知ってる人も多いかもしれないトリビア(でもない)シリーズ
時代劇は常にホン不足(だった)
今ではもう見る影もないが、テレビドラマにおいて時代劇が隆盛を誇っていた頃、制作側は
常に脚本不足に悩まされていた。他のジャンルと違い時代劇には一定の様式美、約束事が
存在するため、それを踏まえて話を作れる脚本家は自ずと数が限られてくる。複数の放送局
から週一のドラマに間に合わせるよう注文が来ればストックも底をつく。追い詰められた脚本
家がネタの使い回しを考えるのも自然なこと。そこでそれなりに味付けを変える機転があれば
良いのだがそもそも追い詰められた者たちにそんな余裕があるわけでも無く、結果
>>253氏の
指摘にあるようなほぼ同時期にそっくり同じ話がブラウン管に登場、という羽目に。
なにせライバル局が放送しない限り使い回しに気がつく訳もないので、視聴者からの指摘、
または自身の目で見てびっくりしても後の祭り。慌てて脚本家を呼び出し(または押しかけ)、
「お前!これどういうことだよ!」 「わああ(バレちゃった)、御免なさ〜い」
という光景は決して少なくなかった。「あれ?」と思った時はその話の脚本家名をチェックして
みると面白いだろう。これは当時のテレビ時代劇が抱えていた構造的問題だったのである。