【辰ぁん】必殺 商売人【目玉】

渡辺祐介監督は器用貧乏という感が強い監督である。
「ホン」も書ける人でありながら、遂に石井輝男監督のような後世に残るような
カルトな作も作り得なかったし、いまだに、本格的な研究書が存在しないことが、
この事実を良く表している。
やはりドリフ・シリーズに顕著だが、
清張先生の「黒の奔流」、池波先生の映画版仕掛人シリーズにしても、原作付きの企画を
映像的に、そこそこ面白く仕上げる手腕はあるが、それだけ、そこまでの人なのである。
後期必殺（「商売人」は、時期的には一応、前期に属する作だが、既に派手な演出、
殺し屋の正義の味方視等の、後期シリーズの悪しき傾向が見え始めている）では、
松野（監督）、石森（ホン）等、たいして面白くもないが、
番組の趣旨に合わせ、確実に５０点を取れるクリエイターが重用されたゆえ、
渡辺祐介という人もこの線には沿った作風ではあった。

まあ現状ではミス住の圧勝だよな。
クソスレで臍を噛むより手のないみじめな殺ヲタには笑いが止まらない。