「そんな緊張するなってば」
傍らに身を置く小十郎が、釜平に対して無邪気に言ってきた。
「別に、俺は……」
釜平はそんな自分を何とか取り繕おうとする。しかし実際、高まるばかりの緊張で身体はすっかりガチガチになっていた。
その時、何の予告もなくいきなり小十郎が右手を伸ばしてくる。
「っ……!」
股間へと触れてきたその手に、釜平は思わず声を上げそうになった。
「大丈夫だって、こんなのただの遊びなんだから」
「っ……!」
股間へと触れてきたその手に、釜平は思わず声を上げそうになった。
「大丈夫だって、こんなのただの遊びなんだから」
「わ、分かってる……」
添わされるその感覚に、今から自分達がしようとしている行為が、いよいよ生々しいものとなって釜平に実感させられていく。
856 :
名乗る程の者ではござらん:2012/08/11(土) 10:09:11.35 ID:QOqHiGfS
オランダ人「キモチワルイ・・・」
「どんな感じ?」
やがて、小十郎が釜平へ問い掛けてくる。
「別に……どんな感じっていわれても……」
「釜平の、全然硬くならねーじゃん」
股間へと視線を向けながら、どこか不満気に小十郎は言ってきた。
「怖いのか?」
ベッドの上で仰向けになる釜平へと、小十郎はその身を覆い被せてきながら問い掛けてきた。
「……いえ、大丈夫です」
釜平はそう答えた。しかし自然と緊張で身体は強張ってきてしまう。
先輩である小十郎の部屋で、互いに一糸纏わぬ姿となって交わるベッドの中。小十郎の身体が密着してき、その体温を肌に感じながら釜平の胸の鼓動はいっそう高鳴ってきてしまう。
「俺に身を委ねろ」
釜平の耳元で、小十郎がそう静かに囁く。
無言のまま、釜平はぎこちなく頷いた。
すると小十郎は、そんな釜平の胸元へと顔を埋めてくる。
小十郎の唇が、釜平の鎖骨の辺りへと重ねられた。それだけで、ゾクゾクと震える様な感覚が釜平の中を一気に駆け巡る。
やがて突き出された舌先が、首筋へ向けゆっくりと釜平の肌の上を滑っていく。
「あっ……んぅ……」
堪らず、釜平は身を捩じらせた。
その間に、小十郎の右手が釜平の下半身へと伸ばされる。
しだいに荒くなっていく釜平の吐息。
小十郎の手で弄られ、釜平のそれは瞬く間に男の欲望を剥き出しにさせ始める。
「せ、先輩……あぁ……」
「さっきまで緊張しまくってたくせに、もう堪んなくなってんのか?」
からかう様に、小十郎は言ってきた。
「だって……先輩が……」
居た堪れない羞恥心に顔を真っ赤にさせながら、釜平は小十郎の視線から逃げる様に顔を背けた。
フフンっと、小十郎が鼻で笑う。