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ミステリ板住人 ◆C2eJJPwS7M :
6 影武者徳川家康 隆慶一郎 新潮文庫(絶版)
寡作ながら、実力派時代小説作家だった筆者の力量が十二分に発揮された作品。
板違いなミステリ板に単独スレが立ったほどの面白さ、と言えば本作の面白さの
一端でも伝わるだろうか。
7 木枯し紋次郎 笹沢左保 光文社文庫
「赦免花は散った」「女人講の闇を裂く」「六地蔵の影を斬る」初期の三作品集は、
紋次郎シリーズの基盤を形成した傑作揃い。まず、この三冊を読むこと。お薦め。
テレビ「新木枯し紋次郎」の原作にもなった後期は、面白い作品も多いが、
中期は、ややマンネリで迫力を欠く作品が多い。
8 鬼平犯科帳 池波正太郎 文春文庫
文庫の第5巻くらいまでは、息もつかせぬ面白さ。以後は、全体的に見ればマンネリ。
まだ鬼平も盗賊も人間臭く、ドキュメンタルな迫力さえある5巻くらいまでを読んで
みれ!
9 眠狂四郎無頼控全6巻 柴田錬三郎 新潮文庫
狂四郎シリーズの魅力は、やはりスピーディな読み切り短編にある。
シバレン作品には、テーマ性を持つ長編もあるが、やはりこの作品を推す。
まず、3巻くらいまで読んでみれ!
10 半七捕物帳全6巻 岡本綺堂 光文社文庫
半七捕物帳は、全編にわたり、出来不出来の差が少ない捕物帳の佳作揃いである。
捕物帳は、このシリーズに始まり、そして終った。(終りの始まり)
半七の養父吉五郎が主人公のシリーズ番外編の中編「白蝶怪」を含めて、
全6巻、全て読破しれ!