グラスワンダー 〜夢色の蹄跡〜

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493七資産合馬
世紀末の日本に金の亡者が1頭現れた。薄暗い栗毛のテイエムオペラオーという名のサラブレッドは金(かね)のターフを走り始め、次から次へと金(かね)を稼いでいった。同時にオーナー竹園にも金(かね)を与え続け、それは大きく大きく膨らんだ。
夢のような結末ばかりだった。次から次へと襲いかかる幸運の数々。それに狂喜し、金(かね)の感触を頼りにテイエムオペラオーは走り続けた。金(かね)の道標に従って目指したゴール、その道のりは誰の目にも金色(かねいろ)に輝いて見えた。