≡≡ 面白いエンジンの話 ≡≡

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202【 目から鱗 】のエンジン工学
>>198
> 排ガスの熱エネルギーを回収し、蒸気エンジン(タービン?かな)を回し、
> 現在廃棄している熱を、運動エネルギーに変え、再利用する案も、

上の「BMW」の方式は、エンジンとは別の「何らかの蒸気原動機」を使い、
エンジンと同軸で駆動すると思われますが、これとは別に「蒸気原動機」を、
わざわざ使わなくとも、蒸気圧の再利用が出来るような方法も有るようです。

PROCEEDINGS OF ISME TOKYO 2000 SPECIAL LECTURE
http://nippon.zaidan.info/seikabutsu/2000/00433/contents/020.htm

    4.2.3 蒸気噴射デイーゼル(STID)エンジン

    このコンセプトは、高圧の過熱蒸気(500℃、180bar)が
    デイーゼルエンジンに噴出され、その結果、追加的な出力を生み出す
    蒸気エンジンとして作動すると言うものである。

    冷却水と排ガスの熱を利用し、エンジン過給器前段の過熱器において
    蒸気が作り出される。 この新しいエンジンは 58% の熱効率を有し、
    NOxは1/4に低減しうると試算されている。

    このレベルの性能を達成する為には、約2.55の蒸気/燃料比を得る
    為に、4kg/kWhr程度の大量の水が必要とされる。

この方式は、蒸気を再利用しない(出来ない)方式のために、『 大量の水 』が
使い捨てになり、重量面から、海水を無尽蔵に使える舶用エンジンとしてしか、
使えないと思われますが、それにしても【 58% の熱効率 】とは驚きですよね。