───アタシの名前はブエナビスタ。心に傷を負った牝馬。黒鹿スリムで差し脚質のぶち抜きガール♪
アタシがつるんでる馬は出遅れをやってるペルーサ、厩舎にナイショで
ハナを切ってるシンゲン。訳あって後方グループの一員になってるオウケンブルースリ。
友達がいてもやっぱり競争はタイクツ。今日もヴィクトワールピサとちょっとしたことで審議になった。
外国人騎乗同士だとこんなこともあるからストレスが溜まるよね☆そんな時アタシは一人でターフを走ることにしている。
がんばった自分へのご褒美ってやつ?自分らしさの演出とも言うかな!
「あームカツク」・・。そんなことをつぶやきながらしつこい後続を軽くあしらう。
「カノジョー、ちょっと待ってくれない?」どいつもこいつも同じようなセリフしか言わない。
後続の牡馬はカッコイイけどなんか薄っぺらくてキライだ。もっと等身大のアタシを見て欲しい。
「すいません・・。」・・・またか、とセレブなアタシは思った。シカトするつもりだったけど、
チラっと牡馬の顔を見た。
「・・!!」
・・・チガウ・・・今までの牡馬とはなにかが決定的に違う。スピリチュアルな感覚がアタシのカラダを
駆け巡った・・。「・・(カッコイイ・・!!・・これって運命・・?)」
牡馬はローズキングダムだった。外によられて斜行した。「キャーやめて!」手前を変えた。
「ガッシ!ボカッ!」アタシは降着した。スミヨン(笑)