>>441 > 粉末地金で物を作る時、当然、型が必要だと思いますが、
ま、普通はそう言う考え方になるのでしょう。
> 型なしとか使い捨ての安い型とかで製造は可能ですか?
圧力さえ十分に加えられる方法があれば、型は必ずしも必要とは、
言えないわけですが、現実的にはその方法が思いつかないですね。
> それともたとえ少数であってもまともな型が必要ですか?
『まともな型』とは、何を意味するかが問題ですが、
一般的な「各種金型」に必要とされる機能の、常識的な用件とは、
下のような物ではないかと思われます。
1 金型の成形表面は、耐摩耗性を必要とする。
2 金型の成形表面は、表面硬度を必要とする。
3 金型の成形表面は、滑らかさを必要とする。
4 金型全体、圧力に耐える強度を必要とする。
>>454の説明です。
「1」は、成形される個数が多い場合は、磨耗してくるのを防ぐためであり、
《製作個数さえ少なければ》、やわらかい材質でも可能であると思われます。
例えば、プラスティック射出成形の型にも、特殊な場合とは思いますが、
簡易型の「シリコンゴム」で行う方法があることからも、それが分かります。
「2」は、特に粉末冶金のような場合に、もし表面の硬度が高くなければ、
高い成形圧力によって、粉末が型に食い込み流動性が悪くなると思われます。
「3」は「2」と同様、表面が滑らかでなければ、素材の流動性が悪くなり、
これでは、成形素材全体に圧力がうまく伝わらず、硬い成形物を作るのは、
無理なのではないでしょうか。
「4」は特に粉末冶金の場合に、型全体に高い圧力が加わると思いますので、
強度の十分ある素材で、金型は作る必要があるのでしょう。
一般的には、熱処理を行って、硬く強い材質にして使っているのでしょうが、
もし表面のみが硬くて良いのであれば、タフトライド(軟窒化)や、
硬質クロームメッキなどと言う方法も、考えられますよね。
以上、専門でない人間の回答なので、或いは外しているかも知れませんから、
この板にある?と思われる、「金型のスレッド」でも探して、詳しいことは、
そちらでお聞きください。