七)
密偵さんさようなら！(明芳院)

弥七は城へ帰って行った。そして痔胃面と誓った助さん達を城から出させる事を実行すべく帰って行った(芥川)

城へ帰ってきた弥七

お前さんお帰りなさい(お新)てえへんだ。ご隠居達がおいら達を本気で殺そうと捜査本部なんてのを作ってやしたぜ(弥七)
捜査本部?また大そうなもん作りやがったなあの爺さん。でもご隠居も本気を出したら怖い。この城を燃やすくらい容易い事だ(助さん)
それと懐かしい面々に逢いやしたぜ(弥七)懐かしい面々?そりゃ一体誰だ?(格さん)
痔胃面の立花様壇の旦那と草森の旦那。それとおいら達は会えなかったけど頭の桜田様にもお会いしやしたぜ(弥七)

痔胃面の皆さんは何て言ってた？(お新)
それが早く外へ出て来いって。俺達もその考えはあるけど籠城戦に入ったせいで警備が厳重ですし、
何しろ短気な琴姫様が何言いだすか。裏口から出る考えはあることにはあるんですけどね(弥七)
ううむ。痔胃面の皆さんがそう仰るのであれば、いち早く逃げなければ。仕方ない裏口からそーと出るぞ!(助さん)

みんな、どこへ行くのじゃ！（琴姫）ええっと…ちょっともう戦争始まりそうなんで田舎に帰ろうかと…（助さん）待ってくれ！行かないでくれ。私は不安なのじゃ…そなた達とコスプレ部屋で過ごす時間だけが唯一、心が落ち着くのじゃ。頼む…行かないでくれ（涙目の琴姫）

その頃、光圀は全裸団本部屋敷の庭でバーベキュー大会をしながら遠く離れた高田城の三階建ての天守閣を眺めていた（芥川）ご隠居、お城がどうかしたんですかい？（バーベキューを食べている大工の甚五郎）

ワシは決めたぞ！この屋敷をあの高田城の天守閣に負けない物に作り変えるのじゃ。この本部を十階建ての天守閣に作り変えて助さん達を見下ろしてやるんじゃ！甚五郎、お前さんを頭領に任命する。全裸団と村の者を総動員してすぐにかかれ！（光圀）

よし来た！おいらの腕の見せ所だぜ。みんなーかかれー！（甚五郎）トントンサッサカクカク・・・（手際良く城を作っていく甚五郎たち）城下町一番の早業で知られる大工・甚五郎と全裸団と村人が一丸となって突貫工事。十階建ての天守閣はすぐに完成した（芥川）

可愛いな俺残る(格さん)
真面目な格さんが珍しいわね(お新)

どうですかい〜ご隠居。へへへ（胸を張る甚五郎）よくやった！見事じゃ！「光圀全裸城」と名付ける。カカカカ！絶景じゃ。ほれ見てみい。高田城があんなに下に見える。助さん達め今頃は驚いてるじゃろ（光圀）最上階に上がった光圀は高田城を下に見おろして高笑い（芥川）

その頃、遠く離れた真正面に見上げるほどの十階建ての天守閣「光圀全裸城」がいきなり出現し、高田城の中は大騒ぎになっていた（芥川）おい！向こうの方を見ろ！なんだあの高い城は？（格さん）十階建てか。誰が何のために作ったんだ。幕府の軍勢が作ったのか？（助さん）

あの城の最上階で高笑いしてるのはご隠居だぜ（双眼鏡を覗いていた弥七）どれどれ…あ、本当だ。悔しいなー思いっきり人を見下した目で笑ってやがる（双眼鏡を借りた助さん）何考えてるのかしら（お新）どうせこっちを見下して笑いたいっていうゲスな発想だろ（格さん）

な、な、なんじゃあの高い城は！・・・こちらを見下ろしおって無礼な！・・・みんな頼む。私は今とても不安なのじゃ。どうか私を一人にしないでくれ（琴姫）俺はここに残るけど助さんとお新はどうするんだ？（格さん）

格さんの恋愛の為にも俺は此処を出て行く(助さん)あたし達も出てこうかい(お新)そうだな(弥七)

コスプレ衣裳部屋で長椅子に座って頭を抱える琴姫の隣に格さんがいる（芥川）格さん、私はどうしたらいいのじゃ…（琴姫）お上の裁定に逆らってもどうにもなりません。悔しいでしょうが、そろそろ現実を受け入れては（琴姫の肩に手を置く格さん）

そうじゃ。１１階建てにすればいいんじゃ！（琴姫）え？（格さん）あんな突貫工事の城に我が高田城が負けてなるものですか！（部屋を出て行く琴姫）・・・・（ぽかんとする格さん）

姫さま！藩庫には増築するような余裕はありませぬ（重臣・押崎彦馬：佐竹明夫）何を言う！お前は光圀にお城が侮辱されて悔しくないのですか！（チアリーダー姿で押崎をバトンで殴打する琴姫）姫様、この者が城内に紛れこんでました（職人風の男を連れて来た家臣：大城泰）

紛れこんだんじゃなくて、城の柱の修理してたら籠城が始まって閉じ込められたんですぜ（大工の清吉：工藤堅太郎）そなた、城の建て増しはできるか（琴姫）へい、お城の工事には慣れてます（清吉）よし、そちに任せた。城の者を総動員してすぐにかかれ！（琴姫）

頭領になった大工の清吉は現場でテキパキと指示を出し、城の建て増しを進めた（芥川）トントンサッサカクカク・・・（手際良く城を作っていく清吉たち）突貫工事の結果、高田城の天守閣は３階建てから一気に伸びて１１階建てに生まれ変わった（芥川）

なんじゃあれは！高田城が我が城より高くなっておるではないか。甚五郎を呼べ！（光圀）全裸城は１２階建てになった（芥川）おのれ！清吉を呼べ！（琴姫）高田城は１３階建てになった（芥川）…甚五郎を呼べ！（光圀）…清吉を呼べ！（琴姫）…甚五郎を呼べ！（光圀）…

最終的に早業の名大工同士が腕を競い合う形となった光圀と琴姫の意地の張り合いの結果、高田城・全裸城ともに百階建てでピタリと止まった（芥川）

ご隠居。これ以上、建て増ししたら倒れますぜ（甚五郎）ぐぬぬ・・・（光圀）姫様。これ以上、建て増ししたら危険ですぜ（清吉）ぐぬぬ・・・（琴姫）城と言うより、もはや塔だな（城下で両方の天守閣を見比べている助さん）

ふと思い出したが、城を幕府への申請なしに勝手に増築したらマズいんじゃなかったか？（助さん）ああ、武家諸法度にそう書いてあった気がするぜ。お家取り潰しになった例もあるらしい（弥七）

琴姫の短気で高田藩はさらに苦境に立たされたな（助さん）ご隠居の建てたお城の方も違反かしら？（お新）他藩の領内に勝手に自分の城を建てちまったんだからバレたら切腹モノだろう（助さん）

これら高田領内にそびえ立つ二つの楼閣の様子は国境の妙高より進駐し高田の南郊外、新井附近に展開していた高田城受取り正使の織田侍従の陣でも確認出来た（芥川）なんだアレは？高田は何がなんでも戦に持ち込む気なのか…（織田侍従）

殿！一大事で御座いますぞ！（平手遁兵衛）遁兵衛、これ以上の事がまだ何かあるのか（織田侍従）ただ今、松代真田家の使者の口上によりますると、昨夜親不知で大規模な崖崩れが有ったよし、北陸路からの前田家5000は手前の黒谷村あたりで立ち往生の模様！（遁兵衛）

金沢富山方面から相当数の増援部隊が繰り出してはおりますが、復旧にはかなりの日数が掛かるとの事、よって協議の結果、真田の主力は前田家の受け持ちの糸魚川方面を代わって制圧することと相成りました（遁兵衛）

ハハハハっ（織田侍従）殿！（遁兵衛）もう笑うしかないなぁ…遁兵衛、決して真田や前田殿を怨むではないぞ、みなそれぞれの立場で必死なのだ、あとは越後方面の副使木下勢や後詰の溝口勢に何事もなければ良いがのう（織田侍従）

高田領と中越後方面とを接する天領、出雲崎代官支配地では木下、溝口両軍の到着間近にも関わらず、この地も例外に漏れず人数不足の為に佐渡のからの凶悪な脱獄囚の捜査に手間取っていた（芥川）

お代官、高田領から戦を逃れ多くの領民が我が支配地に逃げ込んで来ておりまするぞ（代官所手付・島本：古川ロック）我ら11名だけでは、避難民の保護だけでも手が足らぬわ（出雲崎代官・真下左太夫：田中春男）

あなた、泣き言は聞きませぬぞ！（左太夫の妻・雪路：利根はる恵）ああっ私の奥様！しかし（左太夫）あなたは養子はいえ、男子であり武士で御座います！このような危急存亡の折に大将のあなたが弱音を吐いてどうするのです！（雪路）

この陣屋は私たち女子に任して、あなたはすぐ出役するのです（雪路）ハハイッ、全くエライ事になったなぁ…トホホ（左太夫）

あたしに任せなさい(左太夫の母　おかん:淡谷のり子)

割り込みすまん
話の途中で雑談したくなったり話の進め方などを相談するスレを立てました
　
水戸黄門一行リレー小説作戦本部
http://uni.2ch.net/test/read.cgi/entrance2/1380117831/

その佐渡からの兇悪な島抜け囚人とされる１4〜15名は出雲崎近くのお堂に潜んでいた（芥川）おいよ源太よ〜コレから俺たちどうなるんだい？（島抜け囚人権次：山岡徹也）とにかくとんだ事になったな〜（源太：玉川良一）

まったくあの八兵衛の奴、俺たちをダシにして自分だけズラかりやがってスッカリ騙されちまったぜ、（権次）すっかりアイツの口車に調子に乗って島抜けに加わってしまったけど、そもそも俺はもうチョットで御赦免だったんだー（源次）

俺は元々江戸でうなぎ屋の板前だったんだ！生類憐れみとかいう御布令で店が潰れて職を無くなったらイキナリだよ、無宿人狩りのドサ御用に引っかかってそのまま佐渡送りだよ（勘太：井上茂）おまえ悪どそうな顔しているけど、そんなんだったのかよ（源太）

俺もよ〜確かにヤクザな男だし〜こんなおっかねえ顔しているけど〜曲がった事は大嫌いなお兄いさんだったのよ、賭場の手入れにしょっ引かれてよ（権次）お互い運が悪いな〜もうよう〜逃げても逃げ切れるもんでもなし腹は減るし〜こうなったら自首しねえか（源次）

でもよ、俺たちは島抜けをする時に漁師の爺さんを銛で突き殺して事にされているんだぜ、自首しても間違いなく磔獄門だよ（泣き顔の権次）きっとそれも八兵衛の奴がやったにちげえねえ（勘太）でも、おいらはもう逃げるのに疲れたよ（源太）そうだな〜ハアア（権次）

おめえたちそういう訳だったのかい（男の声）誰でィ！（囚人一同）俺かい、俺なぁは人呼んで凄腕の男と呼ばれた男よ、一晩の宿のつもりで奥で横になっていたんだが、ついついオメェ達の話を聞いてしまったという訳よ（凄腕の男：片岡孝夫）

しかし、ひでえ話だな、お兄いさん達よ、コレを見ねぇ（凄腕の男）なんだいこの手配書は…あっ！！コレは八兵衛！（囚人一同）
やっぱりそうだったのかい！話を聞いてみて、もしやとは思ったんだがな、またぞろ隣の高田で悪事を働いているようだぜ、この八兵衛って野郎…つくづく悪の道にドップリ浸かった性根の腐った奴みていだな、生かしちゃおけねぇ…（凄腕の男）

権次さんよ、俺は曲がった事が大嫌いなんだ、まぁ乗りかかった船だオメェ達の事は俺が引き受けるぜ！悪いようにはしねえから安心しねい（凄腕の男）凄腕のアニキ！（囚人一同）コレほどの事をしでかす奴だ、この八兵衛とかいう男も恐らくペニスの一味に違えねえ…（凄腕の男）

そう言うと凄腕の男は薄暗い灰色の空と濁った暗い日本海を眺めた…（芥川）

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
高田城にこもって籠城戦を開始した高田藩。
小幡藩3万石を一身に背負う織田侍従は、高田城受け取り正使を命じられ、想定外の困難に次々と襲われて苦境に立った。
高田城受け取り側の目付けながら、受け取りの儀を遊び場か戦場に変えようと企むは松平登之助と坂部三十郎。
高田騒動を利用して外様大名潰しを企んで笑うは柳沢保明。

外様大名の危機と織田侍従の悩みをよそに、高田に天高くそびえ立つ二本の楼閣の100階からは光圀と琴姫がにらみ合う。
光圀の魔手から逃れんとする助さん一行と琴姫に寄り添って高田城に残った格さんの運命や如何に。
そして合戦を防ぐため現地入りした桜田率いる痔位面と明芳院の活躍や如何に。次回へつづく（芥川）


第5話　完

監督がこの回を終わらせてクレジット貼りたそうだったから一旦、区切っといた
今後も貼りたかったら適当な人数がたまった所で監督自身で区切ればいいのでは

>>572
いやいやどうも
ちょっと人数が多くなってきたし話が壮大になってきたから区切りたいとは思ってたんだけど
この第5話のメインライターさんの思いを踏みにじる訳にはいかなかったから

あと今後の話の進め方などを語りたい場合は>>561のスレでお願いします。

第5話「光圀危機！高田に立ち込める暗雲いかに」（高田・前篇）

東野英治郎(水戸光圀)
里見浩太朗(佐々木助三郎)
伊吹吾郎(渥美格之進)
高橋元太郎(うっかり八兵衛)
宮園純子(霞のお新)
中谷一郎(風車の弥七)
━━━━━━━━━
片岡孝夫(凄腕の男)
━━━━━━━━━
松山容子(琴姫)
━━━━━━━━━
若林　豪(立花伊織)
大瀬康一(織田侍従)
成田三樹夫(松平登之助)
山形　勲(柳沢保明)
━━━━━━━━━
杉村春子(明芳院)=特別出演=
━━━━━━━━━
牟田悌三(尾父三)
淡谷のり子(おかん)
水島道太郎(寅五郎) 中丸忠雄(村井親長)
松本克平(松平光長) 田中春男(真下左太夫)
小林昭二(荒木屋藤兵衛) 任田順好(魔老女)
長谷川哲夫(徳川綱吉) 三善英史(真珠郎)
高田純次(純吉) 古川ロック(島本)

━━━━━━━━━
宮内　洋(壇俊太郎) 倉田保昭(草森泰介)
森次晃嗣(吉川新之助) 吉田義夫(旅の隠居)
島かおり(ちぐさ) 保積ぺぺ(松平綱国)
桜木健一(甚五郎) 工藤堅太郎(清吉)
名和　宏(崎山源太夫) 幸田宗丸(瀬川勢兵衛)
浜田寅彦(村越主膳) 佐竹明夫(押崎彦馬)
利根はる恵(雪路) 宗方勝巳(飾り職人太吉)
南　利明(百姓吾作) 嵯峨善兵(行田将監)
郷　�^治(坂部三十郎) 池 玲子(娘A)
石田太郎(五助) 小林勝彦(矢部) 藤岡重慶(イタドリの勘助)
宮脇康之(溝口健之助) 小栗一也(庄屋善兵衛) 長浜藤夫(飯屋の爺や)
堀越陽子(お粂) 一谷伸江(お聖) 玉川良一(源太)
剣持伴紀(百姓新作) 滝田裕介(板前金作) 武藤英司(吉岡大膳)
宮口二郎(鉄心) 内田勝正(良吉) 前田昌明(溝口主膳正) 原 健策(岡安作右衛門)
有馬昌彦(八坂伴之丞) 山岡徹也(権次) 唐沢民賢(百姓源作) 山本昌平(蝮の松太郎)
山本　清(関山) 鮎川 浩(駒吉) 井上 茂(勘太) 田畑猛雄(山田) 中村錦司(榊)
井手らっきょ(万吉) 江頭2:50(虹五十之介) 石田信之(三五郎) おすぎ(偽真珠郎)
坂本新兵(新兵ちゃん) 進士晴久(漫画君) 牧　冬吉(平手遁兵衛) 岡嶋艶子(婆や)
エスパー伊東(伊東江洲羽阿) 上島竜兵(竜吉) 出川哲朗(哲吉) 大島美幸(美幸)
出水憲司、藤沢徹夫、杉本美樹、榎木兵衛、だるま二郎
福本清三、市原清彦、内村レナ、芦田鉄雄、大城　泰、日光猿軍団所属・英太郎君含め連名
進藤英太郎(紀伊国屋文左衛門)
清水将夫(牧野備後守成貞)
芥川比呂志(堀田筑前守)
丹波哲郎(桜田正三郎)

>>574−575
池玲子と比べて杉本美樹はチョットかわいそうな気も・・・
しかしこれは役柄だと仕方ないですかｗ

＞長浜藤夫(飯屋の爺や)
ナイスな配役で笑ってしまった

第6話開始↓

出雲崎の海岸では（芥川）凄腕のアニキ！俺達、子分になりますから助けておくんなせー（芥川）まぁ乗りかかった船だからな、船…そうか船か。この中に船大工はいるか？（凄腕の男）へい（囚人・船大工の正八：中村是好）正八ほか数名が手を挙げた（芥川）

砂浜の流木を集めて船を作れ。ここにいたらオメェらも捕まるだけだ。海路で高田へ向かうから一緒に来い（凄腕の男）船といってもイカダがマシになった程度の船だったが囚人一行は日本海へ乗り出し高田を目指して漕ぎ出した。狙いは八兵衛である（芥川）

前回、助さん達は琴姫と光圀のお城増築合戦が始まる直前に高田城の裏口から脱出していた。しかし、増築中の全裸城の中を双眼鏡を片手に視察していた光圀によってその姿をすでに目撃されていた（芥川）

格さんだけは高田城に残りおったか。フン、あのお堅い男が別行動を取るという事は女がらみじゃろ（光圀）すっかりお見通しですね。ご隠居はやっぱりスゲーや！（八）しかし、夜はさすがに双眼鏡は使えんから助さん達の方の動向が追えんのう（光圀）

ご隠居様、私にお任せを（荒木屋藤兵衛：小林昭二）光圀の配下になっていた荒木屋はさっそく動いた。村人の他に城下を焼け出されて路頭に迷っていた多くの人々をかき集めて全裸団の下っ端の戦闘員として採用した。城下町は光圀全裸団によって完全に制圧されていた（芥川）

