あなたの選ぶ必殺シリーズのカコイイセリフや場面

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31名乗る程の者ではござらん
「仕切人」といえば、新吉主役話「もしも珍発明展が開かれたら」のラストが印象に残っている。

冒頭、勇次と新吉が出張殺しを行い、その帰り、若い娘を冷酷に葬った新吉を、
勇次は冷たい男だとなじる。
この後は、新吉が過去の自分と似た境遇の娘と知り合い、同情を寄せるが、
娘が悪人に殺されてしまい仕事にするという、後期お決まりのパターン。
ただ、見所はそのラストシーン。
一人、針供養をしている新吉の元に、勇次が訪ね、からかうようにいう。
「針供養か……あの娘の供養じゃないのかい?」
新吉は思わずカッとなり、殺しの際の要領で、勇次に待ち針を投げる。
だが勇次はその針を受け止め、投げ返して豆腐に突き立てる。
「俺からの供養だ」
言い残して去る勇次に、新吉は憮然とするが、やがて渋く笑う。
冒頭の殺しが伏線になった構成と、後期シリーズでは稀有の渋いラストにしびれた。
せめて全作の半分でもこの水準だったら、仕切人の評価は変わっていたかもしれない。

……なんか千葉ちゃんばりの長文になってしまった、スマソ。