【神田】◎銭形平次◎二投目【明神下】

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253マルチ
今、銭形平次の女の花火って回を見てたんだが、びつくりしたよ。
たぶん暴れん坊将軍だと思うんだがストーリーがまったく同じ回があった気がする。
少し頭の弱い純な女郎が主役に惚れて気を引きたいが為に悪女将の跡をつけ悪人の棲み家を探り出す。
追い掛けるところで下駄の鼻緒が切れる。銭形編は爪が剥がれたのを布で縛ってやる。
将軍編はなぜか懐にスペアを持っていて自分の草履をくれてやった。女郎はもったいないと懐に入れた。
結局、最後の殺陣のシーンで銭形編は浪人に切られ、将軍編は鉄砲で撃たれる。
最後に一度だけ抱いてほしいと言うのも同じなら、その後精霊流しのシーンでも
銭形編は川で引っ掛かってお静さんが『よほどお前さんの・・・・』で、
将軍編は火消し頭の女房か妹がぐるぐる回って戻ってくる精霊流しを見て
『よほど新さんのそばを・・・・』これって完全に同じ話のような気がするんだが。
254明けましておめでとうございます。:2008/01/03(木) 20:59:29 ID:???
知ってる人も多いかもしれないトリビア(でもない)シリーズ

時代劇は常にホン不足(だった)

今ではもう見る影もないが、テレビドラマにおいて時代劇が隆盛を誇っていた頃、制作側は
常に脚本不足に悩まされていた。他のジャンルと違い時代劇には一定の様式美、約束事が
存在するため、それを踏まえて話を作れる脚本家は自ずと数が限られてくる。複数の放送局
から週一のドラマに間に合わせるよう注文が来ればストックも底をつく。追い詰められた脚本
家がネタの使い回しを考えるのも自然なこと。そこでそれなりに味付けを変える機転があれば
良いのだがそもそも追い詰められた者たちにそんな余裕があるわけでも無く、結果>>253氏の
指摘にあるようなほぼ同時期にそっくり同じ話がブラウン管に登場、という羽目に。

なにせライバル局が放送しない限り使い回しに気がつく訳もないので、視聴者からの指摘、
または自身の目で見てびっくりしても後の祭り。慌てて脚本家を呼び出し(または押しかけ)、

「お前!これどういうことだよ!」 「わああ(バレちゃった)、御免なさ〜い」

という光景は決して少なくなかった。「あれ?」と思った時はその話の脚本家名をチェックして
みると面白いだろう。これは当時のテレビ時代劇が抱えていた構造的問題だったのである。
255ついでに:2008/01/03(木) 21:28:06 ID:???
内部で行き詰まれば外部にネタを求めるのは古今東西変わることのない人の性。

都合のいいことに外国には負けず劣らず勧善懲悪が盛り沢山の西部劇というジャンルが
存在した。黒澤明がハメットの小説にヒントを得て「用心棒」を生み出したのは有名な話で
あり(そもそも用心棒という職業自体が西部劇由来のもの)、皆さんもご存じの通りこの
行き着く先はスター・ウォーズなパクりパクられの東西合戦はもはや語るも不毛なほど。

それでは日本のテレビ時代劇が最も数多くアイデアを拝借した西部劇は何であろうか?

これも諸説あって絶対の回答を保証するのは難しいのだが、誰に聞いてもほぼ異論が
出ないであろう強力な作品が一つ存在する。それがジェームズ・ギャグニー主演の

『汚れた顔の天使』(1938)

である。この日本人好みなエピソードは時代劇のみならず現代刑事ドラマでも幾度となく
パクられ、もうパクられ過ぎてそのラストシークエンスはどのドラマだったかわからない
(実際どこでも一度はやっている)ほど。だってそのまま市中引き回しなんだもの。