全裸戦闘員を集めろ！（光圀）全裸城の大広間にたくさんの全裸戦闘員が集められた。全員が「顔を隠して下隠さず」状態で黒い覆面以外は何も身につけていない（芥川）皆の衆よ、お前さん方は助さん達を見つけ次第、始末するのじゃ。行け！（光圀）

キキーッ！（右手を上げる全裸戦闘員たち：東映太秦映画村に遊びに来て抽選で選ばれて撮影に参加した観光客のみなさん）頑張れよ！！（虹）いってらっしゃ〜い。ピュピュピュ〜（偽真珠郎）城の門前で見送られ、全裸戦闘員たちは夜の町へ散って行った（芥川）

覆面を許していいんですかい（不満そうな八）いきなり「全て丸出し」は素人にはハードルが高い。覆面があれば羞恥心も薄れるじゃろ。今は城も規模が大きくなって人手が必要じゃ。徐々に洗脳していけばいいのじゃ（光圀）そこまで考えてたんですかい。さすがご隠居だ（八）

高田の南郊外では幕府から収城目付として派遣された暴れ旗本・松平登之助（成田三樹夫）と坂部三十郎が天幕を張り、部下や連れて来た芸者たちと宴会三昧で飲めや歌えの大騒ぎをしていた（芥川）あ〜れ〜（坂部の帯解き大回転飛ばしで成層圏まで飛んでいく芸者：衣麻遼子）

ワハハハハハハー（坂部三十郎：郷�^治）あらららーそんなアナタ片っ端から空へ飛ばして…あのね芸者いなくなっちゃうよ（松平登之助：成田三樹夫）俺は退屈で仕方がないぜ。それそれ〜（今度は部下の侍の帯を回す坂部）あ〜れ〜（上空へ真っすぐ飛んでいく侍：波多野博）

ワハハハハハハー（坂部）ホホホホホホホッ（登之助）芸者や侍がキリモミ回転しながら次々と上空へ消えて行く光景は、高田城受取り正使である織田侍従（大瀬康一）の陣からも確認出来た（芥川）やはり収城目付殿たちは噂通りまともな御仁ではないようだな（織田侍従）

織田と家老・平手遁兵衛（牧冬吉）は登之助と坂部の天幕へ挨拶に出向いた（芥川）正使を仰せ使った織田侍従です。よろしく（織田）おう、お前もこっち来て一緒に飲め（坂部）お役目中ゆえ御遠慮いたす（織田）チッ。俺達のような柄の悪い旗本の盃は受けられん訳か（坂部）

アナタね、付き合い悪いね。あのね、そんなんだとチームワークが悪くなって高田城の受け取りもうまくいきませんよ（登之助）殿、ここは一杯だけでも…（遁兵衛）…では一杯だけ戴きましょう…（織田）坂部は盃を傾け、織田侍従の頭に酒をタラタラとかけた（芥川）

酒もしたたるいい男〜ワハハー（坂部）おのれ！愚弄するか！（刀の柄に手をかける織田）今は落ちぶれたとはいえ私は織田の子孫だ。許せぬ…！（織田）俺たちに手を出したらどうなるかな？なあー登よ（坂部）あのね、小幡藩は高田藩の後を追うだろうね。ホホホッ（登之助）

殿！こらえて下され！小幡藩の命運がかかっております！（織田侍従にすがりつく遁兵衛）ぬぬぬ…（怒りで顔を真っ赤にする織田）おい、そこの家老。俺の帯解き大回転でお前を成層圏送りにしてやろうか（坂部）そうだね、家老ならいいね（登之助）え！（織田と遁兵衛）

女物の帯を両手で構えて遁兵衛ににじり寄る坂部。後ずさりする遁兵衛（芥川）するとどこからか黒くて長い棒が矢のように飛んで来て帯を貫いた（芥川）う！？（坂部）帯はその衝撃で坂部の手を離れ、黒くて長い棒は帯を貫いたまま近くの木の幹にグサリと刺さった（芥川）

織田が振り向くと眼帯をした白髪・白髭の老人が股間だけ露出して勃っていた（芥川）師匠！（織田）収城目付殿、戯れもその辺にしてはどうかな（老人）黒い棒と思われた老人の長いチ○ポは一瞬で短くなり股間に収納された。坂部と三十郎は悪態をつきながらどこかへ行った

師匠。御無沙汰しておりました（織田）殿、こちらの御老人は？（遁兵衛）私が江戸にいた10代の頃、柳生新珍流を学んだが、その時の師匠だ（織田）それでは殿も今の剣法を？（遁兵衛）いや、私は恥ずかしくて柳生新珍流は断念した。改めて柳生新陰流の方を学んだ（織田）

織田君だっけ？元気？（柳生満国斎：西村晃※二役）師匠、なぜこちらに？（織田）うーん、用事があって江戸を出たような気もするけど思い出せん。最近は物忘れがひどい。歳だねー。今の話を聞いたけど収城正使になったんだって？頑張れよ。じゃあね！（去っていく満国斎）

バシッ！ビシッ！ドカッ！バキッ！（殴る音）助さん達の足元には全裸戦闘員４人が倒れている（芥川）こいつらご隠居の手の者たちか。あちこちにいやがるぜ（焼け落ちた土塀に隠れて辺りをうかがう助さん一行）見つけたぞ！呼び子を吹いて皆をここに呼べ！（戦闘員達）

しまった！（助さん）呼び子を吹こうとしていた戦闘員達は急にドサリと倒れた。その背後には凄腕の男と囚人１５人が立っている（芥川）助かったぜ（助さん）この全裸の黒覆面達は何者だ。そこら中をうろついてやがる（凄腕の男）これは全裸団の下っ端戦闘員さ（助さん）

オメェさん方に聞きたい。うっかり八兵衛という男を知ってるか？（追剥ぎ手配書を見せる凄腕の男）八か。全国を旅した仲間さ。今は悪魔のような老人に魂を売り渡した凶悪な男だ。八に用か？（助さん）八兵衛のして来た悪事から判断してペニス一郎の配下と見た（凄腕の男）

ペニス一郎？初めて聞く名前だな（助さん）名前からしてまともな奴でないのはわかるぜ（弥七）八っつぁんの事だからそんな連中と付き合いがあってもおかしくないわね（お新）八は今どこにいる？（凄腕の男）あの城の中さ（遠くの全裸城を指さす助さん）

おい、オメェ達、今すぐ囚人服を脱いで裸になれ（凄腕の男）ええっ（囚人たち）この戦闘員達に変装して城の中に入るんだ（全裸になって黒覆面をかぶる凄腕の男）そりゃぁ凄腕のアニキは黒光りする長い立派なモノをお持ちだからいいけど俺達はなぁ…（権次：山岡徹也）

オメェ達は「うっかり八兵衛」に恨みを晴らしたくねえのか（凄腕の男）囚人たちは渋々、全裸になって黒覆面をかぶった。全裸戦闘員に変装した囚人１５人と凄腕の男は、八兵衛を探して全裸城の中へ潜入した（芥川）

もっとまじめに探せよ！行けー！（八兵衛）キキーッ！（戦闘員達）全裸戦闘員達は再び城外へ散って行ったが、１６人だけ城の大広間に残っている（芥川）オメェが八か（覆面を脱ぎ捨てる凄腕の男）俺達の顔を覚えてるか！（覆面を脱ぐ権次たち）ああ？誰だっけ？（八兵衛）

佐渡で自分だけズラかる為に俺達を売ったろ！（源太：玉川良一）復讐に来たぜ！（勘太：井上茂）ああ、そんな奴らいたっけなー（八）何を騒いでおる！…ん！？その長い黒光りチ○ポ！…柳生満国斎の門人じゃな！奴め、刺客を送り込みおったか！（大広間へ入って来た光圀）

柳生満国斎って誰です？（八）奴とは昔からソリが合わんかった。嫌いじゃ！（光圀）ご隠居とソリが合うのはおいら位じゃねーかな（八）ご老人、俺の師匠の知り合いと見たが？邪魔しないでいただきたい（凄腕の男）八！天井からたれてるその紐にしがみ付くのじゃ！（光圀）

八が紐にしがみ着くと畳が下へ開き、大穴が出来た（芥川）しまった！（凄腕の男）囚人１５人と凄腕の男は奈落の底へ落ちていった（芥川）エヘヘヘ。うまくいきやしたね（八兵衛）お前さんの意見を採用して城をカラクリ造りにしておいて良かったわい。カカカカ（光圀）

囚人たちは深い落とし穴の底で悔しがっていた（芥川）そういや、八兵衛は佐渡でも落とし穴を作ってたんだ。忘れてたぜ畜生！（権次）あんた達も落ちたのかい（奈落の主・岩五郎：伊藤雄之助）おや。あんたは佐渡で浜島の旦那の大凧で一緒に逃げた男じゃねえか（源太）

俺は全裸団に入ったが、台所でつまみ食いしてた所を八兵衛に見つかってこの穴へ落とされた。ここからは一生出られねえ（岩五郎）そんな事はない。オメェらは佐渡金山で鉱夫をしていたのだから穴を掘るのはお手の物だろう（凄腕の男）でもアニキ、道具がねえよ（勘太）

道具ならここにある（凄腕の男）凄腕は菊門の中に手を突っ込むと体内から携帯用の小型ツルハシ１７本を取り出した（芥川）すげえ。アニキはいつもそんなのケツの穴にしまってるんですかい（正八）これも柳生新珍流の極意の一つだ。さあ、全員で壁を掘るぞ（凄腕の男）

このツルハシ、少し匂うけど仕方がねえ・・・。みんなでここを脱出しようぜ！（権次）穴底の１７人は一心不乱に横穴を掘り始めた（芥川）〜ここでＣＭ〜

〜ＣＭ明け〜　出雲崎代官所
よおーし！脱走囚人は何処に居るか分からんが、とにかく是より捕物出役致すぞ（出雲崎代官・真下左太夫）そんないい加減な事で良いんですかね（手付・島本）うるさい！奥様が出てくるともっと怖いんだぞ！（左太夫）婿養子はツライですね（島本）

それには及ばん！（男の声）何者だ！さては一味のモノだな！えーい！者ども出会え出会え！（左太夫）出会えってもう総勢13人出会ってますよ（島本）
はァ〜ふつう代官が出会えって叫んだら3〜40人は出てくるだろう（左太夫）ハハハッ！現実はキビシイのう、左太夫、わしだワシじゃよ（男の声）

あっ大岡忠高殿ではありませんか！ゲッそれに長坂の御老体！（左太夫）佐渡は方はヒト段落ついたから戻って来たわい（臨時の大目付・長坂血槍九郎：左卜全）舟番所になぁアイツが手紙を残して行ってな〜これを読め（大岡忠高：片岡千恵藏（特別出演））

これは例の…また隠密の虫が騒ぎ出したようですな（左太夫）そういう事じゃ！本来のワシへの届け物を放り出して囚人どもと高田へ乗り込んだようじゃ、しかしエライ事になってしまったなー（大岡忠高）高田領から避難民がぞくぞくと（左太夫）

それはわが奥が対応しておりますが…（左太夫）おるのか、そなたの奥は…うちの婆さんとも昵懇の間柄だからワシも苦手でな（ヒソヒソ喋り出す忠高）忠高さまに長坂の御老体も！まぁまぁお偉い方々が次々においでになって（左太夫の妻・雪路）これはこれは…（汗をかく忠高）

ちょくちょく参ります、お話の所ではありますが高田城収城副使の木下殿300と後詰の溝口殿1700の軍勢が到着しますぞ（公儀巡検使・二階堂玄蕃）
溝口はともかく、肝心の収城副使の木下は300か…アイツの報告通りだな…正使の織田も1500足らずとか…これでは籠城している高田との兵力差が違いすぎるのう（高田）

ノンノン木下殿の軍勢はそれだけではありません（二階堂玄蕃；細川俊之）ごごごごまんなすって、そそそその件はちょちょちょ…（玄蕃の配下八郎：たこ八郎）その件は直接、木下殿からお聞きください（八郎の頭を叩く（玄蕃）

こちらが高田城収城副使の木下勢です（忠高たちを案内する玄蕃）おおおい、ごごご苦労様だったね（木下の唐草文様の陣羽織の武者に話しかける八郎）
そりゃおめえよう〜オラは野州から加わったからよぉ〜そんでも休みなしの強行軍で〜イロイロあらあな〜（木下の雇われ武将・栃木の熊五郎：東京ぼん太）

！？！？これは町人ではないのけ！？（長坂血槍九郎）というかヤクザが侍に化けてますね（二階堂玄蕃）いや〜お恥ずかしい（高田城収城副使・木下右衛門太夫：山内賢）これは木下殿、どういう事ですか？（大岡忠高）

当、豊後日出藩は2，5万石の小藩ながらこれまでは領内に争いもなく平穏に治めて参りました。ところが一昨年の風水害の復旧や長崎警備の御用などで借財がかさみ、
それでも藩士にその家族一同の倹約でこれを乗り越えようとしていた最中に降って湧いたような更なる今回のお役目、もはや…我々に戦などする余力は御座いません…（木下右衛門太夫）

そうであったか、して300のうち実際の藩士の数は？（大岡忠高）他ならぬ大岡殿ゆえ何もかも正直に申し上げまする、実は100名程、この熊五郎は参勤の荷運びの業者でして（木下右衛門太夫）
そうなんですよ〜夢もチボーもないね（熊五郎）たった100名そりゃえれえ事だわな〜（血槍九郎）

あのねその事なんですがね、要するにお金が無いから人も居ないってことざんしょ、あっしね道々考えたんですが、じゃあ金を稼げば良いワケで…（熊五郎）そんな手っ取り早く大儲けする手立てが有るのか（忠高）有りますとも、じゃの道は蛇なんでね（熊五郎）

盗人でもやるのかよ（血槍九郎）そんなんじゃござんせんよ、あっしの本業のこっちの方ですよ（つぼ振りの手つきの熊五郎）なんだ博打か、でっ何処でやるんだ（忠高）ここで（熊五郎）
コラっ此処は御公儀の天領を預かる代官陣屋だぞ！（左太夫）だから良いんじゃないですか（熊五郎）

その時、西の空に覆って雲間が切れて高田領方面を見通すことが出来た（芥川）
おおおおやべん、あれ（八郎）ゲゲゲゲッ！！！（二階堂玄蕃）なんじゃ！あの二つの塔は？（血槍九郎）コレは大変なことになったぞーもはや四の五の言っている場合ではなくなったな（忠高）

高田領の二つの塔は忠高等の近くに着陣した溝口勢からの確認出来大騒ぎになっていた（芥川）
ううううっ（塔を見て苦しみ出した溝口主膳正：前田昌明）殿が大変だもんね（ケンちゃんの小姓・漫画君）殿（家老・尾父三）おとうさん！（若殿・溝口健之助）これは持病の発作ですね（ニコニコ説明する新兵ちゃん）

病が重篤かした新発田藩主溝口主膳正は近くの寺で療養する事となり、以後溝口勢の指揮は若殿健之助が執る事となった、
そして天領、出雲崎代官所には大岡忠高、長坂血槍九郎らの肩入れで、木下勢の軍資金を稼ぐべく大賭場が開帳され一大遊興施設の変貌したのであった（芥川）

付け足し〜　（木下右衛門太夫：山内賢）で

さあさあ〜！丁か半か！張った張ったぁ！（熊五郎）元来、大岡忠高と長坂血槍九郎も嫌いではないので丁半博打に飛び入り参加。近隣から多数の参加者も殺到、大賭場となった出雲崎代官所は大いに盛り上がり、とてつもない巨額が一気に動いたのであった（芥川）

こちらは地下道を掘り進めていた凄腕の男と囚人。

一同は地上の穴から顔を出した（芥川）ここは高田城の敷地内か。昨晩は気づかなかったが、こちらの城も高い（見上げる凄腕の男）最近の城は塔みたいな造りなんですね。俺たちゃ囚人は何年も佐渡にいたから最近の流行から取り残されてて当然だ（見上げる権次）

今の俺達は裸だ。怪しまれないために着物を探すぞ（凄腕）凄腕の男と囚人は高田城内へ忍びこみ、ある部屋に入った（芥川）アニキ、ここ衣裳部屋みたいですぜ（源太）へー色んな着物があるね（勘太）まるで大江戸職業図鑑だ（正八）こっちは異国の衣裳かな（岩五郎）

誰だ！（仮面の男）凄腕の男たちが振り返ると、シルクハットをかぶり、黒マントをはおり、全身に黒タイツを身に付けた黄金仮面が立っている（芥川）凄腕の男は長い黒チ○ポを構えた（芥川）長い黒チ○ポ？・・・柳生新珍流か。という事は柳生満国斎一門だな（黄金仮面）

師匠を知っているのか（凄腕の男）ご隠居が柳生満国斎を一方的に嫌っているからな。ご隠居の敵、敵の敵は味方、すなわち俺の味方という事だ（仮面を外す格さん）俺達は向こうの謎の塔の落とし穴に落とされたので地下道を掘ってこの高田城へ来てしまったのだ（凄腕の男）

裸だからご隠居の手下かと思ったぜ。あの老人と八には関わり合いにならん方がいい（格さん）八兵衛を知っているのか（凄腕）昔は旅仲間だった（格さん）昨晩、城下で裸の戦闘員と戦っていた助さん達もそう言ってたぜ（凄腕）皆に会ったのか。無事だといいが（格さん）

城下はあの謎の塔にいる怪しい組織に制圧されていた（凄腕）だろうな（格さん）変わった格好してるね（格さんの衣裳を見る権次）琴姫の趣味だ。強制的に着せられている（格さん）琴姫・・・高田の短気な姫君だな（凄腕）あれでけっこう可愛い所もあるんだ（格さん）

ここは姫のコスプレ衣裳部屋だ。高田藩士の衣裳もあるから皆これを着て藩士に変装した方がいいだろう。俺はこの高田城を揉める事なく幕府の正使に渡したいんだが籠城戦に入ったので苦労している。協力してくれ（格さん）そこまで頼まれちゃぁ断われねぇ（凄腕の男）

現在の登場人物とその位置は以下のようになっていた（芥川）
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
▼出雲崎代官所【高田城から北東６０キロ】
・大岡忠高（七つの顔を持つ奈良奉行）・長坂血槍九郎（臨時大目付、昔の光圀の遊び仲間）・二階堂玄蕃（公儀巡検使）・八郎

