必殺シリーズ総合53 ええい面倒くせえ やっちまえ!

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906ミステリ板住人 ◆0FE6khB7i2
テレビ東京「新必殺からくり人」第九話「東海道五十三次殺し旅 鳴海」を見た。
仕置人テーストのどろどろした男女の色模様が印象的な一編。
最大の見せ場は、殺しのシーンではなく、染物の干し場における多七と女将さんの
対面(対決?)シーン、これに続く唐突なコンドーの登場シーンであろう。
テーマに沿った緊迫感ある演出がなされている。
凄味十分だが、ちょっとユーモラスな風もある山本麟一の悪役、
情念に生きる女を体現したかのような横山リエの染物屋の女将さん。
70年代の映画で脇役として活躍していた人たちだが、さすがに底力を感じさせるもの
がある。
麟一は映画「木枯し紋次郎」のタフな囚人役、リエは「女囚さそり」の底意地が悪い
女囚役が印象に残る。
ゲストスターの存在感が大きく、レギュラーの影が薄く感じられる作ではある。
新からくり人は、他作に比較して五十鈴嬢のクールさが目立つ作品ではある。