≡ 【 材料 】の事なら何でも聞いて下さい! ≡

このエントリーをはてなブックマークに追加
573大先生
>>485 >すべり変形を抑制して材料を強化する方法

「鉄鋼材料のさらなる高強度化の可能性」
http://www.jrcm.or.jp/jrcmnews/0001jn159.pdf

  金属材料の強化の素機構には、固溶強化、析出強化、粒界強化、転位強化がある。
  これらの機構のうち、現在われわれがその強化能力を
  現実の熱処理で最大限に発揮させているのは析出強化だけである。
  固溶強化は合金元素の固溶量に制限があるため大きな強化は望めない。
  粒界強化及び転位強化による強度上昇は上図のようになる。
  両者とも十分に大きな強化能力を有しており、結晶粒径及び転位密度がある値を超えると
  強度上昇が著しくなる。

Wikipedia「合金」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%88%E9%87%91
  機械的強度の改善(析出硬化・他)

  一般に純金属は弾性限界(永久変形が生じる応力)が小さい。
  というのは通常の金属結晶は不完全な部分(転位)を含んでおり、
  転位の移動による変形が小さな応力でおこりやすいためである。
  合金化によって、結晶を構成する金属元素と大きさの違う金属元素に置換させたり、
------------------------------------
☆ 結晶のなかに小さな元素を侵入させたりして、結晶のひずみを作ることによって、
☆ 転位の移動をしにくくして機械的強度(硬さ、引張り強度)を向上させることができる。
☆ ジュラルミン・鋼などの合金がその例である。
------------------------------------
  鋼などの機械的強度の改善の主流は、マルテンサイトという特殊な組織変化を
  熱処理により起こし強化するが、これも合金化で達成される好例である。
  鋼は幅広い産業に大量に用いられる用途なので合金化による強度改善の効果の総量は
  計り知れないものがある。
574大先生:04/07/07 08:03 ID:hjYFS91X
>>573 この範囲↓の方が良かった。
------------------------------------
☆ 合金化によって、結晶を構成する金属元素と大きさの違う金属元素に置換させたり、
☆ 結晶のなかに小さな元素を侵入させたりして、結晶のひずみを作ることによって、
☆ 転位の移動をしにくくして機械的強度(硬さ、引張り強度)を向上させることができる。
☆ ジュラルミン・鋼などの合金がその例である。
------------------------------------
575大先生:04/07/07 08:27 ID:hjYFS91X
>>485 >すべり変形を抑制して材料を強化する方法

「第5章 材料の強化機構」
http://octopus.ams.eng.osaka-u.ac.jp/education/materdesign/Chapter5.pdf
http://octopus.ams.eng.osaka-u.ac.jp/education/materdesign/
http://octopus.ams.eng.osaka-u.ac.jp/education/
  5 .1 1 .材料の強化法

  材料の強化法は、表5-1のように分類することができる。いずれも、
  障害物によって転位の運動を阻害するという意味では共通の原理に立脚している。

  表5 - 1 材料の強化法
  --------------------------------------------------------------------
    加工硬化(転位強化)  加工によって転位密度を高める
    結晶粒微細化強化    結晶粒を微細化する
    固溶強化        置換型または侵入型固溶原子を導入する
    析出強化        主に時効熱処理によって微細な第二相析出物を分散させる。
                広義にはスピノーダル分解による強化も含む。
    分散強化        酸化物・介在物などの粒子を分散させる
    複合強化        異なる材料を複合化する
                
  --------------------------------------------------------------------
  以下では、個々の強化法についてその原理と特徴を述べる。

と言うことのようですから、このファイルをまず全てお読みください。
そうすれば、今回の質問の答えは、全て出ていると思われます。
残念ながら、詳しく説明する能力は私にはありませんので、悪しからず。