・木下右衛門太夫（高田城収城副使、九州の日出藩主）・栃木の熊五郎（雇われ武将のヤクザ）【兵力３００人＋α】

・真下左太夫（出雲崎代官）・島本（代官所手付）・雪路（左太夫の妻）・おかん（左太夫の母）
・小者と漁師を合わせた出雲崎海岸の１１人（漁師の平三と息子の平作etc.）
――――――――――――――――――――――――――――――――
▼出雲崎代官所近くまで進軍中の新発田藩の軍勢【兵力１７００人】
・溝口主膳正（新発田藩主）・溝口"ケンチャン"健之助（藩主代行の若殿）・尾父三（随行家老）・漫画君（小姓）・三五郎・新兵ちゃん・魔老女
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
▼高田城【兵力７０００人】
・琴姫・格さん・吉川・榊（用人）・松平綱国（若君）・大工の清吉・凄腕の男・囚人１６人<権次・源太・勘太・正八・岩五郎>
・抗戦派重臣（崎山源太夫・瀬川勢兵衛・吉岡大膳・八坂伴之丞・押崎彦馬）
・恭順派重臣（岡安作右衛門・村越主膳・行田将監）

▼全裸城
・光圀・八兵衛・虹五十之介・偽真珠郎・万吉（全裸団）・大工の甚五郎・荒木屋藤兵衛・戦闘員
▼高田村【光圀派】
・庄屋善兵衛・百姓吾作・百姓新作・百姓源作
▼城下町
・助さん・格さん・弥七・お新
――――――――――――――――――――――――――――――――
▼高田街道の痔井面
・桜田正三郎・立花伊織・草森泰介・壇俊太郎
・明芳院
――――――――――――――――――――――――――――――――
▼高田の南郊外、新井附近【高田城から南１０キロ・兵力１５００人】
・織田侍従（高田城収城正使、小幡藩主）・平手遁兵衛（家老）　　　柳生満国斎（柳生新珍流）
・松平登之助、坂部三十郎（幕府の収城目付）

高田城とその収城に向かった各藩との兵力比較と現況は以下のようであった（芥川）

●高田城【兵力７０００人】籠城中

【高田城の収城担当藩＋収城目付】
●収城正使：織田侍従（小幡藩３万石）【兵力１５００人】＝高田城から南１０キロ離れた新井まで進軍中
●収城副使：木下右衛門太夫（九州の日出藩２．５万石）【兵力３００人＋α人】＝高田城から北東６０キロ離れた出雲崎代官所まで進軍中
●幕府の収城目付：松平登之助、坂部三十郎【？人】＝高田の南郊外の天幕で芸者遊び中

【周辺警備担当藩】
●加賀藩（藩主・前田綱紀）【兵力４０００人】＝高田城から西に５０キロ離れた親不知で崖崩れにより加賀藩兵＋富山藩兵の５０００人が黒谷村近くで立ち往生
●富山藩（前田家１０万石） 【兵力１０００人】＝同上
●新発田藩（溝口家５万石）【兵力１７００人】＝高田城から北東６０キロ離れた出雲崎代官所近くまで進軍中。藩主が発作で倒れ若殿ケンチャンが藩主代行
●松代藩（真田家１０万石）親不知の崖崩れにより、急遽、前田家に代わって高田城から西に３７キロ離れた糸魚川方面を担当

>>634から

しかし俺とお前さんと囚人達では戦闘員が足りない気がするな(凄腕の男)
助さん達は城下へ行ってご老公たちを偵察に行っている。あ!そういえば・・・(格さん)
格之進の胸元から1つのバッジが落ちた。そう痔胃面のバッチであったのだ(芥川)

格さん、その黄金仮面の衣裳、似合ってるぜ（天井裏から降りて来た弥七）弥七か。痔井面はどこにいる？（格さん）高田街道の茶屋の二階に作戦本部を置いてるぜ（弥七）痔井面？…確か加賀藩の特別組織だったな（凄腕の男）弥七、痔井面につなぎを取ってくれ（格さん）

痔井面と助さん一行は茶屋の二階で机に広げた地図を前に作戦会議を開いていた。明芳院は一階の縁側でお新が話し相手になっていた（芥川）…そんな訳です（弥七）ひらめいたぞ。その鉱夫だった囚人達を使って高田城の中からこの茶屋の前まで地下道を掘らせるんだ（桜田）

地下道を通って我々が高田城の中に潜入するんですね（立花）できれば腕づくではなく穏便に話し合いで事を進めたい。続きは中に入ってから考えるか（桜田）高田城へ引き返した弥七は格さん達に作戦を伝え、囚人達は地下部屋に降りて密かに茶屋方面へ穴掘を開始した（芥川）

しかし、あの二つの塔には驚きましたね（草森）昔から御老公はノリで動く所があるからな（桜田）高田城も対抗して高くなるとは驚きました（壇）高田城は予定外の増築によって藩庫はカラだろう。籠城も限界に来ているはずだ。そこが狙い目だ（斜め上を睨みつける桜田）

その頃、光圀は城内に家来を集めて演説していた（芥川）お前さん方、よく聞け！高田藩は籠城しておるが、もう取り潰しじゃ。この空いた領地をワシがもらう事に決めた。高田のこの領地はワシに治めさせろと、とりあえず江戸の犬公方に一筆書いておいた（光圀）

すでにこのワシの城もあるし、幸い、ワシの甥っ子が加賀藩主をしておる。ワシは新・高田藩の藩主となって北陸と水戸を拠点にして、いつの日か必ず天下を取る事をここに誓う！（光圀）ワーーッ！！（喜びの歓声をあげる裸の家来たち）

この光圀がぁー、民衆を泣かせる犬公方にぃー、正義の鉄槌を食らわしぃー、世直し大明神となってぇー、天下に平和をもたらしぃー、将軍となってぇー、天下に号令するのじゃあーっ！（光圀）裸の家来達が立ちあがって拍手をし、城内は興奮のるつぼとなった（芥川）

スゲーや！ご隠居ぉー！（八兵衛）うおあおおぉぉ！ごいんんきょおおぉ！（虹）黄門ちゃん素敵よ！惚れそう！ピュピュピュ〜（偽真珠郎）お、俺、涙が出て来たよ・・・（万吉）私達も全力でサポート致します（拍手する庄屋善兵衛と荒木屋藤兵衛）キキーッ！（裸戦闘員達）

その頃江戸から1人の密使が送られていた。
そう将軍綱吉の御庭番である。

お鈴、今高田は大変な事になってる早く急がなければ(五十嵐佐馬之助:荒木しげる)
分かっております。急ぎましょう(お鈴:夏樹陽子)
あれは確か、大聖寺藩のご一行では?(左馬之助)そうです。藩主の前田利直様が江戸に来てたハズだけど急いで帰られたのは高田藩の騒動が原因?(お鈴)

大聖寺藩とは、江戸時代に加賀国江沼郡にあって
江沼郡及び能美郡の一部を領した藩のこと。加賀藩の支藩であり、
石高は初め7万石、後に10万石となった。(芥川)

御庭番の左馬之助とお鈴は高田藩に向かう一方大聖寺藩の駕籠も追っていた(芥川)

ええい早く駕籠を！(駕籠から顔を出す前田利直:菅貫太郎)
まだお江戸を抜けた所です。まだまだです(家老大泉石之助:神田隆)
早くせい!(これまた駕籠から顔を出す利直の側室お慶の方:朝比奈順子)

話は少し前にさかのぼる。綱吉（長谷川哲夫）は焼失して再建中の江戸城の様子を眺めていた（芥川）殿、書状が参りました（家来：有島淳平）誰からじゃ（綱吉）御老公からです（家来）「ワシに高田藩の後を継がせろ。いつか将軍になってやる。カカカ。梅里」（書状の内容）

殿、これは…！（書状を見せられた家来）ハハハハ。本気にするな。老公は年に十枚くらいこんな書状を送って来る。以前はよく不幸の手紙を送り付けて来おった（綱吉）わんわん（イエヤス号：津川雅彦）わんわん（ヒデタダ号：西田敏行）わんわん（イエミツ号：山田孝之）

もう散歩の時間か（綱吉）殿、この書状はどうしましょう（家来）捨てておけ（犬たちを庭園に散歩へ連れて行く綱吉）ブーっ（光圀の書状で鼻をかんで懐にしまう家来）だが、書状の内容を御庭番の五十嵐とお鈴が遠目で見ており、念のため高田へ向かったのであった（芥川）

しかし予想よりもはるかに深刻な高田の状況を目の当たりにした二人は…
これはもはや水戸さまの御謀反じゃないのか…（五十嵐）そんな事、私に聞かないで！難し過ぎて分からないわ！（お鈴）

私さぁ備前屋が抜け荷を働いていたとか、悪の奉行が賄賂をとって私腹を肥やしていたとかを探るのは得意だけど、ここまでになるとどうして良いのか分からないの（お鈴）
いや実は俺もそうなんだよ、これをそのまま江戸に知らせたら何か俺たちに何かが起こるような嫌な予感がするんだ（五十嵐）

事が大きすぎて二人の処理能力が追いつかなかったのである、しかし忍びの勘、いや動物的な勘というべきなのか自身の危険を感じ取ることは出来たのであった（芥川）

ひとまずここから離れよう（五十嵐）それがいいわね（お鈴）キキーッ！こいつらを捕えろー（裸戦闘員）見つかったか（五十嵐）五十嵐とお鈴は裸戦闘員たちを殴り倒したが、戦闘員は次から次へとイナゴのように湧いて現れた（芥川）もうキリがない。逃げるぞ（五十嵐）

二人の御庭番は郊外の街道まで走って来た（芥川）ここまでは追って来ないみたいね…（お鈴）おい、これは…？（五十嵐）二人は街道脇にある茶屋の前にいた。茶屋には「痔井面捜査本部・高田出張所」の看板がかかっている（芥川）痔井面って加賀藩の特別組織よね（お鈴）

五十嵐とお鈴は、茶屋の縁台で茶飲み話で盛り上がっていた老女と女に会釈して二階に上がってみた（芥川）ちょっと。今の方、明芳院様じゃない？（お鈴）よく似てたな（五十嵐）二階へ上がった二人は痔井面に挨拶もそこそこに今回の光圀の謀反容疑の件を相談した（芥川）

ワハハハ。老公のあの塔か。まあ、いつものごとくノリでやった事だろう。あっちは心配ない。しばらく放っておいて構わん。そんなくだらぬ事より、高田城の収城の件の方が圧倒的に深刻だ。お前たちも痔井面に力を貸さんか（桜田）

ええ？水戸様の方は心配ないって…御謀反のように見える気がするのですが…（五十嵐）そうかもしれん。そうでないかもしれん。どっちにしろワシには切り札がある。そっちは任せておけ。ワハハハ。さて…問題は高田城の方だな…（手を後ろに組んで斜め上を睨みつける桜田）

こちらは出雲崎代官所

若殿・溝口健之助の率いる新発田藩1700人も出雲崎代官所の大賭場に乗り込んだ（芥川）わあ、大きな賭博場だねー（溝口健之助）これ！子供が博打なんかやったらいけません！（尾父三）博打は楽しいモンね（漫画君）さて、ひと暴れしてきますかな（ニコニコ顔の新兵ちゃん）

入ります（片肌脱いでサラシを巻いてる女・お紺：芦川よしみ）さあ張った（熊五郎）丁！（健之助）ケンちゃんいけませんったら！（尾父三）ゾロ目の丁！（熊五郎）ケンちゃん才能あるモンね（漫画君）ハハハっ！ひと稼ぎしてきました（千両箱を両脇に抱えてる新兵ちゃん）

すでにケンちゃんの横には千両箱が派手に積み上がっていた（芥川）ケンちゃんは連戦連勝か。強いね（大岡忠高）多分ビギナーズラックだよ（健之助）えーい、今日はついておらんわ（長坂血槍九郎）おおおおやべん、おおおお金貸してくください（八郎の頭を叩く二階堂玄蕃）

私もいれてもらおうかね()
おめえ何者だい!(熊五郎)怪しき奴叩き斬るぞ!(二階堂)
待ってください。旦那ですよね、旦那ですよね！(お紺)
はっはっは。お紺元気でおったか。私は大聖寺藩の隠密鳳三十郎さ(島野三十郎:北大路欣也)

大聖寺藩の隠密?いってえどういうことだい?(忠高)
大岡様、噂はよく聞いております。お会いできて嬉しいです。(島野)
旦那が隠密?一体どういう事?(お紺)高田藩で1騒動起きてるらしいではないか。あなた方も戦争に参加するという話。お力を貸しましょう(島野)
隠密になった訳は話してくれぬのか。怪しい奴だが殺気を感じる。(忠高)

隠密になった訳を聞きたいのですか？それは秘密です。(島野)
旦那、私を覚えておりますか？(お紺)お前はお紺だな!久しぶりだな(島野)
覚えてくださっていたのですね。私も元は大聖寺藩で腰元として働いていて、旦那は確かご家老様の配下として働いていたのじゃ?(お紺)
まあ色々あって隠密になってしまった。あそこの殿は気性が激しいからな。刀の腕前が高い私が隠密になったという訳だ(島野)

出雲崎の港には多くの駕籠が並んでいた

あそこにもう殿さまが来ておりますよ(島野)本当に私たちに力を貸してくれるのか!というより私たちが力を貸すのか!まあいいや!(左太夫)
新発田藩と日出藩と大聖寺藩は晴れて結託し高田に向かう事になった(芥川)

だが、大賭場の別の部屋ではまだ大聖寺藩主・前田利直と家老・大泉が残って博打に参加していた。博打好きな前田利直はここ出雲崎代官所で大賭場が開かれていると聞き、当然のごとく参加したのである。（芥川）半でしたー残念でした！（木下の雇われ武将・陣太郎：田中浩）

また負けたか。もう金がない…よし！この先祖代々の名刀をかける（前田利直）殿、それは…！（大泉）さあ、張った張った（陣太郎）利直は名刀を失った（芥川）これはおかしい！イカサマに決まっておる！（激昂して立ち上がる利直）なんだと！（賭場の男たち）

おう！お侍さん。こっちは大岡様のお墨付きで賭場を任されんだ。ケチつけれらて黙ってられねえ。みんな！やっちまえ！（陣太郎）バシッ！ビシッ！ドカッ！バキッ！（殴る音）血まみれになった前田利直と大泉は白フンドシ一丁の無残な姿で代官所の外に叩き出された（芥川）

島野殿、今、お声をかけた所、お駕籠にお乗りになっているはずの殿とご家老のお姿がありません！（前田利直の家臣・山部：国一太郎）何？（島野）前田利直と家老・大泉石之助はフンドシ一丁で山野の街道をトボトボと歩いていたが道に迷ってしまった（芥川）

その頃、痔井面のいる茶屋を目指して地下道を掘っていた囚人は地上に顔を出した（芥川）ここでいいんだよな（権次）おい！見ろ。遠くに見えるのは出雲崎代官所だぞ（源太）しまった！方向を間違えた（権次）なんで出雲崎に戻ってるんだよ。また捕まっちまうだろ（源太）

おい、そこの穴から顔出してるアンタ。ちと物を尋ねたい。道に迷ってしまった。高田に行きたいんじゃが（前田利直）おう、この穴に入んな。高田城まではこの地下道を６０キロも歩くけどよ。前田利直と家老・大泉は権次たち囚人と一緒に地下道へ下りた（芥川）

権次たちは前田利直と大泉を連れて高田城の地下部屋へ帰って来た。坑内にレールを敷いてトロッコを走らせていたので2時間半ほどで戻ってきた（芥川）茶屋まで掘れたか（格さん）それが方向を間違えて出雲崎まで掘っちまいやして…（権次）この二人は何者だ（凄腕の男）

高田に行きたいって言うんで連れて来やした（源太）ワシは前田利直じゃ。こっちは家老の大泉ね（利直）格さんはジロジロと二人を見た。顔面青アザだらけの血まみれでフンドシ一丁の怪しい風体である（芥川）信じられんがまあいい。権次、改めて茶屋まで掘るんだ（格さん）

あの二人をどう見る（格さん）謎の塔から送り込まれた間者という可能性も捨てきれん（凄腕の男）全裸ではないが半裸だしな。怪しいそぶりがあったら後で拷問にかけて吐かせよう。幸い、この地下部屋は拷問に使われていたようだ。道具は揃っている（格さん）

しばらく時間が経過した後の街道脇の茶屋の二階

桜田様、本当にご隠居の方は放置しておいていいのですか（助さん）今の老公は新しい玩具を手に入れた子供と同じだ。遊ばせておいて構わん。今は地下道の開通を待つだけだ（椅子にふんぞり返って地元の瓦版を読む振りをしながらそこに貼ってあるカンペを読んでいる桜田）

階下でお新の悲鳴が聞こえた（芥川）一階の床に穴が開いて囚人たちが出て来ました。高田城の地下部屋とここが開通したようです（立花）よし、お新はここでオババのそばについて待機だ。痔井面、助さん、弥七、お庭番の二人、出動だ（瓦版を手に持ったまま立ち上がる桜田）

高田城の地下部屋に前田利直と家老・大泉の悲鳴が響いていた（芥川）ちょちょちょ！ホントだって！ワシは前田利直だって！（正座したまま石を抱かされ棍棒で殴打される利直）嘘をつけ！利直公は収城の件とは無関係のはずだ。全裸団の者だろう！狙いは何だ！（格さん）

おう、にぎやかにやってるな（壁に開いていた大きな横穴から急に顔を出した桜田）桜田を先頭に痔井面メンバーと助さん・弥七・お庭番の五十嵐・お鈴、囚人達16人が穴から出て来た（芥川）これは桜田様、お待ちしていました（肩で息をする格さん）この二人だ誰だ？（桜田）

出雲崎から地下道を通って来た前田利直公と家老を名乗る怪しいフンドシ血まみれ二人組です。なかなか口を割りません（格さん）いやいや、ホントなんだってば。高田騒動が心配になって幕府の許可なしに飛び入り参加したから情報が伝わってないのは仕方がないけど…（利直）

ん！前田利直殿じゃないか。あんたも災難だったねー。だけど殿様にしては行動が軽率だぞ。疑われても仕方がない（利直の隣で倒れている家老の背中に貼ってあるカンペを読んでいる桜田）そうか、それは失礼した（格さん）助かった…（前田利直・大泉石之助）

