【競馬】芝を走るコイノボリ★2【小説】 [転載禁止]©2ch.net

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74クンニスキー ◆PEROPEROp. :2014/11/20(木) 02:16:37.90 ID:1tgu9X6K0
保守支援
75名無しさん@実況で競馬板アウト:2014/11/20(木) 02:59:52.85 ID:WlRLuyG40
あげ
76名無しさん@実況で競馬板アウト:2014/11/20(木) 08:08:33.79 ID:ifFS9sE70
保守
77名無しさん@実況で競馬板アウト:2014/11/20(木) 08:31:16.86 ID:3/rzv4zn0
この荒らしはグラススレの コテの付け方 ◆UWAAAAAA じゃないか?
 
やつはたまに下品でつまらん駄文を書き込むことがあるが、雰囲気がそっくり

555 名前:名無しさん@実況で競馬板アウト[] 投稿日:2014/11/13(木) 15:15:57.79 ID:Vtkvwpiw0 [1/3]
この小説を読み、改行はオナニーをしていた。

柔らかい胸って、どんなのだろう・・・
下って、どんなニオイなのかな・・・
きっとレモンのかほりだろう・・・

ハァハァ・・・

短い祖チンをしごく手が急激に早くなり、あまりの興奮に腰を上下させた。

それはまるで、蛯名や岩田のダンスのようだ。

そんな改行が絶頂に達しようした瞬間、古びたアパートの階下に住む住人の声がした。

「ガンガン響いとるんじゃ!このボンクラ!」

その声に驚き、改行のチンポから液が飛び出て、自分の顔に発射してしまった。

あわててティッシュを取ろうとしたとき、なぜか屁まで出た。

情けない。
あまりにも情けない平日の昼下がりだった。

557 名前:コテの付け方 ◆UWAAAAAA.. [] 投稿日:2014/11/13(木) 15:23:54.56 ID:Vtkvwpiw0 [2/3]
>>556
ありがとう
ついコテを付け忘れたよ
78絶対君 ◆fJFuyhTwO6 :2014/11/20(木) 10:10:52.13 ID:1c9kamTY0
>>77
疑っても仕方ないので気にしないようにしています。
あのスレであの態度をとった時点でなにか荒らしが飛んで来ると思っていました。
79名無しさん@実況で競馬板アウト:2014/11/20(木) 12:08:49.30 ID:hD36m0zo0
確かに疑ってもキリないし、ID被りとか因縁があるわけじゃないのに名指しで容疑者扱いされたほうもたまらんだろ。
似てるようには思えんし、草男と意気投合してたのとか見てもそんなふうな人じゃないと思うし。
80絶対君 ◆fJFuyhTwO6 :2014/11/20(木) 12:55:03.01 ID:1c9kamTY0
>>79
別に僕はあの人が犯人だとは思ってないです。あと僕の中では特に被害はないです。
81名無しさん@実況で競馬板アウト:2014/11/20(木) 13:07:17.83 ID:CSGiOn6Y0
>>80
スレ落ちそうになってキレてたやん
マジヤバかったらしいやん
82絶対君 ◆fJFuyhTwO6 :2014/11/20(木) 13:30:26.23 ID:1c9kamTY0
>>81
それは昨日のスレ乱立ちの話です。
あれは被害がありました。
マジやばかったです(°_°)
名無しさん、わらさん、クンニスキさんに助けてもらいました。
変な文章のやつは気にしてません。
83絶対君 ◆fJFuyhTwO6 :2014/11/20(木) 18:40:18.14 ID:1c9kamTY0
「佐山さんうちのセブンスクルーをあの位置から差せると思ってるんですか? 怪我明け、一年以上の休み明けのコイノボリで」

「思っとるよ」

佐山は松永の問いに間髪入れずに答える。
視線はもうレースの方に戻っていた。

「あなたがそんな人だとは思いませんでしたよ。競馬を舐めすぎです。なんでも思い通りになるとでも考えているんじゃないですか?」

「かもしれんな。いや……」

佐山は一度認めて、しかしすぐに言葉を繋げた。

「あの馬と騎手は思っている以上にやってくれる」

なんか上がってきたぞ!!誰だ!?
コイノボリだ!!!

