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ミステリ板住人 ◆0FE6khB7i2 :
あったら良かった「必殺商売人〜最終回」こんな場面
・ おせいが住む長屋沿いの表通りにて
おせいが道中支度で長屋から出て来る。感無量という風情で稽古場にしていた長屋
を見るおせい。
おせいの様子を明子ねえちゃんの如く柱の陰から見ている主水。
おせいが何かを決したかのように長屋に背を向け毅然として歩き出す。
柱の陰から出て来た主水が道中手形をおせいに手渡す。
おせい「旦那…」
主水「師匠、達者でな」
おせい「ええ、旦那も随分とお達者で」
去りかけたおせいが振り返って、
おせい「旦那、赤ちゃんはお元気ですか」
主水が一瞬躊躇した後に、
主水「ああ、元気な女の子だ」
おせい「実はねぇ、旦那、私にも男の子がいたことがあるんですよ」
主水は少し驚いた風に、
主水「その子は、その男の子はどうしたんだい?」
今度はおせいが一瞬躊躇した後に、明るい様で言う。
おせい「こんな親の子供に生まれた因果ですかねぇ、この子が博打好きなとんでもない
道楽者、ぷいと飛び出したきり、今はどこでどうしているのやら」
主水「そうかい、師匠にそんな大きな子がなぁ…」
おせいが主水に軽く会釈する、主水が同じく軽い会釈を返す。おせい去る。
(マイトガイ旭が歌う主題歌のOPが流れエンディングへ)