痔井面のお噂はかねがね。大岡忠高殿の配下で通称・凄腕です（凄腕の男）ほう、大岡の。力を貸してくれるか。よし、今この場に全員で何人いる？２８人か。この城には７０００人…力づくでは難しいか…さて、どうするか…（手を後ろに組んで斜め上を睨みつける桜田）

見つけましたぞ。殿(颯爽と現れる島野三十郎)
島野！遅かったではないか!(利直)御方様が待っておられますぞ(三十郎)
お慶がか?うーん。もう少しここでゆっくりしたい。(利直)

お前は利直殿の隠密か。今は北陸の一大事だ。痔井面に力を貸せ（桜田）喜んでお役に立ちましょう（島野）よし！高田城の地下部屋を当面の作戦本部とする！（桜田）新たな感覚を開発された利直の熱烈なリクエストに応じ、格さんは拷問道具をフルに使って利直を攻め抜いた

あんあん気持ちい(利直)
おかしいな利直殿は前からあんなキャラだったけ?(桜田)側室のお慶の方様がSでねｗ。どうも最近はまってるらしいですよｗ(島野)

利直殿の歓喜の声がうるさくて作戦会議に集中できやしない（助さん）権次！あっちに掘り進めて利直殿の部屋を作ってやれ。壁を厚くして防音にしろ（桜田）がってんだ！（権次）囚人達は地下部屋を掘り進め、離れた場所に防音設備の整った前田利直の専用個室を作った

さすが大聖寺藩のお殿様だぜ。特別待遇という訳か（弥七）俺は疲れた。後はお主に任せる（格さん）……ハハハ、どうですか殿！……（個室から小さく聞こえる島野の声）……もっとだ島野！お前の力はまだまだそんな物じゃないはずじゃあぁ！……（小さく聞こえる利直の声）

はーぶりぶりーはーぶりぶりー(島野・大泉・囚人15人)
気持ちい気持ちい(利直)

そんなこんなで利直が快感を得ていた頃、この作戦会議室に利直の正室お慶の方や側近達が駕籠でやってきた(芥川)

出雲崎代官所内で開帳されている大賭場はお上公認という触れ込みで大いに賑わい、花札や今でいう所のルーレットに屋外では闘犬と賭博の種類も増え充実してきた、家屋も大人数の客を収容するため増築し
その上、日出藩、新発田藩軍勢の兵糧武具の買付けの為に出張っていた新潟の商人や抜け荷買い商人まで上客として取り込んだ（芥川）

人が集まれば宿泊の為の高級旅篭に温泉を引き、酒場に遊廓まで営業を行い、祭礼に相撲興行、夜は花火の打ち上げと越後の地に一大娯楽場にまで成長していった（芥川）

あのねお代官、こっちの旅篭は湯女風呂屋に改装して10日後に店開きさせますからね（周辺の絵図を見ながら計画を立てる栃木の熊五郎）湯女はどうするのじゃ？（左太夫）
取り敢えずは募集に応募採用した10名で始めますが、江戸の丹前風呂から20人ほど引き抜いて来月には到着する予定ですがな（熊五郎）

御方様やけに混んでますな(腰元梅川:楠田薫)あれは新潟に行った時に立ち寄った店の主人ではないか!一体どうなっているのじゃ(お慶の方)
あんたもこっちかい?(手で博打のポーズをする渡世人幸助:須藤健)
何を言う。御方様が博打などをする訳がなかろう！あれれ・・・御方様?(梅川)
お慶の方は渡世人の幸助と一緒に大賭場に入って行った(芥川)

代官所の白洲はとっくの昔に帳場に変っていた〜
えっと賭場の上がりが201両2分3朱50にく遊廓の方が75両飛んで飛んで120、酒場が30両飛んで3朱80、ああもう経費は抜いてあるからね（左太夫の妻雪路：利根はる恵）
これが一日の上がりですからね！旅籠の方の利益も馬鹿にはなりませんよ（算盤を弾く代官所手付・島本：古川ロック）

代官所の台所も戦場のような忙しさだった〜
しかし、あの栃木の熊五郎にこれまでの才覚が有ったとはな驚きだな（台所の隅で酒をチビチビ飲む大岡忠高）左太夫の奴め、すっかり気に入って真下家の養子にしたいとまでほざいておったわ（長坂血槍九郎）

チョットそのお殿さまたち！こんな所で油を売っている場合じゃありませんよ！酒ばっかり飲んで！今の一時値千金ですよ！さあさあ早く！（左太夫の母　おかん:淡谷のり子)なんだこの岡場所の遣り手婆みたいなのは（忠高）左太夫の母じゃそうな（血槍九郎）

なんで江戸住まいの代官の母が此処に居るんだ？（忠高）知らんがな（血槍九郎）何をゴチャゴチャと、逃げようとしてもそうは行きませんからね！（おかん）

エライ事になってしまったな…（酒を大量の徳利に入れて燗を付けさせられる忠高）そうかい、テキパキしてて良い女じゃがのう（おかずを小鉢に盛り付けをさせられる血槍九郎）

ちょくちょく参ります、熊五郎さんに新潟の大親分で大後田の長五郎とかいう人が話がしたいとお見えになっていますよ（二階堂玄蕃）なななんか怒っていますぜ（八郎）

おうおうおうバカヤロウ〜！おおおオメエさんが栃木のかい？バカヤロウ〜ここコンなとところで賭場を開帳されたらおお俺の所があがったりじゃねえかよ、バカヤロウ〜（大後田の長五郎：上田吉二郎）

よう熊五郎(大後田の長五郎:小沢栄太郎)

あのね丁度良かった、大後田の親分とこは口入もやってましたよね、早速だけど800ほど取り合えず人数をそろえて貰うかな、そんだけじゃ足りないから後も追々と…（熊五郎）バカヤロウ〜おめえ〜そんな大人数をどうするんだよ〜ばかやろう〜（長五郎）

日出藩の軍勢の人数を膨らませるんですよ、今の300じゃチョット少ないからね、渡り徒士に浪人から、ヤクザに親分のとこのゴロンボでも良いよ〜急いでね（熊五郎）

おおおおめえ〜そそそんな事をイキナリ言うけどよ金がいい幾ら掛かると〜バカヤロウ〜（長五郎）そこで親分相談だけど〜（熊五郎）ヒソヒソ…それなぁ…ヒロヒソ…（玄関脇でヒソヒソ話をする二人）

よよよおーし！おおおめえとは兄弟分で、いや今から俺っちはアニキの舎弟にしてくれ〜バカヤロウ〜（長五郎）じゃあ〜あのねそういう事でいきましょう（熊五郎）

アアアアニキよ〜とっととととりあえず明後日までに1000集めるから、あああ後は近隣諸国の兄弟分にも声を掛けて追々直ぐ3000はなんとかよぉ〜バカヤロウ〜（長五郎）高田領からの逃げ込んでいるの集めて後はココで採用分で何とかなるかな〜（熊五郎）

なかっち 動画
http://www.youtube.com/watch?v=z2qK2lhk9O0s



みんなで選ぶニコ生重大事件 2012
http://vote1.fc2.com/browse/16615334/2/
2012年　ニコ生MVP
http://blog.with2.net/vote/?m=va&id=103374&bm=
2012年ニコ生事件簿ベスト10
http://niconama.doorblog.jp/archives/21097592.html


生放送の配信者がFME切り忘れﾌﾟﾗｲﾍﾞｰﾄを晒す羽目に 放送後に取った行動とは?
http://getnews.jp/archives/227112
FME切り忘れた生主が放送終了後､驚愕の行動
http://niconama.doorblog.jp/archives/9369466.html
台湾誌
http://www.ettoday.net/news/20120625/64810.htm

ちょくちょく参ります、今度は長岡藩に村松藩、与坂藩の重役の人たちが熊五郎さんに面会の約束をしたとお見えになっておりますよ（二階堂玄蕃）こここ今度は菓子折を持って、ペペぺコぺコしていますぜ（八郎）

怒っているヤクザにペコペコした侍か　次から次と忙しい奴じゃのう（客間に酒と膳を運ばされて忠高と血槍九郎）なんでも向う三年間、各藩に金貸しだして新田開発をする相談をするらしいですよ（島本）

あたしも相談したいんだけど(お慶の方)

この新田開発によってこの地方が後に我が国を代表す穀倉地帯となる基を作ったとも語り継がれるのであった（芥川）

事実上お上公認による賭博場開帳に始まる、その資金の流用で商業を活発化し次々に新規産業を興し、さらに人手と雇用も創出させ、天領出雲崎を中心として地域の好景気の華を咲かせる事となった（芥川）

それに対してくだらない武士の意地による籠城に意味のない裸帝国に建設の野望、もっちさらに意味のない二棟の天を突きぬける程高く築きあげた楼塔と其処から生むものは何もなく、高田領は荒廃し其処に居る人々の心をも荒んでいくばかりなのであった（芥川）

出雲崎の好況の噂はこの高田領にも流れ始め、人々もなやかやとヒソヒソ話を始めるのであった（芥川）
あっちには色々働き口もあるらしいぞ、飯が腹一杯食えて、給金も良いらしい、百姓の新田開発の入植も始まったらしい、向う三年間は年貢の取らないそうだ（誰だかわからないヒソヒソ話の声）

ええっ、お取り潰しになった松平の殿さまの代でも八公二民の取り立てで酷かったからな、その後は裸帝国の爺さんかよ、正直拙者はどちらも付いて行かれぬ、お侍さまも大変だね、裸帝国は今は良いけど冬になったらどうする気なんだろう？（誰だかわからないヒソヒソ話の声）

冬の高田はもの凄い雪が降るからね、水戸の光圀だっけ？あの馬鹿爺評判が悪いね、旅人の話によると其処らかしこで騒動を起こしているらしい、相方の八兵衛も大概な奴らしい、その野郎は越中の黒谷村では100位の村人を殺しまくってその上…（さらにヒソヒソ話が続く）

要するに何も考えてないんだろう、御公儀の軍勢の主力が出雲崎に集結しているらしい、その話聞いたよ、兵も募集しているらしい、結構イイ金になるらしい、
なんでも30,000に膨れ上がってもうすぐ高田になだれ込んでくるらしいぞ、それじゃ勝ち目はないだろう（さらにさらに続くヒソヒソ話）

やがて気付かぬうちに高田領から町人、百姓と言わず藩士に挙句に僧侶までがと言った具合に人が消えて………　……・・（芥川）

領民たちがリアルな噂話をしている頃、痔井面や助さん達は高田塔の地下部屋で花札をしていた（芥川）桜田様、こんな事してていいんですかね（助さん）あせるな、あせるな。高田藩の藩庫は増築によってカラだ。兵糧も尽き始めている。限界は近い。果報は寝て待てだ（桜田）

その頃、高田塔の百階では琴姫が思い悩んでいた（芥川）格さん、私は取り返しのつかぬ事をした。光圀の挑発に乗って城を増築して浪費したばかりに籠城戦も時間の問題じゃ。我が藩の滅亡は確実に近づいておる。最後は城を枕に死ぬつもりじゃ。格さんともお別れじゃ（琴姫）

早まってはいけませんな。城を明け渡すならお上は命までは取りませんよ（格さん）それにしても憎きは光圀じゃ！毎日、挑発してきおる！（双眼鏡で全裸塔の百階を見る琴姫）光圀も全裸塔の百階から双眼鏡で高田塔を眺めていた（芥川）

小娘め！天下の副将軍に張り合おうとは何という非常識な無礼者じゃ。許せん。八兵衛！赤と白の手旗を持って来い！（光圀）光圀は二本の手旗を持つと両手を巧みに動かし、双眼鏡でこちらを見ている琴姫に向かって手旗信号でメッセージを送った（芥川）

手旗信号じゃな？なになに。「こら小娘。ワシを倒したければ全裸塔へ来い。一階から99階まで各階に一人づつ刺客を用意しておく。順番に99人を倒して百階まで来れるかな？ワシは百階の書斎でお前を待つ。カカカ。梅里」。光圀め、挑戦状を突きつけてきおった！（琴姫）

受けて立とう！私は一人で行く。誰もついて来るな（琴姫）姫、早まってはいけません！悪魔のような老人の挑発に乗ってはいけません（格さん）琴姫は階下へ降りて行った（芥川）格さん、姫がああ言いだしたら説得しても無駄です。行かせてあげましょう（吉川）

高田塔の城門を開けさせた琴姫は全裸塔に向かって歩き始めた。裸戦闘員が次々と襲って来たがそれを瞬殺していく。腕と体の側面に黒いラインの入った黄色いつなぎのジャージを着た琴姫が全裸塔の前に立った（芥川）ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・（効果音）

さっそく１階に入ると全裸の万吉がヌンチャクを振り回していた（芥川）最初の刺客は俺だ。アチョーッ！（万吉）台詞を言い終わった万吉はすでに屍になっていた（芥川）

さて八や。1階に万吉、2階〜96階は戦闘員、97階に偽真珠郎、98階に虹、99階にお前さんという布陣じゃ。琴姫が99人を倒してもこの百階で最後に待つのがワシじゃ。まぁ琴姫は疲れてここまで来れんじゃろ。カカカ（光圀）来てもオイラが99階で倒しますぜ！（階下へ降りる八）

光圀の背後で「ウィーーーン、ガコン。ガラガラガラ」という音がした（芥川）光圀。今日がそなたの命日じゃ！（琴姫）光圀が振り返ると、エレベーターの開いたドアの前で琴姫が仁王立ち（芥川）一階にエレベーターがあったから利用させてもらったぞ（琴姫）

おのれ琴姫！(光圀)へっへんだ。お前が1人でやってきたと言ってもね、2〜96階の戦闘員、97階の偽真珠郎、98回の虹、そして99階にいるはずだったオイラ。倒せると思ってんのかい！(八兵衛)バカだな〜ええい戦闘員！やっちまえ！(背中に95人の戦闘員を携えてる琴姫)

階下で裸戦闘員vs高田戦闘員が戦い始めた（芥川）小娘めズルしおって！（イチモツに怒りの青筋を立てる光圀）バカ正直に各階で順番に一人ずつ相手にしてられるか！レスと文字数の無駄じゃ！そち一人を倒せばこの怪しい悪の組織など所詮は烏合の衆。自然消滅じゃ！（芥川）

父上を罠にはめ、糸魚川で婦女子をいたぶり、一揆を率いて城下を壊滅させ、領内に無断で塔を建てて悪の組織を作るなど悪行三昧。琴姫が許しませぬぞ！（琴姫）カカカ。飛んで火に入る夏の虫。身ぐるみはいで生き恥かかせてくれるわ。八！虹！偽真珠郎！いけー！（光圀）

戦いが始まった。琴姫はバニーガール、チアリーダー、女子プロレスラー、アマゾネスなど早変わりを見せて光圀達を撹乱し、一人で互角の攻防。虹五十之介が琴姫の唇を奪おうと押し倒すも巴投げを食らって「うあああぁぁ」という断末魔を残して窓から地上へ落ちて行った

ああ!虹冥福を祈る(八兵衛)おい八兵衛このまんまじゃ勝ち目はないぞ。ワシには負けが見えてきた。逃げるしかない(光圀)エレベーターから逃げやしょう。万吉や偽真珠郎は置いてって(八兵衛)

だが偽真珠郎が隙をついて琴姫の背後から力強く羽交い締め。琴姫は動きを封じられた（芥川）あ！（琴姫）よくやった！（引き返す光圀）卑怯者め！（琴姫）この下にあと幾つ衣裳があるのかの？一枚〜二枚〜三枚〜（琴姫の衣裳を次々に剥いでゆく光圀）…ぐぬぬ…（琴姫）

その時、百階に謎の飛行物体が急接近して来たのを光圀は気づかなかった（芥川）ドンガラガッシャーン！！！！（衝撃音）姫、無事ですか！（琴姫を抱き起こす黄金仮面）光圀と八と偽真珠郎は粉塵で周囲が見えず右往左往（芥川）その声は…格さん？（琴姫）

格さんは高田塔の百階で双眼鏡を覗いて琴姫を応援していたが、ピンチを目撃してハンググライダーに乗って突っ込んで来たのであった（芥川）この塔はじきに崩れます。逃げますぞ（黄金仮面）黄金仮面は琴姫を小脇に抱えるとハンググライダーで百階から空へ舞った（芥川）

姫、どこか行きたい所はありますかな。水戸などはどうですかな（黄金仮面）ハンググライダーは空の彼方へ消えて行った（芥川）ゴホゴホッ！何が起こったんじゃ（右往左往する光圀）ゴゴゴ！！（塔が揺れる音）地震かな？（八）（光圀）怖いわ！ピュピュピュ〜（偽真珠郎）

八をペニス配下と見た凄腕の男は囚人を率いて塔の地下の落とし穴に爆薬を仕掛けていた（芥川）火をつけたぞ。避難だ（凄腕）凄腕の男と囚人は地下道を引き返した（芥川）ゴゴゴ！！！（塔が揺れる音）いやん！（偽真珠郎）逃げるのじゃ！（光圀）間に合いませんぜ！（八）

バン!(爆破した音)

光圀　八兵衛　万吉　偽真珠郎はまだ塔の中に残っていたのか!それとも脱出できたのか!
いったいどうなる!