周りのざわめきが、コイノボリが上がってきたことに対して出ていることは間違いない。

勇気は内でじっくり溜めての直線勝負を選ばずに、コーナーで外から上げていく競馬を選択した。

それは菊花賞の時にループミレニアムを倒すためにとったのと同じ競馬。
この馬本来の競馬である。

「コイノボリか……」

吉岡は後ろをチラッと確認したあと、早くも先頭に立つ。
こちらも菊花賞の時と同じ競馬だ。
「差せるものなら差してみろよ!」

直線に入るとセブンスクルーらさらに突き放す。1馬身、2馬身……
84絶対君 ◆fJFuyhTwO6 :2014/11/20(木) 18:41:21.01 ID:1c9kamTY0
>>60
これは有馬ではなく菊花賞の間違いです。
85絶対君 ◆fJFuyhTwO6 :2014/11/21(金) 09:52:14.34 ID:rbSNkdPj0
その時点で勇気以外の騎手の全員が思った。このレースはセブンスクルーの勝ちで決まったと。

しかし勇気には自信があった。コイノボリなら確実に差せる。

馬群の外から、一歩一歩、前へ飛ぶような大きなストライド走法で前進していく。

コイノボリが抜け出し、レースは完全に2頭の戦いに。

観客も興奮しており、声が競馬場を震わせる。

「差せ! コイノボリ!」

「負けるな、セブンスクルー!」

騎手二人も叫びながら鞭を振るう。
コイノボリが一歩一歩距離をつめる。
そこで勇気、コイノボリ用の騎乗に変えた。

コイノボリに気持ちをぶつけるダンス騎乗。

「な、なに!」

観客ももちろん今までに見たことのない勇気の動きに驚いたが、一番驚いたのは吉岡だった。

競馬学校時代、乗り方の綺麗さでは歴代トップクラスと言われていたライバルの勇気がまさか、ここに来て……

しかもコイノボリはさらに伸びてくる。
さっきよりもさらに前に足を出し、回転も上がる。

そして勇気はコイノボリをセブンスクルーと競わせるために、セブンスクルーの横につけて並べる。

これはもちろんループとの最後の叩き合いを想定してのこと。
86絶対君 ◆fJFuyhTwO6 :2014/11/22(土) 10:07:33.02 ID:uQEEjqlo0
あげ
87絶対君 ◆fJFuyhTwO6 :2014/11/22(土) 13:24:10.29 ID:uQEEjqlo0
この競馬は確実に次に繋がる競馬だ。
勝っても負けても前哨戦としては申し分ない出来、完璧なレース運び。

だがーー

「どうせなら勝つしかねぇだろ!」

そのとき、佐山と勇気は違う場所にいながら同じ言葉を叫んだ。想いは同じ。

しかし想いとは裏腹に、あとはコイノボリが差し切るだけといったところで、伸びが止まっていた。セブンスクルーも粘っている。横に並んだ二頭の我慢比べ。

しかしこの時点で勝負が決してしまっていることを吉岡だけは理解していた。

駄目だ……もうセブンスはヘロヘロだ。これ以上は有馬記念に疲労が残る。
だけど……

負けたくない。同期の勇気には……

吉岡の心は複雑に混ぜられる。
負けたくない負けたくない負けたくない負けたくない負けたくない

「ちくしょう!!」

吉岡は鞭をわざと大きく振った。
その鞭はコイノボリの身体に当たる。
その瞬間コイノボリは一歩下がった。

やりやがった!!!
勇気は横を睨む。残り100メートル。
これは痛すぎる。

コイノボリはセブンスクルーから離れるように斜めに走る。
88クンニスキー ◆PEROPEROp. :2014/11/23(日) 04:16:54.30 ID:z8fQ73Zz0
>>52
いま気づいたw
自信ないよー

