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ミステリ板住人 ◆0FE6khB7i2 :
必殺からくり人血風編第11話(最終話)「夜明けに散った紅い命」を見た。
必殺シリーズでは異例とも言える仲間の完璧な裏切り。
しかし、最終回で直次郎のキャラが変り過ぎである。
女衒という職ではあるが、自身の生い立ち(棄て子)もあって、弱者へのシンパシーを持つ男。
これが直次郎というキャラの基本設定だったのである。
回数制限があったとはいえ、前の段階で直次郎裏切りに至るもう伏線を書いておく必要が
あった。
直次郎惨殺シーンは、さすがに「大殺陣」の工藤脚本らしい迫力に溢れている。
御都合主義とお約束が多い後期シリーズであれば、瀕死の直次郎が殺しに参加後に息絶える、
直次郎がおりくや土左に見守られながら息絶える、直次郎がおりくに「告白タイム!」して
息絶える、今まで直接殺しに参加しなかったおりくが直次郎の仇を討つ等の臭い演出が
なされたのだろうが、殺し屋の末路らしく長屋でひとり息絶えるという展開はいい。