ＣＭ↓

ＣＭ明け↓

バン!（爆破した音）全裸塔の足元が大爆発、前方へ傾き始め、高田塔でもパニックになっていた（芥川）うわーこっちへ倒れて来るぞー！（高田藩士：木下通博）倒れ始めた全裸塔は高田塔に激突。高田塔も元の三階部分までを残し、二つの塔は轟音をたてて倒壊した（芥川）

さて、高田塔地下の痔井面は（芥川）物凄い揺れだったな…（助さん）地上へ出ると膨大な数の木材が散乱、生き残った藩士や重臣が呆然としている（芥川）倒壊したか…高田藩の方々に申し上げる！この惨状では籠城はもはや不可能！あきらめてお城を引き渡しなされ！（桜田）

高田藩士は飢えに加えて塔が倒れた事で戦意喪失。どこの誰だかわからない桜田の意見に従った（芥川）散乱してる木材を燃やすか埋めるかして収城正使が来る前に片づけておくか。よし、皆の者！かかれ！（桜田）桜田は痔井面や藩士に指示を出し自分は椅子にふんぞり返った

水戸の渥美家の縁側で多加（高峰三枝子）が茶を飲んでいると、空から謎の飛行物体が庭に飛来した（芥川）母上、ただいま戻りました（黄金仮面）お帰り格之進。珍しい着物と乗り物ですね（多加）格さんの隣に若い娘が立っていた（芥川）その方はどなた？（多加）

妻です（格さん）お琴と申します（アマゾネス女戦士姿の琴姫）強そうなお嫁さんですね（多加）高田の上空で結婚しまして（格さん）そう。良かったですね（多加）私は旅に戻りますので高田へ引き返します。琴は置いていきます（格さん）行ってらっしゃ〜い（多加＆お琴）

黄金仮面に戻った格さんは二人に見送られ、助走をつけて高田へ飛び立った。格さんは琴姫と結婚してしまったが、いつかまた旅先で格さんが別の恋に出会った時はその瞬間に設定がリセットされ、琴姫の存在は最初から無かったものにされるので別に構わないのであった（芥川）

そうそう言い忘れたが山口いづみ演ずる志乃も岩井友見演ずる深雪もその場限りの設定で出てきたり消えたりする(芥川)

ふたたび空撮で海沿いの一本道の街道から溢れんばかりに西へ進軍する大軍勢をとらえる〜
軍費の調達に成功し軍を立て直した攻め手は意気揚々と出雲崎を出発し、高田城収城副使・木下右衛門太夫を先頭に高田領の柿崎、犀潟など拠点を制圧しつつ進軍していた（芥川）

殿さまよ、この関川の向う岸はいよいよ直江津ですわい（熊五郎）おや、直江津の方に軍旗が揚がっているがアレは？（木下右衛門太夫：山内賢）あれは六文銭じゃて、松代真田勢ですな（熊五郎）

糸魚川戦線でも前田勢の穴埋めで転配された真田勢はよう戦い、松平勢は駆逐していったと聞いてます（熊五郎）しかし我軍の方もよくこれだけ人数を集められたなぁ（木下右衛門太夫）

まぁ、武士じゃないものまで混ざっておりますから見せ掛けの苔落しみたいなもんですがな、それに大目付の長坂さまや大岡さまが御出でになってくれたから助かりましたわい（熊五郎）

うむ、ちょうど新田開発の打ち合わせの為に参られてた長岡、与坂、村松藩の面々にも御公儀の沙汰としてお声を掛けていただいたからのう〜（木下右衛門太夫）それにしてもエライ人数になりましたな（熊五郎）

この時、越後方の幕府軍は高田城収城副使、日出藩木下勢17000を先頭に、長岡藩牧野家1300、分家の与坂藩からも200、村松藩堀家も負けじと1000、
その他にもよく分からない若干の流れ者も食いもの目当てで加わり、高田に流れ込んだ噂ほどではないにしても総勢20000余の大軍に膨れ上がっていた（芥川）

なんと流れ者隊の中には佐渡以来すっかり食いつめてしまった監督 ◆v5d1kQsIAAも加わっていた（芥川）あぁ〜飯にあり付けた〜良かった良かった〜（監督 ◆v5d1kQsIAA）

そして新井から進駐してきた高田城収城正使、織田侍従率いる1500は早くも高田城下南側の伊勢町口に陣を敷いた（芥川）

城方の高田勢は呆気なかったな、三日天下とはよく言ったものだ…（織田侍従：大瀬康一）殿、木下さまの先触れが到着し城下北方の陀羅尼口に陣を構築する旨知らせが有りましたぞ（平手遁兵衛：牧冬吉）

うむ、しかしコレだけの短い間にこうも領内を再起不能なまでに荒廃させるとは…復興には相当掛かるぞ（織田侍従）高禄を貪り名門ゆえの領民をも顧みない我まま勝手し放題、我々にも…（平手遁兵衛：牧冬吉）

高禄を貪り名門といえば・・・なんでお目付の方々は我らの陣に間借りしているのだ（チラッと横を見つめる織田侍従）オホホホホホっ〜　それ〜い（松平登之助：成田三樹夫　坂部三十郎：郷�^治）なんでも費用を全部、遊興に使い果たしてしまったそうです（遁兵衛）

どこにでもアホウは居るものだが今回の高田のはチト度が過ぎるようじゃのう、ここまでのような事を凡人になせようものだろうか（織田侍従）では殿には高田側に何か企みが有るとでもお考えで（遁兵衛）
それはわからぬ、がっこれほどの不始末、もはや開城しますだけでは済まされぬ、高田の誰かの詰め腹は必要だろうな（織田侍従）

高田城内でも責任者を誰が出すかによって抗戦派重臣と恭順派重臣による不毛な争いを繰り広げていた（芥川）
なんで我ら恭順派が腹を斬らねばならんのだ　その通りだ　貴公たちが腹でも首でも切られれば良いのダ（岡安作右衛門：原健策 村越主膳：浜田寅彦　行田将監：嵯峨善兵）

貴殿方は席地の上では上席ではありませんか！責任を取って当然だ！腹を斬れ腹を！ワシは死ぬたくないそれだけじゃ！（崎山源太夫：名和宏　瀬川勢兵衛：幸田宗丸　吉岡大膳：武藤英司　八坂伴之丞；有馬昌彦）

埒が明かんな〜こうなったら、あそこで偉そうに握り飯を食いながら指図する浪人に責任を取って貰おうか（卑怯な意見では一致団結する恭順派と抗戦派一同）あーこりゃいかんわ〜おばばの握り飯はうもうて〜（桜田正三郎）ほほほっ（明芳院）

そこの浪人。ワシらに代わって責任を取れ！（重臣）ワシに責任を取れと？わははは。籠城中の栄養失調で頭がおかしくなったのか。ワシは城の倒壊後に来た通りすがりの素浪人。そんな者を責任者として出したとあっては公儀が納得せぬし、高田藩は天下の笑い物だぞ（桜田）

偉そうに責任者のように指図してたではないか！（重臣）素浪人のわしの言う事に従うも従わぬもお前さん方の自由。通りすがりの浪人に簡単に仕切られて従っているお前さん方が不甲斐ない（桜田）そりゃあまあ、そうなんだけど（重臣）

やれやれ、これもワシが仕切らねばいかんのか。ワシの↑この発言の投稿時刻の末尾が偶数なら上席の恭順派が腹を斬る、奇数なら抗戦派が腹を斬る（桜田）そんなんでいいのかな（立花）俺は博打好きだ。従おう（崎山源太夫）私も同じく従う！（岡安作右衛門）え（他の重臣）

はい。上席派が切腹決定（桜田）ええ？俺達？ちょちょちょちょっと待って（上席派重臣）ほっ（抗戦派の重臣たち）従うって言ったのは岡安殿だけなんだからアンタだけ腹を斬りなさいよ。私達は知らん（上席派重臣）いや、あれは言葉の勢いで・・・（岡安作右衛門）

やれやれ、これもワシが仕切らねばいかんのか。ワシの↑この発言の投稿時刻の末尾が偶数なら上席派全員が腹を斬る、奇数なら岡安作右衛門ひとりだけが腹を斬る（桜田）そんなんでいいのかな（立花）重臣は名前聞いても誰が誰やらわからんし、いいんじゃないすか（助さん）

はい。岡安作右衛門が切腹決定。これにて一件落着！本日のお白州は終了。一同、立ちませい！（桜田）六尺棒を持った男達（福本清三、笹木俊志、木谷邦臣、池田謙治、志茂山高也、畑中伶一）が駈けつけて岡安作右衛門をズルズルと引きずっていった（芥川）

ところで大量に出た塔の木材は処理に困ったな（桜田）この荒木屋藤兵衛にお任せを。弟は出雲崎の材木問屋・荒木屋源次郎（塚本信夫）です。再利用できる物もありますし、海路で運びます。出雲崎は好景気と聞きますから材木の買い取り手がたくさんありましょう（荒木屋）

私は目が覚めたのです。なぜあんな変態老人の言う事など真に受けたのか…木材の売上は私が責任を持ってこの高田の町や村の人に配ろうかと（荒木屋）よし、一任する（桜田）私も一揆熱で自分を見失っていたようです。あの怪老人は光圀公の名を騙る詐欺師です（庄屋善兵衛）

桜田が采配を振るい、収城使を受け入れる準備は整った。だが、倒壊現場からは光圀と八の遺体だけ発見されなかった（芥川）老公はどうされたか…。さて、痔井面の今回の任務もそろそろ終わりだな（庄屋善兵衛の前頭部に貼ってあるカンペを読み終わり、左斜め上を睨む桜田）

二つの塔と運命を共にしたと思われた光圀と八。倒壊前にエレベーターに飛び乗って地下へ降りて命拾いをしていた。地上へ出た二人は逃げるように廃墟となった町をコソコソ走っていた（芥川）今回も負け戦じゃったな…（光圀）ご隠居、できるだけ遠くへ行きやしょうぜ（八）

暇つぶしに町をふらついていた収城目付の松平登之助と坂部三十郎が裸で疾走する光圀と八を見つけた（芥川）あの裸の爺ども、遊んでやろうか、ヒック（坂部）オホホホっ〜それはいいね（登之助）おい爺さん待てや（坂部）なんじゃ？（光圀）おいらたち急いでんだよ！（八）

爺、俺の帯解き大回転飛で成層圏へ送ってやるよ（坂部）あ？（光圀）坂部は光圀をコマのように回してやろうと女物の帯を投げつけた。だがヌルヌルすべって光圀の肌には巻きつかない（芥川）くっ！なぜだ（坂部）ワシの体にはヌルヌルのオイルが塗ってあるのじゃ（光圀）

光圀の皺だらけの体に塗ってあるヌルっとしたボディオイルはさわやかな朝陽を受け、キラキラとまぶしく照り輝いていた（芥川）こいつら、たぶん隠密ですぜ（八）犬公方め！ワシを捕えに来たな（光圀）八が菊門から屋根瓦を取り出し奇声を発しながら登之助に襲いかかった

お前さんを帯解きじゃ。それそれ〜い、カカカッ（光圀）あ〜れ〜（登之助）登之助はキリモミ回転しながら垂直に急上昇、青空に吸い込まれて見えなくなった（芥川）早く逃げましょうぜ（八）二人は高田を去った。後には尻の割れ目に瓦が深く突き刺さった登之助が倒れていた

訂正。光圀の帯解き大回転飛返しで成層圏へ飛んでいったのは坂部だった（芥川）

収城の前夜、痔井面は助さんら地下部屋のメンバーと酒宴を開いた。凄腕の男は「あんたは無罪」と一筆書き、大岡忠高印の判を押し、穴掘りで貢献した囚人達に配った（芥川）こんな安っぽい紙っきれ一枚で本当に大丈夫なのかねぇ…（とてつもなく不安そうな権次と囚人達）

翌日、痔井面4人と明芳院は馬で街道を進んでいた（芥川）収城に立ち会わなくていいのですか（立花）我々の役目はすでに終わった。ワシも素浪人に戻る（桜田）♪雨に濡れながーらー♪…立花！お前に殺された相良半蔵の弟・真珠郎よん！兄の仇！ヒュヒュヒュ〜（真珠郎）

桜田様は老公に対する切り札があると言われてましたね？（立花）今回は使う機会が無かった。ところでオババの握り飯以外ろくな物食うてないから、どこかで何かうまい物を食べようじゃないか（桜田）馬で去って行く五人。街道脇には血だるまになった真珠郎が倒れている

金沢への帰途、痔井面は瓦版を読み、正使・織田侍従率いる1500人と副使・木下右衛門太夫の予想を越える二万の軍勢によって収城が無事に行われ、上席派重臣・岡安作右衛門が籠城の責任を取って切腹した事を知った。高田藩は改易となった。これが世に言う「越後騒動」である

だが「越後騒動」の裏で痔井面その他が活躍し、北陸の危機と外様大名潰しの陰謀が未然に防がれた事実を知る者は少ない。・・・この世の悪は滅びない。いつの日か再び光圀と八兵衛が天下に迷惑をかける日がやって来るかもしれない（芥川）

裸帝国の夢破れ、懲らしめられて逃走中。雑多な野望を抱く御老公、高田城下を旅立って行った（芥川）秋晴れの中、間道を疾走する泥まみれの光圀と八兵衛、表街道を談笑しながら歩いて行く助さん、格さん、弥七、お新の映像でEND。

テーン♪テーン♪テ〜〜ン♪

第6話「光圀危機！高田に立ち込める暗雲いかに」（高田・後篇）完

CM

冷蔵庫もエコナビ！（はにかみ笑顔の吉瀬）

××××Panasonic！（本場の外人）

第6話「光圀危機！高田に立ち込める暗雲いかに」（高田・後編）

東野英治郎(水戸光圀)
里見浩太朗(佐々木助三郎)
伊吹吾郎(渥美格之進)
高橋元太郎(うっかり八兵衛)
宮園純子(霞のお新)
中谷一郎(風車の弥七)
━━━━━━━━━
片岡孝夫(凄腕の男)
━━━━━━━━━
松山容子(琴姫)
━━━━━━━━━
若林　豪(立花伊織)
大瀬康一(織田侍従)
成田三樹夫(松平登之助)
細川俊之(二階堂玄蕃)

━━━━━━━━━
杉村春子(明芳院)=特別出演=
━━━━━━━━━
高峰三枝子(多加)=特別出演=
━━━━━━━━━
山内　賢(木下右衛門太夫)
淡谷のり子(おかん)
牟田悌三(尾父三)
宮内　洋(壇俊太郎) 倉田保昭(草森泰介)
田中春男(真下左太夫) 小林昭二(荒木屋藤兵衛)
長谷川哲夫(徳川綱吉) 三善英史(真珠郎)
古川ロック(島本) たこ八郎(八郎)
━━━━━━━━━
北大路欣也(島野三十郎)=友情出演=
━━━━━━━━━

左　卜全(長坂血槍九郎)
伊藤雄之助(奈落の主岩五郎)
荒木しげる(五十嵐佐馬之助) 森次晃嗣(吉川新之助)
夏樹陽子(お鈴) 芦川よしみ(お紺)
利根はる恵(雪路) 郷　�^治(坂部三十郎)
菅貫太郎(前田利直) 上田吉二郎(後田の長五郎)
浜田寅彦(村越主膳) 佐竹明夫(押崎彦馬)
名和　宏(崎山源太夫) 幸田宗丸(瀬川勢兵衛)
東京ぼん太(栃木の熊五郎) 嵯峨善兵(行田将監)
小栗一也(庄屋善兵衛) 神田　隆(大泉石之助) 原 健策(岡安作右衛門)
朝比奈順子(お慶の方) 武藤英司(吉岡大膳) 玉川良一(源太)
宮脇康之(溝口健之助) 楠田 薫(梅川) 須藤　健(幸助)
牧　冬吉(平手遁兵衛) 前田昌明(溝口主膳正) 田中 浩(陣太郎)
国一太郎(山部) 山岡徹也(権次) 有馬昌彦(八坂伴之丞) おすぎ(偽真珠郎)
井上　茂(勘太) 井手らっきょ(万吉) 江頭2:50(虹五十之介) 進士晴久(漫画君)
中村是好(正八) 坂本新兵(新兵ちゃん) 有島淳平(家来) 衣麻遼子(芸者)
声・津川雅彦(イエヤス号) 声・西田敏行(ヒデタダ号) 声・山田孝之(イエミツ号)
監督 ◆v5d1kQsIAA、波多野博、木下通博、福本清三
笹木俊志、木谷邦臣、池田謙治、志茂山高也、畑中伶一を含め連名
協力　俳優座・あおい輝彦・東映太秦映画村の観光客のみなさん
西村　晃(柳生満国斎)
丹波哲郎(桜田正三郎)
片岡千恵藏(大岡忠高)=特別出演=

監督乙

第7話開始↓

光圀八兵衛。そして助三郎格之進弥七お新と二手に分かれた光圀主従は松本へやってきた。先に助三郎達がやってきて、松本名物指物に目もくれずスタスタと宿探しをしていた(芥川)

ご老公と八兵衛も松本に来るつもりなのかな?(助さん)あの2人は間道から来るはずだからどっちみちこの松本は通るはずだ。早めに宿に泊まって身を隠そう(格さん)ん?なんかあの宿で喧嘩が始まってるな。(弥七)物騒だね(お新)

おい！金を払ってくれないならこの店ぶっ潰すぞ!(金駒の伝八:汐路章)お願いです。もう少しだけ待ってください。(物産問屋田沼屋喜八:北沢彪)いいか。毎日払い続けなきゃ利子がどんどん増えていくんだぜ(伝八)
どうもこの物産問屋田沼屋は町のヤクザに金を借りていて取り立てに来られているようであった(芥川)

うーむ。まああのヤクザも仕事だから仕方無いとは思うが・・・(助さん)いいやあれはダメだわ。だって利子が毎日6両よ。そんな金貸し聞いた事ないわ(お新)
おい。もう少ししっかりと取り立てたらどうだい?利子が無法だと思うぞ(暖簾をめくって田沼屋に入り伝八に駆け寄って怒鳴る格さん)

>>24
実は前のまとめの方ほどではないんですが一応は「あらすじ巻物」の中味は完成してはいるんですけどねｗ
まぁまぁ…それも進行具合で出すか出さないかでｗ

今回は難しくならないように
ちょこちょこぐらいのネタ落しに抑えて参加してみます

>>790
なんという事を
誤爆してしまいましたｗ
すみません！

>>789の続き

おう！旅の人、俺たちの取り立てを応援したいのか、それとも文句が言いたいのかどっちなんだい？（伝八）それは・・・（格さん）

いちゃもんをつけるんならたたっきるぞゴラァ(子分の弥吉:黒部進)いいんですかい？旅の方。あっし達にいちゃもんつけて。(伝八)

待ちな。(暖簾をかっこよくめくって入ってくる大工の金公:西郷輝彦)なにもんでい!(伝八)どうみたって利子が高すぎるんじゃねえかい？しかも一気に借金の金が高くなってる。こりゃ酷いな。(金公)

おめえ俺達にいちゃもんつけるのかい？(伝八)てめえ(弥吉)やるかい?(金公)ドンドンカクカクパンパンパン(金公がかっこよく伝八一家を倒していく)

覚えてやがれ!(伝八一家)おととい来やがれってんだい(金公)あんた強いねえ(助さん)只者で無さそうね(お新)いやいや普通の大工ですよ。それじゃあアッシは(金公)

あの人はなんて事をしてくれたのだ！せっかく返済を待って頂こうとお願いしていたのにコレではぶち壊しではないか！（田沼屋）お父様。そうは言ってもこの家には利息を払い続けて、もう６両のお金も・・・（田沼屋喜八の娘・お弓：西崎みどり）

