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ミステリ板住人 ◆0FE6khB7i2 :
「江戸プロフェッショナル 必殺商売人」第6話「手折られ花は恨み花」
「商売人」にしては軽快なスタート。おせい、正八、主水…とレギュラーメンバーが
続々登場して来る。
しかし、その後は、明らかにウケを狙ったと思われる自称「桃太郎侍」の登場
(持ち技が、一瞬、鉄の頚骨折りのパロディかと思わせておいて、
後に首締めと判明するのには、「がっくり」と来るものがある)
画面3分割による仕置等、個々に面白い要素はあるのだが、全般的な出来は平板そのもの、
「仕事人V」とかにでもありそうな話であった。
昭和40年代であったなら、子供殺しの等の酷いシーンも直接に描写出来たのだろうが、
間接的・ソフトに描かれると、仕置への盛り上がりを欠いてしまうという感がある。
余談ながら、今、「神楽坂ホン書き旅館」という書を読んでいるが、
本書の舞台となる、ホン書き旅館こと「和可菜」開業初期からの常連客のひとりが、
商売人第6話のメガホンを取った渡辺祐介監督(東京大学文学部美学科卒)だったそうな。
映画「全員集合!!」シリーズや武田鉄矢の「刑事物語」等を撮った人だが、
ここから、腕は確かだが、必殺シリーズには不向きな監督だったことがわかるかと思う。