必殺シリーズ総合31 どうせあの世も地獄と決めた

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243ミステリ板住人
昨日放送の天罰屋は、テレビシリーズの必殺しか見ていない者には、わかりにくいだろうが、
元ネタは、仕掛人の白子屋菊右衛門(関西仕掛人の元締)である。
原作の白子屋は、殺し屋ばかりか、盗賊にも睨みを効かす大立者。鬼平犯科帳にも登場する。
信義に外れた行動により、梅安の正面攻撃(テレビには無いテイストだ)を受けるのだった。

物語自体は、相変わらずの偶然に頼り過ぎた御都合主義の展開ばかりが目に付き、
東西の天罰屋対決というスリリングな設定を生かしきれないまま終った。
サブエピソードとして投入された親子情話も余計な感が強い。
金に転びやすい関西人が悪役という展開は、強い説得力があるだけに設定を充分に生かせな
かったのは残念だ。