ご主人、コレほどの大店なのにそれだけのお金も無いのですか（お新）お恥ずかしながら、借りた金子に利息の2000両のカタにこの店ももうすぐ人手に渡る事でしょう…（田沼屋）

旦那さま！そのような事を人さまに言える事では（番頭・治兵衛：柳生博）事ここに至っては今さら恥も何も・・・実は・・・五月前の事で御座います（田沼屋）　　〜回想シーンに入る〜

ハハハッ！数多くの温泉を掘り当てた私が保証します！この深間村には温泉が間違いなく出ます、そうしたら地所の値上がりは間違いなしですぞ（直次郎：戸塚睦夫）

そうしたら浅間温泉と並ぶ一大湯治場ですわいな、地所購入の金子はこの私めがご用意しましょう。なあーにその後は田沼屋さまが温泉お大尽になるなり転売させるなり御自由、大儲けですわいな〜（伊東屋女主人・お弁：伊東四朗）

ふっふーん！保証人には不肖ながら某、御数寄屋坊主の播磨山宗俊がお引き受けいたしやしょう！（播磨山宗俊：三波伸介）ははっ〜よろしくお願いいたしまする（田沼屋）　〜回想シーンおわり〜

此処がその直次郎という人から買ったという地所ですか？（皆と現地に赴いた格さん）はい……（田沼屋）城下から程近い丘の　ただの　原っぱですね（お新）これでは二束三文の値打しか（助さん）

その後どういう訳か、保証人が消えて借財だけが伊東屋さんから浅間の温泉大尽で財前屋又吉（曽我廼家明蝶）さんに渡り、伝八親分がその取り立てを…（田沼屋）これは典型的な原野…（助さん）助さん！（制止するお新）

その頃、山中の間道の道脇に寝ころんでいた光圀と八といえば（芥川）八兵衛、腹が減ったな（光圀）ご隠居、喋るともっと腹が減りますよ（八兵衛）

お前さんの得意の鼻で何か野生動物を仕留めてきたらどうじゃ…（光圀）鼻がきいても捕まえに行く体力がありやせんぜ…（八）すると野ウサギがぴょんぴょん跳ねて来て二人をじっと見ている（芥川）

助さん達め、今頃どっかでうまい物食っとるんじゃろ。主人のワシがこんなにひもじい思いをしているというに…（横目でウサギを見ている光圀）まったくですぜ。どうしていつもおいら達だけサバイバル生活しなきゃいけねーんですかね（ウサギの隙を狙っている八兵衛）

次の瞬間、上体を起こした八は目にも止まらぬ速さで手を伸ばし、いきなり野ウサギを頭からバリバリ食べ始めた（芥川）ワシにもよこせ！（光圀）おいらが捕ったんだ！（ウサギの頭に噛みついてる八）天下の副将軍の言う事が聞けんのか！（ウサギの尻に噛みついてる光圀）

泥まみれの八と光圀は互いにウサギの頭と尻に噛みつきながら、くんずほぐれつ間道の道脇を転げ落ちて行った（芥川）どっぼーん（二人が落ちた水没音）アチチ！（光圀）うわっちちち！（八）二人が落ちたのは温泉で、深間村の山奥にあり、猿しか知らない秘境の湯であった

結果的にウサギの胴体部分からそれを分かち合う事になった二人は温泉でくつろいでいた（芥川）はぁ〜極楽極楽、温泉はいいのう（光圀）心と体が洗われるようですぜ（八兵衛）そこに猿が温泉に入りに来た（芥川）キーッ！（温泉に来て先客に怒る猿達：日光猿軍団所属の猿）

頭が高い！控えおろう！（印籠を猿に見せる光圀）バーーン！！（印籠の効果音）キーーッ！！（怒る猿達）八や！構いません。この者たちを懲らしめてやりなさい！（光圀）温泉から飛び出すのと同時に凶器の屋根瓦を菊門から取り出した八は、猿の群れに飛び込んで行った

数分後、コテンパンにのされた傷だらけの猿の群れが光圀と八に土下座している（芥川）カカカカッ。思い知ったか！（光圀）ご隠居、こいつらどうします？食っちまいやすか（八）まあ、待て…。猿たちや。今日からはワシがボスじゃ。この水戸光圀の家来にして使わす（光圀）

お前さん方を食うのは勘弁してやる。その代わり、ふもとの村の家に忍び込んで食料を盗んでくるのじゃ。行け！（光圀）キーッ！（猿軍団）深間村猿軍団のボスに君臨した光圀は、猿達に命じてふもとの深間村の民家から食料を次々に強奪させ、温泉生活を堪能したのだった

その頃その民家の住人達は怒りに燃えていた(芥川)いってえどうなってるんだい。おらたち家も着るものの食べるものもねえ(民家の住人太吉:樋浦勉)そうだいそうだい(その他住人)ここは無法地帯と化している村じゃ。どうにもならねえべ(庄屋金五郎:名古屋章)

ああ大宮様!(村人(民家の住人)与助:稲葉義男)いってえ何の話をしているんだお前達(この村を束ねている十手持ちの太田伝八:藤木悠)

それがよう、おらたち村が荒らされてんだ。(与助)変なジジイともう1人だるまみたいな男なんだけどさ。おらたち着るものも食うものもねえんだ(太吉)そりゃひでえな。ええいその爺とだるまを捕まえるぞ!(太田)

ははあーん、コレは猿の仕業だな、ほらっ毛が落ちている（太田）くっそー、猿めの仕業だったのか！（与助）ふてえ猿だー（太吉）じゃあ、オレはこれでなー（太田）

じゃあなーって、今捕まえるぞって言ってくれたじゃねいか（与助）なんかいやな予感がするんだよなーそれに俺は忙しいしー（太田）

たわけ者めが〜！それが十手もちの言う事か！村の衆に詫びて死ねえええええ〜！（太田の母おまん：本間文子）ぐえええええ〜お許しを〜（太田）

太田はおまんにゴボウで顔がひん曲がるほどブン殴られた（芥川）スギュに捜索にみゅかいまひゅる〜（あの婆、そのうち姨捨山に捨ててやる…と心の中で思う太田）信州は姨捨伝説が色濃く語り継がれる地域でもあった（芥川）

しーねしーね(死ね死ねコールを言う村人達)村人の皆様申し訳ございません。死んで詫びさせますので(おまん)

その頃助さん達は
今日はあそこの宿に泊まろう(助さん)そうですね。早く泊まりましょう(お新)助さん達は宿三田屋へ泊った(芥川)

すまないよ(助さん)ようこそお越しくださいました。お荷物お持ち致しましょう(丁稚幹太:谷幹一)女将のお絹でございます。どうぞお泊り下さいませ(お絹:梶芽衣子)宜しくお願いしますね(お新)どうぞ奥へ奥へ(番頭佐平:ベンガル)

中々良さそうな宿だな(助さん)ああ助さんが好きな芸者も揃ってそうだな(格さん)いや助さんはあの女将さんが好きなんじゃないですか？ｗ(お新)確かに綺麗な女将だったな。しかしあの女将何か裏がありそうだ(助さん)

ここの女将お絹は何かを思い詰めていた様子であった(芥川)女将さん何かあったんですかい？(佐平)あたしこの間初恋の人にあったんだ・・・(お絹)平野屋の徳兵衛さんですかい？(佐平)そうさ。(お絹)

あの徳兵衛さんはまだあたしをお初と呼んでくださっている(お絹(お初))そうですかい。名を変えてこの三田屋。いいや元は天満屋と元は醤油屋で丁稚をしている徳兵衛さんは女将さんと結ばれる前まで行きましたものね(佐平)

お絹が初恋を回想していたその頃、大工の金公が家に帰り着いた。金公は大工の遠山組の親方だがズサンな経営のせいで遠山組の内情は火の車。雇っていた大工2人に逃げられた上に賃金未払い分を請求され、代官所に訴え出られて困っていた（芥川）旦那様のお帰りだぞ〜（金公）

又そんなに飲んで！（女房のお雪：松坂慶子）今日は金駒の伝八をぶっ飛ばしてやったから祝杯を上げてたんだ（金公）え？私、伝八親分に昨日、五両を借りたばかりよ（お雪）何だと！（金公）だってウチは火の車なのよ（お雪）勝手な事すんな！バシッ（お雪を叩く金公）

その五両はどこにあるんだ（金公）そこの引き出しに入れてあるわ（お雪）ああ。今朝、俺が持って出た五両か。飲んじまったよ（金公）驚いたお雪は引き出しを開けて金が無いのを確認して激怒した（芥川）このロクデナシ！（お雪）うるせえ。夜鷹でも何でもして稼げ！（金公）

お雪は紫頭巾をかぶって辻斬り強盗をする事に決めた。獲物を探していると向こうから湯上りの散歩を楽しむ八に出会った（芥川）金と命を置いてってもらおう（斬りかかるお雪）何しやがんだ！ん？お前は女だろ。ちょっとちょっと、こっちこっち（お雪を空き家に連れて行く八）

先っちょだけでいいからさ。先っちょだけ、ね？（八）八兵衛は勢いに任せてお雪をうっかり手篭めにしてしまった（芥川）たいした名器に巡り会えて今夜のオイラはついてるなぁ。あ。只とは言わねーよ。五両を置いてくぜ（八）待ってちょうだい！あなたの名前を教えて（お雪）

オイラはうっかり八兵衛ってんだ。おっと、ご新造さん。オイラに惚れちゃあいけねーぜ。オイラは旅から旅への渡り鳥よ。しょせん流れ者のヤクザな男なのさ。エヘヘ。あばよ（空き家を出て行く八兵衛）うっかり八兵衛・・・（お雪）

お雪は帰宅した（芥川）成果はどうだったい。いくら稼げた？（金公）放心状態のお雪は八から渡された五両を畳の上に置いた（芥川）お前、本当に夜鷹やったのか。へえ。一晩で五両か。明日からは毎日、ゴザ持って稼いでこいよ（五両をワシづかみして出て行こうとする金公）

待って。そのお金どうするの！（お雪）酒飲みに行くんだよ。わかりきった事を聞くな！バシッ（お雪を叩いて出て行く金公）ううう（お雪）辻斬りをきっかけに知った八兵衛の男の味はお雪の心と身体に強烈な印象を残した（芥川）…うっかり八兵衛…うっかり八兵衛…（お雪）

初恋にふけっていた三田屋お絹(本当は天満屋お初)は何を思い立ったか夜更けに三田屋を出て行った(芥川)徳兵衛さん・・・徳兵衛さんに会いたいわ(お絹)

なぜこの元お初は今お絹として生きているかと言うと、お初が恋していた男徳兵衛は親友の九平次に金を貸した。しかし九平次は金を借りた覚えは無い。宿屋天満屋の女将とその恋人が仕立て上げた罵詈雑言だと捲し立て徳兵衛は逆に役人に追われる事になる。
その恋人であった天満屋お初も罪を負い遠島を申し付けられた。今は松本で店の名を変え自分の名を変え宿屋をやっているのである(芥川)

あれは5日前、西国三十三所巡礼を終えた最終地生玉の社で徳兵衛と会ったのだ。時はその時の回想シーンになる(芥川)

これで巡礼も終わりだわ。さあて帰ろう・・・徳兵衛さん!(お初)お、お初さん。(お初の顔を見てとっさに逃げようとする徳兵衛)なんで逃げるの!待って頂戴！(お初)俺は追われてる身なんだ。お初さんに迷惑かけられない(徳兵衛)
一体何があったのよ。この何年間何の便りもよこさないで。あたしは天満屋を捨ててお初の名を捨てて今三田屋っていう宿屋をやっているのよ(お初)

そうかい。おいらのせいですまなかった。(徳兵衛)でもこれからどうするの？このまま自首したら獄門よ。なんせあれから何年も経ってるのに。(お初)

俺はてえへんな事をしてしまった。(徳兵衛)どんな事?(お初)借金の事は置いといて俺は叔父の家の娘と一緒になることになったんだ。でもおいらはお初が忘れられないから断ったんだ。(徳兵衛)

それで?(お初)そしたら勝手に話を進めたもんだからおいらそこにあった出刃で叔父を刺してしまったんだ(徳兵衛)

なんですって(お初)俺もう破れかぶれで今まで逃げ待ってきたんだ。おめえと一緒になりてえから(徳兵衛)分かったわ。私は今はお絹っていう名前だけど元はお初。あなたと添い遂げるわ(お初)

かくしてお絹(お初)と徳兵衛は添え遂げる事を誓った。これが今回の松本で起こる大事件の発端になるとは誰も知らないであった(芥川)

回想シーン終了
女将さん、添い遂げるってどうやって?(佐平)それは秘密よ(お絹)へえ〜秘密(気味が悪い笑顔を浮かべる佐平)

深夜。助さん達が宿の部屋で寝ていると何かが動く気配がした（芥川））――――卍‐‐‐卍‐‐‐グサッ（畳に刺さる風車）驚いた何者かは窓から飛び出て行った（芥川）今の奴、荷物や着物を狙っていたようだ（起きた助さん）これは猿の毛だぜ（畳の毛を拾い上げた弥七）

翌朝、助さん達が階下へ降りると女将のお絹を始め、番頭の佐平、丁稚の幹太ら三田屋の従業員達が一糸まとわぬ全裸姿で立ち話をしていた（芥川）どうしたんです。その格好は（助さん）それが着物や下着やら体に身につける物を全て盗まれてしまったようなんです（お絹）

まあ、幹太さんも佐平さんも朝からお元気ね（お新）幹太と佐平のサオは真っ直ぐ堂々とそそり立っている（芥川）少しは隠したらどうなんだい（全裸のお絹）すいません（股間を隠す幹太と佐平）お絹さんは堂々とされてますな。さすがです。目の保養になりますな（助さん）

助さん、そん悠長な事を言ってる場合じゃない。昨日の夜に俺達の部屋に侵入した猿の仕業じゃないのか（格さん）助さん達は宿の外へ出てみた。あちこちで村人達が全裸で立ち話をしている。しかも男はことごとく股間のイチモツが堂々と天に向かって延びている（芥川）

着物が全て無くなっちまったんだよ（全裸の太吉）しかも朝からやたらとムスコが元気なんだ（全裸の庄屋金五郎）今さら古女房相手にハアハアする訳ねーんだけどな（全裸の与助）俺は感動してる。もう俺のセガレは駄目だと思ってたから（十手だけ持っている全裸の太田伝八）

これは光圀の仕業であった。猿に命じて食料の他に着物や下着も盗ませ、村に点在してる共同の井戸や近くを流れる川など全てにバイアグラと赤マムシを放り込ませていた（芥川）ごちゃごちゃ言うても仕方なかろう（全裸のおまん）背後では子供たちが全裸で駈け回っている

母上、醜い皺くちゃ姿で出歩くのは近所迷惑だ。誰も見たくない。公害だ（おまんを連れ帰る太田伝八）全裸生活に目覚めた村民や、あきらめていた夜の生活が復活したと喜ぶ村民もいれば全裸生活を余儀なくされて激怒している村民もおり、村の意見は真っ二つに分かれていた

全裸、勃起・・・このキーワードから導き出される結論はただ一つ、この事件はご隠居の匂いがプンプンするぜ（弥七）こんな事を思いつくのはご隠居しかいないだろう。しかし、これはこれで悪くないぜ（往来を歩く裸の村娘達を目で追っている助さん）助さんったら！（お新）

そんな全裸騒動は全部助さんの夢であった(芥川)はァ変な夢だった・・・ん?何か女の人が出て行ったな(助さん)

そう出て行った女性はお絹(お初)であった。(芥川)待ちな。どこへ行くってんだい(佐吉)番頭さんどいて行くところがあるの(お絹(お初))俺を忘れたかい?(佐吉が顔を剥がしていく。なんとその顔は九平次:橋本功であったのだ)

まあ九平次!(お絹(お初))へっへっへ。この2年。俺は他人の顔の皮を被って生きてきたんだい。お初！おめえ徳兵衛に会うつもりなんだな(九平次)

いやああああ(お初は手に持っていた包丁で九平次を殺した)このアマめ・・・(死んで横たわる九平次)

お初は必死に駆けていった。徳兵衛は村奥の八幡村という場所に居るという(芥川)

その八幡村というのはあの光圀八兵衛が牛耳っていたあの村であった。(芥川)えっへっへ。ご隠居！こっちに美味しそうな魚がありやしたぜ(八兵衛)しかし村の者は一体どこに行ったんじゃろうな。人っ子一人出てこない(光圀)まるで時間が止まってるみたいだ。(八兵衛)

まさかわしたちに油断させといて一揆でも起こすつもりでは無いかのう?(光圀)不気味は感じはしますね。まあ早くこの魚を調理して今日は早めに寝ましょう(深夜3時頃に早く寝ようという八兵衛)

ごそごそ・・・(木陰から聞こえる謎の音)ご、ご隠居だ、誰かいやすぜ(八兵衛)猿じゃろ・・・た、たぶん(八兵衛)猿はさっき山の牢に閉じ込めておいたからそれは無いと思いやすぜ(八兵衛)

木陰から包丁を振りまわして爆笑しながら走ってきたのは全裸のお絹だった(芥川)

誰だ!(光圀)ん?ああ何でもないよ何でもないよ(徳兵衛)なんか思い詰めてる顔してるねアンタ。おいら達の仲間にでもなる?(八兵衛)裸で健康になる。裸協会の会長光右衛門と申す(光圀)

お初さん!(徳兵衛)あたしは全部捨てたの。裸協会にも入ったし。一緒に死にましょう徳兵衛さん!(お初(お絹))

その頃、金公はｷｬﾝ玉袋が巨大化する奇病に侵されていた（芥川）うう…（金公）あんた、しっかり！（玉袋をさする全裸のお雪）まるでタヌキのｷｬﾝ玉。不治の病だ（玉袋に聴診器を当てる榊伊織：竹脇無我）治療費は私が何とかします。この人を助けて下さい！（全裸のお雪）

奥方も大変ですな。家財道具や着物を全て売り払い、治療費に当てて今は全裸生活。夜鷹もしていると聞いた。今晩、私も寄らせて売上げに貢献させてもらうよ（榊）そうこうする内にｷｬﾝ玉はさらに巨大化し、天井まで届く大きさとなった（芥川）うう（金公）あんた！（お雪）