◎ダノンシャーク
◯エキストラエンド
▲レッドアリオン
☆フィエロ
△クラレント
△エクセラントカーヴ


>>82
すごい荒らし騒動の中、コイノボリのスレがせっせと上がってて、ちょっとなごんだw
89絶対君 ◆fJFuyhTwO6 :2014/11/23(日) 08:53:48.29 ID:oL7vpbH30
>>88
いやいやほんとにありがたかったですよ!
助かりました!
90絶対君 ◆fJFuyhTwO6 :2014/11/23(日) 09:10:52.23 ID:oL7vpbH30
おい、コイノボリ!逃げるな!
勇気は右鞭を入れてもう一度立て直そうとしたが斜めに走り続ける。

落ちてくるセブンスクルー、真っ直ぐ走らないコイノボリ。

「おい!! ちゃんと走ってくれ!!」

そしてゴールへ。

「コイノボリ!!!」

「勇気!!」

観客の熱い声をセブンスクルーよりも近くで聞きながら、コイノボリはゴール前で首を突き出した。

セブンスクルーとコイノボリ

離れ過ぎていてどっちが勝ったのか、観客にも騎手にも分かりづらい。

そしてモニターで映される映像を、固唾を飲んで見守った。

苦しそうなセブンスクルーにもう一度斜めに走りながらもコイノボリは追いついてーー

「勝ったな」

佐山は呟いた。おそらくクビ差だろう。

長期休み明けにも関わらずコイノボリを軸に買っていたコイノボリファンは大歓喜。
競馬場は当然のことながら盛り上がっている。

しかし佐山と勇気は気になっていた。
後ろの馬に一馬身まで詰められてることに。
91絶対君 ◆fJFuyhTwO6 :2014/11/23(日) 09:23:24.48 ID:oL7vpbH30
この馬の弱さが分かったぞ……

競走馬にとって、最も必要なもの。
それがコイノボリには欠けている。

いや、今はそれはいい。それよりも。

勇気はコイノボリから降り、表彰台に上がる。表情はもちろん優れない。返事も無愛想なものになる。観客もそんな勇気を見て、驚いた。

勇気が怒っている、と。

勇気はファンサービスをしっかりするタイプであり、だからこそファンも多い。そんなファンが見たことのない姿を見せる。

しかしそれは勇気だけではなかった。
裏では佐山が松永の胸倉を掴み、問いつめる。

黒山は佐山を止めようとしたが、その手すら佐山は弾いた。

「あれはお前の支持か」

実績はそんなに無いが、佐山は調教師の中でも重鎮であり、尊敬しているものも多い。そんな他の調教師が身震いするほどの威圧。

それの全てを向けられた松永は後ずさり、逃げ場を失うように壁に体をぶつけた。

松永の体は震えているが、佐山は容赦しない。

「お前の支持か聞いとるんじゃ!!」

怒鳴られた松永はついにガタつく膝が耐えきれなくなり、床に尻餅をついた。
92絶対君 ◆fJFuyhTwO6 :2014/11/24(月) 02:07:32.14 ID:I82GRY680
あげ
93絶対君 ◆fJFuyhTwO6 :2014/11/24(月) 16:18:26.23 ID:Fhn2A+Zk0
今日は少し忙しいです
94絶対君 ◆fJFuyhTwO6 :2014/11/25(火) 08:28:58.07 ID:YI9wPOLL0
あげ
95絶対君 ◆fJFuyhTwO6 :2014/11/25(火) 09:31:32.28 ID:VJOb2dwD0
「あれは私の指示ではないです……吉岡が勝手に」

