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ミステリ板住人 ◆0FE6khB7i2 :
常に例外が存する可能性がある以上、フィクションの世界においては歴史的常識を
基準に読解(読み取り)を行なって当然である。
この辺の論考はアホな殺オタにとってはちときつい罠(w
「一筆啓上血縁が見えた」
濃厚なエロシーンでスタートと思いきや、女(妾)の顔がグロなシーンでスタート。
軽くO・ヘンリーねた(「最後の一葉」)をかませて、おこう登場、本妻の謀殺シーン、
そしてタイトルバックへ。なかなかハードタッチの出だしながら、
本編開始後は、主水、おはつに葵三音子を絡めた一膳飯屋のコント
(主水と葵が喉を披露)、
続いては、主水と村野様の付け払いを巡る掛け合いと軽快なタッチで物語が展開してゆく。
(真面目人間村野様の「わしの名で芋を買うな」の台詞には笑える)
中村家のコントシーンを一切使わないでのここまでのテンポが良い演出は見事だ。
ストーリーは、謀殺を生業とする極悪兄妹を中心に進み、
これに妹が捨てた子供(殺された本妻を慕っていた奉公人の娘)が頼み人となるという
ハードな人情話となる。
後期オタにも人気がある仕置屋稼業だが、本話は単純なストーリーが多い後期には無い
独自の「濃さ」がある本話は馴染み難いものがあるかモナー。