>>75 >分かりやすい文章を書こうね!
自戒、乙彼としか言いようがないものがある(w
必殺からくり人富嶽百景殺し旅 第12話「東海道金谷」
東海道五十三次と異なり富嶽百景をネタにした場合の欠点は、富士メーンのため
物語の舞台が飛び飛びになってしまい旅の雰囲気が出にくいこと、舞台があくまで
富士が見える範囲の地域に限定されてしまい話の広がりを欠くこと等が挙げられる。
ホンや演出の拙さもあるが、この番組の失敗の要因はこの辺にもあるやに思う。
今回は金谷という土地柄を生かした川留め絡みのストーリーだが、
内容が例によって土地の顔役連中による利権話では思わず見る気も失せるという
ものである。大ヒット曲を持つ雁之助が喉を聞かせる場面が唯一の見せ場になって
いる程度か。
必殺からくり人富嶽百景殺し旅 第13話「尾州不二見原」
底抜けの樽を通して見える富士、消えた家…
奇妙な構図の絵解きをメーンとした作だが、後半は金が絡んだ男女の情念のドラマが
展開される。
元女郎のモトカレが改心したうえ殺されるのではなく、悪のまま唐十郎に殺され、
流されるように生きる老人の正否は答えを呈示しないまま終わる。
(後期仕事人シリーズあたりだと、低脳な殺ヲタにもわかりやすいように、
元カレは改心し元女郎と一緒に代官たちに殺され、老人も殺されるという展開であった
ろう)
元女郎にしても、1度は苦界に落ちた身ゆえ、裏切りを予期しながらも
男を信じるしか生きがいが無かったのであるが、
「生まれた土地に埋めれるだけ幸せ」という小猫師匠の台詞がさりげないが痛切に響く
ものがある。
小猫師匠の絵師姿、職人姿のコスプレが決まっており、雉の鳴き真似も披露、
活躍して来たと思っていたら、次は最終回とは惜しいキャラだ。
冒頭で真行寺版うさぎのオールヌードが開陳されるのではと期待大な殺ヲタも
多かったであろうが、見事な肩透かしには笑った。意気消沈するアホな殺ヲタ憐れなり。