松永は弱々しくそう返す。
佐山はそんな松永を見下しながら、手を離した。

「吉岡か……」

佐山は握りこぶしを作り、壁に思いきり叩きつける。
痺れるような痛みさえ、怒りによって打ち消された。

「あいつは確か12レース乗りおるな」

それから12レースが終わるまで、佐山は一言も喋らなかった。もちろん喋りかける者も誰もいない。黒山でさえももう近付けない。

佐山の表情にはついに怒りすら消えてしまった。ただ無表情に、そうしなければもう自分を抑え付けられないといった様子だ。

12レースに乗っている吉岡をジッと見て、ゴールしたのを確認するとすぐにコイノボリを預けて立ち上がる。

そしてまた無表情で歩き、怒りを溜め、吉岡がいるであろう場所に辿り着いた時、そこで佐山は我に返ることとなった。

「勇気やめろ!!」

「落ち着け勇気!」

ベテラン騎手から若手騎手まで、全てのその場にいる騎手が勇気を抑えようとしているが、それを勇気は全て跳ね返す。
吉岡は勇気に殴られ頬を抑え、さらにそんな吉岡の顔を勇気は強く蹴り飛ばした。

「勇気やめるんや!」
96絶対君 ◆fJFuyhTwO6 :2014/11/25(火) 09:45:52.16 ID:VJOb2dwD0
我に返った佐山は勇気を止めるために佐山との間に入る。
そのときに見た勇気の顔に、佐山は悲しみを抱いた。

「佐山さん。こいつだけは許せません」

佐山自身には見えていなかった、見ている人間の背筋が凍るような無表情。
勇気のその表情を見て、佐山は気付いた。自分がさっきまでどんな顔をしていたのかに。

佐山は勇気を抱き締める。

「勇気、そんな顔をしてくれるな……頼む」

勇気の中に渦巻く感情も、全て理解できる。しかし佐山は見ていられなかった。

コイノボリは勝ったんだ。
そして有馬記念への道が開いた。

それなのにーー

佐山の涙が頬を伝う。

「そんな全てが終わったような……絶望したような顔をしないでくれ……」

「頼む……」

佐山の涙が勇気の肩に落ちる。
勇気は力無く、佐山を離した。


島田勇気に他の騎手に対する暴力行為により二週間の騎乗停止。
次の日の新聞にはそう書かれていた。
97絶対君 ◆fJFuyhTwO6 :2014/11/25(火) 18:48:46.40 ID:8DRv9H3c0
水曜日、いつものように佐山の厩舎に足を運んだ。
騎乗停止になったことにより、勇気には時間ができた。彼はその全てをコイノボリに捧げる気持ちでいる。

勇気は考える。
あの時見せたコイノボリの一番弱い部分ーーあれを治さなければいけない。

とりあえず吉岡に邪魔をされたことによりその弱点には気付けたが、その弱点を広げたのもさらに吉岡だと勇気は思っていた。

「くそ、それにしても今だに腹が立つぜ」

吉岡はあの時、間違いなく意図的に、鞭を使いコイノボリの邪魔をした。
コイノボリの馬体に影響は無かったが、心の部分が心配だ。

「おお! 勇気か! ようきてくれた!」

「なんですかそれは。毎週来てるじゃないですか。それよりもこの前は迷惑をかけてしまいすみますんでした」

「ええんや! 気持ちは分かる俺も松永と揉めてたからな……ただあのときのお前の顔はーーちょっと去年思い出してしもたわ」

佐山は嬉しそうに勇気を出迎える。
去年というのはコイノボリの怪我したときのことだろう。

あのときは本当の絶望だった。

「僕もあれが頭によぎり、つい熱くなってしまいました」
98絶対君 ◆fJFuyhTwO6 :2014/11/26(水) 09:29:41.82 ID:m9T+7OSz0
あげ
99絶対君 ◆fJFuyhTwO6 :2014/11/26(水) 20:23:14.25 ID:9GPWcyj60
昨日のやつ読んだらちょっと誤字脱字、人称めちゃくちゃで酷すぎる。
だんだん目立ってきた
悲しい
100絶対君 ◆fJFuyhTwO6 :2014/11/26(水) 20:41:21.10 ID:m9T+7OSz0
結局コイノボリはあの怪我から復活するのに一年以上かかった。
もうあんな想いは誰もしたくはない。

