必殺シリーズ総合53 ええい面倒くせえ やっちまえ!
577 :
ミステリ板住人 ◆0FE6khB7i2 :
テレビ東京「新必殺からくり人」第ニ話「東海道五十三次殺し旅 戸塚」を見た。
早坂暁&工藤栄一コンビによる光と影のコントラストを強調した演出を中心に
多彩なキャメラワークにより、歴史ネタ(鳥居甲斐守、かまくらみち等)も絡め、
見応えがある情念のドラマが展開されている。
歴史ネタの建長寺勘違いネタは笑える。
(両方行ったことがあるが、立地から見て間違いにくいと思うのが。
東慶寺は小高い山上にある。)
早くも、お助け紋三郎というキャラが登場、からくり人旅ものの特色であるお遊びの要素もある。
演じるのが岸田森氏だけあって、台詞回しや喧嘩殺法まで見事にコピーされているのには
笑えるものがある。
ストーリーそのものは、緊迫感溢れる五十鈴嬢のコンドー長英に対する腕試しシーン、
女郎による紋三郎&岡田英次演じる商人へのリンチ仕置、平然と飯を食い続けるコンドー、
あたかも心中する2人への手向けの如く奏でられる五十鈴嬢の三味線、
雁之助の材木ファイヤー仕置等々、ハードで救いが無い展開が続く。
江戸の木場へ戻っての出張仕事となる雁之助の「まるで飛脚だ」のぼやきも良い味である。
ただし、今回はジュディと志ん朝師匠があまり活躍しない点は残念。