ディーゼル?

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495新型戦車
>>472
> 新型戦車のパワーユニットって、セラミック断熱エンジンみたいなんだけど、

恐らくですが、「単なるデマ情報」だと思いますけど。
防衛省が、「断熱エンジン」の研究をしていたことは、ウエブなどで知っては居ましたけどね。

しかし、「断熱エンジン」は失敗の話ばかりで、当時から、なぜ今だに研究をやってるんだろう、
と思えるような状態でしたから。
496断熱エンジン:2009/08/16(日) 07:27:59 ID:SsLS/CDu
>>472 > セラミック断熱エンジン

YAHOO!知恵袋 解決済みの質問  セラミックエンジンってどうなったんでしょうか。  ikeyabo7238さん
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1322901283

> セラミックエンジンってどうなったんでしょうか。

> ハイブリット車がブームですが、太陽光などの外のエネルギーを取り入れるのではなく、あくまで外に逃げていたエネルギーを再利用する仕組みです。
> いってみればガソリンエンジンの効率化の延長線上に存在するものだと思います。

> 昔、ファインセラミックスに注目が集まった頃、セラミックエンジンが実現すれば熱効率がもの凄く向上し、燃費の良い車ができるのだといわれていましたが、
> 今、どうなってるのでしょうか。

> 質問日時: 2009/2/6 05:42:51       解決日時: 2009/2/6 22:05:00
497断熱エンジン:2009/08/16(日) 07:30:15 ID:SsLS/CDu
 
> ベストアンサーに選ばれた回答  e60fuenfer1さん

> 30年くらい前に、「セラミックス」を使ったエンジンがありました。目的は燃費改善です。実際に試作エンジンをつくり、車両搭載実験をおこないましたが、
> 燃費は少しも改善せず、大失敗に終わりました。

> ●セラミックエンジンの目的

> セラミックエンジンの目的は、エンジンを高温にして、冷却損失を低減することで、燃費を向上することです。
> 現在のエンジンは、燃料の1/3くらいのエネルギが冷却損失になります。このため冷却損失を低減できれば、エンジンの効率向上、そして燃費改善ができるわけです。

> ●ディーゼルエンジンに好適?

> ガソリンエンジンで、燃焼室温度を高くすると、ノッキング状態になるため、まったく適合しません。一方、ディーゼルエンジンは、ノックがないので、実現が可能です。
> ここで「ディーゼル・ノック」というのは、ガソリンのノックとは別の現象で、燃料の着火遅れに起因する騒音・振動現象です。

> ●何をつくったか

> 今から30年くらい前に、Kセラミック会社、I自動車会社、O教授たちが開発を進めました。当時は、「断熱セラミックエンジン」と呼んでいました。
> これは、シリンダヘッド、ピストン、そしてシリンダライナを窒化珪素というセラミックでつくったものです。

> 排気量 1236cc

> ボア×ストローク 80×60

> 形式 水平対抗4気筒

> 圧縮比 17.5

> 最高出力 45馬力/4500rpm

> 最高トルク 8.6kgm/2800rpm
498断熱エンジン:2009/08/16(日) 11:10:40 ID:SsLS/CDu
 
> 現在の基準から見ると、たいへん低いですが、過給器を使っていない時代なので、それを勘案すると、「中の下」程度の性能です。

> つまり、期待したほどの性能改善は得られなかったのです。

> ●原因は

> 失敗の原因は、下記の通りです。

> ・燃焼の不安定 … 燃焼室が高温になると、ディーゼルエンジンのような拡散燃焼(燃焼室内の諸処で燃焼が始まる)でも、燃焼状態が不安定になりました。
> また加熱された吸気により、吸入空気の質量流量が低下しました。

> これらから、ある程度(10〜15%程度)の断熱化は有効ですが、それ以上の断熱化は出力低下の原因になります。
> ・冷却損失 … エンジン冷却水への冷却損失は無くなりました。しかし高温になったエンジン表面からの対流熱伝達や放射(輻射)により、冷却損失はありました。

> ・潤滑・シール系 … エンジン自体が高温になると、最大の問題は潤滑が厳しくなることです。通常、オイルは200℃くらいで変成が始まります。
> また粘度が低下し、シール性能が低下します。このためエンジンの燃焼に関わる性能は低下しました。