お雪の献身的な看病は続き、朝昼は看病、晩はゴザを片手に夜鷹として辻に立った（芥川）すまねえな、お雪…俺のｷｬﾝ玉がこんなに大きくなっちまったばかりに苦労を…（涙ぐむ金公）私達は夫婦じゃないか。私はあんたとゆっくり過ごす時間ができて嬉しいよ（全裸のお雪）

従業員の大工2人への身払い賃金820万円や伝八からの借金もあるのにお前ばかり働かせて…母親の形身の着物も売らせて不自由な全裸生活もさせてよ（金公）いいのよ。あんたとは所帯を持ってから喧嘩ばかりだったけどこのｷｬﾝ玉病で初めて夫婦になれた気がするよ（全裸のお雪）

男泣きする金公のぐんぐん巨大化するｷｬﾝ玉袋を優しくさすり、女神のような微笑みを向ける全裸のお雪。二人が真の夫婦になった瞬間だった（芥川）夫婦の様子を眺めていた榊伊織は金公の尻が少し宙に浮いているのに注目し、ｷｬﾝ玉に聴診器をあててみた（芥川）ん？！（榊）

これは？ｷｬﾝ玉袋の中に浮揚性のあるガスが入っている。その浮力で尻が宙に浮いているんだ。榊は二人に一計を授けた（芥川）お前さん、これで借金が返せるよ！（涙ぐむ全裸のお雪）ありがとう先生！（涙ぐむ金公）美しい夫婦愛に出会った榊は静かな微笑を浮かべた（芥川）

屋根を取り壊し、金公に逆立ちをさせるとｷｬﾝ玉袋がふわふわと宙に浮き始めた。金公の体に紐を縛りつけて飛んでいかないように床に固定し、さかさになった金公の上半身にゴンドラを取り付けた。ｷｬﾝ玉袋の金公気球の完成だった（芥川）金玉気球は村人にお披露目された

これは絶対に村の名物になるよ（庄屋金五郎）きっと全国から観光客が来て村起こしにもなるに違えねえ（太吉）その後、金公金玉気球は評判を呼び、日本全国から旅人が来て村は大いににぎわった。金公とお雪は商売繁盛、借金も返済し、夫婦は末永く仲良く暮らしたという

第7話「あっぱれ！金玉気球と全裸妻・涙涙の夫婦愛、今日も深間は日本晴れ」（深間村）完

CMが明けた(芥川)私は九平次を殺してきたの!一緒に死にましょう徳兵衛さん!(お初(お絹))いやだ!私は死にたくない!代官所に通報してやる!人殺し!(徳兵衛)

貴方も自分の叔父を殺したくせに!心中しろよ!(お初)俺はお弓ちゃんと駆落ちする(徳兵衛)田沼屋喜八の娘のお弓が出てきた(芥川)死ぬなら一人で死になオバサン(お弓)

まあまあ、あんた方仲間割れにそのくれいにしなすった方が良いですぜ（番頭佐平）佐平、おまえが何故ここへ？（お初（お絹））そんな事は先刻承知ですよ〜ねぇ親分（佐平）へへへっへへ（ぞろぞろ出て来た伝八一家）

どうせ助かりたりたいんでしょ〜それならあっし達にすがった方が利口ってもんですぜ〜それにしても女将さん、思い切った事を仕出かしましたね〜おっとっと！逃げようにとしても無駄ですぜ（佐平）

旦那、お願いしやす！（佐吉）ははははっ！佐吉の言うとおりだ、逃げられはせん！無駄な抵抗は止すんだな（松本藩町奉行所与力・柳原藍淵郎：高橋長英）　

安心しろ！お前たちを捕えた所で一文にもならんからな〜、とりあえずは我が義父殿の所に来て貰おうかな（柳原藍淵郎）親爺さまと言うと浅間温泉の財前屋さんの所ですか（お初（お絹））ふふふふふ（ニヤニヤする悪党たち）

しかし、なんで〜？？（徳兵衛）ハッ！おまえまさか（お初（お絹））ハアーやっと〜気付きなさったですね〜そうですよ〜九平次を呼び寄せたのはあっしなんですよ、しかしイキナリ出刃で刺すとはねぇ〜（ケラケラ笑う佐平）

それでも、九平次の死骸を隠せばナントかなったのかもしれませんがね、幹太の馬鹿野郎が腰を抜かして番所に駆け込んでしまったので、今頃町は大騒ぎですよ（佐平）なんで、おまえがこんなひどい事を…（徳兵衛）

三田屋のめぐされ金の給金じゃ酒も満足に飲めやしませんからね、財前屋の旦那に鞍替えする事にしたんですよ〜　治兵衛さんもそうなんですよね〜（佐平）さぁさぁお嬢さん、財前屋の旦那がお待ちかねですよ（田沼屋番頭・治兵衛）キャー（お弓）

与力の柳原藍淵郎の妻は財前屋又吉の妻であった。つまりコレまでの出来事は浅間温泉の温泉大尽による田沼屋、三田屋乗っ取りの一幕なのであった（芥川）ワシらも人の事は言えぬが、コレほどの胸糞の悪くなる悪党らを見たのは久しいのう（光圀）

訂正＝財前屋又吉の妻→娘

おい！お前ら佐渡から脱走した囚人だろ？知らせは来ているんだよ！（柳原）えっ！（光圀＆八兵衛）おまえ達も来るんだよ、いつまでも猿どもとお山の大将でもあるまい！（柳原）浅間に来れば温泉に豪華料理が待っていますよ（治兵衛）

ゴクリ・・・（光圀＆八兵衛）二人はアッサリと財前屋又吉の配下に転んだのであった・・・・・・（芥川）

やった作戦成功だ。(陰で見ている太田)やりましたな。これでこの村も成功じゃ(おまん)しかしこの村も財前屋に乗っ取られましたな(与助)

こうして一同は浅間温泉に連行された（芥川）よう来はりましたなー　わてが財前屋又吉だすがな〜まぁ皆さん！ここはお奉行所の方にも見付かりはしませんで！温泉でも浸かって〜酒でも飲みはって〜その上、お楽しみかって待ってますンやで〜（財前屋又吉：曽我廼家明蝶）

財前屋さん、私たちをいったい？（お初（お絹））そうしましたら先に商いの話でもしまひょうか！この三田屋のワテへの譲受証文にチョコチョイとあんさんの名を書いてもらえれば、何処でもお逃がししますがな〜（財前屋）

何処へでも逃がすって？（お初（お絹））ふっふーん！（播磨山宗俊）こちらの財前屋さんの裏稼業はあっなんと！あっなんと！（見栄をきる御家人崩れの直次郎）逃がし屋やわいな〜（伊東屋お弁）あなた達は！（お弓）

まぁそういう事でんがな、義理の息子がお奉行所の与力に、ヤクザの親分や騙りの一味が加われば何でもできますやろ〜　お絹はん、いやお初はん、どないします？（財前屋）しし承知致しました、三田屋は財斬屋さんにお譲りします（お初（お絹））

ふっふーん！話は決まった！（播磨山宗俊）まずはめでたし！めでたし！（直次郎）めでたいわいな〜（伊東屋お弁）さて、島抜けの爺さん達はどうする？一人500両も都合して貰おうかい、手下の猿どもを使えばそのくらい難無く稼げるだろう（柳原）

へへへへへへへっ〜　そりゃもう〜スグにも〜（財前屋のもてなしにスッカリ籠絡された光圀と八）でも財前屋さん！私たちを確かに（お初（お絹）と徳兵衛）

まずはあんさん等、嗚呼この御数寄屋坊主のお三方もでしたな〜　お上の手の届かん西をお逃がしします（財前屋）

陸路は木曽福島のお関所を避けて天竜川に沿って三州街道を通って三河の吉田に出ます。そこから舟に乗ってワテの故郷の泉州は堺まで行ったら、そこから又船に乗り継いで九州は長崎へ、其処まで行けたらその一月後には外国船の中ですがな〜（財前屋）

八兵衛よ、この際異国も悪くないかもしれんのう（光圀）異国の豪華料理も食ってみたいなー、オイお前等（鬼の形相で猿どもを睨みつける八）キキー（怯える猿）その夜から松本城下を中心に主立った分限者は猿一味の襲撃を受けたのであった（芥川）

お義父どの、本当に逃がす気で？（柳原）そんな面倒臭い、金がナンボ掛かると思てますねん、島抜け爺と猿一味にもうチョット稼いで貰ってから人殺し夫婦共々訴人して、御数寄屋坊主どもの方は木曽川の急流の藻くずにしたらよろし（財前屋）はぁ〜（柳原でさえも呆れる）

ご隠居ご隠居、あの財前屋さん中々人徳がある御方ですな(八兵衛)うーむ。わしには怪しいジジイにしか見えぬがな(光圀)そうかな〜おいらは昔から見る目がある男って言われてるんですぜ(八兵衛)

しかしあの猿のボスどう見ても人の顔にしか見えないんですよ。(八兵衛)ううむ。呼んでみるかな。カンペ―(光圀)キッキキッキキッキ。キキキッキ(猿のカンペ―:猿の着ぐるみを着ている間寛平)

ご隠居様八兵衛様何の御用でしょうか？って言ってますぜ(この数日間に猿語を習得した八兵衛が通訳をする)これがボスザルの威厳じゃな(光圀)

にゃおおおん。にゃああああああ！(猫のめだか:猫の着ぐるみを着ている池乃めだか)キッキキッキキッキキッキ!(カンペ―)やれやれ老猿と老猫の醜い争いが始まったよ(八兵衛)

そこの猫。中々使えそうじゃな。お前もわし達の仲間になりなさい。(光圀)ニャオン?=通訳　どういう事?(めだか)いいから猿と一緒に働くんだよ。(なぜか猫語まで習得している八兵衛　やはり今までサバイバルで生きてきたのは伊達では無い)

今日は過疎ってるね

一応ここに書いておこう
暫くお暇をもらいます。
またどこかで逢いましょう

>>902
は撤回しました
構ってちゃんでごめんなさい

>>900の続き
財前屋はこの時浅間温泉地一体の力を持っていて逆らうものは誰1人もいれない状況であった(芥川)

ひっひっひ。すべて私が致した事。すべては私の手の内じゃ(財前屋)全くですな・・・(少し呆れ気味に言う柳原)

財前屋さん、ここにお約束の二人分で千両でしたな（光圀）ああーこれはこれは、あの間違いなく西へお逃がし致しますからね（財前屋）

しかし、松本一帯はあらかた襲撃したが思ったより実入りが少ないのう、まさか八兵衛〜（眼が鋭く光る光圀）ななに言っているんですか、誤魔化したりしてないですよ！何だかこの松本って土地は全体が貧乏みたいなんですよ（八兵衛）

向うでの滞在費は稼がにゃいかんかのう、まさか乞食をするわけにはいかんからのう、こうなったら城の金蔵を襲うか（光圀）おい、てめえ等〜分かっているだろうな！（恫喝する八兵衛）にゃおおおん！キッキキッキ！（猫のめだかとカンペ―）

その夜、猿と猫を使って500両稼いだ光圀八兵衛。自分の店の三田屋を譲ったお絹(お初)と徳兵衛。播磨山宗俊、伊東屋お弁、直次郎。そして田沼屋の娘お弓と番頭治兵衛も船に乗る準備に取り掛かっていた(光圀)

あら、お爺さんとあんたもうすぐ船が出るのにまだ外へ出るのかい？(お絹(お初))少し持ち合わせが足りんからな。大仕事に出てくるわいｗ(光圀)

爺さん、まだ金盗りに行くのかい？(柳原)まあね。どうも松本は金が少ない。異国へ行ってからの金もなければね。そうじゃあんたお役人さんなんだから城の金庫の場所くらい知ってるじゃろ?(光圀)

も、もしかして城の金を盗むつもりなのか？(柳原)まあそんな所です(八兵衛)うーむ。先ほど爺さんが言ってた松本が貧乏ってのは違うと思うぞ。指物は江戸へも流通されてて結構な金にもなってる。ここ2、3年景気は上向きでウハウハなんだけどな〜(柳原)

うーむ。それじゃあさっき八兵衛が言っていた松本が貧乏だって話は・・・(光圀)ええ。いやあの・・・うわっ。(目が泳いでる八兵衛)その瞬間八兵衛がすっ転んで懐に隠し持っていた200両が落っこちた

ただここの殿さまはアホ過ぎますな〜贅沢三昧の限りを尽くして領内の有りとあらゆるモノを絞りつくして百姓一揆も頻発してますがな（財前屋）

あーここにも殿さまと負けじ劣らずのアホなお方がおりましたな〜八兵衛さん（財前屋）

せっかく指物で景気が上向きになったというのに。本当馬鹿ですな(財前屋番頭　誠吉:横森久)まったくや(財前屋)

おいらはおいらは悪い事してないもん!してないもん・・・(泣きじゃくる八兵衛)お前本気で殺るぞ(光圀)待ちいな待ちいな。その200両は100両ずつ分ければええやんけ(財前屋)

イヤだ！この金はおいらの金だぁぁぁ〜（八兵衛）光圀と八兵衛が掴みあいの大ゲンカを尻目に猫のめだかとカンペ―はさっさと城の金蔵の襲撃に出かけた（芥川）

事実、松本藩水野家は七万石でありながら、江戸在府中の藩主水野出羽守（大辻しろ）の乱行で藩財政はおろか領内一帯は破綻寸前の状態であった（芥川）

おほっほほほほっほ！余は我が領内を破廉恥の国にするのよね〜（江戸の水野出羽守）うっふ〜ん、いいぞヤレヤレ！（側室・十兵衛の方：児島美ゆき）

なんですって！百姓一揆ですって！そんな奴等は全員首を刎ねちゃうのよね〜（出羽守）イイぞイイぞ！刎ねちゃえ刎ねちゃえ！（十兵衛の方）

おやめください。せっかく最近良くなってきた松本を壊さないでくだされ(水野の側近　新田:有川博)ええいうるさいわ。やらせるのよ(水野出羽守:萩原健一)

一説によれば、こうして処刑された百姓たちの恨み辛みが怨念となって松本城の天守は傾いたとも言われ現在に伝えられているのであった（芥川）

松本城では。　ええい一体水野殿は何を考えてるのじゃ(重臣坂木田栄之助:早川雄三)もうこの城は呪われている。覚悟しなければならぬぞ(重臣島田清兵衛:潮万太郎)ぎゃあああたし怖いわ(重臣田中二太夫:須藤健)

松本藩町奉行所でも
えーい、人殺しに盗賊の襲撃、これだけの手掛かりを残しておるのに未だ下手人が捕らえられぬのか！（町奉行・吉井将監：玉川伊佐男）同時に二つの事象の捜査に人手が足りませぬ（筆頭与力・榊与惣次：河野実）

お奉行、三田屋で捕らえました関係者と思われる旅の者どもの吟味は（榊）そう一度には何もかも出来んなー（吉井）ふーんだ、自分もそうじゃないか（…と思う榊）兎に角、城内からも何かとせよとの厳命じゃ、ナントかいたせ（吉井）

何やら牢の外が段々と騒がしくなって来たな（入牢中の助さん）役人たちのあの慌て方普通じゃないなー（格さん）こうゆう時は絶対ご隠居と八っさんが絡んでいるんですよね（隣の女牢のお新）

――――卍‐‐‐卍‐‐‐グサッ（ついでに入牢されてた三田屋の丁稚幹太の額に刺さる弥七の風車）イテー（幹太）この騒ぎはやっぱりご隠居と八兵衛の仕業らしいぞ（風車に付いた文を読む助さん）

でっご隠居たちは？（格さん）松本の郊外の浅間温泉に居るらしい（助さん）という事はココイラが潮時だな（格さん）お新、頼むぞ（助さん）あいよ！（お新）オレっちは置いていくのかよ（幹太）

お奉行！城の金蔵が何処からともなく現われた大量の猿と猫の集団に襲われているよし！（榊）牢破りだぁ〜牢破りだぁ！出会え出会え！（牢番の叫び声）何がどうなっているんだ？？？（吉井）この夜、藩町奉行所は機能不全に陥ったのであった（芥川）

そしてここにも潮時の連中がいた（芥川）ありがてぇ、俺たちだけ先に行かしてくれるのか（直次郎）ふっふーん、しかしココは木曽川のようだが？（播磨屋宗俊）夜の川下りは危ないわいな（伊東屋お弁）

こっちの木曽川の方が急流に近いんでねぇ、それに夜の方が好都合なんですよ〜ヒヒヒヒッ（伝八親分）おいおい！そりゃどういう意味（直次郎）こういう意味ですよっと！（三人を乗せた舟を岸から放す治兵衛）あっ！（御数寄屋三人衆）

あーれーこの舟には榔も棹も無いわいな〜（伊東屋お弁）ふっふーん、これでは急流でてんぷく・・・ひゃあ〜！（播磨山宗俊）たたたたたたたたふけてくれ〜（直次郎）しっかり舟を「てんぷく」させないで西を向かいなせ―（伝八）

あー………　〜三人衆を乗せて木曽川の急流の夜の闇に消えていった舟〜

しかし「てんぷく」だってよー　財前屋の旦那もひでえ事を考えるなー（伝八）西の方ってもしかして西方浄土で？（治兵衛）あいつ等がいると旦那たちに都合が悪いそうだ（伝八）

そりゃ三田屋もそうだが、これで田沼屋にしても正式な取引で譲り受けた事になりますからね（治兵衛）それからええっとなー　あの人殺し夫婦と島抜けの猿の爺の投げ込み文を役所にしておけってっよ（伝八）

徳兵衛は松本藩じゃなく天領の役所に訴人するんですか（治兵衛）あいつは大坂で人殺しをしたからだそうだ（伝八）それじゃ徳兵衛のお仕置きは大坂に護送されてから？捕まっても女と一緒に死ねやしないのかー　財前屋の旦那も念のいった事をしますね（呆れる治兵衛）

城の金庫を狙った猿軍団と1匹の猫は多くの千両箱を持って光圀達がいる浅間温泉へ向かった(芥川)ううむ猿と猫が千両箱を持って走っておる。愉快愉快(この様子を絵にしたためる旅の隠居:吉田義夫)

その様子をもう一人、十手を持った全裸の男が見つめていた、太田である（芥川）

あれが俺の着物を奪った猿公どもだな。お城の金蔵から千両箱も盗むとはふてー野郎だ（尾行する太田）ほほう。これは良い構図じゃ。これで完成っと（絵の隅に全裸の太田を描き加えた旅の隠居）