「せやけどまぁコイノボリになにもなくてよかったわ。昨日松永からは謝罪の電話も来たし、わしの中ではあれは一件落着や」

松永は火曜日、佐山に電話をかけていた。
吉岡に確認したところ、やはり意識してやったものであり、許されるものではないということであった。

松永は吉岡からの騎手乗り替わりを佐山に約束したが、佐山はそれを断った。

「わしはもしお前がおんなじことをやったとしたら、思いきり殴ると思う。けど騎手を変えることはせんよ」

調教師は騎手にとって競馬においての親代わりであるべきであり、間違えたら正し、面倒を見続けるべきだというのが佐山の考えであり、それをそのまま伝えたのだ。

最近の、すぐに騎手を変える風潮に反対を示す佐山の意見はなかなか受け入れてもらえないものであるが、松永は佐山の意見に感銘を受け、吉岡を乗せ続けることに決めた。

「だから有馬記念ではまたあいつとレースすることになると思う。勝つのはコイノボリやけどな」

佐山は白い歯を見せて、にかっと笑った。
勇気も当たり前ですよ。と返す。

「ただ有馬記念、他にも結構メンバー揃いそうですよね」

上等ですけどね勇気はそう付け足しながら有馬記念に出るであろう馬を思い浮かべる。
101絶対君 ◆fJFuyhTwO6 :2014/11/26(水) 21:09:36.44 ID:m9T+7OSz0
コイノボリ。去年のクラシックはあと一歩届かずさらに故障したが、金鯱賞で完全復活。ただ弱点が見えたので、そこを治して挑む。鞍上勇気

ループミレニアム。現在7冠で芝G1勝ち数記録更新に王手。凱旋門も制した世界最強の馬。鞍上竹田

クレナイワン。今年のダービー馬。初めて古馬に挑む。先行できる強さが持ち味。鞍上斎藤

マツダウェイ。天皇賞秋を制し、JCを休ませてここに来た。馬が一変しここでも自慢の差し足を見せる。鞍上柴田

セブンスクルー。有馬記念にむけて馬を作った。G1でも善戦。鞍上吉岡

他にもJC組、他路線組から骨のあるメンバーが揃うことが予想されている。

「これだけのメンバーに勝てばコイノボリは一生語り継がれますね」

勇気はそういいながら武者震いする。

「せやなーこんな美味しいレース二度とないわ! ほんでその前にはトロサーモンの朝日杯も控えとる」

佐山はそう言うと、コイノボリとトロサーモンを連れてきた。

「その二つのレースのためにも、判明したこいつらの弱い部分を治さんとな!!」

そうだ。この二頭に足りない部分。
競争にとって一番大切な。

「絶対負けへんていう勝負根性。ちゃんと頭と身体に叩き込むで!!」
102絶対君 ◆fJFuyhTwO6 :2014/11/26(水) 21:27:59.01 ID:m9T+7OSz0
「佐山さんも気付いてたんですね!」

