197 :
ミステリ板住人 ◆0FE6khB7i2 :
「江戸プロフェッショナル 必殺商売人」第10話「不況に新商売の倒産屋」
時代が異なるとはいえ、不況期にタイムリーなネタではあり、
アンドレ・ジッドねたを持って来るあたりに工夫を感じないでもないが、
メーンストーリーは、たわいない悪人退治に過ぎないのが、オンエア当時の
番組そのものの勢いの無さゆえか。
雰囲気の凄味で見せる「仕置人」あたりにあれば、案外に面白い話に仕上がった
かもしれぬ。
出だしの正八と秀英尼の掛け合いは、なかなか手馴れて来た感じだが、
こういったシーンに後期シリーズのような馴れ合いのつまらなを感じさせる
ものもある。
唯一、面白いのは鉄を彷彿とさせるような主水の女殺し。
問答無用に斬るパターンはあるが、色事にみせかけての仕置は主水には珍しい。
198 :
ミステリ板住人 ◆0FE6khB7i2 :2005/08/04(木) 21:55:15 ID:FtCeb5Yk
「江戸プロフェッショナル 必殺商売人」第11話「女体が舞台の弁天小僧」
鼠小僧ねたは多いが、弁天小僧ねたは珍しく、プラス定番の大奥ねたである。
ゲストスターのガイシャ役池畑の中性的な魅力全開のアダルトなムードの作だが、
それしか見所が無いとも言える作でもある。
また、草笛嬢の母性的な持味が発揮された一編ではあり、
仕事屋稼業の政吉、からくり人血風編の直次郎との共演を見てもわかるとおり、
草笛嬢の若手男優(当時)との掛け合いの巧さは絶妙なものがあるゆえ、
本作でも、正八との絡みを増やせば、別な意味の方向性の面白さが出たのではないか。
「江戸プロフェッショナル 必殺商売人」第12話「裏口を憎む男にない明日」
2ちゃんねらーには苦手な受験ねたであるw
内容的には、これといった取柄がない凡作としか言いようがない。
199 :
ミステリ板住人 ◆0FE6khB7i2 :2005/08/04(木) 21:56:12 ID:FtCeb5Yk
「江戸プロフェッショナル 必殺商売人」第13話「裏の稼業にまた裏稼業」
「新仕置人」で何度か使用されていたナレーションによる解説でスタート、
ただし、ナレの中身は歴史考証ではなく「事件」の説明である。
ジャック・ザ・リッパー風ねた(必殺シリーズ向きのねただと思うのだが、意外にも例は
少ない)ということもあってか、久々に前期作品らしい
猟奇とエロが強調された作である。
ただし、後半は凡庸な悪人退治(外道商売人)という展開に堕してしまうのが残念。
吉田義夫(孫と2人暮らしのしょぼい長屋暮らしの元締という設定が面白い)の登場、
ターゲット対主水&おせいのハンディキャップマッチという趣向が面白い程度か。
本作で、丁度半分の回が終了した商売人だが、これは面白いと言える作品は皆無であり、
前作「新仕置人」のような独自の魅力的なムードを形成するまでにも到っていない。
(というか、それ以前の主水シリーズ全作と比較しても同様だが)
現段階で断言出来るのは、この程度の番組を見て喜んでいるのは、単純思考な後期殺ヲタ
のみであるということであろう。
同意。