必殺シリーズ総合32 嘘吐無用

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604ミステリ板住人 ◆C2eJJPwS7M
>>596に絡めて、少し書いておこう。
各作品において、作品全体の評価と各話の個別評価が、それぞれなされて良いのは、
当然のことかと思う。
例えば、からくり人について言えば、作品全体評価としては、話数不足による
不完全燃焼の感は拭いきれない。
だが、最終回だけ取り上げてみれば、からくり人一家と霞一味の死闘等は、
凄惨さえ感じさせる見応えのあるものと言える。
他の例も挙げておくと、仕掛人は、全体評価は全シリーズ中でもA評価は、
間違い無いが、第一回は標準的な出来栄え、最終回は標準より少し落ちるといったところ。
仕留人だと、第一回は無理やりな展開で出来は悪い、最終回は、貢のディレンマを通して、 
あらためて裏稼業のポリシー問うた佳作である。
後期作品の例も挙げれば、作品全体を通しての評価は低いが、渡し人の最終回、
まっしぐらの第一回は、それぞれ良い出来栄えかと思う。
必殺スレの諸君は、読書習慣が無い者が多いせいか、
(活字系板でないので、仕方無い面もあるが)瑣末な部分にとらわれ、
レスのコンテクストを読み取れていないことが多い。
この点、十二分に心しておくように。