必殺シリーズ総合56 とめて!たすけて!

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92ミステリ板住人 ◆0FE6khB7i2
テレビ埼玉「新必殺仕置人」第6回「偽善無用」を見た。
清川虹子嬢が長屋のおっかさん
(元大店の女将という設定だが、とてもそうは見えないのがミソだ)を大熱演。
今なら、さしずめ浅香光代嬢の役回りであろう。
鉄もヘボ按摩ではなく骨接ぎなのだが(w、鉄が反論しないのも不思議な感はある。
ストーリーに特段記すべくものはないが、盗んだ金を仕置料にする展開には、
ピカレスクの部分が残っているようだ。
最初期必殺であれば、母娘は引き込み役の番頭ら盗賊一味により惨殺されていたであろう。
この辺には、重い展開になり過ぎないようにというストーリー上の配慮が見受けられる。

テレビ埼玉「新必殺仕置人」第7回「貸借無用」を見た。
ジャック・ザ・リッパーねたである。
「いきなりオパーイキター!」と絶叫する殺ヲタ、正に「愚の骨頂」という感がある。
続いて「屍姦もキター!」と最早狂乱状態の殺ヲタ、ドラマの内容と同様におぞましい
と表現するしかないものがある。
この回あたりから、正八やおていの味が良く出て来るが、松の起動は遅めの話でもある。
江戸時代のピーピングトム、というか、性的変質者=2ちゃんねらー退治
ヤクザと役人の癒着、冤罪者の喉潰し、その姉殺し等々、「仕置人」も顔負けのエグい
展開だが、仕置人らしい軽快なタッチ(残念ながらテンポとは言い難い)が救いに
なってはいる。
しかし、物語の締めの皮肉さ(所詮、仕置人は殺しのツールに過ぎない)は、
いかにも奇人大和屋の「ホン」らしさが出ている。