>>764 >鋳物は何故脆い
現在では、「脆い鋳鉄」もあれば、「脆くない鋳鉄」も製造可能です。
脆い「鋳鉄」は、ケイ素成分が低く、チルという黒鉛のない組織ができるからだそうです。
鋳物の歴史
http://www.kimuragrp.co.jp/cast_talk/index.html 炭素の高い鉄は、溶解温度が約1150℃と低く、
湯流れ性も良いことから鉄の鋳造が可能となったのです。
紀元前4世紀頃の中国の鋳鉄は、
C2.5〜4.3%、Si0.1〜0.2%、Mn0.01〜0.2%、P0.1〜0.5% 、S0.01〜0.1%程度の成分です。
この成分の鋳鉄はSiが低いために、チルと呼ばれる黒鉛のない硬くて脆い組織となります。
鉄の鋳造技術が、ヨーロッパに14世紀まで伝わらなかったのは、
この脆さに原因があったのかも知れません。
Siの高いチル組織がない鋳鉄が出来るのは、
1779年にイギリスで作られたアイアン・ブリッジの頃となります。
脆くない「鉄系の鋳物」としては、下のようなものが現在実用化されているみたいですね。
詳しいことは、下のウエブページなどで調べてみてください。
・ 高級鋳鉄
・ 可鍛鋳鉄
・ 球状黒鉛鋳鉄
・ 鋳鋼
第1章 金属材料の種類および用途
http://e-santoku.co.jp/home/jiten/jz01.html >>765 >炭素いっぱい入ってる
「工学板」のお答えとしては、少し簡単すぎましたですね。(w