必殺シリーズ総合56 とめて!たすけて!

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612ミステリ板住人 ◆0FE6khB7i2
テレビ埼玉「新必殺仕置人」第28回「妖刀無用」を見た。
必殺シリーズには珍しい本格的な怪談タッチの話で、
東京12チャンネルの夏の怪談劇場を想起させるような「これが必殺?」ってな感じの
出だしである。メーンは妖刀・首斬り朝ネタ、劇中の台詞にもあるとおり,
おなじみ皿屋敷ネタもあり。
悪役の首斬り役人を演じた大木実が大熱演(事実上の主役)、
ガイシャ役の緑魔子嬢も好演しており、映画で鍛えられた役者の凄さを感じさせるもの
がある。
しかし、あの首斬り役人、斬首という職務へのプレッシャーから精神を病んでいたのでは
ないだろうか、これが女性へのレイプ等粗暴な行動の要因だったのでは?
この時期は、内容的にはハードでシリアスな旧仕置人への回帰が志向されており、
このため「新仕置人」という番組の特色である軽快感が薄まる結果となっている。
しかし、「仕置人」のヘビーな雰囲気ではなく、比較的明るい雰囲気の新仕置人だからこそ
暗くも重くもなり過ぎずに、怪談ネタを書けたのだという感もある。