> ・NOx … 燃焼温度が高くなると、NOx(窒素酸化物)生成が進みます。とくに燃焼室温度が800℃をこえると非常に多くのNOxが生成され、還元触媒が追いつかなくなります。
> 大量のEGR(排ガスを再度、燃焼室に導くこと)をかけると、燃焼温度が低下し、燃焼状態が不安定になります。

> ・セラミックスの断熱性能 … 常温ではセラミックスは、非常に断熱性が高い材料です。
> しかし燃焼室の壁面に使うような条件では、ほとんど鋳鉄とかわらない状態になり、あまり断熱性能が良くないことがわかりました。

> このようなことから、セラミックをつかった断熱化エンジンは無意味なことが分かり、現在は、誰も開発していません。

> ご参考になれば幸いです。

>                                                     回答日時:2009/2/6 06:08:33
499京セラの断熱エンジン:2009/08/16(日) 11:29:51 ID:SsLS/CDu
>>472 > セラミック断熱エンジン

セラミックス博物館  断熱ディーゼルエンジン
http://www.ceramic.or.jp/museum/contents/engine/engine01.html
http://www.ceramic.or.jp/museum/contents/pdf/2007_9_01.pdf

> セラミックスを使った冷却装置が要らないエンジン
> 高温熱機関である、航空機用エンジンや発電用タービンでは、1100℃以上の高温で高い応力下で使用されるために、高温強度や耐酸化性を向上するためにチタン、
> クロムやニッケルなどの合金が用いられている。

> これらの産出国は、当時のロシアや中国などの共産国であった。冷戦下ではこれらのいわゆる戦略物質が入手困難となるために、米国では国を挙げて、
> この代替材料を用いたセラミックエンジンの開発に取り組んだ。

> 日本では、第二次オイルショックで、将来石油が枯渇したり高騰するなどの不安に駆られ、自動車の燃費を高める技術開発が国の主導により進められた。
> その中で、自動車エンジンのエネルギー効率は20- 30%程度と低く、エネルギーの大部分をラジェーターの冷却や排気ガスの熱として無駄にしていた。

> そこで、耐熱性に富み熱伝導度が低いセラミックス(窒化ケイ素)を用いて冷却装置の無いエンジン(断熱エンジン)を開発し、
> 排気ガスのエネルギーはターボチャージャーで回収することで高い効率のエンジンの開発を目指した。
500ディーゼル随想:2009/08/16(日) 11:30:56 ID:SsLS/CDu

モコビークラブ ディーゼル随想 エンジンのペルソナ  研究開発の秘訣とは?(3)
http://www.comotec.co.jp/htm/square/essay/essay22.htm
さらに詳しい解説記事を読む
http://www.comotec.co.jp/htm/square/essay/contents.htm

> 1970年代の初め、アメリカのロイ・カモはセラミックスを利用した断熱エンジンの構想を発表した。
> エンジンに投入される燃料のエネルギーはそのやがて1/3が冷却水よって持ち去られ、大気に逃がされてしまう。
> セラミックスを使って逃がさないで済まされれば、その分のエネルギーは無駄にならず、燃費性能は向上する。

> この構想が世界を駆け巡り俄然世界的なセラミックエンジン研究の流行となった。多くのシミュレーションの結果はカモの構想を支持した。
> これに真っ先に水を差したのは日野であった。日野の実験結果では断熱率が10〜15%ほどの間はなるほど燃費率は提言するが、それ以上では燃費はどんどん悪化する。
> その理由は断熱により年少が急激に悪化すると言うものであった。ほぼ同時期、武蔵工大の古浜教授は燃焼開始時のセラミックスの熱伝達率は小さくなく、

> その時期、断熱効果は無いという実験結果を発表、セラミックフィーバーは世界的に急速に萎えた。明らかに断熱エンジンの研究は変換期を迎えたのである。
> 既に決められた路線であっても計画は自ら変更しなければならない。朝礼暮改という謗(そしり)も受けたが、技術トレンドのdp/dtは急変したのである。
> 日野は断熱率10〜15%の追求へと舵を切り、セラミックスは止め、P11Cエンジンのお成功につなげることが出来たのである。 
501↑ 訂正:2009/08/16(日) 11:35:33 ID:SsLS/CDu
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◎ → エンジンのペルソナ 目次
http://www.comotec.co.jp/htm/square/essay/contents.htm

◎ → さらに詳しい解説記事を読む
◎ → http://www.ceramic.or.jp/museum/contents/pdf/2007_9_01.pdf