【この世は人情紙風船】助け人走る　その２

「偽善大往生」
名優加藤大介氏がまさにマッチポンプ財力バージョンな悪党を演じ切って見事。
利吉の元締め代行ぶりっ子も大分板に付いて来たのも面白い。
幼女に三食付きでエンプロイされる平さん、今ならアホな殺ヲタが「平内はロリ（藁　」
とか２ちゃんに喜んでカキコするところであろう。
さて、平内と幼女による寝たきりだった幼女の父死亡の因となった火付け探しがメーン
と思いきや、中盤からはマッチポンプ商人脅迫阻止の仕事を受けた文十郎が絡んだ
エピが主眼となる。
しかし、龍による文十郎水中投下芝居はもっと巧い合図の仕方があったのではないか？
（この点に関しては、やはり「ホン」が弱いと言い得る）
これではアホな殺ヲタは誤魔化せても、俺のような識者のチェックは逃れ得ないかと
思う。
ただし、泣かせることにより無垢な赤ん坊だけには商人の本性がわかることを
示唆した演出は、なかなか小憎いものが感じられる。