必殺シリーズ総合26 一筆啓上地獄が見えた

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210ミステリ板住人
先に後期作品と一括りにして語れないと書いたけど、
仕事人シリーズだけ見てもこれは当てはまるかな。
仕事人シリーズ第一弾「必殺仕事人」と必殺シリーズ第一弾「必殺仕掛人」の
同じ所帯持ちの殺し屋で妻と男の子ひとりという同様な家族構成の
左門一家と左内一家の最終回における運命の相違を見ても、
当初の仕事人がハード路線を目指していたのがわかる。
無事に親子3人が落ちのびる左内一家に対し、妻は殺され遺児と共に放浪に旅に出る左門。
主永の「落ち着いたら便りをくれ」という言葉を「いやだ!」ときっぱり拒否する左門。
この辺の展開は初期作品以上にシビアで、仕事人シリーズの後期が失ってしまったものだ。