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ミステリ板住人:
次の非主水シリーズは、「必殺必中仕事屋稼業」。殺しに博打の面白さをミックスした異色作。
助け人のような作品のクオリティを落とすような無理な延長が無く、
ほぼ2クールに面白さと緊張感が凝縮された非主水シリーズ最高傑作である。
全編通して出来栄えは申し分無いのだが、衆知のとおり、ネット局変更による視聴率の急落
という作品内容には無関係な事象により商業的な失敗作の烙印を押されてしまう。
非主水シリーズ第三弾は、「必殺からくり人」である。
早坂暁氏のホンの出来栄えは申し分無いのだが、この作品から非主水シリーズは
1クール程度に抑えられることになり、ジョディ扮するとんぼと森田議員扮する天平の
兄妹話(東映映画ならどろどろの展開になるような設定)も十分に展開出来ず、
曇り一味との抗争も十分に描き切れず、不完全燃焼のまま終った感が否めない。
2クールの番組であれば、人間ドラマ部分がより掘り下げられた作品になったであろうに
非常に残念である。
格別特筆すべき点がない主水シリーズのつなぎ程度の扱いである1クール程度のからくり人
シリーズ3本を挟み、久々の2クールの非主水シリーズが「翔べ!必殺うらごろし」であった。
オカルト風時代劇というアイデアは決して悪くは無いのだが、必殺シリーズという番組枠の中
では違和感が強過ぎたし、時代が早過ぎた感も強い。
出来栄えには関係無く、内容的・時代的に失敗すべくして失敗した作品と言えよう。