勇気は佐山の連れてきた二頭とスキンシップをとる。

「当たり前やろ! あんだけ見せつけられたら嫌でもわかる。いくらちょっかい出されたとはいえあんな風に逃げていくとはな……」

佐山は勇気がレース中に感じたことと全く同じことを見ていて感じていた。
コイノボリはたしかに強いし勝った。しかしあれはセブンスが落ちてきていたからだと言える。

鞭で吉岡に叩かれたあと、コイノボリは逃げるように走った。あそこで勝負根性のある馬ならそうはしない。なにが怒っても、馬体をぶつけても強く走る。

「まぁ俺が悪いのもあるんやけどな。こいつらには楽しんで走ることを重視して調教してたから」

ただそれだけじゃ強くはなっても、大事なレースで勝てない。それは今までのコイノボリでもそうだし、トロサーモンもこのままでは同じ道を辿ることになるだろう。

馬群に入ったり馬体をぶつけたり、その中でも決して動揺しない強さ。そして最後に絶対勝つ力。それが佐山厩舎の馬には欠けてしまっていたのだ。

「そこでや! ちょっとこいつらの調教方法を変える」

佐山はそう言うと、さらに四頭の馬を連れてきた。

「今日からレースの日までこいつらには3頭ずつで走ってもらう。ほんで真ん中にコイノボリ、トロサーモンを入れるんや。ちょっと難しいかもやけどできるか?」

「やります!」
103名無しさん@実況で競馬板アウト:2014/11/26(水) 22:22:32.17 ID:HkggdNbc0
全然読んでないけど、これは自伝なの?
麻雀放浪記てきな?
104絶対君 ◆fJFuyhTwO6 :2014/11/26(水) 22:41:59.99 ID:m9T+7OSz0
>>103
いや自伝ではないです(°_°)すみません
105絶対君 ◆fJFuyhTwO6 :2014/11/27(木) 12:54:48.20 ID:kaDrveS60
勇気の返事は即答であった。
馬と馬との間にトロサーモン、コイノボリを入れ、その中で足を爆発させる。

僅かな隙間から抜け出せる根性。これがなければG1で勝つのは難しい。そしてこれには騎手の腕も必要となってくる。

トロサーモンの朝日杯までにはあと二回、コイノボリの有馬記念まであと三回この調教ができないと考えれば難しそうに感じるが、慣らすことはできる。

「まぁとりあえずやってみましょう」

まずは勇気はトロサーモンに跨った。
どっしりした馬体が勇気を支える。

「じゃあ走らせてみてくれ」

佐山がそう言うと助手も他の二頭に跨り、調教を開始した。

まずは二頭が一頭分の隙間を開けて、走らせる。

勇気はトロサーモンにはまずはじめの段階で不安があった。
それは今まで馬に任せる調教をしたが、ここでは抑えて、コントロールしなければいけない。

しかし今なら行けるはず。
勇気のその読みは当たった。

トロサーモンは自然に勇気に任すように走る。
昔感じた違和感が全くない。

トロサーモンは確実に成長していた。
106絶対君 ◆fJFuyhTwO6 :2014/11/28(金) 01:30:45.07 ID:X3xWq4Pr0
あげ
107絶対君 ◆fJFuyhTwO6 :2014/11/28(金) 01:32:28.09 ID:X3xWq4Pr0
あげ
108絶対君 ◆fJFuyhTwO6 :2014/11/28(金) 17:52:46.48 ID:X3xWq4Pr0
あげ
109絶対君 ◆fJFuyhTwO6 :2014/11/28(金) 19:36:34.94 ID:X3xWq4Pr0
よし!これなら行けるぞ!
勇気はそう感じながらじわじわと前の二頭に近付き、間にトロサーモンを入れた。

トロサーモンは狭いところにも思い切り身体を入れる。全くスピードも落ちない。
なんだこいつ、勝負根性あるじゃないか。勇気は安心したが、しかしそれはすぐに崩れた。

トロサーモンは全く抜け出そうとしないのだ。

「おい! 遊ぶな!トロサーモン!」

勇気は声を出しながら、鞭も使う。そうするとやっと仕方ないといった感じで抜け出した。
しかしそこからは突き放そうとはしない。

その様子に調教が終わったあと、勇気は呟いた。
「お前そんなんだから差されかけたんだろが……」
本番ならやられるぞ。
勇気はあと一回の調教でなんとかすることを心に決める。

よし次はコイノボリだ!

