【辰ぁん】必殺 商売人【目玉】

「江戸プロフェッショナル　必殺商売人」第２３話「他人の不幸で荒稼ぎ」
同心の世襲、下絵師志望の同心の後継ぎ息子、悪徳商人と役人の癒着等
描かれたネタが多いわりには、物語全体にまとまりがなく、
仕事人後期あたりにでもありそうな人情噺である。
クローズアップの画面等、部分的に迫力がある描写も見られるだけに、
物語の平凡な出来栄えが惜しまれるところではある。
思うに、最後まで必殺の雰囲気にミスマッチだった新次役のアンナパパ、
滅多に実動に参加しない仕事屋稼業や元締めと殺しの見届け役に徹したからくり人血風編
と比較して、特撮ヒーローまがいの殺しを演じて違和感大な草笛嬢、
当時にして、既に俳優としてのキャリア・存在感共に十分だった、一見、強力な布陣な
この２人が、案に反して「商売人」という番組の失敗の元凶であったとも言い得るかと
思う。