▼▼▼大河 新選組! 101▼▼▼

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562名乗る程の者ではござらん
私は<エンターティナー>を自称する限り、その作品は万人に向けられたものでなければならないという信念を持っております。
 そして当然NHK大河はエンターティメント枠です。 その意味で三谷氏は「新選組ファンの目を意識し過ぎてしまった」感を激しく受けますね。
 これはハッキリと失敗だと思います。

何故歴代の新選組マンガが打ち切りの浮き目にあい続けたのにも関わらず、『風光る』だけがこんなに長く続いているのか?
…不思議に思っている方も多いと思いますが、その秘密はまさにここにあると、私は分析しています。
 『風光る』は、新選組ファンに向けて描いていないのです。 むしろ新選組や歴史に感心のない人をメインに据えて描いている。
 だから読者層を選ばず誰にでも入りやすいし、誰にでも楽しんでもらえる作品になったんです
(当然の事ながら、新選組ファンより新選組ファンでない人の方が世の中には大勢いますからね。/笑)。
 さらに私の欲張りから「万人向けを謳うからには新選組ファンにも楽しんで欲しい!」の思いが加わり、
最新の歴史解釈や時代考証、まったく独自の視点なども加えて、新選組作品としても新鮮なものにしようと努力した事が身を結んで、
自作の中でも最長不倒記録を更新中という、現在に至る訳です。

でもこれは私が本当に新選組の俄かファンで、そのファン熱に溺れないまま冷静に作品と向き合えたという幸運な状況があってこその事だと思うので、
何年も新選組にハマリまくった後で『風光る』を描いていたら、私自身もこの落し穴をさけられなかった気はします(笑)。
 つくづく私はラッキーです(笑)。