勇気はトロサーモンから降りて、コイノボリに跨った。
コイノボリはレース後だが全く疲労はない。

しかしそんなに激しい調教はしない方がいいだろう。

コイノボリに関してはとりあえず間に入ってくれれば……

勇気はそう思った。
110絶対君 ◆fJFuyhTwO6 :2014/11/29(土) 04:32:14.56 ID:TjiVhdBe0
あげい
111名無しさん@実況で競馬板アウト:2014/11/29(土) 06:08:11.15 ID:e+2+/ZMN0
>>62
> そしてセブンスクルーのボロに目を向けた。
>
> 美しい茶色で適度な粘り気もある。まさに調子がいい証拠だ。
>
> パドックには、ボロの濃厚な香りが立ち込めていた。獣のニオイである。
>
>
> 「これはいける。ご飯3杯はいける」
>
>
> 佐山はそうつぶやいた。
>
> そして、ふとコイノボリの陰茎に目を移すと、湯気が上るほど熱く勃起していた。
>
> 猛々しい肉棒は、安楽の棲家となる穴を探す大蛇のようだ。
>
> パドックを囲む女性ファンの中には、そのペニスに興奮し、股間を濡らす者いた。
>
> 余りの興奮にパンツを脱ぎ出し、手に取って振り回す女性までいる。
>
> そのとき、パドックに強い冬の風が吹き抜け、パンツが女性の手から離れた。
>
> 飛ばされたパンツは、勃起した竿に絡みつき、風に揺れている。
>

吹きまくったwww
天才!!!
> それはまるで、コイノボリのようだった。
112名無しさん@実況で競馬板アウト:2014/11/29(土) 06:11:43.72 ID:e+2+/ZMN0
>>66
> 「あっ!その位置は違う!」
>
> 佐山から笑顔が消えた。
>
>
>
> 「その位置はマズイ…」
>
> 隣にいる松永も不安そうな表情を隠そうとしない。
>
>
> お互い、ポコチンの位置がズレたのだ。
>
> チンポジが不安定で、レースどころではない。
>
>
> 右、斜め右、下…
>
> 佐山はまるで波動拳のコマンドのようにチンポをズラした。
>
> その過程で皮が被ってしまい、チン毛を9本ほど巻き込んでしまったが、今はそれどころではい。
>
> しかし、三浦の9頭巻き込み落馬事件を思い出し、佐山はニヤリと笑った。

本スレより100倍面白いw
113絶対君 ◆fJFuyhTwO6 :2014/11/29(土) 09:22:16.82 ID:TjiVhdBe0
コイノボリと勇気はいつも通りコーナーを曲がり、二頭を追いかける。
もちろん実力が違うので、すぐに追いつきはしたのだが、案の定間に入らない。

「コイノボリ! ここで入れなきゃ有馬はきついぞ!」

勇気の声にも全く反応せずにコイノボリは二頭の後ろにつく。

「くそ!」

勇気が仕方なく鞭を使うと、コイノボリは大きく右に動いた。

「え?」

コイノボリは勝手に前の二頭の一番右側に移動して伸び始める。
クビ差差したところがゴール。

勇気はこれじゃいつもの調教じゃねぇかとため息をついた。

佐山はそんな様子を見て呆れたようにしゃがみ込む。
どうやったら入るようになるんや。と頭を悩ませたが、もうそこは勇気に任すしかない。

佐山は考える。疲労が少しこわいが、コイノボリに関しては毎日間に入る練習をするしかない。
トロサーモンは、走る気はあるんだが相手が弱いと遊ぶからなーーもうちょっと強い馬とやらすか。

全くうまくいかなかった調教を、佐山と勇気は嘆いた。
114絶対君 ◆fJFuyhTwO6 :2014/11/29(土) 09:34:58.26 ID:TjiVhdBe0
次の日。
トロサーモンは来週の最終追い切りまで休ませることにし、コイノボリはまた走らせることにした。

