【勝ち組】√�Vд�V�蒲\想神パピヨンのスレ２

判決文の内容

・認定事実
被告人は警察業務を妨害することを知りながら2chに日時を指定して
新宿でナイフを使って大量殺人するという予告をした。
そして警察に警備させる結果となり、その間にできたはずの通常業務を不可能になった。
（本起訴分）
そして同月にダイナマイトを使って警視総監を殺害するというレスをして
やはり警察に不要な警備をさせた。
（追起訴分）
ここでは該当する書き込みをほぼ正確に読み上げていた。
高校3年間のバイト代を全部つかって爆弾を手に入れるだとか
深夜0時に爆破して警視総監を殺すとかいう内容の
パピヨンさんのふざけきったレスを真面目な裁判長が
ほぼそのまま読んでいる光景は実にシュールだった。

続いて、パピヨンさんの主張の検討に移る
・パピヨンさんの主張の検討
被告人が無罪を主張する根拠は以下の３つ。
�T　警察が現実に警備したという証拠はない
�U　例え警備していたとしても、警備作業は警察の通常業務の一つであり、
　それを発生させたからって業務妨害になるのはおかしい
�V　書き込みをすることが警察の業務を妨害するという認識はなかった。
（業務妨害の故意はなかった。）

�Tについて
警察が警備を行ったということは証拠によって容易に認められる。
本起訴分の証言（M刑事）と追起訴分の証言（N刑事）は
どちらも詳細で具体的であり、また犯罪予告への対処としては妥当であり信じるに足りる。
警備人数がやや心もとないが、不自然さはない。
また、例の秋葉原での大量殺人事件（秋葉原事件と呼ぶことにしてるらしい。）でも
ネット予告が問題となっているということからしてもこれらの対応は当然。
（これらの証言は前の傍聴記にも書いたので省略するが、
　実際はかなり詳細に読み上げられた。
　その途中、警備に割かれた人員を説明する場面でパピヨンさんが突然口を挟んだ）
パピヨンさん「（警備を行った警官の）人数が違くないですか？」
裁判長「ん？」
パピヨン「人数が違くないですか？」
裁判長「黙って聞いてなさい！」と言われて黙って聞かされることになった。
この日、パピヨンさんが発言を許されたのは開廷時に名前を確認されたときだけである。

被告は
�@業務日誌がない
�Aどうみても冗談だと分かる
�B警備から後日につくられた報告書しかないのは不自然

と主張するが、これは重大な犯罪の予告であり、一見冗談だと思える書き込みでも
完全に嘘だと分からない以上、警察が警備作業するのは当然のことである。

被告人の主張は独善以外の何者でもない

（�@と�Bについてはよく分からなかったが、提出されている証拠と証言で十分だ
　というようなことを言っていた。）

続いて�Uについて
確かに、パトロール（警備）は警察の通常業務の一つであり、
予告がなくても行っただろう。
しかし、この場合は予告があったため、通常行っているパトロール体制に加えて
特別のパトロールを行わなくてはならなかったのである。
そのため、通常の合理的な作業分担では別の作業に従事するはずであった警官まで
パトロールを行わなくてはならなくなったということが問題なのであり、
被告人の主張は通らない。

最後に�Vについて
きわめて具体的に日時まで指定して犯行予告を行っており、
秋葉原事件などもあったこと、その影響の大きさを考えれば警察が動くことは
通常人なら容易に分かることである。
警察が警備するかもしれないという故意があれば、
その他の業務を妨害するという故意まではいらない。
また、鑑定証拠によると、
問題の書き込みの前に日時場所を指定しないで予告を行ったときに
他の閲覧者から「日時場所を指定してみろよ」
「できないんだろチキン野郎」（ノクターンのレス）
「日時場所を書いて予告したら通報してあげる」等と煽られており、
またダイナマイトの件でも警察がパピヨンの犯行予告を受けて警備を行う可能性を
指摘するレスがあった。
これらのレスを読んでいる以上、日時場所を指定すれば警察が警備を行う可能性があること、
および逮捕されることもあるという認識はあったはずである。
よって、被告人の故意は認定できる。
ダイナマイトの件についての動機は「マンガの持込が採用されなかくてむしゃくしゃした」こと
だとしていた。

・終わりに
被告人の主張は余りに幼稚で自己本位なものである。
情状酌量の余地は全くない。
とうてい悪ふざけに留まるものではない。
独りよがりに弁解し、有罪になればまたやるかもしれないなどと言っており、
反省の色もみえない。
しかし、まだ更正の余地が認められるので執行猶予を4年つける。
と言って、判決文の言い渡しは終わった。
パピヨンさんの様子はよくみていなかったが、
余り元気がなかったのは確かである。