必殺シリーズ総合56 とめて!たすけて!

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386ミステリ板住人 ◆0FE6khB7i2
「質草無用」の件を見ると、後期シリーズで誰が見てもわかるようなワンパターンの話が
濫発されていった理由が非常に良く理解出来た。
つまり、これが殺ヲタの知的レベルなのである。
前に少し触れたことがあるが、おねこが松が実父を仕置するシーンを目撃したと想定した
場合には不可欠となる、ミステリで言えば、赤い鰊=レッドへリングに相当する場面も
存在しないのである。(フィルム使い回しという実務は置くとして)
演出上は、松が仕置後に逃げ去る黒い影(=おねこ)を目撃するといったシーンとなろう。
必殺の初期シリーズを担当したライターは、ポケミス等の読者が多いというのに、
レッドへリングも知らず、伏線やミスディレクションにも気付かない殺ヲタ、
後期における作品のレベルダウンは、最早必然であったと言えよう。
387ミステリ板住人 ◆0FE6khB7i2 :2005/06/01(水) 21:22:17 ID:cmSA+QLq
テレビ埼玉「新必殺仕置人」第23回「訴訟無用」を見た。
公事師ネタという異色作。
(公事師と言えば、佐藤雅美の直木賞受賞作「恵比寿屋喜兵衛手控え」が
すぐに思い浮かぶところだ。ただし、この作品に登場するのは極めて真面目な公事師で
ある)
鉄が虎の会の競りと仕置のシーン程度でしか目立たず、珍しくその存在感が薄い作であり、
ストーリーの大部分が、公事師、瓦版屋、物語のキーマンとなる武家上がりの大店の娘婿
の陰謀(ただし、囚人すり替えはあまりに無理有り過ぎである)を描くことに費やされており、主役はこの3人という感さえある。
ただし、雨中における松の子連れ狼風の殺し、鉄の頚骨折り(やはりこれが一番迫力が
ある)等、仕置シーンは、なかなか興趣に富み、締めの主水&松の落し物コントも
面白くはある。
しかし、城所英夫は「七人の刑事」で一世を風靡した後は、悪役が多いのは、
全く気の毒としか言いようがない。
388あぼーん:あぼーん
あぼーん