原作に百合風味はない。
ドラマは随分色々と話をふくらませてあるよ。
自分なんかはドラマも面白かったと思ったクチだけど。
原作は40頁弱の短編。
・田鶴は普通に嫁入った身で、実家も武家。
・亡くなったのは実家の長兄新十郎で、次兄が跡継ぎに。
・三弥と新十郎の関係は田鶴のみが感づいていたことで世間には知られていない。
・三弥が嫁いで一ヵ月後に兄は不可解な自裁で亡くなり、田鶴は二人のことは
胸にしまったまま、現在に至る。
・関根は特に兄に顔がソックリとかそういうことはない。
・夫の織之助は書物を好む万年組頭だが、執政職へも実は執着心のある
少し陰気気味な人物として描かれている。
・田鶴が一人で畑中を訪ねた後、三樹之丞宅に赴き事の次第を知る。
平岐や宗方に調べが及ぶであろうことが予想されるが、話は三樹之丞宅を出た田鶴が
月空を見上げるところで終わっている。