京都の馬場が異常に早い

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359名無しさん@実況で競馬板アウト
京都競馬場でダービーを見る人に、もう一つ見てもらいたいものがある。

3回京都開催最終日、この日は7つレースで芝コースを使用する。
本開催6週の前半3週がCコース、後半3週がDコース。
後半のDコースに重賞が組まれていない事からも京都競馬が芝コースのダメージを自覚していると思える。そのような中で1日7レースなので最後に余すことなく使い切ろうとの考えなのだろう。
酷使に耐えるよう芝叩き隊もいつもに増して大編成なのだが
最後の芝レース11R4歳1000万が終了してから12R與杼特別(ダート1800)が出走するまでの間に
芝コースでは芝叩きが行われるのである。

京都競馬場で次に競馬が行われるのは4ヵ月以上も先。コースは根こそぎ剥ぎ取られ大規模な整備があるだろう。
しかし芝叩き隊はもう馬が踏む事のないであろう馬場を叩くである。

来場者の多くが気に留めないだろうこの光景、観察すると真っ先に感じる物がある。
芝叩き隊の気合い、気迫だ。
これには驚いた。
夕暮れ勤務時間の終盤、緊張感が途切れ集中力も散漫になるだろ。
芝レースは終わっているのだからさっさと帰っても良さそうなものだ。
まして何の為の仕事なのかというのもある。
もっとだらけていると思っていたがそれが違っていた。
ここが自分達の場所だと主張する様に、馬場を守った証を縫い付ける様に、馬場の最期を惜しむ様に、残る力を振り絞って全力で叩く。さながらラスト1ハロンの叩き合いである。

予定なのか誰かの指示なのか現場が自発的にやっているのか何の目的なのかと考えながら見ていた。
これは想像だか全レース終了後の芝コース開放イベントの為にやっているのではないか?(人が入らない向こう正面と各コーナーも念入りに均していたのは謎だが)

競馬場としては実際にレースが行われるコンディションをファンに見せたいのだろう。
散らかった家に客を迎えたくないように純粋に綺麗な馬場でファンを迎えたい気持ちかもしれない。
その日の馬場は1年で最も悪いコンディションだし天皇賞当日と違う馬場だ。
しかしファンは天皇賞が行われたコースと思うし、1年を通して平均的な京都の馬場と認識するだろう。
競馬場からすれば誤解され悪評立つのは遺憾だ。イベントとはいえ良い馬場状態にするのはその為をだろう。