必殺シリーズ総合57　偽善大往生

テレビ埼玉「新必殺仕置人」も、遂に最終回を残すのみとなった。
この作品独自のまったりした雰囲気も終わりかと思うと、
少し寂しい気がしないでもない。
後番組「必殺商売人」は、６月２８日（火）から
７月８日（金）の第９話「非行の黒い館は蟻地獄」までオンエアした後は、
高校野球埼玉大会中継体制に入るため休止となる。この後、７月中の商売人の放送は無い。
この時間帯に、高校野球中継が無い場合、雨天試合休止の場合にも、
商売人の放送は無いので注意すること。なお、７月２９日（金）が埼玉大会決勝戦の予定。

テレビ埼玉「新必殺仕置人」第４０回「愛情無用」を見た。
冒頭から虎の会の競りのシーンでスタート。
続いて、おなじみ７０年代青春ものを想起させる挿入歌に乗って正八登場。
ただし、本筋の主役は同じ仕置人でも死神である。否、ラストの場のさらい方といい、
やはり真の主役は正八か。
相変わらず、白人の言葉＝英語覚えたてのインディアンのような話し方だが
（ギリヤーク人だから仕方ないか…）、キャラが非情に徹したようなところがある
いつもの死神らしくないのだ。
いきり立って惚れた女の仇討ちをしたり、正八に説教したり、
肝胆相照らす仲になったりと、あまりに「らしく」ない。
最後までクールな姿勢を崩さず、女の仇を取った後、黙って死んでゆく。
これが今までのイメージに沿った彼らしい死に様だと思うのだが。
悪役は、明らかにタモリを意識したと思われる、おなじみインテリ俳優戸浦六宏氏
（京大出身）扮する外道仕置人のリーダー、凄味十分ながら早期退場が残念な
ウルトラマンこと多香美パパ、７０年代前半に日活ロマンポルノで活躍した中川梨絵が
顔を見せているのも嬉しいところだ。