その頃、江戸在府中の松本藩主・水野出羽守の屋敷では騒ぎが持ち上がっていた（芥川）わしが本物じゃ（水野出羽守1号：大辻しろ）何を言う。この偽物めが（水野出羽守2号：萩原健一）うっふ〜ん、いいぞヤレヤレ！（側室・十兵衛の方）

殿が二人になってしまってこりゃどうしたもんかな（水野の側近・新田）考えようによっては便利な事だ。片方を江戸に、片方を松本に置くのはどうかな？（江戸家老・春木監物：遠藤太津朗）しかし、それはお家騒動の火種になるのでは？（家来）家臣一同は頭を抱えた（芥川）

いやはやもう松本藩なんてどうでもいいのが心情じゃがなｗ(春木)あそこは指物しか無いし、貧乏ですしな(家臣山野采女荘:陶隆司)全くだ全くだ(家臣一同)家臣一同の考えは徐々に松本藩を無くすという方向に傾いたのである(芥川)

重臣達が話している間にも水野出羽守は増殖し、数十人に増えてしまった（芥川）こんなに増えたら世話が大変だ。とりあえず1号と2号の殿だけを残して後は捨てて来い（春木）はっ（新田）新田は江戸のあちこちに行き、出羽守たちの入った段ボール箱を置いて回った（芥川）

屋敷ではお前達を飼えないんだ。優しい人に拾ってもらえよ…（立ち去る新田）くぅ〜ん（出羽守）母ちゃん。これ飼ってもいい？（吉坊：加賀爪芳和）ウチには出羽守を飼う余裕なんてないよ。世話できないでしょ（吉坊の手を無理矢理に引っ張っていく母親：富永佳代子）

その後、江戸の町では捨てられて野良化した水野出羽守たちが群れを作って出没するようになり、通行人に吠えまくったり噛みついたり店先や町家に忍び込んで食べ物を盗んだりするなど社会問題となっていった（芥川）

お前も捨てられたのか？(出羽守4号:峰蘭太郎)ああ(出羽守5号:江藤潤)お頭様に会わせてやる。(出羽守3号:西田良)

出羽守1号(大辻しろ)は出羽守2号(萩原健一)を除く最大8人の出羽守を集めて松本に渡る計画を策略していた(芥川)

いいかお前達！俺達は国から捨てられたんだ!一騎して故郷の松本に渡るぞ!そして松本を壊してやるんだ!(1号)そうだーそうだー!(出羽守3号〜8号)

お頭様に従うんだぞ(出羽守3号:西田良)はっ！(出羽守4号:峰乱太郎　出羽守6号:大前均　出羽守7号:小峰隆司)　なんか嫌だな。俺なんで出羽守に産まれてきちまったんだろう(出羽守5号:江藤潤)大丈夫俺もついてるから(出羽守8号:島田順司)

殿、もう松本に参る金も御座いませんぞ、国許でまた大一揆が起こり、追加で申しつけた金子も一揆勢に持ち去られたとの事です。この江戸藩邸にも殿さまたちの掛かりが嵩み、もう我らは粥を啜るか乞食でもするしか・・・（新田）

一揆勢とは光圀・八兵衛の手下の猿猫どものことであった（芥川）いたぞ！村の衆よ、あそこにいるぞ（太田）それっかかれっ！（深間村庄屋金五郎）ワー（全裸の深間村住人）元はといえばその金はワシから搾り上げた金じゃ（与助）返せ〜（太吉）

このクソ猿どもめ！猫もろとも殺してしまえええ〜！（深間村の住人たち）にゃおおおん！キッキキッキ！（猫のめだかとカンペ―）

こうして猫のめだかや猿のカンペ―たちは住人達に殴り殺され、城の金蔵から運び出した５千両もの金も持ち去られてしまった、しかし藩ではこれらの行為は光圀らの指令だと気付く筈もなく鎮静化した一揆が再燃したと勘違いされたのであった（芥川）

こうして江戸藩邸では（芥川）殿、朝げでございます（新田）えーコレだけですか？（出羽守1号）ていうか重湯じゃねえか！（出羽守2号）本日より殿さま方には坊さんに化けて托鉢をして市中を歩いて貰います、もちろん我らも傘貼り内職をします（新田）ヒエー（１号２号）

なんまいだ〜（町家の店先で托鉢をする出羽守１号）商売の邪魔だ〜ほれっ！残り物をくれてやるからアッチヘ行け！（商家の主人：堀北幸夫）あ〜エライ事になりました（１号）

そして３号から８号も町々の木戸で・・・（芥川）何処へ参る、所と名を言え！（取締中の同心：平沢彰）不浄役人ども頭が高い！余は水野出羽守３号じゃ、４号じゃ・・・（出羽守たち）

水野？出羽守？信州松本の水野さまの事か、ふざけんな！どうも怪しい奴らだーさては貴様ら無宿人だなひっ捕らえ！それっ掛かれ！（同心）うわーこらっやめんか（出羽守）

３号、５号、８号は命辛々逃げ切れたものの、残りのクローン出羽守たちは無宿人として光圀佐渡脱走事件以来、人手が不足している佐渡へ金堀人足として送られてしまったのであった（芥川）

さて松本に話を戻すと（芥川）お奉行、門前に投げ文でございますぞ！三田屋のお絹にその情夫で大坂から手配中の徳兵衛らが佐渡からの島抜け囚人光右衛門らと占めし合せ裸協会なる徒党を組んで浅間温泉に隠れ潜んでおります由（榊）

そう言えば例の一揆の連中も裸だそうなー、まんざら無関係ではあるまいー、おのれーお上を恐れぬ不届き者めが、よおーし奉行直々の捕物出役じゃー、あーいちどやってみたかったのだ！（奉行吉井）なんだか嬉しそうだな（榊）

ザッ！ザッ！ザッ！（捕物出役の役人の足音）城内から鉄砲隊も加わっているな（浅間温泉の入り口付近で隠れ見ている助さん）ざっと３００人は居るぞ（格さん）この際、八っつあんはともかく、せめてご隠居だけでも助けてあげましょうよ（お新）うーむ（助さん格さん）

皆さん！直に城下からお役人衆がこの湯宿に！早く裏口からお逃げなさい！（財前屋）うーん、嗅ぎ付かれたか！（光圀）ご隠居早く逃げましょう（八兵衛）おまえさま、早よ（お絹(お初)）ああああっ（徳兵衛）

分かった。この発言の投稿時刻の末尾が偶数ならご隠居を助けてやる。しかし奇数だったらご隠居は助けない。どうだ?これでいいだろう(助さん)決定!(お新)

よし偶数だ。ご隠居だけは助けてやろうではないか。(助さん)

コレは松本藩町奉行・吉井将監直々の出役である！一味のモノをキリキリ召しとれィ〜、よおーし掛かれっ！（馬上の吉井）ハッ！それっい（捕方たち）

――――卍‐‐‐卍‐‐‐グサッ。久しぶりですねご隠居(弥七)弥七では無いか。何の用だ?(光圀)おいらが助けてやりますからついてきてください(弥七)

お奉行様〜（財前屋）三田屋お絹ことお初、徳兵衛共々王ヶ頭の方へ逃亡しましたぞ（柳原藍淵郎）おおソナタは柳原！（吉井）某の潜入捜査の結果、兇賊どもをココまで追い詰めました（柳原）うむ、出かしたぞ（吉井）

てめえ、この何か月も俺を放っておきやがって。ぶっころすぞごらあ(光圀)やっぱダメだこの爺さん。じゃあ捕まりなさい。あばよ(光圀に愛想を尽かした弥七は再び帰っていった)

あやつ等め搾るだけ絞りおってからに、やっぱりそういう事だったのか、八兵衛懲らしめてやりなさい（光圀）おおっ！（八兵衛）お奉行さまお助け下さいまし（財前屋）うむ、全裸の田舎爺めお上に手向かう気か、構わん斬れっ斬れっ（吉井）

おい助けなくていいのかい？(格さん)もうあんなジジイなんでもねえよ。水戸にでも帰ってゆっくりしようぜ(助さん)

その時である（芥川）タタタタタタタタタタタっ＝走る音　　お奉行様あああ〜その捕物、待っておくんなまし〜（着流しの裾を持ち上げ全速力で飛び込んできた来た町人の男）おおっ！おまえはたしか！えっと誰だっけ？（吉井）

誰でも構やしません！とにかく待っておくんなせィ（役名＝男：杉良太郎（友情出演））男、これはお上の御用だ！ならん事だぞ（吉井）どうかどうか！お上の御慈悲を〜（土下座して頼みこむ男）

三田屋の女将と徳兵衛が温泉の先の王ヶ頭に逃げ込んだぞ（榊）しまった！早まった事を！（男）この雪が降り始めたというに…あの二人、自害するようなものだな（吉井）王ヶ頭、現在の美ケ原高原一帯の事である（芥川）

兄貴おいらも参加するぜ(謎の男の子分　金次:岡本信人)頑張れ!(男のとっつぁんとかあちゃん:田中春男＆都家かつ江)

ぐぐうぐうぐっ〜　ななななんて事を〜（男泣きする男）あの二人、ナニも死ぬ事も無いのにな〜馬鹿じゃないの〜（サツマイモを食いながら何気に口を挟む八兵衛）ナニぃぃぃ〜　今てめえ何て言いやがった〜（男）

あ、兄貴駄目ですぜ・・・怒っちゃ駄目　あああ(金次)てめえ。食うのやめてこっち見な。(男)江戸のクロヒョウ〜♪

だってさ…　バシッ！＝効果音　（男の手刀チョップを鼻に喰らう八兵衛）ひえっ血が！血が（自分の鼻血の驚く八兵衛）てめえ！てめえにあの二人の気持ちが分かんねえだろう！（八兵衛に飛びかかる男）

♪てててててててれーてん〜！てててーん！てててーん！（いつもの音楽）八兵衛に男の合気道がさく裂する＝協力：湯浅剣睦会　バババリ（財前屋の貴重な障子を突き破る音）

ひぃぃぃぃぃぃぃ〜　やめてぐで〜　だふけてくれ〜（血まみれの八兵衛）てめえっ〜！（それでも八兵衛の腹を蹴りまくり、貴重な障子目掛けて投げ飛ばす男）ああっ大事な商売道具が台無しやがな（財前屋）

兄さんまたやってるの？(男の幼馴染お律:小鹿ミキ)兄貴いつもより怒ってるぜ。ありゃやばいな(金次)あいつは止めらんねえからな(男の同僚　勢吉:鈴木ヤスシ)

てめえが財前屋か〜俺は木曽川でてめえがバラそうとした御数寄屋三人衆から洗いざらい聞いたのよ〜あの三人衆はな〜空から飛んできた金玉気球と全裸妻に寸での所で助けられたのよっ！（男）えええっ！（財前屋）

もはやご隠居の印籠よりあの男の暴力の方が力があるな。(助さん)まあ対極のような感じだからな(格さん)

とりあえず次スレのご案内

水戸黄門一行リレー小説 第九部
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恐れ入りました〜お許しを〜（腰を抜かす財前屋）てめえら〜！（涙いっぱい堪えながら叫ぶ男）ギャー（男にボコボコニされる財前屋一味と八兵衛）

おい！やめろっ！それ以上やると殺してしまうぞ！（男を羽交い絞めにして必死に止める奉行吉井に与力榊）放せ！放してくれ！おかみさ〜ん！（男泣きしながら山に向かって絶叫する男）

ところであの男は誰なんだ、もしや？（助さん）いいえ、ただの通り掛かりの町人らしいですよ（お新）さっご隠居、これで分かったでしょ、八兵衛がボコられている隙に我々は立ちましょう（格さん）うむ（光圀）

おいもしかしてご隠居連れていくつもりなのか？(助さん)格さんやめといたほうがいいって。あんたは騙されてる(弥七)

これ以上、長引かせるとスレ内で終わらせられないから、この際、唐丸籠に押し込んでも連れていこう（格さん）そんな理由で良いのか（助さん）厄介になれば駕籠ごと川に捨てるのか（弥七）こりゃ〜ワシは罪人じゃないぞ！（光圀）さっ今のうちに早く（お新）

その頃、江戸の出羽守２号はというと（芥川）あ〜あ、重湯だけじゃ力もでねやしねえ・・・（藩邸の道端をほっつき歩く出羽守２号）駕籠を止めよ、中々良い面構えじゃ　うひょ！（通りかがった大名駕籠の中の声）

そこの若いの！おじさんと一緒に行くんだぜ〜（駕籠の中の声）その方は何者じゃ？〜なんだって〜ペニス一郎？（出羽守２号）腹いっぱい飯を食わせてやるぞ〜付いて参れ〜　うひょ（駕籠の中の声）へへへ（出羽守２号）

夜明けの信州松本〜　丘の上で朝やけを黙ってただ独り見つめる通り掛かりの男　♪テンテテーン　たと●ひと時の や●らぎでも あ●れば明日から〜

すべてが露見した財前屋一味は召し捕られ、八兵衛は全治３か月の重傷を負った。だが男の心は晴れなかった、いち面識もない女と男の微笑む姿を必死に脳裏に想い起こそうと佇むのあった（協力ナレーター：納谷悟朗）

そのまま曲２番に突入しフルコーラスのエンディングに入る　




　　　　　　　　　第7話　完　　



　　　

人生〜涙と笑顔あり〜♪（回想シーン）

第7話「なんと驚き松本心中！村の一大事」(松本)

東野英治郎(水戸光圀)
里見浩太朗(佐々木助三郎)
伊吹吾郎(渥美格之進)
高橋元太郎(うっかり八兵衛)
宮園純子(霞のお新)
中谷一郎(風車の弥七)
━━━━━━━━━
梶芽衣子(お絹(お初))
宇崎竜童(徳兵衛)
━━━━━━━━━
西郷輝彦(金公)
━━━━━━━━━
松坂慶子(お雪)
━━━━━━━━━
高橋長英(柳原藍淵郎)
竹脇無我(榊伊織)
三波伸介(播磨山宗俊) 伊東四朗(伊東屋お弁) 戸塚睦夫(直次郎)
名古屋章(金五郎) 藤木　悠(太田伝八)
本間文子(おまん) 柳生　博(治兵衛)
岡本信人(金次) 鈴木ヤスシ(勢吉)
田中春男(男のとっつぁん) 都家かつ江(男のおっかさん)
間　寛平(猿のカンペ―) 池乃めだか(猫のめだか)
━━━━━━━━━
杉良太郎(男)=友情出演=
━━━━━━━━━

島田順司(水野出羽守8号)
西崎みどり(お弓) 小鹿ミキ(お律)
江藤　潤(水野出羽守5号) 橋本　功(九平次)
谷　幹一(幹太) 稲葉義男(与助)
大辻しろ(水野出羽守1号) 児島美ゆき(十兵衛の方)
遠藤太津朗(春木監物) 吉田義夫(旅の隠居)
潮万太郎(島田清兵衛) 玉川伊佐男(吉井将監)
北沢　彪(田沼屋喜八) ベンガル(佐平)
横森　久(誠吉) 有川　博(新田)
早川雄三(木田栄之助) 須藤　健(田中二太夫)
陶　隆司(山野采女荘) 汐路　章(金駒の伝八)
黒部　進(弥吉) 富永佳代子(母親) 西田　良(水野出羽守3号)
河野　弘、堀北幸夫、大前均
加賀爪芳和(子役)、峰蘭太郎、小峰隆司、平沢　彰含め連名
協力　俳優座・日光猿軍団・納谷悟朗(一部ナレーション)
曽我廼家明蝶(財前屋又吉)
萩原健一(水野出羽守2号)

オフ会オフ会ってなんでそんなにしつこいんだよ
自分たちだけで勝手にやればいいだろ。
ペニス一郎とか変なの出す所から俺はもう嫌だったよ。
正統派で行こうと思ったら
ここはいいんだ創作でとかいい出すし
偽物とか現れるし、へっ次スレなんかもうどうでもいいわ!
落ちちまえ。このやろう

ペニス一郎どっかいっちまえ!もう悔しいわ。
たまには自分を褒めたくもなるわ。

さようなら
どうぞ皆さんお幸せに！

さっきは興奮してすまなかった
実は母に怒られて大喧嘩してしまった…
２ちゃんや時代劇や演歌やwikipediaの編集ばかりに
夢中になってないで働けと言われた。

蹴飛ばしてやろうかと思ったがやめました
振り返ってみると私は母に苦労ばかりかけてきた。
今週からバイトを始めようと思います。
もう今までのペースで書けません

よく私の書く話は全然面白くないと言われるし
時代劇板で私の評判も悪いし
今日から名無しに戻ります。

次スレは皆さんで盛り上げてね。
監督のコテは引退するけど暇があったら
次スレに名無しで書くからね!

今まで楽しかったｗｗ
ありがとうございました。皆さんさようなら

>>1000
なら監督を囲む水戸黄門一行リレー小説スレのオフ会が実現

　 ﾞ"　ﾞ" 　ﾞ""'' ﾞ"''" 　＿＿＿＿＿＿＿＿　ﾞ"ﾞ''"
　ﾞ" 　"''"　 "ﾞ"　　ﾞ"/::ヽ＿＿＿＿＿＿＿ヽﾞ"
　ﾞ" ﾞ" 　" 　ﾞ"''　ﾞ" |ヽ/::　　　　 　 　　　　　　ヽﾞ''"
ﾞ" 　ﾞ'"　 "ﾞ" 　 ﾞ"　.|:: |:::監督◆v5d1kQsIAA　| ﾞ　"　　　　　私のお墓の前で　
　 ﾞ"　ﾞ 　ﾞ"　　ﾞ"''　 |:: l:　　　　　　 　　　　　　　| 　　　　　　　　　オフ会を開かないでください
　ﾞ" 　ﾞ"　　　"ﾞ"　ﾞ"|: :|:　2013年10月8日没　 |　　''ﾞ" 　　　　　　　ペニス一郎も偽者も大嫌いです
ﾞ" 　ﾞ" 　ﾞ""'"Wv,＿|:: l　　　　　　　 　 　　　　　|､wW"ﾞ"
ﾞ" ﾞ"''"　 ".wWWlヽ::'ヽ|:::::_::＿＿＿＿＿＿＿__:.|::＼W/　ﾞ"ﾞ''"
"'' ﾞ"''"ﾞ"　　V/Wヽ`―――――――――――――lV/W　 "'
ﾞ""'　 ﾞ"''"　 "ﾞ"WW''―――――――――――wwww' 　ﾞ"ﾞ''"

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