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ミステリ板住人 ◆0FE6khB7i2 :
「必死大逃走」
養子コンプに囚われた歪んだキャラな役人と強欲な主人に強要され、
オフタイムに妻子の目前で腹踊りをさせられる大店の奉公人、
宮仕えの悲哀を痛感させる描写が印象的だ。
真の主役は、今回も助け人チームではなく、格好悪くも格好良い(妻子の養育のため
腹踊りを決行することは、本当は格好良いことなのである)
ただし、アルチザン田中徳三監督が手際良く演出しているものの、
全体としては、初期とは異なる勧善懲悪談、
(腹踊りの奉公人一家も助命される。子供が負傷するが初期なら死んでしまったのでは
ないか)、
メーンの殺しで龍が豪快かつ残酷なジェットエアプレーンを披露するのは、
低レベルな後期殺ヲタにはウケる可能性はあるが、
限り無く普通の時代劇化してしまっているのは、仕掛人、仕置人から見ている者には
物足りなさ過ぎるやもしれぬ。