しかし次は昨日とは違う形。間に入るのは恐いことではないということを教え込むために、はじめからクビだけ入れたところからスタートする。

馬群に慣らすためにもなるだろうしこれはこれで別の効果も期待できそうだと佐山は考えた。

勇気は今回は本当に鞭無しでいく。
できるだけ長く間に入れ続けるのが目標であり、抜ける必要はないと考えた。

スタートすると、ゆっくりとコイノボリを押し上げて横から並ばせて三頭の馬群を作る。

そこから三頭同時に少しペースをあげ走り出した。
しかしすぐに問題が発生する。

「待て! コイノボリ!」

コイノボリは挟まれていることを嫌い、すぐに抜け出そうとしたのである。

トロサーモンと全く逆、間に入れば遊んだりはしない。
しかしこれはこれで調教にならないので今は困るのだ。

「頼むから落ち着け!」

勇気は途中まで無理矢理抑えていたが、最終的には諦めた。
するとコイノボリはノーステッキで突き抜けた。
115絶対君 ◆fJFuyhTwO6 :2014/11/29(土) 11:12:01.14 ID:TjiVhdBe0
あげ
116絶対君 ◆fJFuyhTwO6 :2014/11/30(日) 01:54:51.56 ID:QRgpVoS+0
あげ
117名無しさん@実況で競馬板アウト:2014/11/30(日) 02:03:29.72 ID:ZlYwCsGI0
3人も読んでいないであろうこの小説
毎日書き続けている>>1の健気さに感服
118名無しさん@実況で競馬板アウト:2014/11/30(日) 02:18:09.69 ID:er1LxMBg0
俺は読んでるよ
119絶対君 ◆fJFuyhTwO6 :2014/11/30(日) 11:21:09.16 ID:QRgpVoS+0
「はぁ」

「おい勇気、ため息つくなや」

佐山は勇気のため息に対して注意する。しかし佐山自身もため息がしたくて仕方がないくらいの気持ちであった。

走るのが好きなくせにビビりのコイノボリ。
走るのが好きでビビりではないが、弱い相手なら遊んでしまうトロサーモン。

どちらも勝負に対する意識が低すぎる。

「お互い負けず嫌いではあるんやけどなぁ」

佐山は頭をかいた。もう時間もあまりない。

「今のループは外を回すだけじゃ絶対勝てないですよね」

菊花賞のとき、あの時は確かにコイノボリが前に出たし、あのまま怪我しなければ勝っていたかもしれない。しかし今は違う。リスクを負わなければ勝てない。

「とりあえずコイノボリは間を抜ける練習をせんとな……トロサーモンに関しては一つ作戦があるんやけど」

「作戦ってなにですか!?」

佐山はそんなええもんちゃうぞと、ため息をついた。ついたあとにさっき勇気にやめろと言ったのを思い出し、もう一度ため息をつく。
120絶対君 ◆fJFuyhTwO6 :2014/11/30(日) 16:07:20.01 ID:QRgpVoS+0
あげ
121絶対君 ◆fJFuyhTwO6 :2014/11/30(日) 16:14:45.89 ID:QRgpVoS+0
あげ
122タレ目君:2014/11/30(日) 18:25:06.83 ID:4DSH4sdz0
「はぁ」

「おいタレ目、ため息つくなや」

タレ目のため息に対して注意する。

競馬が好きなくせに馬券買うお金の無いタレ目。
競馬が好きなのにお金が無いので、毎日エア馬券で遊んでしまうタレ目。

50近いおっさんが情けなさすぎる。

「エアでも当たればいいんだけどなぁ」

タレ目は頭をかきむしった。エアでも全く当たらない。

「俺の人生は負のループ。エア馬券でも絶対当たる訳ないよな」

俺が20代のとき、あの頃はタイまでよく買春しに行ったし、買春ツアーまで主催した。しかし今は違う。そんなお金なんてない、馬券買うお金すらないのだ。

「とりあえずエアでも少しくらい当てないとな……下手糞なのが皆にバレる、これはマズイ……上手くみせる作戦が一つあるんだけど……」

「作戦ってなんや!?」

タレ目はこれは内緒だぞと、ゲス顔でこう言い放った。

「後だしにして当たった事にするんだよ(ゲス顔)」
123名無しさん@実況で競馬板アウト
小説連載するなら2chじゃなくてそういう専門のサイトにまとめたほうがいいと思うが
もしくはブログでやるか